機械仕掛けの北極星 ~Life Is Beautiful~

魔法学園RPG ハーベスト
シナリオ「機械仕掛けの北極星 ~Life Is Beautiful~」
推奨人数 3人
推定時間 5~6時間
推奨リベラルアーツ なし
イメージソング ポラリス[aimer]
Life is beautiful[三浦大知]

今回予告

沈黙の夜凪に漂った小さな船は
体中に傷を背負った旅人を乗せた揺り籠になった。
旅人は美しく生きることを夢見た。
旅人は人々に愛されたいと願った。

しかし、世界は表情を変えてしまった。
世界は残酷にも、彼を否定する。

それでも、彼は・・・。
彼は、世界に笑顔を向けられるだろうか。

魔法学園RPGハーベスト
「機械仕掛けの北極星 ~Life Is Beautiful~」

魔法の時間は、まだ終わらない。

◆シナリオハンドアウト
PC1 コネクション:ポラリス 推奨関係:好奇心/庇護 指定クラス:機械魔導学科
君は魔法学園ハーベストの学生であり、天才エンジニアとして有名である。
ある日君は、ハーベスト近郊の「白き海」にて、座礁している小さな船を見つけた。
船の中には、大量の歯車に囲まれた傷だらけの金髪の少年が倒れていた。
君は彼の身体が機械でできていることに気付き、無意識に彼の身体を修理しようとしていた。

「ポラリス」
13歳くらいの金髪の少年。緑と青のオッドアイを持っている。
人並外れた優れた容姿と、透き通るような声を持っている。
PC1によって発見され、ハーベストで保護されることとなった。
生きる目的を探す中で、ドロシーに、アイドルの道を勧められ、それを快諾する。
彼は、スクールアイドルとして、PC2と共に、活躍することとなる。

PC2 コネクション:ドロシー・フロム・オズ 推奨関係:仲良し/世話係
君は現実世界出身の魔法学園ハーベストの学生だ。
今日も今日とてドロシーに呼び出された君は、ゲームに負けたことによるペナルティを与えられることになった。そんな折、ドロシーは現実世界で、スクールアイドルが流行していることを知り、ハーベストでも行おうと決める。そうして君は、スクールアイドルの道を踏み出すことになってしまった・・・。

PC3 コネクション:再現坂奏音 推奨関係:救済/執着
君は魔法学園ハーベストの学生であり、カース特別対策委員会に所属している。
君の友人である「再現坂奏音(さいげんざかかのん)」は、君が担当していた、とあるカース事件が未解決となったことで、精神を病んだまま、元に戻らなくなってしまった。
君は彼女を治すことのできる「ペルセウスの涙」という魔法石の存在を知り、それを手に入れるために動き始める。

「再現坂奏音」
過去に魔導次元で起きた大規模カース事件の被害者。
「破壊欲求」を刺激されるカースに感染し、暴走するが、PC3らカース特別対策委員会によって、発動体は破壊される。
しかし、この事件は、感染源となっているクリーチャーが、カースを生成する「心臓」のない死体で発見され、
「心臓」を破壊できないことで、感染者を元に戻すことができず、未解決となってしまった。
再現坂奏音は、その被害者として、カース治療専門の精神病院に搬送され、2年が経った。

◆オープニングフェイズ
シーン1 歯車の少年(マスターシーン)
ハーベスト近郊の「白き海」。
満月が黒い空と白い海に浮かび、辺りを照らしている。
波の音だけが響く静寂の夜に、流れ着いた一つの小さな船があった。
船は、大量の歯車と、傷だらけでボロボロの服を着た金髪の少年を乗せていた。
少年は、目を瞑り、棺桶に横たわる死者のようである。
少年は、何かを呟いた。すぐにその声は、波にかき消される。
少年が、目を開けると、上空に広がる星々が目に映る。
その中で、とびきり輝く星を見つけ、彼はそれを掴むように手を伸ばす。
「僕は・・・一人だ・・・」
そう言って、彼は、目を閉じた。

シーン2 機械の研究(PC1)
夕方ごろ、PC1はハーベストの機械魔導学科主任、周(チョウ)先生の研究室で、作業をしていた。
作業の内容は、ロボット作成。
キミは、先生に与えられた課題をこなし、ロボットを滑らかに動かすことができた。
その作業が終わった頃、君はチョウ先生に声を掛けられる。
「お疲れ様です。PC1くん。」
「申し訳ないのですが、1つ、お願いごとを聞いていただけませんか」
「『白き海』の灯台の調子が悪いらしく、メンテナンスの依頼がうちの研究室に来たんです。ですが、私は本日急な出張が入ってしまい、行けなくなってしまいました。」
「白き海の沖には、凶悪なクリーチャーも多いので、灯台には、それらが学園に近づいたときに警報を、灯台には『クリーチャー除け』のための光を発する役割もあります。この仕事は、かなり重要度の高いものなんです。」
「ですが、キミにならこの仕事を任せられるし、研究の一環として良い学びを得られると思います。引き受けていだたけませんか?」
「本当ですか?ありがとうございます。では、これが灯台の魔導機械の仕様書です。」
「それにしても、PC1くんが作ったロボット、とても精巧にできていますね。これだけできれば、作るのも楽しいでしょうね。」

シーン3 海を照らす光(PC1)
PC1は、灯台のメンテナンスを先生から依頼され、「白き海」に来た。
灯台の螺旋階段を上ると、そこには、巨大な光源となっている魔導機械があった。
君がそれのメンテナンスを終えた頃、もう辺りは暗くなっていた。
マナ供給のスイッチを倒すと、灯りが灯る。
灯りが灯ると、海が灯され、君の眼前に白き海に浮かぶ金色の満月が見えた。
直後、灯台の光が集中し、まるでスポットライトのように、海の一点を照らし出す。
しかし、今照らし出された一点は、徐々にこちらに近づいてきているようだ。
君は灯台の上から、そのスポットライトを辿ると、そこには、小舟があった。
小舟は、大量の歯車と共に、横になっている金髪の少年を乗せていた。
ふと、波の音に混じって、声が聞こえた気がした。
「助けて」
透き通るような声で、キミを呼ぶ声がする。
君がそこに行ってみると、岩場に座礁している小さな船に、スポットライトが当たっていた。
君はその船を覗いてみると、綺麗な顔をした金髪の美少年が目を閉じていた。
上から見たときは気づかなかったが、右腕の部分がなく、
そこからモーターが複数組み合わさって作られた関節のような部分が見える。
左手には、右腕らしきものが握られていた。
君はそれを見て、無意識に彼の身体を修理しようとする。
気が付いたら、どれほどの時間が経ったのか、水平線には朝日が昇っていた。
君は、彼の周りにあった、歯車を全て使い切り、修理を終えた。
しかし、1つだけ、綺麗で大きな星型の歯車が余った。というより、彼の身体を修理する上で、何故かそのパーツだけ必要なかったのだ。君はそれを無意識に工具箱にしまい込んだ。
君が修理を終えたとき、そこには、中身が機械であったとは思えないほど、精巧で、美しい人間の姿があった。
そして、朝日が彼の身体を照らし始めたとき、彼は、目を開け、動いた。
「ここは・・・?あなたは・・・?」
その声は、透き通るように綺麗だった。
「ボク・・・ボクの名前は・・・ポラリス・・・。」
「えっと・・・ボクは・・・(フラッシュバックする)」
彼は頭を押さえて震え始める。
「な、何か怖い想いをしてきたことは覚えてて・・・
だから、逃げなきゃ・・・逃げなきゃって・・・助けて・・・」
そういいながら、彼は震えて縮こまる。
君は彼を連れて、ハーベストに戻る。

