最終話「白夜」:今回予告・ハンドアウト
◆今回予告
痛みも、罪も、後悔もない真っ白な世界
誰も想像できない理想の場所
私が導いてあげるから
あなたはそこでゆっくりおやすみ
白昼夢の終わりで落ち合いましょう
魔法学園RPGハーベスト
キャンペーン 白昼夢 最終話「白夜」
まどろみの世界であなたに問う
――悲劇は本当に必要でしょうか?
魔法の時間は、もうすぐ終わる。
※本シナリオハンドアウトには、第1話「夢知」、第2話「昼毒」に関する致命的なネタバレがあります。
◆ハンドアウト
PC1: ドロシー・フロム・オズ、紅葉結
君は、ハーベストの大学院生だ。君はついに退院してハーベスト生になった紅葉結と学生生活をおくっていた。ある日の夜、君は珍しくドロシーに呼び出される。彼女は君に簡単な依頼を出すと、あるお願いをしてくる。それは「私がもしいなくなったらハーベストをお願い」という、なんとも彼女らしからぬものだった。
PC2: トト・フロム・オズ、アニー・ペキュニア
君は(2話のラストで決めた)生活を送っていた。そんなある日、君は珍しくトトに呼び出される。彼女はこれまでの君の想い出話と簡単な任務を命じると、それとは別に、あるお願いをしてくる。それは、「僕がもしいなくなったらアマリリスを頼む」という、なんとも彼女らしからぬものだった。
※ハーベストに残らなかった場合は、大学院相当のことを教えてくれる先輩がついて教えてくれたことになります。
PC3: セント・イヴ、神谷翼
君はアドヴェントを卒業し、今はハーベストの大学院生である。ある日、君は卒業生としてアドヴェントへの招待を受ける。呼び出し主はなんと、学長の娘、セント・イヴと学長のセント・クラウスである。2人は君を学園長室に呼び出し、簡単な依頼を話すと、ある頼みごとをしてくる。「近いうちにもし大きな事件が起きたら、あなたを頼りたい」というものだった。
◆NPC紹介
・ファルキクス・フォークス刑事 男 32
深くかぶった帽子、トレンチコートを羽織った、黒髪、右目が黄で左目が紫の30代くらいの怪しい男。自称刑事で、噂を聞く限りは実力はあるらしい。5年前、PCたちとハーベストで起きた中毒事件の捜査を主導した刑事。あの事件以降、ようやく個人ではなく刑事組織としてハクを追っている。
・イニアス 男 50~60
白髪、青目、眼鏡、50~60歳くらいの老先生。理事会の推薦で急遽ハーベストに赴任した先生で、「魔法倫理入門」の授業を教えている。しかし、5年前の中毒事件の際、急に教授を辞め、それ以来行方は分かっていない。
・天王寺斎条 男
ハーベストの大学院生。中型犬を連れている。最近は、得意な魔導決闘を後輩に教えている。
・セミナ・ウーズ 女
アマリリスの工作員。元ハーベストスパイで、表向きには大学院生を卒業しており、現在はアマリリスに帰還している。1~2話で、PC2と魔導生物を使って定期連絡を取っていたあの少女である。
トトからPC2の面倒を見るよう任務を受けている。なので、PC2がアマリリスにいるのであれば、なにかとつけて面倒を焼いてくれる。PC2がハーベストに残る場合は、アマリリススパイとしてハーベスト大学院生を卒業せず、留年して在学、なにかとつけて面倒を焼いてくれる。
・嵐谷巌(あらしたに いわお) 40歳前後
アマリリスの若輩者のオーガン。リーダーシップや作戦指揮に長け、敵には冷酷だが、仲間想いで部下を大切にする。自分の任務では死者を出さないことを目標にしている、もちろん味方のみである。
※大魔法シナリオ「ラストピリオド」のNPC。シナリオ間でのつながりはない。
・ハク・フロム・アザ
第四次元、アマリリスのブレインにして、各地で起きていた自殺・事故偽装事件の黒幕。第四次元が捜査されたときも、その姿を確認することはできなかった。
最終話「白夜」:シナリオ
シーン1「未来への流れ星」(マスターシーン)
真っ黒なキャンバスのような夜空
塵のように輝いている星々
塵のひとつが大きく光ると、落下する
その一瞬を見られた人々は幸運だ
「あ、流れ星」
誰かが思わずさけんだ
シーン2「PC1オープニング「回復」」(PC1)
5年前の中毒事件以降から、何があったのかを追っていくことになる。
(PC1が昼毒に割ときつい精神ダメージを受けている場合)
結が支えてくれながら、日常を過ごしていくことになる。
また、事件直後は、ファリキクスとたまに会うことになり、事件のことを再度聞かれる。しかし、何年かすると、それもなくなってくる。
(ハーベストの院生になってから)
PC1は院生になりました。結もハーベストに通い始めた。彼女は今、学部4年生だ。
ある日の午前、その日は午前しか講義がなく、昼前の講義が終わると、結が教室の外のベンチで待っていた。
彼女ははきはきと携帯電話に向かって話かけている。君には全く気が付かないようで、近づくと結のはしゃぎ声がはっきり聞こえてくる。
「……それって~~……。恋なんじゃ……ないですか!?」
「やってみるもんですよ!禁断の恋でも私は応援してます!」
「はい、はい、あ、病院は、ちょうど今日、リハビリにいくので、その時にでも、話しましょうね!」
「それでは~またいつでも聞かせてくださいね!」
「グッドラック!」
結が携帯を切ったあたりで、PC1に気付く。
「PC1~!」結が君に向かって手を振っている。彼女は片手にノートを持っている。
「もう今日の分の授業はないんだっけ?」
「じゃあ、ハーベストでお昼食べてかない?」
ゆいは、5年前の事件後、2~3年ほどハーベストの食堂を露骨に避けていたが、最近は自分から誘ってくるようになった。
(もし訳を聞くと)「いつまでも、楽しいことをさけてちゃだめさ~」と得意顔でいう。
「あ、あと、授業でわからないことがあったんだけど……今からでも教えてくれない?」
(教えるというと)パァっと笑顔に変わる「ほんと? あんた、PC1は院の勉強大丈夫なの?」
(忙しい)「……そっか!大変だね~」
(忙しくない)「……じゃあもっと遊んでくれてもいいじゃん?」(あんまり遊んであげてないと)
「今日通院だから…先帰ってもいいよ!」というが、来てほしいなぁという表情をしている。(スルーすると次の日すごい不機嫌になることがある)
(いく)「ありがとう♪」
(病院)授業後、君は結衣の付き添いで病院に来る。看護婦さんが微笑ましく出迎えてくれる。
通院していたのは、オクーロ村崩壊時にできた左足の傷が、まだ全然治っていないからだ。スライム(アニー)に潰されたときの傷はほぼ癒えたが、それだけはなぜか、いまだに回復していない。
そんな感じで病院が終わると、まだ午後少し過ぎくらいの時間だった。
結「あ!PC1!PC3さんじゃない? あんた、トモダチでしょ?」
確かに、見ると、遠くの渡り廊下をPC3が歩いている。どう見ても、声をかけるには遠すぎるし、向こうも君には気付いていないようだ。
→ここで、ハーベスト院進後、PC1とPC3が前回の事件後にどういう関係になったのか、考えて欲しい。ここで決めても良い。
結「ねぇ、PC1。突然だけど鉱石専門店にいかない? いや、行きたいね」……結は、学園に復帰して以来、急に君をいろんなところに誘いはじめた。本屋、図書館、料理店、具材屋、スーパー、映画、洋服やなど、君や彼女の趣味や生活に関することから始まったが、最近は骨董品専門店、質屋、地図専門店、漢方薬専門店、万華鏡専門店、瓦割り店、ジャンク品を破壊してストレス発散する店など、ものすごいニッチな場所に誘ってくる。こういう感じでいろいろ連れて行かれていますが、PC1が興味がありそうな店はありますか?
(理由を聞いても)「別にー」と君を不機嫌に見える細い目で見つめ、答えてくれない。
(行くというと)「ん」やっと笑顔になる。
こうして、君たちは鉱石専門店とやらに行くことになった。
シーン3「PC2オープニング「贖罪」」(PC2)
※前回決めたPC2、アニーそれぞれの結末を基に進める。
(PC2がハーベストを出た場合)
PC2は大学院を卒業した優秀なアマリリススパイから、教育を受ける感じになる。
(PC2がハーベストに残る場合)
PC2はハーベストに残り、卒業後、そのままトトからの任務でハーベスト大学院に進学した。
(アニーがアマリリスに来た場合)
アニーはPC2の部屋の隣に住み始める。はじめのうちは、いろいろなことに遠慮しており、また自分の身の振り方についても、迷っているようだった。他のブラッドに見つからないように行動しているようだった。(どんな風に接する?)
→しばらくして(一週間くらい)少し落ち着くと、彼女はハクのことで、思い出せることを話す。これを共有する方法をPC2は選ぶ。→自分でPCにメールを送る。トトに教える、ドロシーに教えるなど。
→→内容:荷物の郵送は自分が最終地点ではないこと、オクーロ村襲撃事件のとき、イニアス先生に似ている人がいたこと。
→最初の1~2年は、アニーはアマリリスとは関わろうとせず、こっそり狩りや山菜摘みに行き、こっそりと帰って自分やPC2のために振る舞う、そんな感じで細々と暮らしていた。(ちなみにご飯はおいしい)
そんな感じで細々と暮らしていたが、ある日、帰りが遅い日があった。帰って来たアニーに話を聞くと、どうやらブラッドに見つかってしまったらしい。別によそ者として嫌われたというよりは、魔法が使えるかどうか尋ねられたので、ほとんど使えないと答えると、ブラッドだと勘違いされ、いろいろ手伝わされていたようだ。明日も手伝えと言われたらしい。
→ここで、アニーは迷う:ブラッドとして手伝うか、それとも無視してよりひっそりと暮らすか。
→アニーの意見:働きたい。ブラッドとかかわりを持ちたいようだ。しかし、いつかはルドラの夫ともかかわることになるかも知れない。彼女は心配していた。
(働くと)はじめのうちは、どこか遠慮していたが、アニーが様々な場所で培った経験、裁縫、農業、漁業、は大いに役立ったようで、ブラッドからは引っ張りだこになっている。アニーも悪い気は全くしないようで、仕事から帰って来た日には、どこかすがすがしい顔を見せるようになった。
→(PC2が特にトトに言わなければ)5年経ってもトトからは隠れるように暮らしている。
(アニーがハーベストに残る場合)
アニーは、PC2が少しも嫌な顔をしなければ、アルバイトをやめるだろう。
部屋に引きこもりがちになり、淡々と授業に行って、帰ってくる。そんな日々が2~3年ほど続く。
君がハーベストの大学院に進学したある日の放課後、陽も落ちようとする時刻、君はふと、ある部屋の一室を通りかかる。その部屋は放課後だというのに、しずかににぎわっていた。君は、その中の声の一つに、聞き覚えのある声があった。
ちらりと目を向けると、部屋の前に看板が置いてあることに気付く。
「勉強室 ハーベスト会 どなたでもどうぞ」
いやでも見える部屋の中では、ハーベスト生の数人がいきいきと、同じ生徒に勉強を教えているところが見える。たまに、新しい漫画の話で盛り上がる笑い声も聞こえてくる。
その中に、いた。アニー・ペキュニアはいた。皆からは少し離れたところで、下級生の女の子の手元、ノートと教科書に指さしながら、何かを教えている。
生徒の子の質問や不安には、優しく相槌を打っており、君が今まで食堂で困らされてきた彼女とは、まるで別人のようだ。その顔は、おだやかなやりがいに満ちている。
(PC2が特に行動を起こさない場合、あるいは去ろうとした場合)そのとき、アニーは、ふっとPC2の方を見る。目が合う。次の瞬間、彼女はいたずらを見られた子供のように、眉を下げ、会釈する。
彼女はそっと教室を抜け出し、君の方に歩み寄る。
「あの……すみま……せん……」
「ごめんなさい……」と、頭を下げる。
(理由を問われれば)「いえ……。勝手な真似をしてしまい……」
「あの……これからも、ここに来ても、よろしいでしょうか……? 私でも、何かのお役に立てればと思い」
(OK)「ありがとうございます……」アニーは、肩の荷が少し降りたかのように、息をひとつ吐くと、教室へと戻っていく。それから、ハーベストの帰り道、あの勉強部屋付近を通ると、彼女のしずかな声が、聞こえてくる。
(NO)「わかりました……。……あ、あの。何でも良いので、わたしでもお手伝いできることはありませんか? あなたの”故郷”(アマリリス)の方でも、何かできることがあれば」→(具体的に~してほしいと言われれば)「はい。わかりました」アニーは、驚いたように目を開いたあと、肩の荷が少し降りたかのように、息をひとつ吐いく。それから、アニーは君が頼んだことを手伝うようになった。
(5年後:PC2がアマリリスで生活している場合)
君は今日も、君の直属の上司のアマリリス工作員であるセミナ・ウーズに稽古をつけてもらっていた。稽古といっても、やることは勉強と、魔法練習をどっちもやっている感じだ。
「よーし。今日も授業を始めよう。まあ、やることは昨日と同じだね。私がハーベストにいたときの本を一緒に読んで、その後、書いてある内容を実践だ。さっそく輪講の方をはじめようか。ある程度、読んでくるよう昨日言っておいたが、どうだい?」
(読んでいる)「さすがはPC2だ!いつも通り偉いぞー!」
(読んでいない)「なにー!何かあったのかね? まあ、仕方ない!一緒に読むとしよう」
という感じで授業にかかる。
今日も、セミナはハーベストで使っていた魔法の書を君と一緒に読むと、さっそく実践に取り掛かる。
「よし。さっき読んだことは頭にはいったかね? ○○(PC2の院データによってやることを変えよう)を実践だ! 久しぶりに君の実力をしっかりと測りたいから、手加減せずに思いっきりこい!」
そういうと、セミナは防御向きの補助魔法を自分にかけ始める。(PC2が盾役なら逆にセミナが攻撃する)
(PC2の演出)
PC2の全力を観ると、セミナは光の大楯を出し、息を切らして受け止める。
その後、顔を挙げて、ニコっと笑う。
「……すばらしい……ぶらぼ~!」
「ふざけて言っているんじゃない。PC2くん、本当に、間違いなく君の魔法の腕は私を越しているよ。アマリリスの星だ!」
とニコりと笑う。
「それじゃあ、そろそろ時間だし、今日の授業はこの辺かな」
(ちなみに、PC2はセミナにアニーのことを話しているか? どんな風に話しているか?)
