「ドロシーの集中講義」リプレイ

目次

~プリプレイ~

アーケードセッション 「ドロシーの集中講義」
シナリオ作者:涼宮隼十様
リプレイ製作:時雨水奈
GM・PC1&2:時雨水奈

―今回予告―

平凡に暮らしていた君を襲う、突然の事件
それは夢ではないと、目の前の数字が証明してしまう
何度数えても、1足りない。

魔法学園RPGハーベスト「ドロシーの集中講義」

魔法の時間はまだ終わらない。

―シナリオハンドアウト―
pc1 コネクション:ドロシーフロムオズ  推奨関係:自由
君は、魔法学園ハーベストの学生だ。
ドロシーに連れられ、現実世界からハーベストにやってきて1年ほどが経とうとしていた。
もうすぐ年度末になるある日、無事進級だろうと思いながら授業数を確認していると、なんと、数え間違いで、進級まで1単位足りていないことに気づいてしまう。
君は急いで単位数を満たすため、「単位が最短で取れる」と噂されている「ドロシーの集中講義」を受けることになった。

pc2 コネクション:PC1 推奨関係:自由
君は、魔法学園ハーベストの学生だ。
進級を満たす単位数を獲得し、無事年度末を待とうとしていた君だが、君の親友のPC1は、どうやら単位数が足りていなかったようだ。君は彼を助けるため、彼と同じ授業を受けることにする。

―登場PC―
PC1:イリー・アリスマティフォリア
現実世界(台湾人&米人ハーフ)出身、現在杖魔導学科1年生、16歳の少女。
可憐で可愛らしい見た目ではあるが元気で忍耐強い性格を持つ。いつもクマのぬいぐるみを大事そうに抱えている。
元魔導書魔導学科生でもあったが、その活発さと戦闘スタイルの関係で早い段階から杖魔導学科に転科している。その関係があり、総合単位が若干危うい模様。

PC2:小笠原 ミユリ
元現実世界出身、現在魔剣魔導学科2年生、(自称)永遠の17歳女子。
普段は気さくな感じの性格だが、たまに調子に乗る。頭についている黒ミミリボンはどういう原理か彼女の気分と同期しているかのように動く。
魔導次元入りしてだいぶ長く、ハーベストもそれなりに長い様子。学生ではあるが、所々溢れる苦労を重ねたような雰囲気と未成年とは思えないセリフが出てくる。

~リプレイ~

―シーン1「魔法使いの時間」―
ある晴れた日。桃栗色のセミロングヘアーを揺らす一人の少女が駆ける。
「ねぇ、今度はあそこ行っていい?」
両親と思われる人たちに話しかける。少女は近くにあるアトラクションを指さし、両親たちの肯定を受けるとにこやかな表情を見せる。
両親は普段忙しく中々構ってもらえない。だが、久々に長期休暇をもらえたということで家族旅行に来ていた。
忙しくて普段あまり会えない両親との遊びの場ではしゃぐ少女。飛び跳ねて両親たちの歩みを待つ。
「はやくー! いっぱい人が並んでるよー!」
「依莉、そう慌てないの。ここは逃げたりしないわよ」
「でもでもー!」
「まぁまぁ。せっかく来たんだから、一杯遊ばしてやろうじゃないか」
両親たちがやってくると、イリーは二人の真ん中に入り、小さな手でそれぞれの手を握る。
「これ乗ったら、今度は向こうのアトラクション行きたいなぁ」
久々の家族揃っての旅行であり、テーマパークという特別な場所にやってきたことも併せて、彼女の心は踊った。

お昼ごろ、イリーはお菓子の屋台から戻ろうとしたとき。ふと、こちらにやってくる一つの影があった。
見た目は10代中盤、とんがり帽子に黒いローブ、手には大きな箒という恰好をした、少しこの場所には違和感を感じる女の子だった。
「ねぇ、そこの君、魔法に興味ない?」
「魔法……? あのキラキラしたり、ドッカーンって感じの?」
「そうそう、そんな感じのだよ」
イリーは突然の問いかけに疑問と若干の興味を募りつつ、桃色の髪の女の子に聞く。
「でも、魔法なんてあるの?」
「それは君の目と体で体感してほしいかな?」
今いい感じのこと言った、と言わんばかりのドヤ顔をする女の子。同時に女の子は一枚のチケットのようなものをイリーに手渡す。
イリーは少し怪しげに手渡されたチケットを受け取り、見つめる。そこには「魔法学園ハーベストへの招待状」という可愛らしい文字が手書きされてあった。
「実は、今日の24時に、ここで、このカードを受け取った人限定の、秘密のイベントがあるの!」
「そうなの!? ちょっと楽しそう……!」
そのようなプログラムやアトラクションはイリーが確認した段階では覚えがない。だが、どことなく女の子の言う「秘密のイベント」に楽しみな気持ちが馳せる。
「あ、でもでも、これは君にだけの秘密ね」
「もし、君が魔法使いになりたいって思ったなら、ぜひ参加してねー!ばいばーい!」
女の子はそう告げるとパタパタと駆け出し、人ごみの中へ消えていってしまう。
イリーの手には一枚のチケットのようなものが残る。一応園内の案内を確認したが、やはりそのようなイベントはなく、営業時間も22時までのはずだった。
不思議に思いつつも、イリーは一旦両親の待つ場所まで戻った。

