シナリオ「哲人王の眼(フィロソフィア・アイズ)」

魔法学園RPGハーベスト
シナリオ「哲人王の眼」
推奨人数 3人
推奨時間 5~6時間
推奨リベラルアーツ ルクス、フロート、ステルス、アンロック

今回予告

才能とはなんだ。

ある人は、生きるために必要なものだと言った。

ある人は、受け継がれていくものだと言った。

「……僕は、いらないものだと思う。」

魔法学園RPGハーベスト 「哲人王の眼」 

才能だけが全てじゃない。

シナリオハンドアウト

PC1 コネクション:ルマイド・ボーラー 推奨関係:友人、先輩 

君は、カース特別対策委員に所属する学生だ。君には同じくカース特別対策委員会に所属している『ルマイド・ボーラー』という友達がいる。イマヌエル・カント先生に呼び出され、ルマイドの姿が見られていないことを知る。事件に巻き込まれたのではないか。友人の身を案じ、君は事件に足を踏み入れる──

指定:邪眼魔導学科

PC2 コネクション:ヴェルス・ラグナウト 推奨関係:友人、知り合い 

君は、魔法学園ハーベストの邪眼魔導学科に通う学生だ。最近は2ヶ月ほど前に、「ルマイド・ボーラーを知らないか」と声をかけてきた『ヴェルス・ラグナウト』という生徒と仲がいい。2人で昼食をとっている時、君がヴェルスに最近ルマイドを見かけないと伝えると、彼は顔色を変えて──

推奨:邪眼魔導学科

PC3 コネクション:ライフィア・ボーラー 推奨関係:友人、後輩 

君は魔法学園ハーベストに通う学生だ。君には『ライフィア・ボーラー』という友人がいる。普段は自分から動くことが無い彼だが、最近は講師たちや見知らぬ生徒に声をかけている。どういう事か本人に聞いてみると、彼の従兄弟が暫く家に帰っていないらしい。珍しく助けを求めた彼のため、君はライフィアと共に事件を調べ始める──

推奨:邪眼魔導学科

【GM情報】 

邪眼魔導学科でリアクション型(いわゆる盾)を作る場合は、経験点を15点配布してください。

ルマイド・ボーラー

邪眼魔導学科に通う男子生徒。Aランクに名を連ねる成績優秀者。遺伝で邪眼が開花している。邪眼をつかう者しか家系におらず、成績が優秀であることしか求められていないため、家族があまり好きではない。猫を催したマスカレイドマスクを常に身に着けており、表情がよくわからない。だが、雰囲気や喋り方から好青年と感じられる。ヴェルス・ラグナウトとは生き別れの兄弟。両親にしつこく聞き出したため、ヴェルスが弟であることを知っている。弟であるヴェルスを心配して、ちょくちょく授業を見に行っていたようだ。

ヴェルス・ラグナウト

札魔導学科に通う男子生徒。自分に自信を持っていない。というのも、幼い頃、「邪眼が開花しなかった」「才能がない」などと言われ捨てられた経歴があるためである。親や兄弟の顔と名前は覚えていないが、そういわれたことだけは鮮明に覚えている。成績優秀者の証である月下舞闘会に出場することを目標としている。常にマスカレイドマスクを身に着けており、表情はよくわからないが、溢れ出る人懐っこさで愛されキャラの地位を確立している。ルマイド・ボーラーとは生き別れの兄弟。ルマイドが兄であるかどうか確信が持てておらず、ルマイドが本当に兄であるかどうか調べている。

ライフィア・ボーラー

邪眼魔導学科に通う男子生徒。あまり人と関わるタイプではない。顔が端正なため、女子生徒からの人気が高い。また、成績は筆記、実技共に優秀だ。ルマイドと同じAランク。模造品であり、邪眼の家系を守るために作られた。「人間よりも人間らしくあること」「優秀な存在であること」を所有者から命じられている。ルマイド・ボーラーの従兄弟にあたり、ルマイドを「兄様」と呼び敬愛している。 また、ただ優秀なだけではなく、ルマイドのように友のために魔法を使う存在になりたいと強く思っている。

