沈黙の宴〜Live and let live〜

目次

注意

この作品は、もなかさん、箱さんからPC使用の許可を頂き作られた独自の解釈を含む非公式のものとなります。
所謂、二次創作のため、原作のPCとは全くの別物となります。

それを踏まえた上でシナリオを楽しんでいただけますよう、よろしくお願いします。

ドキュメント版(こちらの方が見やすいです)

背景や詳細もこちらに載せています。
https://docs.google.com/document/d/1kBRxphHpD2pNSBuOV3K9iN45sjje8Tk1H-jMlM_DmTM/edit?usp=sharing

シナリオ概要

概要

院生シナリオ

*ボスデータに有料コンテンツを利用しているため、所持していない方は調整をお願いします。相談にも乗りますので気軽にお声がけください。

推奨人数 3人

推定時間 10時間

推奨リベラルアーツ ペネトレイト、フォース、ブリンガー、スコープ、テレポート、各種オペレイト系・属性魔法 全員、オペレイト系か属性魔法は一つ持つこと推奨します!

今回予告

全ての人が望む

誰も悲しまない、優しい世界

それを得る権利を

君は握っている

全ての を消し去ることで

この世界は完成する

今ここに問う

君自身の正義を

魔法学園RPGハーベスト

「沈黙の宴〜Live and let live〜」

魔法の時間は君の手の中に

シナリオハンドアウト
 

 

PC1 コネクション:エル・ピクス 推奨関係:恩人/想い人

PC1は魔力量が少なく、いつも無理をして魔法を使うたびに倒れてしまうほど貧弱だ。

キミは過去、エル・ピクスという女性から鍵を受け取っている。受け取った経緯や、彼女のことをあまり覚えていないが「この鍵は誰にも渡しちゃだめ」と言う約束だけがPC1の中に強く残っていた。

 

PC2 コネクション:瀬木 京子 推奨関係:友人/先輩
   コネクション:アメーリア・ロズモンド 推奨関係:部下/恩人
 PC2はアマリリスに所属している。キミはアメーリアの部下であり、現在はアマリリスからスパイとしてハーベストにきている。あと半年でハーベストを卒業し、帰還することになっているが、キミは瀬木京子という友人もでき、ハーベストでの平和な生活も悪くないなと思い始めていた。

 

PC3  コネクション:瀬木 斗真 推奨関係:尊敬/恩人
PC3はコレクション特殊事案調査委員会に所属している。数年前、暴走した魔道具と対峙し、発動体も破壊され、いよいよ自分自身に魔法が振り掛かろうとした際にハーベストの教師である瀬木斗真に助けられた。それ以来、恩返しと称してよく頼み事をされ遺跡調査やクリーチャーの素材集め等を手伝わされている。

 

 

 

登場NPC

「エル・ピクス」

 PC1の記憶の中に残る女性。彼女の顔はあまり思い出せないが、その暖かな雰囲気や言葉をよく思い出す。

 

「瀬木 京子」

 魔銃魔導学科→第八魔導研究科 2年生 21歳

 カース特別対策委員会に所属している。見た目はかわいい小動物のようだが、口を開くと語気が強い。結局その姿も可愛いらしいため陰でチワワと呼ばれている。

 

「瀬木 斗真」

 魔導書魔導学科講師 男性 35歳

大柄な体とは裏腹に色々なことが適当で軽い男性。魔導具、魔導書、魔導次元の遺跡調査等を行っている。

 

「ガブリエル・ヴァンダム」

 黒き森の小さな屋敷に住む男性。

 端正な顔立ちに溢れるカリスマ性がある。彼の言葉には重みがあり、全て真実を話していると思える。誰もが気づくと彼のことを信用してしまっている。

 

「アメーリア=ロズモンド」

 アマリリスに所属している女性。

 あまり言葉数は多くないが、周りをいつも気にしている。上手く褒めることができないため飴を持ち歩き何かあると渡している。

 

「タイタン・ハート」

 黒き森によく出入りしている女性。

 全身を特殊スーツで包んでいる。身長が高くスーツを着ていると威圧的な印象を受けるが、話せば物腰が柔らかく、包み込むような優しさがある。

 

シナリオ本編

シーン0 逃亡者(マスターシーン)

静寂の中、自分の荒い呼吸と地面を蹴る音だけが響いている。

月明かりが照らす道を一心不乱に駆ける。

「この世界全てが君に力を貸してくれているのよ」と魔法を教えてくれた彼女を

「君はどんどん成長していくね」と自分に微笑みかけてくれたその瞳を

「きみの未来が希望に満ち溢れているように願っているよ」と言ってくれたその声が

走馬灯のように頭の中を巡った。

「うわっ・・・」

木の根に躓き、手に握っていた鍵が地面に投げ出され、慌ててそれを拾い上げる。

月あかりを受け輝く長髪を揺らしながら

「これ私の大事なもの、誰にも渡さないって約束してくれる?」

青い顔で微笑む彼女の顔を思い出し、その全てを振り払うように頭を振った。

体に力をこめて立ち上がろうとすると、後ろから腕を掴まれる。

後ろを振り返ると赤い蛇のような眼光が自分を見下ろしていた。

「怖がる必要はない」

そういうと青年は強引に鍵を奪い、自分へと向けた。

「少し協力してもらうだけだ」

その言葉とともに大きな音が頭に響き、段々と意識が遠のいていった。

 

 

シーン1 前途多難(全員)

冷たい風が吹き、肌寒さを感じる昼下がり。

校庭にPC1、PC2、PC3、瀬木京子、そして数人のハーベストの院生の生徒達があつめられていた。

皆の前には魔導書魔道学科の講師、瀬木斗真が立って、皆の顔を見ながら話し始める。

「よし、全員いるな。これから、再来週に行くクラージュ遺跡への課外授業のために班ごとのチームワークを高めてもらう。キャンプ有り、遺跡あり!の楽しい課外授業だが、アマリリスの領域近くまでいくからな何があるかわからない!いざとなったらチームごと協力してすぐに学園へと帰還すること。いいな!」

「と、散々脅したが、遺跡はドロシー先生の結界によって守られているし、安全なルートで向かうからな。本当に万が一を考えてだ」と先生は微笑む。

「じゃあ、班を発表する。まずPC1、PC2、PC3、瀬木京子」と名前がよばれそれぞれ班ごとに固まると「院生だしな。顔くらいは見たことあるだろうが、全員もう一度、自己紹介をしておけ、全員準備ができたらチームごとに俺と演習始めるぞ」と斗真が言うと、周りがざわざわと自己紹介をし始めた。

(PC同士の合流シーン)