―シーン2「夢の始まり」―
テーマパークに隣接する宿泊ホテルに滞在していたイリー。
楽しげなイベントの時間を待ち焦がれる気持ちと、両親に黙って行動する少しの罪悪感を抱きつつ、彼女は約束の時間まで過ごした。
一旦寝た振りをし、両親も寝静まった深夜。イリーは一室からこっそり抜け出し、テーマパーク正門までやってくる。
もちろん、中は伽藍とした光景であり、従業員ももう誰もいないようだ。正門の前にも、君以外の人は全く見当たらない。
「いいん、だよね……?」
誰もいない静かな空間に若干の不安を感じつつ、抱えていたクマのぬいぐるみをぎゅっと抱く。イリーは女の子の言っていたことは嘘だったのかな、と思い一旦戻ろうと振り返った瞬間。門が突然音を立てて開き、テーマパーク内の明かりが灯る。
「え?」
どういう仕組みかはわからないが、少なくとも間違いではないであろうと思い、意を決して中に足を踏み入れると、お城のような建物の前の広場に、昼間出会った少女がいた。
「こんばんは。来てくれてありがとう。」
「ここに来たってことは、君は、魔法使いになりたいって思ったってことかな?」
女の子の問いかけに、イリーは目を丸くしながら小さく首を縦に振る。
それを肯定した瞬間、突然壮大なミュージックと共に幻想的な光がテーマパークを包み込んだ。まるで、パレードか何かが始まったかのように。
その盛大な催しに圧巻され、彼女はポケ―っと眺めていることしかできなかった。
「私は魔法使い。ドロシー・フロム・オズ。魔法学園ハーベストの学園長をしているの。」
「え、あっ! えっと、イリー・アリスマティフォリアって言います」
「イリーちゃんね。もしよかったら、君も、魔法を使ってみたくない?」
まだ頭の中でどういう状況か整理がついていないが、イリーは直観に従うままに頷き、ドロシーと名乗った女の子の手を握る。
するとドロシーはイリーの小さな手をぎゅっと力強く、それでいて歓迎するかのように優しく握り返した。
イリーはこの時、新しく始まる「何か」に胸を躍らせた。

―シーン3「六つの目」―
そこは、深夜の魔法学園ハーベスト。
新人らしい警備員が、ハーベストの中を巡回している。
「はぁ…配属してすぐ夜当番させられるなんて、聞いてなかったぜ…」
ため息をつきながら、彼が広いハーベストの中を見回っていると、突然、狼の遠吠えのような音が聞こえた。
「ん…?今何か、聞こえたような…こっちか?」
警備員は、声の聞こえた方へと向かう、階段を降り、そこにあった重厚な扉を少しだけ開け、中を覗き込む。
そこには、暗闇の中、不気味に光る6つの目。
「わ……わああああああ!!」
次の瞬間、彼は部屋の中へと吸い込まれた。
そして、絶叫が、深夜の学園に鳴り響いたのだった。

―シーン4「一足りない?」―
イリーは人が少ない頃のハーベスト図書館のパソコン室で、単位取得数を眺めていた。
もうすぐ年度末を迎えるころ、進級のために必要な単位数を取得していることを確認しようと大学のポータルサイトから単位数を閲覧していたのである。
すると、数えている最中、そこにドロシー・フロム・オズがやってくる。
「イリーちゃん、なーにしてるの?」
彼女はパソコンを覗き込むように体を傾けてくる。イリーが答えるより早く、ドロシーは画面の内容を確認して会話を進める。
「あ、もしかして単位取れてるか確認してるの?? そっかぁ。もう進級だもんねー。イリーちゃんは今年もちゃんと勉強した?」
意地悪そうに君にそう声をかけてくる。
「一応、一通りやらなくちゃいけないところはやった、はずです。転科も重なったので、確認はしとかなくちゃって思ったので」
「そっか、イリーちゃんは真面目さんだねぇー」
彼女は君の単位取得状況を見ながら、「へぇー、この講義も受けたんだー。面白かった??」や「もっと私の授業もとってよーっ!」といったさまざまな表情を見せてくる。
イリーもその会話に合わせる感じで「面白かったかは何とも言えないけど、勉強にはなりました」と言ったり、「だってドロシーさんの授業、学科必須じゃないんですもーん」なんて言ったり。
そんな中、彼女が何かにふと気づいたように、パソコンの画面を覗き見る。
「あれ……これ、足りてなくない?」
「え?」
「ほら……」
ドロシーが画面をちょんちょんと指さす。ドロシーの指摘通り単位を数え直すと、どうやら本当に1足りない。
「あ、あれ……? 必須科目は全部通ったはずだったけど……?」
イリーは手元に置いてあった手帳に記録している終了済の授業とパソコン上のデータを照らし合わせる。だが、やはりデータ上の単位は1足りない。
取り乱す姿を見てドロシーはピコーンと何かを思いついたかのような顔で、にまにま笑う。
「ね、もし進級したいなら、とっても早く取れて、とってもカンタンな、今からでも間に合う集中講義があるんだけど、とってみない??」
ドロシーはまた意地悪そうな目で問いかける。
「とってもかんたんな集中講義、ですか……?」
これまでの付き合いの中、ドロシーのやることは若干破天荒であるのは認知済みである。だが、彼女の誘いは少なくとも無駄にはならないこともわかっていた。
「お、お願いします」
「オッケー! じゃあ、これでばっちり単位取ってね!」
少し不安気味ではあったが、ドロシーの集中講義を受けることにした。

