六等星の祈り -Dreaming,Dreamin-

目次

シナリオ情報

魔法学園RPGハーベスト
シナリオ:六等星の祈り -Dreaming,Dreamin-
プレイ人数:4人
推定時間:10~12時間
推奨リベラル:フロート、ルクス、フロート、ララバイ、シンク、ステルス、各オペレイト魔法

あると使えるかもしれない:アンロック

エモ度:★★★★☆

難易度:★★☆☆☆

初心者オススメ度:★★★★★
注意事項:PC1のみ「他学科からの転科、XZ追加コンテンツ、MC追加コンテンツ」の使用を禁止とさせていただきます。ただし、他PCがMC追加コンテンツ使用した場合は、PC1もその効果を受けられるものとします。

テーマソング:凛として咲く花の如く/虹色リトマス、K²/全てあなたの所為です。、Witch Hat -魔女と帽子のワルツ-/FAKE TYPE.

 

【今回予告】
初めは、暗闇と静寂だった。何一つない星空に、小さな光がともる。

光に手を伸ばしても、つかむことができない。つかんだ気になっても、どこかへ消えてしまう。

「どうか、おいていかないで」

悲痛な声は、気まぐれな神様に届いた。神様は、その声をこう捉えた。

「嫌でも届くように、その声を大きくしてあげましょう!」

 

魔法学園RPGハーベスト「六等星の祈り -Dreaming,Dreamin-」

 

魔法の時間は、まだ終わらない。

シナリオHO

PC1:コネクション/八岳フジ 推奨関係:
キミは、ハーベストに入学したばかりの新入生だ。ある日キミは、魔導登山サークルに加入している少女「八岳フジ」から、サークルへの勧誘を受けた。彼女はキミをサークルに加入させようと、登山の魅力をアピールしてくる。そんな折、彼女の喉に一つの異変が起きた。

目標:八岳フジに起きた異変を解決する

 

PC2:コネクション/愛咲明日翔 推奨関係:
キミは頻繁に、愛咲明日翔という女子生徒に絡まれている。彼女曰く「驚く反応が面白くて、つい」とのこと。ある日見かけた彼女は、珍しく落ち込んでいた。なんでも、自分の悪戯よりも驚く出来事があったそうだ。彼女に頼まれ、キミはその出来事の解決に乗り出すことになった。

目標:愛咲明日翔からの依頼を達成する

 

PC3:コネクション/イマヌエル・カント 推奨関係:

任意コネクション/謎の少女 推奨関係:
キミは魔法学園ハーベストのカース特別対策委員会に所属している。ある日、学園の一部の生徒で広まっている「声に関するトラブル」について、カースに感染した生徒によるものだと推測したカント先生に呼び出された君は、原因究明と解決を命じられた。今のところ大きな騒動でもないのだが、カント先生は放置した場合の「良からぬ未来」を気にしているらしい。キミはその良からぬ未来を変えるために、迅速な解決へと足を踏み出した矢先、一人の少女と出会う。

目標:「大声騒動」を解決する

 

PC4:コネクション/斉彬リリア 推奨関係:友人、後輩 指定学年:2年以上

キミはかつて、ハーベストに来たばかりの「斉彬リリア」という少女を助けたことがきっかけで、彼女に慕われていた。そんな彼女がある日、「黒き森に行ってきます」という手紙を遺して、姿を見せなくなった。心配になったキミは、黒き森から聞こえる彼女らしき人物の大声を頼りに、捜索を始めるのだった。

目標:行方不明になった斉彬リリアを見つける

NPC詳細

「八岳フジ(やつたけ ー)」

杖魔導学科2年生の15歳。藤色の髪をポニーテールにし、鼻絆創膏をしている。パーカーにTシャツなどの動きやすい服装を好み、女の子らしいのは興味があるが手を出せていないという。

魔導次元出身であり、明るく活発な性格もあり友人も多いイメージ。山に強い思い入れがあり、現実世界に憧れている。

発動体は登山道具の一種である「ストック」という杖であり、普段は腰に提げる形で持ち歩いている。

 

「愛咲明日翔(あいざき あすか)」

変身魔導学科3年生の18歳。現実世界出身だが、魔導次元に来た際に「特異点(パラレルリンカー)」としての特異性も見られている。

スペアミント色の髪を肩甲骨辺りまで伸ばし、甘ロリと一般的に呼称される服装を着ていることが多い。

悪戯好きで、誰かに変身して驚かすことが多々ある。また、どこか達観したような様子を見せることも。

発動体は頭につけている「赤いバラの髪飾り」。これに触れることで「星の巫女イデアール」に変身して戦う。

 

「謎の少女」

イマヌエル・カントに呼び出されたPC3が調査に向かおうとした際、出会った少女。右目を隠すアシンメトリーな前髪は暗く、しかし赤いインナーカラーがよく映えるショートヘアを持つ。自身に関する記憶がない所謂「記憶喪失」であり、「諸事情」があり筆談で交流をする。常におどおどしており、人が大勢いる場所を避けようとする。

発動体、所属学科などは不明。つい最近入学したと思われる新入生のようだが……?

 

「斉彬リリア(なりあきら ー)」

最近現実世界から迷い込み、その後ハーベストに入学し、杖魔導学科に所属した17歳の少女。赤墨色の髪を短く整え、サスペンダー付きの半ズボンと白シャツを着用している。

一人称が「ボク」なこともあり、男性に間違われることが多い。

他者に対しておどおどとしているが、心を開いた人には頑張って甘える。

発動体は黒くシンプルな「マジシャンステッキ」。強固に作られており、本人がまたがって空を飛んでも簡単には折れない。

オープニングフェイズ

シーン0 出会い、そして。 マスターシーン

少女は、追っていた。眼前を走る、自分そっくりな後姿を。

その人物は、焦っていた。自分を追う者は、危険な武器を持っていた。

(このままじゃ、殺されてしまう!!)

二人は互いに追われ、追いかけ。そして眼前には、お城のような建物。

「魔法学園ハーベスト」、その正門があった。

シーン1 勧誘 PC1
桜の花びらが風に舞うハーベストの廊下。そこでは、入学式を終えたばかりの魔法使いの卵がごったがえしていた。
キミはその中の一員で、新入生を勧誘するサークルの集団に行きあった。魔法バレーや空中マラソン、新聞部や軽音同好会など様々なサークルが勧誘している中、1人の少女の姿をみかけるだろう。
藤の花のような色の髪を後頭部で一つにまとめた少女。彼女はキミに気づくと、こちらに近づいてきた。
「ねぇキミ、魔導登山に興味ない!?」
「ホント!?嬉しいなぁ!」
「……この騒がしさじゃ話しにくいか。ついてきてよ」

歩くこと数分、サークル勧誘の喧騒から外れた学園の中庭。少女はキミをベンチに座るように促してくる。
座ったのを確認すると、「そういえば、名乗っていなかったね。私は八岳フジ。杖魔導の2年生なんだ。キミは?」と名乗りながら1枚のチラシを渡してくる。
手作り感満載(例えるならば、幼い子供がクレヨンで書きなぐったようなもの)のチラシで『魔導登山サークルに加入しませんか!?』とでかでかと書かれていた。下部に目を移すと風属性魔法を駆使した、ハーベスト近郊の山登山を中心とした活動を行っているらしい。
「あぁ、風属性が使えなくても大丈夫。私がキミの分も使ってあげるからさ」

