冠は誰の為に ~True Brilliant of Alphecca~

目次

事前情報

【シナリオセッティング】拠点戦闘(無料有志サプリFFより)

【推奨人数】3人

【推定時間】6~8時間(ボイセ)

【推奨リベラルアーツ】ペネトレイトなど調査系、テレポートなど移動系、チェンジアニマ、エクスプロード、チェンジアザー、オペレイト系

トレーラー

一生に幾度の崇高な日

決闘者は何度も準備する

最善を尽くし、万事に唸る

そして、今日に願うは何事か

魔法学園RPGハーベスト「冠は誰の為に」

神様どうか、今日だけは。

ハンドアウト

PC1:ピエル・ヴィンセレー(推奨関係:共闘者、仲間など)
指定:学部2年生以上
君はそれなりに成績か魔導決闘の腕が良い/良いと言われる/自信がある生徒で、今年のアルフェッカ魔導決闘祭に参加しようと思っている。去年も参加した君であったが、昨年は優勝チームと一回戦から当たってしまい、敗北している。そんな今年、去年惜しくも準優勝したピエル・ヴィンセレーに一緒に大会に出ようと誘われる。君はそれを承諾し、彼とのチーム戦が始まった。

PC2:ベレー・パードナー(推奨関係:友人、尊敬など)
君はそれなりに成績か魔導決闘の腕が良い/良いと言われる/自信がある生徒で、今年のアルフェッカ魔導決闘祭に参加しようと思っている。今年の優勝祈願をしようと、霧の森に向かうと、ベレーという生徒に止められる。なんでも彼女は霧の森の監視をしているらしい。ベレーは君が魔導決闘祭に出ると知ると、快く応援してくれた。それから、彼女とは講義や小屋で話すようになった。

PC3:プリティカ・ブルード(推奨関係:同僚、友人など)
君はカース対策委員だ。さらに、それなりに成績か魔導決闘の腕が良い/良いと言われる/自信があり、今年のアルフェッカ魔導決闘祭に参加しようと思っている。プリティカはカース対策委員の仲の良い同僚だ。彼女は将来、アナウンサーを目指しており、アルフェッカ魔導決闘祭では解説役をするらしい。君はプリティカの楽しそうな話やポスターで興味を持ち、魔導決闘祭に参加することにした。


・NPC紹介
ピエル・ヴィンセレー
邪眼魔導学科2年生。非常に負けず嫌いで、思い付きの行動が多い。前回のアルフェッカ魔導決闘祭では、チームメイトにも恵まれ、決勝まで進んだが惜しくも敗退している。

ベレー・パードナー
魔銃魔導学科4年生。霧の森の監視役を自ら勤めている。学園にいるとき以外は、森の監視小屋で引きこもっているようだ。

プリティカ・ブルード
機械魔導学科3年生。カース対策委員に所属している。アルフェッカ魔導決闘祭の実行委員を担当しており、去年から解説役を任されている。選手オタクで、在学中3年間の選手の良いところを全ていえるのが自慢。


・アルフェッカ魔導決闘祭
初夏におこなわれるハーベスト非公式の魔導決闘大会。4人1チームのトーナメント式の大会。選手は1人~3人でも登録でき、その場合は人数の少ない者同士で、即席チームを組むことになる。即席チームは大会の前日にランダムで決まり、固定概念にとらわれない連携が見物となっている。大会の後には後夜祭もおこなわれ、それを楽しみに来る者もいる。大会名の由来は夏の星座、かんむり座の星から。 

・霧の森
ハーベスト近郊にある小さめの森。常に濃い霧がたちこめており、神秘的な雰囲気と、最深部にある『虹塚の谷』からの非常に美しい景色が有名。『虹塚の谷』を見た者には、非常に強い幸運が訪れるとの評判もあり、人気のスポットだ。しかし、アリのクリーチャーが跋扈しており、いくらハーベスト生といえども、1人や戦闘に慣れていない者たちで行くのは危険である。そのため、ボランティアが監視小屋を設置し、巡回しているらしい。

シナリオ

シーン1:決闘、会合(PC1)
今から一年前、君はアルフェッカ魔導決闘祭に参加した。(どんな理由だろうか? 魔道決闘が楽しい? 目立ちたい? なんとなく?)
しかし、一回戦から優勝候補と言われていたボン三兄弟こと、アルバートたちと当たってしまう。(アルバート、エミーリエ、イーヴォ、ロードリゲス登場)
アルバート「アルバート・ボン。正々堂々と戦おう」彼は爽やかな顔で、右手を差し出す。
(話が終わったところで)
さっそく決闘が始まるが、優勝候補と言われていた通り、本当に4人は強かった。なすすべもなく、君たちチームは負けてしまう。君の夏は、終わってしまった。

それから一年後、また夏が巡ってきた。
君は、講義が終わり、学園内の外廊下を歩いていた。
廊下に人は多く、生徒の「先輩と城下町のケーキ食べ行ったらすげー仲良くなれたわ!まじべーわ」なんていう、くそどうでもいい会話が聞こえてくる。(一瞬だけ男子生徒登場)
そんなとき、君の肩に衝撃が来る。見ると、ひとりの青年が君のことをにらみつけている。彼と肩がぶつかってしまったようだ。(ピエル登場)
君は彼のことを見たことがあった。(はっきり、ぼんやり、どちらでも良いので少しは思い出してほしい)
昨年、君がアルフェッカ魔導決闘祭に出たときに準優勝していたチームのメンバーだ。一年生を入れての準優勝ということで、ちょっとだけ話題になっていた。
そんな彼が君に声をかけてくる。
ピエル「おい君。ちょっといいか?」
と言って道から少し外れた、小さな広場に誘導する。ここらにはほとんど人気がない。

そこまで君を誘導すると、彼は右目の邪眼を光らせる。
ピ「俺と魔導決闘しろ。俺が勝ったら、ある場所に来てもらう。負けたらケーキをおごってやる。どうだ、悪い話じゃないだろ?」
(断る)「俺の誘いを断るとはいい度胸だ。構えろ」と言って邪眼にマナを集める。今にでも襲ってきそうだ。
(逃げる)「待て!!」地の果てまでも追ってくる。(何日でも続けるので、根負けしてほしい)
(受ける)「流石だ。PC1(フルネーム)」

(魔導決闘の描写を軽くする)
→PC1が防御役なら、ピエルから一発攻撃して実力を確かめる。
→PC1が攻撃役なら、ピエルが挑発代わりに一発からPC1に攻撃してもらう。
→結果:PC1の攻撃をしっかりと受けると、ピエルはわざとらしく倒れる。
ピエル「うわーやられたー」
その後、むくりと起き上がる。
ピエル「よし、約束通り、ケーキをおごってやろう」ピエル「お前、去年アルフェッカ祭の決闘大会に出てたよな? 今年はどうする? 俺は、君にある期待をしている。そして、今、その期待が正しいことがわかった。俺と話をしてくれないか?」


シーン2:願い、参加(PC2)
PC2はハーベストに今日も通っています。一限の講義が終わったところですが、二限の講義はなく、次の講義である三限まで2時間くらい暇です。どうしましょうか?
(RPをしてもらってから)君が暇潰しをして、ちょっと早めに三限の講義に行こうと歩いていると、ポスターが眼にはいる。
「アルフェッカ祭!エントリー募集! ~そして伝説へ~」と書かれた文字の下には、デフォルメキャラクターが印刷されている。
どうやら、歴代の有名選手らしい。
(PC2は、よっぽど浮世離れしている生徒でなければ、この大会のことは知っていて良い)
それを見て、PC2は興味を持った。(持ってほしい)
まだエントリー期限には余裕があるので、今日の放課後にでもエントリーしてみることにした。
そんなことを考えていると、女子生徒の話が耳に入る。
アラル(金髪の生徒)「ねえ、知ってる? ハーベストの南西門から出たところにある霧の森」
ジェーン(赤髪の生徒)「聞いたことないですね」
アラル「森には『虹塚の谷』という、それはもう、景色が綺麗な場所があるそうよ」
ジェーン「知りませんでした」
アラル「それでね。そこで願ったことは、成就するんだって!」
ジェーン「ほぇー」
アラル「ねえさまたちの大会優勝祈願にぴったりだと思わない?」
ジェーン「そっすねえ」
アラル「今日にでも話してみましょう!」
というような会話が聞こえてきた。
(PC2も霧の森については、占いが好きだったり、博学だったりするのなら、さっき2人が話していたようなことは知っていても良いが、それ以上詳しいことは知らない)
PC2も…行きたくならない?
→PC2が放課後に霧の森へ行くことになったところで終了。

シーン3:決意、杞憂(PC3)
君はカース対策委員の定期集会のため、小さめの講義室に召集されていた。部屋には、カント先生と、君を含む10数名の生徒が集められていた。友達のプリティカもいる。
簡単に生徒たちからカースやクリーチャーに関する報告がされた後、カントがまとめる。
カント「うむ、皆のもの、報告ありがとう。最近はカース事件も凶暴なクリーチャーもなく、安定した日が続いておる。こう平和なときに、羽根を伸ばすといいぢろう。ああ、そうだ。もうすぐ、魔道決闘の大会も開かれるというので、それを楽しむのもいいんじゃないか?」
カント「というわけで、他に報告すべきものはあるかな? …ないな。よし、解散」
と言って手をたたくと、皆口々にありがとうございましたー、などど挨拶しながら席を立つ。
プリティカが君の元に来る。
プリティカ「PC3おつかれー。一緒に帰ろー」
プリティカ「最近どうー?(PCの趣味や好きなことの話題について聞く。または雑にどっかに誘う)」
(PCに聞かれるか、アルフェッカ際のポスターを見ることで以下の話題に)
プリティカ「そうそう! もうすぐカント先生が言ってたアルフェッカ祭だよー!」
アルフェッカ祭とは、年に一度、夏におこなわれる魔道決闘の祭だ。PC3は特にまだ参加していない。(ということにしておいてほしいです)
プリティカ「私、解説役で出してもらえることになったんだー! すごいでしょ!」
プリティカ「えへー! これまで祭に出てた先輩選手にも聞いてもらえるかな? グレイとか!」
プリティカ「あ!グレイ選手っていうのは、私が一年生のときに優勝したチームのアタッカーで、4対1でも負けない胆力と、圧倒的カリスマ性で私の大好きな選手なんだ!グレイが勝つときは必ず、最後に残るのは彼ひとりだけ…!暴虐のグレイって有名な選手なんだー!!かっこよくない?」
(PC3が物覚えが悪くても、この話は何回か聞かされたなーと感じる。物覚えがいいPCなら耳にタコができている)
プリティカ「そう!でも、最近は大会に出てないんだー…。残念」
女子生徒「プリティカさーん!何やってるんですか!!」
プリティカが遠くから呼び止められる。すると、プリティカはなにかを思い出したかのようにはっとする。
プリティカ「はーい!今いきます!」
プリティカ「ごめん!祭の打ち合わせあるから!!また今度!!」
というと、急いで走っていく。
プリティカが居なくなった静かな廊下。ふと、掲示板のポスターが眼にはいる。「アルフェッカ祭!エントリー募集! ~そして伝説へ~」と書かれた文字の下には、デフォルメキャラクターが印刷されている。黒いローブを来た長身の生徒、赤い髪の西洋貴族風の男子生徒、ボロボロのマントを見にまとう生徒、の3人である。(グレイ、アルバート、ミリタリー)
どうやら、歴代の有名選手らしい。
君は、ポスターやプリティカの話を聞いて、アルフェッカ祭に興味が沸いて…….きませんか? いや、参加者したくなった。
こうして、PC3は大会に参加するため、ポスターに書かれた場所まで、参加登録をすることにした。


