シナリオ概要、ハンドアウト
「過ぎ去りし冬に今までにないホリデーを ~Not in the past Winter holidays~」
ハンドアウト
魔法学園RPG ハーベスト
シナリオ「過ぎ去りし冬に今までにないホリデーを ~Not in the past Winter holidays~」
推奨人数 3人
推定時間 6~8時間
推奨リベラルアーツ ルクス
【参考】
自作シナリオの「過ぎ去りし秋と芸術の時間を ~Living art in autumn~」 の正式続編、テストプレイとなります
半テキストの(NPCのRPがテキスト。PCのロールプレイはテキスト、ボイス、どちらも対応予定)ボイスセッションを予定。
こちらのシーン数は20、テキストセッションだと、8~9時間を想定していますがテストプレイ初のため若干の変動が起きる可能性があります。
【初心者対応】
戦闘難易度は初心者向けに製作されてますが、キャンペーンシナリオのため「過ぎ去りし秋と芸術の時間を ~Living art in autumn~」 のクリア後推奨。見学はお断りさせていただきます。
今回予告
周囲が白く染まった日
欠けた月が落ちる時間
どうして?
運命、エンディングまで物語を紡いでいく。
そこには自分の意思などないまま、極寒の風に吹かれ、周囲を凍てつかせた。
いくつかあったかも知れない未来も見えない吹雪の中で、掛け替えのない大切なものもう二度と手放さないように、少年少女は互いに握る手を強めた。
魔法学園RPGハーベスト
「過ぎ去りし冬に今までにないホリデーを ~Not in the past Winter holidays~」
夢の時間は、まだ終わらない。
◆シナリオハンドアウト
PC1 コネクション:アイビー・ミルヒシュトラーゼ 心配/興味
秋の文化祭が終わったあの日を境にアイビーはよく君のところに来るようになった。
その後ドロシーが企画した冬休みで参加自由の修学旅行をするというめちゃくちゃな提案にも寮生活ということで乗らないといけなくなったのだが…。
そこでアイビーは君に一つのお願いをする。
君は、そのお願いを叶えるためロングナイトストリートで過ごしていき事件の核心へと迫っていくこととなる。
「PC1、ここで僕の姉さんのことをもう一度だけ一緒に探してほしいんだ。」
PC2 コネクション:アイリーン 同情/後悔
アイリーンの心情を受け止めつつ、イマヌエルの疑問も君はカース対策委員会として調査を進めていたが、すべてが未だに噛み合わないまま進展を得ることができなかった。
しかし、気分転換や外の皆も行く事になったドロシーの企画した修学旅行で、偶然事件の核心へと迫っていくこととなる。
「あたし、光翼みたいにすぐわからないし納得できない、でも諦めたくもないから。」
PC3 コネクション:マルス・フルクト 親友/想い人
マルスはPC3と遊ぶ時間が減った理由を打ち明け、久しぶりに遊びたいとドロシーの企画した修学旅行に君を誘う、しかしそこで彼は謎の失踪をし、彼の足取りを追っていくと、不運にも君は事件の核心へと迫っていくこととなる。
「ごめんね…PC3…俺は……」
もしくは
PC3 コネクション:メーロン・フルクト 親友/想い人
メーロンはPC3にマルスとの関係や過ごし方に悩みがあり、それを解決するためにマルスを頼みたいとドロシーの企画した修学旅行を君に進める、しかしそこでマルスは謎の失踪をし、彼の足取りを追っていくと、不運にも君は事件の核心へと迫っていくこととなる。
「俺の…せいだ…俺の…」
gm
メーロンのハンドアウトが取れるようにするには、PLの希望+2章シーン6で抑制の選択をとっている必要があります。
シナリオ本編
プロローグ
「……守らないと……私が……みんなを……」
少女はその場で立ち尽くしていた。
少女の選択は……信じることだった。
ただ、ひたすらに。
「……来るべき時が来たら、隙を見て……きっと助けてみせるから待ってて。」
「……ちょっと、君には苦しいかも知れないけど……。私くらいの魔力があれば、可能性は0じゃないハズ。」
「お願い。」
眠り続ける少年少女たちの手を握る。
そして、深く、目を閉じた。
シーン1登場 PC1
ホリデー前、冬休み2日前の放課後、
PC1は文化祭でであったアイビー・ミルヒシュトラーゼに再び出会うことができた。
PC1にとっては彼の方から来ない限り会えないことの方が多く、あれ以来4~5回目の会話となる。
アイビー「……PC1、久しぶりだね。」
アイビー「あぁ、僕は最低限の単位をとったらほとんど出席はしていないんだ。
僕の答え…姉さんを殺したやつに復讐するために。」
アイビー「姉さんの剣が届いてから最近は剣もふってる。
……姉さんの保険金のお陰でいま学園に通えてるようなものだから。剣の重みを知れば少しでも一緒に連れ添った姉さんへの恩返しになるかと思ったんだ。今さら……遅いけど。」
アイビー「同じ立場にたっても、僕は変わらなかった。」
アイビー「……現実世界出身の君にはまだ、あまりピンと来ないかもしれないけど、僕にとってクリーチャーは害をなすものって考える理由が2つあるんだ。」
アイビー「そのほとんどはカースが原因で、アスタロト先生のように、カースを押さえることができないクリーチャーが多いから。」
アイビー「もうひとつは、クリーチャーが家族や友人を殺したから。」
アイビー「少し前までは前者だけだったし、カースだけならまだ何とか和解できるかもしれない……って姉さんといっしょに夢見てたんだ。」
アイビー「そのときだったらまだ理解は出来たかもしれない。」