シーン4 課金してでも引いてくれるよね?(PC2)
今から1年ほど前
君は現実世界で、とあるアイドルゲームアプリにハマっていた。
そして今日も、なけなしの宝石を砕き、最後の十連を引いていた。
その一番最後の演出で、見たこともないようなピンク色の光がスマートフォンから溢れ出る。
その直後、スマートフォンの画面に、「SSR ドロシー・フロム・オズ」の文字。見たこともない謎のキャラを引いた。
桃色の髪、とんがり帽子、黒いローブを着て、大きな箒を持った、中学生くらいの少女。
しかし、このアイドルアプリに魔女っ娘のキャラはいないし、そのような衣装が実装されたとも聞いていない。
そのキャラについて調べてみても、やはり、公式やWIKIで実装されたなどの報告がないキャラクターだった。
君は、彼女の可愛さからか、好奇心からかわからないが、そのスマホアプリを開いたときに最初に出てきて季節の挨拶をしてくれたりログインボーナスをくれたりする、いわゆる「お気に入り枠」に設定してみた。
すると、彼女は、他のキャラクターのどのモーションにもないような、ぬるぬるの動きで動き始め、タップするまでもなく勝手にしゃべり始めた。
「こんにちはー!!あなたのヒロイン、ドロシーだよ♪」
「ねぇねぇ、キミ、魔法使いに興味ないかな?」
「この私のSSRを引けちゃうくらいだから、君にはきっと、魔法使いになる素質があるんだよ!」
「と、いうわけで、魔法を学ぶ学園、ハーベストに来てみませんか?楽しいよー!」
「きっと、そこにいるだけじゃできないような体験ができて、キミを刺激でいっぱいの毎日に連れていってあげるよ。」
「もし、君が興味を持って、ハーベストに来たいって思ってくれるなら」
「目閉じて。」
君が目を閉じると、一瞬、浮遊感を感じる。
その浮遊感に驚いて君が目を開けると、そこには、学園の正門のような場所が広がっていた。
また、君の隣には、桃色の髪にとんがり帽子、黒いローブを着た、先ほどの女の子が立っていた。
「ようこそ、魔法学園ハーベストへ!」

シーン5 再現坂奏音とPC3(PC3)
今から2年前
君は1人、ハーベストの食堂で昼ご飯を食べていると、
君の隣に、友人の再現坂奏音が座ってきた。
彼女は銀髪のストレートで、青く綺麗な瞳を持った女性である。
「ねぇ、PC3さん。隣いい?」
「ありがとう。」
彼女はサンドイッチを取り出し、頬張る。
「貴方が食べてるの、すっごいおいしそう。私もそれにすればよかったかな」
「ねぇ、あのさ、今度、私のいる吹奏楽部の、定期演奏会があるんだけど」
「もしよかったら、来てくれない?」
「あれ、言ってなかったっけ?私、吹奏楽部で指揮者やってるの」
「それで、もしよかったら、見に来て欲しいんだけど」
「うん。PC3さんがいたら、頑張れそうだから」
と彼女は、少し憂いを込めた表情で笑う
「あのね、実はつい最近、その吹奏楽部でいざこざがあって。」
「ほら、よくあるじゃん。先輩後輩関係の不和っていうの」
「もう、色々と溜まってるんだけど、定期演奏会は大切な行事だし、ちゃんとやりたいなって」
「指揮する前に、PC3さんの顔見れれば、頑張れるから私」
「だから、もしダメじゃなかったら・・・見にきて欲しいの」
「・・・ありがとう。PC3さん。」

シーン6 奏音の甘えかた(PC3)
再現坂奏音が所属する、ハーベストの吹奏楽部は、楽器魔導学科の学生を中心にしながらも、様々な学科から学生が参加している。その全員が参加する定期演奏会が、ハーベストから少し外れた街にあるコンサートホールで毎年開かれている。
君は、定期演奏会当日、コンサートホールにやってきた。
開演前、受付付近で、君は再現坂奏音に出会う。
君にとって見慣れない、髪を縛っていて正装を着た彼女がそこにいた。
奏音は、君を見ると、安心したかのように微笑んで、君の方へととことこ歩いてきた。
「あ・・・本当に来てくれたんだ。PC3さん。」
「・・・嬉しい。」
「来てくれてありがとう。私、頑張れそうだよ」
彼女はそう言って微笑む。
「あと少しで開演だよ。客席から、私のこと、ちゃんと見ててね」
彼女がそう言うと同時に、他の吹奏楽部員が、彼女を呼ぶ。
「あ、行かなきゃ・・・えっと・・・PC3さん。ちょっと手かして」
そういうと、君が答える前に、彼女は君の手を握って、包む。
そして、君の目をじっくりと見る。
「PC3さん。私・・・頑張るね」
「・・・はい。これで、元気注入できました。じゃあいってくるね」
そういって、彼女は去っていく。

シーン7 悪夢の始まり(PC3)
定期演奏会が始まる。
司会が会場を軽く盛り上げた後、最初の曲が演奏されることになる。
曲が始まる前、指揮の奏音が、客席の方にお辞儀をする。
お辞儀を終えて顔をあげた奏音と目が合う。
そして、奏音は回れ右をして指揮棒を振り上げる。
彼女の指揮は、魔法がかかっており、描いた図形が残像を残し、その場その場で必要な情報が各パートに伝えられる。
そして、演奏される曲に合わせて、周りの世界に幻想が描かれる。
最初に演奏された曲は、湖の畔で出会うユニコーンと乙女がイメージされている。
奏でた音楽が、視覚にも現れ、観客を楽しませる。
そして、奏音の指揮が終わり、曲が終わる。
次の曲が始まろうとしたその時、天井ホールを突き破って、何かが奏音の目の前に現れる。
それは、天使の身体に黒い鳥の頭を持ったものだった。手に鋭い剣を構え、黒い狼に跨っている。
刹那、会場内に静寂が訪れる。
そして次の瞬間、その怪物が奏音に手を向けると、そこから大量のカースが放出され、奏音の身体を包み込む。
奏音の悲鳴が上がる。会場はその声でようやく状況を理解できたかのように、阿鼻叫喚が起こる。
すぐに警備員が駆け付け、教員や、勇気ある学生たちが、クリーチャーと交戦する。
本来、こうした場には、クリーチャーが現れないよう警備も万全で、魔導機械によって結界も張られているはずだった。
怪物は、キュイイイイと奇怪な音を立てながら、君たちを威嚇する。
そして、再現坂奏音を包んでいたカースが晴れると、彼女は、目からハイライトが消え、禍々しいマナを身にまとっていた。
彼女が、タクトを振ると、ステージや客席に炎が上がる。彼女は会場を破壊し始める。
君が彼女を止めようとすると、彼女は君の方を向いて涙を流す。
「どうしよう・・・PC3さん・・・」
「こんなこと・・・本当はしたくないのに・・・したくないって思ってたはずなのに・・・」
「壊すのが・・・気持ちよくて仕方ないの・・・!」
「ねぇ・・・PC3さんも・・・私が壊していい・・・?」
そういって、彼女はタクトを君の方に向ける。
君はカース特別対策委員会に所属しているため、彼女の変貌がカース感染によるものだとすぐに理解することができる。
その後、何らかの演出によって君はなんとか彼女を止め、発動体を破壊することに成功する。
君が彼女を保護する頃には、怪物は逃走していた。
この怪物は、後に、アンドラスというクリーチャーであることが判明する。
その後、このカースは、再現坂奏音を中心に、他何人かの吹奏楽部員、観客に感染していたと確認される。
これらのカース感染を治すため、すぐにハーベストで、対策本部が置かれ、アンドラス討伐部隊が組まれた。君はこのカース事件を担当し、討伐部隊の隊長を務めていた。
しかし、その次の日には、ハーベストの郊外でアンドラスが発見される。
その心臓は抉られたように無くなっており、心臓はその後、見つからなかった。
心臓を破壊できないことで再現坂奏音のカース事件は、未解決事件となってしまう。

シーン8 ボクはポラリス(PC1)
君は白き海で見つけた少年を連れて、ハーベストの学生寮の自分の部屋に来ていた。
彼は、震えが落ち着いた頃に、君に礼を言う。
「その、ありがとう。ここは、どこ?」
「魔法学園ハーベスト・・・聞いたことはあるよ。ここがそのハーベストなんだね」
「ごめん、自分のこと思い出そうとしても、何故か上手く思い出せなくて・・・
何かすごく怖い思いをして、どこかから夢中で逃げてきて・・・それで・・・気が付いたら、船に乗ってここまで来てた」
「あの・・・ボクの腕、PC1が治してくれたの?」
「えっと、ありがとう。それであの・・・お願いがあるんだけどいいかな・・・?」
「ボクの身体のことは、誰にも言わないで欲しいんだ」
「ボクは機械だ。だけど、ボクは、生きたい。人間みたいに生きたい。」
「人間らしい生き方をして、人に愛されたい・・・。」
「・・・機械が、そんなことを思ったらダメかな?」
君は、次の日、ドロシーの元へ、ポラリスを連れていくことにした。

