不実の梔子

シナリオ「不実の梔子」
シナリオセッティング「アドベンチャーセッション」
推奨人数 3人
推定時間 14~15時間(休憩時間2時間半〜3時間を含む)
推奨リベラルアーツ ルクス、ブリンガー、ペネトレイト、ララバイ、シンク、テイム、エクスプロード、オペレイト系魔法、チェンジアニマ
必須サプリメント クロス・ゾーン、メリー・クリスマス
イメージソング パンデミックサドンデス[UNISON SQUARE GARDEN]、平行線[さユり]
※本シナリオは、「初期作成+経験点20点」の環境を想定している。PC全員に経験点20点を配布する。配布した経験点のうち10点は、必ず大学院への進学をするために使用する。余った経験点は消滅する。
※世界観設定に関する個人的解釈、また独自設定が存在する。

※GMへの情報をページ下部に記載しておりますので、GMをされる方はご確認ください。

目次

今回予告

掴めないが、掴まれる。
誠にあれど、形はない。
矛盾を水に流したいから、不都合な真実は凍結される。
果実は海に流れ着く。世界は絶えず流転する。

魔法学園RPGハーベスト「不実の梔子」

魔法の時間には、何も残らない。

シナリオハンドアウト

HO1 コネクション:真堂 蛍(しんどう ほたる) 推奨関係:困惑/疑念
君は魔法学園ハーベストの大学院生だ。
君にはかつて蛍という友人がいたが、彼女は校外実習中に水難事故で死んでしまう。
何度目かの蛍の命日に君が事故現場を訪れると、そこには死んだはずの蛍の姿があった。
しかし、この世界に幽霊は存在しない。君はこの友人擬きを調べることにした。

HO2 コネクション:フローラ・ヴェルナー 推奨関係:信頼/不安
君は魔法警察の人間だ。
フローラという優秀な同僚とバディを組んでいる。
ある日、フローラが彼女の地元・リエン村での調査を持ちかけてくる。
なんでも解決済みの事件に関与したアマリリスが潜伏しているという情報が飛び込んできたらしい。
君はこの情報の真偽について調べるべく、リエン村に足を運んだ。

HO3 コネクション:ドロシー・フロム・オズ 推奨関係:任意
君は魔法学園ハーベストの講師だ。
ハーベストでは毎年僻地で校外実習が行われていたが、何年か前の校外実習で生徒が一人亡くなってしまい、去年までは中止されていた。
ある日、君はなんとか校外実習を再開したいドロシーに開催地の事前調査を依頼される。
校外実習が最後に開催された浜辺・アスローフがあるリエン村を訪れた君は、そこでクリーチャーを頻繁に見かけるようになったという噂を耳にする。

NPC

真堂 蛍(しんどう ほたる)
年齢:享年17 出身:魔導次元 性別:女
得意魔法:ダイヤモンドダスト/ダイヤモンドビット

「私はそれ興味ないなぁ〜。でも、こうしたら面白そうだよ?」

ハーベストの邪眼魔導学科に所属している女子学生。身長は低め。
ざっくばらんな物言いをするが、本人が纏う雰囲気がそれを中和している。そのせいか、交友範囲はさほど狭くない。若干不思議ちゃんの気がある。
漫画やアニメの台詞を引用しているときもあるが、それっぽく作り上げた台詞であることもしばしば。特にPC1には冗談をよく言う。
発動体はブルートパーズの色をした邪眼。

フローラ・ヴェルナー
年齢:24歳 出身:魔導次元 性別:女
得意魔法:ホワイトアウト/トワイライトミスト

「気をつけろ。この先で取引が行われている」

魔法警察に所属している長身の女性。
魔法発動や捜査能力に関して同期とは一線を画している。
現在はPC2とバディを組んでおり、二人の連携は周囲からも一目置かれている。
口調は堅く、初対面時にはどこかとっつきにくい印象をもたれることもしばしばある。
発動体はH&K USPという自動拳銃。

ドロシー・フロム・オズ
魔法学園ハーベストの学長。詳しくは公式サイトのNPC一覧を参照。

シナリオ本文

オープニングフェイズ
シーン1 落果(マスターシーン)
校外学習中の蛍の独白……と見せかけて、フローラに殺されかけたときのルキの独白。
当時のルキがここまで言語化できたわけではありませんが、彼女の感覚としてはこのような感じでした。

耳元で何か重いものが水に落ちる音が聞こえた。直後に視覚も聴覚も不明瞭になって、落ちたのは自分かとようやく理解した。体は水底に沈んでいく。
空気が口から零れ落ちるのが視界の端に映った。目に見えた情報で今の状況を再認識したからか、息苦しさと体温の低下を今更感じる。浮遊感を感じても、腕を伸ばす体力すらないとなんとなくわかっていた。なんでこうなったのかなぁとまとまらない思考を展開する。どうしようもない現実逃避。やがてそれも覚束なくなったから、私は全てを手放したんだ。

シーン2 真堂蛍(PC1)
学部生のときに蛍と出会うシーン。これを機に、PC1と蛍は交友を深めていきます。昔の出来事であればあるほど、蛍との交流が長年あったことになるので、彼女との関係性を深めるなら入学当初くらいの時間軸にすると都合がいいかもしれません。

新学期、君は「マナコントロール実践」という講義に参加していた。この講義はマナのコントロールを向上させる練習と、その応用としての魔法決闘がセットになっているものだ。練習の成果をすぐに試せるので学生たちに比較的人気がある講義だ。学生の前に立つ講師が口を開く。

「それじゃ、『マナコントロール実践』の講義を始めるよ。いつも通り、前半は全体練習。前回上手くいかなかった調合とか、新しく挑戦したい魔法とか、皆がやりたいものを自由にやっていい。もちろん、僕の目が届く範囲でだけど。僕は全体を見回っているから、途中で何か質問があれば遠慮なく聞いてくれていいよ」
「で、後半は魔法決闘。今日は1対1でやってもらおうかな。最近は変則的な形式が多かったし。皆はなんとか相手を見つけて戦闘すること。同じ相手とばかりやるのもいいけど……ほら、個人の戦術にも数に限りがあるから。違う相手と組むのを僕は推奨するよ」
「今日やる内容はわかった? それじゃ皆、広がって。両手を広げてぶつからないくらいまで……よし、いいね。それじゃ、全体練習開始」

その声と共に学生たちが動き出す。真面目に魔法を練習する者、監視が緩いのをいいことにお喋りに勤しむ者、講師に質問をしている者、すでに魔法決闘を始めている者とその行動は様々だ。
(PC1は何してる?)
では、PC1が○○していると「ねぇねぇそこの君、ちょっといいですかぁ?」と話しかけられる。声のする方に目を向ければ、そこにはお団子の二つ結びをした青目の少女がこちらを見ていた。

「初めましてだよね、私は真堂蛍っていうんだー」

(何か用?)
「えっとねぇ、さっきから色んな人の魔法発動を見ていたんだけど、君の魔法にビビっときてさー。ほらアレだよ、『並々ならぬ相手だとお見受けした!』って奴。だから、後半の魔法決闘一緒にやってくれませんかー? というお誘いなんだけど……どうかなぁ?」

(知り合いや友人は?)
「(PC1が入学して間もない場合)いやぁ、私まだ入学したばっかりでさー。まだ連れ立って動くほどの友達いないんだよねぇ」
「(それ以外)まぁ、いるにはいるんだけどさー。ほら、先生も言ってたじゃん?『違う相手とも組むように』って。だから、それにしたがったー、という訳です」

「ありがとー。君って……いや、PC1って呼んだ方がいい? 君(PC1)って話通じるタイプだね」
(なにそれ?)
「ふふ、いやぁ何でもー? 君がいい人だって話ー!」

「あ、それともう一つ。私、前半何しようかあんま決めてなかったからさぁ、よかったらPC1と一緒に行動しててもいい?」

(OK)
「やったぁ。……それでPC1は今何してる感じー?」
蛍は興味津々といった様子で君の練習に首を突っ込んでくる。
(NG)
「りょーかーい。それならまた後で来るよー。がんばってねー」
蛍はショックを受けた素振りも見せずに、ふらっとどこかに立ち去っていく。

シーン3 魔法決闘(PC1)
講義の後半、君は真堂蛍と魔法決闘をしようとしていた。

「そろそろやりますかぁ。あ、PC1は攻撃が得意ーとか防御が得意ーとかそういうのある?」
「んー、私? 私はPC1のやりたい方に合わせようかなぁって思ってるー。わりと何でもできるよー、『大丈夫、私最強だから』! ……いや、最強っていうのは冗談だけど! でもわりと何でもできるのは本当だからね!」

そう言って彼女は青く輝く瞳を君に向けた。

「こっちは準備オッケー。君は?」

(準備完了の意を伝える)
「『それを聞きたかった』! 改めて、私は真堂蛍、君に魔法決闘を挑ませてもらうよー!」

(以下、戦闘台詞例)
「宝石のように煌け砕氷、【ダイヤモンドビット/ダイヤモンドダスト】!」
彼女の瞬きから光が弾ける。光は氷の礫となって君に襲い掛かる(君の魔法を撃ち落とす)。

「このまま押し切っちゃうからね!」
「おーっと。これはちょっとマズいかも」

君たちが白熱した試合を行っていると「そこまで」と声がかかる。声の主はこの講義の担当講師だった。

「あー、試合途中のところごめん。いい試合だから止めるのは気が引けたんだけど……そろそろ講義が終わる時間だ」

「ありゃ、もうそんな時間かぁ。PC1、戦ってくれてありがと〜。楽しかったし、また仲良くしてくれると私は嬉しいなぁ」

シーン4 作戦会議(PC2)
PC2とフローラが仕事をしているシーン。ハンドアウトに求められている魔法警察らしさがここでミリでも回収できていたら幸いです。PC1の過去シーンもそうですが、普段のNPCたちのRPをできるのはオープニングフェイズだけなのでそこは留意しましょう。

君は勤務先である魔法警察某支部の会議室に足を運んでいた。
ここ数か月、君が所属している魔法警察某支部ではいくつかのカース事件について調査していた。これらの事件は被害者が同じカースに感染しているが、共通した欲望を持ち合わせていないという点で捜査員の頭を悩ませていた。しかし、時間差はあるものの、一次感染者全員がとある男と接触していたことが判明し、事態が動こうとしていた。
君が会議室に到着すると、すでに十数人の人間が着席しているのが目に入る。

(通常)
「遅いぞ、PC2。集合時間前とはいえ、ある程度余裕をもって来るべきだ。……まあ、最近君も忙しかったことは否定しないが」

(PC2がだいぶ早く来ていた場合)
「早いな、PC2。ここまで時間前行動できるほど我々の仕事は暇ではないはずなんだが……まあ、事件解決に向けて熱心に取り組んでいるのはいいことだろう」

馴染み深い、凛とした声で話しかけたのは、金髪を一つ結びにした長身の女性。同僚であり、君のバディでもあるフローラ・ヴェルナーだ。

「今日のミーティングは件のカース事件関連であることは間違いないだろうが……大方、男の検挙方法についてだろうと私は考えている。君は?」
「そうか、それもあるかもしれないな。いずれにせよ、すぐに答え合わせはできそうだ。ほら、課長が来たぞ」

見れば、たしかに課長が部屋に入ってきていた。

「えー、それではミーティングを始める。今日の議題は皆もわかっていると思うが、連続して発生しているカース事件に関してだ」
「この事件は去る6月7日未明、『繁華街で女が暴れている』と複数通報があったことから始まった。魔法警察が現場に行くと、通報通り暴れている女性と、それを止めようとしている男性がいたので、警察はまず女性を無力化した。その後、病院に搬送し、カース感染の検査をすると女性だけでなく、男性からも比較的軽度ではあるがカース感染が確認されたので、治療を行いつつ二人に話を聞くも目ぼしい情報はなかった。その後、同様の事件が数件発生したため、我々はこれらを関連付けて捜査をしていたが、捜査は難航していた……最近まではな」
「事前に共有した通り、別の殺人未遂事件の取り調べで犯人が『カースが含まれた薬』を使用したと自供した。本人に気づかれずにカース感染させて殺そうとしたということだが……そのカースがこちらの事件で被害者が感染しているものと同一のものだと判明した」
「犯人は男から購入したと言っていたので、特徴を聞き出して被害者に面識があるかどうか尋ねたところ……全員があると回答した。カースが含まれていると知らない被害者もいたが、薬は購入したと全員が認めた」

課長は一度息をつき、再び口を開く。

「以上が、今までの経緯だ。そしてその薬の売人について調べを進めたところ、奴の拠点と思われるビルを発見した。被疑者を含む十数人の人間が頻繁に出入りしている以上、ほとんどそうだと言って過言ではない。彼らはそこで取引を行うらしい。だから、捜査員が客のふりをして取引をしようとしたところを現行犯で抑え、その後ガサ入れをする。流れとしては~……」

君たちは突入までの流れを丹念に確認した。

「……被疑者たちがカース感染している可能性は十分にある。その際は迅速な無力化が求められるが、皆ならできる。ベテランは己の経験を信じろ。お前たちはまだ若いが、連携力と実力は確かだ。期待している」

課長は最後にPC2とフローラに目を向けた。

「では、また追って連絡する。解散」

「概ね予想通りだったな。……期待している、なんて大層な言葉をいただいてしまった」
「期待されたのならそれに応えるべきではないか? 自分にできることはやるさ、当然」
「とはいえ、認められたのは実力と連携力。つまり、バディとして私たちは認められているということだ。だから、君にも頑張ってもらわないといけない」
「何、私たちならできるだろう?」
フローラは珍しく、ニヤリと口角を上げた。

シーン5 補講(PC3)
PC3の講義シーン。ハンドアウトに求められている講師っぽいことをやるならこのシーン。ドロシーとの交流を深めるのもここか、次のPC3のシーンだと思います。

1学期の終業式が近づくとある平日。君は何人かの学生に講義を行っていた。というのも先日、学長であるドロシー・フロム・オズから、

「ねぇ、PC3くん(ちゃん)! 急なんだけどさ、学生の子にちょっと講義をしてくれない? 受講する人数は片手で数えられるくらいなんだけどさ」
「実はその子たち、オムニバス形式の講義を受けている子でね。私の担当回があったときにカース事件に巻き込まれちゃって授業に出れなくって。だから今、単位認定のための学習時間がちょっと足りないんだよね」
「私だけが担当している講義だったら私の一存で単位をあげられるんだけど……これはそういう訳にもいかないし。それに私もいろいろ忙しくて……」
「ホ、ホントに忙しいんだからね!? ……ちょっと、信じてないでしょー!」

と頼まれたのだ。学生たちは概ね真面目に講義に参加している。

※PLが講義内容を考えてきていたらそれに合わせてRPする。特になければ自習やプリントでも構わない。

質問が許可されている時間、もしくは講義終わりに一人の学生が声を掛けてくる。

「センセー、しつもーん」
「(全然講義とは関係ないんだけどさー)ほら、カースって人に宿るじゃん? あれってカースだけのヤツ……ええっと、性質? なの?」
「俺、こないだカースに感染しちまったんだけどさ、アレって感染したヤツは暴走するけどすげー力手に入んじゃん? だからカース以外のマナでできたら安全に強くなれんじゃねーかなーって思ったんだよ。ホラ、火属性のマナとか闇属性のマナとかさ! 強そうじゃね?」
「ね、センセーどうなの? カースしか人に宿らねえの?」

(なぜ自分に聞いたの?)
「え? だってセンセーはセンセーじゃん。センセーなら俺より知ってっかなって思ったんだけど」

「ふーん、なるほどなー……あんがと、センセー! おかげで単位も貰えそうだし、質問の答えも納得した! じゃーね!」

学生は聞くだけ聞くと足早に去っていく。

シーン6 誘い(さそい)(PC1)
蛍に一緒に校外学習に行こうと誘われるシーン。蛍との日常を送れるのはこのシーンまでなので、やりたいことがあるならこのシーンまでに済ませましょう。

君は校内を歩いている。すると、前方から蛍が跳ねるように歩いてくる。

「あっ、PC1発見ー。元気してる?」

彼女は君の姿を認識すると、ゆるりと近づいてきた。

「元気なら何より何よりぃ。あ、私も元気だよー」
「でももしPC1にすげない対応されちゃったら、ショックでこの後のご飯が大さじ2杯しか食べられないところだったよー」
「へへ、バレた? もちろん、大さじ2杯しか食べられないっていうのは冗談だよ。……あ、でもショックなのは本当だよ?」
「……って、いけないいけない。今はちゃんと用事があるんだった」