アイビー「今は…そんな姉さんを……殺した奴が悪ではない。といまじゃ僕は考えられないよ。」
アイビー「クリーチャーだって色々いて、本当の意味で和解できるのは本当に一握りなんだ。」
アイビー「だったら全部、早急に全部消した方がいい。」
アイビー「僕みたいに絶望に叩き付けられるぐらいなら、幻想を抱いたままでいられるように…」
アイビー「もう、二度と僕のような人間が出てこないように。」
【クリーチャーは悪くないという発現をした場合】
アイビー「君が言えるのか?現に、魔導次元入りした君は害になるクリーチャーを手にかけたことがあるんだから。」
アイビー「あれだけが悪い、他が大丈夫だなんてなにを確証に言える?人が死んでからじゃ何もかも遅いんだよ!」
アイビー「……悪かった。」
アイビー「僕は、そろそろいくよ。なにか心変わりがあったとしても、姉さんを殺した奴だけは絶対許さない。」
アイビー「またいつか。いつも話を聞いてくれてありがとう、PC1。」
シーン2 登場PC2
アイリーン「PC2!久しぶりだね!」
そう、話しかけてる少女の髪は、背中が半分まで隠れるほど長かったというのに、今では肩につくかつかないかぐらいの髪をツインテールにしている。
アイリーン「光翼君……いまはサンプルLって言われてるんだけど、貴重な仕組みの模造品だから、ほとんど研究のために錬金魔導研究科の方にいるの。」
アイリーン「……」
アイリーン「私……2か月半前……文化祭が終わってからずっと、先生に無理いって会いに行ってたんだ。」
アイリーン「ずっと話しかけてた。雨の日も、風の強い日も、雷の止まない日も。」
アイリーン「……それでも、もう一度、意志が宿ったりしたら……って。」
アイリーン「でも、そんなこと一度もなかった。」
アイリーン「それどころか、3日前に錬金魔導研究科の人に、”貴重なサンプルにさわるな!自分より低能で仕組みもなにもわかってないくせに、目障りだから消えてくれ”……だって。」
アイリーン「……私…これから何ができるのかな……。」
アイリーン「……もう、光翼君は今ここにいないの。体があれど、心も意思も、記憶も……。」
アイリーン「ああ、駄目……私、もう疲れちゃってる。」
アイリーン「……思い続けるって、こんなに辛い。」
アイリーンはここまで言うと、ふたたび呼吸を整えた。
アイリーン「……ありがとう、愚痴とか聞いてくれて」
アイリーン「久しぶりにあったのに、こんなこと聞かせてごめん。またこんどね。」
アイリーン「それとも一緒にこのまま遊びにいっちゃう?PC2がいきたい場所に会わせるから!」
シーン3
マルスルート
PC3
マルス「やっと一緒に遊びに行けるよ…PC3」
マルス「兄さんが仕事の日ぐらいしか友人と遊べないのもちょっと考えものかも…」
マルス「休日に遊びにいくと伝えようものなら勝手についてくるから気まずいし、黙って遊びにいったら20分ごとにLINEがきて、既読すらつけずに無視して10分後には鬼電がかかってきて捜索願い出されるし…」
マルス「………だいぶ言いづらいんだけど愛が重すぎる。」
マルス「……」
マルス「えーと…、いこうか…。」
しかし、席を立ち上がったところでマルスがひきつった笑顔で固まる。
メーロン「マルスー!」
マルスの視線の先には、秋に見せた輝くような笑顔のメーロンがこちらに手を降っていますが、完全に過保護な親のような行動でした。
マルスは15才でメーロンは20才明らかに先導が必要な訳でもありません。
マルス「…魔導警察の仕事は?」
メーロン「年休使ったぞ。」
マルス「……。」
マルスの表情から笑顔は消える。それどころかかなり冷ややかな目線と静かな怒りと不満が込められていました。
PC3とマルスが喧嘩をしたことがあれど、だいたいマルスの方から謝罪する上に、怒られてシュンとしてしまうのはマルスの方が多かったでしょう。
ここまで怒りを示す彼をPC3は初めて見たでしょう。
メーロン「またPC3か、最近はマルスもなかなか遊びに行かないし友人が減ったんじゃないかって心配で…」
マルス「……」
メーロン「またお兄ちゃんがついていってやるからなマ…」
マルスは無言で差し出された手を振り払う。
メーロンは驚いたように振り払われた手とマルスの表情を交互に見ていました。
マルス「いい加減にしてくれる?俺一応10代後半なんだけど……そもそもそういうことされて当たり前の年じゃない。」
メーロン「……は、えっ?」
PC3が入る間も無くマルスは不満をすべてメーロンにぶつけます。
マルス「あらかじめ予定があるっていってもダメ、秘密でいってもダメ」
マルス「俺のためっていってるけど本当に俺の事を考えた結果そういう行動してる?」
マルス「友達が減ったのも兄さんが原因だったりするんだよ?同年代どうしで遊びにいきたいけどそこに赤の他人がいると気まずいってわからない?」
マルス「ずっと友人に謝っていってたけど、ずっとついてくるから遊ぶに遊びに行けなかったよ。店ひとつにしても兄さんがつれ回すから断れなかったし店に予約とった日なんて一緒に謝りにいけなかったよ。」
マルス「捜索届け出された次の日も、俺兄さんの代わりに近くにお菓子とかもって謝って回ってたんだよ?」
マルス「兄さんは…俺のためっていいながら、都合のいい弟が欲しかったんじゃないの?」
メーロン「…………その…」
マルス「違うってなんですぐさま言わない?不器用な人だなとは思ってたけど実際全部兄さん自身のためだったってこと?」
メーロン「マルス、あのだな……」
マルス「悪いけど……いまごめんなさいって言われても、俺自身が兄さんのことをすぐさま許せないと思うからさ……ウィンターホリデー中は距離をおくね。」
