シナリオ「神秘的合一(ミスティック・ユニオン)」

魔法学園RPGハーベスト
シナリオ「神秘的合一」
人数:3人
時間:キャラ次第ですが,主に戦闘が厳しいので少々長めになります
キャラクター能力:熟練者で院進+10点程度の成長を想定しています.さらに追加で10点(合計消費経験点院進込み30)程度であれば認めてよいと思われます.
特殊指定:PC1,2は錬金魔導研究科であること.すべてのキャラクターが大学院クラスを所持していること.
大魔法「神秘的合一」の使用想定あり.複数名所持などにより,PC全体で2回以上は使用可能にしておくことを強く推奨します.
推奨リベラルアーツ:ダンジョン探索に使えそうなもの,ペネトレイト,各種属性魔法

今回予告

真実はとても残酷だ.
だからこそ,人々は精一杯に生きてきた.

真実はとても残酷だ.
だからこそ,人々は精一杯に逃げてきた.

真実はとても残酷だ.
だからこそ,人々は精一杯に記してきた.

だからこそ,きっとそれを逃れる術は,幾百の記憶の中に.
そう信じて,私は一冊の本を開いた.

魔法学園RPGハーベスト
「神秘的合一」
魔法の時間を,もう一度…

シナリオハンドアウト

HO1 コネクション:結城刹那
貴方は錬金魔導研究科の新入生だ.
錬金魔導の基礎を学んだ君は,科の習慣により,錬金魔導の真髄が記載されているとされる,結城刹那の魔導書を開き読むという儀式が許された.
しかしその当日,君に渡されたのはその魔導書ではなく,魔導書が盗難されたという事件の知らせだった.

HO2 コネクション:ルイズ・マーガレット
君は錬金魔導研究科の生徒だ.伝説の八大魔法使いの一人,ルイズ・マーガレットから学校に依頼された用事を解決した日から顔見知りになっている.
錬金魔導研究科で起きた魔導書盗難事件に際して,君は錬金魔導研究科に呼び出されていたルイズに出会った.
彼女によれば,錬金魔導研究科から盗まれた魔導書にはルイズも完全には理解していない不思議で危険な点が複数あるらしい.
どうやら本腰を入れて解決しなければならなそうだ.

HO3 コネクション:ヘリヤ・フィルチェ・テンファー
君はハーベスト大学院の生徒で,ヘリヤという友人がいる.(関係性はある程度自由です)
いつも明るく元気な生徒なのだが,最近言動と裏腹にどこか思いつめた様子をしている.
心配していたある日,彼女は唐突に姿を消してしまった.

オープニングフェイズ

シーン1 PC1
錬金魔導研究科のゼミのシーン.PC2,および,錬金魔導研究科ならPC3も登場可能.
いつものようにゼミをこなしたのち,「錬金魔導の基礎を理解したかどうか」の試験が新入生に向けて行われる.
座学でも多少以上の素質を示したPC1はこの試験に挑むことができる.
PC1は錬金魔導研究科の特技を一つ以上修得しているはずなので,問題なく突破することができる.
「大いなる業」を持っていれば,モノリスをサーバントにする,といった行動を行わせればよい.
サーバント化されたモノリスが,あらたなモノリスを作成する.
周囲のゼミ生から確かな拍手の音が鳴り響く.
「おめでとう,[PC1]くん.君は確かに錬金魔導の基礎を理解したと認めるよ.これで,この結城ゼミでも一人前.そしてその証として,来週,主任の結城刹那が残したとされる魔導書を開き読む権利が与えられるよ.…まあ,慣習的に断れないんだけど.でも何もわからなくて当然だから,気にしないでいいよ.ここにいる誰もわからなかったんだから」
ちなみに,この魔導書はPC2は既に読んだことがある.
内容を聞かれたならば,以下の回想シーンEX-1を演出しても構わないし,そのままそのシーンに書かれた内容を伝えても構わない.

シーンEX-1 PC2「刹那の魔導書」:このシーンは,以降PC2のPLに魔導書の中身についての説明を要請された段階で差し込むこと.
これは,結城刹那の魔導書を読むPC2のシーンである.
錬金魔導研究科の先輩をしている女性と二人きりの部屋で,彼女から魔導書を手渡される.
魔導書を開くと,そこには1ページめに結城刹那の写真が.そして,目次も何もなく文章が始まる.
その最初の項は,「おいしいカレーの作り方」だ.
カレー粉などを使わずスパイスから作成されるカレーの作り方が5ページほど続くと,そののちには「おいしいお肉の焼き方」が続く.
かと思えば,突然数学の内容が入り込んできたり,理解できない言語[※1]で書かれたページがあったり,と,何の脈絡もない.
彼女に何かを尋ねても,この魔導書の真意については彼女も理解していない.
「その作り方でカレーを作ると,かなりおいしいのよ.…材料費だけで5桁は下らないから,1度しか作ったことないけれど」
「あー,そこ?私も読めなかったのよね,それ.マナプロテクトの言語翻訳にも抵抗するんだから,相当特別なものだと思うけれど」

[※1]理解できない言語:実はこの文章に見えるものは「刹那が気分で適当な記号を書き記しただけ」である.言語濾過機能に意味はない.そもそも言語でも何でもないのだから.したがって,「タング」も通用しない.万が一「アカシックレコード」が使用されたならばそのことは分かる.
GM質問系の効果が使用されたなら,読み解く方法としては「貴方には読み解くすべはないこと」,言語としては「地球上に存在するどの言語でもないこと」がわかる.内容を聞かれた場合,「アイテムの効果で読み解ける範囲を超えているので拒否する」と回答し,使用回数を差し戻すこと.大魔法であれば,「奇跡的」なことを起こせるので「決してわからないこと」がわかるが,教えたとしても信じてもらえない.

シーン2 PC3 「ヘリヤ」
ヘリヤ・フィルチェ・テンファーとPC3が会話をするシーン.
彼女は基本的に明るく元気なキャラクターで,「サーバントを扱うのが楽しいから」錬金魔導研究科に入った.
錬金魔導の腕前は高いが,それ以外の腕前はそうでもない.PC3の性格にもよるが,基本的には「楽しいから」でPC3を振り回すような言動をするタイプである.
以下想定シーンの流れ.
ハーベストに時折やってくるケバブ屋さんに行ってみたいと言ってPC3を連れ出し,強引に中庭に向かう.
売っていた「アルティメットスパイシーケバブIII」を食べて「ぁぅっ…かっらっ…!」って顔をしかめつつ,PC1の件について触れる.
「(PCが錬金でない場合)そういえば,錬金魔導研究科には刹那さんって人が残したらしい魔導書があるんだけど,知ってる?」
「新入生が毎回,錬金魔導ができるようになると読ませてくれるの.」
「あれ,いっつも他の人入れないんだよね.読んだときの顔とか,見てみたいのになー」
「(内容を聞いた)え?(少し考え込むようなしぐさを見せて)…うーん,内緒,かな?[※2]でも,読んだらびっくりすると思うよっ」
「そうだ,明日はピザ屋さんが来てくれるらしいから,一緒にチーズ1kgタピオカピザを食べるよ!絶対だよ!」
ケバブをPC3に半分以上押し付けてシーンエンド.あるいは一緒について来てくれそうなPCならそのままマクドナルドに行くシーンを演出すること.

[※2]ここの反応はちょっと彼女にしては不自然です.ないしょー,って笑ってくるか,思いっきり中身を話して笑いの種にするか,ってタイプ.
でも,ここの彼女はすでに魔導書の「内容」について才歌と話し,「希望」と「そんなわけないだろという諦観」を持っているので,秘密を握っている形になります.
そのため,割と濁したような返答をします.

シーン3 PC1「謝罪」
担当の先輩に,魔導書の紛失を謝罪されるシーン.
何者かが侵入したと思われるが,侵入の痕跡がなく,魔法を使ったとしても相当な,大罪クラス以上の使い手だという.