「本当あのばか兄は秋だって言うのになんで外で演習なんてするのよ。ねぇ。そう思わない?PC3」

「あなたまでそんなこと言うのね。まぁいいわ、早く彼らの元に行きましょ」

「私は瀬木京子よ。ま、せいぜい私の足を引っ張らないことね」

「な、何よ!その顔は何か言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」

「ま、まぁよろしく」

演習

「よしやるぞ〜」

皆発動体を構える、すると先生が魔導書を開き手を前に出す。

すると巨大な炎の塊が手のひらを中心に渦巻くように現れた。

京子は「あれ、なんか大きすぎないかしら?」とつぶやく。

斗真も不思議そうな顔をしているが皆に

「おい!なんか調子良くてな魔法でかくなりすぎたから頑張って防いで反撃してくれ!頼むな!」

と声をかけてくる。

【盾→支援→火力の順番で攻撃演出】

PC1の足から力が抜ける。

段々と目が霞、視界がぼんやりとしてくるとそのままどさっと地面へ倒れた。

医務室へと運ばれた。

 

 

シーン2  優しい声(PC1)

数年前、その日も朗らかな朝だった。

(いつもどこで遊んでいるか聞く)

桜が舞い散る公園で、魔法を使う特訓をしていた。

しかし、何度も魔法を前に飛ばそうとしているはずが、自分に向かって放ってしまったり、水魔法のつもりが(主体属性)を起こしてしまったり上手く行かないことが続いていた。

そこへ「ねぇキミ何してるの?」と声が聞こえる。

君が振り向くと美しい白髪の髪を靡かせ優しそうに微笑む女性が立っていた。

「魔法の練習か〜えらいね!」

「私も一応魔法使えるのよ。見ててね」

そういうと、手を前に翳し、手のひらの前に魔法陣を展開する

「響け雷鳴。ライトニングボルト」と電撃を放った。

電撃は木を貫き、その魔法の風圧でキミは尻餅を着く。

木は真っ二つになってしまい彼女は「あ〜やりすぎちゃったかも」と頭をかいている。

尻餅をついているキミに気づくと「わ!ごめん、大丈夫?」と手を差し出す。

「ね、これから私が魔法を教えてあげようか?」

「きみ努力家そうだからこんな魔法すぐ使えるようになるよ。ローマは1日にしてならずっていうし!魔法だってきっとそうだよ」

「明日からここに集合ね。約束」

「あ、名乗るの忘れてた!私はエル・ピクス!キミは?」

「そう、いい名前ね」

「これからよろしくね」

彼女は手を差し出す。

彼女の手を握り返すと、とてもひんやりとしていたがその冷たさがどこか心地よかった。

 

 

シーン3 穏やかな目覚め(PC1)

PC1はゆっくりと目を覚ます。

とても懐かしい気持ちになる。まるで自分の経験したことのようだ

夢の内容を思い返すと、そういえば彼女と一緒にいる時は自分も魔法を普通に使うことができていたような気がした。何故いつからこんな風になってしまったのかと疑問に思う。

胸元にはネックレスのように首から下げている鍵が輝いていた。

鍵に触れれば、金属に触れたような冷たさはなくまるで生き物に触れているかのような安心感があった。

カーテン越しに「目は覚めた?」とマリア先生の声がする。

「カーテン開けてもいいかしら?」

「元気になったみたいね。PC1くん昔からたまに倒れてたんだからあまり無理しちゃだめよ」

「もう院生だし、自分の魔力量の限界もなんとなくわかるでしょ?」

「よろしい。さぁそろそろ帰りなさい。あと一緒に講義に参加してたみんなも心配してたわよ。ちゃんと連絡してあげるのよ」

 

 

シーン4 帰るべき場所(PC2)

講義終わり、PC1を保健室に運んだあと、PC2は他の講義に向かうために廊下を歩いていた。

窓の外はすっかり紅葉も終わり、落ち葉を集めて焼き芋を焼いている生徒が見える。

そこへ突然電話が鳴った。

画面を見ると、そこにはアメーリア・ロズモンドと名前が表示されている。

君が電話に出ると「よぅ!久しぶりだな」と声をかけてきた。

「定期連絡だ。忘れたのか?」

「あと任務期間も半年だな。9年間もご苦労だった・・・通信で連絡は取っていたが、あと少しで顔を見れること楽しみにしているぞ」

「そっちの生活に甘えて、太ったりしてないか?」と悪戯っぽく笑う声が聞こえる。

「そうか、じゃあさぞ大人になっていることだろうな」と少し寂しそうに懐かしそうに言う。

「お前が元気そうで安心した。なんせ大事な部下であり友人だからな!」

「ハーベストでの生活はどうだ?そっちにもいいやつもいるからな友達とかもできたのか」

「寂しいだろうが、永遠の別れじゃない。折りを見てたまに会いに行くといいさ」

「季節が巡れば、またアマリリスでの生活だな」

「長く話しすぎたな。もうすぐ戻ると思ったら嬉しくてな」

「じゃあ、またな」

彼女からの電話が切れた。

「ねぇ、何の電話!」と突然後ろから声がする。

振り返るとそこには長い太陽のような髪を靡かせ、不機嫌そうな顔をしてたつ瀬木京子が立っていた。

「相棒に内緒の電話ってどういうことよ!まぁ、すごく気になるってわけじゃないから!別にいいけどっ!」

「そんなことより早くしないと講義遅れるわよ。そのためにあんたのこと・・・さ、探してあげてたわけじゃないから」

「さっさといくわよ。ノロマ」

「私たち、もうすぐ卒業よ。一緒にいられるのもあと少しなんだからちゃんとしなさいよね」

アマリリスへと想いを馳せながら、再び講義へと向かうため歩みを進めた。

 

 

シーン5 恩返し(PC3)

PC3は瀬木斗真に呼び出され、今研究室の前まできていた。

ノックをすると「入っていいぞ」と声がする。

「お、来たなPC3」

「今日の恩返しの時間だ」と屈託のない笑みで微笑む。

「いいだろ。命を救ったんだぞ〜それにお前は優秀だから仕事を手伝ってもらうとすごく助かる」

「まぁまぁ、さ、今日は書類の整理だ!これを日付順に並べてくれ」

と目の前に自分の背の高さの半分ほどの書類を置く。

(リベラル振ってもらう。出れば資料の中に何度も『次元の鍵穴』というワードが入っていることに気づくことができる)

(先生に話を聞いてもいいし、聞かなくてもいい)

(聞いた場合)

「あ〜それな。クラージュ遺跡にあるんだよ。俺が長年研究してるんだが数ヶ月前にそこでドロシー学長がやらかしてな今色々と大変なんだ」

「危ない状態ってわけじゃないけどちょっと面倒でな」

「課外授業で遺跡に行くからな。その時まで詳細は楽しみにしとけよ」

(リベラル失敗)

PC3は書類の整理が終わらず、束を崩してしまう。

「おいおい、何やってんだよ〜」と斗真が近寄ってくる。

「これ、大事な書類なんだからな汚すなよ」

「は〜ただでさえ、ドロシー学長がやらかして大変なんだからな」

「聞いてくれよ。俺が長年研究してるクラージュ遺跡あるんだけどな、ドロシー学長がな、見に行きたいっていうから連れてったんだよ。そしたらな、学長。もう大変なことをしでかしたんだよ」

