依頼:劫火殿の遺跡探索

2023/04/01
・魔法大型アップデートに伴い魔法効果の修正を行いました。

魔法学園RPGハーベスト
シナリオ「依頼:劫火殿の遺跡探索」
シナリオセッティング「アーケードセッション」
推奨人数 1~2人
推定時間 2~3時間
推奨リベラルアーツ なし(強いていうなら調べものと遺跡調査に便利そうな魔法)

目次

今回予告

暗き世界に炎が一つ。それに伴う胸騒ぎ。

一冊の魔導書の花布は解れ、今や三冊の魔導書に分かたれた。

原本を再び作り出してはならない。しかし頁は結集を望む。

「……仕方がない。それなら実力者に『結末』を頼もうか」

魔法学園RPGハーベスト「依頼:劫火殿の遺跡探索」

魔法の時間は、まだ終わらない。

シナリオハンドアウト

PC1 コネクション:フリード・フィリップス 推奨関係:任意

君は魔法学園ハーベストの学生だ。HSN(ハンターズソーシャルネットワーク)をよく利用している。君がいつも通り依頼を確認していると、内容も報酬も他のものとは一線を画す依頼があった。
【劫火殿の遺跡探索、および『炎の魔導書』の調査】
君はこの依頼に目を付け、PC2を誘って引き受けることにした。

PC2 コネクション:PC1 推奨関係:任意

君は魔法学園ハーベストの学生だ。魔法の扱いには長けている方である。ある日、PC1は君にとある依頼を一緒に受けないかと持ち掛けてくる。……どうやら特殊な依頼らしい。興味がわいた君は、PC1と共にその依頼を受けることにした。

シナリオインフォメーション

・HSNについて
HSN(ハンターズソーシャルネットワーク)とは、クリーチャーハンターと依頼をマッチングするコーディネートサービスのことである。HSNの構築、および現運営を担っているのは、魔法学園ハーベストの生徒会長兼杖魔導学科代表生のフリード・フィリップス。

NPC

「フリード・フィリップス」
魔法学園ハーベストの生徒会長にして杖魔導学科代表生。HSNの運営者でもある。詳しくは公式サイトの「NPC一覧」を参照。

「ラーナ・ヴィヴロス」
札魔導学科六年の女子生徒。後天的ロービジョン(弱視)であり、普段は視覚以外の四感を利用するほか、大気中のマナの動きを読むことで状況判断を行っている。発動体ではないが、いつも魔導書を持ち歩いている。
今回の依頼人。彼女もまたHSN利用者であるはずなのだが、今回の調査は自分では行えなかった、らしい。

本文

シーン1 予兆(マスターシーン)
とある晩、ラーナ・ヴィヴロスという少女は夢を見た。
ラーナは何もない、真っ暗闇の空間にいる。彼女はロービジョンだったのでその空間自体は慣れたものだった。しかし、彼女は何も持っていないことに気づく。

「……発動体がない。それに、魔導書も」

ラーナは失くし物を探しに、どこへ行くあてもなく歩き始める。さほど歩いていないのに、彼女の額に汗が滲む。

「やけに気温が高いなぁ……クリーチャーの影響かな」

彼女がさらに歩を進めると、目の前に台座があるのを「目にする」。その台座の上には、一冊の魔導書が鎮座していた。

「あれは……私の魔導書? でも、何か違うような……」

ラーナが思案していると、魔導書から大量のマナがあふれ出す。

『汝があの迅雷を誑かした小娘か!』

憤慨の声。その声は魔導書から発されているようだった。

『妾たちより汝を選んだ迅雷も、いや、それ以上に人間の分際で選ばれた汝が実に気に入らん! 妾の炎で焼き尽くしてくれるわ!』

嫉妬とも言うべき感情が魔導書の声色に現れる。場に充満していたマナが炎を形取り、そしてラーナに襲い掛かる。その瞬間、彼女の意識は現実に引き戻される。

「夢、か。やけに現実的だったな……何もなければいいんだけど。一応調査しておこうかな。正夢になって殺されても嫌だしね」

シーン2 特殊な依頼(PC1)
ある日、君はHSN(ハンターズソーシャルネットワーク)の依頼を確認していた。今日も何か目ぼしい依頼がないか、HSNの公式掲示板の張り紙を眺めていたのである。
【毒消しの薬草の採取】【子供の警備】【小型クリーチャーの討伐】……どれもこれも簡単ではあるが、長時間拘束されるのでコストパフォーマンスが悪いものばかりだ。
君がそのように確認していると、そこに張り紙を持ったフリード・フィリップスがやってくる。

