シナリオ「夜想曲の終わり(エンド・オブ・ノクターン) 」

魔法学園RPG   ハーベスト
シナリオ「夜想曲の終わり」
推定時間:3〜4時間
推奨人数:2〜3人
推奨リベラルアーツ:  テイム、ララバイ、フロート、ルクス、テレポート、アンロック、フォース

今回予告

奏でたい音があるんだ     歌いたい曲があるんだ

話したい事があるんだ     語りたい夢があるんだ

君の隣は、俺だったはずなのに

一体どこで間違えたのだろうか

君の隣に、居たはずなのに

一体どこで見失ったのだろうか

ㅤㅤㅤ        愛した音が、自身に牙を剥く

君の隣に、俺はいらない?

奏でたかった、ただそれだけなのにㅤ ㅤㅤㅤ                              

                                       君の隣に、自分はいない

                     夢に向かった、ただそれだけなのに

魔法学園RPGハーベスト「夜想曲の終わり」

  _泡沫の魔法の時間が始まる_

君に声は、届いてましたか?

シナリオハンドアウト

PC1  コネクション:夜想 奏(やそう かなで)(男)
推奨関係:ライバル/友人
指定クラス:楽器魔導学科
貴方は魔法学園ハーベストの学生であり、音楽の天才である。友人である奏と仲の良かった貴方はよく共に演奏をしていたが、天才と凡人、やはり才能の差があった。その事から貴方が次第に彼と話す回数は減り、ついに全くと言っていいほど喋らなくなる。しかし、どういう訳か彼が楽器魔導科最高の名誉である音楽祭のラストで単独ライブをするらしい。貴方は彼にライブに来て欲しいと誘われ、事件へと足を踏み入れる事になる。

PC2 コネクション:ドロシー・フロム・オズ
推奨関係:憧れ/友人
いつも通りの日常、つまらなく、苦しい毎日。貴方は、この世界から消えてしまおうと考えていた。そんなある日、君はドロシーという不思議な少女の夢を見る。彼女は口を開きこう言った「苦しい毎日を、変えてみない?」
貴方が目を覚ますと、目の前には夢に現れた少女が窓枠に座っている。そしてその少女に連れられ、貴方は魔法学園ハーベストへと旅立つのだった。

PC3 コネクション:イマヌエル・カント
推奨関係:憧れ/尊敬
貴方は魔法学園ハーベストのカース特別対策委員会に所属している。音楽祭が近づいてきた頃、貴方はイマヌエル・カント先生に呼び出される。どうやら内容は音楽祭の事であるらしい。そこで貴方はとある任務を告げられる。こうして、貴方は与えられた任務を解決をするために事件へと飛び込んだ。

【GM情報】

「夜想 奏」邪眼魔導の才能はあるが、彼が1番欲しかった音楽の才能が無かった男の子。髪は黒色で、髪の毛をバツ印のピンで止めている。ヘッドホンをしていて、服はぶかっとしたパーカー。目の色は水色。PC1への「承認欲求」にカースが共鳴する。一人称は俺。PC1の事は最後のデレまで名前を呼ばないようにするとエモ度が上がります

(呼んでも大丈夫)

オープニングフェイズ

シーン1:ドロシーとの出会い(PC2)

君はため息を吐く。いつも通りの繰り返される日常、変わる事の無い苦しい日々。憂鬱を感じながら、君は今日を終え、布団に潜り込んだ。

そして、君は夢を見る、桃色の髪を持つ不思議な少女の夢だった。その少女は君に微笑み、声をかける。

「苦しい毎日を、変えてみない?」

「私はドロシー。ドロシー・フロム・オズ!君の名前は?」

「その様子だと、どうやら君は世界に飽きている様だね。もしも君が日常を変えたいなら、非日常へと入りたいなら、魔法の学校に、君を招待するよ!」

君はハッと目を覚ます。目を覚ました君が最初に見たのは、いつも通りの天井だ。夢かと思い君は体を起こしてふと窓を見る。そこには夢で現れた不思議な少女が風に髪をなびかせながら、美しい月を背景に窓枠に座っていた。

「目が覚めたみたいだね、迎えに来ちゃった。さぁ、君はどうしたい?」

(ここでPCの答えを聞く)