「ようは、足が悪い子でも安全に登れる登山部って感じかな!楽しいよ!!」
「と言っても、今のところ私しかいなくてさ……所謂、非公式のサークルってこと。だから、本来あそこで勧誘することも怒られそうなんだけど……別に、名乗るくらいはいいと思わない?」
肯定する場合「だよねだよね!?そのうちキミのような子をたっくさん集めて、ちゃんとしたサークルにしてみせるんだから!!」
否定する場合「う……でも、この前掲示板に貼ろうとしても怒られてさ?あそこでなら自然に勧誘できると思って……」

GMとPLの気が済むまで雑談。PCの掘り下げに使ってもよし、フジという人を知るのに使用するのもよし。

彼女は山に関する話になると饒舌になり、生き生きとした表情になる。それをじっと聞いているもよし、質問を投げかけてもよい。(専門的な質問をされた場合は「その時はほら、魔法でどうにかすればいいし!」などと誤魔化すこと。困ったときな魔法頼りな魔導次元出身っ子、それが八岳フジという少女)

ふと、彼女が眉をひそめて自身の喉に触る。

「な、に……これ……喉、熱い……!!」
声を出すのがやっとだったのか、彼女はゆっくりとうずくまり、そして倒れる。
助けを呼ぼうと周囲を見渡せば、少年のような服装をした人物が、中庭近くの廊下にいることに気が付く。
その人物はじっとキミたちを見つめると、ゆっくりと歩き出す。助けを呼びに行った、というわけでもなさそうな様子である。

シーン2 異変 PC1
あれから、どれほど経ったのだろうか……周囲は、だんだんとうるさくなっていく。
「……あの……大丈夫、ですか?」
ふと、キミの目の前には、黒髪の少女が立っていた。手にはシンプルなマジシャンステッキを握っていることから、杖魔導学科の生徒だろうと推察できる。
少女は気づかれたことに驚くと同時に、どこか安堵した表情を見せる。
「急に学園が騒がしくなったと思ったら、あなたたちがここにいて。その子が目を覚ますまでは、と思ってここに……その、迷惑でしたか?」

少女との対話。名前を聞かれたら、「答えようとしたタイミングでフジが起きる」描写を行うこと。

「んん……?」
「あ、起きそうです……ね」
フジがゆっくりを目を覚ます。そして寝ぼけ眼でキミを直視した後、覚醒する。
「わわわっ!? な、なんでこんな近くに……って、何この声!!」
「な、なんで私、こんな大声に!?頭、が……ガンガンする……!!」
「う……ボクにも、分かりません……。ただ、あなたのように突然大声になった人は、他にもいるみたいです」
他にもいる?と尋ねた場合「はい。(校舎の方を見る)理由や原因が分からず、です。先生方が解決しようと動いているみたいですが……」

フジを交えた3人での対話。フジに少女のことを聞いても、【おんなじ授業は取ってないと思うけど……】とわからない様子を見せること。少女も同様に、フジについて何も知らない(時期的には、リリアがハーベストに入学してそんなに日時が立っていないので、PC4以外の先輩の顔はまだ覚えきれていない)。お互いに自己紹介をしておくことを推奨する(シーン10のリリアの日記で名前が出ても、違和感がなくなるため)。

また、フジはこの会話以降RPをテキストで行う事(「あんまりにも自分の声が大きくて、いつか耳がおかしくなりそうだし」という理由)。描写としてはスマホのメモアプリで文字打ちして、それを音声合成ソフトに読み上げさせている感じ。

「……すみません。ボク。これから用事があるので」
ふと、黒髪の少女……斉彬リリアは立ち上がると、ステッキを構え「フロート」と唱えた。
そしてそのままステッキに腰を掛け、学園の西側……「黒き森」と呼ばれる方へと、ふらふら飛んでいった。
【行っちゃった……】
※【】内の文章はテキストで打ち込むもの

シーン3 上辺の幸福と深淵の孤独 PC1
レンギョウの花が咲く中庭で、フジは足元にあるそれを見つめたままぽつりと、つぶやく。
【ね、PC1くん(女性の場合はちゃん)。どうして、私があんなに話していても怖がらなかったの?】
勧誘されていたから:【ま、まぁそれもあるけどさ!?それだけじゃない気がして……】
楽しそうに話していたから:【あ、ありがとう……素直に、嬉しいな】

【実は、ね。こうやって誰かに自分の好きなこと、話せたの初めてなんだ……】
【私、ココ……あ、魔導次元のことだよ。の生まれなんだけどね?小さいころから山に興味があったんだ。それこそ、ここ以外にもある世界の山も知りたくてさ】
【今までも、いろんな子にこうやって山の事を話したんだよ。そしたらね?『行くかもわからない世界の事知ってどうするの?』って言われちゃった。『熱意が怖い、生半可な知識で話したら怒られそう』とかも言われたんだよ。別にそんなことないのにね】
【あそこで勧誘して……こうして、真剣に聞いてくれたのは、PC1くんが初めてなんだよ。ほとんどの子は、内容も見ないでぐしゃぐしゃにしてから目の前でぽいしちゃうからさ】
【この発動体もね?普段は『親からのおさがりだよー』って言いながらも、大切にしているんだ。本心を言えないのが、悲しくて……辛く、て】
PC1が現実世界からやってきている場合:【PC1くん、私みたいな子は……現実世界で、受け入れられるのかな?】と尋ねる。

シーン4 ジャック・イン・ザ・ボックス PC2
(PC2の回想であり、明日翔との出会いを描いたもの)
スイレンの花が咲く3月のある日のこと、キミは廊下を歩いていた。時刻はお昼ごろ、昼食にもってこいのいい天気だ。
進行方向にある曲がり角から、キミとそっくりそのまま同じ人物が現れた。背丈も髪の色も、服装も何もかも同じである。その人物はにこりと笑うと
「やぁやぁ。元気かな、私(PC2の一人称を真似る)」と言った。その声までも、自分と同じものだった。
ある程度RPが済んだら、「あはは、びっくりした?びっくりしたかい?」と、その人物は見たことも無い少女に姿を変えた。

「私は愛咲明日翔という。変身魔導を学んでいる身だ。君は?」
「PC2くんか。よろしく。私、人の驚いてる顔がすっごく好きでさ。
(PCが驚いた)君はその中でも、群を抜いて面白い
(PCが特に驚かなかった)……でも、君は私の悪戯を見ても驚かなかった。今までになかったことだ、こっちが驚かされたよ」

そういってしばらく考え込むと、彼女はこう告げた。
「決めた。これからの目標は『君の最高の驚きをこの目で観察すること』だ!そうと決まれば、早速準備しなくちゃね」
そう言って彼女はどこかへと駆けだしてしまった。