シーン4 PC2 「ルイズ・マーガレットの疑問」
刹那の魔導書についての疑問を投げかけるシーン.
彼女はあの魔導書を読ませてもらったことがないらしいが,君は中身を教えることもできる.
そうでなかったとしても,錬金魔導研究科の職員から「支離滅裂な内容だ」と聞いている.
「魔導書は,…ああ,発動体としてのじゃないわ.発動体としての性質はまた別の話.
「特殊な性質を持つ魔法の道具」としての魔導書は,大抵の場合その内容と似通った効果があるの.
それ自体とは異なる魔法的性質を持つ本がないとは言わないけれど,それらについても中身自体はまだ読めるものばかり.
そんな支離滅裂な本なんて聞いたこともないわ.それに…」
「ええ,いえ.あの人ならできるかもしれないけれど,刹那が魔導書を作っていた,なんて初耳だもの.
そもそもどうやってハーベストに持ち込まれたのか.そこまですべて,わからないの.悪影響を与えるものだとは思わないけれど,私はそれが刹那のものか…いえ,それ以前に「魔導書」であるかどうか.少し懐疑的よ」
「だから,貴方はたぶん調査を依頼されることになると思うけれど…あらゆる可能性を考慮して,気を付けて動きなさい」
「(理由を聞かれた)え?そんなの,私が推薦したからに決まっているじゃない」

シーン5 PC3 「ヘリヤ・フィルチェ・テンファーの失踪」
待ち合わせをした昼.君はヘリヤの呼び出しを受け,中庭にやってきたが,彼女の姿が見えない.
[研究室に向かう]しばらく待てども,彼女は一向に姿を見せない.君が心配して錬金魔導研究科の彼女の研究室に向かうと,彼女は三日ほど前から来ていないことを知らされる.
彼女を探すことも錬金魔導研究科では課題になっているため,「魔導書」と「ヘリヤ」の二つを探さなければならない状況になっている.
そのため,ヘリヤを探している貴方に対しても,錬金魔導研究科とともに調査を行うことを依頼してくる.

[向かわない]中庭にはピザ屋がいる.
ピザ屋をはじめとした生徒に話を聞いても,三日ほど前からヘリヤの姿は目撃されていない事が分かる.
そんな中で何もしなければ,ヘリヤの縁者である君を探しに,錬金魔導学科の生徒[特に何もなければ,今まで出てきた代表生・プリマを使うといいだろう]が現れ,君にヘリヤが三日ほど前から研究室に来ていないことを告げ,協力を依頼する.
協力を受け,錬金研究科の建物に来てもらうか,または連絡が取れる体勢を整えておくこと.

シーン6 PC1,2,(3)合流シーン
当シーンには,PC3が最後まで研究室に向かわなければ1‾2,向かえば全員が登場する.
目標とする「魔導書」および「ヘリヤ」の捜索を依頼される.

シーン7 情報収集
情報収集では,以下の特殊ルールが適用される.

収集難易度:
情報には「収集難易度」が設定される.PCは必ず,情報の調査対象とする情報を一つ選んでから判定を行うこと.
情報は,「ある特定のPCひとり」が「収集難易度」以上の回数,情報収集に成功しなければ開示されない.
ただし,貴方が情報収集によって「リベラルアーツを複数種類発動できた」場合,その「1種類」につき1回成功したものとみなされる.

錬金魔導研究科の調査:全員が調査の判定を1回行うたび,1サイクルと数える.
1サイクル終了ごとに,錬金魔導研究科の学生が情報を調査して報告してくれる.
PC全員は相談して情報を一つ選ぶ.その情報の収集難易度を-1する.
(結果,誰かの情報収集回数が収集難易度と等しくなれば,情報が公開される.これには収集難易度が0となった情報も含む.)

情報
ヘリヤについて(1)
ヘリヤ・フィルチェ・テンファーは,錬金魔導研究科の生徒.
出自は語っていないが,一部の生徒内では有名な謎の組織「ブルーバード」の出身だと言われている.
いつも明るく元気であるが,しばらく前からどこか隠し事をしている様子で,時折一人で何やら調べものをしていたようだ.

-ヘリヤの行方(1)
ヘリヤは数日前から全く学校内では目撃されていない.しかし,それより前には数回目撃されている.彼女は5日ほど前から青服の女性と行動を共にしているようだ.また,その時からたびたび,学内で別の,フードをかぶった黒髪の女性と接触しているところが目撃されている.
彼女たちのことを詳しく知っているものはおらず,ハーベストの生徒ではない可能性が高い.
–黒髪の女性の行方(2)
黒髪の女性は,ヘリヤと話し終わるとハーベストから黒き森の方向に向かって歩き去っていくという.
また,彼女とヘリヤが黒き森の方面の門からハーベスト内に入ってきたことを目撃した生徒もいる.
もし彼女がハーベスト外から来た人物であれば,彼女の拠点は黒き森の中にある可能性が高い.
☆「黒き森に向かう」が選択可能になりました.

—黒髪の女性の正体(2)
君たちは黒髪のフードをかぶった女性を見たという人物の一人から,彼女の似顔絵を手に入れた.
それを持って学校内を探していると,ある人物から声がかかる.
「おや,それは…,…まさか」
彼の名前は,結城斥斗.彼は,その人物は「結城才歌」,自身の妹ではないか,と告げる.
彼女について尋ねると,彼女がテロ組織「アマリリス」に所属していること,ただし,決して地は悪い人物ではなく,自身の妹でもあるから,もし何かをしたとしても,いきなり襲い掛かるといったことは避けてほしい旨を告げる.

魔導書の盗まれ方(1)
魔導書が盗まれた場所には強力な魔法の結界がかかっており,その結界は保持されている.
また,結界を解除するためのカギにも触れられた形跡がない.
結界を魔法で破壊し,それを再構築すれば形跡を残さず魔導書を盗むことは可能である.結界の破壊自体はPCが努力すれば不可能ではないが,同じ結界を再構築する方法を学ぶことは困難である
結界の内部に直接現れることも非常に難しいが,非常に多量の魔力を持っていれば不可能ではない.

-魔導書についての噂A(1)
魔導書のようなものを持った黒い髪のフードの女性を見たという証言があった.
ただし,行き先は分からず,2日前に見かけたものであるので今も彼女が持っているかはわからない.

[ヘリヤの行方○]:彼女はヘリヤとともにいたとされる,フードをかぶった女性と同一人物であると考えられる.
–☆黒髪の女性の行方(ヘリヤのところと同じ,2)
—☆黒髪の女性の正体(ヘリヤのところと同じ,2)

-魔導書についての噂B(1)
錬金魔導研究科の魔導書は裏でひそかに都市伝説的な話題となっており,魔導書に秘められた力を持ってすれば様々なことが可能であるという噂が,しばらく前から独り歩きしているようだ.
魔法がうまくなれるというものはもとより,莫大な富を得られる,死者をよみがえらせることができるなどの噂が散見されている.
噂の出どころは分からず,その信憑性も不明だ.
–効力に関する噂の出どころについて(1)
魔導書の力についての噂の出どころを調べていたところ,一つのカース事件に行きついた.
その事件はすでに解決しているものの,噂を発した人物はカース感染者であり,彼の発した他の言葉はことごとくでたらめであった.
魔導書についてのこの噂は,おそらくでたらめである可能性が高いが…もし,これに触発されるとしたら,おそらく学内の生徒であろう.
–ヘリヤの動機について(2)
「ブルーバード」という組織のリーダー格に,「セラ・モルド・ヴェインティアナ」という人物がいる.
親のいないヘリヤにとっては半ば親代わりで,魔法を教えるだけでなく幼少期の生活になくてはならない人物であったが,すでにこの世を去っている.
ヘリヤにとって,彼女はもし蘇生可能であれば積極的に蘇らせたい存在であろう.

ヘリヤとともにいた青服の女性(3)
彼女についての情報を知っているものは誰もいなかったが,ヘリヤが彼女に対して「ファンシー」と呼びかけているのを目撃したという者がいる.
-ファンシーという女性について(2,ただし,PC3のみ1)
「ファンシー」という女性は,「ファンシー・フロム・アザ」である可能性が高い.彼女は決して有名とは言えないが,それなりに知識のある人物ならば詳細を知っている.
彼女は「第四次元」と呼ばれる場所の住人で,その世界でのハーベストに当たる学校で学園長を務めている.
戦闘用の魔法技術はそこまで高くないが魔力は多く,日常で用いるリベラルアーツのような魔法に対しては非常に達者であり,特にテレポートの魔法が得意である.
彼女を知っている先生によれば,彼女の魔法技術を持ってすれば侵入できない場所など数えるほどらしい.
また,PC3は,ヘリヤがファンシーとその事件のおりに縁を結んだことと,それからヘリヤがファンシーに実戦的な魔法を複数種類教えていることを知っている.