―シーン5「協力」―
翌日、学食で昼食を食べながら考える。
ドロシーの話によると、この集中講義にはもう一人協力者が必要らしい。一先ず、学園内である程度知っている人を候補にしよう思った時。
「イリたん、隣いい?」
聞き覚えのある女性の声が聞こえてきた。その方向を見ると、以前合同講義でパーティーを組んだことのある「小笠原 ミユリ」も丁度昼食の時間でやってきたようだった。
「あ、いいですよ」
隣の椅子に座らせていたクマのぬいぐるみを退かして、席を空ける。
ミユリは昼食の載ったトレイをテーブルに置いて席に着き、さっそく食べ始める。
「ところで、何かお悩みかなー?」
幾分か食べたところで、ミユリは何かを察した様子でイリーに聞く。
「えっと、悩み……とはちょっと違うんですが……」
イリーはドロシーの集中講義について話す。
「ふーん、1足りないねぇ。確かに転科とか重なると、意外と見落とすよね」
「手帳の記録だと全部取ったはずだったんですが」
「大半の先生たちが見落とすとは思わないけど、一部の教師陣は子供だったりするからその辺じゃないかな?」
「まぁでも、緊急で用意してくれた講義だろうし、わたしも午後は暇だから付き合ってあげるよ」
「ほんとですか!? ありがとうございます!」
一先ずイリーの協力者も見つかり、午後にはドロシーの元へ行けるようになった。

―シーン6「宝探し」―
イリーとミユリはドロシーの集中講義を受けることになり、彼女のいる学長室へと呼び出された。
「ほいほーい、学長来ましたよー」
「2人ともよく来たねー。待ってたよ〜♪」
「あ、そこ座って座ってー」
「失礼します」
彼女は遊んでいた最新の流行のゲームを止め、君たちを学長室のソファーに腰掛けさせる。
「えっとね、君たちに受けてもらう授業は、『フィールドワーク演習』っていう名前なんだけどね」
「なんと、この集中講義は、最短で1日で取れちゃいます!ね、すごいでしょ!」
「えっ、この時期からでも取れる単位があるんですかっ!?っていう風にみんな驚くんだよ〜」
若干訝し気な表情を見せるミユリ。対してイリーは期待の眼差しでドロシーの顔を見た。
「演習方式だから、講義はこのオリエンテーションだけ、あとはテスト形式の採点なの」
「それでね、どんなテストかっていうと、すごく簡単、私がこの学園の敷地内のどこかに隠した『宝箱』を見つけて、その中にあるこの『1/8(はちぶんのいち)ドロシーちゃん人形』を手に入れて、私に渡してくれるだけで合格っていうテストだよ!」
そういって、彼女は写真で、ドロシーをデフォルメSD化したぬいぐるみを意気揚々と見せてくる。
「あ、かわいい」
イリーがぽつりとつぶやく。
「でしょでしょー!」
ドロシーはその言葉を聞いて自分が褒められたように喜ぶ。
「といっても、この学園内はめちゃくちゃに広いので、いっこだけヒントをあげるね」
「ヒントは…『わおーん♪』だよ。」
ドロシーは笑顔で君たちにそう告げる。
「じゃあ、早速スタートっ!2人とも、がんばってね?」
それだけ言うと、彼女は、またゲームに戻ってしまう。
「学長、遊ぶことは無駄に早いなぁ」
一通りの話を聞き終わり、二人はヒントを頼りに目的のものを探しへ学長室を出た。

