シナリオ「小さな星(アスタリスク)」

魔法学園RPG ハーベスト
シナリオ「小さな星(アスタリスク)」
推奨人数 3~4人
推定時間 4~6時間
推奨リベラルアーツ リペア/フロート/各オペレイト系/ルクス/スコープ/ブリンガー/ミュート/エクスプロード
※大魔法の使用想定があるため、PC1は紋章魔導学科推奨。

今回予告

「昔持っていた人形やぬいぐるみが夜な夜な襲い掛かってくるって」
「襲われた人はみんな、暗くてかたい所に連れていかれるとか」

誰かが言った怪談話。そんなお話、ただの驚かせに過ぎない。
でも、もし本当にあったとしたら……。
人形たちの呪い? それとも、誰かのいたずら? 悪い人の陰謀?

ふと、背後から声が聞こえる。
「また会えてうれしい、――。今度はずっっと、一緒だよ?」

『迷えるものへ、希望の星の色を示したまえ』

魔法学園RPG 大魔法シナリオ「小さな星(アスタリスク)」
魔法の時間は、停まらない。

〇シナリオハンドアウト

PC1 コネクション:ドロシー・フロム・オズ 推奨関係:仲良し/想い人
君は刺激のない日常にどこか退屈を感じていた。
ある日、知人に誘われて肝試しに来た時、ふとした瞬間に魔導次元へ迷い込む。
そこで、君は桃色の髪をした少女によって、新しい世界へ導かれることとなる。

PC2 コネクション:ソフィア・ウォーレイ 推奨関係:親友/後輩
君は魔導学園ハーベストの学生であり、カース特別対策委員会に所属している。
最近、学園内で数名の生徒が謎の失踪をしている事件が発生している。
この事件の解決を担当している君には、知人の「ソフィア・ウォーレイ」が被害者として巻き込まれている。
知人の失踪と共にこの事件を解決するため、本格的な活動へと踏み込むこととなる。

PC3 コネクション:鷹藤 広志 推奨関係:親友/幼馴染
君は魔導学園ハーベストの学生だ。
君には新聞部に所属している「鷹藤 広志」という友人がいる。
だが彼は新聞の新しいネタ探しをしてくると言った、とある休日の日から消息不明となっている。
普段は2・3日もすれば元気に帰ってくるはずだが、心配になった君は彼の行方を知るため動き出すこととなる。

PC4 コネクション:アマウネト・セト・セメルケト 推奨関係:友人/先輩
君は魔導学園ハーベストの学生だ。
知人であるアマネウトと一緒にいる「ピーくん」が最近夜になると少し落ち着かない様子だと聞く。
不穏に思う君は彼女のお願いを聞き入れる。そして、学園で起こっている事件へと巻き込まれていくこととなる。

「ソフィア・ウォーレイ」
青髪のたれ目な女子生徒。
おどおどした性格だが、言葉の通り誰にでも優しく接する。魔法の力は中の上といったところ。
最近はカース特別対策委員会へ入ろうと考えているが、普段の性格によって周りの人たちからは反対されている。

「鷹藤 広志」(たかとう ひろし)
黒髪の元気な男子生徒。
フィジカル面だけなら学園内でも上位陣だが、魔法の力はいまひとつ。
新聞部に所属しており、休日はだいたい学園やその周辺地域を駆けまわってネタ探しをしている。

〇シナリオ本編

シーン1:闇夜の出会い(PC1)
君は平和な日常を過ごしていた。
だが平和な日常とは対照に、心の中では刺激のない退屈が支配していた。
そんなある夏の日、君は知人に誘われて肝試しへ行くこととなる。
ちょっとした退屈しのぎになるだろう、と思った君は肝試しへ参加することにする。

月明りが微かに差し込む森、肝試しに来た君はとある屋敷へと入り、中を探索する。
過去の住人が使っていたであろう寝室を散策している時、ふと足元に何かが当たる感覚があった。
足元に当たったものを確認すると、誇りをかぶった古びたフランス人形だった。