オープニングフェイズ

シーン1 PC1
これは、一週間前の出来事。講義終了のベルが鳴る。君はようやく今日の講義を全て終えた。動かさなかった体で伸びをして、帰る準備をしていると、友人であるルマイドに声をかけられる。彼はいつも通りマスカレードマスクをしているため表情はわからないものの、いつもと変わらず爽やかな様子で話しかけてくる。
「やぁ、PC1。講義お疲れ様」
「それはそうと、今日の夕方空いてるかい?」
「いやぁ、行きたい喫茶店があるんだけど。僕一人じゃ行きにくくて」

彼はそういうと、恥ずかしそうに頬をかく。
「一緒に行ってくれないかな?」
「ほんとに?ありがとう。それじゃあ16時に正門で集合しよう」

時刻16時半。ルマイドに連れられて、ハーベスト郊外のおしゃれな喫茶店に足を運んでいた。カントリー調でまとめられたおしゃれな内装。女性客が比較的多めで、男性客はあまり見られない。ルマイドは席に案内されると、きょろきょろと店内を見渡してから、君に微笑んでこう言った。

「いい場所だね。ずっと居たいくらい」
「あ、そうだ。お礼に何か一品奢るよ」
「あんまり高いものは選ばないでくれよ?」

すこし困ったような笑みを浮かべて、彼はメニューに視線を落とす。お互いの注文が決まればルマイドが店員を呼ぶ。

「ご注文お決まりですか?」
「僕はフォカッチャのAセットで。PC1は?」
「以上で、お願いします」
「かしこまりました、少々お待ちください。」
注文を取り終えた店員は、それを伝えるために厨房へと戻っていく。見届けたルマイドは、「楽しみだね」と微笑んで言った。暫くして注文した品が持ってこられる。目の前に置かれた料理はどれもおいしそうで、思わずお腹がなってしまいそうだ。

「早く食べよう。いただきます」

普段は落ち着いている彼が、君をせかすように言って先に食べ始める。そして、幸せそうに顔を綻ばせた。

シーン2 マスターシーン

そこは、黒き森の中。

一人の青年が、黒き森を歩き回っている。 とある事件の犯人だと思わしき人物の目撃情報が黒き森であったためだ。足元はぬかるんでいて、歩きにくそうだ。それでも休まずに探し続けているのは、かならず解決しなければ、という意志があるからだろう。

「……なかなかいないな」

苦しそうな表情を浮かべながら独り言ちた。 どれだけ歩いても、どれだけ歩いても、人どころかクリーチャーの気配すら感じない。不信感を覚えながらも、黒き森で捜索を続ける。

「このあたりのはずなのに……っ!?」

また独り言ちた瞬間、何かの気配を感じ取り身震いした。やばい、と直感するほどの気配。素早く後ろを振り返ると、人型の何かが。しかし、それは黒いローブを身にまとい、深くフードを被っているため、見た目がわからない。体格から、なんとなく男だということは察することができるだろう。人型は唸るような声で言葉を発する。

「……お前がルマイド・ボーラーか」 
「それがどうした」 

「……利用させてもらう」

「なにをするつもりだ!?」

「……お前に言う、義理はない」

その日を境に、彼を学園内で見かけるものはいなくなった。

シーン3 PC1

君はイマヌエル・カント先生に呼び出され、彼の研究室に来ていた。 扉をノックすると、「入っていいよ」と声が聞こえる。 彼は椅子に腰かけており、書物を持っている。何か読んでいた最中だったようだ。本を机の上に置くと、カント先生は君に声をかける。

「あぁ、よく来てくれたね。さあ座って」

「君は、ルマイド・ボーラーという生徒を知っているよね。君と同じ学科に彼なんだけど」

「ルマイドくんを見かけないんだ。たしか、一週間ほど前からかな」
そういうと、カント先生は不安そうな表情を浮かべ、言葉を続ける。 

「おかしな話だろう。最後の連絡は、とある事件を解決のために黒き森に行く、というものだ」 
「事件についてかい?あぁ、何故か邪眼魔導学科の生徒が行方不明になる、というものだ。」
「そうだね…PC1くんも、十分に危険な立ち位置ではある。でも、それはルマイドくんも同じだった。もしかしたら、事件に巻き込まれてしまったかもしれないね…。」

カント先生は少し考えた後、俯かせていた顔を上げ、君を見る。
「PC1くん。ルマイド君の代わりに、この事件を解決してみないかい?」
「他の学科の生徒に頼みたいところだが、生憎みんなカース事件の解決で出払ってしまっていてね。頼れるのが君しかいないんだ」