シーン5 お払い箱? PC2
それから少し経ち、キミはなんだかんだ友人として明日翔と仲良くなっている。ある日はキミの友人、ある日は教師の誰か、またある日は君自身に変身して、彼女は驚かせてくる。
入学式から少し経ったある日のこと、廊下を歩いていた彼女が、話しかけてきた。珍しく、誰にも変身していないようだ。
「やぁ、PC2くん」
彼女の表情は、どこか落ち込んでいる。
「あぁ、その……ね?私の悪戯よりも、びっくりするようなことがあってさ……」
そういって一呼吸置くと、ものすごい剣幕でキミの肩をつかんで揺さぶる。
「だって、あんなに凄い声出る人がいるなんて思わないだろう!?しかも一人二人じゃなくて……とにかく、これはただ事じゃない!」
「本人もなんか困惑してたのが余計にわからない!PC2くん、なんとかしてくれないか!!」
と、彼女は貴方に頼み込んでくる。左耳には、いつからつけていたのか「ニリンソウ」という花を模したと思われるピアスがついていた。
了承:「おぉ、感謝するよ!(肩から手を放す)私も解決に協力したいところなんだが、何かと忙しくてね。また何かあったら情報を渡す!それまでよろしく頼むよ」
揺さぶるのを止めて:「おっと、失礼。私としたことが熱くなってしまった……それで、引き受けてくれるかい?」
引き受けない:「そ、そこをなんとか……!頼めるのはPC2くんくらいしかいないんだ!!頼む!!」
了承してもらえば、彼女は駆け足でどこかへと向かう。(追いかけようとしてもすぐに見えなくなる)

シーン6 大声騒動 PC3
キミは、カース特別対策委員会に所属している。入学式が終わり、新しい顔ぶれも見受けられるようになったころ。キミは、最高責任者であるイマヌエル・カントに、研究室に来るよう呼び出される。
「急に呼び出してすまないね。まずは座ってくれ」
そういってPC3を席に促し、続ける。
「さて、今回の一件は『声に関する騒動』だ。君も何回か、大声を聞いたことは無いかな?」
聞いたことある場合「そうだ。あの声のせいで騒音被害が出ていてね……」
聞いたことない場合「そ、そうか……まぁ、そういう事態が起きている、ということを理解してくれればそれでいい」

「あれは本人の意向に関係なく発され、学園内外でも色々と言われている。ただ、もっと重要な問題は、その生徒からカース感染が確認されていることだ」
「そこで君に調査、及び解決を依頼したい。頼まれてくれるかい?」
「ありがとう。今回の件は感染者も多いから、感染者発見の報告はしなくていい。一々していたらキリがないだろうからね」

「それと……これは、私の考えすぎかもしれないが……放置していると、よくないことが起きる気がするんだ」
「……考えすぎで、終わればいいんだけど。不安にさせて悪かった。解決の方、よろしく頼むよ」

シーン7 不思議な影 PC3

カントの研究室から出たキミは、そこで偶然誰かにぶつかった。
「!」
声を上げられないままに相手は尻もちをついた。黒髪で大きなアホ毛の生えた、少年のような人物。ふわりと鼻をくすぐるのは、スミレのような花の香りだった。
その人物は立ち上がると、キミに向けてにこりと微笑んで頭を下げる。また、どこかよそよそしくあたりをきょろきょろと見まわしている(不用意に人間に接触すると自身の正体がばれると恐れる忌人が、誰かがここに来ないかめちゃくちゃ不安になっている描写。PC3が隙を見せた瞬間に、この場から逃げ出そうともしている)

(話しかけられたら、頷いたり首を横に振ったりしてください。ここでのRPのコツは「声を出さない」。また、この人物が喋れないとPLが理解し、メモ帳とペンを渡した際は筆談を行う。以下、サンプルボイス)

【わたし、その……ひとが、こわいんです】

【だから、あんまりひとが、こないところさがしてて……】

【ごめんなさい。おどろかせて、しまって】

【こえは、その……しょじじょう、というやつで、だせなくて】

【せんせいは、その……とくに、こわいです】

【なまえ、おぼえてないです。でも、だれかに……「すみれ」って、よばれたようなきおくは、あります】

【でも、ほんとに、それだけなので。よびたいなまえ、あったら、それでもだいじょうぶ、です】

シーン8 愛らしい後輩 PC4
(PC4の回想であり、現在の学年に進級したことを想定)
キミが進級して、すこし経った頃。黒き森の一角を歩いていると、獣の唸り声が聞こえてくる。
そちらを見れば、数匹のウェアウルフに襲われている人物を発見する。見たところ発動体もなく、怯えて動けない様子。
キミはそちらへと駆けだし、何かの魔法を使って撃退することだろう(撃破演出をPLに振る)。
「あ……助けて下さって、ありがとうございます。ボクは斉彬リリアって、いいます。あなたは?」
「PC4……先輩、ですね。よろしくおねがいします」
ぺこりとお辞儀をすると、かすかにスミレのような香りがする。
怪我はない?と尋ねた場合「あ、ちょっと指を切っただけです。お気になさらず」
発動体は?と尋ねた場合「えっと、その……な、なんですかそれ……?」
どうしてここに?と尋ねた場合「習い事のために、バスに乗っていたんです。眠っていたみたいで、起きたらだれもいなくて……怖くて降りたら、バスが消えて……帰れなくなって……誰かいないかって探していたら、はい」

「そうだ。それ……」と、PC4の発動体を見つめ、「それで、魔法?撃ってましたよね」と言う。
「発動体……って、言うんですか。へぇ……」
「あの、発動体ってどこで貰えますか……?」
そう言ってPC4がリリアを連れて行くところでフェードアウト(ここでGMからPLに
・学園の購買に、安価で手に入れやすい発動体や紋章が売られている
・ハーベスト外の城下町には、少々値は張るが本格的な発動体を扱う専門店がある
・どちらを選んでも次のシーンで買い物の描写が行われること(省略可)、という説明を行うこと)

シーン9 彼女の魔法 PC4
(PC4がリリアを連れて、発動体を買えるお店を散策しているシーン。お店の前にドロシーのもとへ向かう、と言われれば学長室はお留守にしてます、と伝えてること)
(リリアが現在の発動体を選ぶきっかけの過去話が展開されるが、シナリオ本編にはあまり関係ないので省略されても問題ない)
魔導書やトランプカード、果ては義眼にビックリするリリアを見て、キミは彼女のことをどこか愛らしく感じるかもしれない。
それらを見ながら彼女はふと、「昔の話、してもいいですか」と尋ねる。
承諾されると、以下の話をする。

「ボク、小さいころにマジックショーを見たことがあって。帽子からハトが出てきたり、杖から花を咲かせたり……。それはもう、ビックリの連続ですよ」
「特に驚いたのは、その杖で人が空を飛んだことなんです。簡単に折れそうな杖に跨って、ふわ~……って。今にして考えたら、ピアノ線とかで浮かせていたと思うんです。でも小さいボクはそんなことも考えずに、純粋に楽しんで……」
「だから、そう……こんな感じの杖でした」
そう言って手に取ったのは、何の飾りもないシンプルな黒い杖。「ワン、トゥ、スリー!!……なーんて」と彼女はどこか楽しそうである。
「魔法を使えるのなら、これがいいです。この杖で、驚きや楽しさを伝えていきたい。あの日、ボクにそうしてくれたマジシャンのお兄さんみたいに」
そこで、話を終える。

