シナリオ「地球の記憶(アカシック・レコード)」

魔法学園RPGハーベスト
シナリオ「Akashic Records」
推奨人数 3人
推定時間 4~5時間
推奨リベラルアーツ ブリンガー、テレポート、ステルス、各種チェンジ系魔法、サーチ、各種オペレイト系魔法
※大魔法の使用想定があるので、PC1は魔導書魔導学科を指定します。

◆今回予告

男は知識を求めた。初めは純然な想いだった。

男は力を求めた。知らぬ間にそれは変質していたのだろう。

男は全てを求めた。歪んだ思考はどこへ向かう?

――それは、全てを識る世界すらまだ知らぬ物語。

魔法学園RPGハーベスト「Akashic Records」

魔法の時間は、まだ終わらない。

◆シナリオハンドアウト

PC1 コネクション:謎の男 指定クラス:魔導書魔導学科 推奨関係:脅威/不審 指定学年:二年生以上
君は魔法学園ハーベストの魔導書魔導学科生であり、多くの知識に造詣が深い。君が真面目に試験を受けているならば、学年トップの成績を修めることができる。それができるほどの知識と記憶力を君は持ち合わせている。
ある日、君が本屋を訪れるとそこには本がない。最近、ニュースでも取り上げられている「連続本消失事件」がこの店舗でも起きたのだ。そのため、君は本屋を後にする。
そんな帰り道、君は謎の男に襲撃される。彼は言う。「僕よりも知識のある人間は生かしておけないんだ……次はない」

PC2 コネクション:フリード・フィリップス 推奨関係:信頼/情報提供者
君は魔法学園ハーベストの学生だ。最近、魔導次元で突然本が忽然と消えうせる事件が多発している。君はそれを新聞やニュースで耳にしただろう。そして、その連続事件はハーベスト内でも発生した。君はHSN(ハンターズソーシャルネットワーク)の依頼としてその調査を引き受けることになる。

PC3 コネクション:エリアス・ リヒター 推奨関係:親友/友人
君は魔法学園ハーベストの学生だ。君には魔導書魔導学科に所属するエリアス・リヒターという親友がいる。彼は非常に賢く、学年でも上位の成績を修めている。そして学習態度も良好で、常に知識を得ようとする姿勢は周りからも一目置かれている。ところが、ある日を境に突然彼は学校に来なくなってしまう。……何か彼の身によくないことが起こっているのではないだろうか? そう感じた君は一人調査を始める。

◆NPC

「謎の男」
ある日、突如PC1を襲撃してきた人物。素性不明。

「エリアス・リヒター Elias Richter」(14歳)
魔導書魔導学科に所属する四年の男子学生。校内のテストでは常に成績上位を保っている。魔法の才能というよりは、身についた知識を適宜引き出せる才に優れているので好成績を修められている。本人曰く「本好きが高じてこうなったんだよ」とのこと。

※これ以降の記述はネタバレです。PLの方には閲覧させないでください。

「ベルトラン・コンティ Bertrand Conti」(16歳※五年生時)
魔導書魔導学科に所属する五年の男子学生。父親は魔法学園ハーベストの理事、母親は魔法学者と実家はかなりのエリート一家。コンティ家は知識を司る家であり、家訓も『知識をもって人を制す』と知識にかなり重きを置いている。そのため、同級生であるPC1に毎回成績で負けていることで、父親からは何度も叱られている。成績は万年学年二番。幼い頃から「ただ圧倒的な知識量を獲得しろ」としか言われなかったため、何のために知識を手に入れるのかという問いに対する答えを見つけられていない。
一人称は基本的に俺。カース感染時は傲慢な性格が目立つが、元々はツンデレ……というか素直じゃない性格。

※PC1は「何のために知識に造詣が深いのか」を考えておくと最終戦闘での煽りあいが楽しくなると思います。

◆時系列

本の蟲が魔導書『魔術の真理』に発生する。『魔術の真理』は非常に強力で、通常、一般学生は手に入れることができないが、ベルトラン・コンティは父親の権力をフル活用して入手した。その結果、彼はブックワーム(本の蟲)に寄生される。ブックワーム(本の蟲)は一番近い人間に寄生することで、効率よく力を、知識を求めるのだ。

第一の本消失事件が発生。犯人はベルトラン・コンティ。ブックワーム(本の蟲)のカースに感染したことで、他人が知識を得る手段をなくそうとしたため。本はブックワーム(本の蟲)が喰った。

カースが伝染する。二次感染者は本屋に来るような知識欲の高い人々。彼らのカース感染が重度になったとき、他人が知識を得る手段をなくすために新たに本消失事件を発生させた。連続本消失事件が発生する。

ベルトラン・コンティは知識人を闇討ちしに回る。本だけでなく知識人も消さなければ情報を知る手段が消えないと彼とブックワーム(本の蟲)が考えたからだ。彼らは知識人を襲い、そして殺し、ブックワーム(本の蟲)が一部の死体を喰らう。ベルトランに倫理感などというものはもうない。寄生状態が進行しているからだ。彼の意識はもうブックワーム(本の蟲)に移り変わっていた。なお、導入シーンでPC1が襲われたのもその一環。
同時期、ハーベスト内で本消失事件が発生する。犯人はカースに感染したエリアス・リヒター。大体この頃から友人は学校に来なくなる。聡明な彼はこのままだと他人を襲いかねないと思い、自室に引きこもり読書をしていたからだ。