ペナルティ:次のサイクルに入るならば(錬金魔導研究科の調査で情報収集を終了すれば適用されない),
全員に,特殊ステータス:焦燥LV1を与える.もし受けていれば,レベルを+1する.
特殊ステータス:焦燥LVX:次に受けるグッドステータスに対し,以下の処理を適用する.
レベルがXより小さければ,受ける代わりにそれを打ち消し,焦燥LVをX減らす.
レベルがXより大きければ,代わりにそれのレベルを-Xしたグッドステータスを受け,焦燥を打ち消す.
レベルがXなら,受ける代わりにそれと焦燥を打ち消す.

[要約:グッドステータスを受けるたびに焦燥レベルと相殺する]

シナリオ上では,3〜4サイクル終了時点で黒き森に向かう程度を想定している.ペナルティはあるものの,院生であるPCたちにとって決して重いとは言えない程度であるので,知りたい情報が欠けているのであれば,積極的に次のサイクルに進んでも大丈夫であるとPLに伝えてよい.

ルートA:ヘリヤについて(1)-ヘリヤの行方(1)–黒髪の女性の行方(2)—黒髪の女性の正体(2)
ルートB:魔導書の盗まれ方(1)-魔導書についての噂A(1)-(ルートA「黒髪の女性の行方」に合流)
ルートC:魔導書の盗まれ方(1)-魔導書についての噂B(1)–効力に関する噂の出どころについて(1)と ヘリヤの動機について(2)
ルートD:ヘリヤとともにいた青服の女性(3)-ファンシーという女性について(2,ただし,PC3のみ1)

中間前シーン
黒き森に入って少し行くと,ヘリヤが使っていたカバンが落ちている.
そこにはヘリヤのものは何も入っておらず,ただ一枚のしおりに,「この先200mを右です」と書かれている.裏面には1と書かれている.
200m先には,通りの右側に小さな獣道がある.その道の脇には,「この先150mを上です」と書かれている.裏面には2と書かれている.
150m先の上を眺めると,しおりのような紙が枝の上で目立っている.それを見ると,ちょっと違う筆跡で「300mまっすぐ」と書かれている.
300mほど先には,ローブを被った女性(才歌)がいる.
才歌は魔導書を持っていて,君たちに話しかけてくる.
「あら,来たのね.誰か来るとは思ってたけれど」
「[魔導書について]ああ,これね?別に私は要らないのだけど…ちゃんとそれを任せていいか,試させて」
「それを「読める」力はどうせ後で分かるから.だから,「それ以外の力」を試させて」
「[ヘリヤについて]ああ,あの子の知り合い?ヘリヤはもうこの世界のどこにもいないわ」
「…何も私が殺したとかそんなわけじゃないけど」

「でも,戦うのは私,ってわけじゃないわ」
そう言うと彼女は魔導書を開き,精霊たちを召喚する.
「「それを読む力」以外の.「それ以外の力」をうまく使って,それを破ってちょうだい」
そう言うと,彼女は【四元素結界】(【表A】)を発動し,戦闘を開始する.この時点で表B効果も公開すること.
また,戦闘開始に伴い,召喚された精霊の常時効果が発動し,その属性の精霊本人が使役しているものを除き,すべてのサーバントはマイナス値が最も大きいサーバントオーダーを使えなくなる.

[※筆跡:どちらもヘリヤのものではない.最初の2枚はファンシーのもので,最後の1枚は才歌のもの.実はファンシーのが7枚くらいあり,8枚目に才歌が適当な場所を指定する予定だったが才歌が面倒だったので3枚目を捨ててそこにした]

中間後シーン
「うん,私の負けね.お見事」
そう言うと,彼女は魔導書を貴方たちに渡す.
「じゃあ,それは返すわ.好きに「読んで」みて」
「[ヘリヤについて]言ったでしょう?彼女はもうこの世界のどこにもいない.文字通りの意味よ」
「[ファンシーについて]あの子と一緒にいるわ.お手伝いだけど」
「別の次元…?まあ,そう言えなくもないかしら.」
「自分たちで少し考えてみて?貴方たちがここで立ち止まるのは本意じゃないけれど…答えだけ教えるんじゃ,私も怒られるわ」

以下ヒント.PCの考えを誘導するよう適宜出すこと
「この本は錬金術に精通していないと読めないわ」(本の内容自体は錬金魔導研究科かどうかなどによっては変化しない)
「ヘリヤはまだその本を読んでいるわ」
「[ファンシーに頼ろうとする]ファンシーは…ここに来ることはできると思うけれど,そうしたら彼女の下へは戻れないわよ」
「本の登場人物だって生きているの.命があるのよ.そう思わない?」
「最後のヒント.命懸けでその本を読む覚悟はあるかしら?」

大魔法「神秘的合一」を用いて,本の中に「自分の命を吹き込む」ことで,本の中に入ることができる.

本侵入シーン「回顧」
1:君たちの合流したシーン.3人が集まった瞬間のシーンが流れる.
君たちがゼミで合流したなら,ゼミで.そうでなければ,情報交換などの時.
2:ヘリヤと???(ファンシー)のシーン.
森の中.ヘリヤがこう口にする.
「ファンシーには,もっといろんなものを見てほしい.いろんなところに行って,もっと一緒にいろんなことをしたい.
…貴方には,縛られないで,「貴方」として生きていく権利があると思うから.
…だから,そんなこと言わないで.一緒に,いろんなことしよう?」
そう言うと,周囲のマナが集まり,変質し,ヘリヤの前に立つ青い服を着た女性に入り込んでいく.
「世界よ,異界の人形(ひとがた)に祝福を.…【ミスティック・ユニオン】」
3:生徒たちのシーン
錬金魔導研究科の生徒たち.学園での顔合わせ会の時もあれば,対策委員とみられる教室,どこかの空き教室など.
自己紹介の声や,何かの説明の声.ひいては告白まで,いくつかのシーンが映し出される.
4:刹那のシーン
「魔導書」を作る刹那のシーン.
「よし,これで中身はできたかな.あとは,と…」
そう言って,適当な本を引っ張り出す.
「「おいしいカレーの作り方」…これでいいか」

本内部
シーン1 刹那との邂逅
君たちは本の「内部」に入り込んだはずで,気が付くと人工的に見える室内にいた.
「やあ,ようこそ」
君たちに声をかける一人の女性がいる.黒色の髪をした大人びた女性だ.
彼女の名は結城刹那,錬金魔導研究科の「学科主任」ということになっているが,故人のはずだ.
「ああ,不思議かい?これは「メモリークリスタル」ってやつに残された…まあ,平たく言えば管理システムみたいなものさ.
だから実体じゃないし,多分生きてるとも言えないだろうね」
「え,私が死んだことくらいは知っているよ?来る人みんなが教えてくれるんだもの」
「じゃ,ここの中身の紹介でもしようか」
本の内部は「錬金魔導の成果を保管する保存庫」である.
中には刹那が作ったものやかつての錬金魔導研究科生が作ったものもあるが,作者以外は外に持ち出せない.
「もったいない?そうかもしれないけど,その時に生きている人が作れるものが表にあるのが自然だと思うんだ.だから私は技術を伝える手助けをするだけだよ」


【成果】
「ああ,そうそう,少しだけだけど,この中では「錬金魔導の成果」を使わせてあげられるよ.…君たちは,あのこたちを連れ戻しに来たんでしょ」
「ここに,【鍵】がある.本当は錬金魔導の知識を問うんだけど…時間がかかるし,これはあげるよ」
「この中には他にもあるけれど,それは「試練」を受けて取りに行くしかないね.…もちろん,直行しても構わないけれど,どのみち「奥」まで行く通り道に試練はあるよ」

侵入時点で【鍵】を一つ入手する.

【鍵】を消費すると,以下のどれかを入手できる.他にも様々なものがあるが,特定分野の深い専門知識が必要であったり,適用までに時間がかかるものが多いため,これらの中から選択しないと戦闘に対して効果はない.また,この中身を本の外に持ち出すこともできない.
・【魔力の宝玉】:使用すると,効果のうち1つの使用回数を1回分回復する.持ち運び可能.大魔法も含む.PC全体で1点限り.
・外付け発動体強化装置:誰かひとりに「魔力強化」「加護拡張」「尖鋭化」「特殊塗装」を1回ずつ行う.1人1回まで.
・特殊装置:シナリオ回数制限のない「基本クラス(追加基本クラスを除く)」の特技一つを選ぶ.PC1人はその特技をシナリオ2回まで使用でき,さらに,その効果で準備/補助タイミングを消費しない.(特技自体の回数制限も守ること)
・魔道具生成機:一般アイテムを3つ入手する.所持するPCは個別に選択してよい.
・浮遊追加詠唱装置:誰かひとりの発動体に,「基本クラス(追加基本クラスを除く)の発動体一つの「効果」」を与える.(効果のみ.)同じ名前の発動体の効果は重複しない.「シナリオ開始時」の効果を持つ発動体を選んだ場合,即座にシナリオ開始時であるかのように効果を発動してよい.
ただし,この効果を選択した場合,SSを-2する.
・「自動目録」:本の中にあるすべての「成果物」の名前と効果が記されている.すべてを読むのはあまりにも時間がかかるが,ヘリヤたちが持ち出した成果物について名前と効果がわかる.