PC4とリリアの対話。PLの気が済むまでやること。

シーン10 不吉な便り PC4
そんな出来事があってからというもの、キミは何かとリリアの世話をしている。彼女も最初は「そんなに気をかけなくても」と遠慮していたが、最近では自発的にキミを頼るようになってきた。普段はしおらしいものの、時折笑顔を見せることがあり、最近はその数も増えていた。
そんな矢先、キミの部屋に一通の手紙が届く。差出人はリリアだった。
内容は「黒き森に行ってきます」。それだけの簡潔なもの。
普段の彼女であれば、要件があれば対面して直接伝えることがほとんどである。しかし今回は、手紙という回りくどい手段をとっている。
PLが「手掛かりを探す」と宣言した場合、以下の情報を与える。
※一通り調べ終えた様子が見られた場合、シーン11へ進むこと。開放されていない情報があっても本編に支障はない。

ー聞き込み情報ー
・黒き森に人を探しに行くと言っていた(理由は不明。ただ、「謝りたいことがある」とだけ)。
・付き添いはおらず、恐らく一人で行ったと思われる。
・カント先生に「フロート」について聞いていた。

ー黒き森情報ー
・人間のものと思われる足跡はない。あるとしてもクリーチャーのものばかり
・奥に進むと、高所から落ちたと思われるひび割れの入った、黒いスマホがある。6桁のパスワードがかかっており、解除は難しそうだ(リリアは似たようなスマホを持っているが、見つけたそれが彼女のものかはわからない)

・(アンロックを使用する、またはドロシーなどにスマホを渡しに行き、ロック解除を頼む場合のみ)こちらのページの項目「斉彬リリアの日記」の情報を公開する。日にちは三月から始まり四月で終わる形であれば適当にすること。

シーン11 金星と共に帰りましょう マスターシーン

夕暮れの黒き森の奥。一人の人影がとぼとぼと歩いている。その上空から、少女が落ちてくる。

「あ、見つけたっ……って、あ、あわわわわわ……!?」

「!?」

厳密には、急降下しようとして体勢を崩した、というべきか。発動体のステッキから落ちてしまい、茂みの中へと突っ込んだ。

「あ、い……たた……」

「な、なんなんですかあなた!!突然追いかけてきたり、空から落ちてきたり!!私が何かしたって言うんですか!?」

落ちてきた人物とそっくりな人物が、瓜二つな声で、ひどくおびえたような顔をして喚いている。

「な、なにかしたのはこっちだってば!ボクはただ、キミに謝りたくて……!!」

「そん、なの……そんなの嘘に決まってます!!さっきだって、上から襲うつもりだったでしょう!?私みたいなバケモノなんているだけで迷惑だって、そんな理由で殺すんでしょう!?」

「バケモノって、そんなことは……!」

「全部全部、嘘に決まっている!!私は、私は……みんなの願いを……叶えないといけないんですっ!!!!!」

その言葉とともに、怯えていた人物は黒いツタのようなものを地面から生やす。そのツタはどくどくと脈を打ち、目の前の少女を巨木の幹に括り付ける。くくりつけられた少女……リリアは、意識を失う直前に、こう願った。

「PC4先輩に、見つけてもらいたい。」

ミドルフェイズ

シーン12 はじめまして、こんにちは。 PC全員
リリアが人知れずいなくなってから、1週間が経過した。
キミたち4人とフジ、明日翔はドロシー・フロム・オズによる「魔法決闘トリプルス演習」の講義を受けていた。
この講義はその名の通り、3対3の魔法決闘を生徒同士で行うものであり、メンバー同士の魔法の相性をはじめ、相手の戦略を見分ける観察力も試される。チームメンバーはある程度生徒たちの好きにしていいので、一定数の仲良しグループに人気の講義である。
ドロシーは生徒たちを校庭に集め、コホンと咳ばらいをする。
「はーい!みんなのヒロイン、ドロシーだよ!今年の入学式はなんだか騒がしかったけれど、ここでは誰の目も気にせずに、好きなだけ叫んでいいよ!みんながハーベストで学んだことをここで発揮するの、楽しみだなぁ」
「それではさっそく!今から6人ずつ名前を呼ぶから、その子たちで3人グループを組んでください!そして、決まったら私に報告すること!半年間一緒に戦うメンバーになるから、仲良くね!!」そういうと、彼女は名簿を取り出し生徒たちの名前を呼んでいく。
「……それから、PC1、PC2、PC3、PC4……あと、八岳フジちゃんと、愛咲明日翔ちゃん!!うん、これで全員だね!」
「よーし!チームが決まったら、さっそく始めよう!!みんながんばれー!!」

(PC全員とフジ、明日翔による自己紹介とチーム分けを行う。明日翔と盾役を担うPCは別チームにし、残ったメンバーでバランスを取ること。
なお、フジはこの時【PC1くんと同じチームになろうかなー】などPC1と一緒になりたそうなことを言わせるとよい。
また、PC1がアタッカーだった場合、上記のセリフを聞いた明日翔が「それだとチーム同士の火力バランスが悪くなりそうだけど、いいのかい?」と他のPLに確認のセリフを言う)
(演出戦闘。PLが望む場合は戦闘でも構わない。この際、NPCはカース魔法を使わないように注意すること。
演出の場合、勝敗はNPC2人+PC1人チームの負けを基本とするが、NPCが別チームの場合はダイス勝負でもよい)

フジ敗北セリフ:【あー!負けちゃったー!!】
明日翔敗北セリフ:「なるほど……これは驚いたよ」

戦闘が終わり、それぞれ談笑していると木の陰から誰かがこちらを見ている。その姿は顔こそ見えなかったが、PC4にはそれが着用している服が「斉彬リリア」が好んでいる服であること、そして、背格好が彼女に瓜二つだと気づくだろう。
その人物はキミの視線に気づいたのか、急いでどこかへ行こうとする。それと同時に、校内に終業を知らせるチャイムが鳴り響いた。(PC4にこの人物を追いかけさせるように促すこと。PLが他PCにも協力を促した場合、PC1,2,フジ,明日翔にはその人物は見えなかったと伝えること。PC3はシーン7でぶつかった人物と話していた場合、その時の人物に似ていると気づいてよい)

シーン13 新たな手がかり PC4(PC3も可)


授業が終わってすぐ、キミは校庭を後にして、リリアに似た人物を探しに行くことだろう。
リベラルロールを促し、成功すれば「目の前の人物は確かに斉彬リリアに似ているが、よくよく見れば別人である」ということに気付く。PC3はリベラル成功で「カント先生の研究室を出た際、ぶつかった人物と同じだ」ということに気付く。
そんな時、キミ(たち)はある異常に気付く。リリアらしき人物の大声が、黒き森の方角から聞こえるのだ。
内容は「誰かいませんか」「助けて」「ここから動けないんです」など。そちらに気を取られているうちに、先ほどまで自分たちが追っていた人物はいなくなっていた。
黒き森に突っ込む場合、足跡はないが、声を頼りにある程度は場所を把握できる。が、森の半ばまで進んだ頃に、ぷつりと声が途切れる。以降、呼びかけても応答はない(捜索の間に夜になっているので、さりげなく危機感を覚えさせて引き揚げさせる。いざとなれば野生のクリーチャー召喚)