「ま、面白い状態になったというか、危険な状態になったわけじゃないし、課外授業にもいくからな。楽しみにしておけよ」

「遺跡に行けるなんて滅多にない機会だからな」

「なぁ、そんなことより、見てくれよ。この前京子と食事行ったんだ。かわいいだろ」

とPC3へ写真を見せてくる。

そこには不機嫌な顔をした京子といつもの顔が崩れ幸せそうに笑う斗真がいた。

「そりゃかわいいよ。俺が育てた妹だからな」

(PC3はそういえば両親がいないって言ってたな〜くらいの知識を持ってて大丈夫です)

「無駄話をしてる場合じゃないぞ!それ夕方までに頼みたいからな」

「終わったらご飯でも食いに行こう。奢ってやるよ」

そう言って、資料整理に取り掛かり、終わった後は斗真とともにご飯を食べに行った。

 

 

シーン6 泡沫の夢(PC1)

彼女と出会ってから1年。

桜が散り、生ぬるい風が茹だるような暑さを運んでくる。

それからキミはほぼ毎日、彼女と魔法の練習をするようになった。

沢山の話をしたほとんどは自分の家のことや今日会ったことくだらないことばかりだったが、彼女はどんな話も楽しそうに聞いていた。

今日も彼女と(いつもの場所)にキミはきていた。

そこへ彼女が「お〜い!」と元気に手を振りながらやってくる。

「ね!アイス!アイス食べましょう!こんなに暑いんだもん。チョコとバニラどっちがいい?」

チョコ→「チョコを選ぶなんて子供ね」

バニラ→「バニラの良さをわかってるなんて大人ね」

「きみと一年練習を続けてきたわけだけど、基礎的なことはもう完璧だしそろそろ大技にでも挑戦しない?」

「ほら、初めて会った時私が見せた奴みたいな。キミの主体属性は(○と○)だからそれを組み合わせてどかーんと!どう?」

「これが出来たら良いもの見せてあげる!!」

「それは出来てからのお楽しみよ〜!」

「じゃ、早速やってみよう!」

彼女はすっと立ち、先程までの朗らかな雰囲気が鋭い空気へと変わっていく

「落ち着いて、真似をしてみて」

「発動体を構えて」

「木々のさざめき、風の感触、太陽の刺すような光、その全てが自分の力に変わっていくのを想像してみてこの世界全てがあなたに力を貸しているの」

「そして、集めた力を発動体から放つ!!!」

2人は同時に魔法を放つと目の前の大木が軋み、そのまま大きな音を立て倒れていくのが見えた。

「わ〜思ったより完璧・・・!すごい魔力量ね!」

「きみ、やっぱりすごいよ!もしかして天才?」

「魔法使うのって楽しいでしょ」

「魔法って奇跡もおこせちゃうし、人々に希望を与えることもできるの。でも、その逆もある。大きすぎる力は世界を絶望に導くこともできちゃうの。だから、使い方はよく考えてね」

「私の弟子としてその力でたくさんの人を救うこと!約束!」

キミとエルは硬く小指を結んだ。エルは満足そうに微笑む。

「いいもの見せてあげるって約束だったね。これ、私の大事なものなの」と小さな箱をキミに手渡してくる。

その匣を見た瞬間、少しだけ悪寒がする。そんなキミの顔を見て彼女は「どうしたの?ほら、触って」と促してくる。

匣を無理にでも必ず触らせてください

そして突然暗い顔をすると「この箱が開くとね、皆に不幸がふりかかるの」といった。

君が驚いた表情をすると「ふふっ、嘘よ。キミは素直ね」と太陽のように輝くような笑顔で笑った。

 

 

シーン7 次元の鍵穴(全員)

PC1,PC2,PC3,瀬木京子やハーベストの生徒10数名ほどでハーベストの南西の端に位置するクラージュ遺跡へと社会科見学に来ていた。

瀬木先生が「よし、みんないるな。遺跡の中暗い上に迷路のように広い。メンバーではぐれないように行動してくれ」

遺跡の入り口は小さく、階段が地下へと続いている様子だった。

遺跡の内部へと入る。

遺跡の入り口からは想像できないほど内部は広く、石で作られた道が蟻の巣のように地下に広がっている。

「足元悪いから気をつけろよ」と瀬木先生が足元をルクスで照らしてくれる。

遺跡内の廊下には蝋燭が立ててあり、仄かに明るい。

所々大きな部屋があり、中に入っては先生が遺跡の内部に残されているものについて説明をする。

どんどん奥へと進んでいきある部屋の前で先生が立ち止まり皆を振り返ると不敵な笑みを浮かべ「ここがこの遺跡のメインだな」といい中へと入っていく。

そこは大きな鍵穴が空いた壁がある部屋で他の石造の地味な部屋とは違い壁が星空のようにキラキラと輝いていた。

「ここがグラージュ遺跡の次元の鍵穴だ」

「この鍵穴は未だ分かっていないことが多くてな、鍵穴が数年前突如として現れてから、何故あるのかどうして出来たのかさっぱり分かっていなくてな。ただ、クラージュ遺跡は次元をつなげる遺跡とも言われていることもあって、次元の鍵穴と呼ばれている。それに、この鍵穴魔力を吸い取る性質を持っていてな、俺は止めたんだが一度膨大な魔力でドロシー先生が無理矢理こじ開けようとした。そのせいでこの鍵穴とんでもない魔力を保有していてな。今度無理にこじ開けようとしたら、何が起きるかわからないから、それ以来手を出していない。ただ、何もしなければ何も起こらないって言うのが今の所の確かな情報だな」

「あぁそういえば、鍵穴なら鍵はと思うよな。それが見つかっていなくて文献の中にも載っていない…というより、そのページだけ破かれていた。だから、鍵がどんなものかわからない。本当に鍵があるのか、大きさ、形、はたまた魔力の操作によって開くのかわからないんだ」

「よし、みんなから質問はあるか?」

先生が話し終え、皆を振り返ると突然、地響きがなり遺跡全体が揺れ始める。

「なんだ!?皆、俺の周りへ集まれ」先生が緊張した様子で全員に声をかける。

すると魔法陣が展開され、そこにライオンの顔に複数の足(ブエル)を持つクリーチャーが現れる。

「なんでこんなところにクリーチャーが・・・!PC3!俺がルクスで照らした目印が残っている。皆を連れて地上まで出てくれ。あと、京子。スマホでドロシー先生に連絡を頼んだ」

「俺はこいつの相手をする。全員急げ!」

(PC3が扇動しなければ京子が声をかける)

「何ぼさっとしてるの!いくわよ」

道を走りながら京子はドロシーへと連絡をしている。

その声を合図にルクスで照らされた道をたどり地上へと向い階段を上がる。

「みんな出口よ!」と京子の声が響いた。

そこには赤い大蛇(サマエル)のクリーチャーが待ち構えていた。

皆は威圧感にその場から動けなくなる。

大蛇はPC1の方を見つめるとゆっくりと口を開き、生徒1人ずつを囲むように魔法陣が展開され、光の柱が生徒たちを飲み込んだ。

*KP情報:ソウルシャットダウンでクリーチャーの幻覚を見ている状態です。大魔法でドロシーインフィニティを持ってきているPCがいたら使えること伝えてあげてください。