別の場所を散策していると、桃色の髪がなびくようなものが微かな光によって見えた。
気になって追いかけてみると、桃色の髪の少女は屋敷にある寂れた庭へ向かうようだった。
茨や雑草が生い茂る手入れのされていない庭まで来ると、少女はこう言う。
「こんな暗いところにいると、幽霊さんに連れてかれちゃうよ?」
「あと、こういう所に勝手に入るのはいけないよ」
悪戯な笑みを覗かせる少女はこう続ける。
「ねぇキミ、退屈してるよね?」
「もしよかったら、おもしろいところに来ない?」
突然の勧誘で驚くが、そのことについて乗り気であると伝える君。
「お、いいね。そういう心意気」
「私はドロシー・フロム・オズ。君の名前は?」
君が自身の名を伝えると、ドロシーと名乗った少女はこう言った。
「いい名前だね。歓迎するよ、(PC1の名前)」
「ようこそ、魔導次元へ。そして、魔法学園ハーベストへ!」

シーン1.5:魔法の会得(PC1)
それから、ドロシーに連れられてハーベストへやってきた君。
諸々の手続きは終わり、編入生としてハーベストへと入ることとなった。
ドロシーから直々にいくつか基礎的な魔法を教わる。
君はそれらの基礎魔法を難なく会得し、十分な才能があることを認められる。
「せっかくなら、ちょっと変わったこととか、してみない?」
ドロシーからの推薦により、君は「紋章魔導学科」の生徒となるだろう。

シーン2:委員会の仕事(PC2)
君はカース特別対策委員会にて、ある議題についての議論をしていた。
それは「ハーベスト神隠し事件」と呼ばれている、学園の生徒が行方不明になっている出来事についてだ。
ここ最近起こり始めた事件であり、まだ有益な情報が得られていない。しかし、情報の中にカース感染と疑われる内容もあり、特対委の中で君はこの事件を担当することとなった。
数十分ほどの議論を終え、君は昼食がてら食堂(または庭園など)へ向かう。
そこで君は「ソフィア・ウォーレイ」に話しかけられる。
「あ、あの……お昼、ご一緒して、いいですか……?」
とある授業にて一緒になって以来、親睦を深めている彼女と一緒に昼食を取る。
そんな中、ソフィアは君に対してこう聞いてくる。
「今日、友達が一人、授業にでていなくて……。先生は心配ない、なんて言ってたんですが……」
「やっぱり……『神隠し』でしょうか……?」
分かる範囲で彼女の話を聞いていくと、君の担当している事件の内容と類似していることがわかる。
「(PC2の呼称)なら、どうにかしてくれる、かな……?」
「あ、すみません……。こんなこと言ったところで、どうこうなるわけじゃないですよね……」
彼女は申し訳なさそうにそう話す。

少し間があり、話題を変えようと彼女は君に対してこう言う。
「あの……申し訳ないのですが……。この後少しだけいいですか?」
「ちょっと、探しものがありまして……」
場所を変え、ソフィアの探し物を探す。どうやらいつも持っているクマのぬいぐるみがなくなったらしい。
数分ほど廊下で探していると、物陰のほうにクマのぬいぐるみが落ちているのを見つける。
彼女へそれを渡すと「ありがとうございます……!」とお礼を告げられる。
「私も(PC2の呼称)みたいに、かっこよくなれたらなぁ……」
不安な彼女の心を落ち着け、次の授業のため別れることとなる。

シーン3:騒がしい朝(PC3)
ある休日、君はのんびりとした朝を迎えていた。
そこへ、ドタバタと現れる「鷹藤 広志」。
「おはよう! さっそくだが『黒き森』へいくぞ!」
新聞部である彼は、休日になると学園内や周辺地域へ特ダネと探しに走り回る。
友人である君は日常的に、彼に半ば強制的に連れまわされている。今日もその件であろう。
「いつも通り、昼飯は好きなもの奢るからよ。今日は特ダネになりそうなネタが入ったんだ!」
君は広志に連れられ、黒き森へと立ち入る。