―シーン7「ドロシーの集中講義について」―
集中講義を受けたとはいうものの、実際この講義について本当に合法なのかわからない。
その点について疑問に思う二人はまず、「ドロシーの集中講義」は過去実績があるのかどうかという確信を得るため、学園内で知っていそうな人に聞いてみることにした。
ミユリは先輩の中で仲のいい人を捕まえて、そのことについて聞いてみる。すると、「アマウネト・セト・セメルケト」という紋章魔導学科代表生の少女が、ドロシーの集中講義の単位を取得していることがわかった。
「よく中庭にいるっぽいし、行ってみようか」
「そうですね。いってみましょう」
二人は彼女に話を聞こうと、彼女がよく現れるという中庭に向かった。
中庭には、炎の翼を赤く輝かせる鳥と共に、茶髪でショートカットの女の子が、同年代くらいの友達と仲良さそうに談笑していた。
彼女に話しかけると、「えと?私に何か用です??」と聞いてくるので、事の詳細を話す。
「ドロシーの集中講義…?ああ、去年取りましたー!確かそうだよねピーくん!」
そういって彼女は隣にいる炎の鳥、フェニックスに尋ねる。
アマウネトはハーベストでは珍しい、クリーチャーを連れている学生として有名である。彼女が連れているのは、カースを生み出さないクリーチャー「フェニックス」だ。
フェニックスはうなづくように首を縦に振る。
「実績はあるんですね……」
「なんか、去年から始まった講義で、単位がほんとにすぐ取れるらしいって噂が広がってたんですけど、ちょーーーっと難しくて、去年単位取れたのは結局私だけだったんです」
「どう難しいかっていうと……そうですね……。教えてもいいんですけど、それは、他の受講者にフェアじゃないかもしれないです……」
「聞いてる限りだと、それなりに受講してる人は多そうだしね」
少なくとも何度か講義が行われている確証を得られ、二人はドロシーの無茶ぶりではないといことは分かった。
アマネウトは少し考えると、何かを思いついたかのように、目を輝かせてこう言った。
「あ、じゃあ、何か魔法で面白いことしてください!」
「そうしてくれたら、つい口が滑って教えちゃうかも…です!」
悪戯っぽく微笑みながら、彼女は君たちにそう語りかけてくる。
「そんな感じで良ければ、やるしかないわね。イリーが」
「え!? 私がですか!?」
突然ミユリからのフリに驚くイリー。当の本人は「わたしはほら、そういうの持ち合わせてないし?」と言わんばかりの表情。
イリーは何かできないか少し悩む。そして、一つで来そうなことを思いつく。
「えっと……じゃあ、この子をこうして……」
イリーは抱えていたクマのぬいぐるみを近くの花壇際に置き、『フォース』を用いて人形劇のような行動をする。それ自体は学園の中でやる人が少なからずいるが、イリーの場合、動かすぬいぐるみに感情があるかのような繊細な動きをした。
「おぉー……すごいです!」
アマネウトはこの様子にとても喜んでいたようだった。
「やるじゃんイリたん」
「あ、ありがとうございます」
ちょっと照れ気味なイリー。
「じゃあ、早速教えてあげますね」
「ドロシーの集中講義は、去年と同じなら、必ず『ドロシーちゃん人形を守る番犬さん』がいるはずです!」
「番犬?」
「その番犬さんは、このピーくんと同じ、カースを生み出さない極めて特殊な境遇にいるクリーチャーらしいんです。」
「ただ…その番犬さん、ものすっっっごく人懐っこいというか、一周回ってもはや凶暴というか……番犬さん自体は人にじゃれついてるつもりらしいんですけど…こっちがもうだめーーってなるくらい、容赦なーく魔法使ってくるので、それが、難しいですよーってことなんです!」
「番犬というか、忠犬というか……」
「はい。私が教えられるのはここまでです!あとは、自分でその場所を探し出して、その目で確かめてみてください!」
一筋縄ではいかなそうな内容ではありそうだが、なかなか有益な情報を得られた。
「あ、でも一つおまけだけ……番犬さん、実はしっぽがとても敏感なんです。だから、ちょーっとしっぽをいじめてあげると、すぐ大人しくなりますよ?」
「わかりました。ありがとうございます!」
二人はアマネウトと別れ、番犬の居場所の情報を探りに行く。