シーン4:ア・ライバル(PC1)
そんなかんやで、オレンジ色の空にまばらに星が見えてきた時刻、君はハーベスト城下町のケーキ屋につく。ケーキ屋の前で、これまた、見たことだけはある人物がいた。去年、対戦したチームにいたイーヴォ選手である。彼の周りには城下町の子供達がわいわいとはしゃいでおり、そんな子供達に、イーヴォはドローンを操縦して見せたり、操縦を教えてあげたりして遊んでいるようだ。ピエルが何か言いたげに、肘で君を小突く。
ピエル「あいつ。覚えているか? ボン三兄妹のひとりだぜ」
ピエル「ま、いいや行こう」
と、君とピエルはカフェに入っていく。暗めの配色のカフェで、材質である木の良い香りがする。さっそく席に着くとピエルはメニューを取り出す。
ピエル「甘いものは好きかい?」
(好き)「そうか」と、チョコレートムースと、レモンロールを頼む。君にチョコレートムースを頼む。
(嫌い)「そうか」と、抹茶ムースと、レモンロールを頼む。君に抹茶ムースを頼む。(結局甘い)
ピエルはケーキが来ると、自分で頼んだケーキの写真を撮り始めた。その後、何事もなかったかのようにカメラをしまうと、
ピエル「それでまあ、話なんだが……。まずはこの席についてくれてありがとう。俺はピエル・ヴィンセレーだ。気軽にピエルってよんでくれていい」
(自己紹介をされると)ピエル「ああ、よろしく。こうしてスカウトに来るくらいだ。もう名前は知っている」
ピエル「なあPC1、単刀直入に言おう。俺と組んでアルフェッカに出ないか? 夏にある魔導決闘の大会だ。去年、君も出ていただろう」
ピエル「もちろん、既にお友達と組んでなければ、でいい」
彼はそれはそれで面白そうだと言わんばかりに、にやりと笑う。
ピエル「俺は去年、それなりに腕に自信があったんだが……。全然ダメだった。パートナーが必要だと思ってな。去年の中では君が一番いいと思った。優勝チームを入れても、エミーリエやイーヴォのやつには少なくとも負けていない。まあ、ダメなら二番目の奴を誘う。気楽に決断してくれ」
そういうと、首の後ろで手を組む。
(出ない)ピエル「不安があるのか? それは違うなぁ。それだけは、もったいないぜPC1」
(良いよ)ピエル「よし。俺の力は信じてくれるんだな? まあ、絶対に後悔はさせないがな」
(二番目のことをもし聞かれたら)ピエル「いない。PC1に断られていたら一人で出るつもりだった」
ピエル「改めてよろしく。PC1」
そう言うと、彼は握手を求めてくる。
その後、ケーキをもそもそと食べてひと段落したら。
ピエル「さて、そろそろ店から出るか」
ピエル「……そいえばPC1、これはどこで金を払えばいいんだ…? 初めてだからわからねえ」
ピエル「く、食い逃げだとは思われないよな」
(店を出ると)ひとりの少年が、君たちの下へかけてくる。(ビスケ登場)
ピエル「おお、少年。どうした?」
ビスケ「あ、あの……(咳払い)」
ビスケ「僕、いろんな魔導決闘みるの好きなんですけどその…。たしか、去年の大会出てましたよね…?」
というと、サイン色紙を、ピエルと、君に2枚出してくる。
ピエルはPC1の方を「やったな!」みたいなキラキラした目で、嬉しそうに見る。
ピエル「そうかそうか!もちろん大歓迎だ!お前も書くよな?PC1」
(書くと)ビスケ「ありがとうございます!」と嬉しそうにサインを受け取る。と去っていく。
(書かない)ビスケ「あ、いいんですその…」と少し残念そうな顔をしているが、話しただけでもうれしそうだ。ピエルからサインをもらい、ありがとうを言うと、去っていく。
ビスケは、そのままイーヴォの方へ行ったようだ。イーヴォは良かったねえと、ビスケを撫でている。イーヴォにはかなり懐いているらしい。そんな様子を見たピエルは、面白そうににやりと笑う。
ピエル「(失笑)。イーヴォ・ボンにとっては、俺たちなんて目じゃなさそうだな」
とつぶやく。
ピエル「PC1。絶対勝とうな。勝った後が楽しみになってきた」
ピエルの眼は輝いていた。そして、ポケットからレモン飴を1つ取り出すと、口にほうり込む。


シーン5:暗雲(PC2)
学園の講義が終わり、陽が傾くまでは少し時間がある。そんな時間に、君は霧の森にやってきた。
森は夏でも冷やかで、名前の通り気だるげな霧がうっすらとかかっているが、木がうっそうと生え繁っており、どのみち奥は見えないので、霧などあってもなくてもそんなに変わりなさそうだ。目の前には、湿った木製の、穏やかな階段が連なっている。ほとんど傾斜はないが、ゆっくり上に続いているようだ。
階段を登ってすぐの分かれ道に「←観察所× 桐林(虹塚の谷)↑ 避難小屋→」とある。
上側に進み、しばらく歩くと道は狭くなり、前も後ろも、ほとんど茂みを歩くことになる。特に怖さを感じるようなところ(崖なんか)はないが、虫や自然が嫌いな人は嫌悪感があるかもしれない。
そんなとき、後方10mほどから、ガサガサ…。と、茂みが揺れる音がする。
振り返ると、ボン!という発動音とともに、火の玉が君の方に飛んでくるのが見えた!
(魔法で打ち落としてもらう)
なんとかすると、その茂みからひとつの影がすっと立ち上がる。
ロードリゲス「えへへへ…。弱っちそうだから手加減したけど、全然大丈夫そうじゃーん!」
そういうと、そいつは、木と木の間を、蜘蛛のように器用に、カサコソと手足を使い移動すると、君の前へ降り立つ。
ロードリゲス「あ、ごきげんあそばせ!」と、何かを思い出したかのように挨拶をする。
ロードリゲス「君、どうしてこんなとこきたの? クリハン?(クリーチャーハントのこと)」
ロードリゲス「ほへー、えらいねぇ」
ロードリゲス「ロードリゲスはねぇ、魔法の練習にきたの。ねえ、君、ロードリゲスと魔道決闘しない?」とにんまりした笑顔で誘ってくる。
(PC2が答えたあたりで)
クリスティ「ロウ!やめんか!」
と少女の声が聞こえてくる。
振り向くと、3人のハーベスト生。(クリスティ、アウル、ジェーン登場)
クリスティ「ロウ、私たちがここに何しに来たのか言ってみな」
ロードリゲス「ロードリゲスたちはね、戦いにきたの!」
クリスティ「そうさ。来たるアルフェッカ祭のためにね」
ロードリゲス「おおお!」
クリスティ「それじゃあ、行こうか」
ロードリゲス「ロードリゲスは虹塚の谷へいく!……あれ?」
ロードリゲスは、一瞬ねこにはたかれたような顔をしましたが、すぐに奥へ走っていってしまいました。
ロードリゲスが去っていくと、少女は君を見る。
クリスティ「君、災難だったね」
クリスティ「ちょっと盗み聞きさせてもらったけど、あんたも大会、出るみたいね」
クリスティ「楽しみだわぁ。そこではっきりさせましょう。もっとも、私たちと戦うくらい勝ちあがれたらねぇ」
そう言うと、3人とも去っていく。
君と喋った少女以外の2人は、金髪の子はPC2の一連の苦労をねぎらうような視線を向け、軽く手を振る。赤髪の子はお気の毒さまといいたげに一瞥すると去っていった。

こうして、4人は嵐のように去っていった。
……すると、またしても、カサカサ……と、後ろの茂みから音がする。
振り向いてみると、ハーベストの制服を来た生徒がいる。制服でここまで来たというのに、服や手足にひっかき傷や跡はほとんどない。
ベレー「あ……こんにちは」
ベレー「君、ハーベストの生徒さん? ひとり?」
(ひとりである旨を伝えると)彼女の顔の表情が険しくなる。
ベレー「ここが、どういう場所か知ってる?」
ベレー「ここは、霧の森、危ないクリーチャーがいて、死んじゃう人もいるんだよ? わたしと一緒に来てくれる? 避難小屋で休もう」
そういうと、PC2の手を引っ張って、元来た道を降りていく。
こうして君は、最初の分かれ道まで戻り、避難小屋まで帰って来た。
避難小屋は木造の2階建てで、継ぎ接ぎで何度も修理されているのがわかる。PC2はその一階部分のひと部屋に通される。檜のいい香りがする。
彼女は君を椅子に座らせと、冷静になったのか、顔を赤くして謝ってくる。
ベレー「あー急にごめんね? 迷惑だったかな? こんなところまで連れてきちゃってさ。ただその……ひとりであそこの奥まで行かせる訳にはいかなかったからさ。危ないんだ。さっきも言ったけど」
ベレー「そうだ、暖かいもの……コーヒー好き? オレンジジュースもあるよ」
ベレー「うん、わかった」というと、調子を取り戻したようで、嬉しそうに奥へと消えていく。
しばらくすると、奥から(指定されたもの)を持ってベレーが出てくる。
ベレー「はい、どうぞ~」
ベレー「君、名前、聞いてもいい?」
ベレー「うん、私はベレー・パードナー。ここの監視小屋で働いている。……うーん、働いてるっていうよりは勝手にいるって感じかな。私も、ハーベスト生だよ」
ベレー「あ!こ、小屋を乗っ取ってるってわけじゃないからね!」
ベレー「そういえば、虹塚の谷のこと、どこで聞いたの?」
(正直に言われると)ベレー「おー!そんなに噂になってるんだ~」
と、嬉しそうにうなる。
ベレー「じゃあPC2くん(ちゃん)も、何かお祈りに来たの?」
ベレー「へぇ~!アルフェッカに出るの!」
彼女は目を輝かせて言う。
ベレー「昔からお兄さんの影響で大好きなんだ。絶対今年も見るよ!応援してる!」
ベレー「そだ、じゃあ、今日はもう遅いけど、今度、夜の虹塚の谷に案内してあげるよ。虹色の光がふよふよ浮かんでて、すっごい綺麗なんだよ!」
ベレー「それに、そこでお願いしたことが叶うっていうお話もあるんだあ。この前だって、虹塚の谷でした告白が成功したんだって!」
と、興奮した様子で話す。
ベレー「だから、今度、絶対いこうよ!」
(了承されると)ベレー「うん!約束だから!」
ベレー「あとさ、気が向いたら、またここの小屋にでも遊びに来てよ。コーヒーくらいはごちそうするから」
(話がひと段落したら)そういう感じで、君はベレーと友達になった。連絡先も交換し、講義が合えば一緒に受けている。