蛍は大袈裟に頭を振って用件を思い出したと表現し、そのままマイペースに話題を切り替える。

「ときにPC1、もうすぐ校外実習があるじゃないですかぁ」

たしかに彼女の言う通り、一ヶ月後に任意参加の校外実習があった。しかし、行事にある修学旅行とは違って、目的地がどこも辺鄙な地であるうえ、その目的も「外部での魔法コントロールの向上」と事実上の特訓みたいなものであるため、参加する人間はそれほど多くない。

「実は一緒に行きたいなぁと思っていて……それでよかったらどう? と、いうお誘いなんですけれども」

蛍はいつも通りの顔色で君を誘った。その表情から彼女の考えを読み取るのは難しいかもしれない。

「んー理由? なんとなく一緒に行ったら面白いかなぁと思ったから!」

(了承する)
「ありがとう! それじゃあはいこれ希望用紙! 提出期限は明日までだから忘れないようにね!」

シーン7 突入(PC2)
薬の販売グループの拠点を家宅捜索するシーン。フローラと協力して戦闘しましょう。また、直接描写はしていませんが、このシーンでフローラがリエンで作られた薬を発見します。彼女がプロテウスのカースに二次感染するのもこのときですが、彼女の能力が高いために普段その欲求が露見することはありません。

7月某日。家宅捜索当日。天気は快晴。汗ばむほどの熱気が辺りを覆っている。
君たちは薬の売人の拠点とされるビル付近で待機していた。

「えー、捜査員と被疑者が部屋に入ったのを確認しました。どうぞ」

トランシーバーに通信が入る。課長が指示を飛ばす。

「了解。部屋に入った捜査員から合図が出たら総員突入だ、各自気を引き締めるように」

「……まもなくか。PC2、心の準備は大丈夫か?」

フローラは平静な声色で君に問う。

「君に言うのはいささか野暮かもしれないが……気をつけろ」

君たちが言葉を数度交わしていると、「合図確認。総員、今から向かうぞ」と課長から伝えられる。
扉を開けるとそこには十数人ほどの人間がいた。

「はい、魔法警察。今から勝手に動かないで。君たちが何やろうとしてたのかわかってるからね。それで持っている発動体を床、もしくはテーブルに置いて……」

言葉を言い切る前に、風の弾丸が空を切る。撃った人間は淀んだ瞳でこちらを見つめる。

「そう言われて止める奴がどこにいるんだよ! 野郎ども、やれ!」

「総員、戦闘態勢! 被疑者たちはカース感染している!」

「どうやら、大人しくしてくれる様子はないらしい。少し多いが……PC2、いけるな?」
「ではいつも通り、協力して捕らえることにしよう。なに、私たちなら問題ないさ」

フローラは視線を売人たちに向け、発動体の銃を構える。

※フローラと協力してモブを撃破してください。GMはPC2に見せ場を作るよう心がけること。

君たちは見事被疑者たちを取り押さえることができた。

「PC2、怪我はないか? ……ならよかった。君の実力は心配していなかったが……その、やはり、なんというか……背中を預ける相棒が傷つくのは嫌だからな」

フローラは少しそっぽを向く。そして話を切り替えるように、口を開く。

「しかし、君、また魔法の腕が上がったんじゃないか? 君に負けないように私も努力しなければいけないな」
「まあ、お互い競い合って高めていこうじゃないか。まず、その前に物的証拠を探さなければいけないがな」

魔法警察は薬や領収書など数点の物的証拠を押収した。

シーン8 別離(PC1)
校外学習中に本物の真堂蛍が死ぬシーンです。なお、管無亜衣加はハーベストに潜入しているアマリリスのスパイです。その正体はシーン25に出てくる女性(ビターエンダー)です。なので目的を果たしたらすぐに帰還できるよう、事故が起きたら精神を病みそうな、気弱な女性講師をあえて演じています。

蛍に校外実習に誘われてから一ヶ月後。君は今回の目的地であるリエン村に来ていた。この場所にはアスローフという浜辺があり、多様な魔法生物が存在している。

「いやぁ着いたねぇ。うーん、田舎だ!」

リエン村の入口に降り立つと、蛍はぐぐっと伸びをした。彼女の言葉に偽りはない。辺りに見える建物は住宅くらいで、人通りも疎ら(まばら)だ。

「悪い意味じゃなくてね、こう空気が澄んでいるなって思ったわけだよ」
「本当本当! もう、PC1は疑り深いなぁ」

君たちがそのように話していると、若い女性講師が学生たちの前に立つ。

「えーっと……それでは講義を始めますね。今回講義を受け持ちます、管無亜衣加(くだなし あえか)です。皆さん、よろしくお願いします」
「今日は……はい、クリーチャーの討伐演習を行います。役場の方から『この辺り一帯に大量発生したウォーターリーパーを討伐してほしい』と依頼されておりますので、その達成も兼ねたものになります……皆さんはウォーターリーパーを討伐し、その証拠としてウォーターリーパーの翼を3対持ってきてください……私はこの辺りを見回っていますので終わったら声をかけてください。では解散です……」

「……なーんかたどたどしかったね、管無先生。新任かなぁ?」
「あ、PC1はウォーターリーパーについて知ってる?」

(知ってる)
「さっすがPC1! もし知らなかったらこの蛍先生が教えてあげようと思ってたのにな、なーんて!」
「それじゃあ、ちゃちゃっとやってこー! こんなの私たちにとっては朝飯前だからね!」

(知らない)
「なんと、知らないとは。……ふっふっふー、それではこの蛍先生が教えて進ぜよーう。ウォーターリーパーというのはね、犬くらいの大きさの白い蛙。蛙なのに翼と尻尾があるんだよ、面白いよねぇ」
「と、PC1が討伐対象について理解したことだし、さぁ行こうか! こんなの私たちにとっては朝飯前だからね!」

君たちはアスローフに足を運んだ。話の通り、アスローフには翼と尻尾を持った白い大きな蛙、ウォーターリーパーが飛び回っている。

「うひゃー、大量だねぇ! でも、これくらいいたら翼を規定数集めるのも余裕そうだね!」
「PC1、用意はいい?」

蛍がくるりと振り返る。すでに準備ができているのか、彼女の瞳は青く輝いている。

(肯定する)
「『その言葉が聞きたかった』……なーんてね!」

「宝石のように煌け砕氷、【ダイヤモンドビット/ダイヤモンドダスト】!」

※PC1がアクションマジックをメインで使う場合【ダイヤモンドビット】を、リアクションマジックをメインで使う場合【ダイヤモンドダスト】を使用する。

君たちは見事なコンビネーションで無事ウォーターリーパーを討伐することに成功した。

「いえーい、私たちの大勝利ぃ。あとは翼とって終わりだね」

そう言うと蛍は君を待たずにざぶざぶと海に近づいていき、魔法で形づくったナイフで翼を切り取り始める。君もそれに続こうとした。――しかし。

「……え?」

少し離れた位置にいる君は目にする――彼女が何かに引っ張られるように海に引き込まれていくその一部始終を。強いカースは感じられなかった。
君がその地点に近づいても何もない。誰もいない。

シーン9 依頼(PC3)
ドロシーからリエン村についての調査を頼まれるシーン。なお、このとき真堂蛍の資料が見つからなかったのは、前シーンで言及した管無亜衣加(ビターエンダー)が回収していたためです。

夏休みの昼下がり。休暇中の特別講義があったのか、はたまた別の用事があったのか。ともかく、君がハーベストを訪れていると突如校内アナウンスを耳にする。

「ドロシー・フロム・オズの名の元に連絡しますっ! PC3先生、PC3先生、今やっている作業が終わり次第、学長室に来てくださーい」

君がそのアナウンスを聞いて学長室に向かうと、そこには紅茶を飲みながらソファに腰掛けているドロシーの姿があった。

「やっほー、PC3くん(ちゃん)。来てくれてありがとう」
「とりあえずそこに座って座って! ちょーっと長くなる話だからさ」

ドロシーは君用の紅茶を淹れている。そしてカップを君の前に置くと、早速本題を話し始めた。

「で、君を呼んだのはちょっと調査をお願いしたくて。……あ、これは学長としての用件だよ?」
「君にはリエンっていう村に行ってもらいたいんだ。PC3くん(ちゃん)はこの名前に聞き覚えはある?」

※PC3はリエン村について知っていても知らなくても構いません。知っている場合は「そこがかつて校外学習が行われていた場所である」「『アスローフ』という浜辺がある」「数年前にそこで事故が起き、学生が一人亡くなったこと」まで知っています。

(知らない場合)
「リエンはね、魔導次元の北部にある小さな村なの。とっても栄えているって訳じゃないんだけど、『アスローフ』という浜辺が有名なの。多様な魔法生物が生息しているから」
「だから、観察目的で訪れる人もいたし、私たちも校外実習の場所の一つとして使ってたんだ」
「ただ……数年前に、ハーベストの子が一人事故で亡くなっちゃって……それがあったから、校外実習もしばらくやっていないの。担当講師の子も気を病んで辞めちゃったし……」

ドロシーは彼女にしては珍しく暗い顔を見せる。

「でも、私はまたあの場所で校外実習をやりたいんだ。あの行事は皆の魔法の実践練習に必要だと思うし……これは私の意見だけどね。それに、もし再開できなかったとしても事故の原因ははっきりさせないといけないから。当時の調査は魔法警察が中心になって動いたから、学園も調査内容を全部知っている訳じゃないんだ」
「だからお願い、PC3くん(ちゃん)。リエン村にあるアスローフの再調査、頼まれてくれないかな?」
「ありがとう、PC3くん(ちゃん)。調査よろしくね! 報告は帰ってからでいいからね!
あっあと、この出張費用はちゃんと経費で落ちるから安心してね!」

(どうして事後報告なのか)
「リエン村って町から結構離れてるから、携帯が繋がらないんだよねー。魔力でこっちからかけてもいいんだけどー……」

ドロシーは横目で机の上に置かれた魔導書の山とパソコンを見る。

「いやー、今、院生の子のレポートの評価とか論文のアドバイスとかそういうのが溜まっててー……だから定期連絡してる余裕がないというかー……」

(亡くなった子の画像や情報はある?)
「うん、真堂蛍ちゃんっていう、青い邪眼を使う女の子。たしか学生の資料はこの辺りにー……あれ?」

ドロシーはガサゴソと本棚を探る。本棚には無理やり本が詰め込まれており、ドロシーの動きに合わせて動く。

「ない……? おっかしーなー、たしかにこの棚に入れていたはずなんだけど……ってうわぁー!!!」

ドロシーが一冊の本を棚から出した途端、本棚がバターンと大きな音を立てて倒れた。君のそばには咄嗟にテレポートをしたドロシーが苦笑いをして立っている。

「あー……ははは……やっちゃったぁ」
「ちょっと資料は見当たらなかったけど、リエン村の調査お願いね! ……か、片付けはちゃんとやるよ!?」

シーン10 追加調査(PC2)
PC2の導入シーン。

薬の売人の拠点を家宅捜索してから数週間が経った。取り押さえられた売人たちは逮捕され、長く続いていたカース事件も一段落した。君がデスクワークをしていると、フローラがやってくる。その顔は少々険しい。

「PC2。今、時間は大丈夫か? 以前起きたカース事件に関する件なんだが……」
「感謝する。以前家宅捜索を行った際、私たちはいくつか証拠物を回収しただろう? その中に薬があったのは覚えているか?」
「今回の事件の発端となったカースを含有する経口薬。俗称『イン・セブンス・ヘヴン』――天にも昇る心地なんて笑えない冗談だが――ともかく、それの流通経路がわかってきた。成分分析にはまだ時間がかかるとのことだが。結論から言うと、あれはリエンという小さな村で作られているようだ」

フローラは深くため息をつく。

「……失礼。少し、リエンには浅からぬ縁があって」
「というのも、あの場所は私の故郷なんだ。まあ、アスローフという浜辺が観光名所としてある以外は特筆すべきこともない、少子高齢化が進むありきたりな小集落だ」
「だからこそ、あんな田舎の人間にあの薬が作れたとは思えない。噂のことも考えればなおさらだ」
「ああ。近頃、かの魔導テロ組織・アマリリスがリエンに潜伏しているという噂を耳にした。噂を信じ切った訳ではないが、アマリリスが薬を製造したと考える方がまだ納得できる」
「もしアマリリスが薬を製造していたとするなら……奴らはまだリエンにいることになる。由々しき事態だ」
「我々が解決したと思っていた事件はまだ終わっていなかったということでもあるし、私の故郷にテロ組織がのさばっているということでもある」
「私はこの事件を完全に終わらせなければならないと考えている。だから、リエンに赴いて独自に調査しようと思ったんだが……やはり、一人だと少々心もとなくてな。もし君が良ければ協力してくれないか?」

(二人だけ?)
「相手方が大々的に動いているわけではないからな。大人数で行って住人を不安にさせることはできない。だからなるべく少人数で行動しろと上からは言われている」

※大人数で行くとフローラが起こした過去の事件に感づかれる可能性があるため、彼女は自身のヘヴンリィを上司に用いて思考誘導を行っています。

君はこれを了承し、フローラと二人で調査に行くことになった。

「ありがとう。宿と移動手段はこちらの方で用意しておくから、その点は安心してくれ」

(PC2が宿などを断ろうとする)
「では、これは協力に対する礼だ。それとも事前報酬と言おうか。いずれにせよ私の感謝の気持ちだ、受け取ってくれ」

フローラは彼女自身が宿と移動手段を用意することをなおも君に認めさせようとする。

シーン11 流光(りゅうこう)(PC1)
PC1の導入シーン。

今年も君はリエンという村を訪れた。数年前の今日、君の友人である真堂蛍が校外実習中に命を落とした村だ。彼女は君と一緒にここを訪れ、そして海の底へと消えた。
珍しく晴れ渡った空と変わらない浦風。訪れた目的が目的でなければ素晴らしい一日になることを予感させる天気である。

すっかり慣れてしまった道を行き、事故現場である浜辺「アスローフ」に辿り着く。
シーズンの浜辺には、先客がいた。君はその人物をよく知っている。
君の気配に気づいたのか、はたまた君が声をかけたのか、彼女はくるりと振り返る。

「これはこれはー、PC1じゃないですかぁ。元気してる?」

(上記の台詞に返答がない場合)
「……おーいPC1? どうしたの、というか私の声聞こえてるー?」

間違いなく、真堂蛍の姿だった。

「やー本当、久しぶりだねぇ。X年ぶりくらいだっけ?」

※彼女がいうことはPC1の記憶と矛盾しない。これは海に引き込まれたという体でデセットたちに回収された後に、蛍がプロテウスに語ったためである。

(彼女の死について問われる)
「えー? お盆過ぎにそのジョークは面白くないよー。何が気になってるのかわからないけどさ、そんなに言うんだったら触ってみる?」

彼女はそう言って手を差し出してくる。君はその手にはっきりと質量を感じた。触れている。

「PC1はなんでここに来たの? 観光? もしそうなら私が案内したげるよー、暇だしね!」

(観光以外の理由)
「ほー、それは大変そうだねぇ。それならこの真堂蛍が手伝ってあげよう。一人より二人のほうがはかどるでしょ?」

「さー、そうと決まればとっとと向かおう! あれだよ、『思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日』ってやつだよ」

彼女は昔と同じ顔をして笑った。

ミドルフェイズ
シーン12 来訪(PC3)
PC3のハンドアウト後半部分。ティガは後のシーンで再び登場します。

君は魔導列車でリエン村の最寄り駅にやってきた。周囲は海とどこに続くかもわからない道があるばかり。目立った商業施設はなく、閑散としている。
君がしばらくその場に留まっていると、浜風が吹く音に紛れて車が走る音が聞こえてきた。音のする方を見れば、一台のタクシーがこちらに走ってきていることに気づくだろう。タクシーは駅の前で停車する。そして、窓が開いたかと思えば、緑髪の青年が声を掛けてくる。

「やあ、そこのお兄さん(お姉さん)。こんなとこでどうしたんだ?」
「ははっ、なるほどな。うーん、普段だったら事前連絡が必要なんだが……まあいいか。よかったらリエンまで乗っていくか?」
「ああ、構わないさ。というか、色々あってリエンに来る人も減ってしまったから、むしろ有難いほどだ」
「そういえば名乗っていなかったな。この辺りでタクシードライバーをやっているティガだ。短い間かもしれないが、よろしく頼むよ」