クルドサック
クルドサックは,「簡易試練」と「EX試練」に分けられる.
「簡易試練」の突破後,EX試練の内容を見て(ただしEX3は部屋の内部を確認するためには扉を開けずにリベラルアーツを使用しなければならない),挑戦するかを選択します.
簡易試練を突破すると,次の場所への門が開きます.クリアした試練について,後から戻って脇道のEX試練に挑戦しても構いません.
EX試練を突破すると,それぞれ1個の【鍵】が入手できます.自由なタイミングで(戦闘前なら)最初の場所に戻り交換できます.

簡易試練1:めちゃめちゃとげとげ床
通ろうとすると棘が射出されるとげとげ床.
リベラルアーツで突破できない場合,PC3人が合計で50点のダメージを受けること.ただし,だれかが戦闘不能になる場合そのキャラクターがすべて受けたものとしてもよい.
EX試練1:超とげとげ迷路
四方八方からとげとげが射出される中迷路をゴールまで突破してもらう.
リベラルアーツで突破できない場合,PC3人が合計で255点のダメージを受けること.ただし,戦闘不能になる場合現在HP+50点受けたものとしてよい.
簡易試練2:魔法防御
魔法による攻撃を防御してもらう.
「イグニッション」10(40点)を誰かひとりが受けること.リアクションフェイズ発生. このリアクションフェイズで発動した効果は,EX試練に即座に挑戦するなら,味方キャラクターに対する効果はEX試練まで有効. オブジェクトの配置・地形の変化などを含めたその他の効果はすべて即座に消滅する. 「もっと,もーっといたいよ.深紅の宇宙に呑まれて消えろ!」 EX試練2:超火力魔法防御 魔法による攻撃を防御してもらう. 「スカーレットコスモス」10(100点)を受けること.全員対象.リアクションフェイズ発生.
簡易試練3:夢見
「中に入ると睡眠ガスが発生するよ.もし全員眠っちゃったらおしりぺんぺんだぞ!」
全員寝た場合,部屋においてある明らかに大きなハリセンが殴ってきて全員が15点ダメージを受ける.
EX試練3:永遠の眠り
「扉を開けた人には永遠の眠りについてもらうよ!このEX試練は再挑戦不可だよ」.
中を見る前にリベラル判定をすること.
中を見ると,あったかいお部屋でとってもかわいいメイドさんがマッサージをしてくれて,めちゃくちゃおもてなしをしてくれて,すごい眠気が迫ってくる.

クライマックスフェイズ

中央の部屋にたどり着くと,そこにはヘリヤとファンシーが中央の像を調べている.
貴方たちに気づくと驚いた様子で話しかけてくる.
「[PC3],それに,ハーベストのみんなも.どうして,来たの?」
「諦められないけど,危ないから…黙ってきたのに」
「無理だよ,もう.知らないしらないっ![PC3]もみんなも倒して,ちゃんとあの人を取り戻すんだから!」

「ごめんなさい.無理かもしれないことは分かっていますが…それでも.彼女の想いには,答えてあげたいので」

ヘリヤ+ファンシーと戦闘を行ってください.
本戦闘は,「限定開放:エンドオブセレナーデ」を含め,ヘリヤが復活不可能になった時点でファンシーが降参して終了させてください.
もし,PCがファンシーから攻撃する形を選んだ場合,そのまま戦闘終了まで,あるいは戦闘の大勢が定まった時点まで行ってください.

[戦闘終了後]

「っぅ…まだ,まだ負けてない,もう,止まれない…!もう構ってられない!
そこの『魂』さん!私の中においで!私に,すべてを手に入れる力を頂戴!【神秘的合一】!」

中央の部屋には,「ベリアルとサタンの欠片」が封印されています.
その中でも強力なそれがヘリヤに入り込んだことにより,限定的にサタンが復活します.

「…あれは.…きっと全盛の力はないでしょうが…それでも,かなり強力なはずです.…私も,助太刀します」
ファンシー・フロム・アザ(GMが操縦する)が味方として加わります。ファンシーは追加で【魔力の宝玉】を所持しており、PCの求めに応じて使用します。

改めて、「サタンメモリー・ヘリヤ」との戦闘が発生します。戦闘はいったん終了しているので、HP・TPはすべて回復、効果はすべて解除され、1ラウンド目から改めて戦闘を開始します。なお、戦闘開始直前に特技が使用されます。エネミーデータパートを確認してください。

戦闘終了後,ファンシーの大魔法ディメンジョン・ホロウを用いて本の外に出ることができます。
「本」は、核が破壊されたことにより一時的に機能を停止しますが、刹那が修復します。特に大魔法などの介入がなければ、数年の時間が必要です。

その後はPLと相談の上,任意に演出してください.

エネミーデータ

中間戦闘「エレメンタルズ」
常時効果:大魔法【四元素結界】(エレメンタルフィールド)
【表】以下の2つから1つを選択する.
【表A】この戦闘中,「コントロール:○○」を所持するキャラクターは,攻撃範囲を戦闘空間上の任意の1マスに変更できる.
この戦闘中,「プリズミックソルジャー」「ホルス」「ミクトランテクトリ」「ラタトスク」はサーバントオーダーを使用できない.
【表B】シナリオ中,任意の数の対象にそれぞれ「コントロール:○○」を一つ与える.○○は「アース」「ウォータ」「フレイム」「ウィンド」から選択できる.
【裏】元素精霊の力を借り,対象をあるべき姿へと戻す.

これらのエネミーの攻撃に魔法レベルが必要になる場合,
「クロスエレメント:LV4(自属性2相方属性2)」「実在魔法:そのレベル(そのコスト)」「限定開放:LV5(自属性5)」
としてください.

・これらのエネミーはアクションダイス・リアクションダイスを振らず、アクション行動は1d6を振って出た目の行動を使用します。
・アクションダイスを追加する効果を受けている場合、これらのエネミーは増えたアクションダイス1つごとに与えるダメージを+3します。
・リアクションを行う場合、リアクションフェイズ1回ごとに1回、所持しているR特技「○○ディフェンス」を使用します。

地 アースエレメントSS2
A- R3 攻撃15 守備0 HP44 TP44
常時効果:「コントロール:アース」「コントロール:アース」を所持しないキャラクターが召喚主である,戦闘空間上の「モノリスゴーレム」「オベリスクウォーリア」「プロトホムンクルス」「ノーム」は,ランクが最も多く減少するサーバントオーダーを(すべて)使用できない.
A アースオーダー 戦闘空間上のオブジェクトを一つ,対応する地属性のサーバントに変成する.(コントロール:アースの対象サーバントは地属性である)
A ドミネイトアース 自身が召喚者でない地属性のサーバント一つの支配権をアースエレメントに移す.そうした場合,そのサーバントはサーバントオーダーをこのラウンドあとひとつだけ使用できる.(支配されたサーバントは即座に召喚者が自身に変更される.このラウンドすでに使用したサーバントオーダーでも使用できる)
R アースディフェンス リアクションマジックを発動せず,魔法攻撃のダメージを[リアクションダイス+2]d6-3軽減する.
アクションフェイズの行動:1d6で決定
1:限定開放:メテオスシャッター 攻撃力+10,さらに,この行動が戦闘中1回目であれば,戦闘空間上のキャラクターでないオブジェクトを好きなだけ選び,破壊する.
2:クロスエレメント;ウォータ 攻撃力+5,オブジェクト:カタラクトを生成し,サーバント:ウンディーネに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
3:クロスエレメント;フレイム 攻撃力+5,オブジェクト:プロミネンスを生成し,サーバント:サラマンダーに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
4:クロスエレメント;ウィンド 攻撃力+5,オブジェクト:トルネードを生成し,サーバント:シルフに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
5:ロゼッタストーン 攻撃力+10,さらに,オブジェクト:プリズムを2つ生成する.
6:サーヴァントカーニバル 攻撃力+7,さらに,オブジェクト:グレイブを1つ生成する.