黒き森の中部へやってきた二人は、ある寂れたお屋敷を見つける。
「最近見つかった場所だ。時々ハーベストの連中がうろつくエリアなのに、最近見つかるなんて不思議だろ?」
「というわけで、今回はこの『謎の屋敷』を調査して、特ダネを掴むわけだ」
彼はそういうと、颯爽と謎の屋敷へ入っていく。
屋敷の中はかなり古臭く、所々破損している床や壁、埃だらけの家財といった、いかにも幽霊屋敷といった感じだった。
広志は暗いムードと正反対に、普段あまり見ない雰囲気を楽しんでいるかのように走り回る。
二階の一室にて、ボロボロになった人形やぬいぐるみが散乱していることがわかる。
「なんだこの部屋。やけに不気味さが段違いだ」
少し部屋の中を見ていると、突然二人に向かってくる人形たち。
君と広志は、迫りくる人形たちをかわして部屋から逃げる。
「怪我はないか? 流石にビビるぜ、あんなのが襲ってくるとは」
「ただ、ここは少なくとも『何か』匂いがプンプンするぜ。特ダネになりそうだ!」
「とりあえず、今日は一旦戻ろうぜ。日が傾く前に学園に戻りたいしな」
彼の提案により、君たちは学園へと戻ることとなる。

シーン4:ピーくんの心配(PC4)
ある日の授業終わり、君は「アマウネト・セト・セメルケト」に呼び止められる。
「(PC4の呼称)さーん! 少しだけいいですか?」
「最近、夜に幽霊とかって見てないですか?」
「例の神隠し事件の話が出始めた頃からなんですが、ピーくんが夜な夜なそわそわしてて」
ピーくんのほうを見ると普段通りの振るまいではあるようだが、アマネウトの話を聞いて、首を縦に振っているようだ。
「ドロシーさんたちもそのことについて調査しているようですが……まだ情報が少ないようで」
「ピーくんがこんなにそわそわしているのも珍しいので、多分クリーチャーがらみの事件な気がしてます」
「(PC4の呼称)さんも、もし何かあったらドロシーさんとかに情報伝えてもらってもいいですか?」
彼女からの話を聞き、次の授業へと向かうこととなる。

シーン5:月夜のお茶会(PC1・4)
PC1はドロシーの話相手となるため学長室へ向かう。
学長室へ向かうと、そこにはドロシーの他にPC4とアマウネト・セト・セメルケトもいた。
丁度お茶会をしていたようで、PC1も一緒に混ざることに。
ドロシーはPC1に対して「最近、学園での生活はどう?」と聞いてくる。
アマネウトの方はPC4に対して「明日の魔法決闘合同授業ですが、(PC4の呼称)と同じチームになるそうなので、よろしくお願いしますね!」という。

1時間ほど一緒にお茶会をし、生徒たちはそろそろ寮へ戻ろうとした頃。
学長室を出て廊下を少し歩いていたら、突然女子生徒の悲鳴が聞こえる。
悲鳴の聴こえた場所へ向かうが、そこには誰もいない。
だが、アマネウトの傍にいるピーくんはあまり落ち着かない様子であった。
悲鳴を聞きつけた野次馬や教師陣も続々やってきて、現場検証のため生徒たちは各自の部屋へ戻るよう指示されてしまう。

シーン6:恐怖の夜(PC2)
(シーン2)から数日後の深夜、君は『ハーベスト神隠し事件』に関する調査をしていた帰りだった。
ソフィアが一人、廊下を歩いている姿を目撃する。
「あ……こんばんわ……」
「えっと……何でもありません。大丈夫です……」
そう告げる彼女だが、いつものおどおどした態度とは違う、何かを恐れるような態度をしていた。
だが、彼女は「大丈夫です」といってどこかへ歩いていってしまう。
去り際、ソフィアはこうつぶやくのが聴こえた。
「あの子が……待ってる……」
気になって少しの間後ろをついていったとしても、途中でソフィアの姿は見失ってしまう。

そんなことがあった翌日の昼、君の元にソフィアが失踪したという一報が届いた……

シーン7:消失の文屋(PC3)
謎の屋敷へ翌週の休日朝、普段なら広志が騒がしく来るであろう時間。その日はとても静かだった。
いつもなら変なネタ探しに連れていかれるはずだが、今日は彼の姿も見ない。
そう思いつつ、昼頃まで自由な時間を過ごしていた君だが、ここである話を耳にする。
「鷹藤が黒き森にいったまま帰ってこない」
君はそのことを確かめるため、広志の部屋へ向かう。
だが、広志に部屋に本人は居らず、その代わりに一つの書置きがあった。
『悪いが、2日ほど留守にする。もし2日で戻らなかったら学長へ一報入れてくれ』
その書置きを手にした君は、2日ほど待ってみた。
だが、彼の姿を見ることは、2日経ってもなかった。