君はティガのタクシーに乗り、リエン村に向かう。タクシーは粗い路面を走っていくが、魔法のおかげで、あるいはティガの高い運転技術のおかげで然程揺れることもなかった。

「ああ、そういや伝え忘れていた。最近、リエンの辺りはクリーチャーが大量発生しているから気をつけた方がいいぞ。……といっても君なら大丈夫か。なんてったってハーベストの先生なんだもんな?」
「君みたいに魔法が上手く使える人間ばかりでもないからな、こういった注意は皆にしてるんだ」
「クリーチャーハンターを村で雇ったみたいだし、じきに事態も収まると思うんだがなぁ……」

話している間に車窓からは家や商店など、人の気配が感じられるようになっていた。

「もう少しでリエン村に到着だ。忘れ物がないか確認しておくんだぞ?」

シーン13 帰郷(PC2)
PC2がリエン村を訪れるシーン。ここで出会う比晴砂葉はアドベンチャーセッションパートで再び登場します。

休日。車で数時間かけ、君たちはリエン村に到着した。昔流行ったデザインの建物が立ち並び、時折人々がその間を行き交う。

「疲れてないか? 職場からリエンまでは距離があるから、中々帰ってこれないのさ」
「しかし……なんだか人が多いな」

フローラは不思議そうな表情で周囲を見回す。

「ん……ああ、こないだも言った通り、ここは田舎だ。少子高齢化も人口減少も進んでいる。だから、こうも頻繁に人を見かけるというのは珍しいな」
「行事とかもあったとは聞き及んでないし……」

君たちがそのように話していると、朗らかな壮年の女性が君たちに声を掛けてくる。

「あら、フローラちゃん。久しぶりねぇ、前に会ったのは3年ほど前だったかしら。今日は帰省?」

「ええ、そんなところです。比晴(ひばれ)さんもお元気そうで何よりです」

「元気だけが取り柄だからねぇ。ところでそちらの方は? もしかして良い人(お友達)かしら?」

ええ……と少し困惑したような表情を浮かべて、フローラは君の方に視線を向ける。

※PC2に弁解、あるいは自己紹介してもらいたいシーン。

(PC2が動かなかった場合)
「……いや、彼(彼女)は同僚だ。(PC2のフルネーム)という。PC2、彼女は比晴砂葉(ひばれ すなは)さんだ。アスローフの管理をしてらっしゃる」

フローラはしばし沈黙した後、PC2と砂葉の紹介をした。

「あらあら、そうだったの。年を取るとすぐに早とちりしちゃってやぁねぇ。ごめんなさいね、PC2くん(ちゃん)」
「アタシは比晴砂葉よ。好きに呼んで頂戴な」
「普段はアスローフの方で仕事してるわ。でも用事があったらいつでも来て大丈夫よ、最近は閑古鳥が鳴きっぱなしだからねぇ。アッハッハッハ!」

砂葉はあっけらかんと言い放ち、大口を開けて笑った。

「PC2くん(ちゃん)は観光かしら? 見ての通りほとんど何もない田舎町だけど、楽しんでいって頂戴ね」

(なんで人が多いのか)
「ああ、それはね、最近クリーチャーハンターを村で何人か雇ったのよ。クリーチャーがいっぱい出てくるようになっちゃってねぇ、だから腕の立つ人をお願いしたの。フローラちゃんがいたら雇う必要もなかったんだけどね!」

(アスローフに人が来ないとは)
「ほら、数年前に……女の子が一人亡くなっちゃったでしょう? やっぱりそういうことがあったから、お客さんも来なくなっちゃってねぇ……」
「あらやだ、辛気臭い話をよそ様にしちゃいけないわね」

「それじゃあまたね、フローラちゃん、PC2くん(ちゃん)」

一通り質問に答えると、砂葉は去っていく。

(女の子が亡くなった件について)
「いや、初めて聞いたな……地元とはいえ私も地方のニュースを全ては把握できないしな」

フローラも知らないようだ。

※GMへの情報>時系列にも書いてありますが、フローラはこの事故について知っていますがそのことをPCには言いません。

シーン14 情(PC1)
プロテウスが演じている蛍との交流シーン。本物の蛍との差異はほとんどありません。ただ、冗談のベクトルが違います。蛍はどんなにわかりやすい冗談でもネタばらしをしますが、プロテウスはしません。それとプロテウスもまた秘密を隠そうとしているので、PC1と離れた数年間のことは曖昧にしか語りません。

「いやーせっかく来たんだったら、美味しいものとか食べるべきだよー。やっぱり港町だからお魚は外せないよねぇ。あーでも、おやつに食べるのには向いてないなぁ」
「んー……あっ、そこのアイスクリーム屋さんとかどう? 食べて絶対後悔しないと思うし、PC1行こうよ」

蛍は片手で店の方を指さし、もう片方の手で君の手を掴んだ。

「ここ、窓が大きいから外もよく見えるし、いい店なんだよねぇ。PC1も美味しいアイス食べたらその難しい顔も晴れると思うよー」

バニラアイスを食べながら、蛍は何の気なしに言う。

「……何を悩んでいるのかわからないけどさ、私はPC1が困ってたら助けたいよ」
「学部生時代からの友達だからね、私たち」
「いやーそれにしても見ない間にすっかり大人びちゃってぇ。前から知っている身としては寂しくなっちゃいますよぉ」

ヨヨヨ……と蛍が泣きまねをする。

(蛍は何をしていたのか)
「私ぃ? なんか色々してたよー、勉強したり魔法の練習したり。あーでもやってることは昔とあんまり変わんないや」
「助けてくれた人の手伝いしたかったからさ、それでハーベストには戻れなかったんだよねぇ」
「手伝いの内容? そーれーはー、企業秘密って奴だよー」
「ほらほら、アイス溶けてるよ。話してばっかじゃもったいないよ、ここのアイスは本当に美味しいんだから」

蛍は話を切り上げるように、君のアイスを指し示す。

シーン15 協力者(PC3)
PC3がデセットと出会うシーン。面白そうだと思った彼はPC3の案内を買って出ます。

君はタクシーから下車し、早速調査をすることにした。年配の住人に話を聞いていくが、やはり事前に聞いていた情報と同じ答えが返ってくる。そうして調査をしつつ、村を歩いていた君は、知らず知らずのうちにアスローフへとやってきていた。
真上に昇った太陽が照らす浜辺は静かだ。人一人見当たらない。一方で、海面では決して少なくはないクリーチャーが君の一挙手一投足を窺っている。

「こんなところにいては危ないですよ?」

背後から声を掛けられる。そちらを見れば、赤髪の青年が発動体であろう杖を持って立っている。

「彼らは人が近づくとあのように警戒するんです。だからゆっくり離れましょう、ここで無駄にマナを使ってもキリがありませんから」

君は青年に言われるがまま、アスローフを後にする。海が見えなくなった辺りで、青年は杖を持つ手を下ろす。

「もう大丈夫です。……急に見ず知らずの人間が指示してしまい申し訳ありません。ただ、こちらとしても怪我のリスクを抑えたかったのです」
「申し遅れました、僕はデセットといいます。クリーチャーハンターをしていまして、現在は仲間と共にリエン村で雇用されております」

(ハーベストの講師と名乗る)
「おや、それでは僕は余計なことをしてしまったようですね? いやはや、失礼いたしました」

デセットは恥ずかしそうに片手で口を押えながら笑う。

「しかし、どうしてこんな場所へ?」
「なるほど、調査ですか……それはそれは、お疲れ様です。助けになれるかは分かりませんが、もし何か必要であればいつでもお申し付けください。何も、クリーチャーハントだけが人を助ける術ではありませんから」
「そうだ、よろしければ宿の方まで送りましょうか? 慣れない土地で仕事以外のことにまで気を張るのは疲れるでしょうから」

シーン16 事件と事故(PC3・PC2)
直接描写はしていませんが、フローラが蛍(ルキ)の存在を確認するのはこのシーンです。アイスを食べている蛍を視認したフローラは、ここで計画を完遂するために身内を始末しに動きました。

PC3はデセットと共に宿に向かっていた。飲食店や土産店など、観光客をターゲットにした店舗が並ぶエリアを歩く。見た感じ観光客はほとんどいなさそうだったが、君は土産店の前に観光客らしき(PC2の外見描写)と金髪の女性がいることに気づいた。

「おや、あの方々は初めてお目にかかりますね」
「ええ。この村に来てからしばらく経ちましたが、僕が記憶している限りでは初めてです」
「あの方々にも聞き込みしますか? そうであればお手伝いいたしますよ」

※PC3がPC2たちに声をかけたらPC2視点に移行。PC3が声をかけなさそうであれば、デセットが「失礼、少々よろしいですか?」と声をかける。

PC2とフローラは聞き込みのために土産店を訪れていたが、目ぼしい情報は得られなかった。

「この辺りでも手掛かりになりそうな情報はなかったな……やはり噂は噂だったということか……? ううむ……」

フローラは少し焦りが滲んだ声を出した。

(焦ってる?)
「……少し。いくら二人きりの調べものとはいえ、ここまで進展がないというのは君とバディを組んでから一度もなかったからな」
「だけども、だ。私は、自分の故郷で起こっている悪事を野放しにはしておけない。そう思っている」

君たちがそのように話していると、(PC3の外見描写/赤髪の青年)から声を掛けられた。

「何だ?」

フローラは訝しげに尋ねようとする。どうやら知り合いではなさそうだ。

※PC3がPC2とフローラに聞き込みをするシーン、および両者の接点を作るシーンです。必要であればデセットとフローラでPLのサポートをしましょう。以下、質問内容の例示です。

「お二人はどうしてここにいらっしゃったんです?」
「仕事だ。とある調査のためにここに来た」

「もしよろしければその調査の内容についてお聞きしても?」
「いや、すまないが守秘義務がある。それで納得してくれるだろうか」

「なるほど、ではこの件についてこれ以上聞かないことにいたしましょう。しかし、残念です。てっきりPC3さんと同じ目的かと思ったのですが」
「彼(彼女)も何か調べているのか?」
「ええ。数年前に起きた水難事故について調べているのです。というのも、その事故で亡くなった子がハーベストの学生でして。それで講師であるPC3さんは調査に駆り出されているのです」
「そうだったのか。……もし何かわかったらその際は君に共有しよう」

※PLが満足するまでシーンを続ける。

PC3とデセットが去った後、フローラは君に話しかける。

「君は彼らについてどう思う?」
「そのままの意味だ。君は彼らについてどのような印象を抱いた?」
「私は……正直、疑っている。何か目的があってこの場所に来ること自体は可能性として十二分にあり得るが、数年前の事故をわざわざ今になって調べるのだろうか。何らかの思惑で、調査を都合のいいアリバイにしているのではないかと思った。……私個人の意見としてはこんなところだ」
「さて、もうじき日が暮れる。ここは魔導次元でも北の方にあるから、いつもより陽が沈むのが早いんだ。この宿を取っておいたから、君はここで休むといい」

彼女は君に地図を渡す。その中に赤いインクで丸が付けられた建物があった。

「私はこの際だから一度実家に帰ろうと思っている。もしかしたら父や母が何か知っているかもしれないしな。だから明日、チェックアウト時間にでも宿前で落ち合おう」

シーン17 事故と被害者(PC3・PC1)
PC3は再びデセットと共に、宿へと続く道を歩く。

「それにしても、面白いですねぇ。まさかあの方々も調査のためにこの村に来ていたとは! この村に何か隠されているのか、あるいは単に偶然が重なっているだけなのか! 僕は俄然興味が湧いてきました」

デセットは仰々しく手を動かし主張する。

「いや、失礼! 面白そうなことにはつい首を突っ込んでしまいたくなる質でして。その点において、今回の件はその最たる例の一つといっても過言ではありません」
「おや、あちらの方も初見ですね」

君は(PC1の外見描写)と茶髪の少女を目にする。

※PC3がPC1に声をかけたらPC1視点に移行。PC3が声をかけなさそうであれば、デセットが「失礼、少々よろしいですか?」と声をかける。

君が蛍と共にアイスクリーム屋を後にしようとしていた。

「PC1はこの後行きたいところとかある?」
「まぁ、目立った娯楽施設があるかって言われたら答えに困っちゃうけど。アスローフにでも行く? いつぞやのリベンジをするとかー……」

君たちがそのように話していると、(PC3の外見描写/赤髪の青年)から声を掛けられた。

※PC3がPC1に聞き込みをするシーン、および両者の接点を作るシーンです。必要であればデセットでPLのサポートをしましょう。やることはシーン16とほぼ同じです。PLが満足するまでシーンは続けましょう。以下、質問内容の例示です。

「お二人はどうしてここにいらっしゃったんです?」
「ここに来たのはPC1だけだよ。私は案内してたところ」

「実は今、こちらのPC3さんが数年前にここで起きた水難事故について調査しておりまして。お二人は何か知りませんか?」
「……私は知らないなぁ。PC1は?」

「ではこの事故の被害者である真堂蛍さんについては?」
「……ううん、わかんないや」

蛍はPC1の服の裾を触り、君を見やった。心配の色と「言わないで」と祈るような色が彼女の瞳に表れていたが、視線はすぐに元に戻される。

※蛍は水難事故と「真堂蛍」という人物に関しては頑なに知らないと答えます。

PC1と別れてから数分後、デセットは足を止めた。

「着きましたよ、PC3さん。ここがこの村で一番大きい旅館です。サービスの質も保証しますよ」

そこには趣がある、木造の平屋が存在していた。店先にはしっかりと手入れされた草木が設置され、屋号が描かれた暖簾が客を出迎えている。

「では、僕は周辺の巡回に戻りますのでそろそろ失礼します。PC3さんもお気をつけて」

そう言ってデセットは一礼し、立ち去っていく。

PC3とデセットが立ち去った後、しばし蛍はその場に立ち止まっていた。夕日に照らされた横顔はただ前を見据えていた。

「……ちょっと考え事してた」
「ごめん、少しだけ一人にさせてもらってもいいかな」

そう言うと彼女は駆けだしていってしまう。辺りは少しずつ薄暗くなってきている。仕方なく君は一旦旅館に戻ることにした。

※ここで蛍が駆けだしたのは、先程デセットから合図を受けたためです。このときに二人は情報共有し、フローラの仲間であるPC2への襲撃を行うことにしました。

シーン18 旅館(PC全員)
PC全員の合流および交流シーン。PLには「もしかしたらPCは知らないかもしれませんが、PCは皆同じ旅館に泊まっています」と伝えてください。

(PCは旅館で何してる?)
君たちが旅館で思い思いの行動をしていると、仲居さんから「お食事のご用意ができましたので、大広間までお越しくださいませ」と伝えられる。
この旅館は省力化のために部屋食の形式ではなく、大広間で客全員に食事を提供する形式を取っている。
君が大広間に向かうとそこにはすでに膳がいくつか用意されていた。しかし、その数は旅館の規模に比べると少なく感じられる。PCたちは他のPCが同じ旅館に泊まっていることをここで認識する。

※PC間の交流シーン。ここで顔見知りにしておく。

シーン19 水晶の夜(PC2→PC全員)
中間戦闘。

夜、君は部屋で過ごしていた。

(PC2が何をしているのかPLに尋ねる)
そのようにしていると、君はふと誰かの気配を感じた。そしてぱた、と何かが動く物音が聞こえた。目線を向ければ、自身を目掛けて魔法が放たれるのが見える。

※PC2には自由に避けたり防いだりしてもらう。

「おやおや、不意打ちは失敗してしまいましたね」

「……手馴れなんだね」

そこにはデセットと茶髪の少女の姿があった。デセットは面白そうにこちらの様子を窺い、少女は殺意をその瞳に宿している。

「悪いけど、君に話すことはない。来たのが悪いと思って、大人しく死んでくれないかな」

少女の目が再び青く光る。数多の氷の礫が空中に出現し、標的に向かって飛んでいく。
そのうちのいくつかは室内の置物に直撃する。壺にはものの一瞬で巨大なひびが入り、テレビはゆっくりと後方に倒れていく。刹那、辺りには衝撃音が展開された。
その音はPC1とPC3の耳にも届いた。君たちが音のした方へ向かうと、そこにはただならぬ雰囲気のPC2とデセット、蛍がいた。部屋は明らかに荒れている。