 

 

シーン8 邂逅(PC2)

「ちょっと、死んでないでしょうね!?ねぇ!!」

PC2はその声でゆっくりと目を覚ます。

目の前には泣きそうな顔をしている京子と木々の枝、その全てを包むように澄んだ青空が広がっている。

キミが目を覚ましたことに気づくとキミの胸の中へ京子が飛び込んでくる。

「死んだかと思ったじゃない!ばか!死ね!」

「私の発動体は無事よ。あんたのは?」

「この森を抜けて、ハーベストへ帰りましょう」

「・・・きゃ」

突然京子が短い悲鳴をあげると、浮くようにPc2から離れていく、

慌ててそちらを見ると何者かが京子の首に腕を回し押さえつけていた。

「ちょっとなんなの!!やめて!離してよ!」と威勢よく叫ぶがわずかに声が震えている。

京子を押さえつけるその人物と目が合う。

そこにはキミのよく知るアメーリア・ロズモンドが立っていた。

彼女もキミに気づいたようで大きな瞳を揺らしていた。

「う、動くな。一歩でも動けばこいつを殺す」

PC2に言葉を放つが、長年声を聞いていたためそれがハッタリであることは容易にわかるでしょう。

アメーリアはゆっくりと京子へ『ララバイ』と唱えると、京子はゆっくりと眠りへ落ちていった。

アメーリアはそのまま京子を抱きかかえ、PC2と距離を保ったまま

「久しぶりだな。PC2」と声をかけてくる。

「こんな形で会うことになるとは思わなかった」

「大人に、なったな・・・一瞬誰だかわからなかった」

「PC2の友人か彼女は・・・」

「そうか・・・」

アメーリアは悲しそうな顔をすると、きみの目を真っ直ぐ見つめ

「すまない。お前を一緒に連れて行くことはできない。私はもう覚悟を決めたんだ。全てを失い、全てを手に入れる覚悟を・・・」

覚悟を決めたように真っ直ぐとPC2を見つめる。

「全ては大義のためだ」

アメーリアは京子を抱きかかえたまま、風を起こし一瞬にして消えていった。

(PC2にこのあとどうするか尋ねる)

PC2は2人が消えたあと、アメーリアを追うように歩いて行った。

 

 

シーン9 淡い夢(PC1)

彼女と出会ってから3年と半年程がたった。

紅葉が始まり、美しく色づいた草木が2人を囲んでいる。

彼女は公園に置いてあるイスに座りキミのことを待っている。

「や、待ってたよ〜!」

「今日は練習はしないよ。お話をしようPC1」

「ねぇ、前も話したけど魔法の使い方について、君は今どんなふうに魔法を使えたらいいと思ってる?誰のために、何のために君は魔法を使いたい?」

「じゃあ、PC1は目の前で人が襲われていたら助ける?」

「そう!キミは優しいね。でも、もしその助けた人が本当はすごく悪い人で世界を滅ぼそうとしていたら・・・答えは変わる?」

(それに答える返事)

「もう立派になっちゃって、PC1はどんどん成長するね」

「今は私が君を守る側だけど、君が大きくなったら私のこと守ってくれる?」

「ふふ、ありがとう。キミの未来が希望に満ち溢れているように願っているよ」

彼女はカバンの中から箱を取り出し「これ私の大事なものなのって話したでしょ。もう一度触ってみて」

箱触れるとほのかに暖かく、じんわりと熱を持っているように感じた。

「キミは本当に素直でいい子ね。だから、ごめんね」と彼女は小さく謝った。

「ううん、何でもない。君と出会えてよかった」と彼女はいつものように微笑んだ。

彼女の横顔を見つめる。一瞬寂しそうに笑いキミの頭を乱暴に撫でた。

「私はいつでもキミのそばにいるよ。(変わらない姿でね)」

「じゃ、今日はあんまり長くいられないんだ。またねPC1」

彼女は握手を求めるように手を差し出す。その手は相変わらず冷えていて

前に感じたような仄かな暖かさも消えてしまったような気がした。

 

 

シーン10 信頼(PC1)

PC1はゆっくりと目を覚ます。

光に包まれ飛ばされたはずだが、なぜか目の前には木の板が広がっている。

体には暖かな毛布が掛けられ、自分が元々きていた服とは別の服が着せられていた。

横を見れば、暖炉の前に人影が見える。

安楽椅子に誰か座っているのが見えた。その人物はキミが起きたことに気づくと近づいてくる。

「目が覚めたか・・・森の中で倒れていたから、俺の家まで連れてきたんだ。キミ名前は?」

「そうか。そうだ謝らなきゃいけないことがある。服が汚れてしまっていてな。そのまま寝かせるわけにもいかなくて着替えさせたんだ。勝手にすまないな。」

「ところでキミはハーベストの学生なのか?」

「あんな風に倒れていたんだ。何かあったんだろう事情を聞かせてもらえるか?」

キミの話を興味深そうに聞くと「ふむ、なるほどな・・・」と少し考えるように顎に手を当てた。

そのうち「とりあえず、学園には俺から連絡しておく。ここから距離があるし、迎えがくるまで数日はかかるかもな・・・」

「仲間達のことも心配だろうが、クリーチャーは領域を荒らされたことに驚いて全員どこかへ転送したと考えられる。迎えが来るまではこの近辺を探してみよう」

「大変な思いをしただろうが、よく頑張ったな。」

「ここにいる間は安全だ。俺が保証しよう」

「そういえば、まだ名乗っていなかったな俺はガブリエル・ヴァンダムだ。よろしく」

と男は微かに微笑み、PC1へ手を差し伸べてきた。

「俺は簡単に言えばここで商人をしていてな。クリーチャーの素材や、貴重な鉱石を採取して過ごしてる。仲間を探すついでに手伝ってくれてもいいが・・・今日はもうすぐ日が落ちる。捜索は明日にしたほうがいいだろう」

「じゃあ、俺はあちらの部屋にいる。何かあれば呼んでくれ」

 

 

シーン11 太陽(PC3)