(ある程度話しており、かつアニーがアマリリスにいる場合)「早くフィアンセのもとに帰ってやりたまえ」といたずらっぽい顔で言う。
シーン4「PC3オープニング「前進」」(PC3)
「昼毒」の事件から、今まであったことを描写。PC3とすり合わせながらやる。
(昼毒後の描写)
1ヶ月くらいして落ち着いたところで、翼から急に登山に行こうと誘われる。
(乗ると)ハーベストから近い、そこそこ高いが、全然難しくないような感じの山に一緒に行くことになる。
それより前の日に、登山用のグッズを買いに行く。
普通の登山靴で登ってもいいし、バリバリ魔法のアシストがある靴を買っても良い(景色を眺めたい人に人気)。
そんなこんなで当日、季節は夏くらい。山は涼しく、ちょうどよいくらいの気温だ。
翼は普通の登山靴で登っていく。地面の感触を確かめながら登るのが好きだそうだ。
しばらく行くと、吊り橋を渡ることになる。魔法で防護されているので、絶対安全だが、怖い人はまじで無理なタイプの橋。「PC3はこういうの、大丈夫ですか?」
そういう翼は冷静な顔で、足を出すが、わざとらしく、プルプルプル…と大げさに震わせている。
(突っ込むと)ニコリと笑う。
「いきましょうか」と言って進み始めるが、呼吸を整えて、なんだかんだ慎重に一歩を踏み出そうとしているのがわかる。
翼と数年つるんでいるPC3なら、本気で怖がっていることがわかる。
(突っ込むと)「……昔は、大丈夫だったんですけどね。何せ、毎日崖に足をぶら下げていましたから」
そんなこんなで頂上までやってきた。空気がおいしく、これまで登って来た緑色の木々に囲まれた山道、遠方に見えるハーベストが美しい。
「綺麗ですね。苦労して登って来たかいがある」
「……PC3。このたびは、大変な事件(「中毒事件のこと」)に巻き込まれてしまいましたね」
「僕が寝ている間に、君はずいぶんと、遠くへ行ってしまった気がする」「君は、これからあの事件とどう関わっていくつもりだい?」
(調べていくというと)「そうですか…。僕も、協力できることがあれば、何でも言ってください」「僕は、少し、休みます」
翼は少しだけ、目を君に流すと、もう一度、広大な眼下に向き直る。
(聞くと)「ちょっと、後輩の面倒を見たいと思うようになってね」「ほら、勉強会をやっていたでしょ? あれの延長です」
シーン5「PC1オープニング「ファリキクス・フォークス」」
君と結はハーベスト城下町にある、鉱石専門店にやって来た。
こじんまりとした木製の店で、店の中に入るとオレンジ色の照明と、木のいい香りがする。
気のいいおじちゃんが君たちに気付く「いらっしゃい」
先客が一人いるようで、彼は手元の手帳と、店内の石たちをじっくりと見比べていた。
というか、見覚えがあった。先客はちらりと君たちの方を見て、目を丸くする。
「おや、君は」彼はファリキクス・フォークスであった。
結「ん?知り合い?」とユイが聞く。
結「へ~」と言いながら、気を聞かせて、店の中を見まわり始める。棚に貼ってあるコラムに目がついたようだ。
「お久しぶりです。どうしてこのような穴場に?」
「私はちょっと捜査…というか勉強のようなものでしょうかね…」
「君はどうお過ごしかな? 元気?」
「それにしても彼女は…恋人?」
(違う)笑いながら「ははは…。余計なお世話かも知れないが、こういうのは早い方がいい」
(そうだ)黙って肩を叩いて「余計なお世話かも知れないが、後悔しないよう大事にするといい」
「それじゃ、私はこれで。また、近いうちに合うかもね」
そういうと、店から出ていく。
一方そのころ、結は店員に雑誌で見た水晶が無いか聞いていた。どうやら、棚には置いておらず、店の奥まで取りに行くようだ。店内は一時的に君とユイだけになる。
結はファリキクスが帰ったことを見たのか「もういいの?」
そんな彼女は、コラムを指さして言う。
「ねえ、見てみて~PC1。石にも都市伝説があるんだって!」
そこには、都市伝説として『ゲネシスの石』のことが書かれていた。
実在する物ではあるが、一般魔法使いの認識はこんなもんである。
「何でも願いが叶う石……。こんなのあるんだって……信じられる?」
「ねぇ~」
(話が収束したところで)店主が奥から水晶玉を持って現れる。
「はいはい、お嬢ちゃんこちらかな?」
「はーい!ありがようございます!」と、その水晶玉を買っていた。
彼女は紙袋を嬉しそうに受け取る。
「PC1は欲しいものとか、見たいものとかある?」
(ない)「じゃ、いこっか」
と言って君たちは店から出る。
もう道はうす暗く、人通りは少ない。澄んだ風が結の紙袋を揺らす。
結はしばらく何かを考えるように黙っていた。
少しすると、ふっと顔をあげ、前を向いたまま言う。
「ねぇ……例えばだけどさ、何でも、何でもひとつだけ願いが叶うなら、PC1はどうする?」
(聞かれると)「私は……私は、私はいいんだ。あんたと、PC1と買い物して、学校行って、っていう普通の生活ができたから、もういいんだ。あ、そだ。足くらいは治ると嬉しいかも?」
彼女は、いたずらっぽく笑う。
その時、目の前にきらりと弧を描く光が、闇夜に移った。
「あ…!PC1!見た!?流れ星!」
「5000兆円手に入りますように5000兆円手に入りますように5000兆円手に入りますように!」
「PC1!私、間に合った!?」
シーン6.1「PC2オープニング「アニー・ペキュニア」」(アニーがアマリリスにいる場合)
(帰宅)そんなこんなで夕刻、君が帰宅すると、アニーが住居の前にいた。崩れかけたポストの後ろで、体を折り曲げるようにして立っている。何かから、隠れているようだ。どう見ても隠れられていないが。しかも、その姿勢のまま編み物をしている。今度、近所の子供の誕生日があるので、編み物をプレゼントすると言っていたする気がする。
(君に気付くと)「おかえりなさい、PC2先輩」(どう呼んでいるか決めておくこと)
と、そのままの姿勢で笑顔を向ける。
「○○(アニーが子供たちに紹介した名前)みっけ!」と、子供の一人が来て、アニーに指をさす。
アニーはさも驚いた顔を見せる。
「あら…!みつかっちゃった!良い場所だと思ったのに、すごいねぇ」とさもなごりおしそうな顔で、隠れていたポストを一瞥する。
子供はそれを見て満足そうに笑顔を浮かべると、走りさる。まだ見つかっていないメンバーがいるのだろうか。
アニーは君の方をクルリと振り向く。「もうご飯できてますよ。一緒に食べますか?」
とにこやかな笑みを浮かべる。帰ってくると、いつもこんな感じで迎えてもらえる。
(良い)「はい!」
(ダメ)「はい!私、かくれんぼの続きがあるので!」
という感じで、君は家に帰ると、机の上に湯気を立てたご飯が用意してあった。
(アニーと一緒なら)一緒にいただきますをして食べる。「おかわりもありますよ」
そんな風にご飯を楽しんでいると、ガタリ、と音がする。郵便が来たようだ。
見に行くと、それはトトからのものであった。
今晩、PC2一人で彼女の下に来るよう書いてある。
簡単な任務と、大事な話とやらがあるようだ。
シーン6.2「PC2オープニング「セミナ・ウーズ」」(アニーがハーベストにいる場合)
(帰宅)そんなこんなで夕刻、君が寮に帰ると、窓辺に黄色の蝙蝠がいた。君がハーベストに来てからずっと続く、定期連絡である。
「やあ、PC2。今、大丈夫かな?」
「あ、それとわたしなんだが、なんとこの度、PC2に直接会うことになりました!」
「気付いてると思うけど、この蝙蝠くんは電話みたいなものだからね。当然、中の人がいるわけだ」
「というわけで登場します!私の名前は~……」
「てってれてってれててってれてってって~(某猫型ロボット風)!セミナ・ウ~ズ!」
という声が、PC2の後ろからする。振り向くと、君の部屋のふすまがシャーっと空いて、一人の少女が舞い降りる。彼女はふわふわとしたクリーム色の服を来て、右腕に包帯を巻いている。
「ふう。この仕込みの為に、昼一からここに隠れてたんだ。いや~暑かった……。汗びっしょびしょ」
彼女は左手に黄色の蝙蝠を止まらせると、右手でびしっと敬礼のポーズをとる。
「改めまして!アマリリスナーブ兼、ハーベストスパイでここに潜んでおります。セミナ・ウーズです!」
「といっても、今までずっと連絡を取り持ってきた仲だがね。リアルで合っただけ」
「トト様に言われてね。君をサポートするよう言われてきたんだ。と言っても、PC2の方がもう、間違いなく魔法戦の実力は上だろうし、私は本当にサポートだけだ」
「そだ。それと、PC2に任務があります」
「ちょっと急なんだけど、アマリリスに帰ってくれない? トト様から話したいことがあるってさ」
「では、質問がなければ失礼する!ハーベストの様子はわたしが見ておくから安心してね」
(特になければ)
「ではっ!さらばだ!とう!」
と、セミナと蝙蝠は窓から飛び立ち、消えていった。
シーン7「PC3オープニング「神谷翼」」
追っている内、半年後に、PC3はファリキクス刑事に声をかけられる。きっかけは、ハクについて、情報を聞きたいという、彼側の調査である。PC3はハクと直接話して生還した数少ない一人だからだ。
翼もアドヴェント卒業後、ハーベストに合流、院進と君と同じ道をたどっている。ただし、時々、アドヴェントに帰っては、先生の手伝いをしたり、頼まれれば、後輩に勉強を教えたりしているらしい。
・院に行くと、ファリキクス経由で、ゲネシスの岩の分析に協力してほしいと言われる。
→快諾すれば、翼と協力して進めることになる。
(協力すると以下の情報が手に入る)(もし、協力しなくても翼がくれる)
→5年前の中毒事件後に回収された石により、さらなる性質が判明した。びっしりと空いた穴は、マナを流す血管のような役割である。さらに、この四角い穴は魔法的に意味があるよう配置されているようで、現実世界のコンピューター回路のような役割ができる。この四角い穴にマナ(魔力)を流し込むことで、『願いを叶える』という魔法を起動することができるようになっているようだ。
・院で調べもの中の一幕のシーン
君たちは、ずっと黙ってページをめくっていた。
(PC3は集中力ある方か?)今日は進展なく、さすがに疲れてきたくらいのころ。
「コーヒーでも飲みません?」
「ハクのことを調べ始めて、もう5年くらいたちましたね。僕たちも立派なハーベスト院生です」
(PC3のことを聞いたりする)
「さて、そろそろ戻りましょうか」
と言った翼だが、ゲネシスの岩の研究資料を見て、いたずらっぽく言う。
「PC3、君はもし、何でも願いが叶う魔法があったとしたら、何かを願いますか? そんな魔法無いっていうのはなしですよ。ここにあるらしいですから」
(聞かれると)「僕は……僕は……」彼は悩んでいるようだ。
「僕の持論では、起きたことは変わらない。いや、変えてはいけないと思ってるんです。だってそうでしょう。起きたことを不正な魔法で帰るということは、そこで得た喜びも苦しみも否定することになりますから。…つまり、今の自分を否定することになりますから」
「ただ、こう悲劇的な死を見ていると、自分の正義じゃないものにも、頼りたくなる」
そう言うと、コーヒーを一杯、口へ運ぶ。
「すいません……ずいぶんと、仮説的の多い話をしてしまいました。疲れているのかな?」
一息つくと、翼は新聞を広げる。
「おっと……また犠牲者が出てしまったようですね……」翼は眉を顰め、君に、ひとつのネット記事を見せる。
『セント・エイリスで自殺 噂の都市伝説?』
「ハクのことは、いわゆる都市伝説のような形で、人々は認知しているようです。今回の事件は、もしかしたら、かかわっていそうなので……。僕が見てきましょうかね」
と言って立ち上がる。
「ああ…流石に、今すぐという訳ではないですが」
「明日から見てくるから、君は紅茶でも飲んで待ってて」
「朗報を祈っていてくれ」
シーン8「PC1オープニング「ドロシー・フロム・オズ」」(PC1)
君は、珍しくドロシーに呼び出された。
部屋に入ると、ゲームをしているドロシーがいた。それと、その隣には、もう一人、とんがり帽子に、水色のローブ、ファンシー・フロム・アザがドロシーの遊び相手にさせられていた。
ファンシーは慣れない手つきだが、それなりに要領が良いようで、遊び人のドロシーと互角くらいにわたりあっている。
ファンシー「あら、ドロシーさん、PC1さんがいらしたようですよ。こんばんは」とファンシーはゲームの手を止め、笑顔を君に向ける。
「はじめまして。わたくしは、第四次元のハーベストで学長を務めております。ファンシー・フロム・アザです。今日はお散歩ついでにドロシーさんのお部屋に遊びに来たのですが…お邪魔してしまったようで」と、にこやかに言うが、どこか遠慮げな目線を君に向けて挨拶をする(PC1が第四次元に悪い感情を抱いていないか心配している)。
ドロシー「きたきた!PC1~!最近どう~?元気?」
などと調子よく聞いてくる。
そんな会話を微笑ましげに聞いていたファンシーが話を切り出す。
「では、お邪魔でしょうし、わたくしはここらで」
「PC1さん、あなたのご活躍はドロシーさんからしっかり聞いておりますよ」
「それに、あなたをみると、とても懐かしい暖かさを感じます。……初対面なのに、おかしいですよね?」といたずらげに言う。
「それでは」とファンシーは消えるように歩き去る。ドアの音は聞こえなかった。
ファンシーを見送ったところでドロシーの方を見ると、真面目な顔で学長室の机の前で、書類をあさっていた。書類はいつもの感じで雑に積み上げられている、訳ではなく、きちんと処理されているようで、各書類にドロシーのサインや、質問への回答がどれもしかりっと……という訳ではないが、最低限書かれている。
これは、普段からちょっとくらいドロシーを知っているものであれば、だれでも驚くべき事態であることがわかる。
(指摘すると)ド「ふふーん!たまにはね?」と胸を張って言う。
ドロシーは元々書類に束をある程度把握していたような顔で、いくつかめくると、「あったあった」と、一枚の紙を君に見せる。
ド「はいこれ。PC1にひとつ、簡単な依頼をやってほしいんだ」と紙を渡す。
そこには、『隕石の魔鉱石調査』という題名で、簡潔に依頼がまとめてあった。どうやら昨晩、流れ星が魔導次元の白き湖にあたる場所に落下したらしい。まあ、流れ星という名の隕石だ。被害は特にないが、隕石を調査することで、貴重な鉱石が研究できるからも知れないから、調べてきてほしいというものだ。
ド「PC1には簡単すぎちゃったかな?頼める?」
(了承すると)「うん!ありがとう!」「アドヴェントにも応援を頼んでいるから、その子と合流して調査してね!」
(誰かはまだしらない。もし、ドロシーに聞いても知らないという)
ド「それと……まあ」
ド「ファンシーちゃんたちの住むところ、第四次元についても調べておくと良いかも!」
と、ウインクしていう。
ド「よっし!PC1もゲームしよーよ!」と言ってドロシーはコントローラーを君に渡してくる。
ドロシーは、君にちょっかいをかけながらゲームを始める。
ド「PC1、学校、楽しい? あ、授業は楽しくなくてもいいんだよ!」とフォローを入れながら聞いてくる。
ド「そっか」(と適当に雑談する)
ド「PC1。ちょっとおかしな話してもいい?」
ド「わたしがもし、もしだよ。もしいなくなったら、この学園を頼んでもいい?」
(良い)ド「そっか。なら安心できるかな」
と、ドロシーは安心したように笑う。
そのまましばらく、君はドロシーと遊んでいた。
窓からのぞく満月が、二人を見ていた。
シーン9「PC2オープニング「トト・フロム・オズ」」(PC2)
君は手紙にあった通り、塔へと向かう。
外はもう真っ暗で、やや曇っており、雲の隙間から星の輝きが見える。
そんな様子を見ながら塔を登り、トトの部屋の前まで来た。中からは、トトが誰かと話す声が聞こえる。
(扉を開けると)
トトと、軍人風の男が何やら話をしていた。
ふたりは、PC2が入ってくるのをみると、いったん話を中断して、出迎えてくれる。
トトは笑顔で、もう一人の男は、表情は変えずに眉をあげて君を観る。
「いらっしゃい。PC2。非常に急に呼び出してしまってすまないね」
トトは軍人風の男の方を指して「ああ、こちらはちょうど来ていたんだ。嵐谷巌。階級はナーブ」(高い階級の者なので、PC2は知っていてもかまわない。といっても、他のナーブのメンツと比べると流石に影は薄い方だ)
嵐谷巌と呼ばれた男は物珍しそうにトトを一瞥してから君をしっかりと見据える「嵐谷巌、階級はナーブだ。トトに挨拶をしろと言われたものでな。階級も、チームも違うのにどこでよろしくするかは、わからないが。まあ、よろしく」と言って大きな手を差し出してくる。
(応じると)「お噂は少しだけ聞いているよ。スパイの任務に失敗したんだとな」
(少し話したところで)
「それでは俺はこれで」というと、嵐谷は出ていく。
トトはそれを見送ると、君に向き直り、やんわりとした笑顔を浮かべる。
「それにしても、急に呼び出してしまってすまない」
「忙しくなかったかな? それとも、大切な人との時間を邪魔しはしなかったかな?」と、トトが冗談まじりに言う。彼女が、任務を言い渡すときに、こういう雰囲気で話すのは珍しい。
「そうか」
「くだらない話をしてしまってすまなかった。任務の話をしよう」
と言って咳払いを一つする。
「任務の話だが、PC2、君は、流れ星というものに興味はあるかい?」
(ある)「ああ、僕もとてもロマンチックな現象だと思う」
(ない)「そうか、迷信は信じないか」
「では実は、昨日、流れ星が落ちたらしいことは知っているかな?」
「しかし、流れ星の実態は、単なる隕石に過ぎない。そこでだ。君にはその隕石の調査を願いたい」「珍しい鉱石があるかも知れない……というのが、こういう調査のいつもの理由なのだが、今回は訳が違う」
「……あの隕石は、君も聞いたことがあるだろう『ゲネシスの岩』である可能性がある」
「ゲネシスは今から約12年前。ハーベストの者たちによって破壊され、その破片は過去未来を問わず、様々な次元へ飛んだ。そして、あの隕石が『それ』である可能性は十二分にある。ハク・フロム・アザに回収させるわけにはいかない、という訳だ」
「PC2、あの隕石を見つけ、持ち帰ってくれ。君ひとりで足りないのであれば、少数であればつけてくれて構わない」
「どうだい、受けてくれるかね?」
(はい)「よし。頼んだよ。少数精鋭なら、君が一番信頼している。……他にも理由はあるがね。」「ああ、それと、もし、ハーベストやアドヴェントの奴らがいた場合、敵対しないでほしい。できることなら、知らんぷりをして調査をすること。最悪、奴らに協力して、隕石を回収させても、問題ない。だが、ハクにだけは渡してはダメだ」
「それと、君はハーベストに短期間だけ就いていたイニアス教授を知っているかい?」
「君に頼んだ隕石。それ以前にも何度か落ちているのだが……。彼とよく似た風貌の男が、必ずその隕石周辺で目撃されている」
「彼の身元について、軽くでいいから洗っておくことをお勧めしよう」
「最後に、君には話しておこう」
「次元を隔てたすぐ向こうに、ハク・フロム・アザがいる。そして、ことが始まったら、僕はここにいられなくなるだろう」
「そうなっても、アマリリスの大切な仲間たちを守れるように、既に手を打ってある」
「黒き森の、おとなしいクリーチャーが多い地域に、拠点を作ったんだ。アマリリスの構成員が全員移動しても、しばらくはもつようになっている」
「だから、何かあったら、皆はそちらに避難させるから。そのつもりで」
そのような形で一気に話終えると「君に話していないことは、こんなところかな。何か質問はあるかい?」
(無い)「よし。……ああそれと、手紙にも書いたんだが…」と、彼女は話にくそうに、君から目をそらし、窓の外を見るめる。満月を覆う雲をゆったりと見つめる。やがて、君をまた見つめると。
「僕から君に、お願い、がある」
「君の腕は信頼しているし……何よりも、いろいろなことをきちんと向き合い、抱えても倒れない人間であることを知っている。だから、聞いて欲しい」
と、反応をうかがうように、君の目を見る。
「もし、もしだよ。僕がいなくなるようなことがあれば……そのときは、アマリリスを支えて欲しい。もちろん、アマリリスには頼れる仲間が大勢いる。が、君もその中の一人になって欲しいんだ。これは僕の個人的な頼みだ……お願いできるか?」
(うん)安心したように、笑う。「うん、ありがとう。頼んだよ」
そうほほ笑む彼女の背中越しに、半分ほどが雲で隠れた満月が見える。
シーン10「PC3オープニング「セイント・イヴ」」(PC3)
PC3はある日、クラウスの名前でアドヴェントに招集される。招集といっても、ドロシーのような半強制的なやつではなく、招待状が届く感じの。