シーン9 いつものドロシー(PC2)
君は、夜23時ごろにドロシーに呼びだされる。
ドロシーなら、これくらいの時間に呼び出してくることはしょっちゅうなので、君は慣れっこになっていた。
「あ、PC2くん。こんな時間に呼び出しちゃってごめんね。」
「私、眠れなくなっちゃったからさ、一緒にゲームしない?」
彼女は、コントローラーを持ち出してキミにそういう。
君は彼女とのゲームに付き合うことにした。
「急に格ゲーやりたくなってさー。君ならいい勝負できるじゃん?」
そう楽しそうに言って、彼女は笑う。
そして、君は、彼女とゲームで対戦することになる。
「ねーねー、PC2くん。もうハーベストでの生活には慣れた?」
「そっかそっかー。でも、楽しんでもらえてるようで嬉しいよー。
君のこと、すっごい適当に連れてきちゃったし」
「ところでさ。PC2くん」
彼女は、対空拘束コンボを始動しながら君を呼ぶ。
「最近、現実世界の方で、スクールアイドルっていうのが流行ってるんだって」
「そこでさ、ハーベストでもやってみようと思うんだけど~」
「PC2くん。この試合で負けたらさ、アイドルやってくれない?」
そうドロシーが言い終わった頃には、君のキャラクターは瀕死になっていた。
その後、君は試合に敗北した。
「あのね!アイドルってね。人に夢を与える素敵なお仕事なんだよ!」
目をきらきらさせて彼女はそう告げる。
「私ぷろでゅーさーやりたいから!」
「君のこと、全力でプロデュースするからね♪」

シーン10 奏音のその後(PC3)
君は、ハーベストが管理する、カース治療専門の精神科病院に来ていた。
受付を済ませ、再現坂奏音のいる部屋に向かう。
部屋に入る前に、君は看護師からカース感染を防ぐ魔法をかけられる。
奏音は、自傷他害性の高い患者として、他の患者とは別の個室に隔離されている。
人権擁護の観点から、身体拘束は行っていない。
彼女は、今、症状を抑える薬を絶えず投与しているが、
日常生活を行えるほどの精神状態になく、薬の効果も、日によりまちまちなので、退院の目途はたっていない。
君は、あの後も、何度か彼女に会いに来ている。
普通に会話ができる日もあれば、日によっては、君に酷く攻撃的な姿勢を向けるときもあった。
君が彼女の部屋に行くと、彼女は窓の外の景色を見ていた。
「・・・あ・・・。PC3さん。」
「そんなに警戒しないで。今日はたぶん。大丈夫な日だから。」
「調子はまぁ、いつも通りだよ。でも、頭の中のコントロールができないことも多いかも」
彼女は、絞り出すような声で、君を呼んだ。
「・・・PC3さん。あのね。」
「今日お医者さんに言われたの」
「普通、カースに侵されちゃったら、自殺衝動がだんだん高まってきて、2年か3年で死に至るんだって」
「だから、このまま治らなかったら・・・私も・・・死んじゃうかも。」
「・・・あはは。えっとその。私も今日どうしていいかわからなくなっちゃって」
「もうすぐ死ぬって言われたら、急にやりたいこといっぱい出てきちゃって」
「普通に授業受けて、普通に部活して、普通に卒業したかった。PC3さんともっと一緒にお話ししたかった。もっと一緒にご飯食べたりしたかった。もっと一緒に居たかった」
「・・・ダメだよ。そんなこと言われたら、私すごく感情かき乱されちゃうから。」
「今は薬で抑えてるけど・・・それでも私・・・まだ・・・」
「ごめんね・・・PC3さん・・・」
彼女は涙を流しながら、君の手を握る。
「PC3さんのことを壊したくて・・・たまらないの・・・」
「ごめん・・・ごめんね・・・」
「PC3さん・・・私・・・死にたくないよ・・・」
そう言って、彼女は君の手をぎゅっと握りしめる。
その時、彼女の病室がノックされる、奏音が「はい」と答えると、看護師と共に、一人の男が入ってきた。
「・・・また来たよ。奏音」
そう男が言うと、奏音は激しい頭痛に耐えるように頭を抱える。
「こ・・・来ないで!!!」
「壊す・・・壊してやる!!」
彼女は、男のいる方向に向けて、タクトを振るような動作で手を動かす。
看護師は、「再現坂さん。落ち着いて!」と彼女に声をかけるが、奏音は、ただ叫び続けている。
そして君たちは、看護師に連れられて、一度部屋を離れることとなった。
受付前のソファーに座り、男が君に話しかける。
「君は・・・奏音のお友達かい?」
「初めまして、僕は再現坂響也。奏音の父だ」
「しばらくは落ち着いていたと聞いたんだが、僕が行くと、いつもああいう反応なんだ」
「今日は、良いニュースがあったから、それを伝えようと思ってきたんだが・・・」
「ああ。奏音のカース感染が、治るかもしれないんだ」
「ペルセウスの涙という魔法石を知っているかい?」
「僕は研究員をしているんだけど、その魔法石を奏音の心臓部に埋め込むことで、奏音のカース感染を消去できる可能性が発見できたんだ。」
「もしよかったら、この石を探すのを、君にも手伝ってほしい。」
「情報屋によると、今はこの少年が保持しているらしい」
そういって、彼がかばんからパソコンを取り出し、開くと、そこに1人の少年の顔が映し出される。
「この子を探しだして欲しい」
その顔の下には、「ポラリス」と書かれていた。
君は彼と連絡先を交換し、ポラリスという少年を探し出す依頼を受けた。

シーン11 スクールアイドル(PC1、PC2)
PC1が、ポラリスを連れて、学長室へと向かう頃、学長室では、PC2とドロシーがいた。
学長室の机に伏せながら、彼女はあざとく君を呼びかける。
「PC2くーん。実はですね。今日は君にプレゼントがあります!」
「ほらほら、とにかくこっち来て」
「・・・はいっ」
彼女は、机の下から何か袋のようなものを取り出す。
君はそれを受け取り、中身を見ると、いっぱいひらひらのついた、きらきら光る派手な衣装が入っていた。
「これ、アイドルの衣装だよ?ほら、着替えてみて?」
「が・く・ちょ・う・め・い・れ・い♪」
「この服着てるPC2くんがどうしても見たいのー!!」
「着替えてくれるまでここから出さないからねーっ!」
ドロシーがぱちんと指で音を鳴らすと、学長室の窓や扉に、魔法で鍵がかかり、内側からも開けられなくなってしまう。
その頃、PC1が学長室にやってくる。
「ねぇ、PC1。今からどこに行くの?」
「そうなんだ。その人、どんな人なの?」
「へぇ、なんだか会ってみるの楽しみかも。」
ノックをしてみると、ドロシーの声が聞こえる。
「あ、ごめーん。ちょっとだけ待っててー!ほら、PC2くん!早く早く!」
PC2が着替え終わると、ドロシーがもう一度指を鳴らす。
すると、学長室の扉が勝手に開く。
「こんにちは。入っていいよー!」
そこには、ドロシーと、衣装を着たPC2がいた。
「あ、PC1くんだ。そっちの人は?」
ポラリスは君の方を困ったように見る。
「そうなんだ。じゃあ二人とも、そこに座って。もうちょっと詳しい話聞いてもいい?」
「あ、PC2くんは、せっかくだから、その衣装のままでお茶汲みしてくれる?」
ドロシーは椅子に腰かけ、PC1とポラリスを見る。
「とにかくどんな事情があれ、ここに来たんだったら、もし君さえよければ、ハーベストに入学しない?」
「もし行く場所がないのなら、ちょうどいいと思う」
その言葉に、ポラリスは、こう反応する。
「ボクなんかが居させてもらってもいいの?」
「全然大丈夫だよ?君が学園に危害を及ぼしたりするとかそういうことがなければ。」
「じゃあ・・・お願いします。」
そのあと、ドロシーはPC2の方を見てピンとひらめいたような顔をする。
「あ!そうだ。じゃあさ、せっかくだし、君もスクールアイドルやってみない?」
「顔整ってるし、すごくいい声してるし!」
ポラリスはPC1の方を向く。
「PC1、アイドルって何?」
ドロシーが付け加えるように
「みんなから愛されて、人に夢を与えられる仕事だよ!」という。
ポラリスはその言葉に反応するように、
「じゃあ、ボク、やってみたい・・・!」
ドロシーはポラリスを見て、
「はい、決まり!じゃあ、ここにいるPC2くんと二人でユニット組んでもらうからね!」
ポラリスはPC2の方を向いて、
「その、ボク、わからないことが多いと思うけど・・・よろしくお願いします。」

