六等星の祈り -Dreaming,Dreamin- ~結~

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はじめに

この記事は自作シナリオ「六等星の祈り -Dreaming,Dreamin-」を自PCでやったらどうなるかという妄想を形にしたリプレイ風ノベルです。

以下の点に注意して読み進めてください。



・シナリオ「六等星の祈り -Dreaming,Dreamin-」のネタバレを含みます。

・上記シナリオには記載されていない描写が含まれます。

・シナリオ筆者によるハーベストの解釈を基にした、独自設定が含まれます(例:カース特別対策委員会に所属している生徒の人数、魔法学園ハーベストの入学式の日など)。

・このノベルの結末は、登場人物全員が幸福になるハッピーエンドではありません。

・前パートの読後を推奨いたします。

Chapter22「夢を見るものは、人間だけでいい」

からだが、ちりになる。
わたしが、くずれていく。
そっか。
わたしは、たおされたんだ。
あくとして、やっつけられた。
はっぴーえんどの、ために。
「……これで、終わり?」
「うん。全く、手こずらせてくれたなぁ」
「で、でも……やっぱり、可哀想です」
「可哀想……?」
むらさきかみのおねえさんが、こっちにてをのばす。
あぶないよ。わたしにさわったら、またたいへんなことになるよ。
つたえたいのに、つたえられない。こえが、だせない。こえをまねるよゆうが、なくなっているみたいだ。しゃべれないわたしに、もどっていく。

「パトラ、ストップ」
ちゃぱつのにんげんが、おねえさんを……ぱとらさんをとめる。ぱとらさんはそのこえで、のばしていたてをひっこめた。
「コイツの本体はこの黒い霧。人の姿はただの猿真似に過ぎない。オリジナルを模倣するしか能がないやつ。そんなのに、同情なんてすることない」
「ちょっとラビリ先輩!さすがにそんな言い方は……!!」
「私も、それには同意。ラビリ、君は一体何を思って……」
「っ…………あぁもう!やっぱ友達になんかなるんじゃなかった!!失敗も失敗、大失敗!!なんでハーベストってこんなお人好しばっかなの!?」
ちゃぱつが……らびりが、おこってる。あたまをがしがしして、めがねをはずして……ぼさぼさのあたまで、ことばをつむぐ。
「いい?さっきも言ったとおり、コイツとアタシたちは分かり合えないの!一生!!永遠に!!!クリーチャーは人間に害をなす存在、たとえアスタロトのような友好的な存在でもね!!」
「ラビリちゃん……」
ぱとらさんが、かなしそうなかおをする。
……なんで?
わたしが、たおれれば。カースが、とまれば。あのこが、すくわれれば。

みんな、しあわせになるんじゃ、ないの?

「大方、パトラは神様に縋ってでもコイツを助けたいんだろうけど……アタシがいる限り、絶対にさせないから」
そういって、らびりはめをとじて、ぼさぼさのあたまをさらにかぜでぼさぼさにして、つげる。かぜにのって、わたしもとんでいく。
「誰もが幸せな、完全無欠のハッピーエンドだなんて、絶対に許さない。だから、天を照らす星々に願う。どうか、コイツらを……奇跡なんて起こせない遠い遠い場所まで、延々と飛ばしてしまえ!!【アスタリスク(小さな星)】!!!!!」
かぜが、つよくなる。たっていたみんなが、あらがえなくなって……くろかみのこはわたしにせをむけて、でぐちにあるくようにとんでいく。きんぱつのこは、たいぼくでねむるあのこにてをのばしてとんでいく。ぱとらさんは、「待って!お願いですから、どうか、どうかその子に辛い思いだけは……!」といいのこして、もりのそとへとばされた。
そしてのこったのは、わたしと、らびりと、あのこだけ。かぜもやんで、しずかになった。

「……大丈夫。一瞬で終わらせるし、リリアだっけ?彼女も連れてでていくから」
そのことばをさいごに、じめんがあつくなる。わたし、ようがんでとかされるんだ……そうりかいするとどうじ、あのこをしばるつたはきえて、わたしのいしき、も…………

Chapter23「無垢な星は導と共に」

「カース、特対……?」
「そう。今回みたいな事件を解決するための組織。なんでも所属している人が少なくて困ってるらしい」
「……そう、なんだ……あ、そうなん、ですね!」
「無理に敬語使わなくていいよ。今みたいな明るい様子には似合わないから」
「あ、わかり……わかった!うぅん……自分で決めたこととはいえ、慣れないなぁ……」
「そういうのも兼ねて入ったら?いずれにしても私は入るつもりだし」
「なるほど……人と話しながら……いいかもしれない!」
「そうと決まったら早速行こう。今日はもう授業ないでしょ?」
「うん。えへへ、先輩と一緒に特対で頑張るぞ~」
「入ったとしても、同じチームになるとは限らないけど……」
「先輩の役に立てるように、もっともっと頑張らないとな~!!」
「…………まぁ、いっか」