水 ウォータエレメントSS4
A- R3 攻撃15 守備0 HP44 TP44
常時効果:「コントロール:ウォータ」「コントロール:ウォータ」を所持しないキャラクターが召喚主である,戦闘空間上の「ウンディーネ」「テューポーン」は,このエネミー以外によってランクが最も多く減少するサーバントオーダーを(すべて)使用できない.
A ウォータオーダー 戦闘空間上のオブジェクトを一つ,対応する水属性のサーバントに変成する.(コントロール:ウォータの対象サーバントは水属性である)
A ドミネイトウォータ 自身が召喚者でない水属性のサーバント一つを支配する.そうした場合,そのサーバントはサーバントオーダーをこのラウンドあとひとつだけ使用できる.(支配されたサーバントは即座に召喚者が自身に変更される.このラウンドすでに使用したサーバントオーダーでも使用できる)
R ウォータディフェンス リアクションマジックを発動せず,魔法攻撃のダメージを[リアクションダイス+1]d6-3軽減する.その中に「2」の出目が2つ以上あれば,1シナリオに1回だけ,その攻撃を打ち消してもよい.
アクションフェイズの行動:1d6で決定
1:クロスエレメント;アース 攻撃力+5,オブジェクト:モノリスを生成し,サーバント:モノリスゴーレムに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
2:限定開放:アブソーブブレス 攻撃力+10,さらに,この行動が戦闘中1回目であれば,敵1人に8点のダメージを与え,味方1人のHPを8点回復させる.
3:クロスエレメント;フレイム 攻撃力+5,オブジェクト:プロミネンスを生成し,サーバント:サラマンダーに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
4:クロスエレメント;ウィンド 攻撃力+5,オブジェクト:トルネードを生成し,サーバント:シルフに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
5:アークノア 攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きなマスに好きな数だけオブジェクト:カタラクトを召喚する。
6:メイルシュトローム;helix 攻撃力+12,さらに,対象に任意のバッドステータスをLV3で3つ与える.

火 フレイムエレメントSS6
A- R2 攻撃20 守備0 HP44 TP44
常時効果:「コントロール:フレイム」「コントロール:フレイム」を所持しないキャラクターが召喚主である,戦闘空間上の「サラマンダー」「ウィルオーウィスプ」は,このエネミー以外によってランクが最も多く減少するサーバントオーダーを(すべて)使用できない.
アクションフェイズの行動:1d6で決定
A フレイムオーダー 戦闘空間上のオブジェクトを一つ,対応する火属性のサーバントに変成する.(コントロール:フレイムの対象サーバントは火属性である)
A ドミネイトフレイム 自身が召喚者でない火属性のサーバント一つを支配する.そのサーバントはサーバントオーダーをこのラウンドあとひとつだけ使用できる.(支配されたサーバントは即座に召喚者が自身に変更される.このラウンドすでに使用したサーバントオーダーでも使用できる)
R フレイムディフェンス リアクションマジックを発動せず,魔法攻撃のダメージを[リアクションダイス]d6-3軽減する.魔法攻撃の発動者に,ダイスの出目と同じだけのダメージを与える.
1:クロスエレメント;アース 攻撃力+5,オブジェクト:モノリスを生成し,サーバント:モノリスゴーレムに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
2:クロスエレメント;ウォータ 攻撃力+5,オブジェクト:カタラクトを生成し,サーバント:ウンディーネに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
3:限定開放:ブレイズオブファイト 攻撃力+10,さらに,この行動が戦闘中1回目であれば,この戦闘間アクションダイス数+2(ダメージ+6相当).
4:クロスエレメント;ウィンド 攻撃力+5,オブジェクト:トルネードを生成し,サーバント:シルフに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
5:シューティングスター 攻撃力+7、さらに攻撃範囲に戦闘空間の好きな5マスを追加し、攻撃範囲内に味方が居た場合、攻撃力をその味方の数×3点上げる。
6:スカーレットコスモス;air 攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、戦闘空間上の全てのマスを地形:溶岩レベル3に変更する。また、味方全員にグッドステータス:飛行レベル1を与える。

風 ウインドエレメントSS10
A- R3 攻撃10 守備0 HP44 TP44
常時効果:「コントロール:ウインド」「コントロール:ウインド」を所持しないキャラクターが召喚主である,戦闘空間上の「シルフ」「シルエット」は,このエネミー以外によってランクが最も多く減少するサーバントオーダーを(すべて)使用できない.
A ウインドオーダー 戦闘空間上のオブジェクトを一つ,対応する風属性のサーバントに変成する.(コントロール:ウインドの対象サーバントは風属性である)
A ドミネイトウインド 自身が召喚者でない風属性のサーバント一つを支配する.そのサーバントはサーバントオーダーをこのラウンドあとひとつだけ使用できる.(支配されたサーバントは即座に召喚者が自身に変更される.このラウンドすでに使用したサーバントオーダーでも使用できる)
R ウインドディフェンス リアクションマジックを発動せず,魔法攻撃のダメージを[リアクションダイス]d6-3軽減し,1マス移動する.この効果で魔法の攻撃範囲内から攻撃範囲外に出た場合,このエネミーに魔法攻撃のダメージと追加効果は適用されない.
アクションフェイズの行動:1d6で決定
1:クロスエレメント;アース 攻撃力+5,オブジェクト:モノリスを生成し,サーバント:モノリスゴーレムに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
2:クロスエレメント;ウォータ 攻撃力+5,オブジェクト:カタラクトを生成し,サーバント:ウンディーネに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
3:クロスエレメント;フレイム 攻撃力+5,オブジェクト:プロミネンスを生成し,サーバント:サラマンダーに変成する.攻撃対象+1マス,次のアクション行動の出目を+-1してもよい.
4:限定開放:タイムブレイク 攻撃力+10,さらに,この行動が戦闘中1回目であれば,敵全体のSSを-5する.
5:エリアルレイヴ 攻撃力+12、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きなマスに移動後、自分の周囲全方位1マスを攻撃範囲に変更する。また、好きな数のオブジェクトを自分のいるマスに移動させ、その衝突により受けるダメージを3倍にする。このとき、自分は衝突によるダメージを受けない。
6:ブラックホール 攻撃力+7、さらに戦闘空間の好きな1マスを選び、全てのオブジェクトをそのマスに移動させる。また、この魔法の発動中、味方は衝突のダメージを受けない。

これらのエレメントはそれぞれ,サーバントを支配する.

【戦闘指南】
本中間戦闘は、才歌の述べている通り、「サーバントの力以外の力」を試すための物であり、サーバントの利用に極度の制限を加えてきます。
まず、「光・闇属性」のサーバントは利用できません。大魔法【四元素結界】(エレメンタルフィールド)によるものです。
また、それ以外の属性についても、サーバントが奪われるうえ、最大マイナスのサーバントオーダーが使用できなくなります。
そのため、かなり不自由な戦闘が強いられます。しかし、錬金魔導学科が2人以上いる都合上、この戦闘でもサーバントの利用が重要になります。特に、サーバントの利用に特化したPCがいる場合、「大マイナスのサーバントオーダーを利用したいサーバントの属性のエネミーを倒す」「軽いマイナスのサーバントオーダーを利用する」などで、切り札となる強力なサーバントオーダーを利用することが、早期決着に繋がるでしょう。PCが気付いていないようなら、適宜示唆してください。
GM側は、使える特技があれば使い、出目の通り行動してください。出目を+-出来る場合は、「限定開放:」や、レベル5魔法を優先的に利用してください。
サーバントオーダーは、大マイナスを狙ってプラスを用いるサーバントを1つくらい用いてもいいですが、範囲カバーなどの特技もないのでほとんど使用できません。その場その場で短期的に利益になるものをどんどん使って言って問題ありません。
また、「クロスエレメント:○○」で召喚されたサーバントは,対応属性のエレメントがいる限り最大マイナスのサーバントオーダーは使用できません.対応属性のエレメントがドミネイト系特技で奪って使用してください.