メーロンはマルスに言われた事の内容に驚いたのか、もしくは現実を受け入れられないのかそのまま立ち尽くしています
マルス「PC3、いこう?」
こうして、君は少し気まずいまま遊びにいきました。
メーロンルート
シーン3
メーロン「久しぶりだな!PC3。元気にしてたか?」
メーロン「…そうか学園でもうまくやってるようでよかった。」
メーロン「…俺は、これからマルスとの関わりかたを考え直そうかと思ってる。」
メーロン「どうすれば兄らしくいられるか…ずっとそう言うことばかり考えていてだな…もう少しマルスの内面に見てあげたいんだ。」
メーロン「お前たちに言われるまで全く気づけなかったから、その点では感謝しかない。ありがとう。」
メーロン「…今日は、お前が好きな場所につれていくから、言ってくれないか?どこに行きたい?」
メーロン「正直、マルスには1日1通の長文メール送ったり、LINEでこっちの休憩時間に送りたいんだ。何せこの頃物騒だし…既読で生存確認しないとひどく不安になる。」
メーロン「特に3時間ぐらい既読も何も返答がない状態になると、指先が震えてきて、強い動機と目眩で仕事に集中できなくなる。
前は心理的なパニックに陥って、マルスを探してくれと同僚に言ってしまったぐらいにはひどい…
マルスに再開する前は普通に過ごせてたんだがな…」
メーロン「もう、どっちが兄だかわからない…。もしかしなくても、俺がマルスに依存しすぎてる。マルス本人はそう言うことが苦手だと頭ではわかっていても、自分を制御できない。」
メーロン「魔法は心理状況に強く影響されやすい、ハーベストの高学年での授業内容では自身の精神理解などの単位が存在する上に、それが基盤となって院生の研究内容の参考になるのだが…」
メーロン「いまの俺では安定した心理状況も作り出すことは不可能に近いな。
それで、そんな姿を見せたくない。兄らしくいたいと思えば、もっと不安になり心理状況は悪化していく。」
メーロン「このままじゃ…互いのためにならない。
簡単じゃないが時間はまだあるから、ゆっくりお互いに楽でいられる、心理的な距離を探すしかないだろう。」
メーロン「…ありがとう。夏のあのときからずっと。俺たち兄弟を見ていてくれて。」
シーン4 全員
ドロシー「明日からは待ちに待ったウィンターホリデーだよ。だけど終わったら今度は進級試験が待っているから勉強の復習はしっかりしておくように!」
ウィンターホリデーとは、冬休みのことです。
今年のハーベストでは12月の19日~1月3日までが休みとなり、それぞれ家庭でクリスマスを過ごす人のために休学期間としています
「夏休みみたいに宿題を忘れたりしないようにいまみんなに手渡すから!」
ドロシーは魔法で皆さんに宿題を配布します。
あらかじめ、紋章を貼ったシールでどこの人のもとに届くかあらかじめ設定しておいたのでしょう。
宿題はA4サイズの封筒に入っているようで、16ページぐらいの冊子のような厚さです。
ドロシー「ほら、みんな開けてみて!」
全校集会の場でそう促すので皆次々に封筒の中を確認するでしょう。
封筒の中には魔導次元にある、ロングナイトストリートの地図と、数枚の課題プリントです
ロングナイトストリートは、12月の満月、ロングナイトムーンから命名され、黒き森の近くにある大通り
そのため、ウィンターホリデーになるとロングナイトキャンペーンと称して12月24日のクリスマスイブから、1月1日までイルミネーションが灯される
聖魔導学院アドヴェントの生徒も過ごすこともウィンターホリデー中には他校に進学した友人同士や恋人同士が会える場所でも有名で人気のデートスポットでもある。
ドロシー「今年のロングナイトキャンペーンはよりいっそうイルミネーションに気合いをいれようと思うの。だからね、私の宿題は24日に予定を開けられる人は、魔法でイルミネーションを灯すための巨大マナリウムを灯しに来ることだよ!」
ドロシー「帰省する必要がない子は12月31日まで宿に泊まれるように予算ぱーっと使っちゃうから、楽しい冬休みを!」
ドロシー「みんな迷子になっちゃうと大変だから班も例のごとく決めちゃった。大丈夫大丈夫!今回は友人関係とかに絞ったよ。そうじゃない子がいても仲良くね!」
ドロシー「それじゃあ今日は解散!」
ドロシーの話はいつも通りめちゃくちゃでした。
フリード「……今年はよりいっそう変なことするなぁ……あの人……。」
シャルロッテ「彼女の暴挙はいつものことでしてよ。」
霊華「まあ、楽しいならそれでいいかな、ね!ユリン」
ユリン「ゆりりーん♪」
という声を最後にシーン切り替わります。
シーン5
12月24日当日。
指定された場所に集まるとそれぞれに見覚えのある人たちがすでに待っていました。
アイビー「……。」
マルス「なんというか……。」
アイリーン「あはは、みんなって結構顔が広いんだね。」
(好きに雑談して大丈夫です)
アイビー「脱線はともかくイルミネーション担当って……どう見てもここなんだけど……」
マルス「言わないで。俺、今、現実逃避してたから…」
アイリーン「……どう見てもこの大きなもみの木ぜーんぶに、根本のマナリウムからマナの供給を受けてライトアップさせる装飾がついてるね」
そう、アイリーンが指摘するもみの木の足元には巨大なガラス瓶のようなものが設置させられてる。
マルス「これって、これ全部満タンに??俺一人余裕で入れるサイズなのに?」
アイリーン「やるしかないよ。…ルクス!」
アイリーンが魔法を放つと、ほんの少しだけ瓶の底に光る液体のようなものがたまる。
クルドサック
瓶を満タンにできるかな?