シーン12 カースに感染しない方法(PC全員)
授業シーン。PC全員登場となる。
ポラリスが入学手続きを終えたり、ドロシーから今後の説明をされる間、
君たちは、履修している「カース感染学基礎論A」の講義を受けていた。
講師は、ハーベストにクリーチャーとして唯一在籍する、魔界の大公爵アスタロト先生である。
君たちが席について授業を待っていると、
突如、教壇の方に魔法陣が描かれ、そこに銀色長髪の長身の男性、アスタロト先生が出現する。
「さて、講義を始める。」
彼がそう口にすると、手に持ったレジュメの束が、各学生の元へ自動で運ばれていく。
アスタロト先生の講義は、所謂パワーポイントなどを使わず、大量のレジュメで話を進めていくタイプのものである。講義内容が面白いため、真面目に聞く学生がいる一方、難しい言葉を多用するために、寝てしまう学生もいる、そんな講義である。
「今日のテーマは、カースと精神の関係性についてだ。」
「君たちも知っている通り、カースは人の精神を汚染するものだ。そしてそれは、人間界でいう『精神疾患』というものに近い。」
「レジュメの1ページ目に、図が書いてあるだろう。それを見て欲しい」
「この図は、ユング心理学で提唱されたものだ。人の精神の構造を表している。」
「カースが感染すると、これでいう個人的無意識が蝕まれ、汚染される」
「そのため、欲望が暴走したり、妄想が具現化して幻覚を見たりするなどの症状が起こる」
「しかし、カースの恐ろしさはそれだけではない」
「君たちは、カオスインフェクションという魔法を知っているか?」
「カオスインフェクションは、禁忌の大魔法として知られている。」
「カオスインフェクションは、大量のカースを代償として、この、集合的無意識と呼ばれる、全ての人間に共有されている精神にカースを感染させる、禁断の魔法だ。」
「この魔法が発動してしまえば、集合的無意識が共有されている全ての人間を生かすも殺すも可能となる。だから禁忌なのだ」
「しかし、1つ例外はある。」
「既にカースに感染している者は、カオスインフェクションの効果を受け付けない。何故ならば、集合的無意識は、個人的無意識を超えた意識の根底に存在するからだ。そして、同時に2つ以上のカースは感染しない。」
「つまり、既に別のカースに感染しているものは、個人的無意識にある別のカースが、集合的無意識に入ろうとするカースを弾き出すため、カオスインフェクションの効力を受けない。」
「といっても、カオスインフェクションから逃れるためにカースに感染するなどということは、本末転倒だ。しかし例外処理の1つとして、覚えておいて欲しい。」
「・・・それでは、ここからはグループワークとする」
そういって、彼は学生を3人1組に班分けする。PCたちは同じ班となる。
「以下のテーマについて各班で話し合い、考えをまとめ、意見を発表して欲しい」
・ハーベストでカース感染の被害を防ぐための、考えられる予防策を提案せよ
PCたちがテーマについて話し合い、意見を出したところでアスタロトが話す。
「カースはクリーチャーが生成するものだということは知っていると思うが、身体のどの器官で生成されているか、ということについては、知っているか?PC3。」
「ああ、そうだ。心臓。ここからカースは生成される。君たちも知っている通り、私はクリーチャーだが、私は自分の意思で心臓からのカース供給を停止させている。」
「やろうと思えば、今ここでカースを放出させることもできてしまう。」
「私が言うのもなんだが、最も良い予防策は、カースを如何に学内に侵入させないか
であると考えられる。」
「しかし、それにも限界がある。そういう意味で、今日のお前たちの意見は非常に参考になった」
「さて、今日の講義はここまでだ。何か質問は?」
「では、また来週に会うとしよう」
そういって、彼は魔法陣を描いて消滅する。

シーン13 ボイストレーニング(PC2)
君とポラリスは、ドロシーの気まぐれによるアイドル計画の元、まずはボイストレーニングをすることとなった。
ボイストレーニングのトレーナーは、ハーベストの講師であり、現実世界で絶大な人気を誇るシンガーソングライター「本居静華」である。
静華先生は、君たちを特別器楽室に呼んだ。
「はじめまして。トレーナーを務めます、本居静華です。よろしくお願いします。」
「二人は、人前で歌う経験はどれくらいありますか?」
「ボクはまったく・・・」
「そうですか、では、最初に呼吸法から練習しましょう。」
静華先生は、優しいながらも、的確な指導で、君たちに声の出し方、音を出す上での身体の仕組みから、使い方までを詳しく教えてくれた。
「PC2さんは、もう少し呼吸を意識して発声した方がいいですね。」
「ポラリスさんは、すごく素敵で魅力的な声をしています。ですが、少し力が入りすぎかなと思いますので、もう少し力を抜いて、落ち着いて発声してみてください」
ポラリスはそれに従って、ロングトーンを出してみる。
透き通るような綺麗な音が、器楽室に鳴り響く。
「できた!できましたよ、先生、PC2!」
「すごいですよ。ポラリスさん。PC2さんも。初めてでここまで成長するなんて。」
「さて、では少し練習してみましょうか」
と、静華先生が言うと、静華先生は、8小節の短めの歌を歌う。
すると、その歌に合わせて、君たちの目の前に黒いカエルと白いカエルの二匹が出現する。
「この子たちは、私のペットの、ノワールとシエルです。」
ゲロゲーロと二匹のカエルが音を鳴らす。
「今からこの子たちのメロディを追いかけて、8小節、輪唱してみてください」
「メロディはこうです」
そういって、静華先生が奏でたメロディを覚える。
「では行きますよ?」
と、いった感じに、練習を続けた。
ライブは、二週間後というとんでもないスケジュールである。
君とポラリスは、この後も、ダンストレーニングや学内新聞の写真撮影など、さまざまな忙しさに追われていった。

シーン14 幸せの感情(PC1)
ポラリスが来てから1週間ほど経った。
ポラリスの活動は、ある程度の学生に知られるほど広報されるようになり、次第にポラリスのファンという人たちも増えてきた。
君はそんな学内の変化を知りながらも、さらに、ポラリスの変化にも気づいていた。
ポラリスは、部屋数の都合上、この一週間、君と同じ部屋で暮らしているが、
そんな彼の笑顔が、徐々に増えてきているように感じている。
そして、今日も、君より遅い時間に、君の部屋にポラリスが帰ってくる。
「ただいま、PC1」
「聞いてよ。今日はいいことがいっぱいあったんだ。」
「まず、静華先生に褒められたんだ。すごくいい声してるって。」
「それに、ボクのファンって言ってくれる人が来てくれて、握手して欲しいなんて言われたんだよ」
「すごく嬉しくて、つい笑顔が出たんだ。そうしたら向こうも笑ってくれて。・・・なんだか、これって人間っぽいなぁって。」
「全部、PC1のおかげだよ。PC1が、ボクを助けてくれて、ここまで連れてきてくれたから、ボクは今・・・」
「なんていうんだろう?この感情。嬉しさと楽しさがいっぱいで、こんなの初めてだ。」
「生まれて初めてだよ。こんな気持ち。・・・生きたいって気持ち。」
「本当にありがとう、PC1。」

シーン15 通信(PC3)
PC2とポラリスのライブ前の前日、PC3の元に、電話が来る。
「もしもし、僕だ。再現坂奏音の父親、再現坂響也だ」
「それで、どうだい?ポラリスは見つかったかな」
「なんだって?ハーベストに?何か他に詳しい情報はあるかい?」
「アイドル・・・そんなことをしているのか。情報ありがとう。」
「君には話しておかないといけないと思ったんだけど、そのポラリスって少年は、人間の形をした、危険なクリーチャーかもしれないって情報が入ったんだ。」
「だから、もし接触する際は気をつけて欲しい。」
「ただ、いきなり攻撃を仕掛けたりはしてこないだろうから、一度話してみて、ペルセウスの涙について探ってみてくれ」

シーン16 ファーストライブ(PC全員)
そして、ポラリスとPC2の初ライブの日が来た。
場所はハーベスト講堂。普通学生が用意できるようなステージではないが、ドロシーが権力で使用権を取って来たらしい。
会場には、ぽつぽつと人が集まり始めたと思ったら、あっという間にほぼ全ての席を埋め尽くすほどの人が来ていた。
PC2とポラリスは、舞台裏で、ドロシーに呼ばれていた。
「あ、PC2くん、ポラリスくんー!」
そこには、ドロシーが居た。
「色々準備したの大変だったんだよー?会場取るのに、広報するのに。いろんな人に無理いって手伝ってもらっちゃった。だから、今日は私もお客さんの皆も、いっぱい楽しませてね!」
「あ、もちろん君たち自身も、めいっぱい楽しむんだよー!いい?」
「じゃあ、準備はいい?」
「いってらっしゃい。」
そういって、ドロシーが指を鳴らすとPC2とポラリスは、突然ステージのど真ん中にワープする。それと同時に、派手な演出が会場を包む。
ポラリスは、ピンマイクを何回か叩いた後、会場にいるPC1の方を見て、
「来てくれてありがとう!」と叫んだ。
その声で、会場は沸き上がる。
「ボクは、この前、本当につい最近ここに来たばかりで、それなのに、こんなステージに立たせてもらうことができて、本当に嬉しい。緊張・・・?緊張っていうのかなこれ。緊張してて、上手く話せないけどとにかく、今日は一生懸命歌いますから、ボクたちの歌を聞いていってください!!」
ポラリスはPC2の方を向く。
そして、PC2が話終わると、音楽が鳴り始める。
「それでは聞いてください!LIFE IS BEAUTIFUL!」
二人の歌声が会場を包み込んだ。