シーン14 キミのこたえはなぞばかり PC1,PC2(シーン13にPC3が参加しなかった場合はPC3も)

PC4(PC3も行った場合はPC3も)がリリア(?)を追いかけている一方その頃。PC1,PC2,フジ,明日翔(+PC3)はその場に残されたままであった。

「……あの子、そんなにご執心な子でも見たのかな」

ふと、明日翔がつぶやく。その言葉にフジは大げさに肩を震わせ、PC1に話しかける。

【ね、ね、PC1くん!次はどこへ行くのかな?あ、もしよかったら学園の案内ついでに一緒に行ってあげようか?】

PC1がフジの提案を承諾する:【えへへ、それじゃぁどこへ行こっかー】などと楽しそうにしている

PC1が提案を断る:【あれ、もしかして、話し相手がこんなんじゃいや……だったり?】とどこか驚き、混乱しながらも先輩として振舞う

提案を断る&他PCに頼む:「…………」呆然として文字を打ち込む手も止まってしまう

いずれにしても明日翔はPC2の方を向き直り、「改めて、頼んだ件よろしくね。こちらでも調査は進めておくから、いつか時間を作って報告会でも」とだけ告げる。

PC3が明日翔に「頼んだ件」について尋ねる:「あぁ、そう言えばカース特対……だったっけ?なら一緒にいてもらった方がいいかもしれないね。連絡先交換するかい?」と答える(3年生だし特対メンバーの顔はある程度知っているんでしょう、うん)

PL達の気が済むまで雑談タイム(明確に感染判明する前の平和な時間はここで終わるので、後悔の無いように長めに取ることをお勧めする)

シーン15 Spook and Climber マスターシーン
その日の深夜。
愛咲明日翔は、歩いていた。理由なんてない。ただ、眠れなかったから。
八岳フジは、走っていた。衝動のままに。ただ、PC1を独占するために。
廊下の曲がり角。暗かったこともあり、二人はお互いの存在に気付かずにぶつかった。
「なっ!?」
「っ!?」
明日翔が転ぶ。ゆっくり腰を起こして、ぶつかった人物……八岳フジを見る。
「え、と……ごめんね、ぼーっとしていて。けがはないかい?」
「…………」

「あぁ、そっか。君は声が出せない状態、だったか。もしかして、どこかにスマホを忘れてしまったのかな」

「…………」

「……フジ、くん?大丈夫かい?」
明日翔がフジの顔を覗き込む。彼女の目は淀んでいた。森林に差す木漏れ日のようにきらきらしたそれではなく、黒き森に生える闇の植物のように。
彼女はじっと明日翔を見つめ、こう言った。

「……た、い?」

「?」

「かな……え、たい?」

「え?フジくん。急にどうしたんだ「叶えたい願いは、何?」」

その言葉と、自身を渦巻く黒い何かを最後に、愛咲明日翔は意識を失った。

シーン16 フジの花は毒々しく PC1、PCX(シーン12でPC1と同じチームだったPC3もしくはPC4。PC1がNPCチームだった場合、1d2で登場PCをPC3,PC4の中から決めること)
シーン12から一週間。二度目の魔法決闘トリプル演習の授業の時間。
いつものように、何気ない談笑をしていたのかもしれない。あるいは、「今日もよろしく」とチームメイトとしての挨拶を交わしたのかもしれない。

そんな様子を、うつろな目をしたフジが見ていた。
「…………」

PC1,PCXのいずれかが声をかけると、フジが口を開く。PC1にとってその声は、最後に彼女の声を聞いた日(シーン3)よりも、はるかに大きくなっている気がした。

「うらやましい」

「うらやましいよ、隣にいられるの」

「なんでそんなに、笑っていられるの?」

「なんでそんな顔を、私以外の誰かに見せているの!?」

「ねぇ、なんでなの!?!?」

そういうと同時、彼女はPCXに向けて風の刃を放った(魔法で弾くもよし、よけるもよし)。
PCXがよけるor弾く「あーあ……なぁんでよける(弾く)の。ねぇ、なんで!!??」

PC1がPCXを庇う「え……?なん、で。なんでPC1くんがそいつのこと庇うの!?なんで!?!?」

PCXに魔法が当たる「っ、あはははは!!!当たった当たった!!!そのままどこまでも、吹っ飛んでしまえ!!!!」

(PC1が)なぜこんなことを:「だって、PC1くんは私に優しくしてくれた。でもきっと、君は誰にでも優しくするんだろうなって思ったら、怖くなった。だから、誰にも取られたくないようにこうしてるんだ!!」
(PCXが)なぜこんなことを:「は……?オジャマ虫が、私にそんな口を利くんじゃない!!」

「あぁ、でも……こうやってちまちま相手してたら、キリがない……そうだ、いっそのこと。あいつらもまとめて……!!!」

そう言ってフジが目を見開くと、何かを詠唱し始める。そして次の瞬間、PCXの身体は宙に浮いて、そのままPC2,PCY(残ったPC),そして彼らと話している明日翔のもとへと飛んでいく。

シーン17 咲かせた愛は毒の色? PC2、PCY(シーン15で登場しなかったPC)

PC1とPCX、そしてフジがわいのわいのしている一方そのころ。

明日翔がPC2に声をかけてくる。

「PC2、相談があるのだけれど」

PCYが気を遣って離れようとしたら「別に、君もいて構わないよ。むしろ、これからの授業で気を付けて欲しいことだから……いてくれた方がありがたい」と声をかける。

PC2が火力、支援、妨害の場合「君の攻撃魔法を、私だけに当ててくれないか?」

PC2が盾の場合「私に、殴られてくれないか?」

PC2とPCYは気づく。一週間前の授業の時よりも、明日翔の声が大きくなっている気がする。特にPC2は、何度も明日翔と話しているためほぼほぼ確信していいだろう。

PC2あるいはPCYにどうしてという旨を尋ねられれば「前に言ったかもしれないけど……私の目的のためだ」とだけ答え、詳しい理由は話そうとしない(PCYに対する敵意は明日翔にはないため、話しかけられれば普通に応対してくれる)

「それに………」と、彼女が何かを続けようとしたところで、何かがこちらに剛速球で飛んでくる。よくよく見ればそれは、人。そして、PCXだった(避けようとした場合遮るように間に合わないことを伝えてぶつかってもらうこと)。

明日翔はその光景を見て一言、「遅かったか」とだけ言った。


シーン18 寂しかっただけ、なのに PC全員

「あっははは!!!人間ボウリング大成功!!!文句なしのストライク!!!!!」

そう言って、無邪気な様子でフジが飛ばされた3人のもとへやってくる。その顔に悪気などなく、むしろ「そうされて当然」という様子でもある。

「……元気だね、フジくんは」

明日翔はそんな様子を見てため息をつく。

「うん!だって、こうすることでPC1くんが私と一緒にいられる時間が増えるんだもん!!でも、まだまだ足りないみたいだね……明日翔ちゃん、手伝ってもらってもいい?」

「まぁ……利害は一致しているし、いいよ」

「やった!!」
そういうと、フジは腰のストックを右手に持って構える。

明日翔は発動体に触れ、閃光にその身を包んだかと思うと、茶髪の巫女を思わせる姿に変わっていた。
「星の巫女【イデアール】、ここに参上」
「さぁさぁさぁ!誰から吹き飛ばされたいかなぁ!?今度は学園の外……ううん、天国まで吹っ飛ばしてあげるんだから!!!」

