TRPGって知ってますか？
実は、ゲーム機やアプリなどを使わず、人と対話をしながら、物語を作り、あなたがその主人公になれる…
そんな素敵なゲームがあるんです！
この記事では、TRPGをまだ知らない人、TRPGの名前は聞いたことあるけど、どういうゲームかわからない人向けに、TRPGについて基礎の基礎を３つの要点に分けて解説していきます！
TRPGとは？
TRPGとは、一言で言えば、こんな感じです！
自分だけのオリジナルキャラクターを作って、そのキャラクターの動きや台詞を自由に表現しながら、人と人との対話の中で、物語を進めていくゲーム
ここで一番大事なのは、「人と人との対話」という部分。
TRPGは、人同士のコミュニケーションの中で成り立つ遊びであり、３〜５人ほどで集まって遊ぶゲームです。
TRPGとは、テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲームの略であり、その名の通り、皆でテーブルを囲んで遊ぶのが基本的なスタイルになります。
そして、TRPGには、一番大切な要素として、「ロールプレイ（＝役割演技）」があります。
ロールプレイとは、ただ役者のようにキャラクターをそのまま演じるのではなく、自分のキャラクターの役割を意識して、キャラクターの動きや台詞を言葉で自由に表現することです。
これだけだと、まだよくわからない…という方もいらっしゃると思いますが、実は、TRPGの役割演技を一番イメージしやすいのは、誰もが子どもの頃に遊んだことのある「おままごと」などの「ごっこ遊び」だったりします。
「おままごと」では、お母さん役やお父さん役とさまざまな役割があって、それぞれを意識して演じますよね。
TRPGでは、それに近い形で、各人でオリジナルのキャラクターを作り、そのキャラクターが物語にどう関わるのかを意識して、キャラクターを動かしていきます。
でも、演技するのは恥ずかしいし、難しそう…と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、TRPGの演技は、俳優や声優のように、台詞や身振りをそのまま演じ切る必要は全くありません。
例えば、「ここで今このキャラクターは、○○○と笑って言いました」と、ナレーションのように表現してもいいですし、極端に言えば、台詞が思いつかないときは、「ここで、僕のキャラクターは、なんかすごいかっこいいことを言いました！」と、濁しながら雰囲気だけ伝えるのもアリなんです。
そうやって考えると、あまり恥ずかしくなく、簡単にやれそうですよね。
TRPGは、自分のキャラクターを、楽しく動かして、皆が楽しめるようにゲームを進めていくこと、が一番大切です。
①TRPGの楽しさ
TRPGの楽しさには、
- 自分だけのオリジナルキャラクターが作れる！見た目や性格、持ち物や技まで、全て自由に決めることができる！
- 自分が動かすキャラクターの自由度がとにかく高い！台詞や動き、戦闘演出の1つ1つまで、好きなように動かせる！
- 各人が作ったキャラクターが、それぞれさまざまな場面で会話したり、関係性を作ったりして楽しめる！
- 即興で行う遊びのため、誰も予想できないような展開が生まれる！
といったものがあります。（これらはあくまで一部であり、TRPGの楽しさは本当に奥深く、人によってもどこを楽しむか異なってきます）
TRPGの楽しさを知るためには、まず遊んでみることが一番です。
いきなり遊ぶのはハードルが高い…という方は、TRPGで遊んでいる様子を記した、小説のような書籍や動画（これらは、リプレイと呼ばれます）もありますので、ぜひ一度、TRPGをどんな風に遊んでいるのか、TRPGのどんなところが楽しいのか、をリプレイを見ながら追体験してみてください。
②TRPGの遊び方
では、実際にどのようにしてTRPGを遊ぶのか、その一例をご紹介します。
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GM(ゲームマスター)「さて、次のシーンです。PCである貴方は、今、かつて敵の攻撃から君を庇って死んだ親友のお墓の前にいます。墓の近くには、一本の桜の木が立っており、あなたの周りにも花びらが舞い散っています。」
PL（プレイヤー）「では、私のPC（プレイヤーキャラクター）は、墓の前で後悔と自責の念に駆られながら黙祷してます」
GM「そんな君に、聞き覚えのある声で、背後から誰かが君の名前を呼びます。振り返ると、そこには、死んだはずの君の親友がかつての姿で立っていました。」
PL「うーん、そうなると、私のPCは『お前…どうして…なんで…なんでここにいるんだよ…！』と口にしながら、混乱を隠せない様子になります。」
GM「それでは、その言葉を聞いて、彼はこう言いました……。」