丁寧に執筆されており、招集の内容としては『ハク・フロム・アザの件の依頼』とある。
(ひさびさ?)アドヴェントに赴くと、セント・イヴが出迎えてくれる。
「お待ちしておりました。どうぞ、こちらへ」と、学園長室まで案内してくれる。
「おじいちゃん、PC3さんが来ましたよ」
「おお、ありがとうイヴ。PC3くん、よくぞ来てくれた。忙しいときだったらにすまんのう、さぁ。こちらへ」
と、来賓用のソファを進めてくれる。
その向かいに、クラウスと、イヴが座る。
「ハーベストの方ではうまくやっているかね?」
「そうか、よかった」
「学食はおいしい?」
「おお、そうかそうか」
「寮でもうまくやっておるかね?」「(そいえば君は、アドヴェントでも寮だったかな?)」
「おじいちゃん」と無駄話を延々とするクラウスに、イヴが釘をさす。
「ははははぁ。すまないすまない。昔の教え子が帰ってきてくれたとなると、つい嬉しくなってしまってのう」
クラウスは愉快に笑うと、反省しました、という感じでわざとらしく頭を落とす。
「ともかく、君のように、アドヴェントで学んだ子が活躍しているのは、とても嬉しい」
「そういえば、ハク・フロム・アザのことで、協力していると聞いておる。ご苦労さん。ファリキクス刑事から報告は聞いておってな。いつも助かっておる」
「そこでだね、まずは招待状に書いてあったことを依頼したい」
そういうと、クラウスは一枚の書類を手渡してくる。
それは、白き湖に落ちた隕石の調査で、貴重な石や魔法の鉱石である可能性もあるとのことだ。
「この依頼を受けてくれんか?」
「これ自体は、まあ、ときどきある依頼なんだがね。今回ばかりは訳が違う」
「ハク・フロム・アザが、関わっているかもしれん。だから、君にこうして来てもらったのだ」
(承諾されると)「おお、ありがとう。頼んだよ。我々の方も研究者や、治安組織と検討を重ね、動かしておるところだ」
「それと、ハクが絡んでいる石の名前、ゲネシスの岩だか石だかいうのだが、事前に見た目や特徴を調べておいた方が良い」
「それで、もう一つ雑談なんじゃが、君、神谷翼くんという生徒を知っておるだろう?」
「彼はこちらへ遊びに来てくれてな、後輩たちに魔法や勉強を教えてくれておる」
「おお、そうかい」
と、彼はいったん話を置くように、なんどもうんうん、と首を縦に振る。
「そうだな……なら」
彼は君にまっすぐ向き直るように、座りなおす。
そして、皺だらけの目をまっすぐ君に向ける。
「君は、10年以上前にあった事件を知っているかい? 第四次元が発見されるに至った、最初の事件だよ」
「そのとき、頼りあると思っていた教授たちは、みな消えてしまった。奴らは頭がいい。頼りのある者は、みな消えてしまった。だから、今から言うことは、老いた大人たちには頼めないのだ。……私も含めてね。だからどうか、情けのない頼みを許してほしい」
彼はじっと君の目を見据えて言う。
そして、「いいかい?」という感じで、目を少し広げる。
「刑事や友人から話を聞く限り、君はなかなか難しい経験を、してきたようだね」
「誰にでもできることではない。だから、PC3くん、君に頼むんだ」
「わしに何かがあったとき、君に託したい。この学園、いや、我々の未来を」
「何も君1人でなんとかしろ、という訳ではもちろんない。ハクたちが、何かをしてきたとき、君が思う行動をとり、覚悟のある者と協力してほしいということだ。もちろん、それが魔導次元や、我々を見捨てるということであったとしてもかまわない。君が最善だと判断するのであれば。だが、その判断を、最後間でやり遂げて欲しい。君に託すとは、そういうことだ」
もういちど、「どうかね?」という感じで君を見てくる。
(承諾すると)
申し訳なさそうに、目を閉じてうなづく。
「すまない。もちろん、私からもできるだけのことを君に共有する」
その後、顔をあげると、目を細めて、笑顔をつくる。
いつものゆったりとした雰囲気に戻る。
「ありがとう。PC3くん。この老いぼれの不安を聞いてくれて」
シーン11「情報収集シーン」(全員)
情報項目
・『ゲネシスの岩の特徴・性質』
(第二話でも出てくる内容)→ゲネシスとは、第四次元を丸ごと生成した巨大な像で、強大な魔力を持っていた。しかし、ドロシーなどの活躍で粉々に砕かれた。その破片が次元の彼方へ飛んで行き、時空を超えて各地に降り注いでいる。この岩は、『願われたことを膨大な魔力で無理やり叶える』という性質があり、それは満月の日に最大となる(満月であれば昼でも良い)。この岩に“願う”と、願ったものの魔力を増強して使用し、たちまち願いを叶えてしまう。魔力さえあれば大抵のことは可能であるが、どのような叶え方をするかは不明瞭な点が多く、事故にも繋がるため、そのような行為は禁止されている。
(新しい情報)→ゲネシスの岩の中には、1cmくらいの間隔で、半径5mmくらいの小さな空洞がある。この空洞には、マナがびっしり溜まっている。このマナは岩に触れている者の意思を汲み取り、自動的に回路にマナが流れるようになっている。しかし、小石くらいのサイズのものに、この方法でマナが流れてしまうと、空洞に満ちていたマナが無くなり、岩は物理的に壊れてしまうだろう。また、意思といっても、非常に強いものでないと反応せず、普通に実験しているだけでは、まず起きず、生死にもかかわる強い意志や願いでないと反応しない。
→PC1が持っているもの(第一話の最後にゆいからもらった小石)は、この岩の小さなカケラであることがわかる。
・『第四次元の人々について』
第四次元の人々は、全てゲネシスが魔導次元の人々に似せて作られた人形である。人形と行っても、構成マナが少し違うだけで、それ以外は全く同じである。ただし、最大の相違点は、第四次元の人間は、ゲネシスが自由に操ることができる点である。
また、5年前にアニーからの手紙を横流ししていたバティ、および、横流し先でその手紙を管理していた発動工場の職員が殺された事件があった。このような調査結果から、ハク・フロム・アザも第四次元の人間を操ることができると考えられている。
・『ハク・フロム・アザの目的』
ゲネシスを復活させることである。そのために、魔導次元中からゲネシスの岩を集めている。最終的に集めた岩を結合させて、ゲネシスを復活させるつもりではないかと推測されている。ゲネシスの新しい身体は、像の破片を魔法で補助しながら再構築したものとなる。その体は、死体を繋ぎ合わせたフランケンシュタインの怪物のように、以前の何倍も強くなっているだろう。
ゲネシスが復活してしまえば、12年前にあったものと同様の事件(シナリオ:消えゆく瞳の事件)をまた起こすことすら可能となるであろう。いつ、それが起こるのかは、全くわかっていないため、シビュラ先生が占いをしてくれるらしい。
→『シビュラ先生の占い』が調査可能になる。
・『イニアスについて1』
イニアス先生の経歴を洗うと、すぐに詐称だらけであることがわかる。理事会に推薦されて入ったものの、誰に推薦されたのか、理事会自身も良くわかっておらず、2~3人に対価を与えることでうやむやの内に教授になったようだ。→『イニアスについて2』が調査可能になる。
以下、追加情報
・『イニアスについて2』
相当な時間をかけて探すと、彼と顔が良く似た人が見つかる。名前はルーカル・オズボーン。研究者で、魔導次元地方文化の研究をしていた。自分の資産を使って孤児院の経営者もしていた。研究で知った不幸な子供を引き取っていたらしいが、約10年前に突然、行方不明となった。
行方不明になる直前、自身の資料を全てハーベストに寄贈した後、何者かに怯えるように家に閉じこもっていたようだ。寄贈は貴重な資料があるのにも関わらず、なぜか匿名で寄付しており、内容はほとんど不明。行方不明発覚後、彼の自宅、研究室に資料がほとんど無いことから、寄贈主がルーカルではないかと推測されている。さらに、彼が失踪した日付は、PC1の故郷、オクーロ村の襲撃事件のわずか一か月前である。
・『シビュラ先生の占い』
シビュラ先生が、この調査の最終日に占いをしてくれるらしい。以下の詩は、今回のハクの事件について、占いの結果である。
「一閃の流星が落ち、太陽がふたつ昇るとき、災厄は訪れる」
この占いの解釈はいくつかあるが、今日から数えて2日後に、最悪の事態が起こると予想されている。つまりは、ハクの、いや、ゲネシスの再進撃である。魔導次元中が巻き込まれることとなるであろう。
シーン12「隕石調査」(以降、全てPC全員)
(情報収集シーンで情報共有していない場合は、ここの道中でしてもらうと良い)
情報収集の次の日の朝。PC1とPC3は、隕石の落下地点である、白き湖に行くため、まずは協力者と合流することとなる。この隕石は、おそらくゲネシスの岩であり、ハクたちに回収させるわけにはいかない。そんなことに、PCたちが気付くのかは別として、2人は集合した。
合流時間は、朝、いつも講義が始まるくらいの時間(どっちが速くくる?)。学園の校門で待ち合わせになる。
→集まったところで、ハーベストを出て、白き湖に向かって歩くことになる。場所は2人とも既に教えてもらっており、白き湖の周りの森を抜けた先の菜の花畑である。
近場なので、すぐに白き湖に来ることができる。
脇の森に入っていくことになる。
そこは、霧が立ち込めており、非常に視界が悪い。PC2も同じくらいの時間にここに来る。或いは、既に2人をつけていても良い。
そんな感じで、PC1とPC3が歩いていると、バサ……ザザ……ザザザ……という足音がする。どう見ても複数人いる。そして、囲まれている。
前を観ると、詠唱の声と、火属性魔法を溜めている紅い光が見える。
(ここから、PC2はいつ出てきても良い)
(敵の姿)→黒いローブを被っている。PC1は嫌でも思い出してよい。それは、オクーロ村を襲ったあの日に襲撃者が来ていたものと同じである。
(もし、ローブを剥がした場合)→その下はハーベストの制服を着た生徒である。そいつは、君に姿を観られても、特に動揺はしない。しかし、その目は濁っており、どこを見ているのかわからない。君たちはこいつらが、操られた第四次元の人間であるとわかる。
(目の前の敵に対応すると)→後ろからかまいたちが飛んでくる。そいつを倒そうとすると消える。別の者がテレポートの魔法を使ったようだ。
そんな感じで、総勢10人くらいの黒いローブの者を相手にすることになる。3人で協力すれば、特に消耗なく倒すことができる。
→演出をしてもらう。
PCたちはそのまま合流して、落下地点まで行くことになる。
(落下地点にいくまで)話したいことがあれば、話しておくと良い。
シーン13「イニアス」(中間戦闘)
湖のすぐ近くのほとりにある、菜の花畑に君たちはきた。畑といっても、最近手入れされていたような感じはない。平和な時に来れば、それなりの光景だっただろう、菜の花たちは太陽の光を反射し、黄色く光っている。
さらに、そんな菜の花畑の真ん中に、大きなクレーターがいくつかある。どうやら、隕石は空中で分解し、バラバラになって落ちてきたらしい。
そして、各クレーターには、先程いたような黒いローブの者たちが、隕石を回収していた。その隕石の断面は、太陽の光を受け、虹色にきらめいていることがわかる……ゲネシスの岩だ。
君たちが菜の花畑に出ると、一番大きいクレーターにいた男が、君たちに気付く。
「おや? 邪魔が来たようだな」
青い、狂気的な眼が君たちを捉える。それは、5年前に突然いなくなったイニアス先生であった。
「こちらは我らの方で回収していてね」
「見守っていてくれるのかい?」
「そうか。元生徒であっても手加減はしない」
というと、魔導書を取り出し、威圧するかのように数ページめくる。
中間戦闘:イニアス
シーン14「未来へ託す祈り」(全員)
君たちはイニアスの発動体を破壊する。
イニアスは苦しみ、うつむき……そして、首を振り……顔をあげる。その目はいままでのイニアスのものとは明らかに違っており、元々彼にあった狂気的なまなざしは無く、おじいちゃんのような優しくやわらかな目であった。
「あっさりと教授の力を上回るとは……面白い」
「非礼を詫びよう。……私はハクの奴に操られていた。……ルーカル・オズボーン。一回の教授さ」
そういう彼の足元から、サラサラと砂が風に乗って流れていく。
よく見ると、イニアスの体は足元から徐々に消えて行っていた。足が無くても、バランスを崩す様子はない。その体は、魔法の力で無理やり繋ぎ止められていたのだろう。それが今、崩れ去ろうとしている。
「私はハクによって生かされてもいたのだ。時間が無い。伝えよう」
「君たち、いや、ハーベスト……いや、魔導次元の全てに警告をしなくてはいけない。というのも、奴らはもう、動きだすであろうからだ。ハクは集めたゲネシスの岩で、ゲネシスを再構成している。少しくらいパーツ欠けていたとしても、ゲネシスは動きだすだろう。君たちが学園に帰るころには、徐々に人々が消えゆく事件が起こると同時に、第四次元との交信が途絶える。そして、明日にでも……ドロシー、トト、クラウス教授、他にも多くの有力な教授や生徒、テロリスト達が、消える。そやつらは第四次元へ行き、次元の壁に阻まれ、事件が収束するまでこちらに戻ってくることは、けっして無い」「君たちは、彼ら無しで事を解決する必要がある。なあ、若人よ。消えゆく老人に聞かせておくれ。ハーベストは、アドヴェントは、アマリリスは、奴らに対抗できると思うか?」と、君たちに順番に聞いていく。
「……くれぐれも気をつけたまえよ」
「それと、君は、PC1くんだね。君は……君は自分のことについて知りたいと思ったことはないか? 君は妙な力を持っている……もしかしたら、私が研究していたことと関係があるのかも知れない」
(はい)「なら、ハーベストの図書館でやることがある。検索端末で、『君自身の名前』と『ハク・フロム・アザ』の名前で、それぞれ調べなさい。自分の名前での検索などをするのは、どういうことかと、訝しむだろうが、君にとっては大きな価値がある。」「覚えているかな? 君のオクーロ村にいた新聞屋の勘吉という男を。私が寄贈した資料の中に、彼が発行していた新聞がある。」
(いいえ)「そうか。それも選択のひとつだろう。一生の後悔にならないよう言っておくが、もし気になったならドロシーに尋ねると良い。かなり回り道をすれば、きっとわかる」
(他に話したいことが泣ければ)イニアスの消滅は、もう首元にまで達していた。
「もう、時間か。私は、連行されるときにひどく傷つけられてしまってね。ハクの魔術で生きながらえていた。実質的に肉体は死に、魂だけが囚われていたということになるね」
(聞きたい事などなければ)「老人の話に耳を傾けてくれてありがとう、若人たち。君たちが創造した未来を、遠くから見ている」
イニアス(いや、ルーカル・オズボーン)は風に乗って消えて行った。
(帰っている最中)
PC2に電話がかかってくる。セミナ・ウーズだ。
「もしもーし!PC2?」
「お疲れさま。首尾はどうだい?」
「おおーすばらしいね」
「ありがとう。トト様には私から報告しておこう。あと、イニアスから聞いたことで、調べたいことがあるのなら、さっさと行ってくるといい。なんなら、ドロシーにも私の方から報告しておこう。アドヴェントはどうせ遠いし、全てが終わってから報告でいいよね」
と、提案してくれる。
「それじゃ~!任せな!」という感じで切れる。
その他、話したいことがあれば、話すと良い。
シーン15「図書館」(全員)
(図書館に行く)
君たちは端末へと向かう。
→『PC1』のフルネームで検索すると、どれだけ多いハーベストの蔵書でも、十数件しか結果が出てこない。その全ては、『勘吉コレクション』と呼ばれている新聞たちであり、気になる記事と、その関連記事が目に入る。『ハク・フロム・アザ』で調べれば、『白昼夢』という題名の一冊の古い貴書が出てくる。
勘吉コレクションと白昼夢はどちらも、匿名で、同じ日付に寄付されたものであった。日付や内容から見て、イニアス(ルーカル・オズボーン)が寄付したもので間違いなさそうだ。これが、先程イニアスが言おうとしていたものだろう。
以下がそれぞれの内容である。
(アニーが第二話でクライマックス2で死んでいる場合は、彼女が最期に書いた手紙も、「ハク・フロム・アザ」の検索で見つかる)
(どちらも長い文章だが、勘吉コレクション→白昼夢の順に読むことを推奨)
・勘吉コレクション 数十件
→滅びたオクーロ村から発掘された新聞たちである。PC1が学校に始めて行ったときのこと、結と初めてお参りに行ったときのこと、初めてしゃべった時のこと、初めて歩いたときのこと、そして……。君が生まれた、いや、“発掘”されたときのこと。
→それはちょうど、君が生まれた年の新聞だ。「赤子、発掘される」という題の記事があった。
内容:豪雨があった翌日、山中の洞窟にて、赤子が発見された。息があり、村の医者に預けられている。現在容体は安定しており、この村でどのように受け入れるのか話し合いが進められている。この洞窟がこれまで未発見だったのは、豪雨の自崩れまでは、地中に埋まっていたからだろう。地盤が乾ききった後、勇気ある村人数人が捜索したところ、棺のような箱が発見され、中から童話のようにこの赤子が出てきたわけである。赤子は、この棺に刻まれていた、名前とみられる文字からPC1と呼ばれている。
→その翌日の記事「緊急※全員目をお通しください:PC1のことは成人まで他言無用」
内容:村人の皆様にお願いがあります。昨日発見された赤子、PC1は『PC1の苗字』夫妻に引き取られました。夫妻はPC1の将来を考慮し、少なくとも成人までは、本当の子供ではないことを伏せておくことを決めました。そこで、紳士淑女のオクーロ村の皆様にお願いなのですが、皆様も夫妻と同様、PC1やこれから産まれる子供達には、夫妻の義子ではないことを伏せておくよう、お願いいたします。少なくともPC1、いや、PC1(フルネーム)が事実を受け止められるまでは。どうか、よろしくお願いいたします。
→さらに、「勘吉コレクション付録」と題された研究資料が見つかる。これは、PC1(フルネーム)が入っていた箱についての分析結果である。この研究はルーカル・オズボーンひとりでおこなったもののようだ。
内容:(前略)以上の結果から、これはコールドスリープ技術を実現する装置であるといえる。大きさ的には、赤ん坊だけでなく大人一人なら入ることができる大きさだ。現実世界の技術をやや超える代物であるが、第四次元の都合の良いマナがあれば、起動することができる。そして、いったん起動してしまえば、何千年でも何億年でも眠ることができる。
・白昼夢
→付録:白昼夢を全て見せること(一番下にあります)。
※できれば、PC1の真実についてPCたちに整理してもらいましょう。
調べものが終わったあたりで、PC2にセミナ・ウーズから電話がかかってくる。
「ドロシー学長がね!君たち3人に会いたいってさ!報告よろしくね!」
シーン16「月が落ちる夜」(全員)
ドロシーに報告へ行く。
「みんなおつかれ~~」ドロシーはおかしをむしゃむしゃ頬張りながら迎えてくれる。
(PC2がアマリリスに行ってしまったのなら)「久しぶりだね、PC2。また会えてうれしいな~。チョコパイ食べる?」
「もちろんふたりも!」とチョコパイをくれる。
「それで、私の方もチョコだけにちょこっと聞いてるんだけど……どうだった?」
「……そっか。君たちに頼んでよかった。きっと、トトもそう思ってるはずだよ」
「これから、辛い戦いになるね……」ドロシーは窓の外をぼうっと眺め、雲になった月を見ながらまた一つ頬張る。
そのままの姿勢で「今日中に、学園のみんなを避難させちゃおうと思っている」
「アドヴェントや、他の学園も、そうなると思う」
「ねぇ、みんな」
ドロシーは視線を君たちに戻す。
彼女は少し寂しそうな目で言った。
「シビュラの占いだと、明日、とんでもないことがおこるみたい」
「でも、それって、まだ“あいつ”が何かして来るって決まったわけじゃないでしょ?」
「明日の朝。PC1、PC2、PC3、君たち3人は、ここに集合ね。食べたもの全部吐いちゃうくらい、いっぱい、遊ぼ」
「で、明日の朝、もし私がいなかったら……。君たちは、守りたいものを守ってね」
「それじゃ、解散。……あ、そだ。もうひとつ覚えておいてね!こんな楽しみ!間違っても私は、自分からいなくならないからね!!」「じゃ、ほんとに解散!」
(PC2がアマリリスに行ってしまった場合)「私は嬉しいんだ。君たち3人がまた……ここで集まってくれて」
(解散)
君たちが解散し、家に向かってしばらく歩くと、メールが届く。ドロシーからだ。「dear 愛する生徒たちへ 少し噂は耳にしていると思いますが、明日、ハーベストで大変な戦いがあります 海沿いのホテルを3棟貸切りました 全員分あります! みんなはそこで英雄ドロシーちゃんの帰りを待っててください」