―シーン8「犬の鳴き声について」―
「番犬だの『わぉーん』だの、完全に犬のような感じだけど。そんなクリーチャーやら動物って学園にいたっけ?」
ミユリがそういうと、イリーは「確かに、あんまり見たことないですね」と答える。
恐らく教師陣に聞いてもいい情報は得られなさそうということで、学園をある程度熟知している人物の元へ向かった。
聞き込み対象の男子生徒に話しかける。
「はい、僕に何か用ですか?」
その男子生徒は生徒会長であるフリード・フィリップス。彼にに事情を話すと。
「うーん……学長また変な授業やってるのか……。そろそろちゃんとまともな講義してほしいよあの人……」
なんて愚痴をこぼしつつ、こう答えてくれた。
「まぁ、それはともかく、犬の鳴き声かぁ、難しいね。ハーベストにも盲導犬を連れた学生やペットの犬とかを敷地内で遊ばせている学生もいるから、犬自体は珍しくない」
「だから、犬の鳴き声ってだけで場所を特定するのは不可能だと思うな」
「そうですよね」
少ししょんぼりしているイリーだったが、フリードはさらに言葉を続ける。
「強いていうなら、学長がいった『わおーん♪』っていうのは、ただの犬の鳴き声じゃなくて、【遠吠え】みたいだね」
彼は手元のバッグからタブレットを取り出し、何かを検索し始めた。
「犬が遠吠えをする理由は、主に4つあるみたいだ。①仲間とのコミュニケーション手段、②遊び足りなさなどのストレス解消、③寂しさ、④サイレンなどへの反応」
「犬の鳴き声なら、ただの『わんわん』でも良いはずだけど、あえて『わおーん』である意味がそこにあるのかもしれない」
「なるほどねぇ」
「うーん、少しは力になれたかな?」
「『わおーん』の意味がある程度絞れただけでも良かったです。ありがとうございます」
二人はフリードの話を元に、遠吠えに焦点を照らして更なる情報を探ろうと考えた。

―シーン9「遠吠えについて」―
犬の遠吠えについて知っている人を探る中、学内の守衛が最近遠吠えを聞いたとの噂が流れていた。
そこで二人は守衛所へ向かう。
守衛室には、2人の警備員がいた。
「なんだい、学生さん。何かあったか?」
「ちょっと聞きたいのだけれども、犬の遠吠えについてなにか知ってます?」
「遠吠え……ねぇ。ああ、あそこのことか」
「警備したことある奴なら、皆知ってるぜ」
「夜、図書館を警備してると、いつも地下から聞こえてくるんだ。わおーんって遠吠えがな」
「まぁでも、ドロシー学長から、『あそこは見回りしないように』って言われてるから、俺たちは地下に立ち入ることはないんだけどよ」
「地下……? 地下書架なんてあるんだ」
あんまり知らない場所がまだあるんだなって二人は顔を見合わせる。
「あ、そういえば、この前、誰かあそこに行ったって言ってなかったか?」
そういって、話をしていた警備員は、もう1人の警備員にそう尋ねる。
「ああ…なんか、ジャックの野郎があそこ入って気絶してたところをドロシー学長に見つかったとか言ってたな…」
「まぁ、ジャックも初警備だったから、きっと忘れてたんだろうな」
「まさか、その図書館地下室に行こうってのか、学生さん?そんなことしない方が身のためだぜ。バレちまったら、アスタロト先生にどやされるぞ?」
そう言って警備員は笑う。
「あー、アスタロト先生にどやされるのは怖いなぁ」
なんて言いつつ、警備員二人にお礼を言い、早速図書館の地下室へと向かうことにした。

―シーン10「図書館の悪魔」―
図書館に向かうと、受付奥に、地下室への階段が見つけられる。
事情を説明すると、事務員さんは快く地下室へと降りる許可を出してくれた。
地下室は基本的には書庫になっているようで、学生でも問題なく立ち入ることができた。
「だいぶ簡単に地下へ降りれたけど……」
「やっぱり、ドロシーさんが色々準備しているんでしょうか?」
「多分ねぇ。実績もあったし、その辺は用意周到かもね」
二人で会話しつつ、地下書架の行き止まりまでやってきた。ただ問題は、その地下室奥にある重厚な扉だった。
「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた看板があり、扉にも鍵がかかっている。
辺りは地下のため薄暗く、不気味な雰囲気が漂っている。
君たちが耳をすませると、扉から、確かに狼の遠吠えのような音が聞こえてきた。
どうやら、何か生き物がいるようだ。それも、遠吠えは何重にも重なっており、1匹ではないことがわかる。
「犬というか、狼って感じかな?」
「らしいですね……。でもこの扉どうしましょうか?」
「わたしたちじゃまともな方法なさそうだけど。鍵もないし……」
そういいつつ、ミユリは何かを考える。
そして、一つ方法を思いついたようで、彼女の腰に携えている一本の剣を取り出す。
「ちょっと退いててね」
イリーはそう言われ、二歩ほど後ろへ下がる。
下がったのを確認し、ミユリは炎を纏った剣を大きく二振りほど扉を切りつける。そして、回し蹴りで扉をぶっ壊した。
「まぁこのくらいはいいっしょ。学長もわかってるだろうしね」
「う、うわぁ……」
結構な迫力に圧巻されて言葉が出ないイリー。
一旦納刀し、真っ暗なその先を見つめるミユリ。
「あとはこの先の番犬躾けて、お宝確保って感じね」
「そうですね……。行きましょう」
意を決して地下書庫の奥へ入る。

