はじめに
フェインです。オリジナルのボス・敵で是非入れたいのがオリジナル特技。皆さん一度は考えたことがあるかも知れませんね。しかし、その特技が何を意味するのか分からなかったりすると困ります。そのため、なんとなく「公式っぽいわかりやすさ」のある特技の書き方を知っておくと良いかもしれませんね。というわけでこちらはその紹介になります。
1.文章は簡潔に書こう
2.特技なのか魔法なのかはっきりしよう
3.主語はきっちり入れよう
4.複雑な効果は×
5.公式の魔法や特技で近い効果のものを参考にしよう
6.数字の全角・半角を気にしてみよう
7.『お得意の文言』を見てみよう
必要な要素はこの辺りだと思います。
それでは見ていきましょう。
1.文章は簡潔に書こう
特技や魔法でオリジナルの要素を入れる場合、少なくとも1回読んで理解される事が大事です。分からなかったら元も子もないですからね。その際必要なのは、一つの文章に複数の意味を含めない事です。さらにいうなら、これは特技というくくりでも言えます。
実は特技一つに含まれる効果は基本一つで、残りは制約の記述であることが多いです。試しに一つあげてみましょう。
マルチプロセス/3/A/このアクションフェイズでの準備タイミングを追加で2回行う。ただし、他の準備タイミングの回数が増える効果が発動しているとき、この特技は使用できない。1ラウンドに1回まで使用可能。
このように、基本的に特技の効果は一つだけです。特技の内容が長くなりすぎないようにしましょう。特殊ルールを適応したいなら、それは一つの記述として別の文章でまとめた方が分かりやすいと思います。
2.特技なのか魔法なのかはっきりしよう
特技と魔法の書き方には実は違いがあります。これはキャラクターシートの簡略化表記でも分かりますね。例を挙げてみましょう。
特技
万物は流転する/2/A/このアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。
デスティニー・ドロー/2/R/このリアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。
変身!/2/A/R/このアクションフェイズ及びリアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。魔法
アドバンスドフレア/アクション/333/攻撃力+7、さらに次の自分のアクションフェイズの発動ダイス数に+1する。
エンジェルフェザー/リアクション/455/防御力+4、さらに自分にグッドステータス:飛行レベル1を与える。
このように、特技は
特技名/消費TP/アクションかリアクションかをARで表記/効果
魔法は
魔法名/(アクション・リアクション・カース・スペシャル・へヴンリィから1つ)/マナコストを半角数字表記/攻撃(防御)力+○、さらに(追加効果の記述)
となっています。オリジナル魔法はあんまり見ませんが、混ざらないように覚えておくと良いと思います。
あと、特技名は自由ですが、オリジナルでも
・魔法はカタカナ(英単語の組み合わせが多い)
・大魔法は【カタカナ読み(漢字ルビ)】
だとそれっぽくなりますね。
3.主語はきっちり入れよう
では体裁は分かったので特技を書いてみましょう。
奇なる刃嵐/5/A/敵に10点与える。
体裁は整っていますが、これでは分かりづらいのです。
修正していきましょう。
効果面については、「誰に」「どうする」が必要です。
この「誰に」には、一定の書き方が存在します。
アクションの特技・魔法の対象
自分/味方○人/自分以外の味方/味方全員/対象/敵○人/敵全員 など
味方全員には自分も含まれます。
リアクションの特技・魔法の対象
自分/魔法攻撃の対象者/味方○人/味方全員 など
この辺りは魔法一覧や特技を見てみると分かると思います。
さらに、「10点与える」では「10点ダメージを与える」なのか「10点TPを減らす」なのか分かりませんね。意外とこういう表現、散見されます。「ダメージを与える」、「HP/TPを減らす」、「回復する」などの記述はしっかりしましょう。
他にも忘れがちなのは「グッドステータス:」「バッドステータス:」「地形:」「オブジェクト:」などの表記です。
4.複雑な効果は×
特技は凝りたくなりますよね。分かります。しかしそれで分からなかったら本末転倒です。なので、箇条書きにして分かりやすいか再確認しましょう。特に何かをモチーフにする人はこの部分をやらかしやすいです。本当に分かりやすいか再確認しましょう。ハーベストをやってる人に相談するのも手ですよ。また、他のゲームのシステムを入れたりしたい気持ちも分かりますが、複雑かつ処理回数が多くならないように気を付けましょう。ブラックジャック等に代表されるカードゲームも同様です。ゲーム中に他のゲームの処理するの、かなり大変ですからね。
5.公式の魔法や特技で近い効果のものを参考にしよう