その答えを聞くと嬉しそうに窓から降り、ドロシーは君の手を引く。

「今から君の向かう場所は…私の学園、魔法学園ハーベスト。こことは異なる世界、魔導次元に存在する学校よ。」

「さぁ、乗って乗って!」

ドロシーは箒に跨り、君を手招きする。

君が箒に乗ると、ふわりと箒は浮かび上がり、夜の街を舞う。こうして君は、ハーベストへと向かうのだった

シーン1,5:覚醒(PC2)

ハーベストに到着し、君は早速ドロシーに魔法を教えてもらう事になる。ドロシーに発動体を手渡され、ハーベストムーンという魔法を教えられる。

「よーく見ててね?ハーベストムーン!」

「さ、君の番だよ」

君がハーベストムーンを使うと、たった一度教えられただけなのにドロシーと同じように美しいハーベストムーンを使うことが出来る。

「凄い凄い!やっぱり、君には魔法の才能があると思ったんだ。」

そう言って嬉しそうにドロシーが微笑むと、何かを思いついたような顔をする。

「…そうだ!そういえば今度、ハーベストで音楽祭があるんだ。前夜祭もあってね、すっごく楽しいんだよ!良ければ行ってみたらどうかな?楽しい事が、起きるかもしれないよ!」

シーン2:ノクターンの誘い(PC1)

君がいつも通り授業を受けに教室に入ると、前まではよく話していたが、最近では全く話さなくなってしまった友人の姿、夜想奏の姿が目に入る。君の視線に気がついたのか、それとも最初から君に会いに来たのか、彼はこちらを振り返り話しかけてくる。

「…久しぶり、だな。」

「あのさ、ちょっと話があるんだけど」

奏の手から、1枚の紙が手渡される。それは音楽祭「ノクターン」の参加者を発表するチラシだ。ノクターンとは、ハーベストの大きな行事で、楽器魔導学科によって盛大に行われる演奏会である。中でもその音楽祭の最後を飾るのは楽器魔導学科最高の名誉であり、楽器魔導学科なら誰もが憧れる事だろう。君も仲の良い友達と参加する予定だったが、うっかり応募を忘れていて残念ながら参加する事は出来なかった。

「俺、ノクターンの最後に個人演奏する事になったんだ。あー、お前が良ければ、なんだけど…演奏聞きに来てくれないか」

(断られた場合、「なぁ、頼むよ!俺、お前に来て欲しいんだ」と恥ずかしそうにお願いする。何故最後に出れるのか聞かれた場合「俺も必死に練習したからさ」とはぐらかす)

「俺、頑張るから。じゃあ、また音楽祭の時に」

彼はそう言ってノクターンのチケットを押し付ける。

何故彼がノクターンの最後に選ばれたのだろうか。君は、彼の実力を知っている。だからこそ疑問を覚えるのだが、彼は去っていってしまった。

シーン3:先生からの呼び出し(PC3)

音楽祭が近づいてきた頃、君はカース特別対策委員会の最高責任者である、イマヌエル・カント先生から呼び出しを受ける。

「…来てくれたか、座りなさい」

「今日呼び出したのは、クリーチャーの事でね。とりあえず、これを見てくれ」

カント先生は君に1枚の写真と資料を手渡す。

写真には黒い霧の様な、人間の少女の様な姿をした一体のクリーチャーが写っている。

「実はこの新種らしきクリーチャーがハーベストに侵入したとの情報があってね。それだけなら我々でも対応が出来るのだが、実はここからが問題なのだ。」

「見つからないのだ、この学園の何処にもクリーチャーの姿が。それどころかカース感染すら起きていない。…おかしな話だろう。我々の知らない所で、何かが起きている」

「そこで君にはクリーチャーの発見、及び討伐を頼みたい。出来そうか?」

「そうか…それなら君に任せよう。頼んだぞ」

シーン4:夜想奏の異変(PC1)

授業が終わり、君が魔法学園の廊下を歩いていると、偶然通りかかった夜想奏と目が合う

「あ…この間ぶり、だな」

(しばらく他愛のない話をする)

