製品概要
【テスタメント社】の手で魔導次元に爆誕した魔法のエナドリ。
愛飲者からの俗称は「七つの大剤」略して「七剤」。
一口飲めば眠気が吹き飛び、一本開ければその身に魔力がみなぎる。
二本目をキメればカフェインの神から不可能を可能にする力を授けられるという。合法。
凄まじくキマるが、法に触れるような成分は含まれていない。つまり合法。
だが不思議なことに、注意書きにはこのような文言が記載されている。
「24時間以内に三本以上摂取しないでください」……と。それでも合法。
しかしながら世の中には、その注意書きを無視して日に三本以上の摂取を敢行した剛の者も存在する。
そうした者達はやがて重篤なヘビーユーザーになり、ある界隈で「合法戦士」と呼ばれ畏怖される。
熱心過ぎるあまりに度々常軌を逸した奇行に走る彼らだが、罪は犯していないので合法。
だが、そんな「合法戦士」達をもってしても連続して四本キメる行為だけは絶対の禁忌とされている。
実行した者も人類史上わずかながら存在するが、その行く末はどこにも記録されていない。
真偽のほどは不明だが、とあるアマリリス構成員が激務の果てに四本目をキメた結果、
宇宙の真理を理解してしまい、ヒトの身を失った「合法ならざる者」に堕ちたという噂も……。
記録が存在しないということは、違法は一切無いということの証左。それすなわち合法。
魔導次元において広く流通しているが、なぜか別次元への持ち出しは固く禁じられている。
かつては現実世界や魔界に密輸しようと計画した者が人魔問わず少なからず存在したらしいが、
密輸犯は魔法省によって確実かつ秘密裏に[検閲により削除]されるため、現在では駆逐されている。
魔導次元での出来事を口外してはいけないのは昔からある規則。規則が存在するという事は合法。
ラインナップ
・【セブンエリクシール:ビッグバン】
橙色の缶に渦巻く銀河の絵が描かれたエナドリ。通称【地の七剤】。
他に類を見ない爆発的強炭酸によるファーストインパクトが特徴のやべーやつ。
カフェインの小宇宙から天地創世の理を受信するかのように頭が冴え渡る、試験勉強にオススメの一品。
記念すべき第一号にして、エナドリ業界のあらゆる記録を特殊地形の如く塗り替えた、歴史的合法飲料。
・【セブンエリクシール:アクアエクスカリバー】
青色の缶に台座に刺さった剣の絵が描かれたエナドリ。通称【水の七剤】。
ミントを濃縮したようなさわやかな味わいが、身体に清浄なカフェインを行き渡らせる。
意見が綺麗に二分するレベルで人を選ぶ味それにハマった者は、カフェインの騎士と称される。
聖剣を手にした忠義の騎士達が円卓に集うかのように求めてやまない、約束された合法の飲料。
・【セブンエリクシール:カーディナルコスモス】
赤色の缶に燃え盛る太陽の絵が描かれたエナドリ。通称【火の七剤】。
通常の二倍もの含有量を誇る圧倒的カフェインは、全身が燃え上がるような感覚を覚えさせる。
もはや辛味さえ覚える前代未聞の刺激的テイストで、前人未到のガンギマリを提供する。
太陽。それは未だかつて辿り着いた者の居ない神域。そこに至らんとする勇者へ贈る超絶合法飲料。
・【セブンエリクシール:エアリアルスラスト】
緑色の缶に三つの光が囲う竜巻の絵が描かれたエナドリ。通称【風の七剤】。
短時間だが劇的にキマるそれは感覚を研ぎ澄まし、時の流れが遅く感じるほどの集中力をもたらす。
すっきりとした味がカフェインの風を感じさせる、魔導次元のスポーツマンを虜にした魔性の一品。
神が定めた自然の摂理に真っ向から反逆し、ついには時空すらも超越してみせた超自然的合法飲料。
・【セブンエリクシール:ホイールオブフォーチュン】
黄色の缶に光輪を背にしたドロシーが描かれたエナドリ。通称【光の七剤】。
魔法学園ハーベスト限定販売フレーバー。甘い味付けにはドロシーの希望が取り入れられている。