(ルクスのリベラルに成功すれば終盤のクルドサックにて成功率が上がる)
マルス「何とか…なったね…」
アイビー「…?ねぇ、これ…」
満身創痍のなか魔法の瓶をいっぱいにした結果、瓶の真ん中辺りに小さくここまでとかかれた印を見つけます。
アイリーン「ねぇ…これって、骨折り損??」
(このあと、PCたちは好きにロングナイトストリートを回ったあと解散)
クリスマスプレゼントを話題に出した場合、
マルスは現実世界の家に送るための手紙セットと一部気になる本(内容はごまかす)
アイリーンは錬金術に対する本
アイビーは姉の形見である魔剣を手入れする道具
がほしいと答えます
シーン終了です。
シーン6マスターシーン。
マルスはPCたちと別れたあと、ロングナイトストリートの一角を歩いていました。
マルス「……ホリデー前は、兄さんに言い過ぎたかも。20才なのに俺に叱られた時は幼い子供とおんなじ表情してて、実際精神年齢は低かったんだろうな…」
独り言を漏らすほどに彼は悩んでいましたがそれを相談しようということはしませんでした。
マルス「いままでのあの行動は異常だけど……小さなころにあんなことがあったらたった一人の家族に甘えたいし、居なくなるのが怖いのもわからなくはない…かな。」
相談できなかった理由は同情でした。
マルス「…まだ謝ってくれてはいないけど…あんなに怒ったのも初めてだし、言いづらいのかも。あのあとずっと寮で過ごしてたし…」
兄のことや接し方の距離感に悩むエペルは自身に迫る影に気づくことができませんでした。
マルス「…そろそろ、許してあげないとな…。」
ここで、彼の背後から筋肉質かつ大柄の女性らしき影に魔法を放たれたあと、周囲に気付かれないように路地裏に連れ込まれる。
?「ごめんなさい…あのお方に逆らえれば、貴方だけは…ひどい目に会わせずにすんだのに…」
マルスの意識が完全に闇に落ちたあと、この町は美しくライトアップされていったのでした。
シーン7
12月25日(雪)
次の日の朝、各々にクリスマスプレゼントを開封しますが、寮暮らしPCならマルスのプレゼントのみ受け取りがないことがわかる。
10時30分ごろには、彼のクリスマスプレゼントは教員たちが保管する名目で一度取り下げられてしまうでしょう。
それと同時にPCたちのもとに連絡が入った。
マルス=フルクトが前日から帰ってきていないと…
同じ班であったアイリーンやアイビーの元にもその連絡は届く。
…おそらくPC3と共に過ごしたのを最後に目撃情報もありませんでした。
夕方、この事について、アイリーンが作成したLINE(通話等)で珍しくアイビーが話し始めたのである。
アイビー「ねぇ、この事件姉さんが消えたときと、同じだった気がするんだ。」
アイリーン「えっと、私はあまり状況がわからないの…」
アイリーン「アイビー説明してくれる?」
アイビー「姉さんも、あのとき…突然消えたんだ。」
「気のせいでもいいから、調べさせてほしい。」
「…僕一人で何ができるのかわからないけど…」
アイリーン「私も手伝うよ!」
アイリーン「…天使の両親が感染したカース事件については、まだ未解決だから…そのついでになっちゃうけど。」
アイビー「ありがとう、皆。」
アイリーン「…でも、やみくもに調べるのも大変だよね。今回はほとんど手掛かりがないから…」
アイビー「僕の事件のことも一緒に調べながら照らし合わせるべきだと思う。」
アイビー「だけど、不明なことも多いし、元々無関係かもしれない。」
アイビー「姉さんの事件と何も関係がなかったとしても、最後まで探す…協力するから、お願い…します…。」
アイリーン「情報が集まったらみんなで共通点を引き算して…、今回の事件と照らし合わせるよ!」
PC3はこのタイミングで別の人物からLINEが届く。
LINEなら友達追加した覚えのない番号ですが、顔アイコンがメーロンです。
メーロン「俺だ、メーロン=フルクトだ。…連絡先はドロシーから無理言って聞いたんだ」
メーロン「PC3か?…少し聞きたいことがある。」
メーロン「マルスが行方不明!?」
メーロン「今回も………こんどこそマルスに嫌われてもいいからついていくべきだった。」
メーロン「いや、それより、いやぜんぜんよくないが、今すぐ魔導警察の仕事放り出してそっちに向かいたいが……。」
メーロン「話を戻そう。夏のカース事件の事を覚えてるか?」
メーロン「ようやくもう一度俺自身が調べられるようになって…それで0から事件を調べ直していたら、まだ何かありそうだ。」
メーロン「何か分かったらこちらからも情報を送る。」
シーン8
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PCたちは、丸一日かけてこれら4つの事件について、合計12個の情報について調べることができます
夏のカース事件
秋のカース事件
シアン失踪事件
マルス失踪事件
さらに、【夏のカース事件】、【秋のカース事件】、【シアン失踪事件】の3つに関してはメーロン(6)、アイリーン(3)、アイビー(4)の3人も同時進行で調べてくれるため一定数リベラルロール後に自動的に開示されます。
全員で3回、合計9+NPC分9の18、アシスト可能性とし、それ以上かかった場合は中間戦闘まで衰弱レベル2を受けます。
情報ファイル【夏のカース事件01】
メーロンが”得意だった魔法を何者かに邪魔されたせい”で、エルプズュンテの討伐に失敗してしまう。
《エルプズュンテの目》はどういうわけか天使の両親の手に渡ったのだが、君たちが来た頃にはすでにアマリリスに[エルプズュンテの檻]は包囲されていた。
《エルプズュンテの目》を入手出来るとしたら、カース事件が発生してから君たちが[エルプズュンテの檻]へ向かうまでの解決するまでの2日以内に絞られる。
情報ファイル【夏のカース事件02】
メーロンの記憶によれば、ほぼ狂気に侵されていたと言えど、気絶して起きた直後、確かに《クリーチャーの一部らしき固く、薄紫の毛》が付近に落ちているのを見たという。
その時にはエルプズュンテの姿は見ていないので不明だがこのときに《エルプズュンテの目》をとられた可能性が高いだろう。
情報ファイル【夏のカース事件03】
途中で痕跡が消えていたため、行き先は不明。
この時期に一体なんのためにメーロンを妨害した犯人が《エルプズュンテの目》を必要としていたのかは全く不明である。
情報ファイル【秋のカース事件01】
天使光翼に対する事件は幾つか不審点があるが、《エルプズュンテの目》の出どころはおそらく夏のカース事件時に、メーロンの邪魔をした犯人からだろう。
しかし、《エルプズュンテの目》が入手されたと思われる時期から最低でも数ヶ月以上前経過していることから、本来の目的として使用されたとは考えにくい。
情報ファイル【秋のカース事件02】
8月25日に[魔法生物たちの森]にて”得意だった魔法を何者かに邪魔された”せいで、天使光翼は致命傷をおった。