シーン6:いと遠きアルフェッカ(PC3)
めいっぱい講義があり、ちょっと遅めの放課後。夕陽はもう傾きつつありました。午後6時前くらい。
君はアルフェッカ祭にエントリーするために、学園の巨大スタジアムに向かっていた。スタジアムはあの月下舞踏会でも使われている場所でもある。そんな場所だけあって、大会以外に使われることは少なく、アルフェッカ祭前でさえも、スタッフと思われる生徒が急ぎ足で通り過ぎるくらいで、人はめっぽう少ない。
そんなスタジアムだが、特に迷うことは無かったものの、入り口への案内などは見当たらず、誰かにでも道を聞きたい時分になってきてもいいころだろう。
そんなこんなで朱色が差した、硬いアスファルトを歩いていると、ひとりの生徒に目がとまる。(クラリス登場)
それは一人の女子生徒で、何かと記入が済んでいる紙を持ち、うろうろと道を行ったり来たりしている。そして、時折、時計を見ながらなにやら考えている。
と、彼女のポケットから白いハンカチが落ちる。
(特に注意しないなら)そして、それは、乾いた風に吹かれ、君の足もとへと転がってくる。ハンカチを落としたことに気付いた彼女が、君の方を向く。
クラリス「あー、どうも」
それは、すらりと背が高く、華奢な生徒だった。
(ハンカチを返してもらうと)クラリス「あー、もしかして、君も、アルフェッカ祭にエントリーするのかい?」

(そうだと言われると)クラリス「たしかに、あそこは分かりにくいよねえ。お礼になるか微妙だが、場所を教えてあげよう」というと、スタジアムの入り口や、アルフェッカ祭の登録場所について教えてくれる。
(もし、クラリスもエントリーするのか聞かれたら)クラリス「ああ、そうだよ。まあ、ビビッてしまってまだ迷い中、ってところかな」
(もし、さらに深く理由を聞かれたら)クラリス「ああーそうだな。わたしはあの大会がすごく好きだったんだが、一緒に出場していた先輩方が皆、卒業してしまってね。綺麗な想い出は、過去に残しておこうか、最後にひとりで挑戦してみようか迷ってる」
(話が済んだら)クラリス「いってらっしゃい。覚悟のある君は美しい」
彼女に見送られ、君はスタジアムへと向かった。
教えられた通りに行くと、たしかに、スタジアムの入り口が見えてきた。入り口の前には長机がおいてあり、スタッフと思われる男子生徒が座っている。机には、『「アルフェッカ祭 魔導決闘 ~そして伝説へ~」受付』とある。ここが彼女が言っていた場所で間違いないだろう。
(エントリーすると言われたら)
男子生徒はきょとんとした顔をする。
男子生徒「もう終りましたよ。今日の6時までなんで」
男子生徒「あーすいませんねー」
話していると、聞きなれた声がする。
プリティカ「あれー!PC3じゃんどうしたの!」
入り口の方から、ひょっこりプリティカが現れた。
(訳を話すと)プリティカ「えー、せっかくだから、出て欲しいな~」と言ってちらりと男子生徒の方を見る。
プリティカ「そいえばまだ、統計はしてませんでしたよね……?」
男子生徒「ま、まあ、そうみたいですけど」
プリティカ「お願いします!お願いします!さっきのど飴あげたじゃないですか!!」
とプリティカがわめき始めると、スタッフの方も流石に折れたようだ。
男子生徒「あー、そ、そうですね、これ1枚だけなら、大丈夫だと思いまーす!」
プリティカ「やったー!よかったね!PC3!私、実況がんばるから、一緒にがんばろ!」
プリティカ「とっても楽しい大会にしてあげるから!」
(話がひと段落したところで)
クラリス「あの~?」
と、一人の生徒が訪ねてくる。さっき君に道を教えてくれた人だ(クラリス登場)。
彼女はしっかり息を吸い込むと、覚悟を決めたように、一枚の紙をスタッフの生徒に向けて差し出す。
クラリス「これ、お願いします!」
男子生徒「すいません、もう終りましたよ」
クラリス「へ? ひ、七時までじゃ…?」 彼女は魂が抜けたような声を出す。
男子生徒「何年前の話ですか、すいません、去年から6時なんで……」
といいかけた彼の声を差し止め、プリティカが
プリティカ「大丈夫でーす!まだやってまーす!」
と身を乗り出して用紙を受け取る。
クラリス「あ、ど、ありがとうございます」
無事に受理され、安堵した彼女は、肩の力を抜く。
そして、PC3の方を見る。
クラリス「間に合ったのは、き、君がいてくれたおかげなのかな? ラッキーボーイ(ラッキーガール)だね君は。神のご運に感謝を」と、君に頭を下げる。
クラリス「大会であえたら、そのときはまあ、ご遠慮なく。私は強いよ」
(話がひと段落ついたところで)
え?、という驚きの声が聞こえる。受け取った用紙をチェックしていたプリティカと、スタッフの生徒の声だ。2人は、用紙の名前欄と、PC3の横にいる彼女(クラリス)を思わずといった風に見比べる。
クラリス「あー、わたしはこれで」
と、居づらくなったのか、そそくさと立ち去って行った。
2人は調子を取り戻すと、
男子生徒「ううん、あー書類の方はお二人とも大丈夫なんで、チーム分けとかは追って連絡しますね」
プリティカ「うん……! PC3、頑張ろうね」
というプリティカであったが、どこかに気持ちをとられたままのようであった。
(聞いても)プリティカ「ごめん!めっちゃ言いたいんだけど、流石に勝手に言えないんだぁ」と教えてくれない。


シーン7:講義(PC全員)
大会前日。こんな日でも平日なので授業である。

男性教諭「え~本クリーチャー概論では、身近なクリーチャーを紹介しますーす」「えー本日は、ハーベスト南西門出てすぐにある、アリ型のクリーチャー、エシュトンについて教えまーす」「最初に言っときますけど、エシュトンは大変危険なアリですので、見つけたらすぐに逃げてくださいね。亡くなった人もね、出ているんでね」
そういう話をすると、生徒たちの背筋が伸びる。
「というのもこのアリ、まあ、小さい方の一匹なら君たちでも倒せるくらいなんですけど、軍隊で行動し、巣の外でも四匹くらいいるのが普通です」「四匹いると、いくらハーベストさんの生徒でも、まあ、一人では絶対に倒せません。慣れている生徒四人なら、ってところですかね」「なので、霧の森にいくときにはね、必ず五人以上で、しかも日中に行くか、詳しいガイドさんを付けるようにね」「もし、エシュロンにやられてしまった場合は、巣に連れてかれちゃうから、すぐに先生を呼ぶんだよ」「最初の一時間はまず大丈夫って、言われているけど、それを越すとまあ、あいつらは巣を作るために、人の身体でも簡単にもいじゃうからね」
「あー、そんな、エシュロンの生態ですが、こいつらは自分の身体で巣を……」という感じで講義は続いていく。

(PC1視点)
講義が終ると、ピエルが話かけてくる。眠け覚ましにポケットからレモンあめをひとつ取り出すと、口に放り込む。どうでもいいが、レモン飴はこの前食べていたものとメーカーが違うようだ。眠気を飛ばしたピエルは、なんというか厳かで、努めて落ち着こうとしている感じがする。
ピエル「おし、PC1。今日大会のチーム発表あるからいこうぜ」
とさっさと出ていく。グラウンドで張り紙形式で発表されるみたいだ。

(PC2視点)
ベレー「お昼だね~。PC2はお昼後の講義とってるの?」(どっちでもいい)
ベレー「そうなんだ!ね、あんな講義の後に言うのもなんだけど、今日の夜、霧の森、行かない? ほら、詳しいガイドがいれば……ってやつ! 私は何回も夜の虹塚の谷いったことあるからさ!」
(いいよ)ベレー「ほんと!楽しみ。ね、アルフェッカの優勝祈願、しようね」
ベレー「それじゃ、また~」
と帰っていく。

(PC3視点)
PC3の隣にいるプリティカが、そんな様子を見ていたようで、
プリティカ「PC3くん(ちゃん)。ベレーちゃんだよ知ってる?」
プリティカ「今日の授業でやってた、霧の森の監視小屋で働いてる子だよ~」
プリティカ「働いてるっていっても、お金もらってるわけじゃないみたいだけど」
プリティカ「ああやって、監視小屋が心配でお昼や、空きコマでも帰ってるんだって~!すごいよねえ~」
そういうと、プリティカは、何かを思いついたように言う。
プリティカ「そだ、ねえ、PC3。もし、もしさあ、PC2くん(ちゃん)と同じチームになったらさ、お願いというか、お願いのお願いしたいんだどいい?」
プリティカ「PC2くん(ちゃん)に、ベレーちゃんがアルフェッカ祭に見に来るように言ってあげるように、言って欲しいんだ」
プリティカ「ベレーちゃんも、ベレーちゃんのお兄さんも、アルフェッカ祭みたいなお祭りごとがね、大好きだったんだ。でも、最近はベレーちゃん、例の監視小屋の件で、必要な時以外は外に出たがらないの。でも、言っちゃえばあんなの、お仕事なわけじゃないし、一日くらいは羽を伸ばしてほしいの! も、もちろん、無理強いはしないけどさ!」
プリティカ「私もアルフェッカ祭来てね~って、言ったことあるんだけど、やっぱり心配みたいで……。ね、PC2くん(ちゃん)みたいなお友達、しかも選手だよ!が言えば、少しは違ってくると思うの!」
プリティカはここまで一気に言うと、PC3の目をしばらく見る………。
プリティカ「ねえ、おねがーい! 今度ケーキ、そう、城下町で美味しいとこ見つけたの、連れてってあげるからあ」
(ケーキが苦手そうなら、追加でPC3が好きそうな場所を連呼する。こういう時はお金に目をつけない女、プリティカ)
(了承すると)プリティカ「ありがとーう!約束だからね? まかされた、だよ!(?)」
プリティカ「お、そろそろアルフェッカのチーム発表あるから行っておいで~!きっと、楽しいチームになるよ~!私は運営の方があるからさ~バイバーイ」
プリティカとPC3が分かれたところで終了。


シーン8:合同練習(PC全員)
君たちは各々チーム発表を見た。チームはピエル・ヴィンセレー、PC1、PC2、PC3となっている。それから授業を挟み、放課後、君たちのチームは、お互いを探し、4人で合流した。今は学園の隅、草木が賑やかに生え、ベンチがぽつんと置いてある、魔法の練習にもうってつけの場所、に集まっているところだ。
ピエル「どうも」
ピエル「ピエル・ヴィンセレーだ。強い防御魔法以外は、一通りできる。発動体は見ての通り邪眼で、マナの調合と遷移が得意だ。まあ、分かりやすく言えば支援行為だな」
ピエル「みんなそれぞれ何ができるのか教えてくれないか?」と、PC1から順番に見ていく。
(PCたちの紹介が一通り終ったら)
ピエル「なあ、みんな。みんなの得意技をそれぞれみせてもらったが、俺は優勝するに十分だと思った。今年はやるぞ」
ピエル「それでだな。もっと噛み合わせを良くしたい。俺ができることも出すから、全体でどうするか、作戦を建てよう」
こうして、君たちは大会に向けて作戦を立てることになった。PC全員で以下について決めること。
大会中の戦闘で、ピエルのサポート効果を受けることができるのだが、ここで、サポート効果をひとつ増やすことができる。以下から1つ選ぶこと。(この他にダイス増加、戦闘不能回復などを持ってます)
・味方1人に好きなグッドステータスをLv.2で与える(1シーン1回)
・好きな地形のLv±3までする(1シーン2回)
・敵全員のバッドステータスのLvを倍にする(1シーン1回)
・味方1人の準備タイミングか補助タイミングを1回増やす(1シーン2回)
・その他の提案(あれば)

(PC3にPC2にお願いしてもらうよう言うのを忘れないでもらう)

(合同練習の描写が終わったら)
ピエル「うっし、明日は本番だ。みんな、しっかり体を休めた方が良いと思う」
ピエル「それじゃあ、解散しようか」
解散したころには、既に夕陽が傾いていた。