「やー、PC1」

(「何してるのか」と問われる)
「何って……」

蛍の顔が一瞬、陰りを帯びた無表情になる。しかしすぐに殺意を表出させる。

「……復讐だよ。これは正当な復讐なんだ、だから邪魔しないでくれよ!」

「想定外ですねぇ。思考誘導を行った以上、これほど大人数が集まるはずではなかったのですが……ああでも、だからこそ面白い! やっぱり僕は貴方に助力を申し出てよかったと思ってますよ」

デセットは楽しそうに白い花があしらわれた杖を構える。

(デセットに敵対する理由を問うなど)
「……こればかりは黙秘を。ただ、いずれの理由にせよ、僕はこちらの味方です」

デセットは蛍の側に一歩近づく。

「予定外の来訪者である貴方達がどう動くのか……さぁ、お手並み拝見といきましょうか」

《中間戦闘 真堂蛍&デセット》

君たちの攻撃により、デセットの杖が壊れる。そして――蛍の姿が閃光に包まれる。光が収まったとき、そこには下半身が魚の尾のようになっている茶髪の青年がその場に座り込んでいた。

「……なぜ」
「なぜお前はそんな風に平然としていられる! やはりお前もあの女の共犯か?!」

青年は君たちを睨みつけ、激昂する。君たちは身に覚えがない。

(「あの女」について)
「……フローラ・ヴェルナー。お前と共にいた女だ。俺たちがわかっているのはそいつが、お前らの言う『蛍』を殺したってことだけだ。信じられないというなら調べればいいんじゃないか」

茶髪の青年は忌々しげに言う。デセットは君たちを見やり、

「……ふむ。貴方達が何も知らないとするならば……もしかすると僕たちは思い違いをしているのかもしれません。ですが、今それを詳しく説明している時間はありません。こちらが不発だった以上、今すぐにでもフローラ・ヴェルナーを追わなければなりませんので」
「ほとぼりが冷めたらこちらからも連絡いたしましょう。PC1さん、PC2さん、それにPC3さん」
「ああ、もちろん僕たちの言葉を全て信じていただけるとは思っていません……もし信じられないようでしたらいくらでも探っていただいて構いません」
「プロテウスさん、貴方、まだ魔法使えますか?」

デセットは青年を肩に担ぎながら問いかける。

「……使える」

担がれながらプロテウスと呼ばれた青年が目を光らせると、彼らはその場から消えた。
君たちがフローラに連絡を取ろうとしてもなぜか繋がらない。通常、リエン村内であれば相互の連絡は取れる。ヴェルナー家に連絡を入れても「娘は帰ってきていない」と言われる。
君たちはひとまずそれぞれの本拠地に戻って情報を調べ直すことにした。

シーン20 情報収集(PC全員)
情報収集では好きなリベラルアーツを発動することで、情報を1つ得ることができる。
初期に調べることのできる情報は情報1〜3の3つ。

情報1「アスローフの水難事故について」
数年前、魔法学園ハーベストの校外実習中に起きたもの。真堂蛍という少女が海で行方不明になった。一般に、所在・生死が不明である者は、失踪してから七年が経過すると死亡したものとして見なされる。しかし、この事故に関しては手がかりが一切出なかったこともあって、事故発生当初から彼女は死亡扱いとなっている。
ただ、観光地であるため安全対策がなされている海でこのような事故が起こるとは考えにくいことや、何かに引っ張られるように海に引き込まれていったという目撃情報があることなどから、魔法警察が行った当時の調査では事故以外の線も考えられていたようだ。その一方で、調査は早々に打ち切られている。
この情報を得ることで情報4「真堂蛍」を調べられるようになる。

情報2「フローラ・ヴェルナー」
魔法警察某支部に所属している長身の女性。聖魔導学院アドヴェント卒業生。
リエン村の名家・ヴェルナー家の一人娘であり、幼い頃から才媛であったことで知られる。
アドヴェントでは神聖魔導コースに所属しており、聖属性魔法の扱いにも長けていた。
今回は仕事の一環でPC2と共にリエン村を訪れていたが、現在彼女と連絡はつかず、その行方も分かっていない。

情報3「リエンのクリーチャー」
最近、リエンではクリーチャーが大量発生しているという。最近といっても増加傾向に転じたのは十年ほど前からであり、その上で数か月前から爆発的に増加したということである。
そのため、デセットたちクリーチャーハンターがリエン村に雇われたらしいが、調べてみると奇妙にも、クリーチャーが爆発的に増加するよりも先にクリーチャーハンターが雇用されていることが判明した。

情報4「真堂蛍」
ハーベストの女子学生。邪眼魔導学科に所属していた。
数年前、校外実習中の事故で命を落としたとされている。
しかし、彼女について調べても、彼女に関する情報が見つからない。加えて、ハーベスト入学手続きの書類や住民票などが不正に作られていることが判明した。
現在、真堂蛍という人間の存在を公的に証明できない。
また、リエン村でPC1と共に過ごしていた真堂蛍は、魚の尾を持った青年が姿を変えていたものであるとわかっている。
この情報を得ることで情報5「魚の尾を持った青年」を調べられるようになる。

情報5「魚の尾を持った青年」
外見と能力から、彼は「プロテウス」と呼ばれるクリーチャーであると推測される。
プロテウスは魚の尾を持つクリーチャーである。魔導次元の海に生息しているクリーチャーであるが、個体数はさほど多くない。変身能力と危機感知能力を持つ。
また肉食で、小型の水生生物を捕食する。このときに変身能力を使用するとされている。
この情報を得ることで情報6「プロテウスのカース」について調べられるようになる。

情報6「プロテウスのカース」
プロテウスが生成するカースは「過去を隠したい」という欲求を持つ人間に感染する。
感染した人間に変身能力を与える。程度は個人差があるが、カース感染レベルが高いほど変身できる時間が長い傾向にある。
また、このカースは、PC2ら魔法警察が調査していたカース事件の発端となった薬「イン・セブンス・ヘヴン」に含まれているものと同一であることが成分分析の結果判明した。

シーン21 招集(PC全員)
PCたちがデセットに最終決戦の地・リエン村に招集されるシーン。

君たちが調査を進めていると、君たち宛てに手紙が届く。

「お久しぶりです。調査の進捗はいかがでしょうか。ああ、別になさっていなくても構わないのですが。
さて、この連絡をしたのは他でもなく、先日交わしました『貴方達に詳しい説明をする』という口約束を果たすためです。こちらの方もある程度は落ち着きましたので、今ならば貴方達の疑問にも、わかる範囲ではありますが全てお答えできることでしょう。
もし、事件の全容を知りたければ、ご足労をおかけいたしますが再びリエン村まで来ていただけないでしょうか。そこで僕たちの知ることについてお話ししましょう。ただし、この場所に貴方以外の人間と共に訪れた際はその限りではありませんことをご承知おきください。」

デセット名義で送られた手紙の後半部分には、数日後の日付と時間が記されている。その日時に来いということなのだろう。
君たちは訝しみながらも手紙に従い再びリエン村に赴いた。

シーン22 迎え(PC全員)
PCたちがプロテウス演じる蛍と再会するシーン。

君たちがリエン村の入口を訪れると、小柄な少女が出迎える。真堂蛍だ。

「やーPC1、それに他の皆も」

(なんでその姿をしている?/中身はクリーチャーだろ? 他)
「……そうだね。あの姿だと色々と大変なんだよねぇ。それに都合も悪いし、ね?」
「だから町中を歩くときはこの姿なんだよ。この子の姿を借りるのは必要なんだ。……だから恨むなよ、人間」

彼女は小声でそのように言う。

「デセットに皆を連れて来てくれって頼まれててさ、それで迎えに来たんだよね」
「だから一緒に来てくれると嬉しいな。安心して、今日は君たちに危害は加えない。それだけは約束するよ」
「ね、来てくれないかなぁ?」

PCたちが蛍と共に行くことを決めるとシーンは終了。

シーン23 過去、回顧、回答(PC全員)
情報を整理するシーン、およびデセットたちが知る事実を開示するシーン。

蛍に連れられた先には少し古びた建物があった。中では数人の男女が書類整理や発動体の整備を行っている。そして、その中にはデセットもいた。どうやらここはクリーチャーハンターの拠点のようだった。

「皆さん、来てくださったのですね。お待ちしておりましたよ。さ、どうぞこちらに」

デセットは君たちに気づくと、奥にあるミーティングルームに案内する。君たちが椅子に座るとデセットと蛍もまた腰掛ける。

「改めて、自己紹介をしましょうか。僕はデセット。そして、彼はプロテウス」

「……プロテウスだ」

デセットに紹介されると、蛍はその姿を変える。本来の姿に戻ったプロテウスは君たちを値踏みするように見る。

「さて、こちらが話す前にまず一つ確認を。貴方たちはどこまで情報を得ることができましたか?」

(カース事件に関わっているのか、アマリリスではないかなどと問う)
「ああ、それも調べ上げていましたか。……ええ、たしかに僕はアマリリスに所属しております。しがないフィンガーの一人です」
「先のカース事件にも関係していることも認めましょう。もっとも、こちらは今日皆さんにお伝えすることではありましたが」
「黙っていたのは不誠実でしたね、申し訳ありません」
「ただ、この一件に関して所属組織は何も関係ありません。これは僕たちの問題ですから」

「他には?」
「ふむ、なるほど。では順に説明いたしましょう」
「まず、真堂蛍についてですが……本名、ルキ・ヴェルナー。この一連の事件の被害者であり、フローラ・ヴェルナーの妹でもあります」

(フローラは一人っ子だ)
「いいえ、違います。ヴェルナー家の娘は二人いました。……まあ、娘が娘を殺すなんて悪評にしかなりませんから、娘が二人いたという事実からなかったことにしたのでしょうね」

「話を続けましょう。彼女は今から(8+1+X)年前、本来であれば死んでいました。死因を仮定するなら出血性ショックでしょうか。あのとき、まだ幼かった彼女は聖痕を保持していたせいで複数のクリーチャーに襲われたうえ、大量の血を流した状態で海に突き落とされました。他ならぬ彼女の姉、フローラ・ヴェルナーに。彼女は気絶していましたから、放置していれば水死していたのはいうまでもありません」
「その瞬間を目撃していたプロテウスが間一髪で引き上げました。ただ、彼自身の力だけでルキさんを救うことは難しかったのです」

(なんでルキを助けた?)
「お前(注:PC1を見る)は知っているかもしれないが、ルキは不思議な子だった。クリーチャーを恐れず、何度も仲良くなろうとしてきた。……気づけばあの子だけは信じてもいいと思うクリーチャーが多くなっていた」
「……なのに」

プロテウスは強く歯噛みした。

「不憫だった。ただ善良に生きているだけで殺されるあの子が。だから、救ってやりたいと思った」
「……どうにも、自分らしくない行動ではあったがな」

プロテウスは思い返すように答える。

「そこに我々が通りかかりました。『ルキを救ってくれ』という頼みを我々は受けました。隣人を自分自身のように愛するならば、隣にいるクリーチャーも愛するべきですからね。我々はまず自分たちで輸血することを考えましたが、ルキさんはカース感染していたためにそれは叶いませんでした。なので、プロテウスに彼自身の血液を注入することを提案しました。皆さんがその目で見たように、彼は変身能力を有しています。ルキさん『本人』の血液であれば絶対に拒否反応は起こりませんから」
「彼女への輸血は成功しました。しかし、こちらの医療技術も万能ではありませんし、何より彼女のカース感染は深刻でした。加えて、PTSDも発症していました。薬で抑えても、そう遠くない未来に彼女の体か心が限界を迎えることは想像に難くありませんでした」

そこまで話すとデセットは目線を落とし、ゆるく頭を振る。

「……だから、我々は彼女の記憶を覆い隠すことにしました。あの子が幸せに過ごすために残されていた手法はそれくらいだったのです」
「ルキ・ヴェルナーの存在はいつしか消え、真堂蛍という人間の存在が代わりに確立された。あとは貴方も知っているのでは?」

デセットはPC1に問う。

「さて、僕たちが認識している『真実』はこんなところでしょうか。何か質問はありますか? 答えられることならお教えしましょう」

(水難事故について)
「あれは、僕たちがルキさんを回収するために起こしたものです」
「僕たちは彼女の精神的な問題の解決に尽力しましたが、もうその時点で彼女の肉体にはすでに限界が近づいていたようです」
「ヘヴンリィはカースに対する反発作用を持つことをご存じですか?」
「といいましても、ルキさんを保護した当初、彼女はカースに感染していましたからヘヴンリィのこの効果は作用しなかったのだと、カースの絶対量がヘヴンリィを凌駕したのだと……僕たちはそう思っていました」
「しかし、どういう訳か……彼女の体内でヘヴンリィがカースに反発した。そしてそれに反応してカースが再びヘヴンリィに反発をする……そのようなことが繰り返されたと。その度に彼女の肉体は内側からダメージを負い続けたのです」
「彼女の身体には実に奇妙な現象が起きていた。もしハーベストで彼女が亡くなったら、間違いなくその遺体は研究に回されたことでしょう。そんなのは僕たちの望むところではありませんでした」

一通り情報を得た君たちは拠点を後にする。だが、片面から見た真実は必ずしも事実とは言えない。第三者である君たちはこの地で起きたことを自分たちの目で確かめる必要があった。

シーン24 情報収集2(PC全員)
ここからは、アドベンチャーセッションのルールを使用します。
以下のエリア一覧の中から好きなエリアを選び、その描写に進んでください。

◆最初に訪れることのできるエリア
新聞社、図書館、大通り

◆全体状況説明
・君たちはリエン村で独自に調査を行うことにした。

エリア:新聞社
君たちは村内にある新聞社を訪れた。新聞社には過去に発行された新聞が保管されている。
PCはリベラルアーツ魔法の発動に挑戦することができる。魔法の発動に成功すると、(8+1+X)年前のヘヴンリィ事件に関する新聞のコラムを見つける。この新聞は村内で発行されているものだ。内容を見るに大規模なヘヴンリィ事件であったようだが、奇妙なことに地方新聞などでは報じられていない。
※このリベラルアーツの判定は何回でも挑戦することができる。しかし、失敗するたびにフローラ・ヴェルナーが「祈る」を行うことでヘヴンリィプールに貯まる聖属性のマナが一つ増える。
PLに失敗時のペナルティは教えないようにする。

以下は新聞記事の内容を抜粋したものである。

「長らく続いていたヘヴンリィ事件がやっと収束した。この村にはあまり魔法が得意な人間がいないため、私たちは解決を神に祈ることしかできなかった。
だが、祈りは伝わるものだ。3月16日、ヴェルナー家の長子が帰省した。ヘヴンリィに感染していたクリーチャーを彼女は一人で制圧し、さらには村の防壁や道祖神の点検までも行った。彼女の両親の体調が悪化して以降、意味のある点検を行える人間はいないも同然であったためこれは大変僥倖なことであった。
このヘヴンリィ事件ではリエンだけでなく近隣の町村も被害を受けた。このようなときだからこそ隣人とは手を取っていかなければならない。それこそが本来の隣人愛と言えるのではないか。」

一般に、長子は主に下に弟や妹がいる一番上の子供を表す言葉である。この言葉が使われていることから、ヴェルナー家には子供が二人以上いたのが読み取れる。

PCたちは【フラグメント:ヴェルナー家の子供たち】を入手します。

エリア:図書館
君たちはリエン村の図書館を訪れた。町やハーベストにある図書館に比べるとこじんまりとしている。
入口付近のマガジンシェルフには、雑誌や新聞が整然と置かれている。そして、館内にいくつもある本棚には一般的な書籍の他、20年ほど前に発売された漫画や郷土資料などが所狭しと並んでいる。
PCはリベラルアーツ魔法の発動に挑戦することができる。魔法の発動に成功すると、『リエンとヴェルナー家』という本を発見する。
※このリベラルアーツの判定は何回でも挑戦することができる。しかし、失敗するたびにフローラ・ヴェルナーが「祈る」を行うことでヘヴンリィプールに貯まる聖属性のマナが一つ増える。
PLに失敗時のペナルティは教えないようにする。