―シーン11「遠吠えの正体」―
奥へ進むとそこから冷たい空気が襲いかかってくる。
まるで雪原地帯にいるかのように、辺りの空間が一気に冷え込む。
扉の先も、暗く重たい雰囲気が溢れており、不気味な唸り声のようなものまで聞こえてくる。
「なんだか、ちょっと怖そうなところですね……」
二人が扉の先に足を踏み入れようとすると、またもや狼の遠吠えが聞こえると共に、暗闇の中に6つの目が光輝いた。
目を凝らす、灯りをつけるなどすると、君たちの目の前に、何かがいることがわかった。
「いよいよって感じね」
ミユリは腰に携えている二刀の剣を、イリーは小さな杖を槍に変化させ、それぞれ発動体を構える。
目の前にいるそれは、巨大な「3つの頭を持つ狼」だった。
「三つ首、番人、狼……」
「ケルベロス、ですかね……」
「恐らくね」
どの頭も、口から涎を垂らし、君たちの方をじっと見つめており、長く大きなしっぽを左右に振っていた。
そして、その狼のいる奥に透明の宝箱らしきものが見える。中は透けており「ドロシーちゃん人形」がそこにあることがわかる。
三つ頭の狼『ケルベロス』は、口を大きくあけ鋭い牙を君たちに見せると、突然、二人に向かって魔法を放ってきた!
「うぉっと、急に来るじゃん」
「大きすぎて、倒さない限り人形も取れなさそうですね」
「だね。そうなったら、正面突破のみよ」

―シーン12「対ケルベロス戦」―

~1ラウンド目~

ケルベロス→???

ミユリ→【ライブラリアウト】ミスティルテイン

イリー→【アレゴリー】インフェルノドライブ/タービュランス

スピードはケルベロスのほうが早く、二人はまず防衛体制から戦況を切り開くこととなる。
ケルベロスは大きな咆哮を上げ、冷気を纏った大きな口で二人に噛みつこうとしてくる。
「このくらいなら、まだ余裕ね」
ミユリはイリーのすぐそばへやってきて、右手に持つ長刀の方に水のマナを、左手に持つ短刀の方に風のマナを纏わせて地面を切る。すると大きな氷の塊が現れ、ケルベロスの大きな口を塞ぐ。同時にケルベロスのいる場所にも氷を発生させ、自身は風の力を借りて飛びだす。
「まずは……準備からですね」
イリーはその間に発動体である花槍に力を溜め、耐久性と攻撃性を高める。そして、炎を穂先に纏わせて一突きの攻撃を与える。
だがケルベロスの体は思った以上に頑丈であり、一突きではあまりダメージを与えたように見えない。それどころか、向こうは二人の戦意に乗せられたのか尚のこと戦意を見せてきた。

~2ラウンド目~

ケルベロス→???

ミユリ→【ライブラリアウト】テンペストセレナーデ

イリー→【レーゼシナリオ】ジャイロストライク/ディレクトオブオーバーロード

ケルベロスはまた大きな咆哮を上げ、二人に圧し掛かるように動き、毒々しい冷気で噛みついてくる。
「うげぇ、それは嫌だなぁ」
ミユリはイリーをかばいつつ、長剣にいくつかのマナを込めて一振り。その風圧と音で圧し掛かってくるケルベロスを退かす。
「ミユリさん! 準備できました!」
イリーはその隙にマナを呼び寄せ、そのマナ達を手際よく指揮して自身とミユリを包み込ませる。そしてそれぞれが持つ力を増幅させた。
「さっすがー! これなら何とかなりそうね」
イリーは増幅させた力を用いて、先ほどと同じくケルベロスを一突きする。
だが、ケルベロスの左右の頭がその攻撃を翻し、黒く冷たい冷気を放ってきた。イリーの足元はその冷気によって力が若干奪われてしまう状態となった。

~3ラウンド目~

ケルベロス→???

ミユリ→【ライブラリアウト】テンペストセレナーデ/グロウアップソーラー・ソーラーイクリプス/グランドリザレクト

イリー→【レーゼシナリオ】ディレクトオブオーバーロード/ダストデビルカタストロフィー/ジャイロストライク

ケルベロスは自分を鼓舞するかのように大きな咆哮を上げ、再び圧し掛かってくる。
だがそれはミユリも先読みしていたようで、もう一度風圧と音で追い払い、同時に短刀の方で効率的に力を増幅させるためのマナを確保していった。また同時に炎の玉を発生させてケルベロスの足元へ威圧射撃をする。
イリーも同じく発動体の力を確実に強め、ケルベロスへの一撃を徐々に高めていった。
対してケルベロスも負けじと水を纏いその攻撃を回避しようとする。だが大きな躯体であるが故にかわし切れず前足に小さな傷が出来る。
バックステップと同時にイリーは大きな竜巻を呼び寄せ、ケルベロスの動きを攪乱していった。

~4ラウンド目~

ケルベロス→???