シーン17 ポラリスの守りたいもの(PC1とPC3)※PC2も合流した方がいいかも
ライブの次の日、PC1とポラリスの部屋に、PC3がやってくると想定されるシーン
ポラリスが、「今からまたレッスンがあるんだ」といって、PC1の部屋を出ようとしたとき、
PC3が扉の前にいた。
ポラリスにペルセウスの涙のことを聞くと、彼は頭を押さえる。
「ペルセウスの涙・・・どうしてそれを・・・キミ、もしかしてあいつの仲間なの・・・?」
「それは・・・渡せないんだ・・・渡したら、あの子が・・・」
「あいつ・・・?あの子・・・?っダメだ。思い出せない・・・だけど、誰か・・・誰かわからないけど、大切な人を守るためなんだ。ペルセウスの涙は渡さない!」
そう叫んで、PC3を押しのけて、いってしまう。

シーン18 悪夢の再開(マスターシーン)
ポラリスが、ハーベストの廊下にいた。
「ペルセウスの涙・・・」
「どうしてボクは、それを守りたかったんだっけ・・・」
そう独り言ちていると、突然、ポラリスの身体がびくんと動く。
「・・・っ・・・胸が痛い・・・苦しい・・・っ・・・」
「助けて・・・っ・・・誰か・・・!」
そう叫ぶと、偶然近くにいた本居静華先生が彼の元へと駆け寄る
「だ、大丈夫!?」
そういって、彼女が彼の身体に触れた瞬間、ポラリスの身体から、大量のカースが噴き出る。
そして、そのカースは、静華先生の身体を包み込んだ。

シーン19 中間戦闘(PC全員)
ポラリスを追いかけてきたり、偶然通りかかったりで、PCたちは本居静華先生を発見する。
近くにポラリスはいない。
代わりに、何人もの学生が倒れていた。
邪悪なマナを身にまとった静華は、君たちの方をゆっくり振り向くと、
ハイライトのない目で、君たちをじっと見つめた。
「・・・ああ・・・私が、壊れていく感じがする。」
「すごく・・・すごく、気持ちがいいの。」
「貴方たちも、私が壊してあげる。私の歌を聞いて?」
そういって、彼女は、取り出したマイクを君たちに向けて魔法を放つ。
【中間戦闘(本居静香との戦闘)】
戦闘後、駆けつけてきたカース特別対策委員会の学生によって、本居静華先生は医務室へと送られる。

シーン20 変わる世界(マスターシーン)
ポラリスは何かから逃げているように走っていた。
彼の脳裏に、ドロシー・フロム・オズの言葉がフラッシュバックする。
「ボクなんかが居させてもらってもいいの?」
「全然大丈夫だよ?君が学園に危害を及ぼしたりするとかそういうことがなければ。」
「君が学園に危害を及ぼしたりするとかそういうことがなければ。」
「・・・ボクは・・・ボクは・・・っ!」
走っていると、呼び止められる。気が付けば、この前のライブでポラリスのファンになっていたたくさんの学生が、彼を取り囲んでいた。
「あの・・・ボクは・・・っ・・・」
戸惑うポラリスに対し、学生たちは、握手やサインなどを求めてくる。
それに無理やり流されるように、ポラリスは手を握ってしまう。
その瞬間、また、ポラリスからカースが放出される。
気が付けば、ポラリスを取り囲む群衆は、ポラリスの方を、冷たい目で睨みつけていた。
「・・・そんな・・・ボクは・・・っ・・・」

シーン21 再現坂響也(PC全員)
ポラリスは傷だらけになりながらも、どこかへと逃げようとしていた。
学内は破壊活動を行う学生たちで溢れてしまった。
もう自分の居場所はない。どこにも逃げ場なんて。
そう思いながら走っていると、目の前に一人男が立ち塞がっていた。
「・・・やっと見つけたよ。ポラリス」
「あ・・・貴方は・・・」
「ダメじゃないか。クリーチャーであるお前が、人に愛されたいなんて思っちゃあさ。」
そういって、彼はポラリスの首を掴む。
その頃、PCたちがそこに現れる。
PC3は、その男が、再現坂響也であることに気付く。
キョウヤは、PCたちには目もくれず、ポラリスをじっと見ていた。
「お前は、これで隠しているつもりなんだな」
そして、ポラリスの瞳に手を伸ばし、目を抉り取った。
ポラリスが叫び声を上げる。目からつなげられた配線がぶちぶちと切れる音がする。
「・・・ようやく取り戻せたよ。ペルセウスの涙。」
彼は、ポラリスの目玉を持って、PC3の方を見る。
「いやぁ、君に頼んでよかったよ。まさか、こんなにすぐ見つかるなんて思っていなかったからね。ありがとう、PC3。」
「ああ、そうだ。君は、これを使って奏音を助けようとしていたけれど、残念ながらそれは無理だ。これは、奏音を殺すためのものだからね」
「これは、こいつと奏音を、最大限苦しませながら、殺すための道具なんだよ。」
「まぁ君たちに理解できるわけないか。じゃあね。」
そういって、彼はポラリスを掴み、去ろうとする。
PCたちがそれを止めようとすると、ポラリスが、
「来るな!!!」
「それ以上近づいたら、君たちもボクのカースに感染してしまう・・・」
「だから・・・」
再現坂響也は、それを見てにやりと笑い、魔法陣を描いて消えていった。

シーン22 情報収集(PC全員)
1、カース事件について
今回のカース事件は、本居静華と、十数名の学生が感染した。学生たちによる破壊活動は、すぐにカース特別対策委員会や教師たちの健闘で鎮圧され、彼らはカース専門の精神科病院に送られている。本居静華や、他の学生たちに、明確な破壊欲求があったとは考えられず、このカースは、人の中のほんの小さな欲望を刺激し、増幅させる、大変危険なものと考えられる。また、このカースは、再現坂奏音に感染しているものと一致した。

2、ポラリスについて
ポラリスに関する情報は、ハーベスト内のどの資料を漁っても出てこなかった。
というのも、彼はハーベスト外から来たばかりなのだから当然である。
何か、彼に関わる物が残っていれば、それを手がかりにできるのだが・・・
⇒PCたちが、星形の歯車のことに気付いた場合、「情報5:星形の歯車」を開示

3、ペルセウスの涙
教科書には乗らないが、伝説・神話上で名の出てくる石。
伝説上では、無尽蔵にカースを供給する悪魔の石とされている。
満月の夜、月の光を直接浴びせることで、石の力が起動し、蓄積したカースが放出されるらしい。
もしこの石を、人間の心臓部に埋め込むなどすれば、その人間は、間違いなく大量のカースに毒され、苦しみ死に至ることになるだろう。

4、再現坂響也
魔法学園ハーベスト機械魔導学科を卒業後、研究職につき、魔導機械を専門に扱っていた。
その後の研究によって、魔導機械で魔界への扉を開き、悪魔を召喚する方法論を見つけ出し、確立してしまい、その実証のために、学会に研究資金を請求した。
しかし、当然の如く、その請求は棄却され、再現坂響也は悪魔の科学者と罵られることとなった。以後も彼は、主張を曲げなかったが、研究資金を絶たれた上でも研究に没頭しつづける彼に、愛想をつかした妻と二人の子どもから逃げられてしまった。その後の彼についての情報は何も出てこなかった。

5、星型の歯車
これは、歯車の形をした記録媒体である。
しかし、何者かによってロックがかかっており、中の情報を取り出すことができない。
天才的な機械魔導の知識と技術があれば、解除することができるだろう。
⇒PC1が解除することを宣言すれば、次のシーンへ