「なぁ…俺さ、お前と話さなくなってから死ぬ気で努力したんだ。」

「でも、お前に追いつけないんだ。凡人の俺じゃお前の隣には立てなくて、どれだけやっても駄目で…!」

何かが溢れるように、衝動の様に彼の口は動く。苦々しい顔をしながらも、彼の口は止まらない。

「なんで、何でなんだよ!!どうして、どうして俺を認めてくれないんだ…!」

「…あ」

全てを言い切ると、奏が顔を青ざめさせ、呆然としたようにはくはくと口を動かす。

「っ…すまない」

苦しげに君に一言告げると、彼は君の前から走り去る。生徒のざわめく声の中、君は1人立ち尽くしていた

シーン5:集合、中間戦闘(PC全員)

今日は音楽祭ノクターンの前夜祭だ。楽しそうに賑わう生徒達の声を聞きながら、君達は各々生徒達が開いている屋台などを周り、歩いていた。

(ここで少しロールプレイを挟む)

…その時、ガシャン!!と大きな音を立て、辺りに魔法が発動される。屋台の壊れる音、生徒達の逃げ惑う声。発動体を片手に立っているのは、今年のノクターンのメインと呼んでもいい。夜想奏の姿だ。しかし、その目は虚ろで光を移していない。

(カース特別委員会である人は夜想奏がカースを纏っていない事、精神的錯乱、発狂した様な状態だと分かるだろう)

「皆、大丈夫!?」

慌てた様子でドロシーが魔法により姿を表す

「手伝ってあげたいけれど、生徒達が多すぎる、避難させなきゃ…!

そこにいるのはカース特別委員会の子と、奏くんのお友達だよね?でも、2人だけじゃ…」

「あっ、そこにいるのは…!PC2、お願い、あの子を抑えるのを手伝ってあげて!貴方の力が必要なのっ」

「…うん、PC2ならきっと大丈夫!信じてるよ!」

ニコリと微笑みかけ、ドロシーは生徒達を避難させる。

「壊れろ、壊れればいい…全部、壊れてしまえばいいんだ!!」

そして、叫ぶように吐き捨て、奏は君達に発動体を向けた

(中間戦闘:夜想奏)

君達が放った魔法が、奏の体を直撃し、彼が倒れる…はずだった。

奏は、何ともないようにそこに立っていた。

「あ…お、れ…?まさか、これ…俺、が」

「違う…違う、こんな事がしたかった訳じゃないんだ、すま、すまない…!俺は、俺はただ、もう一度だけ…!」

青ざめた、苦しそうな顔で魔法を唱え、奏はその場から姿を消す。その場には、取り残された君達と破壊された広場しか残っていなかった

(ここで自己紹介等をする)

シーン6:情報収集(PC全員)

1、クリーチャーの侵入経路について

ハーベストへと侵入した経路は不明。結界も正常であり、どこから侵入したのかは分からない。しかし、カース特別委員会の調べによるとクリーチャーの足取りはハーベストで消えていた為、ハーベストへの侵入は確実だと思われる。

2、夜想奏について

邪眼魔導の才能はあるようだ。しかし、必死に努力していたが彼が1番欲しかった音楽の才能は無かった。ずっとハーベストの外で演奏の練習などを行っていたそうだが、努力が報われたのかその後少しずつ演奏の力が伸び始め、遂には秀才と呼ばれ始める。

3、新種のクリーチャーについて

少女と化け物を合わせたかのようなおぞましい姿をしている。体が霧のようになっていて、煙の状態は実態が存在しない為攻撃が効かない。核は存在するが、その破壊方法は1つしか無いらしい。個体数は現在非常に少ない様子だが、今後爆発的に増える可能性がある。

4、パラジットについて(3を調べた後に出てくる)人の体に寄生するクリーチャー。普段は体の奥底に眠っている。その間は結界すら通り抜け、宿主はカースが放出されない為第二次感染なども無く探すのが厄介なクリーチャー。「承認欲求」に感染するカースであり、最初は対象に望む力を与えるが、それは徐々に凶暴性を持つようになる。長い間寄生されると徐々に体をを侵食し、いずれ宿主本体さえもパラジットへと姿を変えてしまう。

シーン7:貴方の使命(PC3)