満面の笑みでそう告げるフジと、どこか悲しそうに目を伏せる明日翔……改め、イデアール。

対照的な二人の表情が、どこか印象的に見えるだろう。

八岳フジ&愛咲明日翔との戦闘

フジは倒されると「ごめ、ん……ごめん、ね」と言ってその場にへたり込む。
明日翔は倒されると「フジくん……あとは、頑張って」と言った後、
「PC2……まさかこんなに強いとは、ね。驚いたよ」と言い倒れる(フジが先に倒れた場合はPC2に向けたもののみ)。そして、倒れると同時に変身も解ける。

クライマックスフェイズ

シーン19 情報収集 PC全員

初期段階で調べられる情報は1,2,3,4のみです。

1.八岳フジ
PC1を魔導登山サークルに勧誘した杖魔導学科2年生。友達が多く活発だと思われているが、その実本当に「友達」と言える存在はPC1一人だけ。
本当の自分を知るPC1に、病的なまでに執着している。キミの友人をはじめ、ただ廊下でぶつかっただけの相手までも襲撃してしまうほど。キミと他者の関わりを断ち、自分だけを見てくれるように。
「願いを叶えてほしい」というカースの一次感染者であるが、直近で黒き森などのクリーチャーに遭遇する場所に行ったという報告はない。
2.愛咲明日翔
「PC2の最高の驚きを観察すること」を目標に動いている、変身魔導学科3年生。「人の驚く顔が見たい」という性格に難があり、「友人」と呼べる人は少ない様子。
目標達成のためPC2に執着している。キミを驚かせるものを次々に壊して回っているようだ。例を挙げるならば、(PC2の苦手な無機物)。現在はそれらだけにとどまっているが、最近は人間や他の生き物への憎悪が溢れているらしい。
「願いを叶えてほしい」というカースの二次感染者である。
3.大声騒動
学園内で頻発している騒動。一次感染者が多く、共通して接触したクリーチャーを特定できないでいる。唯一言えることは、「何かしらの、叶えたいと思う願いを持っていること」だろうか。
初期の感染者はただ大声を出すだけなのだが、嫉妬や劣等感といった負の感情を持つと、急速に進行していく。感染の進行度が増すごとに感染者の気性は荒くなり、自身の願いを成就させるように「邪魔者」を排除していく。
4.斉彬リリア
PC4の後輩。杖魔導学科の1年生で、つい最近入学したばかり。黒き森に行ったきり帰ってこないのだが、入学式以降感染者のほとんどが「彼女に似た人物」を見た、という趣旨の証言をしていると報告されている。また、その人物と接触してから「自身の願いをなんとしてでも叶えたい」という意志が強くなったという報告もある。

この情報を開放することで、情報5「もう一人の斉彬リリア」を調べられるようになる。

5.もう一人の斉彬リリア

背格好は似ているが、長く伸びた前髪と喋らないこと、いつも何かに怯えているような様子が特徴。話しかけても応答せずに、すぐどこかへ逃げようとする。PC3が「謎の少女」と交流していた場合、彼女と件の人物が同一であると気づくだろう。

入学した際に生徒全員が受けるはずの身体検査に顔を出さず、参加するはずの授業に参加せず、人の少ない場所を探すように校内を徘徊している現場を何度か見かけられている。
先日、個別で行った身体検査でカース反応が確認される。詳しい調査の結果、「忌人(いみと)」と呼ばれるクリーチャーが、斉彬リリアを模した姿であることが発覚。現在は斉彬リリア同様、行方不明となっている。

この情報を開放することで、情報6「忌人(いみと)」を調べられるようになる。

6.忌人(いみと)
「願いを叶えてほしい」という欲望に感染するカースを生み出す、黒い霧のようなクリーチャー。自身に接触(物理的な接触ではなく、姿を見られたことを「接触した」とみなすようだ)した人間の姿や習性、活動を模倣し、一次感染者を増やしていく。しかし、模倣者から一定距離離れると声帯模倣(いわゆる「声真似」)ができなくなる欠点がある。
個体数は少なく、個性と呼ばれるようなものはないが、共通して人間の持つ「願い」を叶えることを目的としており、強い願いを持つ者に自身のカースを感染させる。願いの内容にこれといった制限はないため、自身や一次感染者から鼠算式に感染者を増やすことが危険視されている。
ある程度の知能があり、普段は黒き森の奥にある自身の縄張りから動かないが、縄張りに侵入してきた人間を捕らえる習性があり(捕らえた後は縄張りに適当な小型クリーチャーの番人を置いて行動する)、今回の事件を引き起こした忌人はそのような「入れ替わり」で学園内に侵入したのではないかと考えられる。

この情報を開放することで、黒き森の奥(忌人の縄張り)へ行けるようになる。

忌人の情報(要約版)
黒い霧のような姿をしたクリーチャーで、人に姿を見られるとその人にそっくりな姿になる。その後、その人の行動を模倣して学校や職場などへ赴き一次感染者を増やす。
「願いを叶えてほしい」という欲望に感染するカースを生むため、放っておくと感染人数は大変な数になる。また、感染後に感染者がネガティブな思考(私なんてすごくない、あの子の方がどうして好かれるのetc.)をするとカース感染の進行が早まり、気性が荒くなり、周囲の物を破壊する傾向にある(進行度合いによる症状の変化はシーン15,16のフジと明日翔が分かりやすいかもしれない)。
行方不明である斉彬リリア、そして彼女に似た姿を取る忌人。彼女らの入れ替わりにより忌人はハーベスト内に侵入し、大規模なカース感染及びそれに伴う大声騒動を引き起こした可能性が高い。

シーン20 クルドサック PC全員
1.闇の植物 黒き森の入口に生えている植物。ツタをうねうねとうごめかせているが、上空までは届かなさそうだ。
ルクス、フロート 全員失敗で3点ダメージ
2.不審火 何者かが進行方向に火を放ったようだ。幸い火は小さいが、一体誰がこのようなことを……。
ステルス、各オペレイト系魔法 全員失敗で火傷Lv1付与

3.番人の小型クリーチャー 蜘蛛型クリーチャー「アラクネ」だ。数が多いため、一気に蹴りを付ける必要がある。
シンク、ララバイ、エクスプロード 全員失敗で衰弱Lv1付与


シーン21 探し人はすぐそこに PC全員
忌人の縄張りに潜入すると、大木に頑丈な黒いツタで縛り付けられた斉彬リリアがいた。叫び疲れたのか、どこか弱弱しくなっていて、時々咳き込んでいる。
ツタを切ろうとする場合、魔法の防壁か何かで固くなっており、どう頑張っても切ることができない。
リリアに声をかける場合、「…………ぁ……。せん、ぱ……」
そういうと、彼女は意識を失う。安心したのだろうか、耳を澄ますとすぅすぅと小さな寝息も聞こえる。