ミユリ→【ライブラリアウト】フォルトゥナミステリ/ビートディフェンス/グロウアップソーラー

イリー→ディレクトオブオーバーロード/マナヴォルテックス/ジャイロストライク*2

ケルベロスは右頭の鋭い牙を尖らせて噛みつこうとする。
一方ミユリは二刀の剣でその刃を蹴散らし、その時生じた光をすかさず札を用いて回収し、剣の柄に張り付けた。
「ここまでくれば、戦況は有利かしらね」
地面に着地し、二刀を一度納刀して次の攻撃に備える。
一方のイリーは増幅した力を活用して、一つ、二つとケルベロスの体を刺す。戦闘初期の頃とは全然違う一突きを受けるケルベロスだが、それでも負けじと黒い冷気を放ってイリーを牽制していく。
「もうちょっと……もうちょっとだけ我慢……」
イリーは着地と同時に巻き上がる竜巻を寄せ集め始めた。

~5ラウンド目~

ケルベロス→???

ミユリ→【ライブラリアウト】ビートディフェンス/ヘルメットストリーマ/ヘヴンズバッシュ/メタリックルーク

イリー→ディレクトオブオーバーロード/ダストデビルカタストロフィー/マナヴォルテックス/エアレイドバースト

ケルベロスもいよいよ万全の体制と言わんばかりに、これまで以上に大きな咆哮を上げる。
すると、空間の空気が一気に冷えだし、天井の方から無数の氷柱が二人に襲い掛かってきた。
「……来たわね」
ミユリはニヤリと笑い、手に持っていた一枚の札を近くの足元に投げる。するとそこに人並み程度の大きさがある岩が現れてイリーを守る。また、彼女は光のマナが蓄積された納刀状態の二刀を莢ごと振るい、降り注ぐ氷柱をすべて砕き倒す。
最後に巨大な氷柱が落ちてきそうになった瞬間、ミユリの持つ長刀が刃を現し、縦に大きく一振り。巨大な氷柱は真っ二つに割れ、イリーの足元にあった黒い冷気をどこかへ飛ばしてしまう。
「イリー、今よ!」
「はい!」
ケルベロスが大技を使って若干疲れている隙を見て、イリーは攻撃態勢に入る。
寄ってきた竜巻は霧散し、それによって運ばれてきた風のマナをすべて取り込む。着実に力を増幅させてきた発動体は多くのマナを呼び寄せ、それはイリーの大きな魔法の力に代わっていく。
「いくよ……私の一撃!」
彼女は竜巻をさらに呼び起こし、それぞれをぶつからせる。その風力を用いて大きく宙へ跳ぶ。
そして風のマナを存分に纏わせ、小さな体を宙で回転させながらケルベロスへ向かって花槍で殴りかかる。
ケルベロスの方も頭上へ現れたイリーへ咄嗟の防御態勢をしようと受け身になるが、大きく振りかぶった彼女の攻撃に脳天を叩かれてしまい、かなりの痛手を負ってよろけてしまった。