夜想奏の事件の後、君はカント先生に急に呼び出される。君がカント先生の元へと行くと、眉間にシワを寄せ、苦々しい顔をしたカント先生がそこにいた。

「来てくれたか、今から、辛い話を君にしなければならない。分かるとは思うが、夜想奏の事だ。…パラジット、と呼ばれるクリーチャーは知っているかね?」

「…そうか、知っていたか。それならば話が早い。よく聞きなさい。パラジットは実態が無い為、核を壊す手段が存在しない。

…しかし、一つだけ核を壊す方法があるのだ。」

「パラジットは普段実態がないが、寄生している時のみ実態化する。パラジットが寄生する場所、その場所は…【心臓の内部】だ。これが何を意味するか、君は分かるかね?」

「カース感染者を救うには、核を壊す必要がある事は君も知っているだろう。…しかし、その核は夜想奏の心臓の中にある」

「つまり…夜想奏を救うには、夜想奏の心臓ごと破壊せねばならないのだ。」

「君はカース特別委員会として…被害が拡大する前に、クリーチャーの殲滅をしなければならない」

「…残念だが、我々には何もしてやれないんだ。彼からクリーチャーを出す方法があったとしても、その方法が見つかる頃には彼はもう…」

「他の2人が躊躇うようなら、君がやるのだ。この話は、仲間にしてもしなくても良い。…せめて、クリーチャーとしてでは無く、人として死なせてあげなさい。…自分を失うという事は、彼には何よりも辛い事だろう」

「話は以上だ。…ドロシー学長が夜想奏の居場所を知っているから、後で皆でそこへ行くといい」

(この後、集合シーンを作り情報共有させる)

シーン8:君の隣(マスターシーン)

ある天気のいい日。奏はノクターンの参加募集の髪を手に持ち、PC1へと声をかけようとする

「なぁ、!PC1、一緒にノクターン参加しない…か…」

しかし、君の隣には奏ではなく、演奏が上手い友人がそこにいた。咄嗟に、奏はドアの陰へと隠れる。楽しそうにノクターンへの参加を話す声を聞き、奏の手からハラリと募集の紙が落ちた。

「…やっぱり、俺じゃダメだったのか」

自分の才能が遥かに下である事を、奏は理解していた。理解、してしまっていた。自分では、音楽の天才であるPC1の隣で演奏するには難しいと。

「悔しい…悔しい、な。俺はお前を追いかけ続けてるのに。…あいつは、俺の見えないずっと先を進んでるんだ」

髪の毛をグシャリと掻き揚げ、苦しそうな表情で俯く。

「こんな演奏じゃ、あいつの隣には並べない…」

きっと、誰も悪くなかった。皆、夢を追っただけだった。ただ、それだけだったのだ。

シーン9:手に入れたかったもの(マスターシーン)

「あぁ、くそっ…また、間違えた」

練習している姿を見られたくないのか、ハーベストから少しだけ離れた森の中で、奏が演奏をしている。何度やっても、何度練習しても、どれだけやっても、美しく演奏できない。

「こんな演奏じゃ、あいつに認めて貰えない…!もう一回だ!」

朝から晩まで練習を繰り返す日々。ずっとずっと、奏は誰かに追いつく為に、幻影を追いかけ、演奏を繰り返していた。ふと、演奏している奏の後ろに黒い影が現れる。

奏は、気が付かずに演奏を続ける。

それは少しずつ、奏の元へと近づいていく。少しずつ、音を立てずに、後ろへと忍び寄る。

そして…その影は奏の体に、入り込んだ。

奏は、それでも演奏を続ける。

体が自然と動き、指が滑らかに鍵盤を叩く。

先程よりも遥かに美しい音色が森の中を響かせ、木漏れ日が奏の髪を照らす。

演奏が終わった頃には大きく目を見開き、嬉しそうに目を輝かせた。

「っあ…ひけ、た」

「出来た、出来た…!これ、なら…これなら」

「もう一度…あいつと一緒に演奏が出来るかもしれない。そうしたら、その時は…今度こそ、あいつの隣に立てるかな」

幸せそうに微笑み、奏はピアノをそっと撫でる

トクリ、と心臓が音を立てた気がした

シーン10:夜想奏の元へ(PC全員)

君達がドロシーの部屋をノックすると扉が開き、中へと招かれる。

「…来たみたいだね、待ってたよ。夜想奏くんの事でしょ?」

「奏くんはね…どうやら、ハーベストの外にある森の奥深くにいるみたい」

「ほんとは教師が行きたい所なんだけど、ちょっと理由があって私達は行けないから…」

「あ、行く前に…PC2にはこれ!