「神秘的合一」最終戦闘ウェーブ1
ヘリヤ・フィルチェ・テンファー&ファンシー・フロム・アザ
「きっと出来ないことだろうとは,思っています.でも,あの子の想いは,叶えてあげたい…そう思うので」

ヘリヤ・フィルチェ・テンファー
HP:66
TP:66
攻撃力:5
防御力:5
移動値:1
SS:7
アクション:6
リアクション:5
リベラル:6
クリーチャーサイズ:サイズ:1*1
発動体効果【一双の指輪】:準備タイミングを2回行う.サーバントそれぞれに対し,サーバントオーダーを1ラウンドに2回まで行う.

大魔法:再誕せよ天上世界
「『節制』の名において,今再び『世界』に相まみえんための力を所望する!巣を離れし『青き鳥』の悲願,今魔力となりて解き放たん!アルカナスタンス:【再誕せよ天上世界(マクロコスモス)】!」

【再誕せよ天上世界(マクロコスモス)】
表:自身は不可知を除いたすべてのグッドステータスをレベル2で得る.
(「覚醒」「興奮」「俊足」「飛行」「浄化」「転生」「神速」「時空転移」「鼓舞」「暴走」「憎悪」「会心」「加護」「活性」「焔刃」)
裏:「世界」の力を借り,失ったもの一つを取り戻すことができる.ただし,生命体は対象外である.

【特技】
大いなる業(マグヌム・オプス)/3/A/戦闘空間上に存在する好きな特殊オブジェクトを1つ、変成元として選び、サーバントに変成する。
偽典:刹那の秘奥/7/A/この戦闘中変成されたサーバントと同名のサーバントを1体、戦闘空間上の任意のマスに召喚する。「偽典・刹那の秘奥」の効果で召喚されたことのあるサーバントは選択できない。
沈黙の書(ムートス・リバー)/3/A/戦闘空間上に存在する好きなサーバントを1つ,召喚主を自分として変成元のオブジェクトに還元する.1回のアクションフェイズに1回まで発動可能.
「永遠の叡智の円形劇場」/10/A/この発動タイミングで、戦闘空間上のすべてのキャラクター以外のオブジェクトの属性のマナを1つづつ生成する。2ラウンドに1回まで発動可能。
黒化(ニグレド)/2/A/戦闘空間上に存在する好きなサーバント1体のランクを1上昇させる。
【魔法】
オリジン/アクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
ハーベストムーン(攻)/アクション/123456/攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
ハーベストムーン(防)/リアクション/123456/防御力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。
ヴァリアブルコード/アクション/66666/攻撃力+12、さらに味方全員が受けているバッドステータス全てを消去し、それを全て敵全員に与え、敵全員が受けているグッドステータス全てを消去し、それを全て味方全員に与える。
ドッペルゲンガー/アクション/11111/攻撃力+12、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:シャドウを召喚する。
ノワールアンドシエル/アクション/5556/攻撃力+9、さらに味方全員のTPを全回復する。
アークノア/アクション/1112/攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きなマスに好きな数だけオブジェクト:カタラクトを召喚する。
スーパーノヴァ/アクション/3336/攻撃力+8、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
ラピスフィロソフォルム/アクション/1111/攻撃力+10、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プリズムを召喚する。
サーヴァントカーニバル/アクション/1116/攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:グレイブを召喚する。
テンパランス/アクション/1234/攻撃力+7、さらに戦闘空間上のキャラクターが持つレベルの絶対値が3以上のグッドステータス及びバッドステータスすべてのレベルと、戦闘空間上のレベルの絶対値が3以上のすべての特殊地形を符号を変えずに、レベルの絶対値を2にする。
リコレクトアチュ;The World/アクション/1256/攻撃力+7、さらに、この魔法攻撃の終了後、追加で準備タイミングを1回行う。
シフトチェンジ/アクション/166/攻撃力+3、さらに戦闘空間上にあるオブジェクト:モノリスを全てオブジェクト:オベリスクに変更する。
フォールモノリス/アクション/111/攻撃力+5、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな2マスにオブジェクト:モノリスを召喚する。
コールプロミネンス/アクション/113/攻撃力+3、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プロミネンスを召喚する。
グランブレイク/アクション/116/攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の前後左右1マスに変更し、攻撃したマスにキャラクター以外のオブジェクトが存在していればそれを破壊する。
シークエンス/アクション/66/今回の発動タイミングで消費しなかったマナを次の発動タイミングのときに発生させる。また、この発動タイミングではもうシークエンスは発動できない。
ファイアボール/アクション/36/攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
アイスボール/アクション/26/攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
アイスバーン/アクション/12/攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:凍土レベル1に変更する。
グラビティゾーン/アクション/16/攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:重力場レベル1に変更する。
ウィンドアブレージョン/リアクション/1444/防御力+7、さらに戦闘空間にあるキャラクター以外のオブジェクトを好きなだけ破壊するか、好きなマスに移動させることができる。
ユグドラシル/リアクション/1666/防御力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:ユグドラシルを召喚する。
ガイアブレイク/リアクション/114/防御力+3、また、戦闘空間のオブジェクトを1つを破壊してもよい。そうした場合、さらに防御力+5
ダムクリエイション/リアクション/12/防御力+1、さらにこのリアクションフェイズ終了後、自分の前後左右1マスのオブジェクトが存在していない好きなマスにオブジェクト:カタラクトを召喚する。
ポルターガイスト/リアクション/14/防御力+1、さらに魔法攻撃の範囲にいない敵以外のオブジェクトを前後左右の好きな方向に1マス移動させる。
リコレクトアチュ;The Moon/リアクション/1256/防御力+7、さらに、このリアクションフェイズ後に、自分は準備タイミングを1回行う。
【エンハンス】
ゲファタートート/アクション/666667/攻撃力+12、さらに味方全員が受けているバッドステータス全てを消去し、それを全て敵全員に与え、敵全員が受けているグッドステータス全てを消去し、それを全て味方全員に与える。この戦闘間、自分にバッドステータスが与えられる時、代わりに敵全員にそのバッドステータスを与え、敵にグッドステータスが与えられる時、代わりに味方全員にそのグッドステータスを与える。
イグジステンス/アクション/111117/攻撃力+12、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:シャドウを召喚する。オブジェクト:シャドウを置く代わりに、キャラクター:シャドウを置く。(キャラクター:シャドウは、自分のキャラクターシートと同じデータを持つ新たなキャラクターとして戦闘空間に存在し、この戦闘が終わると同時に消滅する。キャラクター:シャドウは、イグジステンスを発動させたキャラクターのPLが操作する。同じキャラクター:シャドウは戦闘空間に1体までしか存在できない。キャラクター:シャドウは、キャラクター:シャドウを生み出すことはできず、キャラクター:シャドウが大魔法を発動することはできない。)
ロゼッタストーン/アクション/11111/攻撃力+10、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プリズムを召喚する。その後、戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プリズムを召喚する。
ピエドラデルソル/アクション/11115/攻撃力+10、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プリズムを召喚し、この効果によって設置されるプリズムの効果に「このプリズムが戦闘空間に存在する限り、味方全員にグッドステータス:浄化レベル3を与える」を加える。
ピエドラデルーナ/アクション/11116/攻撃力+10、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プリズムを召喚し、この効果によって設置されるプリズムの効果に「このプリズムが破壊された時、トラップを2つ設置する」を加える。
コールオベリスク/アクション/1566/攻撃力+3、さらに戦闘空間上にあるオブジェクト:モノリスを全てオブジェクト:オベリスクに変更する。戦闘空間の好きな1マスにオブジェクト:オベリスクを置く。
コロナフラッシュ/アクション/1135/攻撃力+3、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プロミネンスを召喚する。戦闘空間にあるプロミネンスを全て破壊してもよい。そうした場合、破壊したプロミネンスの周囲全方位1マスにいるオブジェクトに6ダメージを与える。なお、この効果は重複する。

【融合魔法】
使用可能なすべての魔法(ツインエクスブラスト、フォトン例リフレクション、ラピスフィロソフォルム;anastasis)
サプリ非所持の場合も鑑み、効果は記載しません。

ファンシー・フロム・アザ

能力値
HP:99
TP:99
攻撃力:0
防御力:0
移動値:1
SS:22
アクション0
リアクション0
リベラル8
スペシャル8

クリーチャーサイズ:1*1

【大魔法】
大魔法【ディメンジョン・ホロウ(次元断裂)】
表【戦闘空間の好きな1マスを選び、そのマスを好きな特殊地形レベル3またはレベル-3に変更する。】
裏【次元の壁を破壊し、一時的に魔導次元と別の次元を繋げる。】