本消失事件が起きたことを受けHSNが依頼として調査にあたり始める。PC2はそれに駆り出された。

オープニングフェイズ

シーン1 帰路の襲撃(PC1)
あくる日、それはもしかしたら放課後や予定が空いた休日かもしれない。君は本屋に来ている。
君が適当なコーナーを見ようとすると、そこには本がない。そこだけぽっかりと穴が開いたように空間があるのである。
君がその様子に訝しんでいると、本屋の店員が声をかけてくる。

「あ、(PC1)さん。いつもご利用ありがとうございます。このコーナーですか? いやー、それがですね、この店舗でも起こったんですよ、連続本消失事件が」

『連続本消失事件』は君も耳にしたことがあるだろう。最近ニュースを賑わせている連続事件だ。始まりは数か月前、ある本屋から突然本が消え失せたことによる。その後も本の消失事件は頻繁に発生し、魔法警察は『連続本消失事件』と銘打ち、この連続事件の調査にあたっている。

「だから、今ここも営業エリアを縮小してるんですよー。というわけで大変申し訳ありませんが、新しく本が入荷するまでこのエリアは当分利用不可なんです、ご了承ください」

君はその言葉を受けてすぐに本屋を後にするか、あるいは他のエリアで本を見てから帰ることとなるだろう。
帰り道、君は突然背後から異様な殺気を感じる。ここでPCは自由に襲撃を防ぐ演出をしてもよい。
君が攻撃を防ぐと、襲撃者はチッと舌打ちをし、攻撃の手を止める。
後ろを振り向くなどして襲撃者の姿を確かめようとするならば、その人物の姿を確認することができる。
その姿は黒いローブで覆われており、顔をしっかりと確認することはできない。

「僕よりも知識のある人間は生かしておけないんだ……次はない。(PC1のフルネーム)」

その声から彼が男性であることがわかる。君が彼について何か情報を得ようとしてもそれは不可能だ。彼はすぐに魔法陣を描きこの場から消えるからだ。君が追いかけることも難しいだろう。そんな出来事もありながら君はハーベストの学生寮に帰るのだった。

シーン2 平穏な日常(PC3)
とある日の午前中、君は講義を受けている。講義名は「魔導次元歴史学A」、講師は魔導書魔導学科主任のガンディー・アイアンガーだ。基本的に話を聞くだけの講義であり、また話も固いことから、必修講義にもかかわらず寝る生徒も多い。
PC1とPC2も同じ講義をとっているが、このシーンでは特に言及しない。

※PC3が真面目な生徒かどうかはわからないが、君の隣で講義を受けているエリアス・リヒターは背筋を伸ばし真面目にノートをとっている。君が彼のノートを覗き込んだなら細かい文字がびっしり書き込まれているのが目に入るだろう。君が彼に話しかけたりちょっかいをかけようとしたりすると、彼は困ったように笑い、彼の口元に人差し指を立て「しーっ」と小声で言ったり、君の手を軽く叩いたりするだろう。

さて、長く感じられた講義も終わり、君とエリアスは昼食を食べに食堂に向かう。

「君、何食べるんだい? 僕はカリーヴルストを食べようと思っているけど……もしメニューが決まっているんだったらついでに買ってくるよ」
「ここ最近はカリーヴルストばかり食べてるなぁ。パンに挟まれているから本を読みながらでも食べられるんだよね。……ああ、行儀が悪いのは重々承知なんだけど。でも、最近面白い小説を入手してね! ほら見てくれよ!」

そう言って、彼は分厚い単行本を取り出す。ドスンという音が君の耳に聞こえたかもしれない。

「これ、本屋に行ったときに見つけてさ。面白そうだったから買ったんだけど大当たりだったよ! 人物とか地の文の描写が丁寧なのはもちろんなんだけど、歴史考察もしっかりしててね。本当勉強になるんだよ!」

エリアスは満面の笑みでそのように語る。

「だから、つい読みふけっちゃうんだよねぇ。勉強の合間に読み進めるのには最適なんだよ」

そんな感じで君と彼の一日は過ぎてゆく。何の変哲もない日常だ。

シーン3 極秘の依頼(PC2)
あくる日の昼休み、君はハーベストの廊下を歩いている。もしかしたら走っているかもしれない。生徒会長フリード・フィリップスから生徒会室に呼ばれているのである。君はHSN(ハンターズソーシャルネットワーク)を利用しているので、おそらく依頼に関連することだろうと予想がつくが、彼が直々に呼び出すのは過去一度もなかったように思える。君はそのように思いながら、生徒会室に辿り着く。ノックする、生徒会室に入る前にフリードに呼びかける、名前を名乗るなどの行動をすると、

