『繋ぎ留める者』 チェイン・リールライン

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「此処に繋ぎ留めてやるよ」/「喧嘩売ってんのか?じゃあ遠慮無く買わせて貰おうかッ!」

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 適性が無いといわれた事に腹を立てて意地で頑張った結果独自の防御法を身に着けた札魔導学科生。現在3年生。得意魔法はフロストタイフーン。ハーベストでは普通の生徒として生活していたが、あまりにも喧嘩を売られることが多いため生粋の喧嘩士のような性格に成り果てた。あまり魔導次元において物理的な体術は余り意味を為さない(マナプロテクトがあるためそもそも物理的なダメージは与えられない)が、彼はそれを魔法の発生法として組み込んでいる。故にだろうか、戦う姿はまさに拳闘士のそれに近い。別に根から反抗心真っ盛りではないため、友達が少ないわけではない。彼の事をよく分かっている人物からは信頼されている。彼はきっちりと約束を果たす人間であるからだ。一方でその高めの身長と近寄りがたい雰囲気、そして余り行儀の良くない口調から彼に畏怖している人間もそう少なくはない。

発動体は「リバーサー・カード」と呼称される楔のような形を持った札。幾らか展開することで鎖が描かれ、最も外側にある札から鎖状で魔法を発動する。純粋な防御性能こそ高くはないが、相手に多少の精神的負荷をかけて見せたり、地形を書き換えたりとどちらかと言えば支援・妨害方面にも寄った性能を持つ。

 彼が札魔導学科を選んだ経緯は単純に「喧嘩がしたい」からである。守られるのが性に合わない、と換言したほうがより正しいかもしれないが。彼自身のせいで誰かが傷つくのは、何より彼の意にそぐわない。それ故に防御役を選んだ、といった所か。

 前述の通り、魔術素養は決して高くはない。入学当初から「才能が無い」と一部の札魔導学科生に小馬鹿にされていた程である。苛立ちと不安に襲われながら札魔導学科主任のソン・チェピルに相談したところ、彼にあるアドバイスを貰って背中を押される。それを活用することによって小馬鹿にしてきた連中を全力でぶん殴って吹き飛ばす事に成功する。ここで一つ疑問が生じる。彼にはあまり魔法の適性はなく、努力したからといって適正の差を優々と超えられる訳ではない。では、彼はどうやってその撃退に成功したのか?どういったアドバイスを受けたのか?それは―

「今度はお前がくたばる番だ!」

防御力の低さを逆手に取った、背水の陣である。
純然な盾としての実力はあまり高くはないが、逆に言えばどんな状況下であれ自分に向かってダメージそのものが発生する、と言うことだ。であれば、やることは一つ。
「大地を踏みしめ歯を食いしばり、奈落の底に自分ごと押し流す」。
受けたダメージをそのまま相手に返す戦法が、彼にはとことん噛み合うのだった。

相手を蝕みながら道連れにする戦いの様子はまさにバーサーカー。そして組んだ味方次第では化け物のような性能を誇るイレギュラー。皆を「繋ぎ止める」ように戦うためか、その背中を信頼している人は多い。彼は味方を戦場に留める鎖でありながら、相手を地の底に道連れに引き込む楔でもある。

そして何より、彼は気に入らないものを叩く生粋の闘士なのだ。

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