大魔法は戦闘で使用しない(ただし,PCの要請があれば「次元断裂」を使ってもよい.その場合,いずれかの大魔法か【魔力の宝玉】を残しておくこと)
【特技】
アナザーディメンジョン/3/A/この戦闘シーンにセカンドレイヤーが存在しなければセカンドレイヤーを生成する.その後,この戦闘シーンに存在するキャラクター以外のオブジェクトを好きな数選ぶ。選んだオブジェクトを、現在存在するレイヤー以外のレイヤーのオブジェクトが存在しない任意の位置に配置する。
ディメンジョンシフト/2/A/戦闘空間上のオブジェクトを1つ選ぶ。そのオブジェクトはレイヤー移動を行う。その後、準備タイミングを追加で1回行う。1回のアクションフェイズに1回まで使用可能。
存在証明/3/AR/この後の発動タイミングで霊属性のマナを1つ生む。
タロットスタンス:時空歪曲/5/A/0~21までの数値を一つ宣言する。このラウンド、宣言したSSでもう一度行動する。(同じSSのPCよりは後に行動する)1シーンに2回まで使用可能。
【魔法】
ミスティック/スペシャル/X/発動タイミングのマナ一つを霊属性に変更する。
ハーベストムーン(攻)/アクション/123456/攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
フォールモノリス/アクション/88/攻撃力+5、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな2マスにオブジェクト:モノリスを召喚する。
ブレイクエンドボム/アクション/88/攻撃力+4、さらに攻撃範囲に2マス前方とその周囲全方位1マスを追加する。
エレメンタルクロス/アクション/1234/攻撃力+7、さらに地属性、水属性、火属性、風属性のマナをそれぞれ1つずつ発生させる。また、この発動タイミングではもうエレメンタルクロスは発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
イデアル/スペシャル/アクション/8888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上に任意の特殊オブジェクトを1つ置く。同名のオブジェクトは1シーンに1回まで指定可能。1ラウンドに1回まで発動可能。
エレメンタルソング/スペシャル/アクション/8888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード。
限定開放:エンドオブセレナーデ/スペシャル/アクション/888/攻撃力+10,戦闘不能の味方をHP最大値で復活させる。1シーンに1回のみ発動可能.
限定開放:インファイトブレイブ/スペシャル/アクション/888/攻撃力+10,この戦闘間、味方全員の発動ダイスに+2する。1シナリオに1回のみ発動可能.
限定開放:デッドリィカーニバル/スペシャル/アクション/888/敵全員にバッドステータス:毒レベル8を与える。また、この効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。1シナリオに1回のみ発動可能.
限定開放:エーテルフィールド/スペシャル/アクション/888/攻撃力+10,さらに、この戦闘間、味方全員の攻撃力と防御力に+5する。1シーンに1回のみ発動可能.
次元超越:エクストラムーン/アクション/88888/攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。「次元超越:エクストラムーン」は1ラウンドに1回しか発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
ハーベストムーン(防)/リアクション/123456/防御力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。
リピートエレメンタル/リアクション/8888/防御力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、この戦闘で配置されたことのあるオブジェクト1つを配置する。
ガイアブレイク/リアクション/88/防御力+3、また、戦闘空間のオブジェクトを1つを破壊してもよい。そうした場合、さらに防御力+5
アルカナフラッシュ/リアクション/88/防御力+4、さらに自分の防御力が魔法攻撃の攻撃力を上回ったら、その差分点、HPを回復する。
限定開放:パーフェクトデリート/リアクション/888/この魔法の発動確定後即座に敵の魔法攻撃を無効化する。1シナリオに1回のみ発動可能.
限定開放:セレスティアルアルスマグナ/リアクション/888/防御力+15,さらに,味方全員にグッドステータス:加護レベル100を与える。1シーンに1回のみ発動可能.
限定開放:ルインズウィッシュ/リアクション/888/防御力+10、さらに、味方1人は、この戦闘間、大魔法「ルインズウイング」を1回発動することができる。1シナリオに1回のみ発動可能.
限定開放:アルカディアスシャドウ/リアクション/888/防御力+10、さらに、リアクションフェイズが終わるまで、味方1人の防御力を2倍にする。1シーンに1回のみ発動可能.
次元超越:エクストラムーン/リアクション/88888/攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。「次元超越:エクストラムーン」は1ラウンドに1回しか発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
エレメンタルバリア/リアクション/1234/防御力+7、さらに地属性、水属性、火属性、風属性のマナをそれぞれ1つずつ発生させる。また、この発動タイミングではもうエレメンタルバリアは発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。

【エンハンス】
エレメンタルソング:ライト/スペシャル/アクション/88888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード、プリズム。
エレメンタルソング:ダーク/スペシャル/アクション/88888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード、グレイブ。
エレメンタルソング:ミスティック/スペシャル/アクション/88888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード。その後,戦闘空間上のオブジェクトのうち1つをサーバントに変成する。
エレメンタルソング:ライト+ダーク/スペシャル/アクション/888888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード、プリズム、グレイブ。
エレメンタルソング:ダーク+ミスティック/スペシャル/アクション/888888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード、グレイブ。その後,戦闘空間上のオブジェクトのうち1つをサーバントに変成する。
エレメンタルソング:ライト+ミスティック/スペシャル/アクション/888888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード、プリズム。その後,戦闘空間上のオブジェクトのうち1つをサーバントに変成する。
エレメンタルソング:オーケストラ/スペシャル/アクション/8888888/攻撃力+10、さらに、戦闘空間上の好きなマスに、以下の特殊オブジェクトを1つずつ置く:モノリス、プロミネンス、カタラクト、トルネード、プリズム、グレイブ。その後,戦闘空間上のオブジェクトのうち1つをサーバントに変成する。

【戦闘指南】
この戦闘は最終戦闘1戦目です。ヘリヤの持ちだした発明品による特殊な特技と、ファンシーの使用する強力な魔法が主なリソースです。
ファンシーはサポート役です。ファンシーの持つ魔法にはオリジナルの魔法が複数あり、どれも強力です。
「限定開放」魔法は適宜使用してください。「シーン1回」の魔法がPC側の最終戦闘を補助するためのリソースになることを想定されていますので、「シナリオ1回」は使い切っても問題ありません(ただし、GMが戦力調整をしたい場合はその限りではありません)。
「イデアル」「エレメンタルソング」は強力なオブジェクト設置魔法です。ヘリヤのサーバント化のサポートとして利用してください。
「エクストラムーン」は、ダイス数が足りないときや火力が出したいときに利用してください。PCの強度次第では完全に封印しても支障はありません。
SS22で「タロットスタンス:時空歪曲」と「限定開放:インファイトブレイブ」から入り、ヘリヤと同じSSを指定して、PCの行動後に「イデアル」や「エレメンタルソング」でオブジェクトを設置するのが1ラウンド目におおむね問題ない動きになります。これをベースに、PTの速度感などで調整を加えてください。
ファンシーは出来るだけ倒されないようにしてください。リアクション魔法のダイス数も多く強力な魔法が使えるため、集中的に攻撃されなければ意識しなくても残ると思います。
ヘリヤは2回の準備タイミングを持ちます。また、発動体「自我」の効果も持ちます。「偽典:刹那の秘奥」や「沈黙の書(ムートス・リバー)」を用いて、PC側のサーバント利用に対抗してください。「沈黙の書」→「大いなる業」を用いて相手のサーバントを利用したり、「イデアル」などで設置されたオブジェクトを利用してください。
「大いなる業」→「黒化」→プラスオーダー→大マイナスオーダーのコンボは、PCでも利用可能ですが多くのサーバントで即座に大マイナスオーダーを利用でき強力です。これだけを利用することは推奨できませんが、PCに多少の強度があれば「イデアル」や「エレメンタルソング」から何度か使うと良いと思います。
融合魔法はMC環境であってもあまり積極的に用いないほうが良いと思われます。(もちろん、GMも慣れていて、確実に使ったほうが面白いと思うならその限りではありません)
サーバントは普通に回して問題ありません。「時空転移」などもありますが、PC側は錬金魔導学科が2人いるため、「時空転移→2回準備」までしても特に問題はないと思われます。(シナリオ中で「魔法契約指輪」の効果が得られる報酬も選択できるため、サーバントの取り扱いでPCが負けることはあまりないでしょう)
「沈黙の書」を多く用いて、PC側の阻害をしようとする動きをすると戦闘が安定しやすくなります。
サーバント利用でPC側が負けるような状況であっても、ヘリヤの火力・防御力はあまり高くないので、押し切れるでしょう。
本戦闘は,「限定開放:エンドオブセレナーデ」を含め,ヘリヤが復活不可能になった時点でファンシーが降参して終了させてください.
もし,PCがファンシーから攻撃する形を選んだ場合,そのまま戦闘終了まで,あるいは戦闘の大勢が定まった時点まで行ってください.