以下は『リエンとヴェルナー家』の内容を一部抜粋したものである。

“立地上、リエンは何度もクリーチャーの襲撃に遭い、その度に集合体の規模を小さくしていった。それを食い止めたのがジャスパー・ヴェルナーという青年だった。
ジャスパーは貧しい家の出であったが、リエンの抱える問題を理解する聡明さと問題解決のための行動力を持ち合わせた人間だった。彼はまず学ぶ機会を得るために、自らを聖魔導学院アドヴェントに入学させるよう直接アドヴェントに訴えた。学院側はこの奇妙な来訪者に筆記試験や魔法発動試験などを実施したが、ジャスパーはいずれも優れた結果を残したため、彼の入学と学費免除を認めることになった。
学院生時代、彼はヘヴンリィを応用した防壁の制作に着手した。当時、リエンは治安維持のため、他の多くの自治体と同じように、光属性マナによる防壁の設置と有志の巡回を行っていたがこれでは不十分だとジャスパーは考えたのだ。
ヘヴンリィは祈ることで人間の体内に生成されるが、それゆえに人間のいない場所では利用できない。この問題を解決するために、ジャスパーは防壁や道祖神の魔術回路を拡張し、無機物に疑似的なヘヴンリィプールを付与することに成功した。この疑似ヘヴンリィプールに人間がヘヴンリィを注ぎ込むと、それらはヘヴンリィと同様の効果を発揮した。防壁や道祖神はカースを退ける「ヤヌス」となったのである。

(中略)

ジャスパーはリエンの人々に「祈り」の大切さを説く活動に尽力した。これにより、リエンの人々の大多数はヘヴンリィを生み出せるようになり、疑似ヘヴンリィプールにヘヴンリィを供給できるようになった。しかし、ジャスパーが長期にわたってリエンを離れると、人々がヘヴンリィを供給しているにもかかわらず、その効力が減少する傾向にあった。
調査を進めると、ヴェルナー一族が一回の「祈り」で生み出すヘヴンリィは、並外れた量であることが判明した。それを機に、疑似ヘヴンリィプールへのヘヴンリィ供給には必ずヴェルナー家の者も共に行うように取り決められた。
ヴェルナー家が疑似ヘヴンリィプールに必ずヘヴンリィ供給を行うようになってから1年、ジャスパー、ひいてはヴェルナー家の功績をふまえ、ヴェルナー家はリエンの長として名実ともに認められるようになった。彼らは今もなお、ヘヴンリィを用いてリエンの人々を守っている。”

ヴェルナー家の人間は総じてヘヴンリィと親和性があったようだ。彼らはその力でリエン村に貢献をし、名望を集めたとのことだ。しかし、数年という短い期間で貧しい家が村の長として認められるのだろうか? また、蛍のヘヴンリィの件もある。もう少し詳しい調査をしてみる必要がありそうだ。ヴェルナー家に行ってみれば何か資料があるかもしれない。

PCたちは【フラグメント:ヴェルナー家のヘヴンリィ】を入手し、以後「エリア:ヴェルナー家」を選択できるようになります。

エリア:大通り
君たちは大通りで再度聞き込み調査を行った。

(8+1+X)年前のヘヴンリィ事件について
・大規模な事件だった。近隣の町や村にも被害が出たという。
・聖痕が出たのは数名。しかし、そこにルキ・ヴェルナーの名前はなかった。
・フローラ・ヴェルナーがこの事件を解決した。事件後、彼女は防壁などの点検をしたという。最初に取り掛かっていたのはアスローフにあるもの。点検はヴェルナー家の人間にしかできない。(なぜ? →ヘヴンリィマナはあの家の人が一番詳しいから)

ルキ・ヴェルナーという人物について
PCはリベラルアーツ魔法の発動に挑戦することができる。
(失敗時)
話を聞いた人間はいずれも知らないと答えた。

(成功時)
知らないと答える人間がほとんどだったが、一人だけ「君たちも知っているのかい?」と返答する壮年の男性がいた。
「10年ほど前くらいだったか、お姉さんとアスローフの方で遊んでいるのをよく見かけたよ」
「比晴さんが見守っててね。親戚の叔母さんと子供みたいな感じだった」
「といっても僕は一度都会に出たからね、だからちっちゃい頃しか知らないんだ。今はUターンでここに戻ってきたのさ」
「結構美人姉妹って話題だったんだけど、戻ってきたら誰もルキちゃんのことを話題に出さないからさ。中々思い出話もできなくて。久々に彼女のことを話せて嬉しかったよ」

上記二つの情報をできればロールプレイで出す。

PCたちは以後「エリア:アスローフ」を選択できるようになります。

エリア:ヴェルナー家
君たちはヴェルナー家を訪れた。大通りから少し離れたところに建っている邸宅には静けさが充満しており、人の気配も感じられない。
玄関の扉に手を伸ばすと、鍵が開いていることに気が付く。
扉を開けると、玄関の三和土におびただしい量の血痕が残っている光景が目に入る。廊下には脱ぎ捨てられたように一組のスリッパが転がっている。
君たちが屋敷内の部屋を見て回るならば、フローラの自室に辿り着く。
PCはリベラルアーツ魔法の発動に挑戦することができる。魔法の発動に成功すると、使い込まれたノート数冊を発見する。
※このリベラルアーツの判定は何回でも挑戦することができる。しかし、失敗するたびにフローラ・ヴェルナーが「祈る」を行うことでヘヴンリィプールに貯まる呪属性のマナが一つ増える。
PLに失敗時のペナルティは教えないようにする。

表紙には「ヘヴンリィ関連」と書かれている。PC2はこの文字がフローラが書いたものだとわかるだろう。表題通り、彼女が学んだヘヴンリィの効果などがまとめられている。
以下はその内容を一部抜粋したものである。

「今日、アドヴェントに入学した。普通の魔法だけでなく聖属性魔法もちゃんと学びなさいとパパに言われたから、これからこのノートにまとめていこうと思う。ヴェルナー家の人間は皆ヘヴンリィを使うとも言われたから、これも無駄にはならないと思ってる」

「今日の授業で改めて思ったけど、聖属性魔法の効果範囲は普通の魔法より広い。これを応用すれば一瞬で状況を優位に持ち込むことも可能だろう」

「長期休みだったから帰ってきた。ルキが魔法を練習していたけど、多分あっちの方が才能がある。……それにしても『フローラさえこの歳ではできなかったのに』って枕詞はいらないと思う」

「最近、やたら居心地が悪い。『類は友を呼ぶ』という言葉はあるけど、それにしたって周りの皆がことごとく自分と同じ思考に至るなんてことがあるんだろうか」

「やはり、ヴェルナー家のヘヴンリィって普通のものではないと思う。祈りではあるけど、これは見えない呪いだ。

ヘヴンリィが思いに干渉するなんて聞いたことがない」

「パパやママにそれとなくヘヴンリィについて聞いてみたけどはぐらかされた。あれは、間違いなく誤魔化していた。何かを知ってるけど、隠している」

「久しぶりにアスローフを散歩した。ここにある地蔵にヘヴンリィを応用することで、リエンは平和になったと本には書いてあった。それなら、どうしてヴェルナーの人間がヘヴンリィ供給に毎回必要なんだ? 普遍性があってしかるべきでは?」

「ルキがクリーチャーと一緒にいた。……従えてたと思う。方法なんて、そんなの明白だ。私たちが使うヘヴンリィ擬きを使ったんだ。
結局、原因は全て同じだったということだ。ならばこんな力、あってはならない」

PCたちは【フラグメント:フローラの疑念】を入手します。

エリア:アスローフ
君たちはアスローフを訪れる。君たちはそこで比晴 砂葉の姿を見つける。彼女はアスローフに隣接する「海の家」で新聞を読んでいた。

「あら、PC2くん(ちゃん)じゃないの。今日はフローラちゃんはいないのね。ところでそちらの方は? もしかして、貴方がたもフローラちゃんとPC2くん(ちゃん)の同僚なのかしら?」
「調査なんて……若いのに大変ねぇ。そういうことならなんでも聞いて頂戴。アタシにわかることだったら、なんでも答えるわ」

(クリーチャーについて)
「たしかに昔に比べたら多くなってるわねぇ。増え始めたのは……10年くらい前かしら? もう少し前だったかもしれないけれど」

(ルキ・ヴェルナーについて)
「……? ヴェルナーさんのところにそんな子いたかしら……」

※全てのフラグメント(【フラグメント:ヴェルナー家の子供たち】【フラグメント:ヴェルナー家のヘヴンリィ】【フラグメント:フローラの疑念】)を取得したとき、次の描写に進む。

砂葉と話している中、君たちはにわかに海がざわめいていることに気が付く。
そちらを見ればクリーチャーが一体、また一体と君たちの方へ近づいてくる。彼らは興奮しているのか、しきりに音を立てながら魔法を放つ。それは全て比晴 砂葉に向けられていた。君たちが応戦しても、クリーチャーは砂葉だけを狙う。

「まさか……」

砂葉は自分の体を注視する。視線の先がある一点で止まる。彼女の足首には淡く輝く小さな紋様、聖痕があった。

「でも、間近でクリーチャーと接するなんてそんな馬鹿げたことはアタシだってしないさ!」
「管理者が管理できない状態になっちゃこっちも仕事にならないからね……だから、これには本当に覚えがないんだよ」

砂葉は困ったように言う。君たちが考え込んでいるとデセットが駆けこんでくる。

「皆さん、ご無事ですか!!?」
「今、リエン村のあちこちでヘヴンリィ感染が確認されているんです! それだけでなく……」
「疑似ヘヴンリィプールが付与されている防壁や地蔵などが軒並み破壊されています。おそらくフローラがやったのでしょうが……それによってこの村は今、非常にクリーチャーに狙われやすい状況になっています」
「ここは我々が対処しますので、皆さんはフローラの方をお願いできますか?」

(PCがヘヴンリィ事件に対応し、デセットたちがフローラの対応をするのはどうかと提案された場合)
「いくら、貴方がたが実力者であっても一度に対応できる事件には限りがあります。その点、こちらはまだ人手が多いですし、それにこの村をよく知ってますので」

とはいえ、フローラの居場所を君たちは知らない。君たちが考え込んでいると「場所なら、多分、あっちだ」と声がする。声の主、プロテウスはその目を青く光らせる。しかし、その光は少し緑がかっている上、彼は複雑な表情をしている。

「……さっきから、他のクリーチャーの感情が過剰なまでに感じられる。だから、こいつらの『殺意』を強い方から順に辿っていけば元凶に辿り着けるはずだ」
「ああクソ、『俺の』能力じゃないのに使い方がよくわかる!」

(「俺の能力ではない」とは?)
プロテウスは深く息を吐き、絞り出すように答える。

「ルキ、のだ。プロテウスっつうクリーチャーにこんな能力はない、お前らも調べたんだろ!?」
「わかったらとっとと走れ! 本当に、取り返しのつかないことになるぞ!」

クライマックスフェイズ
シーン25 人災と天災(マスターシーン)
「デセット、こっちは準備できたよ。いつでも迎撃可能だ」

黒のインナーに白衣を羽織った女性はデセットに告げる。群青の海はかつてなく騒音に満たされている。海が怒りの感情を持つならば、このような言語で罵るのだろうか。デセットは水面を見つめながら考えた。

「デセット? 大丈夫?」

「ああ、申し訳ありません。こちらも問題ありませんよ」

「ならいいけど。無理しないでよ、一応ここじゃ君が『頭脳』なんだし」

「ええ、肝に銘じておりますよ」

今はまだ、この思考に意味はないのだろう。海はまだ人間が理解できるものではなく、クリーチャーと意思を通わせることも、共存することさえも困難だ。現実は、目標とする世界に遠く及ばない。ならば、ここで思考に耽るのは不得策だ。デセットは目の前の仲間に向き直った。

「僕たちはここで彼らを無力化しなければなりません。しかし今、ヘヴンリィに感染している彼らを安全に止める手立ては……残念ながらありません」
「ですので、皆さんは全力で戦い、彼らを撃破してください。方法は問いません。ただ、くれぐれも傷だけは負わないようお気を付けください。リーダーに叱責されてしまいますから」

表情は雄弁だ。信頼できる手足は無言で彼の言葉を肯定した。デセットは小さく頷いた。

「では皆さん、それぞれが為すべきことを為しましょう……トランセンドの名の元に」

シーン26 クルドサック(PC全員)
君たちはプロテウスに先導されて、リエン村を駆ける。

・このシーンは、クルドサックの突破を行うシーンです。場面内にいるPCは、全員が一度だけ魔法の発動を試みることができます。場面内のPC全員が魔法を指定回数以上発動できなかった場合、ペナルティが発生します。
・自分の主体属性のうち、いずれかの同じ属性のマナ2つをマナコストとする単属性魔法を1回発動した場合、その魔法は2回発動できたものとします。

1.狂暴化しているクリーチャー
君たちが海岸沿いを進んでいると、行く手をクリーチャーに阻まれる。一刻も早く彼らを倒し、先へと急がなければならない。

必要成功数:3
推奨リベラルアーツ:ブリンガー、ララバイ、エクスプロード、オペレイト系魔法、チェンジアニマ
ペナルティ:HP10点減少

2.感情の干渉
君たちは突然、「自分はここで何をしているのか」という思いに駆られる。
このまま行動を止めたいという気持ちがじわりと広がっていくが、君たちはそれを断ち切って進まなければならない。

必要成功数:5
推奨リベラルアーツ:シンク、テイム
ペナルティ:氷結Lv3、怨嗟Lv3付与

3.濃霧
君たちの記憶が確かであれば、進行方向には小さな砂浜があるはずだった。しかし今、その場所には原因不明の濃い霧が立ち込めている。地面と空間の境さえ曖昧になるようなそれは、侵入者を拒むように道を覆い隠す。
しかし君たちは、過去を断ち切るため、真実を知るため、事件を解決するため、道を切り拓かなければならない。

必要成功数:7
推奨リベラルアーツ:ルクス、ペネトレイト、チェンジアニマ
ペナルティ:時間の経過

シーン27 梔子、陸でなし、人で無し(マスターシーン)
本能に急かされるまま、プロテウスは走っている。時折、人間たちが自分の後について来ているのを気配で確認するが、彼はひたすら前を向いていた。本能が警鐘を鳴らしている。
お前の居場所はここではないと耳元で叫ばれているようだった。

「うるせえ……そんなこと、わかってんだよ」

幻聴に脳内で反論する。幻聴はいつしか青年の声に変わっていた。かつてデセットに言われたことだ。

「本当にやるのですか? ……たしかに『それ』を取り込めば貴方の変身はより完全なものになりますが……カースとヘヴンリィの反発作用によって貴方の寿命は間違いなく削れます」

「でも、そうしねえとあの子は本当に死んじまうんだろう? ……だったら同化でも何でもやってやるさ」

口から漏れ出る呼吸は荒いし、一歩を踏み出す動作は段々ぎこちなくなっている。身体を思い通りに動かせていないのかもしれない。
たとえ今の姿が蛍の物であっても、彼は水生生物だった。適応していない場所での行動には限界がある。

だが、それが何だというのだろう?