魔力をたーっぷり詰め込んで作った、ドロシーちゃんお手製のお守りだよ!」

「君が例え世界から消えたいと思っていても、私は君の無事をずっと願ってる事は忘れないでね」

「さ、行ってらっしゃい!奏くんの事、助けてあげてね!」

君達はドアを閉め、夜想奏の元へと向かう。

ポツリと呟くドロシーの言葉は、君達には聞こえはしなかった。

「倒すことは出来たとしても…彼の心まで救う事は、私達じゃ出来ないだろうから。…本当の救いって、何なんだろうね」

シーン11:クルドサック(1人2回くらい)

1、森の番人  テイム、ララバイ、フロート

HP-3

2、暗黒の霧  ルクス、フロート、テレポート

衰弱Lv2、重圧Lv1

3、古びた門  テレポート、アンロック、フォース TP-3

◆クライマックスフェイズ

シーン12:様々な困難をくぐり抜け、ハーベストから少し離れた森の奥へと君たちは足を運ぶ。番人を避け、暗黒の霧を打ち払い、古びた門をくぐり抜け…遂に、君たちは夜想奏の元へと辿り着く。

君達は彼の姿を見た。彼の姿を、見てしまった。まず最初に見たのはひび割れた顔、次に見たのは黒い羽のように変化した耳…最後に見たのは、植物の根のようになった、黒色の足。

夜想奏の体は、どう見ても人では無かった。

「あ…どうし、て。どうして、ここに…!」

「やめろ、見ないでくれ、見るな。見るなよ…!こんな、こんな気持ち悪い姿を、見ないでくれ!!」

「ずっと、ずっと何かが俺の体を支配しようとしてる、もう、もう俺じゃ抑えられないんだ!頼む、傷つけたくない、やだ、やだやだやだ、ぅううぅっ」

「やだ、やだやだやだ出てけ、出てけよ…!」

「壊せ、壊せ、壊せ壊せ壊せ壊せ壊したくない壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ!」

「頼む、俺を壊してくれ…!」

【最終戦闘】

「GM情報」

今回は少し特殊な戦闘を行います。

それは連戦です。

まずは【第1形態:夜想奏】との戦闘。中間戦闘の夜想奏よりもHPと防御力を低くしてあります。

HPの最大値と防御力、特技を変更してキャラシを使ってください。

その第1形態撃破後、軽くロールプレイを挟み

【第2形態:パラジット】との戦闘へと移ります。

第1形態と第2形態の能力値などは違うため、事前にきちんと準備をしておきましょう

(第2形態は完全なる化け物の姿なのでその分の立ち絵も用意をしておく良い。どちらのキャラも今までの効果などは全てそのまま引き継いで良い)

・戦闘の中間ロールプレイ

シーン12,5:形態変化(PC全員)

貴方の魔法が夜想奏へと当たり、奏の体にをダメージ与えた。すると、夜想奏の顔が今までの中でも最も苦しそうな苦痛の表情へと変わる。

「あ”、ぐっ…!」

奏の体が、音を立て、変化している。

「あ、ぁああぁあ!」

苦しげな顔は闇に包まれる。闇に飲まれる寸前、君達に救いを求めるような目が見つめていたが、もうそこには元の夜想奏の姿は無い。実態はしているが、あと少しで完全形態へと変わってしまうのだろう。

(もしも隣にキャラがいた場合、体を吹き飛ばして再び位置調節をさせる事)

【第2形態、パラジットとの戦闘】

(この時、ドロシーのお守りを発動させ体力を回復させる。シナリオ1回の特技やシーン1回の特技、HPTPを回復できる。ただし、大魔法は含まない。ステータスを引き継ぐ)

◆エンディングフェイズ

シーン13:パラジットとなった体が崩れ落ち、元の姿へとなった奏が地面へと倒れる。パラジットが眠ったのか、黒い霧が消えたがその姿となっているのもきっと今だけだろう。