シーン17「日々」(PC3)
君はいつも通り、学生寮に帰る。
その途中、よく見知った人物が、ほぼ完全な満月を見ていた。
神谷翼である。
(声をかけると)「ああ、PC3。」
「綺麗な月ですよね、ただ、これでもまだ満月じゃないらしいですよ? 本番は明日だとか」
「明日……。明日ですが、君はどのようにお過ごしする予定で?」
(3人で集まることを知ると)「なるほど」
「僕はアドヴェントに向かおうと思っています」
「ハーベストで風の噂で聞いたのですが、どうやら、ホテルに避難せず、ハーベストを守ろうと残ったものがそれなりの数、いるようです。僕や君だけじゃなくてね」
「そして、恐らく、アドヴェントでも同じことが起きていると、思います」
「みな、自分の居場所が恋しいものです。僕は、彼らを導かなくてはいけないと勝手に思っています。…世話してきた後輩もいることですし、結局は僕も自分の居場所が恋しいんです」
「まあ、何が言いたいのかというと……君はすごい」
「PC3。この騒動が終わったら、また景色が綺麗なところにいきませんか?」
「またか、って思っていませんか?」
「思えば、君とはいろいろなところに行きましたね」
「山にも上ったし…山にも上ったし……笑」「ああ、その前には、僕の故郷までわざわざ助けに来てくれたこともありましたね」「山に登る前は誰と、どんな趣味をしていたか、もう思い出せないよ」
「必ずまた、戻ってきましょうね。ここへ」
翼は話の締めにかかるような雰囲気だったが、ひとつ、何か思い出したかのように止まる。
「PC3。最期に一つ、よろしいでしょうか? ちょっと頭にひっかかったことがありまして」
「いつか、ゲネシスの岩を調べているときに、僕は『もし、何でも叶える魔法があったらどうするか?』という話をしました」
「その時の僕は、こう言った。願わない、と。そんなもので現実を改ざんするのは、自分たちの今の楽しみも、過去の苦しみも否定することになるから」
「PC3。君は今日だけでもいろいろなことをしただろう。憶測も混じるが、古い友人に出会ったり、誰かの祈りを見たり、命を懸けた覚悟だったり。その経験があって改めて聞きたいのですが、もし、何でも叶える魔法があったらどうしますか? 遠慮なく、実直な話をお聞きしたい」
(返しパターン候補)「君らしい…。ありがとうございます。心の整理がつきました」
「それでは、おやすみ、また会いましょう」
シーン18「罪」(PC2)
PC2が帰ると、夜のとばりがおりていた。
ドロシーが連絡したのか、アマリリススパイ経由なのか、既にイニアスが戦った後に言っていた内容は、トトに届いていたようだ。既にアマリリスのブラッド、フィンガー、一部のナーブ、そしてクリーチャーたちが避難し始めていた。有力なナーブたちが避難の指示と護衛を務めている。面倒見の良いオーガンはそんなナーブの横で、励ましや叱咤を入れている。明日、自分たちが消える可能性があることをもちろん知っているのだ。避難するブラッドたちの表情は不安げで、それに対しブラッドたちは表情が硬いものが多い。何かがあったとき、まだブラッドたちには仕事がある。
そんな感じでアマリリスに帰ってくる。
(PC2がアマリリスにいる場合)君もアニーと一緒に避難し始めなくてはいけない。
想定:トトのところに行くor アニーのところに行く。
(トト)
トトは廃墟の中心にある塔、つまりいつもの場所にいた。
その一番上にある部屋から、避難するアマリリスたちを優し気な目で見ている。
「やあ、ひと仕事ありがとう。PC2」
「明日か、明後日か…。何も起こらなければ良いきがするし、さっさと起こって解決してしまいたい気もするよ」
「事が起これば、僕は間違いなく消えてしまうが、どうか覚えておいてほしい」
「アマリリスが無くなるのは、僕が消えたときじゃない。残った皆がアマリリスとして団結できなくなった時だ。僕はそうならないための材料でしかない。たといアドヴェントやハーベストに負けたとしても、すっかり仲直りしてしまって共存することになったとしても、ね。」
「PC2。あとのことは頼んだよ」
「そうだ、あえて指示は出していないのだが、明日の朝、君はどうするつもりかね?」
(ドロシーのところへ行くというと)「……ほう、それはなぜだい?」→「わかった。君を信じよう」
(アニーがアマリリスにいる場合)「それと、裏の花畑で、君を待っている子がいるみたいだ。行ってあげたらどうかな」
(アニーがハーベストにいる場合)「それと、ハーベストから、子猫が一匹、ついてきたみたいだよ。裏の花畑にいる。回収しておいてね」
(アニー)
アニーを探して(家を目指して)歩いていると、少し高い丘が見える。その丘には菜の花畑があり、黄色い点々がうす暗い夜にぼうっと光っている。なんとなく目に入ってみていると、そこに何やら動く人影があった。よく見ると、アニーのようだ。
丘に登ってみる途中、廃墟街から出ていくアマリリスたちの行列が見えた。
闇に隠れてもそもそと動いている。訳も分かっていなさそうな子供が走り回って連れ戻されたりしている。
菜の花畑に着くと、アニーが座り、そんな様子をぼうっと見ていた。
菜の花畑は暗く、きらめく星たちが見下ろしている。
アニーは君にすぐ気づいたようで、
(アニーがアマリリスにいる場合)「おかえりなさい、PC2先輩」「……すみません、気が付いたら、ここでぼーっとしてました」と君に顔を向ける。
(アニーがハーベストにいる場合)「見つかっちゃいました」「結構、頑張ったんですけど」
「先輩、せっかくなので、少しだけ、星を見ていきませんか?」
「綺麗……」
「先輩、明日は、どこかへお出かけですか?」
(ハーベストに行く)「はい……」
(アニーがアマリリスに来ていた場合)
少し寂しそうに眼を細めてから、星の方へと顔をそむける。
「先輩……先輩に、ここまで連れてきてもらって、とても感謝しています」
やすらかな、優しいげな目で言う。
「いろいろな、楽しいことや、楽しみなことができました」
そういうと、今度は、不安を押しころすように、胸元に手を寄せる。
「先輩は、どうして、私をここまで連れてきてくださったのでしょうか?」
「すみません、どうしても、聞きたくて」
(一通り話終わったところで)「……ありがとうございます」
今までよりも晴れやかな表情で、PC2に顔を向ける。
「先輩、私、ちょっと変なんですけど、こういう大きな事件があって、もし、誰も犠牲にならなかったら、ちょっとだけ嬉しいんです」
「やっと、やっと、私がお役に立てますから。先輩に、私を助けてくれた皆に、私の力で恩を返せるって」
アニーが口を堅く結び、少しだけ潤んだ目を君に向ける。
「そして、先輩が本当に大切にしてきたものを、私の力で守れるって」
「だから私は、これからも、いろんな人へ、恩を返します」
「それこそが、私ができる……その、贖罪だと今は思っています」
「PC2先輩、私が一つ願うなら、アマリリスの皆様と暮らす、元の日常に戻ること。私が、前に進めれているかも知れないと思うところに戻ること。だから……PC2先輩。無事に帰ってきてくださいね」
彼女はこらえるように、目を閉じてなんとか絞り出す。
シーン19「結の夜」(PC1)
あたりは暗くなっていた。
君が寮に帰る道を歩いていると、街路樹の麓に座るひとりの影を見る。ゆいだ。
この辺りは、真っ暗だった。街灯の影になっており、しかも、先程のメールの影響か、校舎の明かりもほとんど消えていた。だから、星と月の光が綺麗に見えた。そんな光に、ゆいの影がはっきりと見えた。
ゆいは、君が来たことに気付いたようだ。
「あんたおそいねえ。こんな時間まで」
「星。綺麗だね」
「なんかこの辺、いつもより暗い気がする」
「そいえば、なんかメール来てたね。素直に不安だわ」
「私たちも避難?しないとねえ」
(しないと言われた場合)「……。分かった」「なんでか聞いてもいい?」
(素直に戦いにいくと言われた場合)「……」「それは……あんたじゃないとだめなの?」
(ダメと言われた場合)「ふーん。分かった。まあ、私も成長して聞き分けが良くなったから見逃してあげる」
「でもあんた。PC1は本当に立派になったよね。カース事件も自分で首つっこんで解決しちゃったみたいだし、刑事さんにも信頼されてるみたいだし、当たり前みたいな顔して大学院にも行って」
「PC1はさ。立派な魔法使いになったけど、楽しい学園生活できた?」
「そっか」
「もし、人生を選びなおせるなら、別のことをしたい?」
「私は、立派な魔法使いのあんたでも、なんも考えず毎日が楽しいあんたでも、どっちも……良いって思ってるから。そばにいたいって思ってるから」
気付けば、結は涙声になっていた。
「私はここで祈ることしかできないけど、わたしのこと、忘れんでね」
「だって、オクーロ村で生まれて、育ったのは、もう、わたしとあんたしかいないから……」
そう言って、PC1の肩に顔をうずめる。
「見送りにくらいは、行かせてよね」
シーン20「2つの太陽」(マスターシーン)
次の日の朝。君たちは各々起きて、外へ出る。雲一つない快晴だ。太陽が何かを祝福するように、正面から、君を照らす。……しかし、景色がいやにボヤっとしたような違和感がある。人間である限り、いや、魔導次元に住む生物である限り、必ず気付くだろう。
君は違和感の正体に、すぐに気付いた。そう、君の目の前の地面に、君の影がある。目の前の太陽のまぶしさから目をそらし、後ろを向くと、もう一つの太陽が君を照らしていた。
2つの太陽は、循環し、永遠の光となり、星、月、雲、すべての光を塗りつぶした。白夜が始まった。
シーン21「ファンシー・フロム・アザ」(以降すべて全員)
次の日の朝。君たちは3人とも各々の夜を過ごし、朝に学長室に集まる。
すっかり生徒がいなくなった学園を、歩いていた。すると、運動場に向かっている生徒がちらほら見える。遠目で観ると、運動場にそこそこの生徒が集まっているようだ。100人以上はいる。避難もせずに何をしているのだろうか。
(よく見ると)彼ら、彼女らの頭には、赤い鉢巻が巻かれている。そして、生徒たちの前には、ひとりの生徒が何やら演説をしている。図体が大きく、大きくなった犬を連れている。どこかで見たことがある気がする……。記憶力の良いPCであれば、それが天王寺西条であることを思い出すかもしれない。
壇上から彼の、ハーベストを救う~とか、俺たちが守る~とかいう声が聞こえてくる。
部屋に着くと、そこにはドロシーではなく、ファンシーが立っていた。
「PC1さん、お久しぶりです。そしてお初にお目にかかりますPC2さん、PC3さん」
「ドロシーさんを始め、頼りにできる方は全て、向こうへ行ってしまいました。私が元居た第四の次元に」
→ここで、全ての公式NPCがこの世界から消滅したことを告げる。(エヴァーグリーンなど非戦闘員は除く)
「皆様、あの恐ろしい太陽を見てもここに集まったということは、相応の覚悟を持っていらしたと考えて、よろしいですよね?」と言い、全員を見渡す。
(全員覚悟ができているようなら)
ほっと息を吐いて。
「わかりました。私たちが予測している、ハクたちのプランをお話ししましょう」
「どうやら、ゲネシスは、前回のときよりも、あからさまかつ、かなり迅速にせめて来ているようです」
「あの2つの太陽を見たでしょう? あれは、ひとつは魔導次元、そして、もう一つは第四次元のものです。第四次元がこちらに近づくスピードが速すぎるが故です」
「そんな中、ドロシーさんたちはあちら側にいるゲネシスを抑えてくださっているようです」
「そして、こちら側でやらなくてはいけないことなのですが……。ハク・フロム・アザを、止めることです」
「前回と違う点のひとつなのですが、こちらの魔道次元に脆弱なゲネシスが存在しない可能性があります。本来、第四次元を魔導次元に向かって進めるには、両方の地点に一人ずつ、強力な魔法使いを配置する必要があります。前回の事件では、魔導次元側にもゲネシス自身を置いていたのですが、今回は代わりにハク・フロム・アザを置いている可能性が高いです。いえ、ゲネシス自身を除けば、彼女以上の適任はいないでしょう」
「もちろん、裏の裏をかいてゲネシスがまた魔導次元側にいる可能性もありますから、それも考慮して、既に別の組織が黒き森中を探してくださっています」
「皆様はアマリリスへ向かい、そこにいるであろう、ハク・フロム・アザを止めてください」
「微量ですが、私は全体の指揮を執る予定です」
(ファンシーが白昼夢の内容を聞かれた場合)「……? ……覚えがありません」「皆様は本当のことを言っていると思いますが……」「わたくしにも、覚えていない記憶があるのでしょうか? それとも、その本の言っていることが……事実ではないこと……なのでしょうか」「……しかし、信じて欲しいのですが、いつか申し上げました。私がPC1さんを見て懐かしいと思う気持ちは、本当です。今でも、感じるくらいには……」
そうこう話していると、元気よく扉が開き、ファリキクスが入ってくる。
「やあ、久しぶりだね」
「僕も、協力させてもらう。……いや、ずっとこの日のために協力させてもらってきた」
「もう君たちと出会って何年前になるかな。はじめから味方だと思って一緒に行動できるのが嬉しいよ」
「それと、君たちの生徒は勇敢だねぇ。あっという間にハーベスト生徒軍ができあがってしまった」「まあ、あんまり危ないとこに深入りしないように言っておくよ。ただ、ああいう生徒さんを見ると、そうだね、胸に響いてくるね」「彼らはきっと、自分たちの日常を守りたいという祈りと共にきた。ハーベストはもぬけの城にする手はずだったが、彼らに守ってもらおうかと思ってる」
「……それにしても、君たち3人は…。本当によく集まってくれたね」
ファリキクスに連れられ、学長室の棟から出る。
そのあたりで、PC1に聞きなれた声がする。
「PC1~!」結だ。
「これからお出かけ…?」寂しそうな顔で聞く。
「うん、いってらっしゃい!ゼッタイかえって来てね。私、いつまでも待ってるから」
結は無意識にペンダントにそっと手を当てて言う。
「PC2さんも、PC3さんも、馬鹿でわがままなやつですけど、PC1のこと、よろしくお願いします!」と言ってしっかり頭を下げる。
そのまま結は校舎内に去っていく。
ファリキクスが咳払いをして。
「ここからは慎重にね。いつゲネシスに操られた向こうの生徒がやってくるかもわからない」
そう声を低めたそのとき、ぎゃ~~~!という悲鳴が、後ろから聞こえた。
つまり、結が帰った方からだ。……間違いなく、結の悲鳴だ。
シーン22「特殊クルドサック1「開戦!」」
急いで校舎内に戻ると、結が複数人の生徒に取り囲まれていた。よっぽど場所が悪かったのか、その数ざっと30人以上。全員発動体を取り出しており、その一部が結に向けいまにも魔法行使をおこないそうだ。ほとんどの者は、別の犠牲者を探してゾンビのように歩いている。
淡々と詰め寄ってくる様子から、明らかに正常なものではない。第四次元の生徒だろう。
という訳で、彼女を助けましょう!!
説明:このシーンのクルドサックは、なんと、演出を行うだけで成功できます!演出を行う場合は、どのようなものでも構沸いません、成功です。つまり、絶対に失敗することはないということです。クルドサック失敗のところに描いてあるものは、君たちが手を差し伸べなかった場合に起こることです。
君たちが、いや、魔導次元が迎える大きな戦いを、テンポよく描写していきましょう!
クルドサック1「結を助ける」
結に向かって第四次元の一人が魔法を放つ。大した魔法ではないが、結の発動体が破壊され、彼女に命の危機にさらされる可能性がある。
要求:誰か1人が結を助ける。
失敗:結のHP-30(戦闘不能)
「わ、わたしは一人でも大丈夫だから!!いってらっしゃい!」
と、左手でペンダントをぎゅっと握って叫んでいるのが見える。そのペンダントは、PC1と同じものだ。彼女は手を震わせながらも、状況に全く合わない笑顔を君に向けて言う。事態を聞きつけたファンシーが焦った顔で、結の手をとり、安全な場所へと引っ張っていった。
クルドサック2「ファリキクスと協力する」
結は他の者が助けた。あとは、第四次元の生徒たちを蹴散らし、君たち自身が先に進むだけだ。ファリキクスはPC3に目を向ける。「いけるかい?」というと、両手を広げ、闇のマナを溜め始める。
以下のうち、PC3の役割に応じて1つ要求を選ぶこと。
・要求(攻撃):誰か1人がファリキクスの支援を受け、敵を撃退する演出をする。
・要求(防御):誰か1人がファリキクスを敵から守る演出をする。
・要求(支援):誰か1人がファリキクスに支援を与える。
失敗:PC全員のTP-8
演出(攻撃):ファリキクスが黒いマナを解き放ち、叫ぶ。「ポップン・ライトニング!!」黒い稲妻のマナが君の周囲に渦巻く。ファリキクスが合図する「やれ!」。
演出(防御):君に向かって、六色の満月の光が襲い来る。ハーベストムーンだ!(演出を挟んでもらう)君がそうして守備を固めている後ろで、ファリキクスはゆっくりとマナを溜め、解放する。「カオスオブ!アンビバレンス!!」紫色の奔流が、偽物の生徒たちをなぎ倒した。
演出(支援):君が与えた支援を受け、ファリキクスは大量のマナを解放する。「カオスオブ!アンビバレンス!!」紫色の奔流が、偽物の生徒たちをなぎ倒した。
「ナイスだ!今までうっぷんが溜まってた分、スカッとしたよ!!」
「学園は僕たちに任せて!行ってきな!」
ファリキクスが見送ってくれる。
廊下に出て、しばらく走るとハーベストの生徒たちがたむろっている。頭に赤い鉢巻を巻いている。先程、運動場でたむろっていた者たちのようだ。
その中に、PC2を呼ぶ声があった。赤い鉢巻を撒いたセミナである。
「PC2~!」と手を振って叫ぶ。近くまでいくと、こうささやく。他のPCは近くにいるので、聞こえてくる。
「彼らはハーベスト軍だ。何かできることはないかと、わけもわからず行動しているが大丈夫。私がなんとかしてアマリリスの方に行くよう、誘導しておこう。それと、アマリリスが敵でないこともそっと囁いておく」「PC2、君は、あんまりうろうろしていると、敵側だと勘違いされてしまう可能性があるから、そっちのお仲間さんと一緒に、先に進みたまえ。そうすれば、黒き森で嵐谷隊長たちと合流できるはずだ」
そう言っているセミナの後ろに、ひとりの生徒が杖を向ける。みるからに彼に意思のようなものは感じられない。第四次元の生徒だろう。
クルドサック3「セミナ・ウーズを助ける」
・要求(攻撃・支援):誰か1人がセミナを狙う生徒を倒す。
・要求(防御):誰か1人がセミナを狙う生徒から彼女を守る。
失敗:PC2のHP-20 セミナの発動体に重症
君がセミナの後ろの生徒を倒すと、彼女は驚いた様子もなく、PC2の後ろに向かって黒い塊いくつも放つ。「ダムダムダムダムダムドォ!!」すると、PC2の後ろにいた別の生徒が、声をあげて倒れる。どうやら君も狙われていたらしい。彼女はPC2にウインクをすると、背を向けて走る。そうして、人ごみに消えていった。
シーン23「特殊クルドサック2「共闘!」」
PCたちは黒き森へとやってくる。君たちのはるか後ろに、ハーベスト軍がぞろぞろとこっちに来るのが見えた。どうやら、セミナの誘導はうまく成功しているようだ。
黒き森に入る、しばらく進むと、目の前に大量のアマリリス部隊が見える。しかし、それに意思は感じない。ゾンビのように、意思のない目で銃やトラップを向けてくる。どうやら、第四次元のアマリリスのようだ。そいつらは、君たちの方へゆっくりと近づいてくる。後ろまでは見えないが、アマリリス全軍がいると仮定すれば、500人以上もいる。
さらに、その背後には、虹色の7体の悪魔がいる。悪魔は、ベルフェゴール、レヴィアタン、マモン、アスモデウス、ベールゼブブ、ルシファー、そして、サタン。七つの大罪の複製たちだ。一番後ろには、サタンが控えており、それを守るように前に6人。
偽アマリリス軍は、目ざとく君たちに気付くと、足を速めて向かってくる。このままでは、非常に大きな消耗は避けられないどころか、突破すらできないかもしれない。
そんなとき……「ローズマダーコスモス!」聞きなれた青年の声がする。君たちの前方に炎が舞い、花弁のような細かい火花となり、前方、偽アマリリスの軍団へと降り注ぐ。それだけで、何人もが発動体を破壊されて倒れ伏す。
飛び出してきたのは、神谷翼。
「皆様、無事ですか?」
「結局、合流することになりましたね。PC3」
「ハーベストの人たちは? 彼らも向かっていると聞きましたが」(セミナからのリーク)
(状況を聞くと)「かしこまりました。それなら、のちに合流できそうですね」