限界などとうの昔に訪れていた。ただ、限界を誤魔化す方法を知っていた。それが人間に拒否感を抱かせるものであることも、自分の身をいずれ破滅に導くものであることも知っていた。
せり上がってきた胃液を飲み込む。走る足は止めない。やや粘度のある液体は、口内から消えてもまだその存在を主張している。不快だ。それでも、あの日飲み込んだ無味無臭のブルートパーズより、あるいはもっと前に飲み込んだ海水よりよっぽどマシな味だった。

シーン28 緑色の目をした怪物(PC全員)
村の端にポツンと存在する、小さな砂浜。海を見つめる道祖神が置かれているだけの物寂しい空間。フローラは手に握った銃を道祖神へと向けた。

「……これで最後だ」

そう言うと、光を纏った銃弾が放たれ、無抵抗の像はあっけなく破壊される。砂浜に辿り着いた君たちとプロテウスはその様子を目撃した。

「ルキ、それに……どうしてここに?」

フローラは苦々しげに尋ねる。

(フローラこそどうしてここに?)
「ここを終わらせるために来たのさ」
「生家だけで済むならここまでする必要はなかったが……リエン村でヴェルナー家のことを知らない人間はいない。だから、いつかはここも終わらせなければいけないと思っていた。それが今だっただけさ」

(なんでPC2を連れてきた?)
「君なら私の正義を理解してくれると思っていたからだ。洗脳紛いの祈りで支配する家も、それを知っていてなお口外しない家の人間も、何も知らずに力を振るう才媛の妹も、知ろうともせず現状を受け入れるこの村も、これ以上あってはならなかった! 先の脅威を終わらせるためなら君は手伝ってくれると、そう思っていた」

(フローラに事情を聞く)
「ここに来たということはもう粗方事情を知っているんだろう?」

「……私は、ヴェルナー家を壊さなければならないと思っていた。化け物しかいないあの家を壊すには殺すという原始的手法を取るしかなかったのさ」
「この思いが曲がっているなどあるわけがないだろう? 私はどこまでも真っすぐに想っていたさ……あの子の死を、ヴェルナー家の破滅を」

(なぜ今?)
「っ、そんなもの、そこのルキが生きているとわかったからに決まっているだろう! 一度殺したのに、まだこの妹は私の先で私を邪魔する!」

PCたちが口を閉ざすと、プロテウスが口を開く。

「お前……『どうしてそんなこと言うの、お姉ちゃん』――違う、これは『俺』じゃない……!」

彼の、彼女の瞳は完全に緑色に染まっている。PC1は確信する。彼女は、数年前に自分と友人であった「真堂蛍」その人であると。

「『お姉ちゃんはもう後に引けなくなってるだけでしょう? でも大丈夫だよ、私だって、PC2さんや他の人だってきっと許してくれるよ。だからさ、もうやめようよ、』」

「黙って、ルキ!!!」
「こんなもの、あってはならない。こんな呪いは世界に不要だ。だから、今ここで関連する全てのものを終わらせる、その存在を抹消する! 無論、全てを知った君たちも同様に!」

そう叫ぶと、フローラは君たちに銃口を向ける。

《最終戦闘 【緑色の目をした怪物】フローラ・ヴェルナー》
※クルドサック3に失敗した場合、最終戦闘でフローラ・ヴェルナーは【ガーデンオブエデン】を一回コスト消費なしで発動できる。

エンディングフェイズ
シーン29 引潮(PC全員)
最終戦闘後を描写するシーン。デセットとティガはここで退場。蛍やプロテウス、フローラなどについては次のシーンでやりましょう(まとめられたら次のシーンと合わせる)。

フローラの発動体が壊れる。彼女はその反動で体勢を崩し、その場に倒れ込む。

「は、君たちにも負けるのか……私は……」
「本物の才媛なら、もっと上手くやれただろうに……結局、どこまで行っても出来損ないのヴェルナーか」

「なぁ、『俺』はお前が今でも殺したいほど憎らしいが……お人よしで善良なお前の妹は『それでもお姉ちゃんのことは嫌いじゃないよ』だと」

「……そうか」

フローラはそれだけ呟き、そして張られた糸が緩んだかのようにその瞼を落とした。

しばらくすると、デセットがやって来る。

「ああ、皆さんここにいらっしゃいましたか……大きな怪我はないようで何よりです」
「あちらの……感染したクリーチャーの対応は終わりました。(もしPCたちがどこにも連絡を入れていなかったら)それと、魔法警察とハーベストへの連絡も」

(これ以上何もしないのか?)
「フローラ・ヴェルナーの体内でもヘヴンリィとカースの反発作用が起きているでしょう。ルキさんと同じ、あるいはそれ以上の苦しみを味わっていただけているのであれば、僕たちの復讐は果たされたといって差し支えありません」
「それに、このような事態を収拾するのは我々の役目ではありませんから」

「……後はどちらの陣営の方とも顔を合わせるのは少々都合が悪いのです。ですので、我々はそろそろお暇しようと思います」

(プロテウス/真堂蛍はどうするのか?)
「どうもいたしませんよ。彼とは元々ここで知り合いましたから」

君たちが話していると、ふと辺りに影が差す。上空には光り輝く大きな鳥が飛んでいた。鳥は少しずつこちらへと近づいてくる。

「デセット、待たせたか?」

鳥の上には緑色の髪の青年が乗っている。

「ティガさん! いえ、待っておりませんよ。ちょうど歓談していたところでしたから」

「それならよかった。あー……うちのデセットが世話になったようだな?」

(知り合い?)
「まあ、そんなとこだよ」

「では皆さん、失礼いたします。また機会がありましたらどこかでお会いしましょう」

デセットもまた鳥へと腰を下ろす。かと思えば二人の青年を乗せた大きな鳥は翼をはためかせ、再び大空へと舞い戻っていった。

シーン30 落花枝に帰らず(PC全員)
合同エンディング。

シーン31 エンディング(PC3)
PC3の個別エンディング。

シーン32 エンディング(PC2)
PC2の個別エンディング。

シーン33 エンディング(PC1)
PC1の個別エンディング。

シーン34 陸の人魚と海の蛍(マスターシーン)
名もなき海で出会ったあの日を覚えている。

「ねえ、こんなところでなにしてるのー?」

好奇心に満ちた声と水分を多く含んだ碧眼を持った人間の少女は、海に近づく。

「……何でもいいだろ。大体、ここはお前ら人間の来るところじゃねえ、帰りな」

クリーチャーは追い払うように尾鰭で海面を叩いた。パシャンという音が辺りに響き渡る。少女は目を丸くした。そして、ゆっくりと口を開き、

「……にんぎょさんだぁ! ね、もういっかいやって!」

と叫んだ。

「はあ?」

「ルキ、いまの、みたい! とりさんもみたいってー!」

その言葉に思わず空を見上げれば、3匹のハルピュイアが旋回しているのに気づく。その動作が獲物を仕留める機会を窺っているものだと、魚の尾を持つクリーチャーは知っていた。だから、彼はもう一度尾鰭を振り上げ、勢いよく海面へと叩きつけた。バシャン! と先程よりも大きな音が鳴った。ハルピュイアたちは逃げるように飛んでどこかに行ってしまった。少女はからからと笑っていた。

「楽しかったか?」

「わー、もういっかい! もういっかい!」

それを飽きるほど繰り返して、空はすっかり赤色に染まっていた。

「それじゃあまたねぇ、にんぎょさん!」

そう言って少女は村へと帰っていく。結局あの少女は最後まで俺の言葉を理解してはいなかっただろう。それでも、無垢な精神は最後までクリーチャーと友人になろうとしていた。

「またね、か」

胸に広がるこの感情は何だろうか。気まぐれか絆されたか……そこまで考えて、止めた。きっとそんな難解なものではないのだろうから。

「……何考えてるのー?」
「昔のことだ。お前が恐れ知らずの子供だった頃のな」

名もなき海辺で一人、会話をしている。彼の、彼女の未来がこれ以上花開くことはない。海に流れついた種子が芽生えないように、小さな苗木が潮風に吹かれて弱ってしまうように。けれど、始まらない話をするその横顔は随分凪いだ表情を浮かべていた。

シーン35 運び屋(マスターシーン)
魔導次元の上空を大きな鳥が飛んでいる。悠々と飛ぶその背中は二人の男を乗せている。地上から様子を窺うことはできないであろうその場所で、デセットはティガに事の一部始終を報告していた。

「予想外の来訪者こそいましたが……結果として、プロテウスの復讐は完遂されました。これ以上ないベストエンドだと思いませんか?」

「依頼者も、救う対象も、ターゲットも皆苦痛に苛まれたと言うのにか?」

「それは、依頼者が人魚で、僕が赤毛になった時点で仕方がないことでしょう? 人魚姫は悲劇の物語、赤毛は道徳が退廃した魔女と相場が決まっています。それに、我々はきちんと目的を果たしましたから」

そういって、デセットは異空間からタブレット端末を取り出す。

「プロテウスの言語能力発達に関するデータや薬の新規取引先などはこちらの端末に。ええ、本当に有意義な時間でしたよ」

「どうだか。まあ、お前が楽しかったようで何よりだよ。……あと、そのくすんでる赤髪は帰ったらすぐ戻しておけよ」

「仰せの通りに。華やかな背格好の方が僕の身になりますから」

エネミーデータ

「真堂蛍」
主体属性:水・光 クラス:邪眼魔導学科
大魔法:ハルスクライド(魔王の大結界)、アンブレイカブル・フォートレス(絶対的存在)
能力値「アクション:6」「リアクション:6」「リベラル:5」

【特技】
「爆ぜる藍色(フンケインディゴ)」消費TP4 A/R
この発動タイミングでのダイスロール直後にマナを3つ発生させることができる。ただし、発生するマナの属性は水・火・光の中から選択する。

「海神の復讐(ドラウニング・トゥー・ユー)」消費TP7 A
この戦闘間、自分は、自分の発動できるアクションマジックの水属性マナを火属性マナにしたアクションマジック全てを取得する。1シナリオに1回使用可能。この特技は準備タイミングを消費しない。

「覚醒するもう1つの人格(パラダイムシフト)」消費TP7 R
魔法攻撃を無効化する。1シナリオに1回使用可能。

「真実と偽りの蜃気楼(ヴァイスシュヴァルツ)」消費TP3 R
このリアクションフェイズでの補助タイミングを追加で2回行う。ただし、他の補助タイミングの回数が増える効果が発動しているとき、この特技は使用できない。1ラウンドに1回まで使用可能。

「アドベクション」消費TP3 R
魔法攻撃の範囲に、自分の味方が1人以上居る場合、魔法攻撃の対象を自分1人に変更する。

【特殊特技】
「七つの大罪;憤怒」消費TP10 A
このアクションフェイズで、闇属性魔法レベル5「サイレントサイレン」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

【発動体】
「ブルートパーズ」攻0 防4 HP100 TP50 SS1 移動1
効果:水属性魔法攻撃力+4、水属性魔法防御力+4

【魔法】
アイリス/R/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
フォボス&ダイモス(防)/R/123456/防御力+20、さらにこのシナリオの間、「特殊特技:七つの大罪」または「特殊特技:八つの枢要罪」の中から1つを選択し取得する。※既に特殊特技を取得している場合は、その特殊特技を別の特殊特技に変更することができる。※この魔法による特殊特技は1つのキャラクターにつき、1つしか取得できない。(特技を変更することは可能である)※アイリスと同時に使用することはできない。
ハーベストムーン(防)/R/123456/防御力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。
ブルーバリア/R/22/防御力+3、また、敵の攻撃に水属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1する。
スターライトシグマ/R/25/防御力+2、さらに味方1人にバッドステータス:麻痺レベル-1を与える。
ホワイトバリア/R/55/防御力+3、また、敵の攻撃に光属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1する。
ビートディフェンス/R/56/防御力+2、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
ダイヤモンドビット/R/225/防御力+4、さらに味方1人の防御力をこのシーン中+2する。
トワイライトミスト/R/233/防御力+3、さらに魔法攻撃の発動者にバッドステータス:火傷レベル3を与える。また、味方全員にバッドステータス:火傷レベル-2を与える。
ミラージュグレイド/R/226/防御力+3、さらに自分にバッドステータス:衰弱レベル-1を与える。この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
セイントメガシールド/R/555/防御力+9
ミスティルテイン/R/1112/防御力+7、さらに魔法攻撃の発動者がいるマスと、その周囲全方位1マスを地形:凍土レベル3に変更し、自分にグッドステータス:飛行レベル1を与える。
アインソフオウル/R/5556/防御力+8、さらに光属性のマナを3つまで発生させる。
ヴィクトリーホープ/R/22222/防御力+12、さらに味方全員にグッドステータス:覚醒レベル∞を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。

オリジン/A/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
フォボス&ダイモス(攻)/A/123456/攻撃力+20、さらにこのシナリオの間、「特殊特技:七つの大罪」または「特殊特技:八つの枢要罪」の中から1つを選択し取得する。※既に特殊特技を取得している場合は、その特殊特技を別の特殊特技に変更することができる。※この魔法による特殊特技は1つのキャラクターにつき、1つしか取得できない。(特技を変更することは可能である)※オリジンと同時に使用することはできない。
タイダルウェイブ/A/22/攻撃力+2、さらに対象にバッドステータス:衰弱レベル2を与える。
エアロスプラッシュ/A/24/攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
フレイムボルト/A/35/攻撃力+2、さらに自分のTPを1点回復する。
ヒーリングスクエア/A/55/攻撃力+2、さらに攻撃範囲を好きな2×2マスに変更し、攻撃範囲内に味方が居た場合、そのHPを3点回復する。
アンビヴァレンス/A/56/攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
ダイヤモンドダスト/A/124/攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:氷結レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
アイシクルコフィン/A/126/攻撃力+3、さらに対象のいるマスを地形:凍土レベル2に変更し、対象にバッドステータス:重圧レベル1とバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
スターダストレイ/A/135/攻撃力+4、さらに攻撃範囲を戦闘空間の好きな3マスに変更し、攻撃範囲に味方が居た場合、そのHPを3点回復する。
ヴァリアブルハーツ/A/234/攻撃力+4、さらに次の自分のアクションフェイズまでの間、自分以外の味方が魔法攻撃の対象に選ばれたとき、自分がその魔法攻撃の対象でなければ、代わりに自分が魔法攻撃の対象になることができる。また、自分にグッドステータス:鼓舞レベル2を与える。
レジストスパイラル/A/244/攻撃力+3、さらに対象の持つグッドステータスを1つ消去する。
アブソリュートゼロ/A/1222/攻撃力+7、さらに攻撃範囲に戦闘空間の好きな1マスを追加し、対象にバッドステータス:氷結レベル3を与え、対象のいるマスを地形:凍土レベル3に変更する。
サブリメイション/A/2223/攻撃力+7、さらに対象にバッドステータス:氷結レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。
フリージングサイクロン/A/2224/攻撃力+7、さらに攻撃範囲を好きな2×2マスに変更し、対象にバッドステータス:氷結レベル3とバッドステータス:衰弱レベル3を与える。
メイルシュトローム;helix/A/22222/攻撃力+12、さらに対象に好きなレベル3のバッドステータスを3つまで与える。
↓海神の復讐使用後
イグニッション/A/33/攻撃力+4
ブレイクエンドボム/A/134/攻撃力+4、さらに攻撃範囲に2マス前方とその周囲全方位1マスを追加する。
リインカーネーション/A/136/攻撃力+4、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに固定し、攻撃範囲内にいる味方にグッドステータス:転生レベル3を与える。
アクセルブースト/A/334/別のオブジェクトに衝突するまで前方向に移動する。この魔法の効果で移動したマスの数×2点だけ、自分が衝突したオブジェクトにダメージを与える。また、この魔法の発動中、自分は衝突によるダメージを受けない。
バーニングバスター/A/344/攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の前方3マスに変更する。また、自分に6点のダメージを与える。
ヴォルカニックブレイズ/A/1333/攻撃力+8、さらに対象のいるマスを地形:溶岩レベル3に変更する。また、対象は1ラウンドの間、移動タイミングで移動を行うことができず、特技または魔法の効果でも移動できない。
スカーレットコスモス/A/3333/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更する。
ブレイジングキャノン/A/3334/攻撃力+8、さらに対象の防御力を無視してダメージ計算を行う。
カーディナルコスモス/A/33333/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2倍にしてダメージ計算を行う。
ヴァーミリオンコスモス/A/33333/攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。
スカーレットコスモス;air/A/33333/攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、戦闘空間上の全てのマスを地形:溶岩レベル3に変更する。また、味方はこの戦闘間、地形:溶岩の効果を受けない。この戦闘間、地形:溶岩の効果に「このマスにいるオブジェクトは、ダイスを振るたびにLv×2点のダメージを受ける。」を追加する(ただし、この効果は重複しない)。

【強化魔法】
スターライトハイスピード/R/245/防御力+2、さらにこのリアクションフェイズ終了後、味方1人のレベル3までのバッドステータス:麻痺を回復する。味方1人のSS値に+3する。
セイントクロスシールド/R/5555/防御力+9、次の自分のリアクションフェイズの防御力に+4する。
ダークノヴァ/R/5556/防御力+9、魔法攻撃の発動者に、グッドステータス:興奮レベル-2を与える。
ヘヴンズバッシュ/R/4555/防御力+9、好きな属性を1つ選ぶ。味方全員の次のアクションフェイズの発動タイミングで、その属性のマナを1つ発生させる。
ソーラーイクリプス/A/135/攻撃力+2、さらに自分のTPを1点回復する。敵全体に2点のダメージを与え、味方全員のTPを2点回復する。
グングニル/A/3346/攻撃力+4、さらに別のオブジェクトに衝突するまで前方向に移動する。また、この魔法の発動中、自分は衝突によるダメージを受けない。この魔法による衝突のダメージに、この魔法の効果で移動したマス×3を追加する。
バーニングバーナー/A/1344/攻撃力+4、さらに攻撃範囲を自分の前方3マスに変更し、別のオブジェクトに衝突するまで後方向に移動する。また、この魔法の発動中、自分は衝突によるダメージを受けない。攻撃範囲を地形:溶岩レベル3に変更する。
スカーレットコスモス(裏)/A/33333/攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更する。この魔法攻撃では、対象はリアクションフェイズでレベル5魔法を発動できず、対象の防御力を無視してダメージ計算を行う。
スターライトコスモス/A/33335/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更する。攻撃範囲内の味方のHPを15回復する。
アブソリュートコスモス/A/23333/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更する。対象にバッドステータス:氷結レベル3とバッドステータス:重圧レベル3を与える。、
インドラダヌス/A/333337/攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。この戦闘間、敵がバッドステータス:火傷によって受けるダメージは5倍になる。この効果は重複しない。