また、天使の両親では扱えないはずの技術が必要とされる加工が《エルプズュンテの目》と天使光翼の体に施されていたため、天使の両親だけではない”誰か”の助けを借りて天使光翼は模造品となったと思われる。
情報ファイル【秋のカース事件03】
10月下旬に天使の両親の資材が盗まれた形跡があった。魔法によって念入りに痕跡が消されてしまったため、盗まれた先の特定は困難である。
市場に出回っていないのを見るとその資材は使うために盗まれた可能性が高い
情報ファイル【シアン失踪事件01】
[ロングナイトストリート]付近の黒き森でクリーチャーに囲まれ、応援を頼んでいる間シアンはさらわれたため、上記から4月18日、15時頃から16時頃に拐われたとほぼ断定できる。
連れ去られた先は不明。遺体は行方不明地点から数キロメートル離れている、[魔法生物たちの森]付近で見つかった。
また、変わり果てたシアンが見つかったときには《クリーチャーの一部らしき固く、薄紫の毛》が一緒に見つかったという。
情報ファイル【シアン失踪事件02】
死体が発見されたのは遺棄されてからおよそ5日ほどたっていた、シアンの手記の最後のページの日付が8月1日~8月25日までだったことから8月1日~8月25日には犯人は[魔法生物たちの森]付近に、つまりシアンの遺体を破棄する前後からいたということになる。
情報ファイル【シアン失踪事件03】
長い期間…少なくとも行方不明で生きていたと思われる3ヶ月はカース発症をしなかったため、後天性のフェアリーミードと呼ばれる特異体質と思われる
四肢の切断された状態で遺棄されていたのはそれが関係している可能性があるが現時点ではなんとも言えない。
情報ファイル【マルス失踪事件01】
マルスは非常に感受性が強く敏感な気質もった人(HSP)であり、カースに感染には影響せずともそれに至るまでの感情変化や共感能力(エンパシー)が非常に強い。
さらに、一定の友人や身内のために自分を押し殺してまでなんでもする傾向がある。
しかし、ここ最近…なおかつ[ロングナイトストリート]には彼が動くほどの事件が発生していないため、自ら失踪というより、拐われた可能性の方が高い
情報ファイル【マルス失踪事件02】
[ロングナイトストリート]付近でいつの間にかさらわれたこちらも連れ去られた先は不明
[ロングナイトストリート]をよく調べると《クリーチャーの一部らしき固く、薄紫の毛》が見つかった。
情報ファイル【マルス失踪事件03】
失踪直前までの彼の休み時間の過ごし方は読書で、特に
・喧嘩の終わらせ方
・不満解消のための3ステップ
・説得の2大原則の身に付け方
等、彼はメーロンとの関係にひどく迷っていたようだ。
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シーン9
夜、暦を見るとクリスマスは日の入りで終わっているはずだが外はいまだにクリスマスムードが続く、一日中情報を集め、それの整理のためにオンライン会議のつもりで集まる。
仕事の間で情報収集を行っていたメーロンのみパソコンからの参戦である。
メーロン「集まったな…。」
アイリーン「PCたちが集めた情報も会わせると、全部事件は繋がっていたってこと?」
アイビー「姉さんの仇も…きっと…」
アイビー「ただ、肝心の場所がわからない。」
メーロン「大丈夫だ。一応、魔導警察の捜査本部に所属しているし、そういう心得はあるんだ。」
メーロン「まず、人を拐うなら拠点はほぼ間違いなくある。それを割り出すには…エルプズュンテの檻、ロングナイトストリート、魔法生物たちの森…ここから一定の大きさの円を引いて…。」
アイリーン「なるほど、その3つの円が重なる箇所…。そこに…ってそこ更地だよ!?」
アイリーンの指摘通りそこは何もない筈の場所でした。
アイビー「あー、うん。魔導次元の地図は数年ごとに書き直されるんだ。魔導次元の管理局に建築物の申請をしているならともかく、不法建築なら調査後じゃないと乗らないし…もしそこに新しい建造物があったらビンゴだよ。」
メーロン「……もし建造物があったとしても…俺だけで調べられる気がしない…。」
アイリーン「だれが一人でいくっていってるの!メーロンさんがノーっていってもみんな勝手に調べちゃうから!」
アイリーン「もちろんpcたちもここまで来たらさいごまで来てくれるよね!」
(pcたちが指定されたエリアへ向かう。)
シーン10
比較的新しい教会。
そこに神の像はなく、中央には棺がおかれている。
?「…ごめんなさい…。…私にできる謝罪は…あの子に教えてもらった言葉で…口にして伝えることしかできないけれど…。」
紫のショートカットで、筋肉質の女。
同じ紫の毛におおわれた両腕、黒白目に赤い目。
彼女はクリーチャーだ。
?「貴方をつれてきてから…言葉を交わすことも…謝罪するも出来なかった…………貴方に初めて出会ったのは…まだ桜が咲いていたときだったかしら……。」
?「そのときの私は虚弱なクリーチャーだったから…あのとき、貴方が私に言ってくれたこともわからない……。それでも…あのまま過ごせたらどれだけ良かったことか…。」
?「私に自由が残されていたら、どれだけ幸せでいられたのでしょう……本当に……ごめんなさい。」
彼女にとって、たった一人の天使に向かって、罪に穢れた過去を懺悔する。
?「ああ、もし…神がこんな私を見ていてくれたのなら……もう一度だけチャンスを世界にくれるというなら……。私の小さな命で良ければ差し上げます……私が認めた、やさしいあの子達に未来をください。」
教会の鐘が、クリスマスの終わりを告げる。
それと同時に、彼女の瞳の奥に輝いていた筈の、小さく輝いていたイルミネーションも消えた。
【シーン11】
26日 朝
イルミネーションイベントが成功していた場合、2回だけリベラルアーツのふりなおしが出来るようになる。
君が前に向かう、ふと横をみると味方の姿が遠くなっていく。
魔法によって空間が歪められているせいでこのままでは極寒の黒き森でみな遭難か、そうでなくとも相手が強化されてしまうだろう。
(1その場所に急いで向かう)
全員失敗で相手に興奮1味方に氷結1
ほかの建造物がいつの間に乱立…適当に入った部屋は偽物だった。全部調べている時間はない。
(2周囲にできた新しい建造物を調べる)
全員失敗で狼狽2
教会の周囲には厳重なトラップが…全部避けなければ戦闘の前に発動体がボロボロに…
(3教会の中へ入る)
全員失敗でHP-3
シーン12
魔法による妨害によって、ようやく教会についた頃には高く日が上っていた。
教会の奥、ステンドグラスから差し込む弱い光を背に、マルスがその場で発動体を構えたまま、虚ろな表情で君たちを見ている。
マルス「…」
彼は、実兄や友人を目の前にして何一つ反応がなかった。
君たちは彼の様子がおかしいと感じるも、それを口に出すことは叶わない…
マルスの魔道書から、異常なまでの大量で邪悪なマナが溢れだし、近辺を覆う…
この暗い教会で、なにもいわず、黒く濁り、瞳孔が開いている彼の目に写っているものはなんだろうか?