「ああ、(PC2)か。入っていいよ」

との声がする。
君が生徒会室に入ると、そこには呼びつけた張本人、フリード・フィリップスがいた。彼は近くにあった椅子に座るよう勧めると、

「呼び出して悪いね。実は一つ依頼を頼みたいんだ。……できればなるべく大事にしたくない、そんな依頼でね」
「最近、魔導次元で突然本が消えうせる事件が多発しているのは君も知っているかい? 実はその事件がハーベスト内でも起こってしまったんだよ。端的に言うと、君にはその事件の調査を頼みたい」
「犯人がこの学園に入り込んでいた事実が公になると、生徒が怖がるだろうし、それに学園の信用にも関わる。だから、できれば内密に調べてほしい。もし協力者を募るのだったら事件の関係者だけにしてくれ。頼んだよ」

ミドルフェイズ
シーン4 身近な危険(PC1)
君が謎の男に襲撃されてから数日たったある日の朝、君は何かしらの情報媒体を確認している。君は知識を得ることに貪欲なので、ニュースや魔導新聞をチェックするのが日課なのである。
君がそのようにチェックしていると、とあるニュースが目に入る。
「魔法学者の古明地キルケ氏急死 45歳」
光属性魔法の研究で知られる魔法学者、古明地キルケ(こめいじ・-)さんがX日、爆発による失血のため死去した。(前略)この爆発は突然起こったもので、現場には爆発物の残骸がなかったことから、魔法警察は魔法による事件と事故の両面から捜査している。また、W日に発生した爆殺事件との関連も視野に入れて捜査している。W日の事件においては、現場から立ち去る黒いローブの男が目撃されているが依然として男の行方は掴めていない。(後略)
そのニュースには黒いローブの男の不鮮明な画像が添付されていたのだが、君はその男の姿に見覚えがある。二週間前に君を襲撃してきた男、彼と同じローブを画像の男は着ているのだ。もしかしたら君は、自身がこのような結末を迎えるかもしれなかったと想像するかもしれない。一刻も早く情報を得なければ遅かれ早かれその未来は確実なものになってしまうだろう。

シーン5 不穏な非日常(PC3)
シーン2から数日後、君はいつものように「魔導次元歴史学A」を受けるために講義室にいた。ところが、講義開始時刻10分前になってもエリアスの姿が見えない。彼が今まで連絡もなしに講義に来なかったことは一度もない。そして君が彼に連絡をとろうとしても返事は一切返ってこない。電話や魔導カエルは不在着信になるし、L●NEは既読がつかない。やがてガンディー先生が講義室に現れいつも通り「魔導次元歴史学A」が始まる。君の隣に彼はいない。
君は親友である彼を心配して、彼の様子を聞き込みに行くかもしれない。

※PC3がとくに行動を起こそうとしなかったら、モブの男子学生を登場させてください。

「あれ、エリアスいねーの? なあなあPC3、エリアス知らねえ?」
「俺、毎回あいつにノート見せてもらう約束してるんだけどさ、そっかー……いねえのか……」
「PC3、お前エリアスと仲いいだろ? もし会ったら『レイがまたノート見せてくれーって言ってた』って言っといてくれないか?」
「サンキュ、助かる!」

※レイは仮名です。GMのお好きな名前を入れてください。

シーン6 情報収集1(PC全員) PC全員が各自で調査をすることができる。

※リベラル判定は三周までです。三周以内に情報を抜けなかった場合、そのPCはペナルティとしてTPが1点減少します。

情報1 謎の男1
当然だが、謎の男に関する情報はほとんどない。……はずなのだが、君が調査を進めると魔法学園ハーベストでの目撃情報が何件かあった。そしていずれも目撃された場所は図書館だということだ。君は図書館に向かうことができる。

※情報1を抜き終わったら、次以降はPC1に「君は図書館に向かうため移動しています」とお茶を濁してください。

情報2 本消失事件1
本消失事件の背後で知識人連続殺人事件が発生していることがわかる。ニュースなどによると被害者は全員本屋の帰りに襲われているということだ。もしかするとこれらの事件には関連があるのではないだろうか。君は魔法使いの守衛に話を聞くことが可能になる。「情報4 守衛の話」を調べることが可能になる。

情報3 エリアス・リヒター1
彼が魔導書魔導学科寮の自室に閉じこもっていることがわかる。しかし、彼に話を聞こうとしても応答はない。一方で、ほかの魔導書魔導学科生に話を聞くことはできそうだ。「情報5 魔導書魔導学科生の話」を調べることが可能になる。

情報4 守衛の話
ハーベストでは外出する際に行先などを伝えなければならない。ハーベストの出入管理をする守衛が言うことには、最近は本屋に向かう学生がほとんどいない。連続本消失事件が発生しており、本がそもそも本屋にないので当然である。しかし、最近一人の学生が本屋に行くと言っていたという。君はその学生が(PC1)であるとわかる。(PC1)がいる場所に向かうことができる。また、君は(PC1)から事件について話を聞くことができる。

情報5 魔導書魔導学科生の話
寮にいた魔導書魔導学科生数名に話を聞くと、彼は基本自室にこもっているが数時間に一度、いそいそと図書館に向かい大量の本を抱えて戻って来るということだ。「たぶん今も図書館にいるんじゃないかな」とは彼らの弁である。図書館に向かうことができるようになる。

シーン7 中間戦闘(PC全員)
時系列的にPC1が先に図書館を訪れることになる。
君が図書館を訪れると、そこには読書する一人の男子学生がいる。彼は君の姿に気づくと少し悲しそうな表情を浮かべる。そして、一つため息をついた。