「ルマイドくんの捜索及び、事件の解決。依頼を受けてくれるかな」
「ありがとう。では、事件の詳細については、また後日話そう。」
カント先生は微笑みながらそう言うと、「私から君に伝えたいことは以上だ」と君に告げる。

シーン4 PC2

お昼時、いつも通り騒がしい食堂でご飯を食べようとしていた君は、誰かに話しかけられる。

「やぁPC2、隣失礼するよ」 
そう言って君の隣に座ったのは、最近仲のいいヴェルス・ラグナウトだ。彼は君が食べている食事を見ると、

「あ、PC2のご飯美味しそうだね。僕にも一口ちょうだい?」 
なんて冗談交じりに言う。PC2がやめてよ、なんていうと、「冗談だよ」と小さく微笑むだろう。

そんな他愛もない話をしてから、ヴェルスは神妙な面持ちで君に聞く。

「……ルマイド・ボーラー先輩は、最近どうかな」
もともと彼は、ルマイドのことを聞きに君に話しかけただけだった。PC2はあることを条件に、定期的にヴェルスにルマイドのことを教えている。 

(ルマイド・ボーラーを最近見ないことを伝えるように促してください)

 「え、見ないのかい……?どれくらい前から?最後はどこにいたとか、知らない?」 
彼は先ほどの朗らかな表情とは打って変わって、顔色を真っ青にする。こんなヴェルスを見るのは初めてで、相当困惑していることが推測される。

「……そう、か……。どうしよう……。」
君が心配の言葉をかけると、ヴェルスは頭(かぶり)を振って、 「あぁいや、気にしないでくれ。これは、僕の問題だから」 と言う。

そして、まだ食べ終えていない食事を返却口に持っていき、フラフラとした足取りで出口に向かっていった。


シーン5 PC3

君は、次の授業に向かうために廊下を歩いていると、ライフィアがアスタロト先生と話しているところが目に入った。

ライフィアはかなり焦っており、アスタロト先生はそれに困っている様子だ。

ライフィアが君を見つけると、小さく呟く。

「あ……」

「どうした、ライフィア。……あぁ、PC3か。そろそろ授業が始まるようだな、2人とも遅れないように」 
アスタロト先生がそういうと、ライフィアは我に返ったようにハッとなり、アスタロト先生に向かって頭を下げる。

「……あ、アスタロト先生、ご迷惑をおかけして、すみませんでした」

「いや、構わぬ。そのような事があれば、普段は冷静なお前も焦ってしまうのは当然だろう。」

「はい……ありがとうございます……」 
ライフィアがそう言ったのを確認すれば、アスタロト先生は魔法でどこかへと移動していった。ライフィアは頭を上げて、君を見た。彼は至極悲しそうな、不安そうな表情を浮かべている。

「……ごめんね、PC3。変なところ見せちゃって」

「……悲しいことがあったんだ。それを解決するために、柄にもないことを、頑張っているのだけど……」

「なかなか上手くいかなくて。その、君さえ良ければ……手伝ってくれないかな」
いつも一人で行動することが多いライフィアから突然頼られて、君は少し驚くだろう。いくら仲がいいといっても、君はライフィアから頼られたことは今まで一度もなかったのだ。

「ありがとう。とても、心強いよ。」

君が承諾すると、ライフィアはとても嬉しそうに微笑む。

「それじゃあ、もうすぐ授業が始まるし……授業が終わったら、食堂で、また会おう。」

「本当にありがとう、PC3」

シーン6 PC3

授業が終わり、食堂に向かうと、そこには既にライフィアの姿があった。きみがライフィアに声をかけると、ぱあっと輝いた笑顔を浮かべた。

「PC3、待ってたよ。」

「じゃあ早速、話そうと思う。えっと……僕の兄様のことは……しってる……?」 
ライフィアは、君におずおずと尋ねる。

(知らなかった場合) 「えっとね、正確には本物の兄様じゃないんだ。従兄弟なんだけど。ルマイド・ボーラーっていう、邪眼魔導学科の先輩だよ」 

「それでね、兄様が最近……お家に帰っていないらしいんだ。」 
そういうと、ライフィアは俯いた。表情は見えないが、声がたしかに震えていた。

「兄様は、とっても真面目で、毎日18時には家に帰るようにしてるんだよ。……叔父さんが厳しいのもあるだろうけど」

「おかしいでしょ?僕、兄様が心配で……いろんな先生や、邪眼魔導学科の先輩たちに聞いてるんだけど、なかなか情報が集まらなくて」 
ライフィアはここで一度言葉を切る。少し間をおいてから、決心したように顔を上げ、君を見つめる。