シーン23 ポラリスの記憶(マスターシーン)
ポラリスが最初に目を覚ましたとき、そこは、薄暗い研究室だった。
周りに大量の機材があり、嫌な臭いが漂う部屋に、自分は座り込んでいた。
「・・・ここは?」
「ようやく完成した。コードネーム:ポラリス。」
ポラリスは自分の名前がポラリスということを理解できていた。
初めから情報としてインプットされていたのだ。
目の前には、再現坂響也がいる。父親としてインプットされている人間だ。
「さぁ、立て。ポラリス」
響也の指示に従い、立ち上がると、ボラリスは、嫌な光景が目に映った。
大量の機械に繋がれて、白目を向きながら、長机の上で死んでいる人間の姿。
そして、何よりその姿は、頭にインプットされている自分の見た目のそれと同じだった。
「お前が今日から、僕の新しい息子だ」
そういった後、彼は、長机の人間を乱暴に退かし、同じ机にポラリスを乗せた。
「いい顔をしてくれよ。そうでなきゃ、楽しくない。」
彼は、ポラリスを機材につなぎ、何かのスイッチを入れた。
そうすると、ポラリスは脳に針を刺されるような激しい痛みを感じ、叫び声をあげる。
「お前だけはさぁ、僕のことを慕ってくれてた、尊敬してくれてたって思ってたんだけどなぁ、『流星』」
「再現坂流星」、その名前も自分の記憶にインプットされていた。
自分のオリジナル。そして、先ほどまでこの台の上で死んでいた人物。
いや、名前や姿だけではない、自分の中には、流星の記憶そのものがインプットされていた。
キョウヤがその流星の名前を呼ぶたびに、この拷問は強くなる。ポラリスは痛みの中で、色々なことを学習していった。
キョウヤには息子と娘がいた。彼は、自分を置いていった子供たちに復讐したいのだ。
それはただ彼の本心から出たものだけじゃなく、彼を取り囲む邪悪なマナの影響もあることがすぐにわかった。
彼は再現坂流星を捕らえることに成功し、拷問を行っていたが、ついに流星は死んでしまった。
その後、カースの影響によって、増幅する「破壊衝動」は、彼を、ポラリスの製作へと導いた。
ポラリスは、他の魔導機械と違い、意志を持っている。
意志を持たない人形への加虐は、彼の慰みにはならなかったらしい。
そしてその意志は、彼の心臓部に生みこまれている「クリーチャーの心臓」によって成り立っている。
ポラリスは、自分が邪悪なマナ、すなわちカースで動いていることを理解した。
自分の中にある「クリーチャーの心臓」が、カースを生み出し、そのカースによって、自分が意志を持ち、動かされているのだと。
キョウヤによる加虐がエスカレートする中、キョウヤは、いつもと違うことを口にした。
「これを見ろ。」
彼は、綺麗な水色の水晶を見せた。
「これはな、ペルセウスの涙って魔法石さ。ようやく手に入れたんだよ」
「な・・・何を・・・するつもりなんだ・・・」
「安心しろ、これをお前に使う気は今のところない。これは、奏音に使うんだ」
その名前を聞いたとき、ポラリスは寒気がした。
自分の姉。それが「自分」ではないことは自分でもわかっているが、自分の記憶の中にある、優しい姉の姿が頭に浮かんだ。
この男は、自分が受けている拷問と同じようなことを、姉にもするつもりなのだ。
それを明らかにするように、キョウヤは笑う。
「本当にいい顔するなぁ。お前は。」
彼の嘲笑う顔を見て、ポラリスの中にある何かが弾けた。
ポラリスの胸が光り、ポラリスの中から、カースがあふれ出る。
とめどなく溢れ出るカースは、ポラリスの内部から放出され、ポラリスの腕や眼を破壊した。
キョウヤを包み込んだ後、彼を縛りつけていた魔法の鎖や部屋の壁を破壊した。
キョウヤが気づいた頃には、ポラリスはその部屋にいなかった。
その後は、PC1と出会ったときの記憶、ドロシーと出会った記憶、アイドルのレッスンをしていた記憶、ライブの記憶と、流れていった。

シーン24 はじめから愛されることができないみたいだ(PC全員)
ポラリスの記憶を見終わった直後、ハーベストの学生全員にメールが届く。
差出人は、「ポラリス」。
内容は、今日の満月の夜。ハーベストの講堂で、ソロライブを行うというものだった。
PCたちがある程度話した後、PC1の持っている星型の歯車が光始める。
PC1はそれを見て、今この瞬間に、何かポラリスの新しい記憶が書き込まれたことを理解する。
その情報を見ると、
キョウヤがポラリスの目の前に座っている。
ポラリスは魔法で束縛されており、動けない状態になっている。
「なぁポラリス。俺は、最初は、またお前に痛みを与えるつもりでお前を探していた」
「だが、それより面白いことを思いついたんだよ」
「お前がアイドルをやっているってのを聞いてなぁ、それも、どうせ人に愛されたいと思ってやったんだろう?」
「だから、お前を愛してくれる素敵な人たちに、お前を壊してもらうことにする。」
「あと1時間で、満月が昇る。そのとき、このペルセウスの涙の力を開放して、カオスインフェクションを発動させる。」
「この世界の全ての人間の無意識に、『ポラリスを殺せ』と命令するんだ」
「今日の夜、お前を、愛してやって来る学生たちにお前は殺されるんだよ。なぁ、楽しそうだろう?」

シーン25 守るために(PC全員)
PCたちが、アスタロトのところへ向かうと、このシーンが発生する。
「どうした、学生たちよ」
彼は研究室で君たちを招き入れる。
「詳しい話を聞かせてもらおうか」
「なるほど、それで・・・まさか、私のカースに感染させろ?と。」
「ふっ・・・面白い。実に面白いぞ、学生たちよ。」
「だが、わかっているのか?カースの危険度は、私の講義でもよく聞いているはずだ。それに、私のカースの感染速度は速いぞ。感染してから6時間もすれば、お前たちは廃人だ。」
「それでも、やるのか?」
「ならいいだろう。私はお前たちを信じよう。」
「それに・・・安心しろ。私のカースは、きっとそんなに悪いものじゃない」
そういうと、アスタロトの身体から、邪悪なマナが噴き出る。
君たちは、その黒く冷たいマナに包まれる。
「・・・私の、アスタロトのカースが暴走させるのは・・・」
「誰かを守りたいという欲求。庇護欲だ」
「6時間だ。6時間以内に決着をつけてこい。そうすれば、そのカースの感染から私がお前たちを解き放つ。」
「それから、私とドロシーは残念だがお前たちの手助けはできない。この緊急事態にハーベストを狙う輩から、この学園を守るという使命がある」
「だから、この事件を止められるのはお前たちしかいない。頼んだぞ」

シーン26 カオスインフェクション(マスターシーン)
満月が昇る。キョウヤは、ペルセウスの涙を月に掲げる。
その瞬間、大量の黒いマナが溢れ出し、キョウヤの身体を包み込む。
「ああ・・・満たされる。満たされていく・・・これがカースの力か・・・!」
そして、彼は、空高く手を掲げた。
「カオスインフェクション!」
「全世界よ、ポラリスを否定しろ!!」

シーン27 ドロシーとトト(PC2)
ドロシーは、ハーベストの門の上に腰かけ、上った月を見つめる。
「・・・さて」
彼女はPC2に電話をかける。
「もしもし、PC2くん。アスタロトに聞いたよ?カースにかかるなんて、ずいぶん無茶なことするんだね」
「私も、心配だからほんとはそっちに行きたいんだよー」
「でも、どうしても行けない用事があるから。
・・・だから、君たちを信じて待ってるね。絶対に、負けないで」
「それじゃあ」
そういって、彼女が電話を切ると、門の前に、とんがり帽子に黒いローブを着た、紫髪の少女が立っていた。
「やっぱり来たんだ」
「当然でしょ。カオスインフェクションでほとんどの人間が使い物にならない今なら、ハーベストを簡単に壊してしまえる。」
「簡単にって、言ってくれるね~。私がいるのに?」
「貴方を倒して通るだけ」
「ここから先へは行かせないよ?」
ドロシーとトトが戦闘を開始する。

シーン28 アスタロトとベールゼブブ(マスターシーン)
ハーベストの裏門に、一人の目つきの悪い男が現れる。
その男の前に、アスタロトは魔法陣で出現する。
「何をしに来た」
「もちろん、ここを奪いに来たんだよ」
そうその男は答える。
「・・・ここは神聖な学び舎だ。お前のような悪魔が来るところではない」
「言ってくれるね。俺たちを裏切った小悪魔ちゃんが」
「・・・ここから先は通さん」
アスタロトと男が戦闘を開始する。