翼は余裕を見せるように僅かに笑う。しかし、額から汗がにじみ出るのが近くにいる君たちなら見て取れる。
「時間はそう無いと聞いております。進めそうであれば、”僕たち”を差し置いて前へ行ってください」
そうこうしている間にも、偽アマリリス軍はどんどん迫ってきている。
「それでは、参りましょうか。ちなみに皆様。100人以上の一番前を務めるという覚悟は、おありでしょうか?」
(PCが全員うなづくと)
「あと、分かっていると思いますが、もしここにアマリリス軍がいたとしても、僕たちは味方だと思っています。それは、アドヴェントの皆にも伝えてある」と、翼はわざとらしく、大きな声でいう。
翼はそのまま少し待ち、偽アマリリス軍を十分な位置まで引き付けると、片手をあげて、合図を出す。
「みんな!」
翼が声をかけると、それに呼応するかのように、左右の木影から大勢の人が出てくる。その数は100どころではない、どう見ても2倍以上、200人ほどはいる。しかし、右から出てきた者たちと、左から出てきた者たちの出で立ちは少し違う。右から出てきた者たちは、翼と同じく、黄色の鉢巻を巻いている。雰囲気からしても、アドヴェントの生徒たちであることがわかる。
対して、左から出てきた者たちは、もう少ししっかりとした足取りで、腕に紫色の腕章を巻いている。PC2にはわかる、本物のアマリリスだ。指揮系統をお互いに邪魔しないよう、アマリリスはアドヴェントの後方から参加することにしたようだ。しかし、中には、邪魔そうにアドヴェント軍を見る者もいる。
そんな中、木影に、戦況をうかがうようにじっと潜むがっちりとした軍人風の男が見て取れる。PC2は、嵐谷巌とわかる。PC1とPC3も、雰囲気からして、アマリリスの指揮官だとわかるだろう。巌は七つの大罪を確認すると、発動体を抜き、ゆっくりと軍と合流した。
PCたちは、これらの軍隊の一番前方で、巻き込まれるようにして進むことになる。こうして、アマリリス、アドヴェントの連合軍は、かなりぎこちないながらも、数で押す勝負になっている。
そんな感じでしばらく前に進み、偽アマリリスともう少しで衝突というところで、ブーンという羽音とともに、黒い雲のようなハエの集団が襲いくる。ベールゼブブのコバエたちだ。一番前で対峙しなければならないのは、君たち。翼が剣を向け、炎のマナを溜め始める。しかし、彼一人だけでは厳しいだろう。力を合わせて魔法を放つ、もしくはそんな彼の魔法を支援、あるいは時間稼ぎをしてやれば、何とか撃退できそうだ。
クルドサック4「翼と共に道を開く」
要求:誰か1人が翼と協力して、大量のコバエとベールゼブブを葬り去る。
失敗:PC全員のTP-5 翼が重症を負う、それによるアドヴェント軍の半壊
演出:翼は君とピッタリ呼吸を合わせ、魔法を放つ「意志は華となりて散る……ローズマダーコスモス!!」君たちが魔法を唱えると、広範囲に広がった炎の蔓がコバエを葬り、ベールゼブブを焼き焦がす。ベールゼブブは、逃げようと2~3歩動いたところで力尽きた。
次に、撃破されたベールゼブブをなぎ倒し、翼を生やした堕天使、ルシファーの偽物が、木々をかいくぐり、こちらに歩いて来る。しかし、彼の頭上の枝に、黒い塊が見える。黒いスライム……あの日から、一度も見ることがなかったアニーの黒いスライムだ。チャンスをうかがうように、静かに波打っている。誰かがルシファーの気をそらすか、時間を稼げば、一手加えられるかもしれない。
クルドサック5「敵を足止めする」
要求:誰か1人が敵を足止めし、アニーに合図を出す。
失敗:PC全員のHP-10 アニー、アマリリス軍・アドヴェント軍の何人かが重症を負う
演出:ルシファーは君を倒そうと躍起になり、大きな翼を広げて近づいてくる。そして、とある木の下を通ろうとした次の瞬間。上から巨大な黒い塊が落下し、ルシファーに覆いかぶさる。しばらく中でもがいていたが、スライムの執念は凄まじいもので、クシャリという高い音と共に力尽きた。
スライムから、PC2にだけ聞こえるように、アニーの声が聞こえてくる。
「すみません……。ちょっと気になって偵察に来ただけなのですが。私自身はブラッドの拠点の近くにいるので、皆は安全です」
「怒るなら、おひとりで対処できない状況になってしまったことに、怒ってくださいね」彼女は珍しく明かるげに話すと。
「では、お気をつけて……」スライムは地面に吸い込まれるように消えていった。
ルシファーが倒れると、どこからともなく、霧が晴れるように偽サタンが姿を現し、パチリと指を鳴らす。すると、倒れたはずのベールゼブブ、ルシファーがゆっくりと起き上がる。すぐに戦線復帰してくるだろう。サタンは2人を回復させると、その体に闇の霧を纏い、再び消える。面倒だが、これでは追うことができない。七つの大罪の偽物どもを打ち取ることができない。その様子を見た周囲のアドヴェント軍が露骨に落胆、もっと言えば心が折れかけているのが伝わってくる。
そんな戦況を見ていると、君たち3人の肩をがっちりとした手が叩く。
「おい、あんたら」
アマリリスの指揮官だ。
「俺が一匹やる。サタンが出てきたら殺せ。3人で協力してな」
と、鋭い目を向けて言う。
クルドサック6「サタンを倒す」
要求:3人で協力してサタンを倒す(PC1を中心に、演出できると良い)。
失敗:PC全員のHP最大値-20。アドヴェント軍に何人か怪我人が出る。既に重傷者が出ているなら、翼も重症を負う。
演出:嵐谷巌は、狙撃銃を構え、横に軽く飛ぶ。偽アマリリス軍の合間を一瞬の内に見つけると、一言呟き、引き金を引く。「――ブリッツA、始動」。その言葉と共に、風を纏ったナイフを打ち出す。撃ち出されたナイフは、針の穴を通すように偽アマリリス軍たちの隙間を抜け、立ち上がろうとしていたベールゼブブを貫く。哀れなハエは、また動かなくなった。
そして、それを見たのか、サタンが再び、めんどくさそうに姿を現す。――今がチャンスだ。(PCたちの演出を入れてもらう)
サタンが倒れると後ろから歓声が上がる。アマリリス軍、アドヴェント軍、後ろから合流してきたハーベスト軍も見ていたようだ。君たちを見た3軍はようやく、所属部隊を問わずに混じり合い、協力する利点と可能性に思い立ったようだ。翼もそれを直感的に見抜いたのか、すかさず。
「皆!今は協力の時だ!僕たちは未熟だ!アマリリス軍に合わせよう!」
「俺たちもだ!翼に続け!」と天王寺西条の声も聞こえる。
君たちの近くにいた巌はしめたとばかりに、顔をあげると、指揮官らしく大ぶりに手をあげ、翼と天王寺に指示を出す。こうして、即興の3色連合部隊ができあがった。
それから、3色は混ざりあい、互いに息を合わせようと、良い意味でお互いを見あうようになった。さっきまで、アドヴェント軍やハーベスト軍を邪件の目で見ていた工作員も、彼らを見直したようだ。
巌は、一番近くにいたPC2の肩をとんとんと叩いていう。「よくやった。全軍協力し、前進する。みな、お前たちを理想として認識した。大したもんだ」
PC全員に聞こえるようにはっきり言う。「現場判断だ。お前たち3人に頼みたい。道をやや外れて偽アマリリス軍を迂回し、アマリリスに行ってくれ。そして、ハク・フロム・アザを殺せ。何人か護衛に着かせる。……今回の奴らはいやに電撃的らしいじゃないか。俺たちは、この行軍速度だと、サブプランにしかならん。だから……できるな?」
「よし。群衆は理想の前を歩けない。お前たちが進むことで、こいつらに悪くない影響が出るだろう」
「ここは任せろ、ここにいる奴らは、誰一人、死なせやしない」
そう言ってナイフを投げると、後ろから翼を狙っていた偽マモンの頭に突き刺さる。
巌がハンドサインをするとアマリリスの数人が君たちの横に着く。巌がGOのハンドサインを君たち3人に送る。
君たちについたアマリリスの側近は、PC2は関わったことのある人物かも知れない。彼ら、彼女らはPC1、PC3にも尊敬に近いまなざしを向けると、森の端へ誘導する。
軍からの離れ際、翼が君たち3人の方を見てうなづくのが見える。「行け!」と聞こえてくる。
シーン24「特殊クルドサックラスト「塔の中」」
君たちは黒き森を駆け抜け、アマリリスに到着する。
それなりに偽アマリリス軍がわずかにいたが、ここまで勝ち取ってきた君たちなら、わけなく突破できる人数でしかなかった。
アマリリスの側近たちと共に、塔の前へ向かう。彼らはそのまま塔の前に残り、他の邪魔者を排除してくれるようだ。実際、少量ではあるが、ゾンビのように偽アマリリスの人間が群がってくる。
「いけ!君たち!」「頼んだわよ」「ここはまかせな~」
そんな、アマリリスの側近たちから声援をもらいながら、君たちは塔に入っていくことになる。
そうして、塔の中、君たち3人だけになった。
塔の中は……静かだった。
中には誰もおらず、偽アマリリスの人間もいない。
君たちは、音をたてながら、一段一段、階段を登っていく。PC2にとっては見慣れたところだろう。
と、登っていく最中、PC1は『感じる』何かが近づいたことに。君の特殊能力の①の効果を1シーンに2回から3回に増やすこと。
そして、最上階の部屋。
本来であればトト・フロム・オズの部屋の前まで来た。PC2は何度もきた場所であるが、扉はしっかりと閉じられていた。さらに、それだけではなく、見慣れない物がある。扉に石板のようなものが埋め込まれており、それが、強力な結界を発していた。そして、その石板には、次のような文章が刻まれていた。
『
ここに侵入する者
いかなる者でも生きて帰り得ぬ
ハク・フロム・アザ
』
しかし、強力な石板であろうと、君たちもそこらあたりの魔法使いではない。これくらいであれば、3人全員で力を合わせ、魔力を注入すれば、容易に破壊できる。
ラストクルドサック「石板を破壊する」
要求:3人で一斉に魔力を注入し、扉にかけられた石板を破壊する。
失敗:魔導次元の喪失
→演出をすると、石板ごと扉が破壊され、クライマックスに進む。
最終話「白夜」:クライマックス
シーン25「ハク・フロム・アザ」(PC全員)
扉を破ると、そこは紫色のカーペットが敷かれた、綺麗な部屋が広がっていた。
そして、その中央に、ベッドが一台、安置されている。
ベッドには、一人の少女が横たわっている。とんがり帽子に、白いローブ。そう、ハク・フロム・アザである。彼女は、生きてはいるようだが、ピクリとも動かない。
そのベッドの後ろ側には、石板のようにごつごつとした、いかつい装置がくっついていた。そして、その装置からチューブが伸びており、ハクの全身へとつながっている。どうやら、生命維持装置であるようだ。装置は、マナを消費し、半永久的に動いているようで、止まる心配はない。
ハクの体はピクリとも動かなかったが、君たちの頭の中に、少女の、心の底から親切そうな、澄んだ声が響いてくる。
「ごきげんよう。本日は、とても良いお天気となりましたね」
(気付かない、黙っているようなら)「ハクですよー」
(PCが話さないなら)「みなさま、石板はご覧になりましたか? 間違えで入ってきてしまったのであれば、どうか、出て行ってほしいのです。わたくしの、み姿は、とても神聖なものなので」
(生命維持装置が何か聞かれる・寝ていることについて聞かれると)「たいへん、誇らしいことです。ファンシーが魔力を使えないものと同じように、わたくしは身体を使うことができません」「しかし、とっても素敵な青空も、皆様のお顔も、見えております」
(ゲネシス、という言葉がPCの口から出ると)「あのお方を、そのようにかってな名前で呼ばないでください。それは、ファンシーがかってにそう呼んでいただけでしょう?」
(どう呼ぶのか?と聞かれると)「愛を込めて、あのお方、と」
(オクーロ村の事件のとき、PC1をなぜ生かしたのか聞かれたら)「PC1とは、あなたのお名前でしょうか?」君たちは、ハクからPC1への暖かい感情をシンクの魔法で感じる。「太古の昔より存在する、暖かな感情。あなたの姿を見たとき、わたくしが、あなたを殺めてはならぬという、確かなお役目をうけたまわりました。あなたは、少なくともわたくしの力では、死のお役目を与えてはなりませんでした。きっとこれは、昔から決まっていたことなのでしょう」「しかし、ここに長居をするようなら、死のお役目をはべることとなってしまいますよ」
(沢山の人を殺して、何が楽園だと言われたら)「ええ。今の世界は楽園ではないでしょう。わたくしたちの住む次元も、ここ、魔導次元も、現実世界も。あの方たちには、非常に尊むべき死のお役目に恵まれたのです。だからどうか、怒りも、悲しみもなさらないでください」
(白昼夢という日記を知っているかと言われたら)「すみません、あなたのお力にはなりそうにもございません。ルーカルが研究していた日記でしょうか? 存在は知っていますが、中身を見たことまでは……。読んではいけない気がしたので、きっと、わたくしのお役目ではないのでしょう」
(どうしてこんなことをするのか?と聞くと)「それは、わたくしに役割をくださった方、すなわち、あのお方のため」「ときに皆様は、人の進歩を信じますか? 一生癒えない傷を負った者がそれを乗り越え、再び楽しく暮らすことができると、信じますか? 一生許されないおこないをした者が、それを乗り越え、自分らしく暮らすことができると、信じますか? 一生かけても取り戻せない尊い物を失った者が、再びそれを取り戻し、また前を向いて暮らすことができると、信じますか?」
「わたくしは、信じます。これが、人の進歩。そして、進歩した人々は、それを皆に親切に教えるでしょう。これが、人々の進歩。こうして得られた教えは、もっともっと多くの人に伝わり、最初に教えた人がいなくなっても、文字に刻まれることで残ります。これが、人類の進歩」
「あのお方はこう考えました。この、渦巻く人類の進歩は、いつか、たった一つのところに収束すると。そしてそれが、今にいるどのような存在も想像できない、楽園」
「しかし、この楽園ができあがるには、いったい、どれほどの人が進歩をして、伝える必要があるのでしょう? そして、この人々はけっしてこの楽園を見ることはできません、つまり、犠牲者です。この楽園に行くために、どれほどの犠牲が必要なのでしょう?」
「あのお方は、それをとても気にされていたそうです」
「だから、その犠牲はわたくしたちの次元の者で良い」
「皆様、すなわち、魔導次元の方、現実次元の方、には、ゆっくり眠っていただきます。その間に、わたくしたちが人類を進歩させ、とっても素敵な楽園を、作り上げます」
「そうして、何千年、何万年もの夢から覚めた皆様は、好きに生きることができるでしょう。楽園、を」
「いかがでしょうか? 皆様が、このうつつよで歩いた、ほんのひと時の時間など、ちょっとした白昼夢だと思って、その終わりで、素敵な午後を過ごしましょう? ね?」
(発動体演出)ハクの体から莫大な魔力が吹き荒れる。部屋に充満し、轟轟とふきすさぶ。窓を震わせ、服がはためく。やがてそれはまとまり、大きな白い翼という、形になる。翼はゆっくりと、ハクの体を持ち上げる。それは、まるで魂が無いかのように、手足頭がだらりと垂れ下がった状態で空中に浮く。そして、赤色のチューブがマリオネットの糸のように、ベッドとハクをつなぎとめる。
本体に対してあまりにも生き生きとした魔力の翼は、大きく広がると、あなたたちの方を、向く。
最終戦闘:ハク・フロム・アザ
(戦闘終了後演出)
ハクは発動体である生命維持装置を破壊され、翼を失う。
翼を失った少女はベッドへと落ち、胸の前で手を重ねる。……まるで祈るかのように。
そして、部屋に静寂が訪れる。彼女の体はゆっくりと朽ちていく。
君たちの頭に、かすかな声が響いてくる。
「どうやら、わたくしも、死のお役目に恵まれたようです……」
※PC1に願いの石の①の効果を使う場所であることを伝えましょう。
(ハクにアルヴム・インフィニタスの裏効果をかけることで、記憶を取り戻し、その状態で話をすることもできる)
(記憶を取り戻した状態で、ゲネシスのやったことを聞かれると)「あのお方は、わたくしも、ファンシーも、記憶を消し、新しいお役目を与えてくださりました。わたくしのお役目は、あのお方の再生です。
また、PC1、お前を魔導次元によこしたのは、間違いなく、あのお方ですよ。あのお方はおやさしくも賢明な方で、いつでも自分の考えが正しいとは考えなかった。その世界の弱く生きる人々が、頼ることのできる全てを失い、それでも、一位団結して自分ではない誰かに祈ることができるのであれば、世界を楽園という結論へ導く必要はない、とおっしゃっておりました」
「……これ以上、詳しくお話することはできません。なぜなら……お前の役割は、まだ終わっていないからですよ」
(十分に話したところで)
PC1は、何かが近づき、重なった感覚がする。①の能力の使用制限を無くすこと。
シーン26「マスターシーン「終戦?」」
魔法学園ハーベスト、学長室。
ファンシーが結を庇い、襲撃者と交戦していた。ファンシーも少しは練習したものの、魔法はいまだに人並み以上ということはなく、苦戦している。結も泣きそうになりながら反撃していたが、いつか突破されるのは時間の問題そうだった。
そのとき、襲ってきた第四次元の生徒たちの動きが突然とまる。突然訪れた平和に、二人は顔を見合わせる。彼女らには知る由もないが、ハクが倒れたためである。
驚いたように、立ちすくんで、しばらくすると、傷だらけのファリキクスが学園長室に入ってくる。かなり落ち着いており、顔には微笑すら浮かべている。どうやら、学園内の全ての襲撃者が動きを止めたらしい。
それからファリキクスはファンシーにいくつか報告をし始める。出て行った3人や誰かが上手くいったおかげではないかと、嬉しそうに話し合う。
ゆいは、まだ険しい顔をしていた。彼女は学園長室の窓から3人が出て行った方を見やる。
「あとは、皆が帰ってくるだけ」
彼女は祈るように、窓の外を見つめる。
シーン27「夢の終わり際」(全員)
君たちは、ハクを倒し、一息ついていたが……。
ピキピキピキ……と外からガラスが割れるような大きな音がする。それは塔の壁を震わすほどに大きい。
そんな音がしばらく続き……ガシャン!という大きな音がする。
ゴォォ……という空を薙ぐ音が聞こえた後……ドーン!という非常に大きな地響きが君たちを襲う。
何かを溜めるかのような間があった、その次の瞬間。君たちの目の前にあった、トトの部屋の入り口の壁。それが、強大な力で砕かれる。君たちの眼前は、土煙に覆われた、
煙が晴れたときに見えたのは、青空、ふたつの太陽。そして、強大な人型の像。
終わりを前にしたゲネシスは、第四次元から遁走し、君たちの前に現れた。
さらに、塔の眼下にいくつかの幻影が見える。第四次元側にいる人間のようだ。それはよく見ると、ドロシー、トト、カント、ディアナ、クラウス、など消えた者たちの中でもかなりの力を持つ者たちの幻影である。今まで強大なゲネシスと戦っていたのだろう、その姿が幻影でも、かなり消耗し、辛そうだ。
そんな中でも、トトはゲネシスを追おうと、そんな限界状態でも強大な魔力を解き放つ。
大魔法【トト・インフィニティ(無限大の可能性)】
表:このシナリオ中に使用された大魔法の中から一つ選び、それを発動する。
大魔法【ディメンジョン・ホロウ(次元断裂)】
裏:次元の壁を破壊し、一時的に魔導次元と別の次元を繋げる。
ゲネシスの後ろに次元の裂け目が入る。それはちょっとずつ広がっていく。
しかし、ゲネシスは君たちの方を向いたまま、一つ腕を振るう。
大魔法【デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)】
表:敵が発動した大魔法または特技を1つ無効化する。
次元の裂け目が、握りつぶされるような魔法を受けて閉じていく。
大魔法【ドロシー・インフィニティ(無限大の可能性)】
表:このシナリオ中に使用された大魔法の中から一つ選び、それを発動する。
大魔法【デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)】
表:敵が発動した大魔法または特技を1つ無効化する。
それを見たドロシーが最後の力を振り絞り、ゲネシスの腕を払うよう、抵抗するが……。
大魔法【アルヴム・インフィニタス・クレオ(創造)】
表:任意の万能系の大魔法1つを発動する。この大魔法はいかなる場合でも無効化されない。
大魔法【デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)】
表:敵が発動した大魔法または特技を1つ無効化する。
その力も一振りでかき消される。
完全に余力の尽きた二人を後目に、君たちの方へ向きなおす。
そうして、巨大な魔力を君たちに向けて放ちゆく!