ウェーブ2
「っぅ…まだ,まだ負けてない,もう,止まれない…!もう構ってられない!
そこの『魂』さん!私の中においで!私に,すべてを手に入れる力を頂戴!【神秘的合一】!」

「…あれは.…きっと全盛の力はないでしょうが…それでも,かなり強力なはずです.…私も,助太刀します」
フレンドデータ:ファンシー・フロム・アザ(GMが操縦する)
PCの味方としてファンシーを登場させてください。データは先の戦闘と完全に同じです。
追加所持:【魔力の宝玉】
エネミーデータ:サタンメモリー・ヘリヤ

サタンメモリーは戦闘開始前,以下の特技を使用します.
特技「魔界の招集」消費TP26 A
レベル6魔法「インヴォークエンド」を2回即座に発動する.この効果で召喚されたクリーチャーはHPが2倍になり、攻撃力が+20,アクションダイス数を+2され,「インヴォークエンド」の効果を無視して戦闘空間上に同時に存在できる.(大魔法は行使しない)

戦闘空間を5*6に変更し,巨大クリーチャー:アトラク=ナクアと,巨大クリーチャー:ドラゴンを召喚して,戦闘を開始してください.

初期配置

□■■■□
□■サ■□
□■■■□
アト□ドラ
ラク□ゴン
□□□□□

PCは自陣7マス範囲内に配置してください.

主体属性:呪 クラス:クリーチャー 
能力値「アクション:10」「リアクション:10」「リベラル:2」
大魔法
テスタメント、イマジナリーウイング、アンブレイカブルフォートレス、ディバイン・プロヴィデンス,ミスティックユニオン
(PCの練度次第では1‾2枚減らしても構いません)

発動体効果【一双の指輪】(常時有効)
このエネミーが各ラウンドはじめて行動済になった直後、未行動になり、このラウンド中SSを0にする。
発動体効果【鏡面上の影】(2ラウンド目以降有効)
戦闘中、すべてのレイヤーは同じ戦闘空間として扱われ、「戦闘空間上」とある効果はすべてのレイヤーを対象とすることができる。

特技「七つの大罪;憤怒」消費TP10 A 
このアクションフェイズで、闇属性魔法レベル5「サイレントサイレン」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

特技「八つの枢要罪;虚飾」消費TP10 A
このアクションフェイズで、火属性魔法レベル5「カーディナルコスモス」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

特技「根源掌握」消費TP5 A
属性1つを宣言する.このアクションフェイズでその属性のマナを1つ消費するごとに,その属性のサーバント1つを選び,それを支配することができる.各属性ごとにシナリオ1回のみ宣言可能.

特技「理を打ち壊せ」/ 消費TP5/A/自分は、この戦闘中、1ラウンドに1度、以下の効果のうちいずれかを1度適用できる。
・対象1体が受けているグッドステータス・バッドステータスを 1 つ解除する。
・グッドステータス・バッドステータス1つの「解除/回復されず、レベルの変更も起こらない」効果を解除する(ステータス自体は解除しない)。
・戦闘空間上のキャラクター以外の好きなオブジェクトを 1 つ破壊する。
1ラウンドに1回まで使用可能(複数回使用すると使用権が重複する)。

特技「大いなる業(マグヌム・カルマ)」/消費TP3/Aまたは特殊(効果参照)/「大いなる業(マグヌム・オプス)」を誰かが使用した手番の終了時にも、そのたびに1度使用できる.以下のうちから一つを選ぶ.
・戦闘空間上の変成可能なオブジェクトを一つ,サーバントに変成する.
・戦闘空間上のサーバントを一つ破壊する.この効果によって破壊対象を決定してから実際に破壊されるまでの間にサーバントオーダーを使用することはできない.この効果は1ラウンドに1回まで選択可能.(破壊対象を指定される前にサーバントオーダーを使用してもよい.)
・この手番に変成されたサーバントを1つ支配する.この効果は1ラウンドに1回,1シーンに3回まで選択可能.

特技「属性回路掌握」A/R 消費TP4 戦闘空間上のキャラクター以外のオブジェクトを属性ごとに数える.
この発動タイミングにて、最もオブジェクトが多い属性(すべて)の魔法を全て使用できる。

オブジェクトの属性は以下の通り.また,サーバントは対応するオブジェクトと同じ属性である.
地:「モノリス」「オベリスク」「シャドウ」「ラフレシア」
水:「カタラクト」「エッグ」
火:「プロミネンス」「ウィルオーウィスプ」
風:「トルネード」「デコイ」
光:「プリズム」「ピラミッド」
闇:「グレイブ」「ユグドラシル」

攻10 防20 HP666 TP200 SS20 移動3
このクリーチャーは3(横)×3(縦)のオブジェクトである。
魔法「オリジン」「アイリス」「カース」
「インヴォーク」を除く全てのカースマジック

終了後,ファンシーの大魔法ディメンジョン・ホロウを用いて本の外に出ることができます.

【戦闘指南】
・戦闘については,中間戦闘の結果などを参考に不慣れなPL・戦力の少ないPCに対しては積極的に加減してください.
場合によっては、ファンシーの「限定開放」の使用を減らし,その分をクライマックスで使用するといいでしょう.
「シーン1回」の限定開放は、使い勝手の悪いものもあるので、PCによっては「イデアル」や「エレメンタルソング」で支援したほうが強いこともあります。意識したうえで、どの程度の強度で動かしたいかを決めて動かしてください。
また,サタンの特技「大いなる業(マグヌム・カルマ)」の割り込み回数をラウンド1回などに制限すると大分戦いやすくなりますので、PLが上級者でない場合は利用してください。
「エクストラムーン」については,過分にNPC側が活躍する可能性があるので封印すると決めたら封印,でもよいですが,雰囲気で決めてください.
戦闘がほぼ決まったころに1-2回使用してもいいでしょう.
・「シナリオ1回」の特技などを戦術の主体にしているPCに対しては、もし先の戦闘ですでにそれを使っていたならば、積極的に【魔力の宝玉】を使用することを推奨しましょう。
・「サタン」のデータは非常に重く,また実質的にすべての魔法を使えるため強力です.
サーバントの扱いについてはPC側が有利なので,基本的にそこを生かして突破されることを想定していますが,PCのパワーレベル等に応じて使用する特技や魔法などを調節することを推奨します.
詰みそうな場合は,積極的に「神秘的合一」からの「覚醒するもう一つの人格」などを推奨してください.大魔法はファンシーの「次元断裂」さえ残っていればシナリオ進行に問題はありません。

【シナリオについて】
・エネミーデータを見て「このエネミーの使い方が分からない」と感じたのであれば、無理せず他のシナリオを回すことをお勧めします。
・ただし、「使い方が大変難しそうだ」と感じたのであれば、元々難しいデータなので問題ありません。練習を積めば回せるようになります。
・ヘリヤは、「ヘリヤの動機について」からわかるように、「セラ」という、「ブルーバード」の母親代わりになっている存在の蘇生のため動いています。
彼女は、ヘリヤのみならず、「ブルーバード」の構成員の中でそれなりの割合の人物が蘇生のために動いている人物です。
10年ほど前の事故で亡くなっています。
・「死者蘇生」は絶対に起こさないでください.それは,ただの魔力の塊であるこの魔導書や数枚の大魔法で起こせる奇跡ではありません.
また、「セラ」については、さらに多くの事情があり、一般的な「死者」の蘇生が可能になったとしても蘇生不可能です。
そのため、ヘリヤは死者の蘇生のため様々な手を尽くしていますが,それが本シナリオで報われることは「絶対に」ありません.
基本的に改変は自由ですが、この点だけは必ず守っていただきたく思います。
【その他の知識について】
本シナリオに書かれていない「ブルーバード」の関連情報に対して「アカシックレコード」が使われた場合、公式discordなどからシナリオ執筆者であるルナリアに連絡してお問合せ頂いて問題ありません。
また、シナリオに関する質問や相談なども、お気楽にお問い合わせください。

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