「僕は、兄様に関する情報を、集めたいと思ってて。」

「今から、先輩たちに話を聞きに行くから、一緒に来て欲しいな。」

シーン7 PC1,3

事件の解決は1人では危ないだろうから、だれか頼りになる人を2人くらいさそって事件を解決してみてはどうだろう、とカント先生に言われたPC1は、とりあえず知り合いのもとを片っ端から尋ねてみたが、全員から断られてしまった。 どうしようか途方に暮れていた時、見知らぬ少年たちから声をかけられる。 

「……あの、すみません。PC1先輩、ですか?」 
そちらを見ると、黒髪に白色の瞳をした少年と、(PC3の容姿を簡単に)がいた。

「いきなり声をかけてすみません……。僕はライフィア・ボーラーです」 
少年は丁寧に頭を下げると、軽く自己紹介をする。
(PC1とPC3にも自己紹介してもらってください)

「兄様を……ルマイド・ボーラーを、知りませんか」 
君が知っている、と答えると、ライフィアは分かりやすく表情を明るくさせる。

「え、本当ですか……!詳しく話を聞いてもいいですか?」

「そう、ですか……1週間も学園に……。」 
現状を聴けば、また落ち込む。PC1は、ライフィアが素直な少年であることがわかるだろう。

「最後の連絡は、黒き森に向かう、というものなんですね……。」 
(PC1がルマイドとライフィアの関係を聞いてきた場合)「……僕と、ルマイド兄様は従兄弟に当たります。最近、家に帰っていないと聞いて……兄様を……探しているんです……」

「情報を、ありがとうございました」 
ライフィアは丁寧に頭を下げると、PC3に帰る旨を伝える。

(ライフィアとPC3を誘うよう促してください) 
誘われると、ライフィアは驚いたのだろう、目を丸くさせた。

「えっ?僕たちが、ですか……?」 
ライフィアは、暫し考え込む。それから、PC3を見て、言葉を紡ぎだす。

「……PC3。僕は、PC1先輩に、協力したい。」

「だって、PC1先輩は兄様と仲が良いいって……。それに、兄様のことも探しているし、学校から公式に依頼を受けているし……」

「……僕は、ひとりで勝手に集めてただけだから……。」 
そこまで言ってから、ライフィアは君をしっかりと見つめる。

「PC3、一緒にきて……?」

「えへへ、ありがとう。えっと、それじゃあ……PC1先輩、よろしくお願いします」
ライフィアは、ふわりとかわいらしい笑顔を浮かべて、そう言った。


シーン8 PC2

ヴェルスに『ルマイドがいなくなった』と伝えた次の日。君はヴェルスに呼び出された。(場所はどこでもいいです) 
君が指定された場所に行くと、先にヴェルスが待っていた。彼は君に気づくと申し訳なさそうな雰囲気で君に近づく。
「……やぁ、急に呼び出して悪かったね。昨日のことを謝ろうと思って」 
「途中で帰ってごめんね。すこし動揺してしまって」 
そこまで言って、大きくため息をついた。だいぶ精神的にキているようだ。
「……血の気が引いたんだ、ルマイド先輩がいなくなったって聞いて、ゾッとして……本当にごめん」 
「僕と彼は、全く関係のない他人じゃない……と思うんだ。まだ確定段階ではないから、断言できないけれど」 
額に手を当て、前髪をぐしゃりとかきあげる。額には汗が浮かんでいる。

「僕は、自分を産んだ親を知らない。兄弟がいたかも分からなくて、それを知るために色々と調べてるんだ」
「ルマイド先輩が僕のお兄さんかもしれなくてね。彼に直接会って、いろいろと話したいことがあったんだけど……」

「……どうして、こんなことになったんだろうね。」

またため息をつく。こんなに弱っているヴェルスを見るのは初めてで、君は心配の情が生まれるだろう。

「……あの事件に巻き込まれたの、かな」 (PC2は邪眼魔導の生徒が行方不明になる事件を知っていていいです) 