「やあ、PC1。今日も依頼を探しているのかい?」

(PC1が「依頼を探している」と言った場合)
「ああ、だったらちょうどいい依頼がある。ほら、この【劫火殿の遺跡探索、および『炎の魔導書』の調査】なんだけど……」

そう言うと、フリードは持っていた張り紙をPC1に手渡す。

「依頼内容は、依頼人が『炎の魔導書』と呼ぶ魔導書の調査。なんでも、劫火殿という遺跡にあるらしい。でも、あるかどうかも少し曖昧だから、遺跡探索も依頼内容に組み込んでいるみたいだね」
「なかなか珍しい依頼だから面白いんじゃないかなと僕は思うけど、受けてみるかい?」
「受けたくなかったらそれでも構わないけれど……これ、依頼内容のわりにかなり報酬が高いみたいだよ」
「その張り紙は君に渡しておくよ。……ああ、そうだ。依頼人はハーベストの学生だから、気が向いたら話を聞きにいくといい。札魔導学科六年のラーナ・ヴィヴロスさんという人だ」
「それと、その依頼、複数人で受けても普通の依頼よりも高いみたいだし、よかったら他の人も誘ったらどうだい?」
「君の実力は心配していないけれど……ほら、念には念を入れてってやつさ」

(PC1が「その張り紙は何か」と尋ねた場合)
「ああ、これかい? ちょうど今入った依頼だよ。興味あるかい?」

そう言うと、フリードは持っていた張り紙をPC1に手渡す。依頼名のところには【劫火殿の遺跡探索、および『炎の魔導書』の調査】と書かれている。

「依頼内容は、依頼人が『炎の魔導書』と呼ぶ魔導書の調査。なんでも、劫火殿という遺跡にあるらしい。でも、あるかどうかも少し曖昧だから、遺跡探索も依頼内容に組み込んでいるみたいだね」
「なかなか珍しい依頼だから面白いんじゃないかなと僕は思うけど、受けてみるかい?」
「受けたくなかったらそれでも構わないけれど……これ、依頼内容のわりにかなり報酬が高いみたいだよ」
「その張り紙は君に渡しておくよ。……ああ、そうだ。依頼人はハーベストの学生だから、よかったら話を聞きにいくといい。札魔導学科六年のラーナ・ヴィヴロスさんという人だ」
「それと、その依頼、複数人で受けても普通の依頼よりも高いみたいだし、よかったら他の人も誘ったらどうだい?」
「君の実力は心配していないけれど……ほら、念には念を入れてってやつさ」

シーン3 依頼受託(PC全員)
このシーンは、PC1とPC2が偶然学園内で出会い、PC1が【劫火殿の遺跡探索、および『炎の魔導書』の調査】を引き受けようと思っていることと、この依頼が一風変わったものであることを伝えるシーンです。
PC2はそれを聞き、PC1と共にその依頼を受けることにします。
このシーンに関しては、時間・場所・台詞などを各自自由に演出してください。

シーン4 依頼人(PC全員)
PC1とPC2は、まず依頼人:ラーナ・ヴィヴロスに話を聞くことにした。PCたちが連絡を取ると、彼女は快諾し、学園内にあるカフェを待ち合わせ場所に指定した。
ラーナはレモンティーを飲みながらPCたちを待っていた。PCたちが話しかけるとラーナは君たちに座るよう促す。