◆クライマックスフェイズ
シーン29 ファイナルライブ(PC全員)
君たちは、カースを身にまとい、ハーベストの学生たちがぞろぞろ集まってくる講堂に来ていた。
すると、舞台袖に、再現坂響也と彼に連れられているポラリスが居た。
(PCたちは、何らかのリベラルアーツを使用して、観客として来ているハーベストの学生たちを戦闘不能にしてもよい。そうした場合、クライマックスでの戦闘は、舞台の上のステージ上で行うことができる)
「PC1・・・」とだけポラリスが呟く。
「・・・やぁ、君たちもポラリスを壊しに来てくれたのかい?」
「何故だ・・・どうして、カオスインフェクションを受けていない・・・?」
「はぁ・・・君たちは、とんだ大馬鹿なのか。こんな機械を守るために、自分がカースに感染するなんて」
「どうしてそこまでしてこいつを守ろうとする?」
「いいか。君たちは勘違いをしている。」
「こいつは機械なんだ。いくら痛めつけても、誰も困らないし、犯罪にだってなりやしない。
ただのストレス解消なんだよ。理想的じゃないか。」
「そうさ。人間っていうのは誰だって、闘争欲求、破壊欲求、加虐欲求を持ってるんだよ!壊したいもん自分で作って、それを壊して何が悪い!!」
彼は、ポラリスの髪をぐっと掴む。
「それにお前らもわかってるんだろ?特にPC3!」
「こいつは、奏音を感染させたクリーチャーの心臓で動かしてるんだぞ?こいつを壊せば、お前の親友は助かる。壊さなきゃ、奏音は助からないんだぞ?」
「お前らもだ。わかってるのか?こいつは、もうクリーチャーと同じ、害をなす存在なんだよ。だからそれを壊して、人間の平和を取り戻せばいいじゃないか。それこそ正義だろう?」
「はぁ・・・分かり合えないなら仕方ない。本当は、君たちにポラリスを壊してもらうのが楽しそうだったが・・・君たちを先に壊してやるよ」
そういうと、彼は転送用の魔法陣を出現させる。
そこから、「再現坂奏音」が現れた。しかし、身体は傷だらけで、傷ついた肌からは機械らしきものが表出している。表情はなく、冷たい目で君たちの方を見つめる。
「これは、コードネーム:アウストラリス。僕のもう一つの作品だ。」
「奏音の今の姿を見ることができたからね。せっかくだから作ってみたんだ」
「時間がなくて、クリーチャーの心臓を組み込めなかった。一応少し遊んではみたけど、やっぱり意志がないとつまらない。苦痛に歪む表情が見えないからね」
「まぁでも、これを壊さないと、僕を止められないって意味では、君も大変だね。PC3。」
「さぁ、せっかくだ。楽しもうよ。楽しんで壊し合おう!!」
【クライマックス戦闘(再現坂響也とアウストラリスとの戦闘】

◆エンディングフェイズ
シーン30 機械仕掛けの北極星(PC全員)
再現坂響也が倒れると、彼は、ポラリスの足を掴む。
「・・・私は・・・っ・・・お前を許さない・・・」
「私を置いていったお前を許さないぞ・・・っ・・・」
そう呟き、地を這う彼に、ポラリスの身体からカースが溢れ、彼の身体を包んでいく。
「・・・ごめん・・・父さん・・・」
「でも・・・このカースは僕の意志じゃないんだ・・・」
「・・・さよなら」
彼がそう呟くと、カースは、キョウヤの身体を侵食し、キョウヤは、塵と化し、消えた。
最後、彼がいた場所には、ペルセウスの涙だけが残った。
彼が死んだことで、ペルセウスの涙の効力は失われ、カオスインフェクションは消去された。
それを感知したのか、アスタロトが、君たちに感染しているカースを制御し、感染を解除した。
ポラリスはPC1の方を見る。
ポラリスを包み込むカースは、ドス黒く、渦巻いている。
「PC1・・・ボク・・・」
「生きたい・・・」
「生きたいよ・・・」
無くなってしまったポラリスの片目から、オイルか何かの液体が流れ落ちる。
「・・・生きてちゃ・・・ダメなのかな・・・」
ここで、PCは、ペルセウスの涙をポラリスの心臓部に移植することを提案した場合、
それを実行することができる。
ただし、天才的な機械魔導の知識と技術がないと行えないことから、PC1だけがそれを可能とする。(大魔法「デウスエクスマキナ」が使用できる場合、ここで発動してもよい)

シーン31 PC3エンディング
再現坂奏音と過ごすシーン想定

シーン32 PC2エンディング
ライブシーン想定orドロシーとのシーン想定

シーン33 PC1エンディング
ポラリスとのシーン想定

◆エネミーデータ
「本居静華」
主体属性:光・闇 クラス:楽器魔導学科
能力値「アクション:6」「リアクション:5」「リベラル:8」

特技
「ソルフェージュ」消費TP3 種別A
味方1人のレベル3までのバッドステータスを1つ回復する。
「プレスティッシモ」消費TP3 種別A
自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
「覚醒するもう1つの人格(パラダイムシフト)」消費TP7 種別R
魔法攻撃を無効化する。1シナリオに1回使用可能。

特殊特技
「トゥインクル・トゥインクル・リトルスター」消費TP7 種別A
このアクションフェイズで、レベル4魔法「ノワールアンドシエル」を発動する。
カットインセリフ「さぁ、心を一つに。皆で歌いましょう。」

アイテム「ワイヤレスマイク(本居静華専用)」 (魔力強化・加護拡張・潜在解放)
攻3(髪飾り含む) 防1 HP35 TP13 SS9 移動2
特殊特技「トゥインクル・トゥインクル・リトルスター」を取得
「青空の髪飾り」 所持している魔法の発動体の攻撃力が1上昇する。

魔法
「オリジン」「カース」「ハーベストムーンA」
A「アンビヴァレンス」光1闇1
攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
A「ファイアボール」火1闇1
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「デモンズサーキット」風1闇1
攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:俊足レベル1を与える。
+火 サーキットブレイカー
自分にグッドステータス:会心レベル1を与える
会心 次のアクションフェイズでの攻撃力に、アクションフェイズの移動タイミングで移動したマスの数×レベル×2点のダメージを追加する。
C「アンビシャス」呪2
攻撃力+3、さらに対象は次のアクションフェイズで、移動タイミングを行えない。
A「チェーンスパーク」風2光1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の右前、左前、左後、右後に変更し、対象のHPとTPを2点減らす。
+闇 オーバーレイチェーン
「チェーンスパーク」を追加で1回発動する。
A「サンダーストーム」光2水1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の右前、前、左前に変更し、対象にバッドステータス:麻痺レベル2を与える。
+風 インディグネイトサンダー
対象にバッドステータス:怨嗟レベル2を与える。
A「スターダストレイ」火1地1光1
攻撃力+4、さらに攻撃範囲を戦闘空間の好きな3マスに変更し、攻撃範囲に味方が居た場合、そのHPを3点回復する。
A「ダークネスグレイズ」風1地1闇1
攻撃力+3、さらに対象を別のオブジェクトに衝突するまで前方向に移動させる。また、この発動タイミングの終了時、戦闘空間の一番前の横列のマスにいるオブジェクトに6点のダメージを与える。
C「トラジディ」呪2光1
攻撃力+6、さらに攻撃範囲に好きな横列1つを追加し、対象の現在のHPが最大値と同じ場合、その対象に対してのみ、この魔法の攻撃力上昇効果を2倍にしてダメージ計算を行う。
C「イクスティンクション」呪1火1闇1
攻撃力+5、さらに攻撃範囲を自分の前方1マスに固定し、対象の防御力を無視してダメージ計算を行う。
C「ダムド」呪1光1闇1
攻撃力+4、さらに好きな属性のマナを合計2つまで発生させる。
A「オリジンオブアンビバレンス」光3風1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ対象のTPを減らす。
A「ノワールアンドシエル」光3闇1
攻撃力+9、さらに味方全員のTPを全回復する。
A「ミスディレクション」闇4
攻撃力+10、さらに自分にグッドステータス:不可知レベル3を与える。
+闇 アサシンエッセンス
攻撃力+5、さらにこの戦闘間、自分にグッドステータス:不可知が与えられているならば、自分の発動ダイスは常に+2される。
+火 ヒートヘイズエボルヴ
自分にグッドステータス:会心レベル2とグッドステータス:俊足レベル2を与える。
+風 トランジェントシンフォニー
味方全員にグッドステータス:鼓舞レベル2を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されない。
A「カオスオブアンビバレンス」闇3地1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。
A「イクスイプシロン」光5
攻撃力+12、さらに敵1人のHPの最大値を2分の1にする。(端数切り上げ)
A「サイレントサイレン」闇5
攻撃力+12、さらに自分にグッドステータス:時空転移レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで任意解除以外では消去されない。
R「ブレインインパルス」火1光1
防御力+2、さらに自分のTPを1点回復する。
R「スターライトシグマ」水1光1
防御力+2、さらに味方1人にバッドステータス:麻痺レベル-1を与える。
+風 スターライトハイスピード
味方1人のSS値に+3する。
R「ビートディフェンス」光1闇1
防御力+2、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える
R「タルタロス」風1地1闇1
防御力+9、さらに自分にバッドステータス:重圧レベル1を与える。
R「ライトニングソニック」風2光1
防御力+4、さらに味方1人にグッドステータス:俊足レベル3とグッドステータス:会心レベル1を与える。