シーン8:学長からの依頼(PC2~4)
『ハーベスト神隠し事件』が拡大しているある日の夕方、PC達はドロシーから学長室へ呼ばれる。
学長室へ来ると、ドロシーがこう告げる。
「PC2と4はわかってると思うけど、最近生徒たちが居なくなっちゃってる事件があるんだよね」
「同じ事件かは分からないけど、PC3の友達もいなくなっちゃってる」
「頭の固い人たちじゃ中々動けないから、この事件、君たちにお願いしたいんだ」
そういうドロシーの表情は、君たちを信頼しているという決心の表情だった。
「何かあったら私も手伝うよ。学園で起こってる事件だから」
「でも、みんなの力が動いてくれたら、もっと早く解決できると思う」
PC2~4がこの件について承諾すると、ドロシーはこの事件について現状わかっていることを教えてくれる。

・恐らく学園にクリーチャーが侵入しており、カース感染が原因。
・だが侵入経路や感染路については不明。もう少し聞き込みなどの調査が必要。
・「鷹藤広志」の失踪については現状不明。目撃者を調査する必要がある。

ドロシーからの情報を聞き、ここから先の詳しい情報を調べようとした、その時。
庭園のほうからタダならぬ騒ぎ声が聞こえた。

シーン9:神隠しの襲撃(PC1)
(時系列的にはシーン7の終盤あたりに被る)
君は庭園で休憩をしていた。
すると、物陰のほうから生徒が数人ほど逃げ惑う姿が見えた。
彼らを見ると、どうやら何かに追われているような幻覚を見ているような様子がうかがえる。
そして、逃げ惑う生徒達は錯乱している様子もあり、彼らに話しかけた周りの生徒たちは軒並み襲われる。
この事態を目の当たりにしたPC1だが、錯乱した生徒に襲われそうになる。

シーン10:錯乱した生徒たち・中間戦闘(PC全員)
騒ぎを聞きつけたPC2~4とドロシーが庭園へ駆けつける。
PC1も一先ず襲われそうになった所を回避する。
ドロシーと駆けつけたカース特対委数名が周辺生徒の保護や錯乱した生徒の対処をする中、PC達もその対処をすることとなる。
そんな中、見覚えのある生徒の姿、「ソフィア・ウォーレイ」と「鷹藤 広志」がいた。
広志は「情報だ……情報をよこせ!」と言い放ち、視えない空虚に向かって攻撃しようとしている。
ソフィアはPC2のことを見つけると虚ろな眼差しで「あ……もう、いなくならないで……」と言い、立ち塞がるものを押しのけてくる。
PC達は彼らの暴走を食い止めるため、戦闘となる。 戦闘後、気を失う前に彼らから少しだけ話が聞ける。
ソフィアは「PC2にも、ぬいぐるみたちにも見捨てられそうになった」と。 広志は「新しい情報が手に入ると思った」と。
ドロシー達のほうも一先ず混乱を収め、PC達はこのまま調査へ乗り出すこととなる。

シーン11:調査(PC全員)

情報1「消えた生徒たち」
行方不明となっていた生徒は現在10人ほど、ただ生徒たちは全員、先ほどの騒動で無事保護された。
全員カース感染しており、その大半(ソフィア・広志含む)がカース一次感染者として認定されている。
このカースは「最も欲しいものを得たい」という感情を増幅させるものあり、一般人に対して攻撃性を見せるというものである。

情報2「ピーくんの不安」
ピーくんが夜な夜な不安になっているのは、どうやら学園内にカースを一定放出するクリーチャーが紛れているせいであるとわかる。
原因のクリーチャーは学園の空き教室の一室から時々現れており、人形のようなものであるという。

情報3「謎のお屋敷について」
このお屋敷は数週間前から目撃されているが、大抵はただの古びた屋敷としか報告されていない。
しかし、どうやらこの屋敷は何者かによって魔法的なカモフラージュであるという。
現状カモフラージュのための魔法に脆弱性があるというが、本来のお屋敷の姿ではない。
本当の姿のお屋敷に侵入するためには、何者かが移動している場所から出入りしたすることとなる。