「PC1さんとPC2さんだね? 私はラーナ・ヴィヴロス。まずは私の依頼を引き受けてくれてありがとう。……あ、少し長い話になりそうだからなぁ……何か飲む?」

ラーナはメニューをPCたちに渡す。PCたちが飲み物を注文するなら、二人の注文したものが届いてから、彼女は依頼内容について話し始める。

「事の発端は、私が悪夢を見たことからなんだけど、まあ端的にいうと私が魔導書に殺される夢だったの」
「それも、私が持っている魔導書にとてもよく似た、ね」
「私の持つ魔導書は黄色を基調とするものなんだけど、それがね、赤かったの」

彼女は手元から一冊の魔導書を取り出す。魔導書の真ん中には黄色の宝石が埋め込まれており、淡く輝きを放っている。

「なんか、結構リアルな夢だったから調べてみようと思って。正夢になったら嫌だし」
「……で、ここからが本題。そうしたらね、この世界に本当に同じような魔導書があるってことがわかったの」
「少なくとも三冊。ここにある……仮に『雷の魔導書』としようか、これが一冊。それから『氷の魔導書』が一冊。そして『炎の魔導書』が一冊。今回、君たちに調査してほしいのはこれ」
「伝承によると、この三冊は元々一冊の魔導書だったらしいんだよね。なんでバラバラになってしまったのかは不明だけど」
「私の調査だと、『炎の魔導書』が劫火殿という遺跡にあるみたい……ということまでしかわからなかったんだ。だから、君たちには劫火殿の実地調査をお願いしたいの」
「そこに『炎の魔導書』があれば確認だけでいい。あった報告だけお願い。なかったら、劫火殿に魔導書の関連資料がないか探してくるだけでいいから」
「何か質問はある?」
「なら、お願いするね。私の命がかかってる……はちょっと言いすぎだけど。それなりに報酬も多くしたから、いい結果を期待してるよ?」

シーン5 情報収集(PC全員)
このシーンから、情報収集が開始される。
ここで開示される情報項目は以下の二つである。

「劫火殿について」
目的地の情報がないのはやはり少し心もとない。豊富な知識を持つ先生方なら劫火殿について何か知っているかもしれない。職員室に行って聞き込みをしてみよう。
→シーン6へ

「三冊の『魔導書』について」
そもそも三冊の『魔導書』が元々一冊だったとはどういうことなのだろうか。図書館に行って、他にも情報がないか調べてみよう。
→シーン7へ

シーン6 情報「劫火殿について」(PC全員)
君たちは職員室を訪れる。職員室には講師が数人、仕事をしている。

「おや、学生が来るとは珍しい。何の用かな?」

君たちに気づいてカント先生が話しかけてくる。
君たちが用件を話すと、カント先生は、

「ふむ……劫火殿か」
「劫火殿は19世紀頃にフラメリッヒという地で建設された神殿だ」
「フラメリッヒはクリーチャーの民間信仰が盛んだった土地だったが……。クリーチャーハントなどの諸問題で、何度もハーベストとアマリリスが衝突したことにより今はすっかり荒れ果ててしまった」
「劫火殿はそんな中、唯一現存している建物だ。おそらく宗教施設だったから強度も高かったんだろう」
「そして劫火殿なんだが、ここにはクリーチャーが祀られていたと……たしか、学長がそう話していたな」
「私が知っているのはこれくらいだ。あまり役に立てなくてすまないね」
「学長であればもう少し詳しい情報を知っているだろう。よかったら聞いてみたらどうかな」

要約
・劫火殿は19世紀頃に建てられた宗教施設
・フラメリッヒという地にある
→今は荒廃している
・フラメリッヒはクリーチャーの民間信仰が盛んだった
→劫火殿にはクリーチャーが祀られていた

※新しい情報項目「祀られていたクリーチャーについて」が調べられるようになりました。

「祀られていたクリーチャーについて」
劫火殿にクリーチャーがいるというのであれば警戒しないわけにはいかない。ドロシーに詳しい情報を聞いたほうがいいだろう。
→シーン8へ

「三冊の『魔導書』について」
そもそも三冊の『魔導書』が元々一冊だったとはどういうことなのだろうか。図書館に行って、他にも情報がないか調べてみよう。
→シーン7へ

シーン7 情報「三冊の『魔導書』について」(PC全員)
君たちは図書館に向かった。受付には司書が何人かいる。
事情を説明したならば、司書は禁帯出のラベルが貼られた本が多くあるエリアに君たちを案内する。