「ごめん…な、ごめん。俺…」

「くそっ、くそっ…!ただ、俺は…もう一度だけ、お前と…あの日みたいに、笑い合いたかった、だけだったのに、な…」

「…なぁ、誰でもいいから、俺の心臓を破壊しろ。俺を…俺を、人として死なせてくれ。人間じゃ、無くなってしまう前に」

貴方の放った魔法が夜想奏の心臓を破壊すると同時に、パリン…と小さな音が聞こえた

少しずつ、少しずつ彼の体が冷え、鼓動が小さくなってゆく

「はは…何でだろうな。死ぬはずなのに、心が、晴れやかなんだ。…こんな人生でも、悪くはなかった。お前がいたから…そう、思えたんだ」

苦しそうな顔が、少しだけ笑顔を浮かべ、君へとほほ笑みかける

「お前の隣で生きられる、存在になりたかっ…た…」

その言葉を最後に、夜想奏は動かなくなる。

(大魔法「エンド・オブ・ノクターン」の【表】を使い、夜想奏の心臓を再生する事が出来る。もしも使用済みで他に使用出来そうな大魔法が無かった場合には、ドロシーのお守りで命だけは助かるが、植物人間状態となってしまいその後回復しないENDとなる。)

(再生についてはハヤトさん公認です)

「あれ、お…れ…?生き、て」

シーン14:各エンディング

PC3エンディング

(カント先生からよくやったと褒められるシーンを想定)

君は再びカント先生から呼び出され、部屋へと来ていた。

「しかし、こんな事になるとは…」

「辛く苦しい思いを君にはさせてしまった。

…しかし、それでも逃げなかった。」

「誇りを持ちなさい、君はとても立派な行動をしたのだ。…よく、頑張ったな」

PC2エンディング

(ドロシーに呼ばれ、一緒にノクターンを見に行こうと誘われるシーンを想定)

君はドロシーに呼び出され、共にノクターンの会場へと来ていた。

「急に呼び出しちゃってごめんね。」

「君と、ノクターンを見たいなって…。そう、思ったの」

「ねぇ、苦しかった世界は、楽しく変わった?」

PC1エンディング

(夜想奏にノクターンの舞台裏へと呼び出され、一緒に最後のライブをしようと誘われるシーンを想定)

君は、奏にノクターンの舞台裏へと呼び出されていた。

「来てくれたか。話ってのはだ、あー…俺は音楽の才能が無い。迷惑も散々かけてしまった。」

「だから、その…今回のこの演奏で音楽を辞めるつもりなんだ。俺の最後の演奏に…お前に、一緒に出て欲しい」

「あぁ、でも…やめるって言っても、邪眼魔導学科に移動するだけだぜ?だって、音楽じゃ無くても、お前の隣に居られるって気がついたらな。」

「俺が邪眼魔導でいい成績出したらその時は、またお前の隣に居ても、いいか?」

「…ありがとう、最後に俺の隣で演奏してくれるのが、お前の…PC1の隣で、良かった」

「さ、行こうぜPC1?俺達2人での、最後の演奏だ」

奏が君の手を引き舞台に姿を現すと、そこには沢山の生徒、先生達がそこで貴方達を待っていた。奏は1度だけ君を見て微笑み、言葉を紡ぐ

「聞いて下さい、俺達が最後に奏でる曲は…エンド・オブ・ノクターンです」

◆エネミーデータ

「夜想奏」

主体属性:闇・水  クラス:楽器魔導学科

能力値「アクション:5」「リアクション:3」

「リベラル:4」

特技

「心の叫び」 消費TP2  種別A

敵1人に衰弱レベル1をつける。

「ポコ・ア・ポコ」消費TP3 種別A

自分にグッドステータス:浄化レベル2を与える。

「チューニング」消費TP5 種別A

味方全員の次のアクションフェイズの発動ダイス数に+3する。1シナリオに1回まで使用可能。

アイテム

「プレイエル(ピアノ)」攻2 坊1 HP40 TP10 SS7 移動1 自分はレベル1以下のバッドステータスを受けない

「青空の髪飾り」所持している魔法の発動体の攻撃力が1上昇する。(反映済み)