情報2の内容が開示された時点で、情報4「空き教室の紋章」を追加提示する。

情報4「空き教室の紋章」
この紋章は転移門の役割があり、どうやら古びたお屋敷(本来の姿)へ通じる道になっているという。
また、この紋章はどちらかというと魔導テロリスト「アマリリス」が用いる工作魔導による紋章であるとわかる。
夜な夜な現れるクリーチャーもこの紋章を通じて学園へ侵入しているようだ。

シーン12:事件解決の糸口(PC全員)
カース感染元となるクリーチャー、ひいては主犯となるアマリリスの手がかりを探るべく、件の空き教室へ集まるPC達。
そこへドロシーも付いてくるようだった。
「どうやら、犯人の目星は付いたようだね」
「学園の監視が薄い所を付いてくるなんて、アマリリスも抜け目ないなぁ」
「ちなみにその紋章、私や教師たちみたいな強い人たちを通さない特殊加工っぽいから、ここから先は君たちの力に頼ることになりそう」
ドロシーはPC達を改めて信頼しているという気持ちを伝える。
「みんななら勝てるよ。事件を解決して、向こうにもギャフンといわせちゃって」
「きっと、君たちがこの学園を救える、小さな星になるから」
紋章を利用し、PC達は事件の根本となるクリーチャー退治へと向かう。

シーン13:クルドサック(PC全員)

1 崩れた廊下 推奨:リペア/フロート/オペレイト系 ペナルティ:5点HPダメージ
2 暗闇の隠し通路 推奨:ルクス/スコープ ペナルティ:時間経過、次の戦闘開始時、敵側にグッドステータス:興奮1の付与
3 襲い掛かる人形 推奨:ブリンガー/ミュート/エクスプロード ペナルティ:次の戦闘開始時、味方全員にバットステータス:衰弱1を付与

シーン14:踊り狂う人形・最終戦闘(PC全員)
古びたお屋敷の隠し通路を通り、大きな部屋にたどり着く。
すると一人の男性がPC達のほうを見る。
「おっと、もうここまで嗅ぎ付けられたか。ドロシーの門下生とだけあって流石早い」
「だが、ここまでノコノコと来たところで、罠にはまっただけだがな」
不敵に笑う彼がそういうと、PC達の後ろのほうに何かが降り立つ。
そこには、薄汚れた服を着た不気味な雰囲気を漂わせるフランス人形が佇んでいる。
「君たちの追っているもの、それは目の前にいるこの人形だ」
「バンシーと呼ばれるクリーチャーだが、その中でも突然変異種だ」
「さぁ『メリー・ブリーナ』。新しいお友達と存分にお遊び」

最終戦闘『メリー・ブリーナ』との戦闘となる。

シーン15:密室の崩壊(PC全員)
最終戦闘勝利後、男性の姿は見えず、声だけが聴こえる。
「いやぁお見事。だが、これで終わりじゃない」
「わたしは先に抜けさせてもらうよ。では、さようなら」
言葉を途中で塞ぐように、大きな爆発音が聞こえ、床や柱、天井が崩れ始める。
この場所から脱出するには、PC1の大魔法を使って屋敷の外へ出るしかない。

大魔法によって無事脱出すると、外でドロシーが待っていた。
「あ! みんな無事だったんだね!」
「急に大きな音がしてお屋敷が崩れ始めるから流石にマズイと思ったけど、よかったぁ」
元凶となっていたクリーチャーを倒したこと、アマリリスの男が関わってたことを聞くとドロシーはこう言う。
「ひとまず、今回の事件は解決出来たっぽいね。みんなありがとう」
「アマリリスのほうは……残念だけど今回はこれ以上どうしようもないかな」
そしてPC達が無事なことをしっかり確認する。
「それじゃ、学園へもどろっか」

エンディング
シーン16:PC4エンディング
アマウネト・セト・セメルケトとの会話想定
主に事件の後のピーくんの様子(ピーくんもあれ以来夜も落ち着いているという)。