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TRPGは、主に３〜５人で遊ぶゲームですが、その中には、GMとPLという２種類の役割があります。
GMは、「ゲームマスター」というゲームの進行役で、あらかじめ用意された「シナリオ」という物語のあらすじを読みながら、ひとつひとつの場面を言葉で描写していきます。
PLは、GMによって描写された場面の中で、自由に自分のキャラクターの動きや台詞、様子などを描写します。
こうして、会話の中で、キャラクターを動かし、物語を進めていくのがTRPGです。
TRPGで一つの物語を初めから終わりまで遊ぶことを、「セッション」と呼びます。
セッションには、主に、「オフラインセッション」と「オンラインセッション」の２種類があります。
オフラインセッション
基本的な、テーブルを囲んで遊ぶスタイルを「オフラインセッション（略してオフセ）」といいます。
オフラインセッションのメリットは、相手の顔を見て、遊ぶことができるため、コミュニケーションが取りやすいことにあります。
反対に、オフラインセッションのデメリットは、遊ぶ人が周りにいないと遊べないことです。
周りに、TRPGを遊べそうな友達や知り合いがいる場合には、まずはこのオフラインセッションのスタイルで遊んでみるといいかもしれません。
また、周りに遊べそうな人がいなかったとしても、「コンベンション」という、TRPGを遊ぶために集まるイベントが全国各地で開かれています。
もちろん、ほとんどの場合、初対面の人と遊ぶことになりますが、地元のコンベンションイベントに参加してみるというのもおすすめです！（『地元名＋TRPG コンベンション』で検索してみてください！）
オンラインセッション
一方、現在は「オンラインセッション（略してオンセ）」という、DiscordやSkypeなどのチャットアプリを使って、オンライン上でTRPGを遊ぶこともできるようになってきました。
オンラインセッションのメリットは、オフラインで遊べる環境がない人でも、気軽に遊べること。
また、自分の家で、リラックスした雰囲気で遊ぶことができます。
オンラインセッションのデメリットは、顔が見えない分、コミュニケーションが少し取りづらい面があります。
オンラインセッションは、遊べる予定が夜などに偏りやすい人や、友達が遠方に住んでいる方などにおすすめです。
また、オンラインセッションは、TwitterなどSNSで、遊ぶ人を募集していることも多いため、いつでも好きな時に気になる募集を見て、参加を希望することができます。
ちなみに、オンラインセッションには、ボイスチャットで声で会話しながら遊ぶ「ボイスセッション（略してボイセ）」と、声を使わずテキストで話を進めていく「テキストセッション（略してテキセ）」があります。
オンラインセッションをするときは、自分のプレイスタイルに合わせて、「ボイスセッション」か「テキストセッション」か、選んでみてください。
※セッション募集の内容に、ボイスセッションかテキストセッションか指定されていることもありますのでご注意ください。
③TRPGの種類
TRPGは、「システム」というものによって種類が分かれます。
システムとは、ルールや世界観を定義したもので、デジタルゲームでいうところの、「ゲームソフト」に当たるものです。
TRPGが「スポーツ」だとすると、システムは「野球」や「サッカー」とも言えます。
先ほど、TRPG をイメージしやすいのは、「ごっこ遊び」であると言いましたが、「ごっこ遊び」にも、「お医者さんごっこ」や「お花屋さんごっこ」など、さまざまな種類がありますよね。
例えば、「お医者さんごっこ」であれば、その舞台は、たいてい病院になりますし、医者の役割をする人や、患者の役割をする人が必ずいるはずです。
一方、「お花屋さんごっこ」には、ほとんどの場合、お医者さんはいませんが、花屋の店員だったり、お客さんの役割が出てきます。
このように、TRPGでも、「遊ぶ世界観（例：ファンタジー、SF、ホラーなど）」と「キャラクターの方向性（例：普通の人間、魔法使い、忍者など）」を決定するシステムというものがあります。
システムは、それぞれ「ルールブック」として、ほとんどが書籍として販売されています。
本の中身に、世界観やルールが文字やイラストで記載されており、これを読んでTRPGを遊ぶことができます。
つまり、TRPGの核となるシステムが記述されているルールブックは、TRPGを遊ぶ上で、必ず必要となるものです。
ルールブックは、小さな本屋には売っていることが少ないですが、少し大きめの本屋であれば、TRPGコーナーが設けられていたり、ライトノベルコーナーやゲームの攻略本コーナーの辺りに売られていることが多いです。
ルールブックは、だいたい1000円から、高くて6000円くらいで購入できます。