Chapter24「天地自然の理は」

「溶岩に沈めるエンドって……あいるびーばっくかっての。いや、もしかしてそれ意識したとか……?」
「リンネ、なにみてるの?」
「おぉ、お疲れ。何って、今回関わった事件の顛末。直接見れなかったから大魔法で教えてもらってる」
「ふぅん……」
「で?そっちの討伐はどうだった?」
「なんかいか、しにかけた」
「だろーよ。特訓とはいえ、本物のクリーチャー討伐をビギナーにさせるなんてどうかしてるぜ」
「それほど人手不足、だということだよ」
「あ、せんせ」
「どーも……って、そちらの二人は?」
「あぁ、紹介しよう。カース特対に入りたいと志願してくれたんでね、ここへ向かう道すがらあったから連れてきたんだ」
「……へぇ、まさかここでも会うだなんて」
「しりあい?」
「まぁ、な。こっちの姿では初めましてか。改めて、私の……俺の名前は、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

Chapter25「終点(ゼロ距離)へは各駅停車」

「やぁ、ラビリくん。先日は世話をかけたね」
「あぁ、まぁ……回復したんだ。よかった」
「その言葉が果たして心からのものかは置いておくとして……普通に会話してくれるんだね?」
「無碍にしてまたあんなことされたら困るし、その……嫌ってる理由、こっちが一方的にあれなだけで、そっちは何も悪くないって思って……」
「…………そうか」
「ただ、そうやって抱き着こうとするのはまだいただけない。ハイタッチくらいなら許せるけど」
「それでもかなりの進歩だよ。実際、今の顔もどこか穏やかだ」
「……そう」
「……何か飲むかい?」
「…………オレンジジュース」
「わかった、買ってこよう」

Chapter26「じっとしてって言っていたでしょう!」

「失礼します!あの、フジちゃんは……?」
「あぁ、パトラちゃん。実はさっき戻ってきたらこのありさまで……よければ、一緒に探してくれない?」
「わかりました!もう、まだ安静にしていないとなのに……」
「本当にね。自分が今回の感染者の中で一番進行してたってこと気付いてないのかな……」
「……声の方は、まだ?」
「いや、たまに咳き込むけど声量は戻ってるよ。さすがに長時間はダメだけど」
「それなら、よかったです」

「あー!!見つけましたよフジちゃん!!!」
「あ、パトラ……ちゃん……」
「もう!マリア先生を困らせたらだめですよ!これで抜け出したの何回目だと思っているんですか!?」
「…………三回?」
「十五回ですよ!!鯖読みすぎです!!」
「ごめんごめん!でも、部屋の中でじっとすることなんてできなくて……ちょっと、外の空気吸いたくなったって、言うか……」
「だからって頻度があるでしょう!!」
「……はい……けほ」
「……登山サークル」
「?」
「私も入ります。それで、二人。ちょっとずつでも活動していけば、きっと友達は増えますから」
「……」
「……ですから、おとなしく戻ってくれますか?」
「…………そう、だね。ありがと、パトラちゃん」
「あと、その。この間は、ごめんなさい。怖がってしまって」
「こっちこそ、ごめん。怖がらせること、しちゃって……」
「気にしないでくださいな……ほら、これで仲直りです!」
「わっ……急に抱きつかないで!」
「ふふ」
「笑ってないで離れてよ、もう!!」

Epilogue「死にたかったボクは今日も息をして、生きたかったキミは明日を見失った」

「え、っと……久しぶり、だね?」
「今でもここにいるのかな。それとも、もう新しい所に行っちゃった、かな?」
「ボクは、その……元気でやってるよ」
「久しぶりの居場所だから、どうしたらいいのかわかんないけど」
「先輩やみんながいるから、頑張れてる」
「欲を言えば、キミもその中にいてほしかったけど」
「それは、難しい話だよね」
「だから、待ってるよ」
「ずっとずっと、待ってる」
「学園でまた出会えるのを、ずっと」
「キミと一緒に遊ぶためなら、院生……?にもなってみせる」
「だからどうか、また会おうね!ボクと私の救世主(ヒーロー)!!」

六等星の祈り -Dreaming,Dreamin- 完

あとがき

そんなこんなで亀も驚くほどの遅筆っぷりでお送りした自PCによる自己満足リプレイ風ノベル、いかがだったでしょうか?
前日譚の投稿日見たら去年の10月末らしいですわよ、1年以上かかってて草。
導入部は今年の夏に書いたけどそれ以降がページだけ作って本文を後付けで書いたため、皆さんはこの一連の記事の投稿日時を信用してはなりません(このあとがきを書いているのがクリスマスイブ)。
今後もゆったり自分のペースでシナリオ書いたり卓囲んだりしたいと思っておりますので、どこかでご一緒したら何卒よろしくお願いいたします。
それでは。

シナリオ作者兼執筆者:ハイドラ

この記事を書いた人

色んなネタを気まぐれに産んでは、形にするまで年単位で時間がかかる難産者です。
シナリオもちまちま書いてます。
全人類ハーベストをやろうぜ!をモットーに布教していく所存
ホームはぴくしぶに通じます

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