【融合魔法】
マルチプルバリアフォース/R/X*N/自分が使用可能である「バリア」を名前に含む魔法の数×5点だけ防御力を上昇させる。
アクアオーバーキャスト/R/222336/防御力+10、さらにこの戦闘空間をフィールド:水神結界に変更する。

「デセット」
主体属性:闇・光 クラス:洗脳魔導養成班
大魔法:ソウル・シャットダウン(魂魄強制停止)、ラスト・ピリオド(終止符)
能力値「アクション:7」「リアクション:4」「リベラル:5」

【特技】
「晩夏に香る」消費TP7 A
アクションフェイズの発動タイミングでのダイスロール直後に好きな属性のマナを4つ発生させる。このアクションフェイズで最初に使用する「晩夏に香る」は、準備タイミングを消費しない。

「インスリン」消費TP3 A
敵1人を選ぶ。1ラウンドの間、その敵は、取得している2レベル以上の魔法をマナコストを支払って発動する際、追加で全属性1のマナを支払わなければならない。支払うことができなかった場合、その魔法は発動されない。

「スルーズ」消費TP5 A/R
味方1人が受けているグッドステータス全てのレベルを1上げる。さらにそのキャラクターが受けているグッドステータス1つは消去されなくなる。ただし、レベルの上書きを行うことは可能である。

「零を聞いて十を知る」消費TP7 A
この特技を使用したアクションフェイズで、自分は「カオスオブアンビバレンス」をコストなしで発動することができる。また、このアクションフェイズの間、自分の4レベル以上の魔法の攻撃力を全て+5する。

【特殊特技】
「フォルスドリズル」消費TP10 A/R
この特技を習得時、自分の主体属性を含む、好きなレベル5魔法を1つ選択する。この特技を使用したアクションフェイズおよびリアクションフェイズで、自分は選択した魔法をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

「七つの大罪;嫉妬」消費TP10 A
このアクションフェイズで、闇属性魔法レベル5「ヴァリアブルコード」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

【発動体】
「チューベローズの杖」攻3 防0 HP100 TP50 SS7 移動1
効果:準備タイミングを消費して、ダイスを1つ振ってもよい。そうした場合、その出目の数-2(最低値は1とする)まで、自分は準備タイミングを追加で行うことができる。ただし、他の準備タイミングの回数が増える効果が発動しているとき、この効果は使用できない。
【快楽謳歌】
自分は、SS0でもう一度アクションフェイズを行うことができる。

【魔法】
オリジン/A/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
アマリリスレイン(攻)/A/123456/攻撃力+20、さらに特殊特技「フォルスドリズル」を得る。また、この発動タイミングではもうアマリリスレインは発動できない。※この魔法による特殊特技は1人のキャラクターにつき、1つしか取得できない。ただし、既にこの魔法による特殊特技を取得している場合、その特殊特技を失って新たに取得し直すことができる。※オリジンと同時に使用することはできない。
フレイムボルト/A/35/攻撃力+2、さらに自分のTPを1点回復する。
アンビヴァレンス/A/56/攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
サンダーストーム/A/255/攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の右前、前、左前に変更し、対象にバッドステータス:麻痺レベル2を与える。
ミッドナイトシャイン/A/355/攻撃力+4、さらに自分以外の味方1人にグッドステータス:覚醒レベル1を与える。
プラズマカノン/A/455/攻撃力+6、さらに攻撃範囲を前方5マスに固定し、対象の防御力を2分の1(端数切捨て)にしてダメージ計算を行う。
レイフォールゲート/A/456/攻撃力+3、さらに戦闘空間上の好きなオブジェクトを1つ選び、戦闘空間上のほかの好きなオブジェクト1つの1マス前方または1マス後方に移動させる。
カオスオブアンビバレンス/A/1666/攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。
マイグランファーザークロック/A/2226/攻撃力+7、さらに敵全員が受けているバッドステータスのレベルを全て1上げ、味方全員が受けているグッドステータスのレベルを全て1上げる。
リヴァイアサン/A/2555/攻撃力+7、さらに攻撃範囲に自分の右前、前、左前を追加し、対象にバッドステータス:麻痺レベル5を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。
イルミナスメソッド/A/2666/攻撃力+7、さらに味方全員にグッドステータス:浄化レベル2を与える。
ノワールアンドシエル/A/5556/攻撃力+9、さらに味方全員のTPを全回復する。
サイレントサイレン/A/66666/攻撃力+12、さらに自分にグッドステータス:時空転移レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
ヴァリアブルコード/A/66666/攻撃力+12、さらに味方全員が受けているバッドステータス全てを消去し、それを全て敵全員に与え、敵全員が受けているグッドステータス全てを消去し、それを全て味方全員に与える。

【強化魔法】
ソーラーイクリプス/A/135/攻撃力+2、さらに自分のTPを1点回復する。敵全体に2点のダメージを与え、味方全員のTPを2点回復する。
インディグネイトサンダー/A/2455/攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の右前、前、左前に変更し、対象にバッドステータス:麻痺レベル2を与える。対象にバッドステータス:怨嗟レベル2を与える。
ゲファタートート/A/666667/攻撃力+12、さらに味方全員が受けているバッドステータス全てを消去し、それを全て敵全員に与え、敵全員が受けているグッドステータス全てを消去し、それを全て味方全員に与える。この戦闘間、自分にバッドステータスが与えられる時、代わりに敵全員にそのバッドステータスを与え、敵にグッドステータスが与えられる時、代わりに味方全員にそのグッドステータスを与える。

【融合魔法】
レイフォールゲート(裏)/A/445566/攻撃力+10、さらに自分以外の味方を1人選ぶ。その味方は、このラウンドの終了タイミングまでの間に1度だけSS値に関係なく、好きなSS値でアクションフェイズを行うことができる。また、この効果によるアクションフェイズでは、行動済みにならない。既にこのラウンドでこのフュージョンマジックが発動されている場合、このフュージョンマジックは発動できない。
レヴィアタンズテイルシャドウ/A/22555666/攻撃力+15、さらにこの戦闘間、自分は大魔法「デモンズタイム type:レヴィアタン」を1回発動できる。

【中間戦闘:戦闘方針】
真堂蛍は発動体「ブルーアパタイト」の上位互換を持っている防御役です。「爆ぜる藍色(フンケインディゴ)」でマナを誤魔化しながら魔法を発動します。「海神の復讐(ドラウニング・トゥー・ユー)」はフレーバー特技なので絶対に発動してください。もし一撃で戦闘不能になりそうなら、「覚醒するもう1つの人格(パラダイムシフト)」なり大魔法なりを使用して無理やり耐えてください。
デセットは発動体「ジャスミン」の上位互換を持っている他、特殊効果「快楽謳歌」を持っている攻撃役兼支援役です。最初のアクションフェイズでは「晩夏に香る」を2回使用し、確実に「レヴィアタンズテイルシャドウ」を発動させます。そして即座に大魔法「デモンズタイム(悪魔化) type:レヴィアタン」を使用してください。本格的な攻撃は「快楽謳歌」で得る2回目のアクションフェイズから行います。「晩夏に香る」「零を聞いて十を知る」を使用したときに、「カオスオブアンビバレンス」を発動することでそれなりの攻撃力が出せると思います。ただし、「チューベローズの杖」の効果で振った出目や発動タイミングのダイスの出目が良かった場合、事故が起きる可能性がありますので、そのときは別の特技を発動するなどして調整してください。
なお、PCが強すぎたとき対抗できるように大魔法をいくつか設定していますが、大魔法を使用するとその分戦闘が長引くので基本的に「デモンズタイム(悪魔化)」とワンパンされそうなときの防御大魔法以外は使用しないでください。

「【緑色の目をした怪物】フローラ・ヴェルナー」
主体属性:光・水・火 クラス:神聖魔導コース
大魔法:サクラメント(神秘なる洗礼)、シルバー・バレット(魔殺の弾丸)、アンブレイカブル・フォートレス(絶対的存在)、アスタリスク(小さな星)
能力値「アクション:7」「リアクション:7」「リベラル:7」

【特技】
「信の銃」消費TP7 A/R
このアクションフェイズにおいて、自分が最初にレベル3以上の魔法を発動したとき、その魔法を追加で1回までマナコストを0として発動することができる。また、これがこのアクションフェイズで最初の準備タイミングまたは補助タイミングならば、この後、追加で準備タイミングまたは補助タイミングを行うことができる。

「真義・破邪顕正」消費TP4 A/R
この発動タイミングで水属性のマナと光属性のマナを合計3つまで発生させる。または、聖属性マナを3つ発生させる。

「真の呪」消費TP4 R
自分以外が発動した聖属性魔法かフュージョンマジックを1つ無効化することができる。1シナリオに3回まで使用可能。

「新天新地」消費TP13 A
この特技を使用したアクションフェイズで、自分は「ガーデンオブエデン」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

【発動体】
「H&K USP」攻3 防3 HP200 TP100 SS8 移動2
効果:自分が移動タイミングで「祈る」を行ったとき、即座に追加で基本移動を行うことができる。
【ヴェルナーの祈り】
このキャラクターがヘヴンリィマジック「ヘヴンリィ」を発動する時、その効果は以下の記述に変化する。【発動タイミングの好きなマナ1つを聖属性のマナ2つに変更する。】
【正邪の恒心】
この戦闘中、このキャラクターが行う「祈る」という効果は以下の記述に変化する。【移動タイミングを消費して聖属性マナを2つヘヴンリィプールに貯める。また、このアクションフェイズにて呪属性のマナを1つ発生させることができる。】

【魔法】※「エヴァンジェル」「ホーリースピリット」「シャカイナグローリー」はシナリオオリジナル。
オリジン/A/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
ホワイトアドヴェント(攻)/A/123456/攻撃力+20、さらにヘヴンリィマジックを1つ選び、自分は選んだ魔法をこの戦闘間使用可能とする。また、次のアクションフェイズの間、自分は一度だけ聖属性の魔法を、聖属性のマナコストを支払わずに発動することができる。(ただし、支払うマナコストは0以下にならず、聖属性のマナコストのみで構成された魔法については、最低聖属性のマナを1支払う必要がある。)※オリジンと同時に使用することはできない。
カース/C/X/発動タイミングの好きなマナ1つを呪属性に変更する。
ヘヴンリィ/H/X/発動タイミングの好きなマナ1つを聖属性のマナ2つに変更する。
アイスバーン/A/12/攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:凍土レベル1に変更する。
エアロスプラッシュ/A/24/攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
ホーリーライト/A/25/攻撃範囲を戦闘空間の好きな1マスに変更し、対象にバッドステータス:盲目レベル1を与える。
アイスボール/A/26/攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
ジャイロストライク/A/34/攻撃力+2、さらに1マス移動することができる。
アンビヴァレンス/A/56/攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
アムネシア/C/47/呪属性のマナを3つ発生させる。また、この発動タイミングではもうアムネシアは発動できない。
エヴァンジェル/H/49/聖属性のマナを3つ発生させる。また、この発動タイミングではもうエヴァンジェルは発動できない。
ハイドロハリケーン/A/256/攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:衰弱レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
ライジングサン/A/335/攻撃力+4、さらに味方1人のHPを8点回復する。
ハザード/C/237/攻撃力+5、さらに攻撃範囲を自分の前後左右1マスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル2とバッドステータス:氷結レベル2を与える。
インセイン/C/277/攻撃力+6、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更し、対象にバッドステータス:混乱レベル1を与える。
エキュメニカル/H/249/攻撃力+4、さらにこの戦闘間、自分は、オリジン及びアイリスの効果に以下の記述を追加する。 追加記述【この魔法の効果によって、1の出目に-1した場合、その出目は6になり、6の出目に+1した場合、その出目は1となる。】
ホーリースピリット/H/349/攻撃力+4、さらに好きな属性のマナを合計2つまで発生させる。
ホワイトアウト/A/2225/攻撃力+7、さらに対象にバッドステータス:盲目レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。
サンクチュアリ/A/5555/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を好きな3×3マスに変更し、さらに攻撃範囲内に味方が居た場合、その味方のHPを10点回復し、レベル3までのバッドステータスを1つ回復する。
ミスティックキリング/A/5666/攻撃力+9、さらに敵全員の受けているグッドステータスを全て消去する。
イレイズ/C/3777/戦闘空間上の好きなマスを好きなだけ攻撃範囲に加える。また、この魔法の効果で範囲に加えなかったマスの数だけ攻撃力を上げる。
インフェクト/C/6777/攻撃力+11、さらに自分にグッドステータス:時空転移レベル1と、グッドステータス:憎悪レベル1を与える。
シャカイナグローリー/H/3999/攻撃力+11、さらにこの戦闘間、自分が発動する聖属性魔法の攻撃力に+2する。
アルシエル/H/6999/攻撃力+11、さらにこの戦闘間、戦闘不能となった場合を除き、味方のグッドステータスは全て消去されない。ただし、レベルの上書きを行うことは可能である。
ウルフズベイン/A/22222/対象1人にバッドステータス:毒レベル20を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されない。
カーディナルコスモス/A/33333/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2倍にしてダメージ計算を行う。
イクスイプシロン/A/55555/攻撃力+12、さらに敵1人のHPの最大値を2分の1にする。(端数切り上げ)
ガーデンオブエデン/H/99999/攻撃力+15、さらにこの戦闘間、自分はホワイトアドヴェントの※の記述を無視することができる。

アイリス/R/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
ホワイトアドヴェント(防)/R/123456/防御力+20、さらにヘヴンリィマジックを1つ選び、自分は選んだ魔法をこの戦闘間使用可能とする。また、次のアクションフェイズの間、自分は一度だけ聖属性の魔法を、聖属性のマナコストを支払わずに発動することができる。(ただし、支払うマナコストは0以下にならず、聖属性のマナコストのみで構成された魔法については、最低聖属性のマナを1支払う必要がある。)※アイリスと同時に使用することはできない。
ブルーバリア/R/22/防御力+3、また、敵の攻撃に水属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1する。
グレイシアリンク/R/26/防御力+1、さらに自分にグッドステータス:浄化レベル1を与える。
レッドバリア/R/33/防御力+3、また、敵の攻撃に火属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1する。
ブレインインパルス/R/35/防御力+2、さらに自分のTPを1点回復する。
ホワイトバリア/R/55/防御力+3、また、敵の攻撃に光属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1する。
ビートディフェンス/R/56/防御力+2、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
サテライトバリア/R/115/防御力+4、さらに味方全員の防御力をこのシーン中+1する。
ミラージュグレイド/R/226/防御力+3、さらに自分にバッドステータス:衰弱レベル-1を与える。この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
トワイライトミスト/R/233/防御力+3、さらに魔法攻撃の発動者にバッドステータス:火傷レベル3を与える。また、味方全員にバッドステータス:火傷レベル-2を与える。
ヴェイパーチェイン/R/234/次のリアクションフェイズで自分が最初に発動するレベル2以上レベル4以下の魔法を追加でもう一回発動する。
リフレクトフレア/R/333/防御力+5、さらに魔法攻撃の発動者に5点のダメージを与える。
トライアングルワルツ/R/356/防御力+4、さらに魔法攻撃を構築する魔法のうち、火属性、光属性、闇属性のいずれかを含むレベル3の魔法を1つ無効化する。
エンジェルフェザー/R/455/防御力+4、さらに自分にグッドステータス:飛行レベル1を与える。
エレメンタルバリア/R/1234/防御力+7、さらに地属性、水属性、火属性、風属性のマナをそれぞれ1つずつ発生させる。また、この発動タイミングではもうエレメンタルバリアは発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。
フューチャーペンデュラム/R/2444/防御力+9、さらにこのアクションフェイズの間、自分以外のオブジェクトを対象に選べなくする。また、自分は次のリアクションフェイズにおける補助タイミングを追加でもう1回行うことができる。
ヤクタレストアレア/R/2555/防御力+8、さらに味方全員にグッドステータス:覚醒レベル2を与える。
ガトリングバレッジ/R/3336/防御力+7、さらに敵全員に5点のダメージを与え、敵全員の次の発動タイミングでの発動ダイス数にー1する。
アンジェロオンザピン/R/3555/防御力+8、さらにこのアクションフェイズの終了後、魔法攻撃の発動者に7点のダメージを与え、2マス移動させる。
アルカディアスアルスマグナ/R/55555/味方全員の防御力+15、さらにこのリアクションフェイズでの自分の合計防御力を2倍にしてダメージ計算を行う。
ゴッドゴスペル/R/55555/防御力+12、さらに戦闘空間の全てのマスを地形:聖域レベル3に変更し、敵全員にグッドステータス:飛行レベル-3を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。