「どうしよう……だ、大丈夫なのかな。助けに行かないと!」 
「でも今のままじゃ何も分からないし……。どうしたらいいかな……」 
彼は顔を青くして、焦りながら言う。
「……僕一人じゃ何も出来ないんだ。自分や、仲間を守ることしか出来ないから」 
「PC2、君の力を貸してくれないか。…助けて欲しいんだ」 
君の手を取って、君に縋るように言葉を紡ぐ。

「……ありがとう。君がいるなら心強いな。」


シーン9 PC2
君はヴェルスと共に、邪眼魔導学科の主任講師であるアスタロト先生の元を訪れた。 もしかしたら事件について、何か知っているかもしれないと思ったからだ。 君たちがアスタロト先生の研究室の扉を叩くと、「入っていいぞ」と声が聞こえたと同時に独りでに扉が開く。

「失礼します」
ヴェルスが先に入り、君が隣に並ぶと、彼は軽く頭を下げる。アスタロト先生は読んでいた資料から顔上げ、君たちに視線を向ける。
「PC2と……君は…」 
(PC2が紹介しない場合) 「僕はヴェルス・ラグナウトです。」 
「……そうか、ヴェルスか。一体何の用だ?」 
「……最近、邪眼魔導学科の生徒が、行方不明になっている事件について、なにか知っていることがないかと思いまして」 
そう聞くと、アスタロト先生は指を口元に近づけ、考えるしぐさをする。

「……ふむ、その事件か。」 
「私があまり知っていることは無いな。PC1、ライフィア・ボーラーという2人の生徒のほうが詳しいと思うぞ。事件の解決に向けて、いろいろと調べているようだからな」 
それを聞くと、ヴェルスはハッとした表情になる。すこしでも情報が見つかって嬉しいのだろう。
「そうですか…!ありがとう、ございます。」 
「構わぬ。……無事、兄を見つけられるといいな」 

「はい。……って、え?何故アスタロト先生がそれを知って……」 
アスタロト先生が知らないはずの情報を言われ、驚愕し、アスタロト先生に詰め寄ろうとする。しかし、先生は君たちから視線を外し、資料に戻す。
「用が済んだのなら早く出ていけ。生憎、暇では無いのでな」 
「は、はい。ありがとうございました」
そう言われると、ヴェルスは頭を下げ、慌てて部屋を出ていく。すると、また扉が独りでに閉じる。しばしの沈黙が流れてから、ヴェルスが口が開く。

 「……ねぇ、PC2。アスタロト先生は、どうしてルマイド先輩が僕の兄かもしれないことを知っていたんだろう……?」 
「そうだね、先生だから知ってたのかもね」 
ふわり、とやわらかく微笑むと、君に手を差し伸べる。
「それじゃあ、PC1さんとライフィア・ボーラーさんを探しに行こう」


シーン10 全員(シーン7の続き)
PC2とヴェルスがPC1とライフィアを探していろいろな人に聞いて回る。しばらくすると、「つい先ほどあの辺の廊下で見た」という生徒が現れる。言われた場所に向かうと、そこにはPC1、ライフィア、PC3の姿があった。
「すみません。えっと…PC1さんとライフィアくん、かな?」
「はい。あの、僕達になんのようでしょうか……?」 
「あぁ、すこし聞きたいことがあって。」
「聞きたいこと?なんでしょう?」
「ルマイド・ボーラー先輩について、何か知っていることはないかな。今、諸事情合って彼を探しているんだけれど…」 

ヴェルスは相手に不信感を覚えられないように、できるだけ明るく、しかしどこか悲しみを含んだ声色で言う。するとライフィアは悲しそうな表情を浮かべ、俯く。

「……兄様、ですか」

 「兄様?君はルマイド先輩の弟なのかい?」 

兄様。その言葉に首をかしげる。それもそうだろう、ルマイドの弟はヴェルスかもしれないのだから。まぁ、本当に弟かもしれない。

「いえ……僕は、ただの従兄弟です。ヴェルス先輩も、兄様を探しているんですか?」

ライフィアはそう答える。ヴェルスは安心したように小さく息を吐けば、ライフィアの問い掛けに答える。

「あぁ。個人で、だけどね。……もし良ければ、2人に彼について色々と教えて欲しいのだけど……」 
「わかりました。僕が、知っている範囲で、兄様の事をお伝えします。」 
「ありがとう。助かるよ」 