そんなこと考えるまもなくすぐさま教会の回りに…多くのクリーチャーが押し寄せて来る。
メーロン「マルス!!」
??「もう遅い…」
奥の部屋から、年老いていながらも年齢以上の強い眼光が爛々と輝く男が現れた。
??「奴の首元の印が見えるか?奴にはカースに対する体制を与える呪(まじな)いを施した。……強力なカースマジックは使えば使うほど簡単に狂ってしまうからな。
この技術は特に苦労したが…たった2人の犠牲で済んだのだから、儂は本当に天才であろう?」
男は君たちが彼の友人と知って言うのか、はたまた他人と思っているのか分かりませんが…、マルスに対する説明は使い捨ての道具のようでした。
実験のデータがとれたラットは殺処分される…。
男は人間にたいして、そのような感情を向けているのにも関わらず、目は正気その物であることから、カースによって狂っているわけではない。
もとから男は狂っていると君たちは感じた。
純然なくまっすぐな狂気に嫌悪感すら覚える。
メーロンは怒りのあまり手に魔法の槍を持つと、発動体の破壊のため男を貫いた。
しかし、男は幻のように消え、声だけが聞こえるたために、魔法生成されたホログラムのようなものだったのだろう。
??『儂はこの場にはおらんよ。研究の成果を試すのはここではないからな…それに、君たちがあまり流暢にしている時間はあるのかね?』
アイビー「ねぇ!外、大型クリーチャーに囲まれてる!」
アイリーン「いろいろ聞きたいけど、マルスに変なことしたアンタ最低だよ!」
メーロン「っ……俺は外の中型や大型クリーチャーを殲滅させる。pcたちはマルスを!」
メーロン、アイビー、アイリーンは外のクリーチャーの群れに向かっていきました。
??『まあ、茶番はここまで…ここも時期にクリーチャーの巣窟(そうくつ)と化す。止めたいのであればこやつを止めるがいい…。しかし、全力で儂も邪魔するがな…』
パチン、と、指がならされる音のあとに、大柄で筋肉質の女のようなクリーチャーが現れ、君たちを見据える。
彼女の両腕は紫で固い毛におおわれており、同じ色の尻尾が揺れていた。
歯を剥き出し、黒白目に赤い瞳を見開きながら君たちを威嚇する様は狂暴な大猿のようだった。
??『奴の名はグシオン。……儂が研究の果てに、雑魚クリーチャーを限りなく悪魔に近付けた物だが…少々忠誠心に欠けていたのでな…』
『お望み通り、実験成果の護衛にしてやった。』
『ほれ、遊んでやれ。』
戦闘開始です。
シーン13
君たちがやっとの思いでマルスたちを止めるころには、日は傾き、外の攻防戦の激しさを物語るように、ひどくぼろぼろになっていました。
また、マルスの体は、カースの侵食が原因で足先からゆっくりと崩壊が始まっていく。
(この崩壊は、大魔法を含めいかなる手段を使っても止められません。理由は後ろに)
マルス「……ハハッ………良かった……PC3たちのこと……傷つけずにすんで………」
仰向けに倒れた彼はそう言った。
(※pcたちが声をかけても、マルスはすでに何も見えないので、そちらに顔を向けるだけ、なにも見えない答えるでしょう。
触れてみると死人のように冷たく心臓の鼓動が感じられない。
よく調べてみると首元に注射後が2つ残っている。)
マルス「…もう……昨日の地点で…俺……殺されちゃってるんだ……。どんな魔法でも生き還せない。」
マルス「…兄さんたちは?」
マルス「そっか……。まだ、この事件は終わってないから……、俺のわかること全部…話させて?」
話をまとめると…
【あの老人は?】
ゲイル・ワーグナー、少なくとも200年以上前の人間で、独学で魔法を学び、カースマジックも操れる領域にまで達していた。
一時ミーティアの従業員として潜入していた期間があったため、死霊魔導、錬金魔導の技術も持っている。
しかし、魔力量はそんなにないため老化を遅くするという芸当は余程のことがなければ無理なはずである。
【マルスにやられた処置】
1霊属性マナでカースよる影響を精神に出にくくする。
盗み出されたミーティアの技術を応用されており、これによって意思は残ったまま死ぬということが可能となるが、同時にカースに感染させることで代わりによみがえった意思がカースに犯されることはないらしい。
2薬剤の投与で複数のカースを宿らせることを可能にするが、宿ったカースが多ければ多いほど犯される狂気の種類も増えるため治療は困難になる。
現在のマルス自身の意思があるがカースを発症してないこと自体が奇跡に近い。
【薬剤】
2の薬剤は少なくとも半年以上前から完成していた。
また、誰かへの投与をすでに行ったような口振りだったため、他に誰かに投与されたのではないだろうか?