シーン17:PC3エンディング
鷹藤 広志との会話想定
主にPC3への感謝、お屋敷に関する対話、新聞部での今後の活動について。

シーン18:PC2エンディング
ソフィア・ウォーレイとの会話想定
主にぬいぐるみに対する対話、カース特対委に対するソフィアの意気込み、PC2への感情について。

シーン19:PC1エンディング
ドロシーとの会話想定
主にPC1の魔法に対する対話・今回の事件についての感想など。

〇エネミーデータ

「ソフィア・ウォーレイ」
主体属性:風/地 クラス:紋章魔導学科
攻撃力:2 防御力:0 移動値:2
アクション:5 リアクション:4 リベラル:3
発動体【フィンガーレスグローブ】
攻2 防0 HP30 TP20 SS10 移動2
効果:特技による消費TPに-2(ただし0以下にはならない)
一般アイテム:聖なるお守り

【特技】
エクスクラメーション/1/A/自分以外の味方1人の次のリアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。
ティルダ/3/A/戦闘空間上の好きな特殊地形1マスのレベルを-2する。
インデックス/4/A/味方全員の次のアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。

【魔法】
オリジン/アクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
ハーベストムーン(攻)/アクション/123456/攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。
カース/カース/X/発動タイミングの好きなマナ1つを呪属性に変更する
ダストストーム/アクション/14/攻撃力+1、さらに対象を1マス好きな方向へ移動させる。
タービュランス/アクション/44/地・水・火・風・光・闇の中から好きな属性のマナを1つ発生させる。
ボルケイノ/アクション/13/攻撃力+2、さらに攻撃範囲のマスを地形:溶岩レベル1に変更する。
カルネージ/カース/147/攻撃力+4、さらに戦闘空間上のオブジェクトを2つまで選び、戦闘空間の好きなマスに移動させる。
ダイヤモンドダスト/アクション/124/攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:氷結レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
クリスタルローズ/アクション/246/攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の右前、左前、右後、左後に変更し、対象にバッドステータス:毒レベル1とバッドステータス:麻痺レベル1とバッドステータス:氷結レベル1を与える。
ブルースフィア/アクション/1444/攻撃力+7、さらに攻撃範囲に自分の周囲全方位1マスを追加し、攻撃範囲のマスを全て好きな地形レベル2に変更する。
エレメンタルクロス/アクション/1234/攻撃力+7、さらに地属性、水属性、火属性、風属性のマナをそれぞれ1つずつ発生させる。また、この発動タイミングではもうエレメンタルクロスは発動できない。※オリジンと同時に使用することはできない。

「鷹藤 広志」 
主体属性:火/水 クラス:杖魔導学科 
攻撃力:0 防御力:3 移動値:1
アクション:4 リアクション:5 リベラル:3
発動体【カードバトルディスク】 
攻0 防3 HP40 TP10 SS4 移動1
効果:リアクションフェイズ発動ダイス数+1
一般アイテム:毒消しの薬草

【特技】
ソリティア/1/A/次の自分のアクションフェイズまでの間、自分以外の味方が魔法攻撃の対象に選ばれたとき、自分がその魔法攻撃の対象でなければ、代わりに自分が魔法攻撃の対象になることができる。
ライブラリアウト/3/R/魔法攻撃の範囲に、自分の味方が1人以上居る場合、魔法攻撃の対象を自分1人に変更する。
デスティニー・ドロー/2/R/このリアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。

【魔法】
アイリス/リアクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
ハーベストムーン(防)/リアクション/123456/防御力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。※アイリスと同時に使用することはできない。
カース/カース/X/発動タイミングの好きなマナ1つを呪属性に変更する
テトラポッド/リアクション/24/防御力+1、さらに自分の次のリアクションフェイズでの防御力に+2する。
ファイアウォール/リアクション/36/防御力+1、さらに自分の前方1マスにいるオブジェクトに1点のダメージを与える。
ブルーバリア/リアクション/22/防御力+3、また、敵の攻撃に水属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1
イクリプス/カース/37/攻撃力+5、さらに攻撃範囲に自分の前方3マスを追加する。
アルティメイタム/リアクション/236/防御力+3、さらに魔法攻撃の発動者にバッドステータス:毒レベル2を与え、自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える
ヘイダルゾーン/リアクション/256/防御力+4、さらに自分が受けているグッドステータス全てを味方1人に与える。
ロビンズエッグ/リアクション/1222/防御力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:エッグを召喚する。
ガトリングバレッジ/リアクション/3336/防御力+7、さらに敵全員に3点のダメージを与える。