ライフィアが頷いてYESの意を示すと、ヴェルスは柔らかく微笑む。それから、ライフィアはヴェルスとPC2を交互に見て、こう言う。
「その代わりに、僕からも、お二人にお願いがあります」 

「なにかな?」

ヴェルスが首をかしげると、まっすぐと君たちを見る。それは、覚悟を決めたようにもみえる。そして、少しの間をおいてから、言葉を紡ぐ。

「……僕達と行動しませんか。2人よりも、人数が多い方が、いいと思います」 
「……いいのかい?」 
「もちろん、です。PC1先輩も、いい、ですか?」 
「……ありがとう。ではお言葉に甘えて。これからよろしくね」

ヴェルスとライフィアは、お互いに微笑むと、握手を交わした。


シーン11  情報収集

1、行方不明の生徒について 
1ヶ月前から邪眼魔導学科の生徒が攫われている。いずれもBランク以上の生徒だが、年齢や性別に統一性が無く、何故邪眼魔導学科の生徒が狙われているかは今のところ分かっていない。PC1やライフィアは、攫われる可能性が高い生徒の一人である。

2、ルマイド・ボーラー について 
邪眼魔導学科に通う男子生徒。Aランクに名を連ねる成績優秀者。邪眼になった理由や家族があまり好きではない。猫を催したマスカレイドマスクを常に身に着けており、表情はよくわからないが、雰囲気や喋り方から好青年と感じられる。また、一週間前から消息が不明である。

3、犯行現場について 
時間に統一性は無いが、黒き森にて犯行が毎回行われているようだ。この事から、黒き森で捜索をするのが最善だと思われる。この情報を開示すると、黒き森で捜索が行えるようになる。

シーン12

君たちは犯行現場となっている、黒き森へと足を運んでいた。黒き森は不気味な雰囲気で君たちを出迎える。風が吹けば葉と葉がこすれあい、大きなざわめきが生まれる。今日は風が強いようで、木々のざわめきに途切れがない。

「…さて。犯行現場となった黒き森まできたけれど…」

「どうやって、探しましょう?」

仲間をぐるりと見渡して、ヴェルスが言う。それに続くようにライフィアも言葉を続ける。

「まぁ、二手に分かれて探すのが最善だろうね」

そういうと、ヴェルスはメモ帳とペンを取り出す。それから縦に5本の線を引き、隣り合わせになった線と線を、横線でつないでいく。あみだくじだ。ライフィアはそれを見たことがないのか、紙を覗き込む。

「それは…?」

「あぁ、あみだくじだよ。…よし、できあがり」

それぞれの縦線の一番下に1と2をランダムに書いていき、数字を隠すように紙を折れば、完成したそれを君たちに見せる。そして君たちに、「さぁ選んで」と言っていく。

君たちが選び終えると、ルマイドはあみだくじの結果を伝える。

「僕とライフィアくん、PC1とPC2とPC3で別れて探そうか。…よろしくね、ライフィアくん」

「はい、よろしくお願いします、ヴェルスさん」

(ここでPC間の自己紹介を行ってもらってください)

お互いに連絡先を交換して、君たちは黒き森を捜索することになる。しかし、君たちがいくら探しても、クリーチャーの姿すらも見えないことに不信感を覚えるだろう。

向こうから何も連絡がないし、とりあえずまだ探していると、南方面からガサガサと激しい音が聞こえる。そして、その方向からライフィアをかかえた全身黒ずくめの人物が現れ、続けてヴェルスが飛び出てくる。

「PCたち!?ここにいたのか!」

「一緒にライフィアを助けてくれないか!?あいつに連れ去られてしまう前に…!」

「せ、せんぱい…!後ろ、クリーチャーが…!」
ライフィアに言われヴェルスが振り返ると、大型のクリーチャーが一体、忍び寄ってくることに気付く。ヴェルスは舌打ちをすると、君たちを見て叫んだ。
「ライフィアくんを頼む!」

(ここでは黒ずくめの男はしゃべりません。何を言われても返答しないでください。何かしらの仕草は大丈夫です。)

中間戦闘 黒ずくめの人物

黒ずくめの人物の発動体を破壊できる寸前までいったところで、相手は魔法陣を描き、ライフィアと共にどこかへと消え去ってしまう。
(黒ずくめの男の体力が50~70になったあたりで戦闘を切り上げてください)