シーン9:決意(PC3)
合同練習の帰りにプリティカと出会う。彼女も、打ち合わせが終わった帰りのようだ。
プリティカは君を認めると、声をかけ、手を振る。
プリティカ「あ!PC3!おつかれ~」
プリティカ「練習してたの?」
プリティカ「PC3の実力は私が良く知っているからね。きっと楽しい大会になるよ」
プリティカ「大丈夫? 不安になったり、寂しくなったりしてない?」
(してる)プリティカ「練習いっぱいしてたんでしょ? なら大丈夫。自身もって!当日はわたしも、一緒に頑張ってるからね」
(してない)プリティカ「さっすがPC3! いっぱい練習してたもんね!ゼッタイに大丈夫だよ!」
プリティカ「大丈夫と思っても、いざ、スタジアムに入って、大勢のお客さんの前に立ったら緊張しちゃうってこともあると思う。そうしたらさ、チームみんなの声と、私の声に集中するんだよ。私も近くで、一緒に戦ってるから!」
(話がひと段落ついたら)大会の話をしていると、プリティカはいつしか、オタクの目になっている。
プリティカ「もし、PC3が優勝したらさ、二つ名で呼ばれるようになるのかな? 君も王権のアルバートとか、狂這のロードリゲスとか、暴虐のグレイとか!」
プリティカ「二つ名がつくとしたら、どんなのがいい?」
プリティカ「わあ…!素敵!楽しみだね~」
プリティカ「あ、そうだ。説明してなかったね」「アルバートとロードリゲスは、前回の優勝者だよ。王権のアルバートは抜群の万能力でチーム全体をキャリーしたよね。狂這のロードリゲスは、なんというかバーサーカースタイルで、とってもタフなアタッカーなんだ。それで、最後にグレイ様、暴虐のグレイは、昔の優勝チームのアタッカーで、味方の支援を全て集めて、最終的に4対1で戦う最高にかっちょいいスタイルの選手だよ。黒いローブの下はどんな笑顔を浮かべているんだろうね!優勝したのは、私が一年生のとき!すごいでしょ!知ってる?」
(知ってる)プリティカ「お~PC3もわかってきたよね」
(知らない)プリティカ「まあ、昔の選手だからなぁ~」
プリティカ「じゃあ、明日は、楽しんでね!」
とプリティカと手を振って別れる。


シーン10:決死(PC2)
合同練習が終わって帰路についたあたりで、携帯が鳴る。ベレーからメッセージが届いていた。
メッセージ「明日はいよいよ本番だね! 講義で約束してたの覚えてる? 霧の森の小屋で待ってるから」
小屋に向かうと、ベレーが出迎えてくれる。
ベレー「いらっしゃい。それじゃあ、早速行こうか。帰るのが遅くなってもいけないし」
と、小屋の鍵を回しながら言う。
ベレー「そうだ。ついていく前に、ここから虹塚の谷までの道のりを教えておくね」
ベレー「私、絶対にPC2と離れないようにするけど、もしなんかあって私とはぐれちゃったときは、道がわかれば入り口まで戻ること。分からなかったら動かないこと。良い?」
ベレー「うん、よろしい。じゃあ道なんだけど、『桐林→ホワイヶ丘→胴体岩→霧の谷→虹塚の谷』の順番に目印をたどっていくことになるよ」
ベレー「ホワイヶ丘っていうのは、最初にこの丘に来た探検家の人が、あまりの霧に『ホワイ!』って叫んだからついたらしいよ。……まあ、嘘かホントかはわからないけど」
ベレー「次に胴体岩っていうのは、アリの胴体みたいに、丸い岩が3つ横に連なった岩だよ。通り道からは必ず見えて、霧のせいでよくクリーチャーと間違えてびっくりしちゃう人が多いんだ」
ベレー「以上!『桐林→ホワイヶ丘→胴体岩→霧の谷→虹塚の谷』。私がいなくてもいいように、絶対に覚えてね!」
それじゃあ、いこっか。
君とベレーはオレンジ色に照らされた霧の中を進んでいく。道は彼女が言った通りで、彼女は道すがら、危険はないか確かめながら進み、ゴミがあれば拾っていた。そして、虹塚の谷についたころには、ちょうど陽が落ちていた。
君の眼の前に、虹塚の谷の光景が広がる。夜闇に、泡のような、境界線のあいまいな丸い光が虹色を纏って浮いている。その後ろに、都会の光など一つもない100%の星空が広がっている。一般的な感性では……すごく綺麗だ。何度も来ているはずのベレーでさえ、見惚れている。
ベレー「綺麗、だね」
ベレー「あ!ほら!お祈り忘れないでね!」
(PC2がお祈りを済ますと)
ベレー「うん、PC2ならきっと勝てるよ」
ベレー「じゃあ、私も」
ベレー「神様どうか、明日だけは、みんなが楽しく元気で過ごせますように」
その後、しばらく景色を観た後、ベレーが口を開く。
ベレー「それじゃあ、帰ろっか」

シーン11:決勝(PC1)
合同練習があった日の帰り際、君はピエルに呼び止められる。
ピエル「お疲れさん、なあ、別に用事があるならいいんだが、今日は星が綺麗に観れる場所があるんだが、いかないか? 今日は綺麗に観れそうだもんでな」
(ついていくと)学園外に出て少しばかり、レンガの歩道を歩き、歩道をはずれ芝生に入る。
そのまま植え込みの間を進むと、芝生の広場につく。ベンチが置いてあり、普段は城下町の憩いの場となっているのだろう。だが、ここには電灯はなく、陽が落ちた今は真っ暗だ。月の光があるとはいえ、ピエルの姿はぼんやりとしか見えない。
ピエル「な? 真っ暗闇だろう? ほら、上見てみろよ」
PC1が見上げると、空は一面星空だった。比較的明るい星がたくさん見え、名前も知らない星座たちがたくさん浮かんでいた。
ピエル「どうだ?」
暗闇でも、彼がにやりと笑った顔がわかる。
PC1の回答を聞くと、ピエルは芝生に寝転がって空を見上げる。
ピエル「PC2もこうしてみろ。なんというかこう、さわやかだ」
(一緒に寝転がると)ピエルがごそごそとポケットから何かを取り出す音が聞こえる。
ピエル「食うか?」と、君の手にプラスチックのようなものがあたる。飴だろう。
ピエル「嫌いな味だったらすまんな」
(口に入れてみると)レモンと飴の酸っぱさと甘味が混ざった味が口に広がる。
ピエル「そいえば、PC2は、どうして魔導決闘大会に出ようと思ったんだ? あーなんつうか、強い奴ってやっぱり理由とかあんのかなって思って」
(理由がある)ピエル「そうか、面白いじゃねえか」
(理由が無い)ピエル「へぇ~。やっぱ俺みたいなのと、考えてること一回り違うんだ」
ピエル「俺はな、魔導次元のくそ平和な村の出でね。親は農家をやってる。平和、穏やか……でも、自分もこんな未来しかおくれねえのかと思ったら、つまらなくなってきてさ。村のガキにも、この学園みたいに楽しいことがいっぱいあるって知ってほしい。だから目立ちたいし、誇れることが一つでも多く欲しいし、おもしれーことを語りたい」
そう話すピエルの方から、パシャリという音がするカメラを取ったようだ。
ピエル「カメラやってんのも、その一つかな」
そういった後、小さな声で。
ピエル「いや、ちげーか。あいつか……」と、つぶやく。顔の輪郭で、どこか、遠くを見るように、星を見上げたことがわかる。
しばらく沈黙する。
ピエル「そろそろ帰るか。もっと見たいか?」


シーン12:アルフェッカ祭(PC全員)
ついに、アルフェッカ祭が始まった。場所はハーベストの公式戦、月下舞踏会でも使われたスタジアム。スタジアムは、観客で一杯で、ハーベスト学生はもちろん、他の学園の生徒、ハーベスト城下町の魔法使いも来ているようだ。入り口向かいに大きなモニターもある。
君たちはスタジアムの控え室にいた。選手全員というわけではない、20~30人くらいがそこにいた。緊張しているのか、じっとして気を高めたり、杖を振る練習をしたりと、準備を整える者もいれば、菓子を食べながら談笑しているチームもいた。
ピエル「いよいよだな。どうだ、緊張してないか? びびっちまってないか?」
ピエル「俺か? 決勝戦前なら緊張するかもな」
そんな感じで話していると、スタッフが入ってくる。選手が一斉にスタッフを見る。談笑の声も、杖を振る音も止まる。
スタッフ「(咳払い)えー初戦のメンバーはスタジアムの方までお願いします。ピエル・ヴィンセレさん、PC1さん、PC2さん、PC3さん、誘導しますので、僕の後ついてきてくださーい」

・一回戦(一戦目: 戦闘なし。描写のみ。PCに描写の準備をして欲しいことを伝える)
君たちは入場する。楕円形の巨大スタジアム、その真ん中に向かってゆっくりと歩いていた。前後左右、上、すべての方向から歓声が惜しみなく注がれる。
こんなに大勢いるのにも関わらず、場所がいいのか、PC2は巨大モニターの近くにベレーっぽい姿を認めることができる。彼女は必死に手でメガホンを作って何かいっているが、当然、歓声に紛れて聞こえない。聞こえないが、なんとなく「がんばれ~」と聞こえてくる気がする。
君たちが入場し始めたあたりで、プリティカのアナウンスが入る。
プリティカ「さーて!いよいよ始まります!アルフェッカ祭、魔導決闘トーナメント!戦いを制し、王冠を手にするのは誰だぁ!?」「一回戦、はじまります!」
プリティカ「初戦2チーム紹介させていただきます!まずはモニター向かって手前、PC3選手、PC1選手、ピエル選手、PC2選手です!」
プリティカ「対するはモニター側!クリスティーン選手、ジェーン選手、アラル選手、そして、前回優勝を飾ったロードリゲス選手!今回は別チームでの参戦です!」
巨大な楕円の中心に向かって、君たちは歩く。
ピエルはああ言っていたが、いざ歓声を浴びるとなると、流石に少しだが緊張している様子がわかる。
ピエル「PC1、PC2、PC3、緊張しているか?」と全員に聞いてくる。
ピエル「……そうか、あくまでも目的は優勝だ。きいぬいていこうぜ」
対戦相手も向こう側から入場してくる。君たちと、向かい合う。ロードリゲスは君たちの顔を一瞥してにんまりと笑う。クリスティーンは、君たちなど目に入っていないようで、客席のある一点を見つめている。後ろの2人は、会場や君たちに目を向けてなにかと話しているようで、なんだかんだ大会の雰囲気を楽しんでいるようだ。
ロードリゲス「あー!ロードリゲスが見たことある顔いっぱいいる!」
ロードリゲス「君たち記憶力いい? ロードリゲスのこと覚えてるぅ?」と、PC1、PC2、ピエルの方に顔を向ける。
ピエル「ああ、憎たらしいほどにな。だが…。アルバートのいないお前には負けねぇ、いや、負けちゃいけねぇ」
ロードリゲス「君はロードリゲスとたぶん、初顔合わせだよねぇ!」と興奮してPC3を見て言う。
(一件落着したら)
クリスティ「やあ、またあったね」(PC2に向けて)
クリスティ「わるいけど私たち、エミーリエねえさまから期待されている以上、負けられないから。ふふ、初戦の相手にはふさわしいね君たち(何かを思い出すようにPC1とピエルを見ながら言う)」
(もし言う場面があれば言う)クリスティ「エミーリエねえさまは、アルバート様が負けるところが見たいんだってさ。ま、手は抜いてくれないとのことだけど」
(戦闘描写)アウルとジェーンは、ロードリゲスとクリスティにマナを投げ掛けていたが、戦闘の余波で発動体が壊れてしまい、退散する。君たちの攻撃を防いでいたクリスティーンも、ピエルの攻撃で戦闘不能に。残ったのは、体力おばけのローゲリウスだった。
ピエル「回復されると面倒だ!PC1!PC2!PC3!まかせたぞ!」
(PCにローゲリウスを倒す演出をしてもらう)
ローゲリウスの攻撃演出: 紋章が描かれた10本のマニキュアをオレンジ色に輝かせる。
「集いし想いよー!新たなる願いよー!ファイアボール!」
そう詠唱するが、そのまま発射することはなく、大きく横に飛ぶ。と、マニキュアを割らないよう、器用に地面に手をつきながら、チーターのように手足のバネで、さらに大きく横に動く。
こうやって無理やり変えた角度によってうまれた隙間に、超威力のファイアボールをPC1に向かって放つ。これこそが、ローゲリウスが狂這と呼ばれる所以のようだ。
(戦闘が片付いたら)
ローゲリウスは「くそー負けたー」と、先程の戦いを思い出し、ニタニタ笑いながらジェーンに引きずられていく。
クリスティは「一回戦敗退…?私が…?」信じられない、と、アウルに支えられながら、肩を落として去っていく。アウルは優しげな、にこやかな表情で背中をさすっている。発動体が壊れただけというのに、支えなしでは倒れてしまいそうだ。
一回戦の相手がよっぽど悪かったのか、2回戦、3回戦、準決勝はさっきよりも余裕を持って勝ち抜くことができました。