「おそらくこのエリアにあったと思います。では私はこれで」

君たちは資料を調べ始める。ここでPCたちにはリベラルアーツ判定を行ってもらい、資料を探してもらう。成功した場合、このあとで魔界の大公爵アスタロトとの会話シーンが挿入される。

(共通シーン)
君たちは一冊の本を見つける。『「根源の魔導書」と人間』という学術書だ。
この本によると、『根源の魔導書』というクリーチャーは本に擬態して人間の生活に紛れ込み、そして人間を襲い食べていたという。人間を主な食料としていたのは諸説あるが、人間が極めて高い知能を持ち、多くの情報を取り扱ったことから、情報を好む『根源の魔導書』にとっては“腹持ち”の良い食料であった説が有力である。
しかし、人間も黙って食されていない。16世紀頃から魔法によって『根源の魔導書』を封印する試みが何度もなされる。そして16XX年、第Y回目にして、魔法理論を学んだ人間(以下、魔法使いとする)たちによって封印された。
魔法使いたちは確実に封印するため、『根源の魔導書』を三冊に分け、別々の場所で管理することにした。それが『劫火の魔導書』『神水の魔導書』『迅雷の魔導書』の三冊だ。何もなければ現在も三冊は封印された地に留まっているだろう、とも記されていた。

(追加シーン)
君たちが本を読み終えると、後ろから声が掛けられる。

「こんなところで何をしている、学生たちよ。一般の学生がここの本棚を見る用事など早々ないと思うが」

魔界の大公爵アスタロト先生だ。君たちが事情を話すと、

「なるほど、それで魔導書について調べていた……と」
「……『根源の魔導書』は高い知能を持ったクリーチャーだ。そして、お前たちが読んだ通り、それは人間を襲う。三冊に分かたれたとて、危険には変わりない」
「一つ教えておこう。『根源の魔導書』に限らず、クリーチャーというものはコアに相当する部分が急所だ。『根源の魔導書』もコア……おそらく真ん中の宝石だろう、もしお前たちが襲われたならばそこを狙うといい」
「……学生が下手に死なれても困るからな。では、私は用がある。さらばだ」

そう言って、アスタロト先生は魔法陣を描いて消滅する。

要約
・『炎の魔導書』→正式名称『劫火の魔導書』
・『劫火の魔導書』は元々『根源の魔導書』という本であった
・『根源の魔導書』は高い知能を持った本型クリーチャーであり、人間を食料としていた
・しかし、17世紀に魔法使いたちによって封印される
→『根源の魔導書』は三冊に分けられた状態で封印されている
→それらの魔導書は今もその場所に封印されているはずである

「劫火殿について調べる」
→シーン6へ

「準備を整えて後日、劫火殿に向かう」
→シーン9へ

シーン8 情報「祀られていたクリーチャーについて」(PC全員)
君たちは学長室に向かった。学長室にはもじぴったんをしているドロシーがいる。

「やったーっ、20連鎖! ……ってPC1くん(ちゃん)にPC2くん(ちゃん)じゃん、どうしたの?」

君たちが劫火殿に祀られているクリーチャーについて尋ねると、

「あー、あのクリーチャーかぁ」
「カントから聞いてると思うけど、劫火殿には一体のクリーチャーがいたの。それが『劫火の魔導書』」
「元々は似たような魔導書二冊と同化していたんだけど、その力があまりに強かったから、ハーベストから何人か人を派遣して封印したんだよね。そのときに安全のことも考えて三冊に分けたの」
「……つまり、元々劫火殿は『劫火の魔導書』の封印場所だったんだ。けれど、いつからかあの場所にはクリーチャーを神聖視する人が多くなってきたの」
「もしかしたら彼らは炎に目を奪われたのかもしれないし、あるいは『劫火の魔導書』のカースが人を惑わせるものだったのかもしれない。……今となってはどれが本当だったのかもわからない。フラメリッヒに住む人も、『劫火の魔導書』の事件に直接関わった人ももういなくなっちゃったから」
「結果的に、劫火殿は正規の管理者からクリーチャーを信仰する人の手に渡ったの。もちろん私たちは奪還しようとしたけれど、結局できなかった」
「それどころかその争いでフラメリッヒは廃れちゃって……劫火殿も管理する人がいなくなった。だから『劫火の魔導書』も今になって動き始めたんだろうね」
「多分、『劫火の魔導書』は力を取り戻したいんじゃないかな。だから、ラーナちゃんの魔導書も欲しがってるんだと思うんだ」
「ああ、ごめんね? 事前にラーナちゃんからは相談を受けてたんだ。『このことについて依頼を出そうと思うんですが、できれば実力者に頼みたいんです』って」
「だからフリードが思う実力者に直接依頼を手渡してもらったの。君たちなら……うん、大丈夫」
「……といっても、やっぱり『劫火の魔導書』は十分危険なクリーチャーだから準備はしっかりしていってね!」