たまに独創的な書き味の特技を披露する方もいらっしゃいますが、公式に近づけると公式の質問板の質問を参考にしやすかったり、とても読みやすくなったりします。なにより一番の利点として「感覚を共有しやすい」というのがあります。公式の文章に近いと、この特技の処理が参考になるな、という感覚が得やすいのです。まずは特技の効果を一言でまとめて、公式の特技に近いものが無いか確認してみましょう。
6.数字の全角・半角を気にしてみよう
意外と気にされないのですが、数字の半角・全角も気にするとすっきりします。消費TP・魔法攻撃力・特技に含まれる数字などは実は全角です。
先ほどの「奇なる刃嵐」を参考にしましょうか。とりあえず書き直してみます。
奇なる刃嵐/5/A/敵2人に10点のダメージを与える。
この特技の部分の「5」「2人」「10点」の数字が全角という訳です。従って、
奇なる刃嵐/5/A/敵2人に10点のダメージを与える。
となるわけですね。割と混交しがちですが、スッキリしますので是非。
7.『お得意の文言』を見てみよう
何の事だろう、という方もいらっしゃると思います。これは「グッドステータスなどの付与」や、「他の効果によってグッドステータスのレベルが変動しない」などの事を指します。これも例を引用します。
サイレントサイレン/66666/攻撃力+12、さらに自分にグッドステータス:時空転移レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
『また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。』
これを自分は「レベルの変動しないグッドステータスなどの記述のお得意の文言」としています。
また、「興奮」「鼓舞」などのグッドステータスは頻出するため圧縮しがちですが、特技として書くなら「グッドステータス:興奮レベル○」などと書きましょう。バッドステータス、特殊地形、オブジェクトも同様です。
また、回数制限の書き方は「1ラウンドに1回まで使用可能。」「1シーンに1回まで使用可能。」「1シナリオに1回使用可能。」といった感じです。また、自分のアクションフェイズを強化したい場合は「このアクションフェイズにて」、リアクションを強化したい場合には「このリアクションフェイズにて」と書かれることが多いです。
他にもよくあるものを列挙していきます。参考元は()で付けています。
共通の書き口
特技名/消費TP/アクションかリアクションかをARで表記/(効果1)。また、(効果2)。さらに、(効果3)。ただし、(デメリット効果)。(回数制限)。
ハーベストの特技や魔法の効果ってだいたいこんな感じで効果の列挙の仕方をしていると思います。「また、」「さらに、」も基本共通ですね。
マナ生成系
地・水・火・風・光・闇の中から好きな属性を1つ選ぶ。このアクションフェイズにて、その属性のマナを1つ発生させることができる。(魔導書魔導学科/レーゼシナリオ)
好きな属性のマナを発生させる。(エアリアルスラスト)
エアリアルスラストの効果の記述だと、呪属性、人属性、聖属性も対象に入ります。
攻撃範囲系
さらに攻撃範囲を前方1マスに固定する。(ヘルブラスト)
さらに攻撃範囲に2マス前方とその周囲全方位1マスを追加する。(ブレイクエンドボム)
さらに攻撃範囲を戦闘空間の好きな3マスに変更し、攻撃範囲に味方が居た場合、そのHPを3点回復する。(スターダストレイ)
固定・変更・追加については固定してしまうとそれ以上マスを追加・変更できないという特徴があります。変更+追加ならできるのですが、固定マスに追加はできないということです。
グッドステータス・バッドステータスの制約系
また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されない。(クリティカルフルード)
この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。(サイレントサイレン)
この魔法の効果によって受けたバッドステータスはレベルの増減が起こらず、このラウンドの終了フェイズでは解除されない。(ユニゾニアアクア)
8.実践論
では実際に改めて作って行きましょう。
自己強化系の特技を作ってみたいと思います。複数効果を付けると分かりづらいのでできれば避けたいのですが、今回は「最後まで諦めない闘志」をモチーフにあえて複数効果を持つ特技をつくってみましょう。恐らく皆さんも複数効果を持つ特技などは作りたいでしょうから、その際の書き方をすこし記していきます。
欲しい記述は、
・HPが0になっても復活する、復活時のHPは50とする
・復活した後にアクションダイスとリアクションダイス数が増加する
・発動体の攻撃力、防御力が上がる
・1回発動したらおしまい