・決勝戦(中間戦闘あり)
そんなこんなで、君たちは決勝戦まで進むことができた。
現在は控え室。
(PCたちは緊張してる?)
ピエル「全力を尽くしたと自分に言えるよう頑張ろうな」
(PCからひとことずつくらいもらったところで)
スタッフがやってきて、呼ばれる。いよいよ入場だ。


シーン13:決勝戦(PC全員)
君たちは再び、スタジアムの中心に向かって歩いていた。プリティカのアナウンスが聞こえる。
プリティカ「さーて!ついに始まります決勝戦!王冠を手にするのは誰なのか!」
プリティカ「さて最初に紹介するチームは入り口向かって手前、ピエル選手!見事に敵の意をつき、攻勢の起点を作りました!状況を把握した戦略に期待!」
(PCの紹介アナウンスは、以下の攻撃役用、防御役用、支援役用を、合同練習や初戦の演出で変えると良い)
(攻撃役)プリティカ「一発の威力が最高に輝いていました!~選手!止まらなくなったときの展開に期待!」
(防御役)プリティカ「チームをたったひとりで支えるのはこの人!~選手!落ちたら、全滅といっても過言ではありません。安定感ある戦いに期待!」
(支援役)プリティカ「攻勢の種を育て、支え、逆転の目を潰す!チームの戦術メーカー、~選手!安定感あるマナ供給に期待!」
プリティカ「対するはこのチーム!4人中3人が前大会優勝者となっております!抜群の安定感でここまで勝ち上がってきました」
プリティカ「立ちはだかる絶望、イーヴォ選手!後半になると、誰も止められない。そうなる前に対策されてしまうのか、それとも…!試合の展開に、期待!」
プリティカ「抜群の安定感でチームを補強、誰よりも強く、いや、美しく!エミーリエ選手!誰も止められないメーカーに、期待!」
プリティカ「今世紀最強レベルのキャリーと言っても怒られはしないでしょう!チームの立役者にして、立役られ!アルバート選手!抜群の決勝力に、期待!」
プリティカ「最後はこの人!チームのダークホース!チームメイトが優秀すぎたか!これまでは一発も攻勢の機会に恵まれませんでした!今回こそ優勝の抑えとなるか!それとも、またしても見届け人となってくれるか!……グレイ選手ですッ!」
(PC3は、プリティカがグレイの名を呼ぶとき、一瞬緊張していたのがわかる)

グレイは3人から遅れてやってくる。すらりと背が高く、肩は以外にも華奢だ。グレイはそのままPC3の前まで来ると、ビシッとPC3を指差す。
そして、白いレースのハンカチを取り出し、君にだけ見せるとすぐにしまう。PC3はそれに見覚えがあった(もちろん、忘れていても良い)。そう、大会登録の日、君を案内してくれた生徒(クラリス)が落としたものと一緒だ。と、わずかに加工されたような男の声で喋りだす。
グレイ「よくここまで来たね。おめでとう。腕を組んでるだけで優勝候補の僕とは、大違いだ」
グレイ「このハンカチは素敵な運命だったね。正々堂々と手を合わせよう」そう言ったあとに、右手を差し出す。
握手をすると、煽るように付け足す。
グレイ「もっとも、僕の出番があればの話だがね」
そういうと、しっかりと背中を向けて、向こうのチームへ去っていく。

エミーリエが、何やら因縁がありそうな目で、PC2の方を向いて言う。
エミーリエ「わたくしのLadiesたちが、お世話になりましたわね。泣いて喜んでいましたわ」
エミーリエ「わたくし、みなのおねえさまですから、代表してあなたに報復を行います。準備はよろしくて?」

アルバートが口を開く。
アルバート「こんにちは、お互い、正々堂々としたいい戦いにしましょう。僕はアルバート、アルバート・クヌート・ボン。どうぞ、よろしく」そう言うと、うやうやしく頭を下げる。
ピエル「ピエル・ヴィンセレ。俺の名を覚えているか?」
アルバート「たしか、三回戦にいましたよね、名前までは覚えてなかった。でも、君のその、煮えたぎるような熱い目は覚えていますよ。誰にも負けたくない、どこかを目指しているような目を」
ピエル「そうか、いい戦いにしよう。PC1、お前もなんか言ってやるか?」
(口上が済んだところで戦闘)

(中間戦闘:アルバート、エミーリエ、イーヴォ、グレイ)
サポート:ピエル・ヴィンセレー
※ピエルは駒として盤面には起きますが、特技、魔法は使わず、以下の起動効果と常時効果のみを使って戦います。リアクションもカバーリングされなければ、そのままHPを減らします。
HP:45 SS8(HP5を減らすごとにSS3増加できる。自分より速いPCがいる場合のみ適応する)
・起動効果:SS8のとき、以下の効果から好きなだけ発動する
1:1ラウンド間、味方全員の発動ダイス数+2する(この効果は重複しない)
2:戦闘不能を含めて味方1人のHPを完全回復する(1シーン2回)
3:(20点+20*アクションダイス増加数)で敵1人に魔法攻撃する(1シーン1回)
・常時効果:戦闘中のいつでも発動できる
1:自分を対象に含む相手の魔法攻撃の対象を、自分1人にすることができる
2:味方1人が戦闘不能になる場合に発動できる、その味方のグッドステータスは消えない(1シーン2回)
3:戦闘終了時、味方全員の1シナリオにN回の制限のある特技、アイテム効果の使用制限を回復する
+合同練習で追加した効果

※敵チーム(アルバートたち)の戦術
基本的にはアルバート、エミーリエ、イーヴォの3人で勝とうとする。グレイはラスト1人になるまで、ひたすら「構え」を使って自己バフを続ける。また、グレイが攻勢に移るまでに「古の呪文」と「エアレイドabyss」で憎悪と神速を入れるようにする。エミーリエのホイールオブフォーチュンは基本的にグレイに与える。アルバートの神機覚醒:セツナは、基本は使わず、PCのデータを見て、余裕で突破されそうなら使うといった感じ。
ボン三兄妹が落ちたら、グレイで攻撃を始める。グレイの攻撃は発動体効果と、カオスオブアンビバレンスを組み合わせ、大ダメージを与える。敵を1人落とした後は、ターゲットを召喚することで、発動体効果をさらに使うことができる。
グレイはできるだけ2回連続で行動し、PC側の盾役、支援役を落としてピンチを演出しよう。攻撃された場合はナイトメアエヴァンジェルで避ける。範囲攻撃をされた場合は、範囲を狭くする特技があるので、それとナイトメアエヴァンジェルを組み合わせて避ける。TPが切れたら潔く避けられなくなり、負けだ。

4人を倒すと、会場が一斉に沸く。君たちの優勝だ!おめでとう。
倒れたグレイまでもが君たちに、惜しみない拍手を送っている。どこか、満足そうな感じがある。暴虐のグレイも君たちを認めざるを得ないようだ。
あっという間に君たちは表彰台に載せられ、プリティカが登場する。
プリティカ「はーい!今年のアルフェッカ祭、メインイベントとなる魔導決闘大会!優勝は、ピエル・ヴィンセレー選手、PC1選手、PC2選手、PC3選手、この4人のチームとなりましたぁ!おめでとうございまーす!」会場も大いに盛り上がり、惜しみない拍手が送られていることを感じるだろう。
プリティカ「では、優勝した選手たちから、ひとことずつ、貰いたいと思います!最初はピエル選手からお願いしまーす!」
ピエルは高揚を抑えるように息をすって、吐く。
ピエル「そうっすね…この勝利はまず、仲間のみんなに。次に、故郷のみんなに捧げたい」
プリティカ「はーい!とっても素敵なお言葉、ありがとうございまーす!次は、PC1選手」
→PC2、PC3の順にやる。
プリティカ「はーい!ありがとうございました!次は優勝杯の授与でーす!」
という感じで優勝杯をもらい、コメンテーターの賛美をもらい、コメンテーターのドロシーがはしゃいでいたり、という感じで、アルフェッカ祭メインイベント、魔導決闘大会は終っていった。
そして、そのころにはすっかり、陽も落ちていた。