「……どうして、どうしてこんなことばかり起こるんですか!!!」
そんな声と共に、キミたちの背後に火柱が立つ。それが晴れたその先には、眉間にしわを寄せ涙ぐんでいるリリア……否、忌人がそこにいた。
「わ、私は……ただ、人のお願いを叶えて、ひっそりと暮らしたかっただけなのに!!そこの女の子が!私のその願いすらも壊してしまったんです!!なんなんですか!?私は……願いをかなえるものは、自分の願いすら持ってはいけなくて、聖人君子みたいに笑っていればいいんですか!?」

PCが何か言葉を返したら、以下のセリフを言うこと(現在の忌人は怒りや悲しみやらの感情で頭の中がめちゃくちゃなため、どんな慰めの言葉にも聞く耳を持たない)。

「うるさいうるさいうるさい!!!今の私には、どんな言葉もいりません!!私はただ、平穏に……生きていたいだけだったのに!!!!!」

そう叫べば、彼女は泣きはらした赤い目を露わにし、虚空から黒いステッキを取り出す。どうやら言葉での説得は意味をなさず、戦闘態勢に入ったようだ。

各自発動体を構えるRPをしたのち、忌人との最終戦闘(「イミテーション・タイム!」は、イマジナリーターンの最初の行動で発動しましょう
発動時専用セリフ「私だって、自分のコピーくらい、作れます……私がこんなんだからって、馬鹿にしないでくださいよ!?「偽物遊戯(イミテーション・タイム)」!!」)

シーン22 Dreamer is xxx. PC全員

君たちが勝利すると、忌人はゆっくりと倒れる。その身体は人の形を保てず、本来の姿と思われる黒い霧が傷口から見立ち上っていた。彼女によって生み出されたシャドウは、一足先に黒い霧となって消えていった。
「どう、し、て……私が……」
「私は、ただ……この森で、静かに……暮らしていたかった」
「でも、あの子に出会って、自分を知って、外に出られて……生きていたい、って……そう……思った」
「思って、しまったんです」
「ははっ……こうなってしまっては、消えるのは時間の問題です。私が消えれば、みなさんの声も、あの子を拘束するツタも……何もかも消えます。お望みの……ハッピーエンド、ですよ」

そう言うと、忌人はぼろぼろの身体を起こし、青く澄んだ空を見上げる。そして、こうつぶやく。

「……もしも、神様がいたのなら」

「今度は、人間として、産んでほし……い……です、ね……」

(望むのであれば、大魔法の裏効果で忌人を人間として生まれ変わらせることが可能であることを伝える。その場合、「今回の事件を起こした忌人」は無事死亡し、「人となった忌人」は最初から魔導次元に存在していた、という扱いになる。作者の想定として可能なのは杖、変身、魔銃のみであるが、PLの説得があれば他学科の大魔法や大魔法同士の組み合わせでも可能とする。

なお、想定としては「リリアに化けた状態の忌人」が人間になることだが、PLまたはPCが望むのであれば好きに忌人の姿を変更できる)

大魔法を使用する:忌人から放出されていた霧は彼女の元へと戻り、一瞬、彼女の身体が光り輝く。その光が晴れれば、戦闘前の彼女の姿にそっくりそのまま戻っていた。

「どうし、て……?私は、そんな大それた力で生かしてもらえるような身分じゃ……!!」消える覚悟をしていた忌人は困惑しており、それと同時に背後からどさり。と、何かが落ちる音がした。(忌人も一応学生として過ごしていた時期があるため、ざっくりではあるが大魔法の存在は知っている)

そこには、ツタから解放されたリリアが眠っており、それに気づいた忌人が一目散に駆ける。

「……カース反応、消えています。ということは、私は……本当に…………」

人になった。それをかみしめるように、彼女は大声をあげて泣きじゃくった。

大魔法を使用しない/できない:「……さよなら、みなさん」
そういって、その体は完全な塵となって消えた。
それと同時に、黒いツタも塵となり消え、リリアが無抵抗のまま倒れる。

彼女を起こせば、ぐるりと周囲を見回す。そして、君たちに尋ねる。

「ボクは、あの子に赦されたんでしょうか……?」

個別エンディング・経験点配布

PCごとにやりたいことがあればご自由に。下記は一例

シーン23 PC4エンディング
襲撃事件や、忌人との戦闘から1週間が経とうとした頃。
キミはどこかを歩いていた。(場所と理由はPLにお任せ)
その時、背後……否、上空から声が聞こえてきた。
「PC4せん、ぱぁぁぁ!?どいてどいてぇぇぇ!!!!」
どくもよし、魔法で受け止めるもよし……声の主は、リリアであった。
「い、たた……は!先輩、大丈夫!?怪我はない!?」
怪我はないと答えた場合、「あぁー……よかったぁ、お世話になった先輩を怪我させるとか後輩失格だもん!」
怪我をしたと答えた場合、「え!?大変、治療しないと……て、先輩血の匂いしないじゃん。嘘つくの、よくない」
そっちこそ怪我はないかと尋ねた場合、「あぁ!大丈夫大丈夫!このとーりピンピンしてるよ!!」

あの一件からというもの、リリアは前までの臆病さはどこかへ飛んだのか。明るく振舞うようになり笑顔も絶やすことがなくなった。それにより、友人も増えて学園生活をエンジョイしている。

因みに、どうしてそんなに明るくなったのか、と尋ねても「内緒!」とだけ返されて何もわからない。

「そうだ、先輩。また授業で分からないところがあるんだけど。今度聞いてもいーい?」
承諾した場合、「やったぁ!ありがとうね!!」と無邪気に喜ぶ。
断った場合、「えー!?そんなぁ……」と落ち込みながらも、「先輩いつからそんな意地悪になったのさー!」とほっぺを膨らませる。

「あ、もうこんな時間!!ボク次の授業遅れたらめっちゃ怒られるから、これでバイバイ!!何かあったらまた連絡して~!!」

そう言って、リリアは発動体に跨ると、おおよそ人間が出していい速度ではないスピード(推定時速60km)で空を飛んでいった。

シーン24 PC3エンディング
(カント先生に、今回のカース事件の解決の報告に向かうシーン)
カント先生はキミの報告をしっかり聞いて、こう言った。
「ふむ。人間の姿を模倣し、その人に成り代わるクリーチャーか……。ともかく、ご苦労様」
「君たちが巻き込まれたという襲撃事件は、被害を最小限に抑えられたからよかったものの……。そのような感染者が大勢いたとしたら……恐ろしいことになっていたな」
「君も疲れただろう。しばらくは休むといいよ」
まだ動けると答えた場合、「そうかい?無理をしないようにね」と苦笑いする。
素直に休むと答えた場合、「それがいいよ」と言い、「それならあまりここに長居させてもよくないか。後はこちらで書類に目を通すから」とPC3に帰るように促す。