辺りでしょうか。参考になりそうな魔法・特技の内、今回は「アマデウスリンク」「大魔法【デモンズタイム(悪魔化)】」「アサシンエッセンス」を持ってきました。
アマデウスリンク/リアクション/55555/防御力+12、さらに自分にグッドステータス:転生レベル∞を与える。次に自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、自分のHPを最大値まで回復し、自分にグッドステータス:転生レベル∞を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
大魔法【デモンズタイム(悪魔化)】
表:この大魔法の発動者は以下の効果を全て得る。
・自分にグッドステータス:暴走レベル2、飛行レベル2、覚醒レベル2を与える。
・攻撃力、防御力、ss値がそれぞれ2上昇する。
・この戦闘の間、自分のアクションフェイズの発動タイミングに、呪属性のマナを1つ生むことができる。また、typeによってそれぞれ以下の効果を得る。
(中略)裏:他の大魔法の裏効果を対象及び範囲を拡大して発動することができる。
ミスディレクション/アクション/66666/攻撃力+15、さらに自分にグッドステータス:不可知レベル3を与える。さらにこの戦闘間、自分にグッドステータス:不可知が与えられているならば、自分の発動ダイスは常に+2される。
では作って行きます。
まず一つ目から。「HPが0になっても復活する、復活時のHPは50とする」
を、アマデウスリンクの表記を参考に
・自分にグッドステータス:転生レベル∞を与える。次に自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、自分のHPを50まで回復する。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
とします。
二つ目の記述「復活した後にアクションダイスとリアクションダイス数が増加する」は、アサシンエッセンスをもとに
・自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、この戦闘間、自分の発動ダイスは常に+2される。
三つ目の記述「・発動体の攻撃力、防御力が上がる」は、デモンズタイムをもとに
・自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、攻撃力、防御力、ss値がそれぞれ2上昇する。
最後の記述はお得意の文言から
・1シナリオに1回使用可能。
とします。そのまま繋げると、
自分にグッドステータス:転生レベル∞を与える。次に自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、自分のHPを50まで回復する。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。グッドステータス:転生の効果で復活したとき、この戦闘間、自分の発動ダイスは常に+2される。グッドステータス:転生の効果で復活したとき、攻撃力、防御力、ss値がそれぞれ2上昇する。1シナリオに1回使用可能。
少しくどいのでまとめて行きます。要は「転生を使用した後に追加される効果を箇条書きにしてまとめる」のです。
自分にグッドステータス:転生レベル∞を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。さらに次に自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、以下の効果を全て得る。・自分のHPを50まで回復する。・この戦闘間、自分の発動ダイスは常に+2される。・攻撃力、防御力、ss値がそれぞれ2上昇する。1シナリオに1回使用可能。
こんな感じですね。最後に体裁をまとめて、特技名と消費TPも付けて
ラストスタンド/10/A/自分にグッドステータス:転生レベル∞を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。さらに次に自分がグッドステータス:転生の効果で復活したとき、以下の効果を全て得る。・自分のHPを50まで回復する。・この戦闘間、自分の発動ダイスは常に+2される。・攻撃力、防御力、ss値がそれぞれ2上昇する。1シナリオに1回使用可能。
となるわけです。正直長いのでここまでもりもりにしなくても良いとは思います。ここまで長いと読みづらいよ、という参考にしてください。ちなみにチャットパレットに記述する際は改行できないので気を付けてくださいね。
おわりに
これは個人の感想です。異論等有れば同じようにコラムを書いてみてください。
結局は個人の感性が色濃く出ます。それでも読みやすい文章を真似していくのは大事だと思います。
必要ならメッセージを送って下さい。相談に乗ります。
皆で楽しくハーベスト!