「再現坂響也」
主体属性:水・風 クラス:機械魔導学科
大魔法:カオスインフェクション(使用済)
能力値「アクション:6」「リアクション:4」「リベラル:5」

特技
「オーバーライド」消費TP2 種別A
このアクションフェイズで敵にバッドステータスを与える場合、そのバッドステータスのレベルを+1する。
「アップデート」消費TP2 種別A
自分にバッドステータス:衰弱レベル-1を与える。
「ダブルクリック」消費TP2 種別R
この魔法攻撃の効果で自分がバッドステータスを受ける場合、そのレベルを-2する。

アイテム「スマートフォン(再現坂響也専用)」 (魔力強化・加護拡張)
攻3 防2 HP45 TP23 SS4 移動1
与えるバッドステータスのレベルを+1する
「青空の髪飾り」 所持している魔法の発動体の攻撃力が1上昇する。(計算済み)

魔法
「オリジン」「カース」「ハーベストムーンA」
A「エアロスプラッシュ」風1水1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
A「ダストストーム」風1地1
攻撃力+1、さらにダメージ計算後、対象を1マス好きな方向へ移動させる。移動させたマスにオブジェクトが既にあった場合、衝突が発生する。
A「スチームカーテン」火1水1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の左前、前、右前に変更し、対象にバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
A「アイスボール」水1闇1
攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
C「インベイジョン」呪1水1
攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:怨念レベル2を与える。
A「デビルズウイング」闇2風1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の左右1マスに変更し、自分にグッドステータス:飛行レベル2を与える。
+火 デビルズソウル
自分にグッドステータス:憎悪レベル3を与える。
A「ブレイクエンドボム」火1風1地1
攻撃力+4、さらに攻撃範囲に2マス前方とその周囲全方位1マスを追加する。
A「クリスタルローズ」風1水1闇1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の右前、左前、右後、左後に変更し、対象にバッドステータス:毒レベル1とバッドステータス:麻痺レベル1とバッドステータス:氷結レベル1とバッドステータス:怨念レベル1を与える。
A「インフェルノドライブ」火1水1闇1
攻撃力+4、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
C「ハザード」呪1火1水1
攻撃力+5、さらに攻撃範囲を自分の前後左右1マスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル2とバッドステータス:氷結レベル2を与える。
A「メイルシュトローム」水4
攻撃力+10、さらに対象にバッドステータス:毒レベル3とバッドステータス:麻痺レベル3とバッドステータス:衰弱レベル3を与える。
A「アブソリュートゼロ」水3地1
攻撃力+7、さらに攻撃範囲に戦闘空間の好きな1マスを追加し、対象にバッドステータス:氷結レベル3を与え、対象のいるマスを地形:凍土レベル3に変更する。
A「ブレイジングキャノン」火3風1
攻撃力+8、さらに対象の防御力を無視してダメージ計算を行う。
A「アクアエクスカリバー」水5
対象のTPを10点減らし、さらにバッドステータス:発狂レベル1を与える。
R「テトラポッド」風1水1
防御力+1、さらに自分の次のリアクションフェイズでの防御力に+2する。
R「デモンズナックル」風1闇1
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
R「グレイシアリンク」水1闇1
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:浄化レベル1を与える。

「アウストラリス」
主体属性:火・地 クラス:ホムンクルス
大魔法:イマジナリーウイング、イベントホライズン、アスタリスク
能力値「アクション:7」「リアクション:5」「リベラル:2」

特技
「サザンクロス」消費TP2 A
この魔法攻撃のダメージに、地形変化しているマスの数だけダメージを追加する。
「エンハンスフィールド」消費TP2 種別A
この魔法攻撃においては、エンハンスマジックを1度だけ、追加コストを支払わずに発動させることができる。
「鳴動する深淵の炎(メギドフレイム)」消費TP1 種別A
戦闘空間上のオブジェクトのない好きな1マスにオブジェクト:プロミネンスを召喚する。

攻3 防3 HP60 TP50 SS1 移動1
このクリーチャーは1(横)×1(縦)のオブジェクトである。

魔法
「オリジン」「アイリス」「カース」
A「グランプログレス」地2
攻撃力+2、さらに攻撃範囲に自分の前後左右1マスを追加し、攻撃したマスが地形変化していた場合、その地形レベルに+1する。
A「アイスバーン」水1地1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:凍土レベル1に変更する。
A「グラビティゾーン」地1闇1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:重力場レベル1に変更する。
+水 グラビティケイジ
対象にバッドステータス:怨嗟レベル1を与える。
A「イグニッション」火2
攻撃力+4
A「ファイアボール」火1闇1
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「コールプロミネンス」地2火1
攻撃力+3、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プロミネンスを召喚する。
+光 コロナフラッシュ
戦闘空間にあるプロミネンスを全て破壊してもよい。そうした場合、破壊したプロミネンスの周囲全方位1マスにいるオブジェクトに6ダメージを与える。
A「ヘルブラスト」闇2火1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を前方1マスに固定する。
+地 レストインピース
攻撃範囲を地形:重力場レベル1に変更する。さらに、バッドステータス:怨嗟レベル1を与える。
A「ハリケーン」風2地1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更し、自分がいるマスと攻撃範囲のマスを地形:暴風レベル1に変更する。
+火 テイルウインド
自分及び攻撃範囲内の味方にグッドステータス:会心レベル2を与える。
「シグナルスマッシュ」光2地1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を前方3マスに変更し、水・火・風の中から好きな属性のマナを1つ発生させる。
+水 コバルトスマッシュ
攻撃範囲を地形:海原レベル2に変更する。
+火 カーマインスマッシュ
攻撃範囲を地形:流砂レベル2に変更する。
+風 ビリジアンスマッシュ
攻撃範囲を地形:森林レベル2に変更する。
C「ディザイア」呪2火1
攻撃力+9、さらにこの攻撃に対する対象のリアクションフェイズの発動ダイス数に-1する。
C「ディストラクション」呪1地1闇1
攻撃力+4、さらに戦闘空間の好きなマス1つを地形:黄泉レベル2に変更し、対象にバッドステータス:怨嗟レベル2を与える。
A「スーパーノヴァ」火3闇1
攻撃力+8、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されない。
A「メテオインザケイジ」地3火1
攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きなマスに好きな数だけオブジェクト:プロミネンスを召喚する。
A「カオスオブアンビバレンス」闇3地1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。
A「エレメンタルクロス」火1地1水1風1
攻撃力+7、さらに地属性、水属性、火属性、風属性のマナをそれぞれ1つずつ発生させる。
また、この発動タイミングではもうエレメンタルクロスは発動できない。
※オリジンと同時に使用することはできない。
A「イレイズ」呪3火1
戦闘空間上の好きなマスを好きなだけ攻撃範囲に加える。また、この魔法の効果で範囲に加えなかったマスの数だけ攻撃力を上げる。
R「ファイアウォール」火1闇1
防御力+1、さらに自分の前方1マスにいるオブジェクトに2点のダメージを与える。
+水 クロスアクア
自分の前方向に存在する敵全員に3点のダメージを与える。
R「ポルターガイスト」風1地1
防御力+1、さらに魔法攻撃の範囲にいない敵以外のオブジェクトを前後左右の好きな方向に1マス移動させる。
+火 イグニスファトゥス
「ポルターガイスト」の効果発動前に、戦闘空間の好きな1マスにオブジェクト:ジャックオーランタンを置く。
R「レッドバリア」火2
防御力+3、また、敵の攻撃に火属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1
R「イエローバリア」地2
防御力+3、また、敵の攻撃に地属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1
R「ピラーオブファイアー」火2地1
防御力+3、さらにこのリアクションフェイズ終了後、魔法攻撃の発動者の前後左右1マスのオブジェクトの存在していないマスすべてにオブジェクト:プロミネンスを召喚する。

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