※PC1がどうみても年上だなと思ったらエリアス・リヒターに敬語を使わせてください。

「(PC1のフルネーム)だね。もちろん知っているさ。何と言っても君は(PC1の)学年で最も賢い人間なんだもの。……それで? なんで来たんだい。できれば僕は誰とも会いたくなかったんだけど」
「……うまくいかないものだね。(PC1)、君が来てしまったら僕は君を消さなければならないじゃないか」
「僕よりも多くの知識を持っている奴が許せない、憎い、始末したい。今はそういう気分なんだよ……」
「というわけで君、おとなしく消えてくれないかい?」

そう言うと、彼は読んでいた単行本を閉じて手元から一冊の本を取り出す。彼の発動体である。
この辺りでPC2とPC3が図書館に到着する。PC3はPC1と対峙している男子学生がエリアス・リヒターであることがわかる。PC3が彼に何かアクションを起こすなら、エリアスは片手で額を抑える。

「なんで、君も来たんだ、ああもう、こうなるってわかってたから、会いたくなかったんだ!」

再び君たちに向き直ったエリアスの目に、先程まであったハイライトはない。彼と、彼の発動体には邪悪なマナが絡みついている。

「幸いというべきか不幸というべきか、君たちはそれぞれ突出した知識を持っている。だから、消えてもらおう。僕が一番知識を持っていなければ、世の理に反するというものだろう?」

中間戦闘(エリアス・リヒター)

PCたちが戦闘に勝利すると彼は床に倒れ込む。

シーン8 情報収集2(PC全員)
情報1 謎の男2
図書館や管理棟でさらに調査を進めると彼の情報が手に入る。彼の名前はベルトラン・コンティ Bertrand Conti、ハーベストの魔導書魔導学科に所属する五年(PC1と同学年にするのが好ましい)の男子学生だ。父親は魔法学園ハーベストの理事である。以前は毎日のように図書館を利用していたが、最近は図書館はおろか、学園にも姿を見せていないらしい。

情報2 エリアス・ リヒター2
カースの二次感染者である。彼が感染しているカースはブックワーム(本の蟲)というクリーチャーから生成されるものであると判明した。「情報4 ブックワーム(本の蟲)」を調べることが可能になる。

情報3 本消失事件2
この連続事件は全て容疑者が異なっている。そして、容疑者は全員同じカースに二次感染していることが判明した。また、このカースは、エリアス・リヒターに感染しているものと一致した。その一方で、最初の事件に関する詳しい情報は隠蔽されており、PCたちは情報を得ることができない。

情報4 ブックワーム(本の蟲)
ブックワームのカースは「自分の知識を高めたい」という欲望を持つ人物に感染する。このカースに感染した人物は自分が一番知識を持つべきという考えに囚われる。また、ブックワーム(本の蟲)はその名の通り本に生息する。本であれば基本的にどんな種類の本にも発生するので、魔導次元で販売されている本は全て魔法で防虫されている。しかし、強力な呪文が記されている魔導書や、とてつもなく膨大な文章が記されている本には、その防虫魔法を突破して発生する場合がある。これは、力を求めるブックワーム(本の蟲)の本能的行動である。
情報3と情報4を開示すると「情報5 一次感染者」を調べることが可能になる。

情報5 一次感染者
連続本消失事件――もとい、ブックワーム(本の蟲)のカース事件の一次感染者はベルトラン・コンティであることがわかる。ベルトラン・コンティがどこでブックワーム(本の蟲)と接触したかわからない以上、このカース事件を解決するためには、彼に一度話を聞きブックワーム(本の蟲)の居場所を突き止める必要がある。
しかし、ベルトラン・コンティの姿はおろか、目撃証言の一つもない。君たちが必死に調査をしたにもかかわらず、有益な情報は得られなかった。このままではカース事件を解決するのは非常に困難だろう。何か、彼の足取りを掴めるものがあればいいのだが……。

※魔導書魔導学科生が「大魔法【アカシック・レコード(地球の記憶)】を使用し、ベルトラン・コンティについて調べる」と宣言すると次のシーンに進みます。

シーン9 待望された誕生(マスターシーン)
今から16年前。とある執務室で一人の男が電話を受けている。

「……ええ、はい、そうですか……。では、失礼します」
「ヒューゴ様。病院から、無事奥様が第一子をご出産なされたとのことです」

ヒューゴと呼ばれた男は秘書の方に向くと一つため息をつく。

「やっと、産まれたのか。僕の知識を継ぐ息子が……コンティ家の跡継ぎが。……実績が申し分なかったからあの女と結婚したが、まさかこうも子を成せないとは思わなかった!」
「そ、そうおっしゃらなくとも……。まずはお世継ぎをお産みになった奥様を労わってはいかがでしょうか……」

秘書がそのように言うと、ヒューゴはダンと音を立てて机を叩く。

「黙れ。コンティ家においてまず優先されるのは知識を司る血を途絶えさせないことだ」
「ともあれ、この家に産まれた以上、息子は他者を圧倒できる知識を持たなければならない。それは魔法や所作においてもそうだが……やはり、知識で他人を凌駕しなければならないのだ」