シーン14:後夜祭(PC全員)
大会が終わり、陽が落ち、満月と星座が空に浮かぶ。
スタジアム周辺は冠をかたどった電飾やちょうちんで飾り付けられ、スタジアムの観客や、どっかしらから湧いてきた生徒や、写真を撮る若者によってそれなりに混雑している。独特な形状の固焼きパンや、アイスクリームが売られており、みなそれぞれ楽しんでいる。
ピエルは比較的人が少なく、落ち着けるスタジアムの壁にもたれかかっている。ベレーは紙の包装をしたパンを2つ持って、誰か(PC2)を探す感じで売店あたりをうろうろしている。プリティカはスタッフの撤収作業を手伝っていたが、働きすぎだと放免され、売店から少し離れたところをふらついている。遠くからは「ロードリゲス!3ついっきにいきまーす!!」みたいな歓声が聞こえてくる。
後夜祭はこんな状況だが、PCたちは何してる?
(ピエルとしゃべるなら)
彼はいつもよりすっきりとした顔つきをしている。
ピエル「終わったな。グッドゲーム」
ピエル「PC1を誘って良かったよ」
ピエル「来年は出るか?」
ピエル「(出るなら)味方になりたい? 次は敵ってのも楽しそうだ」
ピエル「そうだ。写真を撮りたいと思っていたんだが、お前も一緒に写ってくれないか?」
ピエル「よしきた。PC1はパンでも食って待っててくれ。寮までとってくる」というと、親指でコインを一枚、投げあげて渡す。まあ、パンを買うくらいの金額はありそうだ。
ピエル「3分で帰ってきてやるぜ」というと走り出す。君は彼の寮を知っているのだが、まあ3分は無理だろう。ウサイン・ボルトで5分がいいところだ。(ピエル退場)
(ベレーとしゃべるなら)
ベレーはPC2の姿を見つけると、手を振って駆け出す。
ベレー「PC2~!かっこよかったよ!優勝おめでとうね!」
ベレー「すごかった!まじかで観れて、本当によかった!!」
ベレー「はいこれパン!お腹すいてない?」
ベレー「あの……さ、こういう雰囲気にのまれてるだけかもだけど、2人で写真とらない?」と彼女は携帯電話を取り出す。
(プリティカとしゃべるなら)
プリティカ「PC3~お~つかれ~」
彼女は、いつもより気の抜けた様子である。しかし、君を見ると、カッと目を見開く。
プリティカ「いや~すごかったよ~PC3!語彙力全然ないけどw」「ボン三兄妹、去年と違って3人チームだったからどうなっちゃうのかと思ってたけど、あと一人だれが来ても強かったし。なによりも、あのひと枠にあの暴虐のグレイさんが入っちゃったから、さあ大変よね!(この辺から話すスピードが上がる)去年どころか歴代で観ても最強チームになっちゃって、本物のグレイ様だったらどうしようと思ってたけど、そうだったし、しかもそれを破っちゃうPC3くん(ちゃん)たちったらもう…………痺れたわ~」
プリティカ「ねぇ?」と自然な流れで同意を求めてくる。
プリティカ「そだ。もうすぐ、ベストチームの撮影があるんだ。一緒にいこー?」
という感じで、他の選手たちを探しにいくことになる。
(PCたちの描写が終わったら)
(PC2視点)ベレーと写真を撮っていると、PC3とプリティカがやって来る。
プリティカ「PC2さーん!ベストチームの写真撮りますので、来てくださーい」
君の後ろからベレーがちょこちょこついていく形で合流。
(PC1視点:ここからは時間経過するごとにPC1がピエルと連絡を取る気配があるか確認しながら進めること)ピエルがカメラを取りに行ってから5分もすると、売店のあたりが盛り上がってくる。リズミカルな音楽が流れると共に、ドロシー、いや、D.J.ドロシーの声が聞こえる。「イエーイ!もりあがってるかーい!」ドロシーが勝手に音響を乗っ取ったようだ。周りも乗せられ割と盛り上がってしまっている。
それから3分もすると、プリティカ、PC3、PC2、そしてPC2の後ろからベレーが現れる。
プリティカ「PC1さーん!お祭り楽しんでますか? ベストチームの撮影会があるので、来てもらっていいですか?」
(ピエルがいないと言われると)プリティカ「あらー!そうなんですか!ではせっかくですので、皆様はここでお待ちいただいて、私は他のチームを読んできますね~」
そんな話をしていると、2人の人影が違づいてくる。カントと、フリードだ。フリードはコメンテーター席にいたことを思い出しても良い。
フリード「おや、皆様。お疲れ様です。優勝おめでとうございます」
カント「うむ、なにやら陰でアマリリス関連の不穏な噂もあったが、無事に終わってよかった。もともと教師陣はほとんど絡まないイベントであったが、撤収は任せるぞ」と、プリティカをみやる。
プリティカは嬉しそうに「ありがとうございます!任せられました!」
カント「さて、我々はもうひとつ、学園の平和を取り戻さないといかんな」と、ドロシーを見やる。
フリード「ですね」
というと、2人は売店の方へと姿を消す。
プリティカ「ほいじゃ、私は他チームの皆様を迎えに行ってきますので!」
それから、5分もすると、売店の方が騒がしくなる、いや、盛り上がってくる。ドロシーの癇癪と悲鳴が聞こえる。
ドロシー「いやー!まだ遊んでたい!せっかくのお祭りなのにー!」
フリード「あなたにはまず、学園長としての責務を果たしてもらいます!理由はもちろんお分かりですよね!」
取り巻きは完全にフリードとカントの味方のようで、プロレスの試合でも見るかのように盛り上がっている。
フリード「特注のお部屋をご用意しました!!電波も通じませんし、電子機器のひとつも、本もありません!集中できるでしょう!!さあ!さあ!」
ドロシーは必死に抵抗していたが、2人に引っ張られていった。DJは観客から代わりの者が出て、引き続き盛り上がっている。
(PCの反応がひと段落したら)それから5分もすると、プリティカがアルバート、エミーリエ、イーヴォを連れてくる。アルバートはもうスッキリしたような顔で「優勝おめでとう」「次の機会があれば、僕がもらうよ」と言ってくる。イーヴォはアルバートの横で、優し気な、親し気な笑顔を浮かべている。エミーリエは君たちに興味が無いようで、携帯を見ながら髪を整えている。
(PCの反応がひと段落したら)そんな話をして3分も経つと、クラリスがやってくる。OGと思われる女性3人に見送られていたのが見える。
クラリス「ベスト2までは一緒に写真を撮ると聞いていたのだが……」
と言いかけたところで、はっとした表情になる。
クラリス「あー、グレイの奴を呼んでくるよ」ともごもごいうと、速足で去っていく。
(PCの反応がひと段落したら)クラリスが去って1分ほどでグレイがやって来きて、黙ってアルバートたちの近くに立つ。
(PCの反応がひと段落したら)グレイが来てから5分ほど経ったところで、パーン!と、花火が上がる。空は満月、星々、花火によって幻想的な光に包まれる。
グレイが思わず「やはり、綺麗だな」と感慨深げにつぶやく。
(PCの反応がひと段落したら)それからさらに、5分ほど経つ。
(ここまでで、ピエルのことを心配していれば)連絡を入れても、出ない。繋がらないというよりは、繋がる状況下にあるのに、ずっとコールが続いて出ないという感じだ。メール・メッセージも何分経っても帰ってこない。さすがに危機感をおぼえても良い。
(PCの反応がひと段落したら)それからさらに5分、花火が上がり始めてから10分ほどが経過する。プリティカがスタッフを連れてやってくる。
プリティカ「それでは!撮影会をはじめまーす!皆様、おそろいでしょうか?」
プリティカ「ピエルさんは?」
プリティカ「え?ずっと戻ってないんですか? 心配ですねえ。ご連絡は…?」
アルバートはPCたちを見て事情を察すると、
アルバート「そうですね。この辺りをうろちょろしてくれていればいいんだがな。姉さん、兄さん」
エミーリエ「はいはい、貸しいちね」 イーヴォは真剣な顔でうなづく。
エミーリエは電話を取り出す。
「わたしよ。Ladiesたち、悪いんだけど、ピエル・ヴィンセレーの奴を探してくれる? 弟が話したいって聞かないのよ」
エミーリエが電話をしまったあたりで、イーヴォが走り出す。しばらくすると、ドローンが10台ほど飛んでいくのが見えた。
エミーリエは、したり顔でアルバートを見る。
「5分もあれば見つかるでしょうよ。学園内にいればね」
その後、PCたちに顔を向ける。
「あと、チームメイトさんたちは、彼のお家に行ってみたら? わたくしたち、そんなところまで探す趣味はないの。ついでに、通行人に聞き込みでもしてくるといいわ」→情報収集


シーン15:情報収集
・ピエルの行方
エミーリエとイーヴォが探したところによると、学園内にはいないようだ。しかし、目撃者に聞き込みをすると、ピエルはハーベストの南西門から誰かを追って出ていったそうだ。南西門といえば霧の森だ。あそこの危険について、調べて置いたほうが良いかもしれない。
→『行方不明の少年』、『霧の森の事故』、『霧の森の小屋』について調べられるようになる。

・ピエルの家
無用心にも鍵は空いていた。PC1は、彼の性格や育った環境を考えると、そこまで不思議ではないと思って良い。部屋は散らかっていないというか必要最低限のものしか置かれておらず、特に荒らされた跡や侵入された跡はない。また、寝室には遺影があり、その回りにこれまで彼が取った写真が添えられている。家にピエロはいない。
→『ピエルの行方』が調査済みなら霧の森に行くことができる。

・アルフェッカ祭の不穏な噂
アルフェッカ祭にアマリリススパイの噂はあるが、今回は大丈夫だったようだ。それよりも、この噂に突き動かされ、祭りを潰されまいと、深夜に黒き森を見まわっていた男子生徒がいたらしい。ピエル・ヴィンセレーである。特に成果は無かったが、クリーチャーに襲われていた生徒を助けている。また、この見回りのせいでレポートを一本出し損ねたようだ。

(以下追加情報)
・行方不明の少年
ビスクという少年を探している保護者を見つける。彼の特徴を聞くと、PC1は彼がサインをねだってきたあの子だとわかる。彼は優勝したピエルチームが霧の森でお祈りをしていたという噂を聞くと、カメラを持ってどこかへ行ってしまったらしい。アルフェッカスタッフが探しているが見つかっていない。

・霧の森の事故
霧の森は危険なクリーチャーがいるのに対し、夜の景観が綺麗なため、事故が絶えない場所であった。しかし、3年前にベレー・パードナーが監視小屋を始めてからは、わずかだが事故件数は減り、なによりも年に必ず一件はあった死亡事故は起きていない。

・霧の森の小屋
今は監視小屋となっているが、もともとはシルク・パードナーという植物学者が研究中の滞在先として建てたものだ。しかし、彼は霧の森で行方不明となってしまった。アリ型のクリーチャー、エシュトンによって殺されてしまったものと見られている。現在、小屋は妹が使っているようだ。

情報を集めきったところで、霧の森へ向かうことができる。このとき、ベレー、プリティカ、アルバート、グレイがついていくと言う。どこから聞きつけたのかはわからないが、ロードリゲスがやってきて、勝手についてくる。
(先生に連絡しても)つかないようだ。先生を探すために、学園を探し回る人間と時間がいる。これはエミーリエたちがやってくれるそうだ。

シーン16:霧の森(クルドサック)
君たちは神秘的にもおぞましい、霧の森にやってくる。霧の森の前では、ひとりの少年が泣いていた。特徴からしてビスケだろう。彼の体と服には、軽い擦り傷や、木の葉がついており、森から出てきたとわかる。
ビスケ「ピ、ピエルさんが…クリーチャーに…うう…」
ベレーの顔から、サァ……と血の気が引くのがわかる。プリティカがビスケを学園まで送ってくれるようだ。ピエルを探すため、霧の森の奥まで進む必要がある。

(話が一段落したらクルドサック)
このクルドサックは特殊で、各PC、NPCはシーン中1度しかリベラル判定をすることができない。よく考えて使おう。
ベレー、アルバート、グレイ、ローゲリウスもシーン中1度だけリベラル判定を行える。それぞれのリベラル値は、ベレーが4d、アルバートが5d、グレイが6d、ローゲリウスが4dとなる。

・虹塚の谷までの道のり
説明: まずは、ピエルがいる虹塚の谷へ歩を進める必要がある。しかし、ベレーはかなり動揺しており、いつも通りのガイドは期待できない。
条件: 任意のリベラル魔法を発動する。もしくは、ロールプレイで虹塚の谷までの道のりを説明できるPCがいる。
失敗: いたずらに時間を浪費し、森を騒がせることとなる(時間経過: 1)。
※ベレーにリベラル判定をしてもらう場合は自動成功で良い。

・ピエル・ヴィンセレーの行方
説明: しばらく進むと、ごみが散乱している地帯に着く。グレイは「彼が目印でわざと落としていったかも」と言うが…。
ごみの状況:
・前側に同じメーカーの大量のガムの包み
・左側にメーカーはばらばらだが大量のレモンあめの包み
・右側にアルフェッカ際のパンフレット(エントリーの締め切りは2日前の午後7時となっている)
条件: 任意のリベラルを発動する。もしくは、前、左、右から1つ正しい方角を選択して進む。
失敗: いたずらに時間を浪費し、森を騒がせることとなる(時間経過: 1)。ただし、方角を間違えた場合は時間経過: 2となる。