マルス「……俺がわかったのは……ここまで……。」
マルス「……あと、棺の中に 、たぶんポムがいると思うから……兄さんにでも世話押し付けちゃってよ……。散々兄さんもワガママ、いってたし。」
そこまで話す頃には体の消滅は半分以上進んでいるが、その頃になってようやくメーロンが戻ってきます。
メーロン「マルス!」
メーロンの発動体である黒い本はすでに大破しており、後ろには破れた札や折れた剣を抱えているアイリーンやアイビーの姿もありました。
メーロン「マルス!何があっても助けるから……。まずは…………」
メーロンはあなたたち以上に判断や状況は飲み込めているはずだが、それでもマルスを救うことを諦めず、尽きかけてる魔力で魔法による応急手当を君たち以上にぎこちない腕前で行っている。
マルス「…遅すぎるよ……バカ兄貴。」
メーロン「なんで遅すぎるっていうんだ!俺がお前の兄だから、やれることはやらないと……」
マルス「……兄さん。」
メーロン「……なんだ?」
マルス「また、自分の理想、押し付けてる。」
メーロン「……。」
マルス「自分が”完璧な兄である努力”なんて、しなくてよかったのに。」
メーロン「……マルス………………。」
マルス「兄さんは兄さんなのに……どうして、わからないのかなぁ……。」
マルス「でも……これだけは……言ってもいい?…………兄さんのこと、わかってあげられなくて……ごめん……。」
マルスはこれを最後に、機能が停止した魔導書以外…遺体までもが残らず消えていきました。
ポム「ゲコ……」
いつの間にか、棺桶から脱出していたポムが、廃墟のようになった教会で鳴いたきり、静かになる。
泣き叫ぶメーロンや発動体が破壊されて若干ダメージを負った体が動けるようになるまで、日没まで時間がかかった。
シーン終了です
シーン14
君たちはこの事件を終わらせるため、調べた情報を教員たちや魔導警察に知らせますが、結果として全員待機を命じられてしまいます。
そして、何もかもうやむやにされたまま、君たちの知らないだれかが、ゲイル・ワーグナーの足取りをつかみ倒しにいく前夜……29日の夜にドロシー・フロム・オズがPC全員をよびだします。
ドロシー「ごめんね……?私が、どうしてこんなイベントをウィンターホリデーに用意したかを聞いてもらいたくて……」
ドロシー「……学校にクリーチャーを侵入させるテロが起こるていう情報を知ったから、あれは……アマリリスに悟らせないための学校ぐるみの避難活動みたいなものだったの。」
ドロシー「……クリスマスイブのあの日、予告通りクリーチャーは学園に攻めてきたの、君たち全員が力を合わせればなら倒せる程度の……それに、アマリリスに関係がなかった指令だった」
ドロシー「それに、ロングナイトストリートとハーベストの距離もありすぎて、ハーベストを守るのに夢中になってた私は……君たちに気づいてあげられなかったの。」
ドロシー「……彼が……死んでしまったのは……私の判断ミス…………。ごめん……なさい……。」
ドロシー「本当に最近は私らしくないね……彼らの分まで、どうするか考えないと……。」
ドロシー「私、……友達の大事な存在を死なせてしまったことがあって……。今でもあのときに戻れればって何度も思うことがあった時期があるの。」
ドロシー「ああ!今は、いいんだ!みんながいるし、ここを守り続けたいから。」
ドロシー「……もし、君たちが戻りたいと強く願うなら……学長の権限を使って、それが出来るかも知れないものがあって…よければそれを見せてあげる。」
ドロシー「私の予想を越えて、君たちなら世界を書き換えてしまえるかも知れない……なんてね。」
ドロシー「ほら、自分で正しいって思う道を貫き通せるのって今ぐらいしかないし、どうにかできる手段が存在するのに、何も出来ないまま後悔させたくないから……」
ここで、一瞬だけドロシーの姿にノイズが走ったように見えた。
がそれはすぐに消えていく。
ドロシー「夜遅くにごめんね!おやすみ、みんな。」
みんなが違和感を指摘する前に、ドロシーはグイグイとみんなを外に誘導します。
シーン15
君たちが学長室から出ると、目の下に隈を作り、やや疲労がたまっている感じのフリード・フィリップスがいました。
「やっぱり、君たちが呼び出されてたんだ……」
フリード「ハーベストで起こった4つの事件、やっぱり君たちが終わらせるべきだって僕が思っててね、情報を資料にまとめて渡しに来たんだ……」
フリード「明日の昼には、正規のメンバーが、かいてある場所に向かうよ。本当に君たちがその手で終わらせたいなら早朝に出たほうがいいよ。
本当は1日待ってくれるように……彼らの説得をするつもりだったけど、彼らのほうでも大切な友人なんだって聞かなくて、彼らの熱意も君たちには負けてないみたいだけど。」
そういう、フリードの疲労はほぼ限界なのではというほど、酷い状態だったがしっかりと君たちにゲイル・ワーグナーの資料を渡す。
フリード「あと……これは、先生や魔法省の指令の無視だし、明日、帰ってくる頃には君たちだけじゃなく、情報を渡した僕も怒られるんじゃないかな。
でも、いままでの行動や君たちの思いが僕の思惑通りで、本気なら気にしないで行ってよ。」
フリード「……何かをしたかった、ただ……それだけだから。」
「……あーあ、これじゃあ……僕も、ドロシーのこと言えないかな。」
フリード「それじゃあ、僕は休むよ。みんな、頑張って。」
フリードの資料には、ゲイル・ワーグナーについての情報が事細かにかかれておりました。
(pcたちが向かうとすでに障害物や闇の植物が火の魔法によって整備されているので、容易に迎える。)
シーン16
日付が代わり、周囲に銀世界が広がり、夜空には満月が上る頃。
本当に小さな小屋の前にたどり着いていた。
小屋の中には間違いなく君が今、探していた物がある。
ゲイルだと思われる杖は、その場で鎮座する。