シーン10 絶対的な知識(マスターシーン)
今から9年前。コンティ家の屋敷、ヒューゴの自室には顰め面をしたヒューゴと緊張した面持ちの七歳のベルトランがいた。

「お父様、今回の試験結果です。全ての教科で一番を取りました。当然ですが、塾でも一番の成績です」

ヒューゴは一つ一つ目を通すと、乱雑に答案を返す。

「一番なのは評価しよう。だが、全ての試験で満点を取れていないのは評価できない。ベルトラン、お前はコンティ家の跡取りなのだぞ。今の時点で習った知識を全て押さえられていないなんて、言語道断だ。もっと努力するように」
「……はい。申し訳ありません、お父様。精進いたします」

そう言ってベルトランは一礼すると、ヒューゴの自室を後にする。やがて、啜り上げる声が彼の喉から発される。

「……ぐすっ……頑張ら、なきゃ。だって、僕は、コンティ家の子、だから……」

シーン11 二番手の弁明(マスターシーン)
今から(PC1の学年-1)年前。コンティ家にはヒューゴの怒声が響き渡っていた。

「ベルトラン、ここ最近のお前は何だ? 毎度毎度、学友に劣っているとはどういうことだ」
「すみません。……学びの努力を怠ったつもりはございません。しかし、上には上がいたのです。私には到底及ばない相手なのです」

そう、ベルトランが言い切るか言い切らないかというところで「ベルトラン」とヒューゴが彼の名前を強く呼ぶ。

「それがお前の返答か? はぁ……他者の存在は関係ないのだよ。『知識をもって人を制す』……コンティ家の家訓だ。誰が同輩にいようと知識量で圧倒する。私のお父様も、私もそうやってこの地位まで上り詰めたのだ。お前だけが他者の存在を理由にできるわけないだろう。……失望したぞ、ベルトラン。理事の息子として情けない」

「っ、お父様!」

「自室に戻れ。一分一秒でも時間を無駄にするな」

「…………失礼します」

ベルトランは逃げるように自分の部屋へと戻る。

「あいつがいなければ僕は……っ、でも、どうやったら、勝てるっていうんだ……」

シーン12 辿り着いた答え(マスターシーン)
今から1年前(シーン11よりも後)。ヒューゴが手紙を読んでいる。ベルトランからの手紙だ。

「お父様
お忙しいところ申し訳ありません。一つ要望があって手紙を送らせていただきました。
自分なりにどうすれば知識を極められるのか、この数年ずっと考えてきました。そして、やはりあらゆる書物を読み漁ることが大事だという結論に至りました。
それでなのですが、『魔術の真理』という魔導書を手配していただけないでしょうか。かの本は自分が触れたことのない呪文を有しています。そして、本自体にも非常に強い魔力が込められていると耳にいたしました。ですので、魔導書『魔術の真理』を発動体として使用したいのです。入手困難であるのは重々承知しておりますが、何卒よろしくお願いいたします。
ベルトラン」

ヒューゴはしばし考え込むと、どこかに電話をかけ始めた。

「ああ、私だ。……一つ、手配したい書物があるのだ。……無茶? 何を言う、私の命令が聞けないのか? ……そうか、では期日までに頼む」

シーン13 答えの果て(マスターシーン)
今から数日前。ハーベストの近郊にある、通称「賢者の塔」と呼ばれる塔の最上階。虚ろな目をしたベルトランが一人虚空を見つめて話している。カースに感染しているというのに彼の目は爛々と輝いている。――いや、違う。彼に寄生しているブックワーム(本の蟲)が光を発しているのだ。

「さて、奴らに招待状を送ってやった! 今回の愚者はどうだろうな。すぐにくたばってくれるのがいいが、最後まで辿り着いてくれるのはもっといい。知識があるほうが俺が喰らったときに力を得られるからな」

彼は楽し気に手元の魔導書を開く。開いた魔導書からは大量のカースが溢れ出る。

「ふっ……はははは……あっははははは! あんな名声に溺れた学者どもが知識人を名乗る? 馬鹿馬鹿しい、俺の魔法一つ防げず地に伏したというのに。やはり俺が……我が、一番の知識人、賢者だ! ……せいぜい我の知識の糧となるがよい」

シーン14 愚者達への招待状(PC全員)
君たちがベルトラン・コンティの過去を知った次の日の朝、君たちの元にそれぞれ一通の手紙が届く。封筒自体は魔導次元のどこでも買える、ごく一般的な商品である。そして、その手紙の差出人の名はベルトラン・コンティ。

※ここでPCたちに封筒を開けて手紙を読むかどうか尋ねてください。

(PCが封筒を開けると言った場合)
手紙には次のような文章が綴られていた。

「(PCのフルネーム)。
近頃は連続本消失事件といい、知識人連続殺人事件といい、物騒な世の中になったものだな。
さて、長々しい前置きを伝えるためにわざわざこれを書いているわけではない。本題に入らせてもらう。
ここ最近、俺の周りをこそこそと嗅ぎまわっているのはお前たちだな。……全くもって不愉快だ。まずハーベスト理事であるお父様の息子である俺の周りをちょろちょろと動き回られるのが非常に目障りだ。そしてなにより、あろうことか、この俺に、カース感染の疑いをかけているという! ああ、なんと愚かなことよ!
どうやらお前たちのような愚か者は、実態を直接その目で見ないと一つの真実さえもわからないようだ。
そこでだ。俺は今、学園の図書館よりも遥かに膨大な知識を得るため、ハーベスト近郊の塔に来ている。その場所に来るがいい。まあ、無知なお前たちには場所もわからないだろうから、気の利く俺は地図も同封してやった。
そうしてこの地に来たならば、お前たちのような暗愚にも、この身の潔白がはっきりとわかるであろう。
見識の浅いお前たちにも僅かばかりの幸があらんことを願う。 
ベルトラン・コンティ」