缶を暗い所に置くとなぜか光る。テストが近くなると願掛けとしてこれを買う生徒が多くなるとか。
美しい夜空と中秋の名月を幻視するほど心穏やかにガンギマる、ドロシー印の幻想的で合法的な飲料。
・【セブンエリクシール:ディレクトオブオーバーロード】
紫色の缶に大きな旗を掲げたトトが描かれたエナドリ。通称【闇の七剤】。
廃墟街限定販売フレーバー。こんな場所に新品の自販機があること自体、なんとも妙な話である。
重篤な学生がこれを買う為だけに廃墟街に乗りこんでくる事例が続出し、トトも頭を抱えている。
アマリリスの旗印が戦いへと赴く者達の心を高揚させる、トトお墨付きの戦略級に合法的な飲料。
・【セブンエリクシール:インヴォーク】
黒色の缶に咆哮するドラゴンの絵が描かれたエナドリ。通称【呪の七剤】。
いわゆる株主優待特典の非売品フレーバー。中身はなぜか光を吸収する真っ黒な液体。
明らかにヤバい色をしているがカース不使用。ただしクリーチャーに与えると[削除済み]。
生きとし生ける者すべての心の内に秘められた獣を覚醒せしめる、禁断の暗黒合法飲料。
・【セブンエリクシール:ガーデンオブエデン】
白色の缶に降りしきる雪の結晶とイヴの絵が描かれたエナドリ。通称【聖の七剤】。
聖魔導学院アドヴェント限定販売フレーバー。ある合法戦士が開発したレシピを起源とする。
ヘヴンリィ不使用だが、なぜかクリーチャーに飲ませたり【呪の七剤】と混ぜる事は禁止されている。
数多の人々の願いをカフェインの神が住まいし約束の地へ届けんとする、白銀に輝く最先端合法飲料。
エンハンス
「合法戦士」の間で知られるセブンエリクシールの効能をブーストする裏技。
合法的飲料を合法的に強化する合法テクニックであり、非の打ち所が無い合法。
しかし、中には違法に片足突っ込んだレベルの超合法テクニックも存在する。
特に「インフィニティ」はあまりのヤバさにトト自ら考案者の記憶処理を行ったほどの代物。
それでもなお、合法の先にある真なる合法に至らんとする者は数知れず。
今日もまた、名も無き合法戦士が新たなる合法への扉を開こうとしている事だろう。
代表的なエンハンス
・「ウィング」
セブンエリクシールを用いて料理をする合法テクニック。
この手法で美味しい料理を作り出す者は「イマジナリーウィング」の使い手と呼ばれ、
逆にゲテモノを多く産み落とす者は「ルインズウィング」の使い手と呼ばれている。
料理とはそれすなわち破滅と想像。広げられた翼は遥かなる合法の空へと飛翔する。
・「アイデンティティ」
複数種のセブンエリクシールや別の飲料を混ぜて飲む合法テクニック。別名「我流合法」。
作り方次第で味も効能も千差万別に変化する【第八の七剤】を錬成する。
材料や分量だけでなく、混ぜ方や飲み方すらも錬成結果に影響を及ぼすという。
世界に同じモノはひとつとして存在しない、それぞれの胸の内に在る千変万化にして唯一無二の合法。
・「エレメンタルクロス」
地水火風の四つを混ぜ、缶一本分だけ飲む超合法テクニック。
地の初速、水の浸透性、火の効力、風の瞬間性を融合せしめる事により、
圧倒的カフェインの奔流が心身を即座にガンギマリ状態へと移行させる。
刹那に消える花火の如く、一瞬に全てを賭けるその姿はまごう事なき合法。
・「インフィニティ」
上述のエレメンタルクロスに、光闇呪の三種をも重ねる究極合法奥義。
七種を寸分の狂いなき同じ分量で混ぜなければ完成しない、人が到達し得る合法の極致。
錬成難度は極めて高いが、全ての合法を過去にする、虹色に輝く無限大の完全合法飲料。
人間の限界を超えた効能を危惧したトトによって製法を封印された、人の手に余る大合法。
……これら以外にも、多くの「合法戦士」の手で無数の合法テクニックが開発されている。