・くらまし(ラストクルドサック)
説明: 4体1組のエシュトンと出会ってしまう。ハーベスト生が7人もいるとはいえ、穏便に対処するには、強力なリベラル魔法を放つ必要がある。
条件: 1人以上が属性リベラル魔法を発動する。または、フォース、スコープ、テレポート、フロート、ペネトレイト、サーチのいずれかを合計5回以上成功させる。
失敗: 時間を浪費し、エシュトンたちを大いに騒がせる(時間経過: 2)。
※ベレー(主体属性:地、風)、アルバート(主体属性:火、光)、グレイ(主体属性:風、闇)、ローゲリウス(主体属性:水、火)は都合の良いリベラルを覚えていることにしてもよい。
※クルドサックの答え
1:桐林→ホワイヶ丘→胴体岩→霧の谷→虹塚の谷
2:左側(彼はレモン飴が好きでなめていた描写がある)

クルドサック後の描写:暗い洞窟
霧の森を左側に抜け、君たちは大きな洞窟の前にやってきた。
洞窟の中は真っ暗で不気味だ。中からは、カサカサ…と何かが静かに動き回る音、そして、人のものと思われるうめき声が小さく聞こえてくる。ベレーが息を呑むと。
ベレー「ここは……エシュトンの巣だね」
ローゲリウス「へぇ~。ローゲリウスわくわくする」
グレイ「私は、先生方に期待していたのだが、来てないとあればまだ伝わっていないようだね」
ベレー「ど、どうしよう? エシュトンに囚われても一時間は大丈夫って聞くし、実際合ってると思うんだけど、もう、経ってるんだよね」
そう迷っていると、アルバートが上着の裾をめくり、ここにいる全員に見えるように、発動体の剣に描かれた紋章をみせる。(紋章魔導学科である=アスタリスクを持っていることの暗示)
アルバート「僕には…安全策がある。10人くらいなら一斉に森の外まで飛ばせる魔法陣を持っている。範囲があるだけで厳密な対象は選べないから、エシュトンで蠢く巣の中でピエルを助けるためには使えない」
そう前置きした上で、アルバートは改まった様子で君たち全員を見る。
アルバート「……分かりやすく言おう」
アルバート「この巣の中に入る覚悟さえあれば、生命の安全は僕が責任を持つ。だが、100%保証できる訳ではないし、中に入れば、おぞましいものも目にすることになるだろう。あるいは、もう無駄骨かも知れない。それでも中に入りたいと思うものは、何人いる? 当然、こないからと言って恥じることはない。来る方が大馬鹿者だ」
硬い表情で、全員を見渡す。一番最初に、大きな影が動く。
ロードリゲス「はーい!ロードリゲスはいきまーす!こんなメインイベント待ってたの!」
グレイも一歩前に出て。
グレイ「私も行こう。この学園には随分世話になった。後輩を見殺しにできない」
しばらくしてためらっていたベレーも一歩前へ出る。手には力が籠っている。
ベレー「……わ、私も、お荷物だけにはならないので。もう、霧の森を嫌な場所にしたくない」というが、どうしてもPC2の方を気にしているようだ。
アルバートは、それらを聞いても、硬い顔をまったく崩さず、無言でPCたちの方を見る。
(PCたちひとりひとりに喋ってもらい、入る覚悟を決めてもらう)
アルバートは、表情を少しだけ崩し、頼もしそうな目で君たちを見る。

クライマックス

シーン18:クライマックス「アリの巣」
中に入ると、そこはもう、おぞましい場所だった。暗い洞窟であったが、ところどころ、大きな部屋の天井の一部が欠けており、幸いにも満月の光が入ってくる。
だからこそ、感じ取り、見てしまう。カサカサと蠢く音、小さいアリが通れるように調整された横穴、その奥にある白い楕円、上下に続くいつ何が飛び出してくるのかわからない穴。そんな光景を目の当たりにしながら、少し奥に進むと、あった。木、葉っぱ、別のクリーチャーの屍骸などが多くある部屋に着く。そしてその奥に、やっと見つけた。
身体を粘着性のある物質で縛られ、身動きができない、ピエル・ヴィンセレーである。なんとか脱出しようと、もぞもぞと動いている。
ピエルは来たことを察したのか、抵抗をやめ、はっと君たちをみやる。目は出血しており、魔法は使え無さそうだ。
ピエル「誰だ? 人か? 目に血が入って開けられないんだ」
(声をかけると)ピエル「みんな、どうしてこんなところまで? やべえじゃねえか、くそ」
ピエル「死んじまうぞ、速く逃げろ!」
(PCたちの会話がひと段落ついたあたりで)
アルバート「大丈夫だ。アリたちがいないなら紋章魔法で…」
そう、アルバートが言いかけた矢先、部屋の左右から、音が聞こえる。かさかさかさかさかさかさ……と、何かがまるで流れるような音。すぐに、部屋に空いた横穴から、大量の子アリが入ってくる。森で見たエシュトンよりもかなり小さく、戦闘力は低そうだ。と、そいつらは君たちには目もくれず、ピエルの回りを素早く包囲すると、まとわりつく。
ピエル「なんだ!? うわああ」
ピエルは苦痛に悲鳴をあげる。グレイがナイフを構えた瞬間、部屋の奥にある大きな通路から、巨大な蟻が入ってくる。森の殺戮者、エシュトンの攻撃部隊だ。
アルバート「みんな、自分の身はしっかり守って、慎重に、でも、素早く」
(発動体を構えよう)

エンディング

ピエルについたアリはすぐに追い払うことができる。エシュトンがいなくなったのを確認して、アルバートが「アスタリスク!」と唱える。気づいたときには、森の入り口にみんないた。血だらけだが、ピエルも無事だ。学園の方から助けが駆け付けるのが見える。プリティカが呼んでくれたのだろう。君たちは助かった。

以下、個別エンディング

・PC3のエンディング
講義室でした約束通り、ケーキ店に連れて行ってくれる。
「ありがとうね~。ベレーちゃんも、少しは楽しんでくれたかな…? まあ、あんなことさえなければもっといい想い出だったんだろうけどさ」
「PC3も、大会楽しかった?」

・PC2のエンディング
事件後、翌日など落ち着いてから小屋でパーティ
「ありがとう。霧の森を、私の想い出を守ってくれて」
兄と初めて虹塚の谷を観たときのことや、小屋で遊んでいたことを話してくれる。

・PC1のエンディング
ピエルは酷いけがを負っており、入院する。
しばらく意識がもうろうとしていたが、ある日、目覚める。
「悪い、PC1。かっこわりいとこみせちまったし、危険な目にも…」
「こんな俺でも友達って呼んでくれるんなら、また、綺麗な夜空でも見に行ってくれねえかな?」

中間戦闘データ

敵キャラシ参照

アルバート:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1xY5-DOztyBpXyE1HOjERY7p21Gkm0wIrAtztU13BPkM/edit#gid=378076987


エミーリエ:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1YQcjxALT3TfOHC3PxL8FhYaCpNCekJ_WY3uFVe7r2lA/edit#gid=378076987


イーヴォ:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1p5wtBbS7sloZLNJknWRiZJ00AArVzxyyu5-Vu6rDMIQ/edit#gid=378076987


グレイ: https://docs.google.com/spreadsheets/d/1tXZELpL9YSk0Rov2w8vhOG0gbS5x6T9U_XZZQFxPivI/edit#gid=0

最終戦闘(拠点戦闘)データ

〇戦闘開始時の配置

初期配置:隊長アリ×1、兵隊アリ×3
初期拠点:アリの洞窟×1、アリの通路×1

〇拠点情報
コア拠点:アリの洞窟
アリの洞窟 GP19 コア拠点
GP変化条件1:隊長アリが戦闘不能になる[-5]
GP変化条件2:兵隊アリが戦闘不能になる[-1]

イベント1: 無限軍蟻
発動回数:∞
条件1:誰かのアクションフェイズ終了時、GPが1以上の場合に、戦闘空間上に兵隊アリが2体未満のとき。
条件2:ラウンド終了時を迎えたとき。
効果: 兵隊アリ1体を戦闘空間上の好きな1マスに召喚する。

イベント2: 襲来
発動回数:1回
条件: GPが10未満のラウンド終了時。または3ラウンド終了時を迎えたとき。
効果: 戦闘空間を5×5に拡張し、隊長アリ2体を戦闘空間上の好きな2マスに召喚する。

イベント3: 通路襲来
発動回数:1回
条件: ???
効果: ???

(条件達成まで未公開情報)
イベント3: 通路襲来
条件: 隊長アリが戦闘空間上に2体以上存在するとき。一度だけ。
効果: [サブ拠点]の合計GP数まで、兵隊アリを召喚する(最大4体)。

————————
見るもおそましい、エシュトンの巣。
やつらは自分自身の体で通路を作る。
————————

アリの通路
アリの通路 GP1

GP変化条件: なし(特技などで変化)

常時効果1: 補充
効果: 隊長アリ、兵隊アリの攻撃力を+[GP*3]、発動ダイス数を+GP数する。

常時効果2: 補給
効果: ラウンド終了時、全ての隊長アリ、兵隊アリのHPを10回復する。

兵隊アリ
HP15
TP10
攻撃力0
防御0
SS3+1d6(登場時に決定する)
移動2
効果: アクションフェイズ、リアクションフェイズはそれぞれ1d6を振って行動を決める。ダイス増加量が4以上ならダイスロールではなく好きな数値を選べる。
・アクション行動表:(1d6の結果に応じて行動を決定する)
1:アリの通路のGP+1する
2:アリの通路のGP+1する
3:魔法攻撃力+10でランダムな敵2人に攻撃する(攻撃範囲は攻撃対象のいるマスとする)
4:魔法攻撃力+14でランダムな敵1人に攻撃する(攻撃範囲は攻撃対象のいるマスとする)
5:魔法攻撃力+18で前後左右1マスに存在するランダムな味方以外のオブジェクト1体に攻撃する(攻撃範囲は攻撃対象のいるマスとする)
6:ランダムな敵1人にバッドステータス:重圧Lv.3を付与する

・リアクション行動表:(1d6の結果に応じて行動を決定する)
1:ランダムな敵1人に8点ダメージを与える
2:ランダムな敵1人にバッドステータス:麻痺Lv.3を与える(既に付与されている場合は加算する)
3:ランダムな敵1人にバッドステータス:毒Lv.2、怨唆Lv.1を与える(既に付与されている場合は加算する)
4:魔法攻撃の発動者の好きなグッドステータス1つを消去する
5:攻撃範囲内に自分を含む攻撃の対象を自分1人にする
6:攻撃範囲内に自分を含む攻撃の対象を自分1人にする

戦闘方針: 隊長アリが戦闘不能になりそうなカバーリングフェイズで、カバーをする。

隊長アリ
敵キャラシ参照:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1I75hrd1FxVnWE0dBLTkBu9LoS3vU6sj7FDURvA4uS5s/edit#gid=0

〇特殊ルール
リミットルール:(4ー【クルドサックの時間経過数】)ラウンド終了時がリミットとなる。これまでに戦闘が終れば、ピエルに大した外傷は残らない。
→リミットを過ぎてから1ラウンドごとに、ピエルは苦しんでいく(四肢を失うほどの重症)。リミット超過5ラウンド後の終了フェイズに彼は死亡する。