【強化魔法】
ホーリータイフーン/A/245/攻撃範囲を自分の前後左右1マスに変更し、対象にバッドステータス:盲目レベル1を与える。自分から最も離れたマスを1つ選び、対象をそのマスに移動させる。
セレスティアルガーデン/A/55555/攻撃力+15、さらに攻撃範囲を好きな3×3マスに変更し、さらに攻撃範囲内に味方が居た場合、その味方のHPを10点回復し、レベル3までのバッドステータスを1つ回復する。さらに戦闘不能の味方がいる場合、その戦闘不能を解除し、最大HPの半分(端数切り捨て)回復させる。
デッドゾーン/A/55556/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を好きな3×3マスに変更し、さらに攻撃範囲内に味方が居た場合、その味方のHPを10点回復し、レベル3までのバッドステータスを1つ回復する。自分と攻撃範囲内の味方に、グッドステータス:暴走レベル2を与える。
ホーリーグレイル/A/25555/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を好きな3×3マスに変更し、さらに攻撃範囲内に味方が居た場合、その味方のHPを10点回復し、レベル3までのバッドステータスを1つ回復する。自分と攻撃範囲内の味方に、バッドステータス:重圧レベル-3を与える。
グリムリープ/A/222227/対象1人にバッドステータス:毒レベル10を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されない。バッドステータス:発狂レベル10を与える。
クーデグラス/A/555557/攻撃力+12、さらに敵1人のHPの最大値を2分の1にする。(端数切り上げ)「イクスイプシロン」の効果で、対象のHP現在値が変化しなかった場合、対象のHPを1にする。
フィールドプロテクション/R/1145/防御力+4、さらに味方全員の防御力をこのシーン中+1する。味方全員にグッドステータス:加護レベル1を与える。
スカーレットコスモス;swordbrave/R/3333/防御力+5、さらに魔法攻撃の発動者に4点のダメージを与える。自分にグッドステータス:焔刃レベル2を与える。
デモンズスピア/R/3336/防御力+5、さらに魔法攻撃の発動者に4点のダメージを与える。魔法攻撃の発動者に、自分のSS値と魔法攻撃の発動者のSS値の差分ダメージを与える。
スニーキングスナイプ/R/1333/防御力+5、さらに魔法攻撃の発動者に4点のダメージを与える。敵1人に6点のダメージを与える。

【融合魔法】
フォトンレイリフレクション/A/1225/攻撃力+7、さらにこの戦闘空間をフィールド:鏡の世界に変更する。
サンクチュアリ;mariage/A/222233555/攻撃力+30、さらにこの戦闘間、味方全員はHPの最小値が-30となる。味方全員は、HPが0になっても戦闘不能にならず、HPが最小値となったときに戦闘不能となる。この魔法の効果は、戦闘不能になっても解除されない。
マルチプルバリアフォース/R/X*N/自分が使用可能である「バリア」を名前に含む魔法の数×5点だけ防御力を上昇させる。
アクアオーバーキャスト/R/222336/防御力+10、さらにこの戦闘空間をフィールド:水神結界に変更する。

【最終戦闘:戦闘方針】
最初のアクションフェイズでクルドサック3のペナルティか特技で「ガーデンオブエデン」を発動してください。
とりあえず聖属性魔法で高い攻撃力を叩きこんでください。「エヴァンジェル」と「ホーリースピリット」は聖属性版の「アムネシア」と「ダムド」なので、基本的にダムド算と同じです。「シャカイナグローリー」を発動しすぎると最終攻撃力がめちゃくちゃ上がるので、PCのデータを見て発動回数を調整してください。

GMへの情報

時系列(X=PC1の大学院在籍年数、Y=必要であれば年齢を調整するために適当な数を代入)
・前提
ヴェルナー家の人間は常人より一回の祈りで生み出せるヘヴンリィの量が多い。
そのためか、その性質は通常のものから変化している。その効果が外界だけでなく内界……他者の心にまで適用されるのだ。もう少し具体的に言うと、ヴェルナー家の人間が生成するヘヴンリィは人の思いに干渉する性質を持つ。一種の洗脳のようなものだ。どのようなプロセスを経てこの変化が起こったのかは不明だが、この力を用いてヴェルナー家は長年リエン村のトップの地位を不動のものにしてきた。もちろん、ジャスパー・ヴェルナーをはじめとするヴェルナー家の功績は評価されるべきものである。しかし、貧しい家が短い年月で長の立場になれるかというと難しいものがある。家の人間は薄々この性質に気づいてはいたが、詳細不明であるのをいいことに活用していた。

ヴェルナー家の人間が生成するヘヴンリィに特異性があるのは前述した通りだが、当然その効果には個人差がある。フローラ・ヴェルナーのヘヴンリィにあまり特異性がなかった(若干の違和感で済む程度)ように、あるいはルキ・ヴェルナーのヘヴンリィがクリーチャーに影響を及ぼすほどの特異性を持っていたように。
フローラの魔法発動の実力や容貌は悪くはなかった。ただ、比較対象となってしまったルキにはそれ以上の器量があった。表面ではよい姉を見せつつも、フローラは妹に内心嫉妬を覚えていた。それは殺意にはまだ及ばなかったが、明らかにマイナスの感情であった。
フローラはアドヴェントで学ぶにつれて、自分の生成するヘヴンリィと家に疑念を抱くようになった。「なぜこの学院には私と似たような考えを持つ人間が多いんだ?」「学院で学んだ『ヘヴンリィ』というものとヴェルナーの人間が生み出す『ヘヴンリィ』は違うものではないか?」「私は別に優れていないわけではないらしい。ではどうして家では評価されなかったんだ?」そしてあくる日、彼女は妹がヘヴンリィでクリーチャーを従えているのを目撃し、全てを理解した。たとえばヴェルナーの「ヘヴンリィ」が邪魔な妹を消すための「理由」になることも。
「ああ、原因は全て同じだったのか。ならばこんな力、あってはいけない。ルキにも、他の家族にも。……だってそうだ、これは誰のためにもならない悪しき力じゃないか」

・シナリオから9+X(PC1の院の学年)前 フローラ12歳、蛍(ルキ)7歳
フローラ、アドヴェント入学。

・シナリオから8+X年前 フローラ13歳、蛍(ルキ)8歳
フローラがルキの殺害を企てる。ルキがヘヴンリィ感染元になるように仕向ければ、自身が直接手を下さずとも殺せると考えたフローラは、ルキに「クリーチャーに襲われたら家族が悲しむから」「襲われないために」祈りながら歩くよう伝えた。
フローラの思惑通り事は進み、ルキは聖痕保持者となり多くのクリーチャーに襲われ瀕死状態になる。その後、念のためフローラはルキを海に突き落とし、完全に殺したと確信する。

突き落とされたルキはクリーチャー:プロテウスによって救出されたが、カースに感染していた。
打つ手がないと考えるプロテウスの元にデセットたちが通りがかり、二人を保護した。変身能力を持つプロテウスの血液を輸血し、ルキ・ヴェルナーはかろうじて生き延びた。

・シナリオから8+X~6+X年前 フローラ13~15歳、蛍(ルキ)8~10歳
クリーチャーに襲われたときのことでフラッシュバックを繰り返すルキを見て、デセットたちは彼女の記憶を上書きしていく方針をとる。洗脳魔導で真の記憶を深層に追いやることで「真堂 蛍」という人物を確立させた。

・シナリオから6+X年前 フローラ15歳、蛍(ルキ)10歳
蛍(ルキ)、ハーベストに入学。

・シナリオから5+X年前 フローラ16~17歳、蛍(ルキ)11歳~12歳
フローラ、アドヴェント卒業。

・シナリオから4+X年前 フローラ17歳、蛍(ルキ)12歳
フローラ、魔法警察に所属。職を選んだ理由にはかつて自分が起こした事件を隠蔽しやすいだろうというのもあった。

・シナリオから(1+X+Y≦7)年前(シーン8) フローラ21-Y歳、蛍(ルキ)16-Y歳
蛍の身体が活動限界を迎える。プロテウスによりハーベストから回収される。
蛍がいなくなったため、プロテウスたちはルキのための復讐に動き始める。
蛍を回収する際、あえて大々的に報道されるような手法を取る。
フローラがルキの存在を知る。と同時に「私は生きているから、お姉ちゃんがやったことはいつでも言えるんだよ?」というメッセージが届く。

・同時期
フローラ、一人で村を訪れる(シーン13で話していた「3年ほど前の帰郷」)。
しかし、事故の調査のために顔なじみの魔法警察がいたこともあり、ルキの捜索を断念。
彼女は自身のヘヴンリィの力を用いて、調査を打ち切らせるよう誘導した。

・シーン7とシーン10の間(PCたちがリエン村を訪れる数か月前)
リエン村で作られた薬を発見したフローラは、これによって魔法警察が再びリエン村に来る前にルキの捜索に決着をつけなければならないと結論付けた。だが、彼女はシーン7の時点でプロテウスのカースに二次感染しており、過去を隠すために過去を知るもの全て――すなわち、リエン村を終わらせることにした。
PC2に協力を依頼したのは、信用できる人手がほしかったため。また、このときアマリリスが潜伏している可能性について言及しているが、これはフローラがPC2に同行してもらうための嘘である。彼女がここでアマリリスという名前を出したのは、リエン村を終わらせるためにクリーチャーを用いようと考えていたため。疑似ヘヴンリィプールを破壊し、クリーチャーを流入させるという計画だった。

小ネタ
・シナリオタイトルについて
偽りの過去を持つ姉妹と、ある種自分たちの利益のために彼女たちを利用したデセットやプロテウスたちを指す。最初は誰も本当のことを言わないので梔子(=口なし)。実がならないので花も咲かない、花言葉のように誰かの「喜びを運ぶ」こともない。

不実
1 誠実でないこと。誠意や情味に欠けていること。また、そのさま。「―な恋人をなじる」
2 事実でないこと。いいかげんなこと。偽り。「―の申し立てをする」
不実は両方の意味で用いているが、2の要素の方が強め。

・イメージソングについて
シナリオのイメージソングというよりも、「パンデミックサドンデス」はフローラの、「平行線」はプロテウスのイメージソングって感じです。

・シナリオについて
ハンドアウトで学生指定とかじゃなくてもいいんだ……と思い、書いたシナリオ。何気に初めて院生シナリオを書きました。
余談ですが、元々カースに感染したフローラが中間エネミー、蛍とデセットが最終エネミーだったのを執筆途中に無理やり変えました。「逆の方が面白くない?」と言われた結果です。そのせいでいつもより辻褄合わせが甘いです。
あとシナリオの舞台となるリエン lien、アスローフ asrophはそれぞれナイル川 the Nile、ファロス島 Pharosのアナグラム。元ネタのプローテウスがいる場所ですね。
シーンタイトルで似たような音の言葉を並べるのは個人的な趣味。

・NPCについて
真堂蛍とフローラ・ヴェルナーの名前は蛍石からとっている。蛍石の劈開(結晶や岩石の割れ方がある特定方向へ割れやすいという性質)は完全な劈開であり、二人の仲が修復不可能であったことを表す。

ヴェルナ― ドイツの地質学者、アブラハム・ゴットロープ・ウェルナーより。モース硬度を生みだしたフリードリッヒ・モースは彼のゼミ生だった。

真堂 蛍 イメージカラー:青(誠実、孤独、憂鬱)
本名:ルキ・ヴェルナー Lucci Werner
ルキはラテン語で「蛍」という意味を持つlucciolaから。
もし何事もなく生きていればアドヴェントの魔身魔導コースに進学していたはず。
ブルートパーズの石言葉「友情、希望、誠実、潔白」

フローラ・ヴェルナー Flora Werner イメージカラー:緑色(嫉妬、未熟)
フローラは蛍石の英語表記Fluoriteから、ラテン語 flōs「花」に由来する女神の名でもある。

デセット Deset
アマリリス構成員。洗脳魔導養成班に所属している。階級はフィンガー。
いつも丁寧な口調だが、好奇心旺盛かつ享楽主義的な一面を持つ青年。曰く、「思い通りにいかないときが一番楽しいじゃないですか」。そのため、与えられた任務以上の行動を起こし、周囲を巻き込むこともしばしば。上司であるティガによく回収されている。ノーヴェ Noveという双子の兄弟がいた。
発動体はチューベローズの花があしらわれた杖。
チューベローズ 別名:月下香 花言葉:危険な快楽、官能的
元ネタはツイステッドワンダーランドのジェイド・リーチ。
デセット(チェコ語「10」deset)

ティガ Tiga
アマリリス構成員。生物魔導養成班に所属している。階級はナーブ。
穏やかな性格で、一見するとどこにでもいる普通の青年。しかし、その面倒見の良さと確かな実力からチームメンバーには信頼されている。相棒のクリーチャー・スィームルグと共に戦う。
元ネタはツイステッドワンダーランドのトレイ・クローバー。
ティガ(マレー語「3」Tiga)

管無 亜衣加(くだなし あえか)→儚し、あえか 弱いイメージ
発動体:アサガオ 花言葉:はかない恋、堅い絆、愛情
コードネーム:ビターエンダー Bitter ender
Bitter ender→絶対に屈しない人、絶対に主張を曲げない人
ビターエンド(ハッピーエンドとバッドエンドの双方の要素が混在する結末)+接尾辞「-er」(人)

比晴 砂葉(ひばれ すなは)→「秘すれば花」のアナグラム

ジャスパー・ヴェルナー
ジャスパーはモース硬度7、石英の結晶からなる鉱物・碧玉に由来。

プロテウス
本来は白き海にのみ生息するクリーチャーで、いくつもの姿を用いて小型の水生生物を捕食する。真堂蛍の姿をとっていたのは、「クリーチャーの能力を自在に扱う」という実験を行っていたためでもある。
元ネタはギリシャ神話の神、プローテウス。別名「海の老人」。

・エネミーデータについて
中間戦闘は公式の名前に結構寄せました。蛍の特技は邪眼っぽくルビを振り、デセットは洗脳と心療のようにホルモンやヴァルキュリアから取ってきました。
あと「晩夏に香る」や「快楽謳歌」はチューベローズから引っ張ってきました。「零を聞いて十を知る」はとりあえず十を入れたかったって感じです。
「海神の復讐(ドラウニング・トゥー・ユー)」は溺れるを使いたくてこの表記にした気がするのですが……なんか文法といい、したような記憶があるダブルミーニングが思い出せないことといい、ちょっと気になるのでもしかしたらしれっと変わっているかもしれません。
追記:「貴方に近づく」的なニュアンスでdrawを使ったような気がします(文法的に違うのはご愛嬌ということで)。
最終戦闘は「聖属性でちゃんとダメージ出せるのあってもいいだろ!!!」って思いで魔法を3つ作りました。というか公式の聖属性魔法が複数回発動しても意味ないのが多いからこれくらいしないと碌に攻撃力だせなかったというか……。名前は公式リスペクトで聖書関連の言葉から引っ張ってきました。
同音の特技を入れていたり、聖者の行進じゃなくて正邪の恒心にしていたりするのはやっぱり趣味ですね。音で遊ぶのが好きです。

・シナリオ後のNPCについて
フローラはカース感染しているので、シーン23で説明されたようにカースとヘヴンリィの反発作用によって苦しむことになります。感染したカースがプロテウスのものとわかっているので、彼がどうにかすればフローラのカース感染は解決しますが……少なくともプロテウスは生きている限りそんなことしません。復讐者なので。
ただ、プロテウスの寿命もそこまで長くはないでしょう。ルキの邪眼を取り込んだことで彼の体内でも同様の現象が起きているうえ、適応していない場所で長時間活動したことにより体への負荷がだいぶかかっているためです。シナリオ終盤でルキの意思が表出したのも、プロテウスの限界が近くなっていた(そしてルキの意思が強かった)ためです。

・トランセンドについて、最後のシーンについて
「トランセンドに興味があるのですか? もしそうでしたら歓迎いたしますよ」

この記事を書いた人

魔導書魔導学科が好きです。アンビヴァレンスとシューティングスターも好きです。
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