手紙を読んだPCは「賢者の塔」に向かうことができるようになる。ただし、PCは学生の本分である学習を疎かにできないので、実際に向かうことができるのは手紙を受け取った当日の放課後である。

※PL・PCが「放課後になるのを待たずに向かう」と言った場合、そのようにさせてください。

(PCが封筒を開けない、処分するなどと宣言し、手紙を読まなかった場合)
君は手紙を読まずに、普段通り授業に出席することになる。朝一で行われる講義だ。

※所属魔導学科の専門講義や属性魔法の基礎講義、あるいは楽に単位が取れる講義にしましょう。PLが「こういう講義を取っていることにしたい」と提案したならば、できる限り採用することを推奨します。(PLの自由を阻害するのはGMの本意ではないため)
※「手紙を読まない」PCが複数人いた場合は同じ講義を取っていることにするなどして合流させてください。

君が朝一の講義を受け終えると、担当講師が君を呼び止める。

※担当講師の見た目は気弱そうな人物ということが伝われば何でもよいです。彼/彼女は権力者の命令には違和感を感じても反論できない性格なのです。

「や、す、すまないね。(PC)君」
「君を呼び止めたのは、ほ、他でもない。実は君に一つ、言伝(ことづて)を頼まれているのだよ」
「ハーベストの理事の方からだ。今日の放課後、ハーベスト近郊の塔に向かうように、だそうだ。ご、ご丁寧にも地図まで与えられている。緊急の用件とおっしゃっていたから、く、くれぐれもサボろうとか考えないように」
「どんな用件か……? あ、生憎私は教えてもらっていない。ただ、急を要する用件だ、と伝えられただけだ」

この伝言を受け取ったPCは、当日の放課後「賢者の塔」に向かうことができるようになる。

シーン15 賢者の塔(PC全員)
手紙を受け取った日の放課後、君たちはハーベスト近郊のとある平地に来ていた。地図上では間違いなくただの空き地と記されているその場所に、今は、数十メートルほどの巨大な塔がそびえ立っている。
PCたちが塔に入る前に、塔を調べるならば、以下の情報がわかる。

・塔の周辺には一見何もないように見えるが、よく見ると入口付近に「賢者の塔」という文字が彫られていることがわかる。
・塔は大量の書籍からできていることがわかる。連続本消失事件を調べたPCや当事者のPCは、それらの本のジャンルは本屋から消失していたジャンルと同じであることがわかる。
※「古明地キルケの本がないか」とPL・PCが聞いてきたなら、彼の著作もあることを伝えましょう。

PCたちが塔に入ろうとするとどこからか声がする。

『ようこそ、愚者の諸君。ベルトランだ。まずは真っすぐ進むといい。道なりに進んだ先で、我は待っている』

シーン16 クルドサック(PC全員)
君たちは塔の内部を進んでいくが、お世辞にも歓迎しているとは言えない障害が君たちを襲う。

1.倒壊する本棚 ブリンガー、テレポート
まず君たちが遭遇したのは非常に長い廊下だ。壁面には天井まで届くほどの本棚がいくつも並んでいる。通ろうとすると、本棚は君たちを仕留めるかのように次々と倒れ込んでくる!
ペナルティ:PC全員に3点のダメージ

2.書庫の守護者 ステルス、各種チェンジ系魔法
長い廊下は荘厳な書庫に繋がっていた。そして、そこには辺りを警戒するように魔導機械が巡回していた。この魔導機械は顔認証機能を搭載しているらしく、普通に近づくとそれは君たちを侵入者とみなして排除しようとするだろう。
ペナルティ:PC全員にバッドステータス:重圧レベル1

3.隠された鍵 サーチ、各種オペレイト系魔法
君たちは書庫の最奥部に辿り着いた。奥には厳重に鍵がかかった扉がある。通常のアンロックでは簡単に開けられないだろう。また、扉にはいくつかの言葉が刻まれており、おそらくこれらに関する書物に解錠のヒントが書かれているのだろうと君たちには想像がつく。しかし、どの言葉も耳にしたことがないものばかりだ。
ペナルティ:PC全員にバッドステータス:衰弱レベル1

シーン17 知識を希求する者(PC全員)
君たちが書庫最奥部の扉の鍵を開けると、そこには安楽椅子に座っているベルトラン・コンティがそこにいた。彼は入ってきた君たちに少し驚いたようだったが、すぐに不適な笑みを浮かべた。

「おや、ここまで来たのか。来れるとも思っていなかったが……まぁ、辿り着いたことは褒めてやろう」
「なんといっても、あんな手紙一つを信じ、我に喰われるためにここまで来たのだからな!」