また、今はAmazonなどの通販サイトや、電子書籍として売られているルールブックもあります。
システムは、国産、海外産含め、とてもたくさんの種類があります。
例えば、
『剣や魔法でモンスターと戦うファンタジーな世界で、剣士や魔法使い、聖職者や盗賊などでパーティを組んで、ダンジョンに挑むシステム』 や、
『現代日本の世界観で、友人の誘いで廃病院に肝試しに行くことになった大学生たちが、悪霊に襲われ逃げ惑うようなホラーが遊べるシステム』など、
他にも異能バトルやロボットもの、アイドルもの、カードゲームアニメなど、さまざまな世界観で、自分のキャラクターを好きに動かして遊ぶことができます。
まとめ
TRPGについて、ざっとまとめさせていただきました。
TRPGは、何より実際に遊んでみなくては、実感しにくい遊びです。
ただ、これを読んだ上でも、１から自分でTRPGを始めようと思うと、まず、周りの人で、TRPGを遊んでくれる人を探したり、自分が好きそうなシステムのルールブックを購入して、ルールを読んだり、かなりハードルが高いと思います。
あなたがこの記事を読んで、TRPGを遊んでみたい！と思ったら、あなたにわかりやすくルールを説明しながら、一緒にGMとしてセッションしてくれる人を探すのが、一番良いと思います。
TRPGで遊んでいる人たちは、初心者に優しく教えてくださる方も多いので、ぜひ、初心者向けセッションなど、参加しやすそうなTRPGの募集を探して飛び込んでみたり、Twitterで、＃TRPG初心者のハッシュタグをつけて、TRPGを遊んでみたい旨を発信してみてください。
これを読んだ方が、良いご縁と巡り合えて、TRPGで楽しい時間を過ごせることを願っています。
無料で遊べるTRPG「魔法学園RPGハーベスト」とは？
最後に、一つだけ宣伝です。
実は本サイトは、TRPGシステムの１つ、「魔法学園RPGハーベスト」という、ルールや世界観を、Web上で無料公開している、ルールブックの要らないTRPGのサイトなんです。
その、「魔法学園RPGハーベスト」について、ご紹介します。
ご興味のある方は、そのままご覧ください。
魔法学園RPGハーベストとは、「【現代】の現実世界と繋がりのある【異世界】で、【魔法学園】に通う学生となって、学園生活を楽しんだり、魔法の授業を受けたり、悪い魔法使いや魔法生物と魔法で戦ったりするTRPG」です。
ジャンルは、【現代】×【異世界】×【魔法学園】です。
ほかの作品で例えると、「ハリーポッター」シリーズのようなイメージの世界観になります。
魔法学園RPGハーベストの世界を理解するために、まず、私たちが今住んでいる「現代世界」をイメージしてください。
この世界に住む我々は、ときどき何らかの拍子で「異世界」に行ってしまうことがあります。
例えば、
「ロンドン駅のプラットフォームの９番線と１０番線の間の壁に飛び込む」
「電車に乗っていたら、ふと気づいた時に、知らない駅についてしまう」
「エレベーターのボタンをとある順番で押す」 など、
そうして行き着いてしまった「異世界」には、魔法が存在し、それを学ぶ学園があります。
プレイヤーは、その魔法学園に通う学生を演じるのです。
魔法学園では、魔法を学ぶ授業や、学生同士の魔法バトルなどがあります。
そして、魔法を使うためのアイテムは、杖や札など、好きなものを選べます！
つまり、
・魔法学園の一生徒として、『学園生活を楽しみたい！』方
・詠唱や魔法陣が飛び交うような『魔法で戦う戦闘が好き！』な方
・自分好みの魔法使いを作って、かっこよく『魔法を演出したい！』という方
以上に当てはまる方にはとてもオススメです！（絶対沼にハマります）
「魔法学園RPGハーベスト」を遊ぶには？
魔法学園RPGハーベストでは、Discordで、公式プレイアブルチャンネルを公開しており、150人以上の人が参加しています。（ほとんどが魔法学園RPGハーベスト初心者の方で、初心者向けイベントや説明会も定期的に開催しています。）
また、Youtubeで、「初心者向け説明会」の様子をまとめた動画もアップされているので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
つまり、魔法学園RPGハーベストは、時間さえあれば、『今すぐ』遊べるんです。
公式Discordチャンネルには、初心者向けに卓を立ててくれる公式サポーターも、親切で優しいプレイヤーの方も多くいます。
また、私、デザイナーの涼宮隼十自身も、はじめてTRPGを遊ぶ方、TRPG初心者の方に、わかりやすく、楽しく、魔法学園RPGハーベストをプレイしていただけるよう、全力でサポートを行なっています。
もし、興味がある方は、以下のURLから気軽にDiscordチャンネルまでお越しください！