「メリー・ブリーナ」
主体属性:水/風/闇 クラス:クリーチャー
クリーチャーサイズ:縦1*横2マス
攻撃力:5 防御力:2 移動値:1
アクション:7 リアクション:5 リベラル:4
攻5 防2 HP120 TP25 SS6 移動1

【大魔法】
大魔法【イマジナリー・ウイング(想像力の翼)】表【味方1人を対象に、即座にアクションフェイズを行わせることができる。さらに、この効果によるアクションフェイズの発動ダイス数に+3する。ただし、この行動では、行動済みにならない。※イマジナリーウイングが2回同時に発動した場合、ss値の高い順番でアクションフェイズを行う。もしss値が同じ場合、イマジナリーウイングの対象はダイスを振り、出目の大きい順番で行動する。】
大魔法【デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)】表【相手の発動した大魔法または特技を1つ無効化する。】
大魔法【フィロソフィア・アイズ(哲人王の眼)】表【誰か一人の大魔法または使用制限のある特技の使用回数を1回増やす。】

【特技】
カゴメ=カゴメ/5/A/この戦闘中、自身の発動した魔法の効果によってオブジェクトが移動した場合、TPを3点回復する。1シナリオ1回まで。
ドールズフォール/3/R/レベル2以上のリアクションマジックを1つ発動するごとに防御力を+2する。
メリー・ゴーン・ランド/4/A/敵1体のバッドステータスを1種類消去する。消去したバッドステータスのレベル+2を自分の攻撃力に加える。

【魔法】
オリジン/アクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
アイリス/リアクション/X/発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
カース/アクション/X/発動タイミングの好きなマナ1つを呪属性に変更する。
ファイアボール/アクション/36/攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
エアロスプラッシュ/アクション/24/攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
アイスボール/アクション/26/攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
インベイジョン/カース/27/攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:怨念レベル2を与える。
アンビシャス/カース/77/攻撃力+3、さらに対象は次のアクションフェイズで、移動タイミングを行えない。
クロスファイア/アクション/233/攻撃力+4、さらに攻撃範囲を前方3マスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル2を与える。
フォトンストリーム/アクション/245/攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更し、対象を1マス好きな方向へ移動させる。また、このアクションフェイズの間、衝突によって敵が受けるダメージを+2する。
レイフォールゲート/アクション/456/攻撃力+3、さらに戦闘空間上の好きなオブジェクトの1マス前方または1マス後方に移動する。
ディストラクション/カース/167/攻撃力+4、さらに戦闘空間の好きなマス1つを地形:黄泉レベル2に変更し、対象にバッドステータス:怨嗟レベル2を与える。
ジャックポット/アクション/3444/攻撃力+7、さらに攻撃範囲に戦闘空間の好きなマスを1つ追加し、対象を戦闘空間の好きなマスに移動させる。
イルミナスメソッド/アクション/2666/攻撃力+7、さらに味方全員にグッドステータス:浄化レベル2を与える。
メイルシュトローム;helix/アクション/22222/攻撃力+12、さらに対象に好きなレベル3のバッドステータスを3つまで与える。
ファイアウォール/リアクション/36/防御力+1、さらに自分の前方1マスにいるオブジェクトに1点のダメージを与える。
テトラポッド/リアクション/24/防御力+1、さらに自分の次のリアクションフェイズでの防御力に+2する。
アウトレイジ/リアクション/23/防御力+1、さらに魔法攻撃の発動者にバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
コキュートス/リアクション/246/防御力+3、さらに自分のいる縦1列にいる敵全員にバッドステータス:氷結レベル2を与え、自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
ブラッディサンクチュアリ/リアクション/136/防御力+3、さらに魔法攻撃の発動者のいるマスを地形:黄泉レベル1に変更する。
ナイトメアエヴァンジェル/リアクション/456/防御力+4、さらにダメージ計算直前に、自分のTPを3点減らし、2マス移動する。また、この魔法の効果により自分が攻撃範囲内から攻撃範囲外に出た場合、自分に魔法攻撃の効果とダメージ計算は適応されない。

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