光に包まれた後、微かに体が痛み、目を開けようとするが眩しくて中々開けることができずにいた。

そこに誰かが近寄ってくる足音と「キミ、大丈夫?」と声が聞こえる。

優しく抱き抱えられ、目を開けると目の前にはヘルメットを被った人物が立っていた。

「あ、怖がらないで」というとヘルメットを脱ぎ「普通の人間だから」と柔和な笑みを浮かべた。

「怪我はないみたいだけど、何があったの?」

「それは大変だったね」と優しくPC3の頭を撫でる。

「何もわからないまま遺跡に戻るのは危険ね。この辺りに私の知り合いの家があるからそこにたどり着いている子もいるかもしれないし行ってみよう?」

「ところできみ、名前は?」

「私はタイタンハート。短い間だけどよろしく」

「はぁだめね少し歩くだけで息苦しくなってきちゃった。怖いかもしれないけどヘルメット被るね」

「私、病気なの。このヘルメットは呼吸器の代わり。かっこいいでしょ?」と表情は見えないが少し笑ったような気がした。

「ヘルメットがなくても大丈夫なんだけど、これがないと私すぐ疲れてしまって・・・虚弱って言うのかな。うまく動けなくなっちゃうから」

「キミは体力はある方?」

「そう、いいね。若い・・・のかな?今いくつ?」

「じゃあ結構歳近いのかな。でも、私の方がお姉さんだ」

「あ、ついたよ。あれが知り合いの家なの」と家を指差し、そのまま扉へと近づくとこんこんとノックをした。

「ガブ、タイタンだよ。いるよね?」

「あぁ」と中から声がすると、程なくして扉が開くその先から端正な顔立ちの男性が現れPC3を見ると少し怪訝な顔をした。

「ハーベストの学生か」

とPC3に問いかけてくる。

「そうか」と短く返事を返すとタイタンハートに向き直り「連れてきたのか」と言った。

「うん、倒れているの見つけたから、クリーチャーもいる森の中にそのまま放っておくわけにいかないでしょ」

「タイタンは優しいな」と微笑むとPC3の方を見て「お前、家の中にもう1人学生がいる。話でもするといい」と家の中へと迎え入れてくれた。

 

 

シーン12 小さな家(PC2)

夕焼けが森を青白く染める景色の中で、

PC2が必死に歩いていると、一つの家を見つけた。

明かりがついており、中に人がいるようだ。

扉を叩くと「はい」と扉が開かれる。

中から黒髪で赤い目が鋭く光る端正な顔立ちの男性が現れる。

「お前・・・学生か名前は?」

PC2の名前を聞くと、少しだけ目を見開き「お前学生じゃないな?アマリリスのスパイか」と問いかけてくる。

ゆっくりPC2に顔を近づけひっそりと「俺もアマリリスの人間だ。だが、今は別の任務でこの家で過ごしている。今家の中にはハーベストの学生が2人いるが、面倒なことになりたくない、俺のことは普通の一般人として扱ってくれ。俺はお前を学生として扱う。頼めるな?」

「あともう一つ。俺たちの任務にあの学生たちが勘付き邪魔するようなら止めてくれ。アマリリスの人間として協力してくれるな?」

「ありがとう。助かるよ。さぁ入ってくれ」

「まだ何か聞きたいことが?」

「アメーリア?知らんな。いたとしても俺の任務にあいつは参加していない」

PC2はガブリエルに促され家の中へと入った。

 

 

シーン13 困惑(全員)

PC2が部屋の中へと通されると大きく吹き抜けになったリビングが広がっており、その奥の部屋へとガブリエルが歩いていく。

すると、中から聴いたことのある声が聞こえてくる。

部屋の中に入るとベッドにPC1とPC3が腰掛け話をしていた。

「では、俺は夕食の準備をしてくる。何かあれば呼んでくれ」

と部屋を後にした。

(今まであったことを話したりして、夕食になるのでその流れにしてもらえると助かります)

 

 

シーン14 朗らかな会話(全員)

リビングから鼻腔をくすぐるスープのいい匂いがする。

どうやらオニオンスープと簡単な卵料理にサラダ、ウィンナーとパンが食卓に並べられている。

「悪いな。突然こんな大人数になるなんて思わなくてこんなものしか用意できてないが、味は保証する。俺が作ったものがまずいわけがないからな」

「ガブはね、なんでもできるんだ。とても美味しいよ」とタイタンハートが微笑む。

「まぁ、皆座ってくれ」

「改めて、俺はガブリエル・ヴァンダム。この家を拠点に商人をしている。事情はPC1から聞いた皆大変な思いをしたなハーベストにはすでに連絡しているから安心するといい」

「学長が不在とのことでな先生方か来るまで大体二日はかかるそうだ。」

「ここにいるからは安全だ。俺が保証しよう」

「ガブ、話が長いよ。早くご飯を食べよう」

「あぁそうだな。あとは食べながら話そう。聞きたいことがあれば答えるが何かあるか?」

(質問に答える)

食事を終え、会話を少し交わし時間が過ぎていく。

頃合いを見てタイタンハートが立ち上がり「そろそろみんな休んだほうがいいよ。疲れたでしょう?」と優しく微笑んだ。

「私、女の子たちのお部屋案内するね」

「PC1くんはさっきの一階のお部屋。わかるよね?」

そして、それぞれ部屋へと戻り不安を抱えながらもゆっくりと眠りについた。

 

 

シーン15 予兆(PC1)

彼女と出会ってから4年目の春を迎えた。

3年前の秋から彼女は公園に来る頻度も減っているように思えた。

彼女は「最近忙しくて」と最もらしいことを言っているが、それが何となく嘘なのではないかと思っていた。

その日も彼女を待ちながら、魔法の鍛錬をしていた。

そこへ焦った様子でエル・ピクスがやってくる。

その顔には血の気がなく、白い肌が死んでしまうのではないかと思うほど青く染まっていた。

きみを見つけると少しだけ微笑む。

「今日で会えるのは最後になると思うの」

「ごめんね・・・これ、預かってくれる」

と鍵をPC1へと差し出す。

「これ私の大事なもの、誰にも渡さないって約束してくれる?」

「事情を話してる時間はないのお願い。この鍵を持ってここから逃げて」

「誰と話している」と鋭く冷たい声がその場に響く。

その声を聞いた彼女は勢いよく、そちらを向き自分を覆い隠し「急いで、早く!!」とPC1に言う。

「お願い、あの人にその鍵を渡したくないの」

彼女の声にピストルの音のように聞こえ、すぐにPC1は走り出した。

一瞬後ろを振り返ると、黒髪に赤い眼光が鋭く光る少年が見えたが、PC1はすぐに前を向き走り出した。

あの青年が誰かに似ている気がした。

 

 

 

シーン16 疑念(全員)

情報収集シーンになる。

今日は仲間を探すにも情報が必要だろうと書斎へと通してくれた。

皆はここで情報収集することとなる。

1、クラージュ遺跡

 クラージュ遺跡は次元をつなげる遺跡と呼ばれており、魔界、第四次元、魔導次元、現実世界のことが描かれた壁画とゲートが存在する。この遺跡の研究は魔法学園ハーベスト魔導書魔導学科講師瀬木斗真が第一人者となっている。遺跡自体は特に他のものと変わりないものとして扱われていたが、次元の鍵穴が現れたことにより、数々の学者や貴族から注目される遺跡へとなった。

 また、クリーチャーは全次元の繋がりを感じ、遺跡を恐れるためか、内部、または付近に存在することはありえないと言われている。

2、PC1の夢の人物(PC1のみがリベラルに挑戦できる)

 PC1の夢の中に出てきた。黒髪、赤い目の青年がガブリエル・ヴァンダムに似ているような気がする。キミは頭を傾げながら書斎を歩き回っていると、一つの本が目に止まった。その本を手に取るとその本の影にスイッチのようなものが見えた。