魔法

「オリジン」「ハーベストムーンA」

A「ファイアボール」火1闇1

攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。

A「アンビヴァレンス」光1闇1

攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。

A「エアロスプラッシュ」風1水1

攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。

R「デモンズナックル」風1闇1

防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。

A「ダイヤモンドダスト」風1水1地1

攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:氷結レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。

A「アシッドレイン」水2闇1

攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:毒レベル3を与える。

A「アバランシュブレイク」水2地1

攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の前、右前、左前に変更し、対象にバッドステータス:重圧レベル2を与える。

A「スーパーノヴァ」火3闇1

攻撃力+8、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。

A「マイグランファーザークロック」水3闇1

攻撃力+7、さらに敵全員が受けているバッドステータスのレベルを全て1上げ、味方全員が受けているグッドステータスのレベルを全て1上げる。

「夜想奏:第1形態」

「プレイエル(ピアノ)」 坊0

特技

「円環破壊する漆黒の隻眼(サギタアダマス)」消費TP2 種別A

敵1人の次のアクションフェイズでの発動ダイス数に-1する。

「闇夜に溶け込む死神の大鎌(ブラッディリベリオン)」消費TP2 種別A

敵1人が受けているバッドステータス全てのレベルを1上げる。

「内なる破壊衝動」消費TP3  種別A

 自分に加護-3レベルをつけ、敵1人に浄化レベル2をつける。そしてそのターン、アクションダイスに+3する。1シナリオ1回のみ

【後は夜想奏と一緒】

「パラジット」

主体属性:闇、水、風   クラス:クリーチャー

大魔法:イマジナリーウイング(想像力の翼)、テスタメント(神の存在証明)、アンブレイカブル・フォートレス(絶対的存在)

能力値「アクション:7」「リアクション:4」「リベラル:4」

特技

「暗黒の霧」  消費TP5  A

敵全員にバッドステータス衰弱レベル2を与える。1シナリオ1回のみ

「闇の呪文」 消費TP2  A

このアクションフェイズにおいて闇マナを1つ発生させ、闇属性魔法のダメージに+2する

「葬送曲の始まり(ビギニングオブレクイエム)」消費TP10  A

レベル5魔法「ディレクトオブオーバーロード」

を発動する。1シナリオ1回まで

攻6  防2  HP130  TP30  SS7  移動1

このクリーチャーは2×2のオブジェクトである

魔法

「オリジン」「アイリス」「カース」

A「ディレクトオブオーバーロード」闇5

攻撃力+12、さらに味方全員にグッドステータス:興奮レベル3を与え、味方全員が受けているグッドステータスのレベルを全て3上げる。

A「ホワイトアウト」水3光1

攻撃力+7、さらに対象にバッドステータス:盲目レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。

A「カオスオブアンビバレンス」闇3地1

攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。

A「ラグナロク」風3水1

攻撃力+7、さらに敵全員にバッドステータス:氷結レベル2とバッドステータス:重圧レベル2を与える。

A「アシッドレイン」水2闇1

攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:毒レベル3を与える。

A「ダイヤモンドダスト」風1水1地1

攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:氷結レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。

A「グランブレイク」地2闇1

攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の前後左右1マスに変更し、攻撃したマスにキャラクター以外のオブジェクトが存在していればそれを破壊する。

A「アンビヴァレンス」光1闇1

攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。

A「エアロスプラッシュ」風1水1

攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。

A「アイスバーン」水1地1

攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:凍土レベル1に変更する

A「アイスボール」水1闇1

攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。

R「テトラポッド」風1水1

防御力+1、さらに自分の次のリアクションフェイズでの防御力に+2する

R「スローリーファング」風2闇1

防御力+3、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル2を与える。

R「オーロラコンバージ」火1水1光1

防御力+4、さらに魔法攻撃の発動者にバッドステータス:盲目レベル2を与え、自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。

R「フィンブルヴィンテル」水1地1闇1

防御力+3、さらに敵全員にバッドステータス:重圧レベル1を与え、自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。

C「グリード」呪1光1

攻撃力+3、さらに自分のHPを3点回復し、敵1人のHPを3点減らす。

C「カルヴァリー」呪1風1光1

攻撃力+4、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに固定し、このアクションフェイズの後、追加で2マス移動するか、対象1人に与えたダメージ分、自分のHPを回復する。

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