眼下ではドロシー、トト、どころか、その場にいる全ての者が集結し、マナを必死にもがき集めているのが見えた。時間を稼ぐことができれば、なんとかしてくれるかも知れない。
終焉戦闘:ゲネシス・アザ―(イベント戦闘)
※PCたちの目的は、1ラウンド目終了時まで全滅しないことである。
シーン28「祈り」(戦闘間に挟まるシーン)
(イベント戦闘の1ラウンド目終了時に挟む)
ゲネシスの一撃で、塔の上半分が完全に吹き飛ぶ。攻撃は強く、魔法では対抗できない。
そんなとき、塔の目下にいるドロシーたちの幻影が目に入る。まだ、彼女たちは諦めていない。
これまで、様々な試行錯誤をした果てに、ドロシーをはじめとするハーベストの偉大な教授たち、トトをはじめとするアマリリスのオーガンたち、セント・クラウスをはじめとするアドヴェントの教授たちが、全員力を合わせる。これまでの戦いで力尽きた魔力の果てに、ようやく一つ奇跡を産めるほどの力へと昇華する。
大魔法【ディメンジョン・ホロウ(次元断裂)】
裏:次元の壁を破壊し、一時的に魔導次元と別の次元を繋げる。
時空に亀裂が入る。ゲネシスは一瞬、そちらに気を取られたが、腕を一振りする。
大魔法【アルヴム・インフィニタス】
表:任意の万能系の大魔法1つを発動する。この大魔法はいかなる場合でも無効化されない。
大魔法【デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)】
表:敵が発動した大魔法または特技を1つ無効化する。
その奇跡は確かに、ゲネシスから一手奪った。しかし、魔導次元側は完全に限界であった。ここまでも、何度も奇跡のような魔法を打ち合って戦闘をしてきたのだろう、それは君たちを救いに来る一手には…ならなかった。
全ての力を使い果たしたドロシーは膝をつき、うなだれる。トトも顔こそしっかりとゲネシスを見据えているものの、膝をついている。限界のようだ。
……しかし、ふたりはまだ、諦めていなかった。ドロシーはすぐに目を君たち3人の方へ向ける。自分自身を抱くように腕に力を入れ、完全に空になったはずの自分の中にも、まだ何か残っていないのか、全力で探しているようだ。トトは君たちとゲネシスの一句一遊を逃すことなく観察する。奴に何か隙が無いか、それを君たちに伝える手段が無いか、諦めることなく考え続けているようだった。
何か自分たちにできることがある……そう信じてやったことは全てくじかれた。しかし、その想いは、未だ消えておらず、各々の形の祈りとなって溢れていた。
→PC1は、③の効果で2マナを各発動タイミングで得ることができる。
他の者たちも同じようだ。両手を合わせている者もいれば、カントとクラウスが何か話し合っている。アスタロト、ルシファーが口々に何か言い合っている。……それら全てが祈りであった。また、後方支援をしていたらしい、ハーベストの養護教諭マリア・ロペス・ルッソと、アマリリスのマザー・テレサの影もある。二人は急いでドロシーとトトに近づくと、傷を回復したり、魔力を補給したりと支援を始める。この数分で終わるはずがないが、それでもあきらめない。これも祈りだと、PC1にはわかった。
→マナをさらに25個手に入れる。(25個:戦闘ができそうな公式NPCの数)
こうして、PC1に優しい祈りのマナが渦巻く。それは複数の奇跡を起こせるような強大な力。……しかし、神を越えるにはどう考えても足りないだろう。
マナの合計数(27個)をPC1にメモしてもらったところでマスターシーン。
シーン29「結い」(マスターシーン)
魔法学園ハーベスト、学長室。
ゆいは、祈るように窓を見ていた、ずっと、ずっと。ファリキクスが「そんなに気を張らなくてもいい」と、軽くたしなめたが、それでもやめなかった。
と、そこにファンシーが入ってきて、そっと彼女にささやきかける。
それを聞き、彼女は少しだけ表情を緩め、ファンシーを見る、窓を、観る。
「祈ってくれてるって、みんな」と、PC1とおそろいのペンダントをぎゅっと握る。
ペンダントをぎゅっと握ったそのまま、結は願う。
「皆の祈りが、あんたに届きますように」
――その瞬間、クシャリ、と。ゆいの手の中で、ペンダントが砕けた。彼女はびっくりして手の中に残るペンダントの残骸を見る。これは凶兆であろうか、それとも……。
シーン30「祈りの結び」(戦闘再開)
PC VS ゲネシスの戦闘を再開する。そして、2ラウンド目開始時に以下の描写が挟まる。
お互いに魔法を打ち合い、そして、戦闘が再び始まろうとする一瞬、PC全員の頭に、映像が浮かんでくる。情景が直接流れ込んでくるような感覚。それは、ここにはいない、黒き森の皆の映像。
・黒き森
黒き森では、負傷者の手当が行われていた。黒き森に避難していたアマリリスのブラッドたちも駆けつけ、ハーベスト、アドヴェント、アマリリス関係なく救援が行われていた。七つの大罪も倒し、偽アマリリス軍も倒れた……しかし、そこに平穏はなかった。
遠方、アマリリスに、巨大な像、ゲネシスが見えたからである。そんな中でも、嵐谷巌は、使えそうかつ、動けそうな者を選び、君たちを助けにいける部隊を編成していた。しかし、どちらも満たしている者は少なく、思ったように進んでいなかった。少数でも行ってしまおうかと、憎きゲネシスを、祈るようににらむ。しかし、何人犠牲にしたとしても、失敗だけは絶対に許されないのだ。すぐには出られまい。
巌に選ばれた者も同じだった。負傷、もしくは消耗して選ばれなかったものは、なおさら強い気持ちを持っていた。君たちの安否、魔導次元の安否を願い、両手を固く握り、祈っている者がほとんどであった。天王寺斎条も、祈っていた。そう、その場にいる、全ての者が、事態の収束を願い、君たちの安否を願い、祈っていた。
君たちの頭に別の映像が映る。アニー・ペキュニアと、神谷翼は黒き森を、アマリリスの方向へ歩いていた。ひどく疲れた様子であったが、歩みを緩める気配はない。これは、意地なのだ。最期まで諦めはしないと。そんな彼らの想いは、君たちの方へと向いていた。
その場にいる、全員が祈っていた。
全軍合わせて300人+アマリリスのブラッド200人
→PC1は③の効果で、500マナを各発動タイミングで得ることができる。
・アドヴェント
アドヴェントももちろん第四次元の襲撃者が来ていた。なんとか自らや学園を守り切り、平穏が訪れていた。母校の危機を知り、セント・エイリスから駆け付けた者もいた(ワクルドたちの画像を出す)。しかし、危機が去っても、2つ目の太陽はまだ沈まない。何かが起きており、どこかで、誰かが戦っているのを、全てのものが感じ取っていた。それは、翼が引き連れていったアドヴェント軍であるかも知れないし、もっと他のものであるかも知れなかった。
アドヴェント生たちの中でも、信仰深い者は神に祈った。その平穏と無事を願う祈りは、結論からして君たちも含まれていた。
信仰深くない者も、空を見上げたり、周りを見渡して自分のできることを探していた。そう、何もできないが、何かはしたいという、それぞれの形の祈りであった。
アドヴェントにいる、全員が祈っていた。
→アドヴェントの人々すべて(教職員なども概算)→PC1は③の効果で、7000マナを各発動タイミングで得ることができる。
・ハーベスト
ハーベストもアドヴェントや、アマリリスの人々と同じであった。襲撃者が停止し、平穏が訪れても、みな、一堂にあっさりといつもの生活を送れるわけがなかった。それは、ホテルに避難している学生たちも同じであった。
空を見上げている者、地面にへたりこんでうつむいている者、傷を負い手当を受けている者、次の襲撃はないかとあたりを見回している者、誰かの無事を確かめようと走っている者、皆を安心させようと大鍋に火をかけている者、日常に戻ろうと普通に話している者でさえ、みな、窓に向かって誰かの帰還を祈る者と同じく、次の良い未来を祈っていた。
ハーベストにいる者、全てが祈っていた。
→PC1は③の効果で、10000マナを各発動タイミングで得ることができる。
最後に、白き祈りが、その場にいる全員を願った。
→PC1は③の効果で、1マナを各発動タイミングで得ることができる。
→総マナ数:17528個(PC2、PC3も祈っていれば17530。)
ここで映像は途切れる。一瞬とも、永遠とも思える時間であった。
ゲネシスを観ると、先程と変わらない。ほとんど現実の時間は経っていないようだ。
PC1の元に、祈りが集まった。
(PC1は、どういう風でも良いので、祈りのマナを発生させる宣言をすることで、このマナを取り出すことができる)
――――あとは、奇跡を起こすだけだ。
・戦闘再開(ゲネシス)
※GMは、最初の発動タイミングで、PC1に全ての大魔法を発動することを推奨すること。
※戦闘指南:PC1が大魔法を全て取得した後、願いのカケラを使い、大魔法の打ち合いを繰り広げましょう。400回魔法を無効にしても、大魔法が7回使えても、勝てるはずがないので、素直に負けましょう。
・付録:発生マナ数のメモ
→総マナ数:17528個
→魔法学園RPGハーベストに存在する全ての大魔法を①の効果で取得した後の総マナ数(-410個)=17117個
→アルブムインフィニタス4種も発動するならさらに-40個=17077個
→17077個で発動可能な魔法の回数(レベルごと)
4:4279 (+3で+1)(アルで-7)
5:3423 (+3で+1) (アルで-6)
6:2852 (+3で+1) (アルで-5)
7:2444 (+1) (アルで-4)
8:2139 (+3で+1) (アルで-3)
9:1901 (+3で+1) (アルで-3)
もし、これら発生マナを、全てカディコに突っ込んだ場合は、【(10×3383)×2^3383】のダメージが出る。
→エクセルでは計算不能。無限点として計算すること。
・最終エンディング「白昼夢のおわり」(戦闘終了時のシーン)
ゲネシスはゆっくりと崩れていく。ゆっくりと…。今いる塔も巻き込まれてはいるが、なんとか、持ちそうだ。君たちは、何かが離れていく感覚を覚える。外を見ると、偽物のアマリリス軍団は、徐々に透明になり、消えていこうとしている。逆に、ドロシーやトトたちの影は濃くなっていく。第四次元は、魔導次元から離れていく。君たちの勝利だ。
……と、PC1は気付く。君の中にはまだ、奇跡の力が残っている。
戦闘が終わり、ゲネシスが崩れるにつれ、ゆっくりと消えつつあるが、まだ、しばらく使える。これを解放すれば……残っている奇跡のひとつやふたつ、いや、いくつでも起こすことができるだろう。
PC2、PC3も、PC1の中でなかなか消えずに残る、莫大な力を認識できる。
これは、何かを変えてしまうだろう。それは、善いことであろうか、悪いことであろうか。
【使用想定】戦闘で使用しなかった全ての大魔法。これで好きなように世界を変えることができる。
※魔法学でできないことを無視してよい
※公式設定を変えてはいけない
→もちろん、まったく使わなくても良い。PCと相談しても良く、PC同士が相談する時間は十分にあるものとする。
PCたちが創造した未来、あるいは、そのまま受け入れた未来を好きなだけ描写し、シナリオを終了すること。
最終話「白夜」:敵データ
・中間戦闘:イニアス
名前:イニアス
主体属性:光闇
攻撃力:10 防御力:10 HP:330 TP:220 SS:11 移動値:1
発動体効果:任意のマナを20個消費することで、戦闘終了時まで大魔法1つを取得する。(1シナリオ2回まで)
アクション:12
リアクション:9
リベラル:7
【特技】
・第一原始魔法「ソウリ」/10/AR/好きな特殊地形全てを元に戻すか、特殊オブジェクト1つをいかなる場合でも破壊するか、戦闘空間にあるトラップ を全て無効化するか、戦闘空間にかけられた効果1つを消去する。さらに、この戦闘中に破壊されたオブジェクトを1つ選び、サーヴァントにして召喚する。ただし、同じサーヴァントは選べない。この特技は1ラウンドに1回しか使用できない。
・「若人よ」/1/A/このアクションフェイズでの準備タイミングを追加で2回行う。1ラウンドに1回まで使用可能。
・「死せ」/13/A/この戦闘間、各ラウンド終了時に全てのオブジェクトは[(アクションフェイズを行った回数-1)×10]点だけ最大HPと現在HPを減らす。この効果で最大HPが0になったキャラクターは戦闘不能となる。戦闘不能時に最大HPは元の数値に戻る。1シナリオに1回使用可能。
・「神は見ている」/7/A/オブジェクトのない好きなマスに特殊オブジェクト「プレコール」を召喚する。
・「陽は必ず登る」/19/A/「ソルノクティス」をコスト0で発動する。ただし、このアクションフェイズ間、自分の発動体の攻撃力を0にする。この特技は準備タイミングを消費しない。1ラウンドに1回まで使用可能。
・「塗りつぶせ」/17/R/このリアクションフェイズの敵の魔法攻撃力を半分にし、この効果で減らした数値分自分のHPを回復する。1ラウンドに1回しか使用できない。この特技は補助タイミングを消費しない。
・「絶望の未来を」/23/AR/全てのクラスからアイテムを1つ選び、その特殊効果を自分の発動体に追加する。1ラウンドに1回使用可能。
※プレコール/耐久値:5、召喚者の発動体の攻撃力に+1する。召喚者の発動タイミング開始時、このオブジェクトの耐久値を1減らすことで、好きな属性のマナ1つを発生させる。ただし、この効果で発生したマナは魔法のコストにできない。
【魔法】
◆アクション魔法
オリジン/アクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
ソルノクティス/アクション/12345678/攻撃力+40、攻撃範囲を全ての戦闘空間で固定する。この魔法および、このアクションフェイズの魔法攻撃はいかなる場合も無効化されない。さらに、この戦闘間、各ラウンド開始時、以下の効果を適用する(この効果は重複しない)。※レベル7以下の魔法と併用できない。●敵全員のHPを「自分の攻撃力と同じ数値」だけ減らす。ただし、敵は取得している大魔法を1つ消費することで、そのラウンドのこの効果を無効にできる。
フェーケ/アクション/リアクション/X/発動タイミングの好きなマナ1つを偽属性に変更する
グラビティゾーン/アクション/16/攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:重力場レベル1に変更する。
カイザージャッジメント/アクション/356/攻撃力+5、さらに敵全員のTPを3点減らし、味方全員のTPを3点回復する。
ゴッドプレッシャー/アクション/156/攻撃力+3、さらに戦闘空間上の全ての特殊地形のレベルを+1または-1する。
アポカリプスデイ/アクション/1555/攻撃力+7、さらに戦闘空間に存在するキャラクター以外のオブジェクトを全て破壊し、全てのマスの地形変化を無効にし、元に戻す。
ドッペルゲンガー/アクション/11111/攻撃力+12、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:シャドウを召喚する。
サイレントサイレン/アクション/66666/攻撃力+12、さらに自分にグッドステータス:時空転移レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
アポカリプスデイ -Doom-/アクション/15556/攻撃力+10、さらに戦闘空間に存在するキャラクター以外のオブジェクトを全て破壊し、全てのマスの地形変化を元に戻す。このアクションフェイズ間、「アポカリプスデイ -Doom-」の攻撃力は[この効果で破壊したオブジェクト数]倍になる。この魔法は1アクションフェイズに1回までしか発動できない。
カオスオブアンビバレンス/アクション/1666/攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。
ダムド/カース/567/攻撃力+4、さらに地・水・火・風・光・闇・呪の中から好きな属性のマナを合計2つまで発生させる。
◆リアクション魔法
アイリス/リアクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
スターライトシグマ/リアクション/25/防御力+2、さらに味方1人にバッドステータス:麻痺レベル-1を与える。
ムーンライトイグニス/リアクション/335/防御力+4、さらに味方1人のHPを4点回復し、この魔法の効果による回復量と同じだけのダメージを魔法攻撃の発動者に与える。
セイントメガシールド/リアクション/555/防御力+9
ギアチェンジ/リアクション/155/防御力+4、さらに好きな数のオブジェクトの耐久値を10増加させる。
カオティックラバー/リアクション/88/防御力+8、さらに追加で自分の発動可能な2レベルのリアクション魔法を2つ発動することができる。
アルカディアスアルスマグナ/リアクション/55555/味方全員の防御力+15、さらにこのリアクションフェイズでの自分の合計防御力を2倍にしてダメージ計算を行う。
セイントメガシールド/リアクション/555/防御力+9
【エンハンス】
グラビティケイジ/アクション/126/攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:重力場レベル1に変更する。対象にバッドステータス:怨嗟レベル1を与える。
イグジステンス/アクション/111117/オブジェクト:シャドウを置く代わりに、キャラクター:シャドウを置く。(キャラクター:シャドウは、自分のキャラクターシートと同じデータを持つ新たなキャラクターとして戦闘空間に存在し、戦闘終了時または召喚者が戦闘不能になったときに消滅する。 キャラクター:シャドウは、イグジステンスを発動させたキャラクターのPLが操作する。同じキャラクター:シャドウは1シーン中に1体までしか存在できない。キャラクター:シャドウは、キャラクター:シャドウを生み出すことはできず、キャラクター:シャドウが大魔法を発動することはできない。)
スターライトハイスピード/リアクション/245/防御力+2、さらに味方1人にバッドステータス:麻痺レベル-1を与える。味方1人のSS値に+3する。
セイントクロスシールド/リアクション/5555/防御力+9、次の自分のリアクションフェイズの防御力に+4する。
ダークノヴァ/リアクション/5556/防御力+9、魔法攻撃の発動者に、グッドステータス:興奮レベル-2を与える。
ヘヴンズバッシュ/リアクション/4555/防御力+9、好きな属性を1つ選ぶ。味方全員の次のアクションフェイズの発動タイミングで、その属性のマナを1つ発生させる。
オプスマグナム/リアクション/555557/味方全員の防御力+15、さらにこの発動タイミングでの自分の合計防御力を2倍にしてダメージ計算を行う。この戦闘間、味方全員の防御力を+10する。
セイントクロスシールド/リアクション/5555/防御力+9、次の自分のリアクションフェイズの防御力に+4する。
ダークノヴァ/リアクション/5556/防御力+9、魔法攻撃の発動者に、グッドステータス:興奮レベル-2を与える。
ヘヴンズバッシュ/リアクション/4555/防御力+9、好きな属性を1つ選ぶ。味方全員の次のアクションフェイズの発動タイミングで、その属性のマナを1つ発生させる。
【融合魔法】
インペリアルシンクロス/A/135566/
【戦闘指南】
最初のターンは、「若人よ」→「死せ」→「神は見ている」→「陽は必ず登る」の順で使ってください。多段行動への牽制と、継続ダメージの設置を行いましょう。このとき、ソルノクティスの効果で他の魔法を発動できないので、プレコールの効果+自前のダイスを消費し、発動体の効果で大魔法を取得しておきましょう。戦闘が続き、負けそうになった場合は、「絶望の未来を」→「塗りつぶせ」または、「若人よ」→「神は見ている」→「陽は必ず登る」あたりの特技名ネタで、未来の若者たちへ熱いエールを送りましょう。
プレコールで発生したマナは、通常の魔法発動には一切使用できず、発動体効果くらいにしか使えないので注意です。また、プレコールの変成でギンヌンガガプを出すことができます、ソウリで召喚しましょう。プレコールからの発動体効果で大魔法を2つとも取り切ったら、いらなくなったプレコールはオリジナル魔法の「アポカリプスデイ~doom~」で爆破し、攻撃力を上げましょう。
・最終戦闘:ハク・フロム・アザ
名前:ハク・フロム・アザ
主体属性:偽
攻撃力:17 防御力:17 HP:500 TP:5000 SS:29 移動値:0
アクション:9
リアクション:9
リベラル:36
【発動体効果】
・敵のHPが減ったとき、その数値と同じだけ自分の攻撃力と防御力を上昇させる。この効果は戦闘不能になった場合でも解除されず、戦闘終了時まで継続する。
・自分が取得している特技1つの発動回数を元に戻す。この効果は1シナリオに1回しか使用できない。
・第四次元にいる場合、すべての能力値を5倍にする。
【特技】
※原始魔法などに出てくる『いかなる場合でも』という記述について。この記述は、大魔法を含むあらゆる効果に優先されます。例えば、「カース」の「自分の全てのグッドステータスのレベルを、いかなる場合でも1上げる。」効果は、前半の「この効果で取得したグッドステータスのレベルは増減せず、解除されない」効果よりも優先されます。よって、第七原始魔法カースの効果で付与したグッドステータスのレベルは、カースの効果で上昇させることができます。
・インフィニトゥス/0/AR/この戦闘間、自分は使用回数に制限のある特技なら、準備タイミング、補助タイミングを消費せずに発動できる。この特技は準備・補助タイミングを消費しない。
・第一原始魔法「ソウリ」/10/AR/好きな特殊地形全てを元に戻すか、好きな特殊オブジェクトをいかなる場合でも破壊するか、好きな戦闘空間にあるトラップ を無効化するか、戦闘空間にかけられた効果1つを消去する。さらに、この世界に存在する好きなオブジェクト(サーヴァントも可)を1つ選び、いかなる場合でも召喚する。ただし、同じオブジェクトは選べない。この特技は1ラウンドに1回しか使用できない。
・第二原始魔法「イーチェ」/10/A/敵全員の好きなグッドステータスをいかなる場合でも消去する。その後、この戦闘間、以下の効果を自分の発動体に追加する。この特技は1ラウンドに1回しか使用できない。①キャラクターにかけられた特殊効果(グステ、バステ、魔法による付与効果など)1つを消去する。この効果は1ラウンドに1回しか使用できない。
・第三原始魔法「フランマ」/100/A/このアクションフェイズで「フランマ」をコスト0で発動する。ただし、「※」の記述を無視する。この特技は1シーンに1回しか使用できない。