スイッチを押す、押すと本棚が動き本棚の裏に【秘密の部屋】を見つけることができる。

この情報を開示することで【3、次元の鍵穴について】【4、エルクスの鍵について】を調べることができる。

3、次元の鍵穴について

 その鍵穴は魔導具パンドラの匣のものであり、匣の鍵が開けられればそこからはこの世界を覆い尽くすほどの絶望が噴き出るとされている。危険なものであるためか、鍵穴は膨大な魔力を使い常に移動していたようだ。しかし、数年前クラージュ遺跡に移動した際に、ドロシー・フロム・オズが結界を張ったため、外に逃れることができなくなってしまった。この鍵を開けるには対となる魔導具エルクスの鍵が必要である。【5.パンドラの匣について】【7.ガブリエル・ヴァンダムの計画】が調べられる。

4、エルクスの鍵について

 魔導具エルクスの鍵はどんなものでも開けること、または閉じることのできる魔導具で、その性質から常に人同士での奪い合いが行われていた。原因については不明だが、そのうちに魔導具エルクスは実体を持ち『エル・ピクス』と名乗って過ごしていたようだ。パンドラの匣の実物は彼女が持ち運んでいたとの情報がある。

5、パンドラの匣について

 魔導具パンドラの匣(以下、匣と記す)の中には世界を覆い尽くすほどの絶望を起こすスイッチつまり『カオス・インフェクション』を起こすためのものが入っている。匣の封印はエルクスの鍵の魔力を動力源としている。

 しかし、鍵穴が動かなくなってしまったことで匣自身が膨大な魔力を使う必要もなくなり、その魔力が膨れ上がっていると推測される。一方、それを封印している魔導具エルクスの鍵は魔力量が変わらず、鍵の力でその匣を抑えておくことは難しいと考えられているが、いまだに匣の封印は破れられていない。何も知らず匣に触れたもの、もしくは協力者がいると考えられる。

(3、4、5、の文献の文字が瀬木斗真のものであるとPC3は気づく、気付いた時点で情報【6、瀬木斗真・京子の過去】が調べられるようになる)

6、瀬木斗真・京子の過去

 一つの「瀬木」というファイルがあり、最初に瀬木夫妻の殺害と、研究の略奪について記された計画書が入っており、その計画の参加名簿にリーダーと思われる人物の名前と、数名の名前と、ガブリエル・ヴァンダムと記載されていた。

 その計画書には印字された文字とは別に、手書きの文字で、瀬木斗真、瀬木京子救出作戦と書かれており、2人を逃すための計画を立てていると思われる内容がびっしりと書かれている。

 ページをめくっていけば、長年に渡り瀬木斗真の協力によって、PC1の情報を得ていたことや、ハーベスト内部の情報や、遺跡の研究についての情報が綴られている。

 お礼としてなのか、瀬木斗真に多額の金を渡していることもわかった。また、手紙が一枚綴られている。

『ガブへ

 元気にしているか?俺の方はぼちぼちといったところだ。

 先生としての自分にも少しずつ慣れてきて、生徒達のことも最初は何とも思っていなかったが、ある生徒の命を救ってから、何となく学園生活が楽しくなったように思うよ。

 だからと言って、お前を裏切る気はない。今、俺と京子が安全に過ごせるのもお前のおかげだ。本当に感謝している。

関係ない話をしすぎたな。計画の準備が整ったら、また、連絡をしてくれ。PC1を君の元へ連れて行くから。

 noblesse oblige 君が俺だけでなく、この世界の救世主になれることを願っている。

 それじゃあ、また。

瀬木斗真』

7、ガブリエル・ヴァンダムの計画

 ガブリエル・ヴァンダムは自分の理想とする「正義が正しく貫かれる新世界」を作るために、このパンドラの匣を開けることで「カオスインフェクション」を起こそうとしているようだ。、そしてそれは、魔導次元のみでなく、フォボス&ダイモス、ブラスティアストライクを使って、全次元、全世界に用意した装置を打ち抜き、全ての世界に影響を与えようと計画している様子。

 

 

シーン17 逆光(全員)

全員で情報を共有していると、部屋の中へ誰かが入ってくる。

恐る恐る後ろを振り向くと、ガブリエル・ヴァンダムとタイタンハートがそこには立っていた。

「さすがに優秀なハーベストの学生を騙し続けるのは難しいが、悪いがお前たちのことは拘束させてもらう」

「ごめんね、皆」

とその言葉と同時にガブリエルはガスマスクをかぶると部屋の中へ煙が充満していく。

魔法で対抗するよりも早くその煙は体内へと入り込んでいき、その場にいた全員が意識を失った。

 

 

シーン18 新世界(全員)

PC1、PC2、PC3が目を覚ますと硬い床の上に眠らされており、周りを見渡せば鉄格子で覆われた牢屋の中に入れられていた。

地下のようで薄暗い廊下の明かりだけが牢屋の中に差し込む。

「3人とも目が覚めたようで何よりだ。あの睡眠ガスは人に試すのは初めてでなタイタンがとても心配していた」

声のする方を見ると、鉄格子の外にガブリエルが立っていた。

「あまり手荒な真似はしたくなくてな。閉じ込めさせてもらった」

「それと」とガブリエルが言うと首元から鍵を取り出す。

「鍵は預からせてもらった」

「俺はこの鍵でパンドラの匣を開け、カオスインフェクションを起こす。そして全世界、全次元の人間の無意識に『自分自身の正義を貫け』と刻み込むんだ」

「この世界は口では法がどうのこうのいうが結局な法なんてものは飾りだ。法よりも力の強さ、そしてそれよりも金が強い。しかしその金も権力の前では無意味だ。俺は心底がっかりした。この世界の価値は歪んでいる。真面目なものから食い物にされる世の中だ。

もう救うには壊すしかない。それが俺の…いや、この世界、次元全ての正義だ。

「俺はずっとこの世界に疑問を抱いていた。俺は貴族としてこの世に生まれ、持てるものの義務を果たそうと、平民のため、皆のために自分の力を使い続けた。この世界をより良いものにするためにだ。だが、この世界は一向に変わらない。悪を幾ら滅ぼそうが、いくら人を助けようが、自分では何も成し遂げていないような人間が、我が物顔でその権力を振りかざし、弱いものを虐げ続ける。この世界はもうどうしようもないほどに腐ってしまった」

「これは俺がこの世界にあたえる最後のチャンスだ。この世界の正義が腐りきっていないのなら俺の理想の世界が手に入る。もしそうならなければ、全て・・・一度壊れるまでだ」

「そこまでいうなら聞いてやろう。お前らの正義は何だ」

「お前らはずっと平和で優しい学園生活を享受していたんだろう。その影には何があるかも考えずにな」

「まさか、お前達は弱者を見てかわいそうと嘯くだけの人間じゃないだろうな。そいつらはゲスよりも最低だ。その言葉の裏には自分さえ良ければいいという気持ちが透けて見える。そのくせ善人ヅラだけはして反吐が出るな」