そう彼が叫ぶと、彼の顔に数多の墨文字が浮かび上がる。そして、何体もの百足が彼の身体に現れる。ブックワーム(本の蟲)だ。ブックワーム(本の蟲)はベルトランに寄生しているようであるが、宿主は意も気にせずに話し続ける。

「全ての知識を喰らい、喰らって、喰らい尽くし、そして俺が、我らが、一番の知識を有する賢者となるのだ!」
「(PC1)、貴様よりも我は上位の存在となるのだ。――さあ、物語の終幕といこうか」

最終戦闘(【本の蟲】ベルトラン・コンティ)

エンディングフェイズ

シーン18 愚者の終幕、あるいは賢者の始まり(PC全員)
君たちが彼の発動体を破壊すると、ベルトラン・コンティは片膝をつく。そして、憎々しげにPC1、それからPC全員の方を睨みつける。

「なんで……っ、なんで、どうして、まだ、勝てないんだ!」
「努力して、それでも足りなくて、より多くの知識を手に入れようと希少な魔導書を手に入れて!!! どうすれば、よかったって、いうんだ…………くそっ、どうして……」

ベルトランがそう言っている間に、彼の足元がブックワーム(本の蟲)のカースによって徐々に塵と化していく。

※ここでPCが「ベルトランを助けたい」といったならば許可しましょう。ただし、ここで何もなければ彼は消えます。

(正規ルート)
そして、ついに彼の全身は塵となって消えてしまった。あとに残されたのは本でできた巨大な塔に、大量の書物。
君たちがしばしその場に留まっているなら、突如地面が大きく揺れ動く。主を失った建造物が崩壊し始めたのだ。君たちは急いで塔を後にするだろう。PCは自由に演出をして塔から脱出することができる。

(ベルトランが助かるルート)
ベルトランの身体は膝下まで消失していたが、大魔法(PC側に大魔法が残っていなければ、ベルトランが自らデウス・エクス・マキナかヴァイス・ヴァーサを切る)によってその進行が突然止まる。

「……なんで、助けた」
「僕は、知識を求めるあまり、窃盗し、人を傷つけた愚者も愚者だ。……もう一度問う、なぜ助けた?」
「……お前も大概馬鹿だな……。……でも、僕みたいな馬鹿を救ってくれて……その、感謝する」

シーン19 PC3エンディング
エリアス・リヒターとのシーンを想定。

シーン20 PC2エンディング
フリード・フィリップスに報告するシーンを想定。

シーン21 PC1エンディング
ベルトランが生存していれば彼とのシーンを想定、いなければなんか頑張ってエンディングをする。
なお、彼は膝下までの脚がカース感染の進行によって消失してしまったため、現在は魔導機械でできた義足を両脚に装着している。知識を獲得することには現在も熱心だが、その知識で何ができるか、何のためにその知識を得るのかについて重点を置いている。

(ベルトランが死んでいた場合)
ここ数日、ニュースはどこもかしこも同じニュースを報道している。その内容は大量の書物が空き地に転がっていたというものだ。それらの全てが盗まれたものと一致したので、魔法警察はこれにて連続本消失事件は終幕したと発表した。犯人こそ不在だが、これで長らく続いた連続事件は終結したと町には安堵の声が広がっていた。君はそのニュースの一つを目撃する。
……これで全て終わったのだ。君はつい先ほど返却された学年テスト上位者が記された紙を見る。
そこにはいつも通り、君が一番と書かれている。しかし、その下に書かれている二番目の生徒の名前に、君はこれっぽちも見覚えがないのだった。――そう、ベルトラン・コンティは消えたのである。

◆エネミーデータ

「エリアス・リヒター」 
主体属性:水・闇 クラス:魔導書魔導学科
能力値「アクション:5」「リアクション:3」「リベラル:4」

特技
「レーゼシナリオ」消費TP3 種別A
地・水・火・風・光・闇の中から好きな属性を1つ選ぶ。このアクションフェイズにて、その属性のマナを1つ発生させることができる。
「サイバーパンク」消費TP2 種別R
自分の次のアクションフェイズの発動ダイス数に+1する。
「パラドックス」消費TP2 種別R
このリアクションフェイズでの発動ダイス数をアクションマジック値の数+2に変更する。

アイテム
「ターヘルアナトミア」攻1 防1 HP45 TP20 SS5 移1(加護拡張)
自分に対するアクションダイス数を減らす効果を全て無効にする
「とんがり帽子」所持している魔法の発動体の最大TPが2上昇する。(計算済)