―シーン13「エンディング」―
二人が目の前のケルベロスに最後の一撃を加えようとすると、そこにドロシーが箒に乗ったまま瞬間移動で現れる。
そして、それと同時に部屋の電気がつく。
「はーーーいストーップ! そこまでーーっ!」
イリーの魔法に対して、ドロシーは指を鳴らして、その魔法を消去した。
「キャッ!?」
突然魔法を消されたイリーは勢い余って地面にたたきつけられそうになる。だが、ミユリは咄嗟に走り、イリーの体を回収する。
「がくちょー、急に魔法消されると危ないけどー」
「急に出てきてごめんね。でも、この子、これ以上は怪我しちゃうと思うから……」
そういって、彼女はケルベロスの頭の近くに行って、真ん中の頭を撫でる。
そうすると、左右の頭もドロシーに擦り寄るように近づいてきている。
「驚いたかもしれないけど、この子、悪いクリーチャーではないんだー。カースも生み出さないし、人を殺すこともない」
「さっきのはその……この子、寂しがりやでね、遊び相手が欲しかったみたいなの」
「だからちょーっと、魔法でじゃれついてくるんだ。可愛いでしょ?」
なんて言いつつドロシーはケルベロスの頭を撫でる。ケルベロスの方もそれなりに遊んでもらえたという様子でご満悦のようだった。
「悪い子じゃないとは思ってましたが……こんな場所にケルベロスなんて居たんですね」
抱きかかえられ、ゆっくりと地面に卸されるイリー。
「けど、割と最初死にそうになったんだけど??」
ブーブーとドロシーに対して小さな文句を言うミユリ。
「まぁまぁ、でもすごかったよ二人とも!」
「まぁね、うちのイリたんが負けるわけもなくー?」
ミユリはイリーの頭を撫でながら、まるで自分のようにドヤ顔でイリーを褒める。彼女の頭の黒リボンもピンっと立ち、自信のある感じが伝わる。
一方褒められたイリーは顔を赤くしながら恥ずかしそうに俯く。少し湯気が立ちそうなくらいだった。
「この集中講義は、こういうクリーチャーがいるよってことを知ってもらうための講義なの。まだこの世界には、クリーチャーに対する憎しみや怒りを持つ人は多いけど、全てが全て、倒さなきゃいけないクリーチャーばかりじゃないから」
「いつか、クリーチャーと人間が笑って平和に暮らせる世界が来ると、いいのかなって、私は思うんだ」
「そのためには、まず少しずつ、こうやってクリーチャーのことを知っていくことも大切なんだと思うの」
ドロシーがケルベロスを見て指を鳴らすと、ケルベロスは「わおーん」と鳴き、体を動かすと、奥にある透明な宝箱を咥えて、二人の前に置いた。
「はい。じゃあ改めまして、このドロシーちゃん人形を、私に渡してください!」
ドロシーは二人に対して手を広げ、目的のものを要求する。
二人はケルベロスが持ってきた宝箱を開け、中にある「ドロシーちゃん人形」を抱える。そして、ドロシーの方へ手渡した。
受け取った彼女はにこにこしながら君たちに問いかける。
「ね、この授業、勉強になったでしょ?」
「この授業よかったって、いろんな人に宣伝しておいてね!」
「あ、でも、次この授業受ける人がいても、ネタバレしちゃだめだよ?? アマウネトちゃんにも、ちゃんと言っとこっと!」
「まぁ悪くはなかったかな。宣伝するかは気分次第って感じ?」
ミユリの言葉に対してドロシーは「えぇー!? いっぱい宣伝してよー!」と地団太を踏む。
「えっと、普段あまり見ないタイプのクリーチャーだったので、色々勉強になりました」
イリーにそう言われ、地団太を踏んでいたドロシーは彼女の元へ歩み、「やっぱイリーちゃんは優秀だなー!」と言って抱き着き、頬をすりすりした。
「それじゃあ、イリーちゃん、ミユリちゃん。改めて、進級おめでとう!」
「来年も、いっぱい学園生活楽しんでね♪」
ドロシーは、満面の笑顔で君たちに微笑んだ。
「は、はい! ありがとうございます!」
イリーの元気な返事に、ミユリとドロシーは「可愛い奴めー」と言わんばかりに頭を撫でる。彼女は褒められまくりで恥ずかしさから完全にフリーズしてしまった。
「あ、あと、このドロシーちゃん人形いる?ほしいよね??」
ドロシーは、半ば無理やり人形を君たちに押し付けてくる。
「え、わたしはいいや」
「え、素っ気無いなぁ」
「私は、欲しい……かもです」
「ほんと! じゃあげるよ! 集中講義受領の証ってことで」
イリーは「ドロシーちゃん人形」を受け取り大事そうに抱え、嬉しそうに微笑む。
「お腹も空いたし、そろそろもどろっか」
「そうですね。ミユリさんも今回はお付き合いいただきありがとうございます」
「まぁ暇だったしねぇ。ちっちゃい子を放って置くのもなんかあれだったし」
「いえ、おかげで助かりました」
「いいのいいの。そういうの手伝うのは大人の対応ってやつだし」
二人は地下書庫を後にする。
大空に輝く満月の光りは窓から差し込み、二人の歩む先を静かに照らしていた……。

~アフタープレイ~

うちのPCの運用テストを兼ねて、今回アーケードセッション&リプレイ作成をさせていただきました。
戦闘部分は少し趣向を変えて市販リプレイ風という感じで、最初に使用した情報を、特技や魔法名をあえて情景にのせない形で書かせていただきました(わかりにくい可能性は高い)。
ちなみに実際の戦闘では6ラウンド目まで進みますが、5ラウンド目以上に火力も上がりフルボッコ状態となり、場面的にも丁度5ラウンド目あたりで割愛しました。
身長も年歴も凸凹コンビという感じではありましたが、このリプレイを楽しんでもらえたら幸いです。

また、このリプレイを読んでいただいた方でNG購入済みの方がいらっしゃいましたら、是非アーケードセッションをプレイしてみてください。普段の卓とはまた違った手軽な楽しさが味わえます。
(あとリプレイ作成者増えたらうれしみ)

この記事を書いた人

時雨水奈(シグレミズナ)です、よろしくお願いします。
他システムから流れてきた野良放浪者です。
卓形式はVC・テキスト・両刀タイプ可能です。

最近初級者程度に昇進して、何か変なことし始め出したお年頃。


↓下記はマイレコードシートです

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