「何年だ?……お前の言う理想を叶えるのに一体何年、何百年かけるつもりだと聞いている」

「その間犠牲になるもののことを考えたことがあるか、数百数千万…いやもっと多くか…その全て尊い命だ」

「お前の理想はその上に成り立つものだと言う自覚がないのか」

「俺はよくわかっている。だからこそ事を始めようとしているんだ。これからの命を守るためにな」

「そうだ、PC1。この鍵を数十年。真面目に守り続けてくれたこと感謝している」

「お前はあの日、あの場所で俺から逃げ切ったつもりだろうが、真実は違う。俺がお前の記憶に鍵をかけた」

「エルピクスと俺に関する記憶にな。でも完璧にじゃない。半端にな。お前には鍵を守って欲しかったからな」

「君のおかげでどこに鍵があるのかはいつも把握できていた。あとは鍵穴が見つかって、計画を実行できる準備が整えるだけ・・・俺は律儀に約束を守り通した君には敬意を表したい」

「なぜ怒る。そもそも、エルピクスに利用されたことがことの始まりだ。俺は仕方なくそうするしかなかった。」

「PC1は魔法がうまく使えないんじゃないか?魔力保有量が少なくて困っていた・・・違うか?」

「それは、その匣の封印にお前とエル・ピクスの魔力が使われているからな、人間一人分とたかが対の魔道具の魔力じゃ二人とも生命維持で手一杯になって当然だ。お前はエル・ピクスに騙されていたんだよ」

「しかし、PC1。お前もこれで新世界の英雄になれるわけだ。誇りに思えよ」

「諦めずに精一杯暴れればここからは出られるだろうが、それまでには全てのことが終わっているだろうな・・・」

「さようなら諸君。この世界の正義がまだ腐っていなければ君たちともまた会えるだろう」

 

 

シーン19 突破(全員)

クルドサック

1、鉄格子

ペネトレイトとフォース、ブリンガー、オペレイト系のいずれかに成功する。

ペナルティ:衰弱LV2

2、森の中

スコープとテレポート、フォース、オペレイト系

ペナルティ:混乱LV1 いずれか2名選択できる。

3、結界

属性魔法

ペナルティ:全員、HP-5点、ランダムで1名に怯みLV1

 

 

シーン20 歪みの行方

遺跡の前にたどり着くとそこにはアーメリア・ロズモンド、タイタン・ハートと向かい合うように斗真と斗真の腕の中には京子が抱えられていた。

アメーリアは皆の姿に気づいたようで皆を見てから再度斗真へと向き直る

「斗真、どうやら時間切れのようだ。答えは?」

斗真もアメーリアの視線に気づき、PC3を一瞥すると気まずそうに目を逸らした。

「俺は・・・」とアメーリアの問いかけに答える事ができず、抱えている京子を見つめ、ただ黙っている。

「斗真。お前の決断を待っている時間がない。悪いが京子を使うぞ」

アーメリアは傍に眠っている彼女へと顔を近づけると「京子、キミを置いていこうとする人間は許せないだろう。寂しいのはもう嫌なんじゃないか」と言う。

すると京子は目を覚まし斗真の腕から離れゆらゆらと立ち上がる「そう、そうね、そうだわ。発動体を頂戴アメーリア」

「あぁ、少し話をしてくる。待っていてくれ」

「えぇ」

そういうと、彼女はPC2達へと近づいていく。

「彼女を洗脳した。彼女の目を覚ましたいなら彼女を半殺しにすることだな」

「なぜ・・・私はガブの作る世界を見たくなってしまった」

「なぁ、社会の歪みは弱いものへ弱いものへと流れていくんだ」

「そうなったら一番弱い人間はどうなると思う?」

「死んでしまうんだよ。強い人間の養分となってな」

「ガブは私たちの見逃してきたこの世界の全ての責任を負おうとしている。彼の見ている世界は広い。いつも怒り、悲しんでいる」

その声を聞いてタイタンハートが3人へ

「皆は理解してくれないの。彼の作る世界はきっと優しい世界だよ」と問いかける。

「そう残念だね」

「京子、しっかり頼むよ」とアメーリアが発動体を手渡す。

そしてタイタンの方を見ると「いこう」と声をかけ遺跡の中へと消えていった。

「PC2、助けに来てくれたの?でも、残念ね。嘘つきのPC2になんて私助けられたくないわ」

「卒業してからもずっと一緒って約束したじゃない」

「心当たりがないなんて言わせないわよ」

「お兄ちゃんやるんでしょ?」と京子は斗真の方を見る。

瀬木斗真はずっと黙って、その場に立ち目を合わせないよう下を俯いていた。

「俺は、こうするしかなかった。両親を失って、子供だった俺にはガブリエルに協力する以外に京子の安全を守り、育てられるだけのお金を得る方法もアマリリスから逃げ続けるだけの力もなかったから、それに助けてくれたガブリエルを、ガブリエルの叶えたい理想を裏切ることはどうしてもできなかった」

「強要されたことなんて一度もない。俺が大人になって講師になってからは特にガブリエルは無理して協力しなくていいと言ってくれていた」

「俺がこの道を選んだんだ!選んだ。なのに・・・まだ、お前たちを傷つける勇気もなくて、京子を戦わせる羽目になった。京子を守りたい一心だったはずなのに・・・兄失格だな」

「お兄ちゃんのこと傷つけないで!!!みんななんでそんな酷いことするの。許せない。みんな仲間じゃなかったの。わかった!みんな嘘つきなのね!嘘つきは悪いことなのよ。だからここで倒さなきゃいけないわね!」

と真っ直ぐ2丁の拳銃の銃口をPC達へと向け「全員ぶっ殺してやるわ」と真っ赤な炎を身に纏った。

斗真はゆっくりと京子を見つめると

「せめて、守るよ京子」と魔導書を開く。

あたりを切り裂くような突風が吹き荒れた。

魔導書を開くと斗真の周りを星のように明るい光が無数に舞う

その全てを自分の手のひらにあつめ、

「せめて京子に神の加護を、ホイールオブフォーチュン」と京子を光が包んだ。

「私は嘘をつく人間は嫌い」

「私を置いていくみんなのことなんて大っ嫌い」

「なんで、なんでみんな私のことを置いていくの!」

と錯乱した様子で、PC2 を狙い炎の弾丸を放った。

<中間戦闘>

<戦闘中>

京子はボロボロの体でなお立ち上がり銃を強く握り直す

皆を真っ直ぐと睨みつけると

「私の全てをぶつける!!もちろんみんな受け止めてくれるんだよね?全てを美しく溶かせアブレーズアストローズ(炎のように輝く薔薇)」

と花のように美しく咲く炎の弾丸を何発も放った。

 

 

 