魔法
「オリジン」「カース」「ハーベストムーンA」
A「エアロスプラッシュ」風1水1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
A「ファイアボール」火1闇1
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「アンビヴァレンス」光1闇1
攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
C「イクリプス」呪1火1
攻撃力+5、さらに攻撃範囲に自分の前方3マスを追加する。
C「アムネシア」呪1風1
呪属性のマナを3つ発生させる。また、この発動タイミングではもうアムネシアは発動できない。
R「テトラポッド」風1水1
防御力+1、さらに自分の次のリアクションフェイズでの防御力に+2する。
R「ファイアウォール」火1闇1
防御力+1、さらに自分の前方1マスにいるオブジェクトに1点のダメージを与える。
R「デモンズナックル」風1闇1
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
R「ビートディフェンス」光1闇1
防御力+2、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
A「ヴァリアブルハーツ」火1風1水1
攻撃力+4、さらに対象と対象の前後左右1マス以内の味方以外のオブジェクトを対象に追加する。
A「インフェルノドライブ」火1水1闇1
攻撃力+4、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
A「レジストスパイラル」風2水1
攻撃力+3、さらに対象の持つグッドステータスを1つ消去する。
C「ナイトメア」呪1水1闇1
攻撃力+4、さらに自分にグッドステータス:浄化レベル2とグッドステータス:興奮レベル2とグッドステータス:鼓舞レベル2を与える。
C「ヴィクティム」呪1火1光1
攻撃力+5、さらに対象1人に与えたダメージ分、自分のTPを回復する。
R「ダイヤモンドビット」水2光1
防御力+4、さらに味方1人の防御力をこのシーン中+2する。
A「サブリメイション」水3火1
攻撃力+7、さらに対象にバッドステータス:氷結レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。
A「スーパーノヴァ」火3闇1
攻撃力+8、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
A「ディレクトオブオーバーロード」闇5
攻撃力+12、さらに味方全員にグッドステータス:興奮レベル3を与え、味方全員が受けているグッドステータスのレベルを全て3上げる。

中間戦闘エネミーシート
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1RVnH8IFOPJkZU9MkeOjJAM5fnSZjZIyhjzzdgRv5eZQ/edit?usp=sharing

最終戦闘ボスデータ
「【本の蟲】ベルトラン・コンティ」 
主体属性:火・光・闇 クラス:クリーチャー 大魔法:アカシック・レコード(地球の記憶)、ヴァイス・ヴァーサ(逆説的真理)、デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)

※ヴァイス・ヴァーサ(逆説的真理)、デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)はどちらか片方だけ使用してください。これはプレイヤーの所持大魔法と数を同じにするためです。

能力値「アクション:7」「リアクション:4」「リベラル:4」

特技
「ヌーヴォー・ロマン」消費TP3 種別A
自分の受けているバッドステータスを1つ回復する。
「ファブリオー」消費TP4 種別A
敵全員の次のアクションフェイズの発動ダイス数に-1する。
「メモワール」消費TP4 種別R
自分がこの戦闘中に得たグッドステータスの中から1つを(当時得たレベル)で得る。

アイテム
「魔術の真理(強化グリモワール、ただし発動体の効果なし)」攻5 防2 HP79 TP40 SS5 移動1 このクリーチャーは1×1マスのオブジェクトである。

魔法
「オリジン」「アイリス」「カース」
A「スチームカーテン」火1水1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の左前、前、右前に変更し、対象にバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
A「アイスボール」水1闇1
攻撃力+1、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
A「ジャイロストライク」火1風1
攻撃力+2、さらに1マス移動することができる。
A「ファイアボール」火1闇1
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「アンビヴァレンス」光1闇1
攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
R「ヒートマイン」火1地1
防御力+1、さらにこのリアクションフェイズ終了後、魔法攻撃の発動者のいるマスを地形:溶岩レベル1に変更する。
R「デモンズナックル」風1闇1
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
R「ブラックバリア」闇2
防御力+3、また、敵の攻撃に闇属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1
A「インフェルノドライブ」火1水1闇1
攻撃力+4、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
A「ブラッドバーン」火2闇1
攻撃力+4、さらに攻撃範囲に自分の後方3マス、左後、右後を追加する。
A「デビルズウイング」闇2風1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の左右1マスに変更し、自分にグッドステータス:飛行レベル1を与える。
C「カルネージ」呪1風1地1
攻撃力+4、さらに戦闘空間上のオブジェクトを2つまで選び、戦闘空間の好きなマスに移動させる。
C「ユーサネイジア」呪1地1光1
攻撃力+4、さらに自分のいるマスを地形:聖域レベル-2に変更し、自分にグッドステータス:飛行レベル1を与える。
R「アルティメイタム」火1水1闇1
防御力+3、さらに魔法攻撃の発動者にバッドステータス:毒レベル2を与え、自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
R「ムーンライトイグニス」火2光1
防御力+4、さらに味方1人のHPを3点回復し、魔法攻撃の発動者に2点のダメージを与える。
R「スローリーファング」風2闇1
防御力+3、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル2を与える。
A「ホワイトナイツ」火3光1
攻撃力+8、さらに味方全員のHPとTPをそれぞれ5点ずつ回復する。
A「シューティングスター」光3火1
攻撃力+7、さらに攻撃範囲に戦闘空間の好きな5マスを追加し、攻撃範囲内に味方が居た場合、攻撃力をその味方の数×3点上げる。
C「アセンション」呪3風1
攻撃力+11、さらに戦闘空間の好きなオブジェクトを好きな数だけ自分の周囲全方位1マスの好きなマスに移動させ、攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
A「ヴァーミリオンコスモス」火5
攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル3を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。

最終戦闘エネミーシート
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1VHNNOkbqFs-keO5ZPKawiQnVh9TME6DV1bHe92wZcUc/edit?usp=sharing

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