ドロシーは真剣に話していたが、最後はいつものような表情で締めくくった。

要約
・劫火殿には『劫火の魔導書』というクリーチャーが封印されていた
・しかし、クリーチャーを神聖視する人が増えてきて、劫火殿は正規の管理者の手から離れた
・ドロシーの推測:管理者がいなくなったから『劫火の魔導書』は力を取り戻すために動き始めた?

「準備を整えて後日、劫火殿に向かう」
→シーン9へ

「もう少し情報を集める」
→シーン5へ

シーン9 劫火殿(PC全員)
情報収集から数日後。君たちは劫火殿を訪れていた。劫火殿は大きな神殿である。しかし、周りの草木が生い茂っていたり、劫火殿自体もひびや塗装剥がれが目立っていたりするのを見るに、人が訪れなくなってからかなりの月日が経っているようだ。
君たちが劫火殿に入ると、そこには一本道の通路がある。また、窓や光源の類がないために、周囲は薄暗い。

クルドサック1 薄暗い通路
推奨リベラル ルクス、ペネトレイト
ペナルティ 狼狽Lv1

道なりに進んでいくと、徐々に建物内の気温が高くなっていると感じることができる。

クルドサック2 上昇していく気温
推奨リベラル なし
ペナルティ 火傷Lv1

劫火殿の最奥部には大きな扉がある。君たちが扉に近づくと、突然扉の方から熱風が吹いてくる。

クルドサック3 熱風を防げ!
推奨リベラル なし
ペナルティ 衰弱Lv1

熱風にはカースも混じっており、この先にはクリーチャーがいることがわかる。

シーン10 『劫火の魔導書』(PC全員)
大きな扉を開けると、そこには年季の入った祭壇があった。そしてその上にはラーナが持っていた魔導書と非常によく似た魔導書――『劫火の魔導書』があった。魔導書に近づく、あるいは報告のために帰ろうとすると、君たちに向かって『劫火の魔導書』から炎が放たれる。

『ふむ、人間が来たからあの小娘かと思ったが……当てが外れた』

その声は『劫火の魔導書』から発されているようだった。

『して、何用だ? 人間』
『そうかそうか……ならば、それはできぬな』

『劫火の魔導書』は宙に浮き、君たちの正面に移動する。『劫火の魔導書』の真ん中に埋め込まれた緋色(あけいろ)の宝石が輝きを増す。

『今の妾には力が足りぬ。だから、汝らを喰らう』
『小娘や迅雷でないのが口惜しいが……まあいいわ。この炎で焼き払ってくれようぞ!』

【劫火の魔導書『フランム・グリモワール』との戦闘】

戦闘終了後、『劫火の魔導書』は重力に従って落下する。

『この妾が負けるなど……だが、覚えておけ……人間。妾は再び……復活……してみせる……』

そう途切れ途切れに言うと、それきり『劫火の魔導書』は動かなくなる。中央の宝石ももう輝いていない。どうやら休眠状態に入ったようだ。君たちは『劫火の魔導書』を完全に処理してもいいし、持ち帰ってもいい。

エンディング
ラーナかフリードに事の顛末を報告するシーンを想定

この記事を書いた人

魔導書魔導学科が好きです。アンビヴァレンスとシューティングスターも好きです。
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