シーン21 己の正義

遺跡の奥へと向かうとそこにはガブリエル、タイタンハート、アーメリアが立っていた。

「来たか、早かったな」

「俺はこれでいて、結構PC1のことを気に入っているんだ。せっかくここまで来たんだ、俺たちの仲間にならないか?」

「結論を出すのはまだ早いんじゃないか。せっかくだ、彼女と話をしてくるといい」

彼はそう言うと、鍵をPC1に向かって投げた。

それを受け取ると段々とPC1の意識が遠のいて行く、

「彼女と向き合うことができなければ自分自身を生かすことはできない」とガブリエルの呟きが最後に聞こえた気がした。

 

 

シーン22 本音

目をハッと覚ますと、そこには昔と変わらない姿のエルピクスが立っていた。

「ひ、久しぶりね・・・なんて私はずっとキミのそばにいたんだけど」

「こんな朗らかに挨拶してる場合じゃないか・・・あの、PC1に謝らなきゃいけないことがあるの」

「私あの時PC1のこと利用したの」

「有望な子供を探してたの、魔力量もそこそこで魔法も素直そうな子。騙して勢いで匣を触らせれば嫌でも封印に協力させられるから」

「でもね、匣を触らせたらすぐいなくなろうと思ってたのに、気づいたら離れ難くて長い時間をキミと過ごしてた。きみがとても大事な存在だって思うようになったの。だから、こんなことに巻き込んでしまって、後悔してる」

「きっと、怒ってるよね?」

「ねぇ、ガブリエルと戦うつもり?」

「私、キミにだけは死んでほしくない!今のキミ達じゃ、ガブリエル達には勝てないよ」

「だから、私から提案!ガブリエルの計画に乗っちゃうって言うのはどう?」

「ほら、私のカースに感染すれば、みんなはカオスインフェクションの効果を受けなくて済むし、案外彼の描く世界も悪くないかもしれないよ」

「キミにとって正義って何。命をかけてまで彼を止める理由が、この世界を救う理由が君にあるの?いいじゃない!君が幸せなら、君とその仲間が無事なら世界なんてどうでもいいでしょ・・・?」

「そっか・・・それが君の正義なんだね」

「キミ達がガブリエルに勝つ方法があるとすれば、キミが本来の魔力を取り戻すことは必須事項だよ。でも、匣の封印を解くわけにはいかない。だから」

「一時的に私の力でキミのリミッターを外す。本来死なないためのラインを守るためのものだから本当はしてほしくないけど」

「命をかけても貫きたい思いなんだよね?」

「・・・そう、わかった。それがキミの決めた道なら私も手伝うわ」

「死なないでね、お願い、約束して」

彼女は最後にPC1に抱きつくと、小さく涙をこぼした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

PC1の周りに立ち込めていた霧が晴れていくと、周りにはPC2,PC3がおり、手の中には鍵が握られていた。

「どうだ。答えは出たかPC1」

「そうか、なら見せてみろ己の正義」

「この世界はあまりに汚れている。

もうどうにもならないほどに

この世界に生きる人間の正しさは

とうの昔に歪んでしまったのだ。」

「そいつらの作る理想など

俺の求めるものには到底及ばない。

世界が歪んでしまったのならば

自分の信念を貫ける人間が

この世界を正しく導かなくてはならない

それが持てるものの義務だからだ。」

「誰も傷つかないために

全てを救うために

俺はこの世界を破壊する。」

「お前にも正義があるのなら、貫いて見せろ自分自身の力で!」

一丁のアンティーク銃を構えると皆へと向けた。

「さぁ、宴を始よう」

<最終戦闘>

タイタンハート演出

「我が中に蠢くあらゆる子らよ、我を守る鎧となれ……」

タイタンハートのスーツからドス黒い炎が揺らめくように溢れ出す。

「私は怒れる烏、燃えたぎる嘴(くちばし)で死を啄むのだ。」

「立ち上がれ……燃ゆる巨像がお前の敵だ。」

と攻撃を全て飲み込むように自分自身の炎を増幅させていく

アーメリア演出

口の中へと飴を放り込み、

彼女は顔色ひとつかえず、全員の顔を睨みつけると

「皆が私達のやり方を間違っているというかもしれない。それでもこの世界を壊し、新しい世界を作ると言った彼を私は信じた。私は彼の作る優しい世界を見たい。いや、必ず見る。だから、彼の…私達の理想のために君達の物語はここで終わらせる」とマナを凝縮させた無数弾丸を破裂させる

甘い匂いが部屋中に充満し、ずっと嗅いでいるとすっと意識が遠のくように感じた

ガブリエル演出

「耳障りのいい言葉だけを並べて、この先に希望が、何か綺麗なものがあると信じろと言い続ける」

「ふざけるな。それで、何が救える。そんな言葉で、今まさに悪に淘汰されようとしている人間が突然救われると本気で思っているのか」

「この世界の人間は皆そうだ。誰かがやってくれる。誰かが救ってくれる。そうやって誰かが手を汚し悪を倒してくれるのをずっと待ってる」

「だから俺がその望まれた英雄になるんだよ。皆に正義を示し、皆が自身の正義を貫ける世界を俺が作る」

そうして片手を天に掲げる

「ブラスティアストライク」

「この世界の正義とは己自身のことだ。」

その咆哮とともに無数の弾丸が皆に向けて放たれた。

 

 

シーン23 沈黙の宴

発動体が貫かれ、ボロボロになるまで仲間を守っていたタイタンハート、アーメリアは地に伏した。

ガブリエルは倒れそうになりながらも二人を守るように立つ。

「俺たちの理想はこんなものでは終わらない。そうだろう」と虚に呟く。

「は、俺たちの正義は終わらない。必ず成し遂げる。必ずだ」

そういうと、床にぽっかりと穴が開く、彼は二人を抱え、後ろへと飛び退きそのゲートへと飛び込んでいった。

「無事、終わったのかな」とPC1が聴き慣れた声が聞こえる。

振り返れば、優しく微笑む彼女が立っていた。

「さすがわたしの弟子ね」

(みんなが学園へとかえりそうならドロシーは来ない)

そこへ、一つの魔法陣が現れ、桃色の髪の少女が現れる。

「みんな無事!?」とドロシー・フロム・オズが慌てた様子で現れる。

「トトと戦ってたら全然こっちに来られなくて、みんなごめんね」

「何があったかは、学園に戻ってから聞かせてね!さぁ帰ろうみんな」

 

 

エンディング

PC3

瀬木斗真

自由です。

・事件後事情を考慮して、謹慎処分となる。

・自分を救ってくれたこと感謝する

PC2

瀬木京子

自由です。下記のことを話すと良いと思います。

・PC2に酷いことをしたことを申し訳なく思っている。「嫌いになっちゃった?」と心配している。

・これからも相棒でいたい

・卒業後いなくならないか、これからも会ってくれるか詰め寄る

PC1

エル・ピクス

自由です。

・PC1と一緒にいてもいいのか心配している。

・自身が危険な存在であることを理解している。

エネミーデータ

中間戦闘ボスデータ

Google Docs

最終戦闘ボスデータ

トレーラー1

今回予告

概要

この記事を書いた人

目次