・第四原始魔法「アウラ」(A)/10/A/この世界に存在する特技から、準備タイミングで使用できる好きな特技1つを選んで取得する(既に取得しているものは不可)。その後、その特技を使用してもよい。この特技は1アクションフェイズに1回しか使用できない。
・第四原始魔法「アウラ」(R)/10/R/この世界に存在する特技から、補助タイミングで使用できる好きな特技1つを選んで取得する(既に取得しているものは不可)。その後、その特技を使用してもよい。この特技は1リアクションフェイズに1回しか使用できない。
・第五原始魔法「オーディニス」/100/-/この特技は大魔法のように好きなタイミングで発動できる。発動者以外の次の誰かのアクションフェイズまでの間、自分のHPとTPは減少しない。さらに自分のHPとTPをいかなる場合でも全回復し、自分の好きな特殊効果をいかなる場合でも回復できる。この特技は1シナリオに1回しか使用できない。
・第六原始魔法「マルス」/10/AR/このアクションフェイズまたはリアクションフェイズの間、自分の発動ダイス数を10個増やし、この世界に存在する全ての魔法を取得する。この特技は1ラウンドに3回しか使用できない。
・第七原始魔法「カース」/10/AR/好きなグッドステータス2つをLv.2で自分に与える。この効果で取得したグッドステータスのレベルは増減せず、解除されない。その後、自分の全てのグッドステータスのレベルを、いかなる場合でも1上げる。この特技は1ラウンドに2回しか使用できない。
・第八原始魔法「フェーケ」/1000/AR/1ラウンドの間、自分のいるマスは常に第四次元として扱う。この特技はいかなる場合でも無効化できない。この特技は1シナリオに1回しか使用できない。
【魔法】
◆アクション魔法
フェーケ/スペシャル/X/好きなマナ1つを偽属性に変更する。
ソル・ノクティス/アクション/12345678/攻撃力+40、攻撃範囲を全ての戦闘空間で固定する。この魔法および、このアクションフェイズの魔法攻撃はいかなる場合も無効化されない。さらに、この戦闘間、以下の効果を適用する(この効果は重複しない)。※レベル7以下の魔法と併用できない。●各ラウンド開始時に敵全員のHPを「自分の発動体の攻撃力と同じ数値」だけ減らす。ただし、敵は取得している大魔法を1つ消費することで、そのラウンドのこの効果を無効にできる。
カーディナルコスモス/アクション/8888/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2倍にしてダメージ計算を行う。
フランマ/アクション/3333333/攻撃力+30、攻撃範囲を全ての次元の全てのマスに固定し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2乗にしてダメージ計算を行う。また、この魔法は無効化されない。※この魔法は発動してから10ラウンド後の自分のアクションフェイズに効果を適応する。
ハーベストムーンの模造(攻)/アクション/1234568/攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンの模造は発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
フォボス&ダイモスの模造(攻)/アクション/1234568/攻撃力+20、さらにこのシナリオの間、「特殊特技:七つの大罪」または「特殊特技:八つの枢要罪」の中から1つを選択し取得する。※既に特殊特技を取得している場合は、その特殊特技を別の特殊特技に変更することができる。※この魔法による特殊特技は1つのキャラクターにつき、1つしか取得できない。(特技を変更することは可能である)※オリジンと同時に使用することはできない。
アマリリスレインの模造(攻)/アクション/1234568/攻撃力+20、さらに特殊特技「フォルスドリズル」を得る。また、この発動タイミングではもうアマリリスレインは発動できない。※この魔法による特殊特技は1人のキャラクターにつき、1つしか取得できない。ただし、既にこの魔法による特殊特技を取得している場合、その特殊特技を失って新たに取得し直すことができる。※オリジンと同時に使用することはできない。
◆リアクション魔法
アルカディアスアルスマグナ/リアクション/8888/味方全員の防御力+15、さらにこのリアクションフェイズでの自分の合計防御力を2倍にしてダメージ計算を行う。
パーフェクトキャンセル/リアクション/8888/防御力+12、さらに魔法攻撃を構築している魔法の攻撃力上昇以外の効果を全て無効にする。
ハーベストムーンの模造(防)/リアクション/1234568/防御力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンの模造は発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。
フォボス&ダイモスの模造(防)/リアクション/1234568/防御力+20、さらにこのシナリオの間、「特殊特技:七つの大罪」または「特殊特技:八つの枢要罪」の中から1つを選択し取得する。※既に特殊特技を取得している場合は、その特殊特技を別の特殊特技に変更することができる。※この魔法による特殊特技は1つのキャラクターにつき、1つしか取得できない。(特技を変更することは可能である)※アイリスと同時に使用することはできない。
アマリリスレインの模造(防)/リアクション/1234568/防御力+20、さらに特殊特技「フォルスドリズル」を得る。また、この発動タイミングではもうアマリリスレインは発動できない。※この魔法による特殊特技は1人のキャラクターにつき、1つしか取得できない。ただし、既にこの魔法による特殊特技を取得している場合、その特殊特技を失って新たに取得し直すことができる。※アイリスと同時に使用することはできない。
【エンハンス】
オプスマグナム/リアクション/88887/味方全員の防御力+15、さらにこの発動タイミングでの自分の合計防御力を2倍にしてダメージ計算を行う。この戦闘間、味方全員の防御力を+10する。
【大魔法】
大魔法【アルヴム・インフィニタス(無限光)】
表【任意の大魔法1つを発動する。この大魔法はいかなる場合でも無効化されない。※この大魔法は第四次元出身の者しか発動できない。】
裏【誰か1人の好きな記憶を消すか、元に戻す。】
大魔法【アルヴム・インフィニタス・クレオ(創造)】
表【任意の万能系の大魔法1つを発動する。この大魔法はいかなる場合でも無効化されない。※この大魔法は第四次元出身の者しか発動できない。】
裏【誰か1人の想像した物を実体化するか、破壊する。】
大魔法【アルヴム・インフィニタス・コロルヌ(理想)】
表【任意の防御系の大魔法1つを発動する。この大魔法はいかなる場合でも無効化されない。※この大魔法は第四次元出身の者しか発動できない。】
裏【誰か1人に好きな内容の短い夢を見せるか、目覚めさせる。】
大魔法【アルヴム・インフィニタス・ベネディクティオ(祝福)】
表【任意の攻撃系の大魔法1つを発動する。この大魔法はいかなる場合でも無効化されない。※この大魔法は第四次元出身の者しか発動できない。】
裏【誰か1人に自分の良い感情を伝えるか、伝えた内容を悪い感情に変える。】
【戦闘指南】
シナリオを回す前に、原始魔法それぞれの効果を読み込み、使用想定をある程度考えておきましょう。ハクは自前の魔法と能力値だけでは全く強くなく、これら原始魔法をどれだけ扱えるかが彼女の強さを作る要因です。特に、アウルで取得する特技は必ずアクションフェイズ用を10個程度、リアクションフェイズ用を5個程度、あらかじめ用意しておきましょう。おすすめの特技は、翼
の「プルラリズム」、アニーの「vivere est militare.(生きることは戦うこと)」「tunc adfuisses.(あのとき、あなたがいてくれれば」、イニアスの「絶望の未来を」「死せ」、サプリを買っている方は「ブルーラグーン」などもいいでしょう。
基本的にPCよりも早く、先制することができるので、最初の動き、できればその後の戦闘の流れを決めておくとスムーズです。想定する初動・それ以降の動きは次の通りです。最初のターンはアウルでオリジナルジョーカーを生成し、ソルノクティスをコスト0で打ちつつ、カースで時空転移を付けましょう。時空転移の追加ターンでは、アウルからイニアスの特技である「死せ」を持ってきて、相手の多段行動をけん制しましょう。このタイミングでマルスで大ダメージを与えるのも良いでしょう。相手からの攻撃は、アウルから取得したパラダイムシフト、大魔法、マルス、ソウリから持ってきたサーヴァントあたりで防ぎましょう。フランマとフェーケは最後までとっておき、切り札として使用しましょう。また大魔法は、必ず裏効果まで貼って使うようにしましょう。なぜなら、アルヴム・インフィニタスの裏効果がハクから情報を引き出す鍵になっているからです。
イーチェはあまりにも強いので、PCが最強データマンでない場合は、2話のアニーのイーチェを1ラウンド1回にしたものを持ってきましょう。
また、宗教的な理由で、絶対に「イグジステンス」を発動してはいけません。神聖なハクの体が2つあることは、ハクにとってたまらないあのお方への裏切りであるからです。
・終焉戦闘:ゲネシス・アザ―
◆基本能力
名前:ゲネシス
主体属性:すべて
攻撃1000 防御1000 HP50000 TP50000 SS100 移0
クリーチャーサイズ:5×5
【発動体効果】
・自分の発動した効果以外では、いかなる場合でも移動しない。
・アクション値、またはリアクション値をラウンド終了時まで1下げる(最低0)ことで、敵の発動した魔法1つを無効化できる。
・願いのカケラ8 -神秘- 「ミスティックユニオン -深淵-」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ7 -転移- 「アスタリスク」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ6 -想像- 「イマジナリーウイング」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ5 -防壁- 「アンブレイカブルフォートレス」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ4 -制圧- 「ブラスティアストライク」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ3 -強靭- 「ハルスクライド」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ2 -全知- 「アカシック・レコード」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
・願いのカケラ1 -無為- 「デウスエクスマキナ」を発動する。1シナリオに1回しか使用できない。
アクション:25
リアクション:20
リベラル:99
※第四次元である場合、すべての能力値を5倍にする。
大魔法【ミスティック・ユニオン -深淵-(深淵的合一)】
表:この世界に存在する特技の中から、好きな特技を2つ選ぶ。シナリオ終了時まで、味方1人はその特技を使用することができる。
裏:完全性へ向かうための変成の技術によって、物に命を吹き込むことができる。
◆特技
なし
※戦闘開始時、以下を「ミスティックユニオン -深淵-」で取得すること。
・第八原始魔法「フェーケ」/AR/消費TP1000/ 10ラウンド後の終了フェイズまで、自分のいるマスを第四次元として扱う。この特技はいかなる場合でも無効化できない。この特技は1シナリオに1回しか使用できない。
・第三原始魔法「フランマ」/100/A/このアクションフェイズで「フランマ」をコスト0で発動する。ただし、「※」の記述を無視する。この特技は1シーンに1回しか使用できない。
フランマ/アクション/3333333/攻撃力+30、攻撃範囲を全ての次元の全てのマスに固定し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2乗にしてダメージ計算を行う。また、この魔法は無効化されない。※この魔法は発動してから10ラウンド後の自分のアクションフェイズに効果を適応する。
◆アクション魔法
フェーケ/X/好きなマナ1つを偽属性に変更する。
ソル・ノクティス/アクション/123456呪偽/攻撃力+40、攻撃範囲を全ての戦闘空間で固定する。この魔法および、このアクションフェイズの魔法攻撃はいかなる場合も無効化されない。さらに、この戦闘間、各ラウンド開始時、以下の効果を適用する(この効果は重複しない)。※レベル7以下の魔法と併用できない。
●敵全員のHPを「自分の攻撃力と同じ数値」だけ減らす。ただし、敵1人が大魔法を1つ消費することで、そのラウンドのこの効果を無効にできる。
カーディナルコスモス/8888/攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2倍にしてダメージ計算を行う。
◆リアクション魔法
フェーケ/X/好きなマナ1つを偽属性に変更する。
アルカディアスアルスマグナ/8888/味方全員の防御力+15、さらにこのリアクションフェイズでの自分の合計防御力を2倍にしてダメージ計算を行う。
パーフェクトキャンセル/8888/防御力+12、さらに魔法攻撃を構築している魔法の攻撃力上昇以外の効果を全て無効にする。
【戦闘指南】
発動体の効果でPCたちの魔法を無効にしまくろう。そして、準備タイミングか、補助タイミングの直前に、『ミスティックユニオン-深淵-』から第八原始魔法「フェーケ」を取得し、無効にできる回数を225回に増やそう。これでどんな相手だろうと、負けることはない。奇跡でも起きなければ。
付録:日記「白昼夢」
「白昼夢」には、簡単にまとめると次のことが書かれていた。
目次
1章 はじまり
2章 ともだち
3章 まほう
4章 こども
5章 べんきょう
6章 れんしゅう
7章 いし
1章.はじまり
あのおかたに、日記を取ると良いというお言葉をいただきました。ファンシーも協力してくれるみたいです。とっても楽しくなることでしょう。
2章.ともだち
今日はファンシーと一日中いました。風がさえずる中ふたりで、崖のへりにぱたぱたとさせながら。街の廃墟が見えました。河端の岩のように穴だらけで、灰色でした。あそこにはこれから、どんな人が住むのでしょう。ファンシーとそうぞうしました。
3章.まほう
あのおかたに書き留めるよう言われました。
ファンシーは物覚えがはやくてびっくりします。
ソウリ:再生
イーチェ:停滞
フランマ:破壊
アウル:習得
オーディニス:庇護
マルス:全知
カース:全能
4章.こども
あのお方がするように、わたくしもお友達をつくることにしていました。もちろん、ファンシーにはひみつでした。
長い道のりをのりこえ、ほんじつ、ようやく生まれました。なんという感どうでしょう。今まで動いたことのない心を、じんわりと感じます。とってもかわいいあかごです。名前は○○(PC1の下の名前。ミドルネームがある場合は省く)としました。(あるなら名前の由来も書く)
すぐにこの子をだれかにみせたくなりまして、ファンシーの名前を言いました。ファンシーはたいそうおどろいた様子でしたが、やさしく顔をなでてくれました。この子がすくすくと育ちますように。
5章.べんきょう
木製の椅子の香りやがんじょうさにやすらかな心を感じます。わたくしの腕でPC1が眠っている中、しずかにおべんきょうは始まりました。
あのお方が覚えるようおっしゃいました。
わたくしは、どうしても覚えていられません。どうやったらファンシーになれるというのでしょう?
なんと! あのお方がこの本に書いてくれるそうです。これで、わたくしはいつでも、なんどでも、あのお方のお考えをみることができます。
(以下はこれまでとは違う文体で書かれている)
『武器』と『器』について
『武器』は3つの力を持つ。
① 平凡な魔法使いでは発せられぬ量のマナを使い、奇跡を起こす力。この力は第四次元のマナの性質を使用するため、次元的に近であるほど容易に使用できる。ただし、『武器』の素質が高い者であれば、第四次元から離れた次元でも使用できる。
② 魔法使いの想いの力を体に宿し、マナに変換する力。しかし、このマナを体に留めることは、『武器』の身体にたいへんな負担をかける。そこで、この負担は『器』が代わりに引き受ける。
③ 全ての人間の溢れ出る想い、すなわち祈りの、わずかばかりのマナを受け取る力。祈りのマナは、第四次元に保持されるので、『武器』への負担はない。『武器』はこの祈りを知覚することによって、保持されたマナをいくらでも引き出し、自分の想うまま調合して使用できる。
このように、『武器』は人々の想いをマナとして受け取り、それを奇跡へと昇華する力を持つ。
(→PC1は、①、②の記述が、君が今まで使ってきた能力に対応していることがわかる。)
(→PC1は③の力を思い出す。GMはPC1の③の力を解放すること。)
『器』は、武器の負担の受容体となる存在である。『器』は、武器とは違い力を持つのではなく、相対的な存在であり、『武器』が最も親しいと思っている者が原則的に選定される。
PC1は武器の素質があり、わたし自ら手を加えることにする。どのような母子の縁か、ハクには完全な受容体の素質があり、『器』となればいかなる負担をも受け入れることができる。
第四次元とはどこのことでしょうか? わたくしと、PC1がおやくめに立てるようで、うれしい限りです。このことをファンシーにもじまんしてやらなくてはいけません。
6章.れんしゅう
あのお方に、えんぜつのふくしょうをしておくよういわれました。ここにかいて覚えておきます。
こんにちは、みなさま。ここにおわします全ての皆様。おあつまりいただき、かんしゃいたします。みなさまはきっと、ここにあのお方のお考えを知りたくてさんかしたと思います。わたくしはハク。だいべんしゃとなり、お話してきっと伝えてみせましょう。
ときに皆様は、人のしんぽを信じますか? たとえば、一生いえない傷を負った者がそれを乗り越え、再び楽しく暮らすことができると、信じますか? 一生許されないおこないをした者が、それをのりこえ、たのしく暮らすことができると、信じますか? 一生かけても取り戻せない、とうとい物を失った者が、再びたちあがり、それを取り戻し、また前を向いていきることができると、信じますか?
あのお方と、わたくしは、信じます。人のしんぽを。そして、そんな人たちは、親切です。きっと他のみなさまに、ご自分のしんぽを伝えるでしょう。こうして、人のしんぽは、人びとの進歩となるのです。こうして広まった親切は、教えた人がいなくなってもいいように、ずっと取っておかなければいけまん。そう、きっと本としてきざまれ、歴史のさきまで残ることになるでしょう。これが、じんるいの進歩です。
あのお方は、おしえてくださいました。この進歩は、えいえんのごとく続くでしょう。でも、ある一点でしゅうそくする。そして、それこそがその進歩の中にいる、だれもが想像することができない、楽園です。人類の進歩の最後のさき。きっと、あたたかいところなのでしょう。
しかしながら、なんという悲劇でしょうか。この楽園ができあがるには、どれくらいの犠牲がひつようなのでしょう? どれだけの時がひつようなのでしょう? 皆様も、わたくしも、あの楽園にいくことはできません。あのお方は、たいそうお心を痛めました。
でも、安心なさい。あのお方は、皆様を救います。皆様は楽園にいくことができます。皆様も、げんじつ世界の皆様も。あのお方は、この世界にそっくりな人々を作ります。そして、それが楽園を作ってくれるでしょう。皆様は、ずっと眠って、ただ待っていてください。楽園を。
7章.いし
とてもさみしいことですが、あのお方に言われた通りにします。
さようなら、PC1、ファンシー、動物たち、果物たち、景色たち。
かならず、白昼夢のむこうでおちあいましょう。
PC1、あなたは、あなたのおもう魔法の時間を夢みて、ゆっくりとお休みなさい。
この日記も、ここで終わり。
(次のページ、ちょうど最後のページにこれまでとは違う文体で書いてある)
PC1よ、神になれ
すべての祈りを
踏みにじり
◆PC1の全能力(第3話で『白昼夢』を読んだ後に公開)
①戦闘中、自分の発動タイミングで任意のマナを10個消費することで、好きな大魔法1つを宣言する。その戦闘間、宣言した大魔法を発動できる。ただし、同じ大魔法は宣言できない。この効果は1シーンに2回まで発動できる。
② 戦闘中、PC1以外の各PCは、自分の移動タイミングを放棄し、PC1に力を貸すことを宣言できる。そうした場合、PC1は、次の発動タイミングに一度だけ、好きなマナを10個発生できる。ただし、そのシナリオのエンディングで何かおこる。
③ 戦闘中、PC1が自分を含む対象に向かって祈る、応援するなどしているNPC、PCを見たとき、その戦闘間、各発動タイミングで好きなマナが1個発生する。※この能力は第四次元、またはそれに近い次元にいる場合のみ使用できる。
付録:非公開情報まとめ(NPC、街、時系列)
NPC一覧まとめ
※シナリオ内でPCにNPCを紹介したい場合に張り付けてください。
――――――――1話で登場―――――――――
・紅葉 結(もみじ ゆい) 女 14
PC1の幼馴染。同じくオクーロ村の出身。4年前のオクーロ村の壊滅時に重度の障害を負っており、未だに入院している。村にいたときは、遊ぶことと絵を描くことが大好きだった。最近も明るく振る舞ってはいるが、ふとした時に陰を感じる。
・アニー・ペキュニア 女13
PC2の購買のアルバイトでの後輩。ハーベスト学部1年生で、金髪ツインテの明るく丁寧な少女。頑張り屋で飲み込みも良く、てきぱきと働くが、すぐにこけることで有名で、まれに大ポカする。
・神谷 翼(かみや つばさ) 男16
PC3の友人。アドヴェント学部2年生で、ハーベストの交換留学生。元々アドヴェントで教会に常駐し、生徒の相談に乗ったり勉強を教えたりしていたが、ハーベストに来てからもボランティアで同じようなことをしている。ものごし柔らかな好青年。
・イニアス 男 50~60
白髪、赤目、モノクルをかけた見た目、50~60歳くらいの老先生。理事会の推薦で急遽ハーベストに赴任した先生で、「魔法倫理入門」の授業を教えている。
・天王寺斎条(てんのうじ さいじょう) 男 15