この場でみる彼の本体である杖は、まるで時計の長針のような形状をしたもの
その横の、アンティーク張の長椅子にはあのときに見た老人が腰かけていた。
老人はパッと目を開き、杖をもつと少しふらついたあとに君たちを見据えた。
ゲイル『懲りないな……。まあ客人にはおもてなしを行うのは必要なことだろう。』
ゲイル『あいにく、残ってる作品はこれだけなのだよ。わしが寿命で朽ちる間際に意識と肉体を分けたまで』
ゲイル『どういうわけか肉体に新しい自我が芽生えたものだからそのまま利用させてもらってるがな』
ゲイル『さあ!評価を下すのだ、わしの最高の作品に!!』
喜びと、狂気と、嘲笑が混じったかのように笑いだしたゲイルと戦闘開始です。
シーン17
君たちがゲイル・ワーグナーを倒し終えると大きな少女の声が聞こえた。
「アスタリスク!!」
気がつくとそこはとある美術館のような場所で、メーロン、アイリーン、アイビーがすでにそこにいました。
アイリーン「お疲れ様、みんな。今日、急によびだされたと思ったら、急に手紙を渡されたり、君たちがゲイルを倒しにいったって聞いてびっくりしちゃった。」
アイビー「ついさっき、僕たちもアスタリスクで飛ばされて……ああ、手紙はここ、魔法省コレクション保管センターの閲覧許可書だったよ。」
メーロン「ドロシー・フロム・オズの名義のな。
……まさか俺まで呼ばれるとは思ってなかった……。」
(PCそれぞれのエンディングです)
18
メーロン
(弟を失った心情とこれからについて)
メーロン「……マルスが、こんな目にあったのは……きっと俺への罰かもしれない。」
メーロン「……兄らしくなんて、きっと最初から無理だった。」
メーロン「だが、あいつはこんな俺を兄と呼んでくれたんだ。だからこそ、後悔してる。」
メーロン「……兄らしく接することよりも……ただ時間を埋め合わせたかったのに……」
メーロン「……俺は本当に……こんな事も考えられないバカ兄貴だった。」
(メーロンの表情はそのままにひたすら涙が溢れていた。)
メーロン「もう一度が許されるなら、もし誰かが助けてくれたのなら……。両親がなくなった時から……ずっと……。」
メーロン「自分しかいないってわかってるのにな……。こんな風に思ってるから、弟の死すら庇えないんだ。」
19
アイリーン
(結城ゼミについて。)
「あ、PC2!錬金術についての論文とか、参考資料を読み始めたら、ほんの少しだけ理論がわかったんだ。」
「あたし、いっつも赤点とらないようにずっと誰かに教えてもらってるぐらいのバカだし、すっっごく大変だし……」
「亀の歩みよりも遅いけど、少しずつ近付ける気がする。」
「あのまま研究材料になんてさせない!彼だって生きていたの。」
「……生きて……いたんだよ……。」
「一緒に学んで、喧嘩して、笑って……」
「でも……もし動かせるようになったとしても……。そこに私と過ごした天使君はいないんだなって……。」
「……もう一度だけ、生きていた光翼君に……言葉を伝えるチャンスが……欲しかったなぁ。」
20
アイビー
(復讐とクリーチャーについて。)
「ああ、その……。復讐を果たしてくれてありがとうって、言うべきかもしれないけど……」
「……どうしてもどこか引っ掛かるんだ……。今になってどうすれば良かったのか、わからなくなってきた。」
「……ゲイルは、クリーチャーじゃなくて元人間。姉さんを殺したクリーチャーもゲイルの被害者だったかもしれない…って。」
「姉さんが言ってたこと、今なら分かってしまうような気がする。」
「……僕は、クリーチャーへ憎悪を向けていたけど……。復讐の相手も、このやりようもない気持ちをぶつける相手もいない…。」
「なにも見えないんだ。自分のやるべきことも、これからの生活も。」
「……どうやって……姉さんの分まで生きようかな……」
21
(総合エンディング)
PCたちがそれぞれ話終えると館長があなた方の元にやって来ます。
館長「あなた方に見せないといけない魔導具があります。全員、こちらへ。」
6人がつれられて、見せられたのは大きな門……でした。
館長「この先……魔導次元にて、禁忌の魔導具とされるものたちでございます。学長を含む数名の署員で認められ、そして20代以上の保護者同行のみ見学が許されますので、くれぐれも眼を離さないようにお願いいたします。」
メーロン「ああ。」
PCたちが向かうと、何も変哲のないような銀色の椅子や金色のコイン、赤い本に時計……。
それらの一角にある、装飾がされた門の前に案内がされます。
黒猫『はじめまして、桜色の彼女の教え子たち。』
その作品の上には黒猫が退屈そうに欠伸をしながら、君たちを見下ろしてました。
黒猫『ああ、私のことは代弁人だよ。魔導具と言えどそう作られてない物は声を発することが出来ないから、その思念体さ。』
黒猫『そもそも自分と話せることが幸運なんだけどね。』
黒猫は鼻の先でメーロンたちや、館長を見るように促す。
彼らは時が止まったかのように微動だにしません。
黒猫『さて、私と話せてる君たちには資格があるのさ。君が望むように世界を改編してしまう資格が』
黒猫『何で資格があるのかって?私にとっては運命を変えられるような奴なら誰でもいい。例え悪魔だとしても……ね。
“コレ”は違う物語を見たいだけなのさ。』
黒猫『突拍子のない夢物語が現実となったわけだけど、もしもの過去にいってみるかい?
まあ、私は一度だけしかチャンスを与えないから悩むといい。』
黒猫『そうそう、君たち3人でようやく変えられると思ってるから……、一人だけいくというのは認めない。』
黒猫『それじゃあ、小さな英雄たちの旅立ちの時だ。せいぜい、私を退屈させるような世界……見知った結末ばかりの物語にしないでおくれよ?キシシ♪』
(PLの選択肢に関わらず、このシーンが終わるとアフタープレイに入ります。)
次回予告
序章にして最終章