シーン25 PC2エンディング
キミがいつものように、学園の廊下を歩いていると。曲がり角から自分の姿をした誰かが現れた。
警戒した場合、「まったく。驚きもせず警戒とは……悲しいもんだよ」なんて言いながら、普段の姿の明日翔が話しかけてくる。
警戒しない場合、「あはは、元気そうで何よりだよ……と言いたいが、その警戒心のなさはいただけないな」と言い、明日翔は変身を解かないまま話し続ける。
驚いた場合、「っふふ、どっきり大成功!ってね!」と言い、上機嫌で変身を解く。

「それにしても、人に化けるクリーチャーとはね……。人伝に聞いた話だけど、なんだか本当に……お払い箱になってしまうのかと、思った」
「だから、また……。こうして、キミを驚かせられるのが……。嬉しくてたまらないんだ」
明日翔はそういうと、玩具をなくしてしまった子供みたいに泣き崩れてしまった。(警戒しなかった場合、ここで明日翔の変身が解ける)
慰めた場合、「……ぐすっ、PC2……キミの優しさは、時に罪になるんだよ」と泣きながら笑う。
からかった場合、「うぅ……からかわなくてもいいじゃんかぁ……仮にも女の子が泣いているんだよ……?」と泣いたまま嘆く。
そうしてしばらく。泣きやんだばかりの赤い瞳を擦りながら「ともかく。明日からまた驚かせて見せるから……覚悟しててよ」そういって、去っていったのだった。

シーン26 PC1エンディング
キミは授業終わりに、医務室にいるであろうフジのお見舞いに向かっていた。彼女は今回のカースの一次感染者かつ、襲撃事件を起こすほど進行が進んでいたため、一人だけ事件が落ち着いた現在も医務室で療養しているのだ。
しかし、医務室にいたのは困っている様子のハーベスト養護教諭、マリア・ロペス・ルッソ先生だけだった。
彼女はキミの姿を見つけると、こう話しかける。
「ねぇ、どこかでフジちゃん見なかった?」
キミはあの一件から今日まで、学科棟の戦いの後、医務室に運ばれた姿……すなわち、この場所のベッドで眠っている彼女しか見ていない。もちろん、どこにいるかなんてわからない。
「飲み物買いに行っている時に鍵かけ忘れた私も悪いけど、どこに行っちゃったのかしら……もしよければ、探してきてくれない?」
了承した場合、「よかった、ありがとう。前払いと言っちゃああれだけど、さっき当たり引いたからこれ、あげる」っと言ってPC1の好きな飲み物を渡す(種類はお任せ)
断った場合、「私も探しに行きたいけれど、万が一怪我した子が来たら誰がお相手するの?」と、質問をループ。

キミは医務室を出て、フジを探しに学園内を歩く。
すると、中庭で見覚えのある色を見つける。
藤の花の色の髪をおろした、一人の少女……八岳フジその人だった。
「あ、PC1くん……えと、数日ぶり?かな」
「なんでここに、って……。ここ、風通しいいでしょう?だからだよ」
「も、もちろん!マリア先生からは外出の許可貰ってるし!?決して!脱走したとかじゃないから!!」

目が思いっきり泳いでおり、嘘であることがバレバレである。
「それに、キミとちゃんと話した場所もここだし……。なんだかんだで、思い入れがあるんだ」
「……あの、さ。PC1くん」
「よければ、その……。これからも、友達として、仲良くしてくれる?」

仲良くしようと答えた場合、「……よかった、ありがとう」そう、嬉しそうに笑う。
呪いから解放された者を……そして、ひとりぼっちだった少女を祝福するように、ブルーデイジーが2輪、寄り添って咲いていた。
断った場合、「……うん、そっか。そう、だよね!ごめんね!!」そう言って、慌てて立ち上がったかと思うとどこかへと駆けだした。
残されたキミのそばには、小さなハナニラのつぼみがあった。

シーン27-A Rebirth of Hope. マスターシーン

(大魔法を使わないor使えなかった場合、このシーンが発生する)

それからさらに時が流れ、ゴールデンウィークのある日のこと。

一人の少女が、黒き森の奥を訪れていた。

手作りらしい不出来な花束と、ハーベストの購買で人気のメロンパン、紙パックのオレンジジュースを抱えて歩くその顔は、どこか寂しそうだった。

目的地に着いたのか、彼女は歩みを止める。

その先に在ったのは、何百年もの歴史を歩んだことを容易に知らしめる大木と、何本もの木の枝で作られた粗末な墓だった。

墓に持ってきた品々を供え、手を合わせる。墓にはこれまた不器用な字でこう彫られていた。

【ボクと私の救世主 スミレ=忌人(シーン7で名乗っていなかった場合、忌人のみ。PC3にスミレ以外の名前を与えられた場合はその名前に変更)、ここに眠る】

「……きっとまた、会えるって信じてるからね」

そうつぶやいた少女……斉彬リリアの目から、大粒の涙がこぼれた。

シーン27-B If you miss a star, I grab a handful of clouds. マスターシーン

(大魔法使用により忌人が生存した場合、このシーンが発生する)

「あ、いたいた!みぃちゃん!!」

「な、なんですかもう……急に抱き着かないでください……」

黒き森の奥。そこは、二人の待ち合わせ場所。すっかり明るくなった少女と、願いをかなえる力を失った元バケモノ。

「みぃちゃんたら結局、ハーベストに来なかったよねぇ……いつ来るのかなーって毎日ワクワクしてたんだけどボク。ドロシーに毎日確認しては今日も来てないって返されるの、悲しいんだけど?」

「ですが……私は元とは言えど、人に害をなす存在。だから、今まで通りひっそり生きるのが相応しいんです」

「…………」

眉をハの字にして微笑む彼女に、少女は彼女から離れ、杖を構える。その瞳には、どこか強い意志が宿っていた。

「りり、あ……さん?」

「ボクはこっちに来て、様々なことを学んだよ。色んな夢や奇跡を見てきた。だから、今度はボクが叶える番。

キミが夢という星を見失いそうになったら、ボクが一握りの雲を与えるから。

今こそ、ボクらの未来を作ろう。そして、ボクらの夢を明日の現実に!!」

「神の存在証明【テスタメント】!!」

・最後までセッションに参加した 1点
・シナリオの目的を達成した 各PCに1点ずつ

EX目標:「夢は、人間だけの特権ではない」 条件:大魔法を使用し、忌人を人間にした +1点
・よいロールプレイをした 1点
・他のプレイヤーを助けた 1点
・セッションの進行を助けた 1点
・SNSでハッシュタグ「#魔法学園RPGハーベスト」をつけて、セッションの感想をツイートした 1点

書ききれなかった裏話

エネミーデータ(名前をクリックするとスプレッドシートに飛びます)

・中間戦闘

八岳フジ アタッカー

愛咲明日翔 盾

・最終戦闘

忌人 人間に化けたクリーチャー

PCが追加経験点を使用したデータの場合、以下のエネミーデータを使用することを推奨します。

八岳フジ(強化Ver.)

愛咲明日翔(強化Ver.)

忌人(強化Ver.)

この記事を書いた人

色んなネタを気まぐれに産んでは、形にするまで年単位で時間がかかる難産者です。
シナリオもちまちま書いてます。
全人類ハーベストをやろうぜ!をモットーに布教していく所存
ホームはぴくしぶに通じます

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