背と体格の良い、邪眼魔導のハーベストの生徒。魔導決闘では実力者だが、筆記の方が全然だめで、そのいかつい風貌以外は評判にならない。いつも小型の犬クリーチャーを連れている。
――――――――2話で登場―――――――――
・紅葉 結(もみじ ゆい) 女 15
PC1の幼馴染。滅びたオクーロ村の出身。5年前のオクーロ村の壊滅時に重度の障害を負っており、未だに入院している。去年よりは明るくなり、PC1には描いた絵を見せてくれる。
・アニー・ペキュニア 女14
PC2の購買のアルバイトでの後輩。ハーベスト学部2年生で、金髪ツインテの明るく丁寧な少女。頑張り屋で飲み込みも良く、てきぱきと働くが、すぐにこけることで有名で、まれに大ポカする。
・神谷 翼(かみや つばさ) 男17
PC3の友人。アドヴェント学部3年生で、ハーベストの春季受講生。アドヴェントで教会に常駐し、生徒の相談に乗ったり勉強を教える勉強会は、今も続けている。ものごし柔らかな好青年。
・ファルキクス・フォークス刑事 男 32
深くかぶった帽子、トレンチコートを羽織った、黒髪、右目が黄で左目が紫の30代くらいの怪しい男。自称探偵で、噂を聞く限りは実力があるらしい。ハーベストにはとある事件の調査に来たとのこと。
・エイメン・ブロンジズィーノ 男 56
アドヴェントの先生。講師としては非常にフランクでわかりやすいと評判。魔法の腕も確かで、ヘヴンリィ事件ではよく頼られる。しかし、職業に似合わない豪傑、酒とギャンブル好きで、よく高血圧で病院の世話になる。
・ヒール・クラウゼ 男 11
病院で結とよく遊んでいる少年。ゲームごとが強く、結もペックもボコボコにしている。元々シングルマザーの子供だったが、その母親も5年前に亡くなっている。
・ペック 女 13
病院で結とよく遊んでいる少女。実はアマリリスのブラッドの子であるが、ハーベストに拾われてしまい、記憶喪失という設定にしている。どうやって帰ろうか途方に暮れている。
―――――――――3話で登場―――――――――
・紅葉 結(もみじ ゆい) 女 20
PC1の幼馴染。滅びたオクーロ村の出身。10年前のオクーロ村の壊滅時に負った重症はすっかり治ったものの、未だに左足は回復していない。今では入院は通院に代わり、ハーベスト4年生として通っている。
・アニー・ペキュニア(フルート・サンソン) 女19
PC2の購買のアルバイトでの後輩だった。生きている場合は、第二話のラストから考えられる顛末になっている。死んでいる場合は、ハーベスト(場合によってはアマリリス)に墓がある。
・神谷 翼(かみや つばさ) 男22
PC3の友人。PC3と同じ学年のハーベスト大学院生。PC3と共にファリキクスの調査を手伝い、勉強会まで開催している。流石に時間がないのか、勉強会はほとんど不参加で、たまに顔を出すくらいであるが、代わりに面倒見のよいハーベスト生がやってくれているようだ。
・ファルキクス・フォークス刑事 男 37
深くかぶった帽子、トレンチコートを羽織った、黒髪、右目が黄で左目が紫の30代くらいの怪しい男。自称刑事で、噂を聞く限りは実力はあるらしい。5年前、PCたちとハーベストで起きた中毒事件の捜査を主導した刑事。あの事件以降、ようやく個人ではなく刑事組織としてハクを追っている。
・イニアス 男 50~60
白髪、青目、眼鏡、50~60歳くらいの老先生。理事会の推薦で急遽ハーベストに赴任した先生で、「魔法倫理入門」の授業を教えている。しかし、5年前の中毒事件の際、急に教授を辞め、それ以来行方は分かっていない。
・天王寺斎条 男
ハーベストの大学院生。中型犬を連れている。最近は、得意な魔導決闘を後輩に教えている。
・セミナ・ウーズ 女
アマリリスの工作員。元ハーベストスパイで、表向きには大学院生を卒業しており、現在はアマリリスに帰還している。1~2話で、PC2と魔導生物を使って定期連絡を取っていたあの少女である。
トトからPC2の面倒を見るよう任務を受けている。なので、PC2がアマリリスにいるのであれば、なにかとつけて面倒を焼いてくれる。PC2がハーベストに残る場合は、アマリリススパイとしてハーベスト大学院生を卒業せず、留年して在学、なにかとつけて面倒を焼いてくれる。
・嵐谷巌(あらしたに いわお) 40歳前後
アマリリスの若輩者のオーガン。リーダーシップや作戦指揮に長け、敵には冷酷だが、仲間想いで部下を大切にする。自分の任務では死者を出さないことを目標にしている、もちろん味方のみである。
※大魔法シナリオ「ラストピリオド」のNPC。シナリオ間でのつながりはない。
・ハク・フロム・アザ
第四次元、アマリリスのブレインにして、各地で起きていた自殺・事故偽装事件の黒幕。第四次元が捜査されたときも、その姿を確認することはできなかった。
◆PC1の能力……君が生命的に危機的状況に陥ったとき、不思議とこの能力と使用手順が思い浮かんだ。君は以下の2つの能力を持っている。
① 戦闘中、自分の発動タイミングで任意のマナを10個消費することで、好きな大魔法1つを宣言する。その戦闘間、宣言した大魔法を発動できる。ただし、同じ大魔法は宣言できない。この効果は1シーンに2回まで使用できる。
② 戦闘中、PC1以外の各PCは、自分の移動タイミングを放棄し、PC1に力を貸すことを宣言できる。そうした場合、PC1は、次の発動タイミングに一度だけ、好きなマナを10個発生できる。ただし、そのシナリオのエンディングで何かおこる。
◆願いの石(第一話のエンディング後に公開)
願いと大量の魔力を込めることで、その願いを叶えてくれる。何かの石のカケラであろうか。断面は1ミリに満たない四角い穴がびっしりあり、虹色にきらめいている。
効果:①か②の効果から1つを選択して発動する。この効果は1シナリオに1回しか使用できない。
① 願いの石を壊すことで、好きな大魔法1つを発動する。
② 発動者の魔力を全て消費することで、好きな大魔法1つの裏効果を発動する。この効果発動後、自分はHPの値がいくつであろうと戦闘不能となり、シナリオ間戦闘できない。
◆PC1の全能力(第3話で『白昼夢』を読んだ後に公開)
①戦闘中、自分の発動タイミングで任意のマナを10個消費することで、好きな大魔法1つを宣言する。その戦闘間、宣言した大魔法を発動できる。ただし、同じ大魔法は宣言できない。この効果は1シーンに2回まで発動できる。
② 戦闘中、PC1以外の各PCは、自分の移動タイミングを放棄し、PC1に力を貸すことを宣言できる。そうした場合、PC1は、次の発動タイミングに一度だけ、好きなマナを10個発生できる。ただし、そのシナリオのエンディングで何かおこる。
③戦闘中、PC1が自分を含む対象に向かって祈る、応援するなどしているNPC、PCを見たとき、その戦闘間、各発動タイミングで好きなマナが1個発生する。※この能力は第四次元、またはそれに近い次元にいる場合のみ使用できる。
(シーン『未来へ託す祈り』以降は使用できる)
街の情報まとめ
オクーロ村
魔導次元の辺境に村。と言っても2~3kmも行けば別の街がある。総人口1000人ほど。
・学校
ハーベストに入る前に子供達みんなに通わせる学校。クラスは一つしかなく、そこに子供達全員が通っている。村の大人たちで作ったお手製の学校。
・信仰
土着の信仰がある。それは顔のように見える大きな岩で、数百年も前から信仰されている。といっても、信仰深い若者はわずかで、そういうものは半年に一回ほどお参りに連れて行かれるくらいである。逆に老人は信仰深いものが多く、毎朝お参りしている者もいる。
(初期非公開設定)ほこらに安置されているのは、ゲネシスの顔の破片である。これが約200年前のオクーロ村に飛んできた。さらに、これは数十年に一度くらいの割合で、奇跡とも呼べる超常現象(災厄を消したり、クリーチャーから村人を守ったり)を起こしたことで、オクーロ村ではこの岩が崇拝されるようになった。また、そのような奇跡を目撃することで、信仰も深まる。よって、お年寄りの方が信仰が深い。
・新聞屋
名を勘吉という。元々この村に新聞などというものは無かったが、勘吉が趣味で作り始めたものが人気になり、20年ほども続いている。内容は新生児の生誕、村人の死亡、それらが無いときは、割とどうでもいいことが取り上げられており、子供達の日常(例えば、誰かの遅刻、喧嘩、やらかしなど)が一面のことが多い。つまりは、老人たちの娯楽であり、子供への関わりである。そんな新聞たちだが、オクーロ村崩壊後、勘吉の家の地下を調べると、約20年分全てが一部ずつ見つかる。それらは研究対象として保管され、『勘吉コレクション』と呼ばれるようになった。
セント・エイリス街
翼と天王寺の故郷、アドヴェントの近く。ハーベスト城下町ほどではないが、そこそこ大きな街で、レンガ造りの家が並んでいるのが特徴。しかし、一歩外を出ると郊外。
街の全員が通う大きな学校があり、そんな中でも翼と天王寺西条は、ライバル関係として特に有名だった。
翼は何やってもうまくいくし、モテる。天王寺はああ見えても努力型の秀才で、翼を追い抜こうと必死になって勉強や魔法の練習をしていたが、叶わなかったようだ。ちなみに、天王寺は某公式シナリオの天王寺とは関係ない。
・セント・エイリスの学校
5年制の学校。オクーロ村と同じく、ハーベストやアドヴェントに入る前に通う前提の学校。2~3年通ったらさっさと、ハーベスト、アドヴェントに入る者もいれば、5年通ってそのまま働く者など、学習の仕方はさまざま。
・大屋敷地区
一度、金持ちが見栄を張り、大きな屋敷を建て始めると、そこに金持ちが頻繁に訪れるようになり、それを狙った商人が増え、その土地は高騰していく。便利で価値の高い場所になれば、金持ちがさらに屋敷を立てる、といった形で屋敷が並ぶようになった。もちろん、このような流れには乗らず、あえて自然豊かな場所に屋敷を構えるものもいる。
・信仰
アドヴェントに近いこともあり、キリスト系が多いが気にする必要はない。自由である。
ギース村
魔導次元のがちの辺境にある村。山、湖に囲まれており、自然の恵みをふるに生かして生活している。現在の党首はロベール・ド・ギースという者で、大きな屋敷を構えている。
この村では、一時期、連続殺人鬼の話題があったが、いつの間にか落ち着いたようだ。
(※非公開情報:また、ハーベストがゲネシスの岩を回収している)
辺境の村にしては市場が活発であり、金脈があったころの名残りだという。
時系列まとめ(~年前の基準は第一話)
・1000年以上前 あのお方が魔導次元を模倣して第四次元を作る。
・1000年前 あのお方がドロシーとトトの現身としてファンシー、ハクを生み出す。
・1000年前~ あのお方はファンシーとハクに魔法や世界を教える。ハクとファンシーは、第一~第七原始魔法を習得する。
・???年前 ハクがPC1を生み出す。ハクが日記を書く。
・???年前 あのお方はゲネシス(石像)を作り、アルヴム・インフィニタスでファンシーとハクの記憶を消してこの世界を去る。このとき、PC1は凍結させられ魔導次元の洞窟で封印される。
・500年以上前 ゲネシス(石像)が目を覚まし、ファンシーとハクに役割を与える。このとき、ファンシーは魔力を、ハクは体の自由をそれぞれ奪われる。このとき、ファンシーには役割は伝えられなかったが、ハクは明確に任務を通達される、ゲネシスが失敗した場合のバックアップであると。
・300年前 ハクが第一~第七原始魔法を思い出す(厳密には、知識系統の記憶は消されていなかった)。ファンシーは知識系統の記憶も含めて消されている。
・200年前 ハクが第八原始魔法「フェーケ」を開発する。
・14~15年前くらい? オクーロ村でPC1が発掘される。
・10年前 ルーカル・オズボーン(イニアス)がオクーロ村に関する研究を始める。地元新聞を取り寄せ、分析、PC1のことを暴く。それからちょいちょい調査に向かい、村人と口論になっていたりする。
・7年前 フルート一家が第四次元に迷い込み、ハクに捕まる。フルートのみ魔法を使わない洗脳と訓練を開始した。両親は凍結。当時フルートは6歳。
・6年前 消えゆく瞳
・5年前 ファリキクスの妻、ケリルがハクの件の犠牲になる(表向きは自殺)。違和感を持ったファリキクスはこれを調べることに執着するようになる。
・4半前 ハクがゲネシスの岩を調べているときに、イニアスがハクに見つかる。この不明な研究者を、ハクは排除することに決めた。しかし、魔力がある者であったので、捕獲し洗脳、戦力にした。しかしながら、イニアスは捕獲される前に自らの危機を見抜き、自身の研究成果と資料をハーベストに全て寄贈している。身軽になった状態で逃げようとしたが、イニアス自身は捕まってしまった。
・4年前 オクーロ村襲撃事件 ハクはPC1を見て直感を抱き、彼にだけ攻撃しないよう、アニーとイニアスに指示をする。
・3年半前 翼がハクと出会う。翼と進の家が近かったため、進の家にあった白い玉から、ハクが翼に声をかけることができる。翼は、はじめは被害者として声をかけられた。が、ハクの理想に乗り、漏らさない人物だと見たハクは、あのお方の別の道の実現方法として、翼を育てる。第一原始魔法「ソウリ」をこのときに教える。進が亡くなったことで、翼に話しかけるために手間が必要となったため、この計画は中止する。
・5年前~1年後 フルート(アニー)が各地でハクの事件の実行役となり、被害者を殺しまくる。
付録:非公開小ネタまとめ
・概要説明
ここでは、NPCが過去に体験したこと、本編では開示されない設定を簡単に記述する。これは、NPCが当時を思い出すRPをするときに補助的に使用するとよい。特に、翼とハクの会話は、PCがハクを推理するときに使用するので、ある程度しっかり記す。
・翼とハクについて
3年半前(第一話基準の時間軸)。進が死んで絶望している翼の頭に、ある日少女の声が響いた。彼女は自らをハクと名乗った。それから、翼にシュークリームを食べるよう言ったり、手紙を書くよう言ったり、図書館で本を借りるよう言ったり、いろいろなことをした。最終的には、理想を語り合い、お互いに理解し合った。翼の理想は、いわゆるリベラリズム、人々はもっと自由になっていいだろう、そのために様々なリスクを受け入れるべきだという考え。それに対し、ハクが掲げる理想は、痛みも、罪も、後悔もない世界。
その後、ハクは翼を利用するためにソウリの魔法を教える。
結局彼を利用することはなかったが、家柄、ガードが固く、処分するタイミングを逃す。そのままPCに喋ったので、むしろ処分できなくなった。
・イニアスの前世
彼はオクーロ村が滅びる10年ほど前から、PC1のことを調べていた。彼の研究は、魔導次元の地方の文化を調べることで、今でいう勘吉コレクションも、オクーロ村崩壊前から収集していた。その中に、PC1が発掘されたことを見つけたのだ。
それから、自分の研究の片手間に、PC1が発掘されたときの容器などから真相を調べていた。そんなとき、『消えゆく瞳』の事件が起こる。彼は、各地のゲネシスの岩を調査し、短いが本にまとめている。しかし、そのせいでハクに目をつけられてしまい、ケリル・フォークスの次の犠牲者になっている。
ゲネシスの岩探しに役立つため、彼は殺されず、手っ取り早く魔法で洗脳されてイニアスとなった。それからは、意識はありながらも逆らうことはできず、村を滅ぼしたり、スパイ行為をしたりしていた。最期の瞬間だけは体の制御権をとり戻すことができ、PCたちに後を託し、塵となった。
・NPCの細かい非公開情報
神谷翼→魔導次元出身。友人が事件(強盗)を起こしているところを見てしまう。暴れる彼を説得して、次の日に一緒に自首する約束をしたが、彼は崖に身を投げて死んでしまった。その件をずっと気に病んでいる。
→第一話の少し前にハクのターゲットにされたが、人柄と思想が噛み合い、無事。第一話の最後に、PC3に『ハク』という名前を明かす。
宮前進→翼の悪友。まじめぶった翼にいろいろな遊びを良くも悪くも教えてくれた。翼にとっては良い刺激だったようだ。ハクに巻き込まれてしまい、宝石店に強盗を起こした後、自殺して死亡。強盗にいったのは、そこで宝石に紛れて保管されていたゲネシスの岩を奪うため。
アニー・ペキュニア→現実世界出身。アニーが7歳のある日、父親の事業が失敗して家は窮地に追い込まれた。母と父の言い争いがしばらく続いた。そんなある日、家族でハイキングに行くことになった。両親とも会話しなかったが、母親は異常なくらい優しかった。そう、両親は一家心中するつもりで山に入ったのだ。最後の思い出にピクニックをした後、両親とともに危険な渓谷へと向かう。そうして歩いているうちに、なんと、たまたま第四次元へと来てしまう。その後、あれよという間にアマリリス、つまりハクに捕まり、両親は凍結させられてしまった。本名はフルート・サンソン。アニー・ペキュニアという名前は、ハーベストに潜入するための偽名。調べた場合にわかる経歴も適当に作られたものである。
イニアス→魔導次元出身。彼は魔導次元の地方文化の研究をしていた。オクーロ村襲撃事件の10年ほど前から、オクーロ村の新聞を取り寄せてコレクションしていた。そこで、PC1に関する衝撃的な記事を見つける。そこで、村人に取り合って、あるいは内緒でPC1について嗅ぎまわっていた。しかし、そのことがハクにばれ、消えゆく瞳の件の時に捕まり、そのまま「イニアス」として洗脳された。そういう訳で、彼の最初の実戦経験はオクーロ村襲撃事件となった。本名はルーカル・オズボーン。
・アニーのロールプレイについて
アニー・ペキュニアは、いかなる嘘でも、完璧につくことができる。瞳孔がひらく、動作がおかしくなるなどのメンタリズムも隠すことができるものとする。なので、PCに真実をつきつけられたり、嘘を重ねたりする場合でも、狼狽するロールプレイをしなくて良い。
ただし、彼女は自分からハクの秘密を明かすことができない。それは、ハクに精神的にそう『刷り込まれた』からである。ハクの秘密をばらそうとすることを、そもそも頭の中の選択肢からは排除する。無理やり言おうとすれば、喉が詰まり、言葉が出にくくなる(2話の最後にあった通り)。
彼女は潜入先によって名前、外見、出自について嘘をつくことがある(第2話の通り)が、性別、年齢、誕生日は嘘をつかない。
・ハクのロールプレイについて
ハクは、頭が固く、こだわりが強いので、RPに取り入れられそうであれば、入れると良い。
・一人称はわたくし。
・二人称はみなさま、あなた。
・三人称は名前(呼び捨て)。
・ゲネシスのことは、あのお方と呼ぶ。
・PCに秘密がバレる危険がある場合を除き、イニアスのことは、本名であるルーカルと呼ぶ。
・PCに秘密がバレる危険がある場合を除き、アニーのことは、本名であるフルートと呼ぶ。
・アニーやイニアスには偽名を使わせているが、自分の名前は神聖なものだと思っているので、自分が偽名を使うことはない。ただし、基本的にフルネームは教えない。
・記憶を取り戻した場合、PC1に対する二人称はおまえ。
・Diaryについて
これは、『暖炉横で見た夢』の原本である(どういう存在かは公式ページ『消えゆく瞳)参照)。ハクはゲネシスの名が記されているこの本を焼き捨てようとしていた(宗教的な意味で)。
この本には、本編のようなハチが出てくる魔法は、無い。あれはハクが作った幻覚である。なので、教授にこのことを話すと、昔の文学に詳しい者か、長寿の者が、その本が暖炉横で見た夢であることや、ハチに関する魔法なんてないことを教えてくれる。
・2話でファリキクスからもらえる資料(非公開情報含む)
~年前の年数基準は、第2話。
・ファリキクス刑事の調査情報(ハクが関わった人間の死亡者リスト)
・時期 場所 被害者名 死因 備考
・6年前 黒き森の奥地 ケリル 自殺 メモ:完全に調査済み。追加調査不要。
・5.5年前 ハーベスト城下町商店街 イーダ・クラウゼ 食中毒 メモ:関係者不足のため、追加調査不要。
・4.5年前 セント・エイリス 宮前進 自殺 メモ:再度調査済み。後回し。
・4年前 セント・エイリス モルガン・デュポン 溺死(事故)
・4年前 同上 ハープ・ヴェーバー 行方不明 備考:彼女はモルガンの従者だった。
・3.5年前 アドヴェント フェリシア・ガルシア クリーチャーに殺される
・3年前 ギース村 マチアス 低体温症(事故)
・1年前 ハーベスト グリゴリー・ヴコーロヴィチ・コーシェレフ 自殺 メモ:関係者不足のため、追加調査不要。
・アニーの業すべて(非公開)
・時期 街名 被害者名 死因 備考 その時の名前 特徴年齢
・6年前春 黒き森の奥地 ケリル・フォークス 自殺 謎の来訪客があった跡
・5.5年前 ハーベスト城下町商店街 イーダ・クラウゼ 食中毒 アイリス・ジェスター 9歳 赤髪ベレー帽
・5年前 オクーロ村 村人全員 魔法戦闘 なし 10歳 銀髪
・4.5年前 セント・エイリス 宮前進 自殺(落下) ドロール・グリゼイオ 10歳 金髪長髪
・4年前 セント・エイリス モルガン・デュポン 溺死(事故) ハープ・ヴェーバー 10歳(11) 茶髪短髪
・3.5年前初夏 アドヴェント フェリシア・ガルシア クリーチャーに殺される シルフ・クラーク 11歳 赤髪ぱっつん
・3年前 ギース村 マチアス 低体温症(事故) フロス・ラテーレム 11歳 金髪巻き髪
・2年前 アマリリス ルドラ クリーチャーによる事故に見せかけようとした オーロラ・アルジェンティ 12歳 銀髪三つ編み
・1年前 ハーベスト グリゴリー・ヴコーロヴィチ・コーシェレフ 自殺(首吊り) アニー・ペキュニア 13歳 ツインテ巻き金髪
・原始魔法について
原始魔法とは、ドロシーが魔導次元に来るはるか昔に生前のゲネシスが開発した7つの魔法である(第八原始魔法「フェーケ」を除く)。そして、生前のゲネシスは、ドロシーの現身としてファンシーを、トトの現身としてハクを生み出し、この全ての魔法を教えた。その後、ゲネシス自身は自らの願いを回路として埋め込んだ像を生み出し、大魔法アルヴム・インフィニタスでファンシーたちの記憶を消去し、消えてしまった。
その後、ゲネシスが遺した像により、ファンシーは魔力を、ハクは体の自由をはく奪される。そして、ファンシーはドロシーとの入れ替えの人形として、ハクはゲネシスのバックアップおよびトトとの入れ替えの人形としての命を受けることとなる。このとき、像であるゲネシスから、記憶を失ってしまったハクに、再び7つの原始魔法を覚えさせた。
8つめの原始魔法である「フェーケ」は、ハクが生み出した魔法である。ゲネシスのバックアップとしての使命を与えられた彼女は、魔導次元で戦わなくてはならない状況を想定していた。
翼、アニー、イニアスが一部の原始魔法を使える理由:翼は信頼の褒美として、原始魔法を授かった。アニー、イニアスは戦闘時に使えるよう、ハクから覚えさせられた。