〇サポート効果:戦闘中、下記効果はいつでも発動できる。
・アルバート:
① 味方1人のアクションフェイズを即座におこなう(このアクションフェイズは行動済みであってもおこなうことができ、行動済みにならない)。または、味方1人のリアクションフェイズの発動タイミングを2回おこなう。(1シナリオ3回)
② 味方1人のHPを80回復する。(1シナリオ2回)
③ 味方全員のバッドステータスを全て回復する。(1シナリオ1回)

・グレイ:
① 味方1人の攻撃力を3倍にする。(1シナリオ1回)
② 敵を3体まで選び、30点のダメージを与える(防御無視)。または、敵1体に90点のダメージを与える(防御無視)。(1シナリオ1回)

・ロードリゲス:
① 味方1人を対象に、大魔法:テスタメントを発動する。(1シナリオ1回)

・ベレー
① 敵全員のステータス(HP、TP、攻撃力、防御力、SS、移動値、能力値、発動体効果)を常に公開する。
② 味方1人の発動タイミングで発生したマナを4つまで選び、好きな属性のマナに変える。(1シナリオ1回)

大魔法【テスタメント(神の存在証明)】
表:アクションフェイズの発動ダイスを5個増やす。また、敵はこれに対するリアクションフェイズに魔法を発動できない。

NPC一覧

・ピエル・ヴィンセレー
邪眼魔導学科2年生。非常に負けず嫌いで、思い付きの行動が多い。前回のアルフェッカ魔導決闘祭では、チームメイトにも恵まれ、決勝まで進んだが惜しくも敗退している。
家がレモン農家であったためか、レモンやすっぱい果物が好き。いつもレモン飴を持っており、落ち着きたいときや、リラックスしているときに食べる。これは、よく親にレモンで機嫌をとられていたことが深層にあるが、ピエル自身は気付いていない。
遠出はよくするが、デパートやお店といった、チャラチャラしたところには行かない。でも、写真を取る習慣はあるようだ。イメージとは逆に部屋は綺麗。整理されているというよりは必要なもの以外はおかれていない。
魔導次元辺境の村出身。村とはいってもそれなりの科学と魔法は通じているが、生活は緩慢で、昔から出ていきたいと思っていた。今のハーベストでの生活はかなり満足している。
負けず嫌いで激しい性格。感情のまま思い付きの行動をすることが多く、行動力もあるため、平気で遠出したり、危険な場所に行ったりする。この前も、アマリリスに祭りを台無しにされることを危機して、夜に黒き森を警備していた。その最中、ハーベストの女子生徒、プリティカを助けている。
亡くなった幼馴染に、ハーベストにある綺麗な景色や、大きな建物を見せてやると、約束していた。彼(ピエルの家にあった遺影)に景色をたくさんみせてあげるために、写真を撮り、遺影に飾っている。写真を撮る習慣はクセになっており、インスタグラマーのごとく撮影しており、綺麗に撮れる角度や光の位置も把握している。
君とお前の使い分け:君はyouの代わり。お前は言葉自体に相手を下に見る言い方である、ピエルは相手を尊敬する部分がある時にのみ、お前を使って相殺するクセがある。

・ベレー・パードナー
魔銃魔導学科4年生。霧の森の監視役を自ら勤めている。学園にいるとき以外は、森の監視小屋に引きこもっているようだ。
甘いもの、特にモンブランが好き。時間を見つけては、友達に買いにいってもらっている。友達も彼女のことを心配するか、誇りに思っており、差し入れをしてくれる。
監視小屋を空けるのがとにかく不安で、空き講義や、昼休みでも帰るほどである。まめな性格で、ひとりで小屋で暮らしていることから、武士のごとく生活が質素で規則正しい。
兄のシルク・パードナーは植物学の研究者で、霧の森に簡易監視小屋まで作った。それはひとえに、研究期間が長くなりそうであったことと、ベレーと昔に見たここの景色が想い出にあるからである。ベレーも兄と見た虹塚の谷の光景はずっと憶えており、シルクが仕事でここに携わると聞いたときは嬉しかった。
シルクは、ベレーが10歳のとき、研究中に霧の森で、アリに襲われて亡くなってしまった。その後も霧の森で悲惨な事故があり、ベレーは霧の森をもっと、綺麗な場所にしたいと思った。それから、廃棄されたシルクの小屋を改修し、少なくとも学園にいる間はそこにいようと決めている。
ベレーが監視小屋を作ってからは、全体的に事故は少なくなり、それまで1年に1回はあった死亡事故は一件も起きていない。虹塚の谷の景色は夜が一番綺麗であると同時に危険で、死亡事故はほとんどがこの時間に起きている。夕方少しすぎになると、森の見まわり、観測、ごみひろいなんかをしている。

・プリティカ・ブルード
機械魔導学科3年生。カース対策委員に所属している。アルフェッカ魔導決闘祭の実行委員を担当しており、去年から解説役を任されている。選手オタクで、在学中3年間の選手の良いところを全ていえるのが自慢。
ハーベスト生なので寮暮らしだが、お母さん子で、休みの日、疲れた日、気が向いた日など、結果として2~3日に一度は家に帰っている。スイーツが好きで、帰ると連絡すれば父親が買ってきてくれる。空気は読める方だが、注意されるまではとにかく喋っている。
アナウンサーを目指しており、毎朝家か中庭で発声練習とスピーチ練習をしている。
常識はあるが、家事はだらしなく、洗濯物が地面に溜まり、邪魔になり始めるまで洗濯しない。家に帰ると決めている日はする。
特に暴虐のグレイを神聖視しており、事あるごとに話を持ち出す。グレイは一年生のときに初めて見た大会の優勝者で、彼女が魔導決闘にハマった原因である。これと決めたものにハマると、とにかく知りたくなり、歴代の優勝者、決闘の動画、戦術などを一通り調べ、さらに自分なりに強そうな生徒を見定めている。
以下、プリティカにシナリオ中に語らせても良い人気な選手。
暴虐のグレイ: 味方からひたすらマナを自分に集め、1vs4を勝ち切る。この作戦をやりきるカリスマと度量がとにかく魅力で、ローブで顔を隠していたが、女性ファンが多かった。在学しているはずだが、一緒に出ていた生徒が卒業してしまい、最近は大会に出ていない。
ボン三兄弟: 昨年優勝した3人兄妹。それぞれがマナを生み出す強力な手法を会得しており、このために他学科履修を繰り返している。出てきたマナは、末っ子のアルバートが状況に合わせて使いこなす。”強い動きを押し付ける”、”相手の強い動きに無理なく対応する”の王道力で勝ち切った。特にアルバートの実力が認められ、王権のアルバートと呼ばれている。
爆風のミリタリー: トルネードから大量にマナを供給し、一気に敵の主要アタッカーを倒す戦略力が魅力。これは敵の戦術を見破る慧眼あってのこそ。非常に繊細な魔法だったこれは、天候変動で安定せず、翌大会以降は使用者なしのロストテクノロジーとなった。安定感なく3回戦で負けてしまい、翌年以降も記録を残せてはいないが、甚大な爆発力と不安定感というロマンは、皆の記憶と心に残った。彼の出場からはしばらく経っているが、未だにポスターに載っている。

・クラリス・ウェルスハート(暴虐のグレイ)
邪眼魔導7年生。暴虐のグレイであることは、友人には知られている。貴族のように礼儀正しく、友人をかばったり、気配りができることから、彼女に好印象を抱く者は、先輩後輩問わず非常に多い。グレイのときはかなり強気になり、変な言葉遣いをしたり、仕草で煽ったりと、かなりおちゃらける。最近はそれが板につきすぎて、自然に出てしまうほどだ。大会は可愛がられていた先輩3人と出ていたが、うちの一人が卒業してしまい、去年から大会に出ていない。

・アルバート・クヌート・ボン(王権のアルバート)
紋章魔導2年生。ボン兄弟の中で唯一、ミドルネームとして父親の名を言うことを許されている、とびきり優秀な末っ子。一年前はミドルネームがなかったので、去年の大会では「アルバート・ボン」と名乗っている。礼儀正しく、言葉も優しいが、自分自身、そして自分と同じ舞台に立てる人間に対しては非情にストイック。公の場では、街でも、学園でも非常に丁寧な言葉で話す。

・エミーリエ・ボン
楽器魔導4年生。取り巻きが大勢おり、レディースと呼んでいて、顎で使える。仲間やしたっぱというよりかは、自分の権力を誇示する存在で、何か頼み事をよくするが、働いてくれた礼は過剰に尽くす。

・イーヴォ・ボン
札魔導5年生。長身で、のっぺりとしており、口数は非常に少ない。魔法も身体も実力は知られており、知っている人には尊敬されている。深い友達が数人いるという感じ。何をされても怒らないことで有名で、街に出ると子供たちに登られる。趣味はラジコンドローン。

・ロードリゲス(狂這のロードリゲス)
紋章魔導2年生。長身で、常に傷だらけの顔と、それに見合わない着せられたようなメイド服が特徴。城下街で貧困にあえいでいたところをボン家に拾われ、使用人として仕える予定であったが、家事の才能は無く、代わりに魔法の才能が開花したため、ハーベストへの入学を命じられ、喜んで参入。一人称は、ロードリゲス。これは、どうしても挨拶と自己紹介ができないため、エミーリエとレディースたちによって躾けられた。

・クリスティーン
楽器魔導3年生。エミーリエの取り巻きである、レディースの一人。エミーリエをおねえさまと呼び崇拝しており、彼女に認められたいと願って毎日を過ごしている。エミーリエが一番信頼している部下であり、彼女の電話を取るのはクリスティーンの役目だ。

・アラル
金髪の少女。アドヴェント周辺にある街の住み込み使用人。ハーベストで学業をする許可が出たので、仲の良い使用人仲間のジェーンと通っている。そのような出自なので、高貴なエミーリエに惹かれ、彼女からもそれなりに認められた。しかし、運悪くロードリゲスを任されてしまい、非常に手を焼いている。

・ジェーン
赤髪の少女。アドヴェント周辺にある街の住み込み使用人。アラルと同じく許可が出たので、共にハーベストに通っている。アラルは使用人としては上司にあたるが、気の置けない仲という感じ。視覚情報の完全記憶障害があり、見たことは絶対に忘れない。その他の五感や感情については、一般人と同じくらいの記憶能力である。

・ビスケ・ハイール
10歳の少年。月下舞踏会で魔道決闘にはまり、去年のアルフェッカ杯も観ている。今年も見るつもり。PC1、ピエルのことを覚えており、サインが欲しいと思っている。

あとがき

お久しぶりです。久々に公開できるようなシナリオを作ったので、良かった回してやってください。データ強いお方とテストプレイしましたが、特に中間はいい感じに楽しかったです。最終も良かったのですが、ちょっと長引きすぎたのでナーフしました。アリ君の気持ち悪さを出しつつ、さっくり倒せるくらいでちょうどいいと思ってます。

本シナリオは一部有料サプリ前提のデータを含みます(敵データ参照)。まだ買われていない方は、その部分は無料範囲の特技や、いっそのことオリジナル特技に変えてしまっても良いと思います。

また、本シナリオの戦闘(特に中間戦闘)はちゃんと回すと本当に難易度が高いので、シナリオ前に強く警告するか、当日回してるときにいい感じに手加減など、いい感じに調整してやってください。

最後に、ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました。
(下記:トコトコ王国 (https://picrew.me/image_maker/1649970)様より)

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