シーン13

「こっちは大丈夫だ!そっちは…!?」
戦闘が終わったのか、少しボロボロになった状態で君たちのもとへ駆け寄るヴェルス。

「そう、か…。連れ去られて…」

ライフィアが連れ去られたことを知り、俯く。そう言った彼の声は少し震えている。その震えは、悔しさからくるものか、悲しみからくるものか、分からない。
「また一つ、事件を解決しなくちゃいけない理由が増えたね。」
ヴェルスは、そう言って顔を上げた。口元にはこわばったような笑みが浮かべられている。
「とりあえず、一旦学園に戻って情報を整理しよう。」


シーン14 情報収集
1、黒ずくめの男について
ハーベスト内の情報をいくら探しても、なにも分からなかった。だが、人脈の広いヴェルスにより、「黒き森にある古びた洋館で見た人がいる」という情報を入手することができた。

2、行方不明の生徒について 
君たちが黒き森で探索をしている間にも、2人行方不明になった生徒がいるようだ。そのうちの一人が、ライフィア・ボーラーである。この情報を開示すると、「情報3ライフィア・ボーラー」について調べられるようになる。

3、ライフィア・ボーラー

邪眼魔導学科に通う男子生徒。あまり人と関わるタイプではない。顔が端正なため、女子生徒からの人気が高い。また、成績は筆記、実技共に優秀だ。ルマイドと同じAランクである。ルマイド・ボーラーの従兄弟にあたり、ルマイドを「兄様」と呼び敬愛している。 


シーン15
君たちは、この事件を解決するため、もう一度黒き森へと来ていた。相変わらず不気味な雰囲気を漂わせている。
「行こう」
ヴェルスがそういったのを合図に、君たちは黒き森へ足を踏み入れ、進んでいく。
やはりこの間と同じで、クリーチャーの気配が全くしない。まるで誰かに操られているようにさえ感じるだろう。
サクサクと、君たちが落ち葉を踏む音と、風に吹かれて葉っぱが擦れ合う音しか聞こえない。沈黙に耐えかねたのか、ヴェルスが口を開く。
「…不気味なくらい何もないね」
「もしかしたらクリーチャーは操られているのかな…」
「そういえば、前来た時もクリーチャーの気配を感じなかったよね…」
「この事件と、何か関係しているのかな」
そんな話をしながら、君たちは目的地である洋館に近づいていく。そして、君たちは、近づくにつれて、少しの恐ろしさを感じるだろう。
それは、まるで君たちに「近づくな」と言うように。じわりじわりと恐怖を与えていく。恐怖の対象がわからないまま、確実に洋館との距離は縮まっていく。

シーン16 クルドサック
1、闇の植物 
突破方法:ルクス 
ペナルティ:3点のダメージ

2、毒霧 

突破方法:フロート 

ペナルティ:バットステータス:毒レベル2

3、謎の恐怖
突破方法:リベラルアーツ成功
ペナルティ:バッドステータス:1d3を振って選択。いずれもLv1
【バッドステータス】
1、「混乱」 Lvラウンドの間、魔法攻撃の対象に味方1人を追加しなければならない。また、このバッドステータスの効果によって、自分自身を対象に選ぶこともできる。

2、「沈黙」 Lvラウンドの間、1レベル魔法が発動できない。

3、「狼狽」 Lvラウンドの間、攻撃範囲を追加および変更できない。
↑CoCのSAN値チェックみたいな感じです


4、洋館への侵入
突破方法:ステルス、アンロック

ペナルティ:3点のダメージ

シーン17
訳の分からない恐怖をなんとか乗り越え、君たちは洋館の内部に侵入することに成功する。洋館の中は明かりがなく、真っ暗だ、辛うじて自分の足元と周りにいる仲間の姿は見えるが、その先がなにもわからない。どうすればいいのか君たちが迷っていると足音が聞こえてきた。そして、それは一人ではなく複数のもの。
「…誰だ」
「…先日の、貴様らか。何を、しに来た」
「…捕まえたこいつらは返さん。」
「理由は、言わぬ」
「奪おうとするなら、追い返すまで」

急に辺りが明るくなる。そこにいたのは、黒ずくめの男と、ライフィア、そしてルマイドだ。それを見た瞬間、ヴェルスは何かがはじけたように声を荒げた。
(この時のルマイドとライフィアは男に作られたオブジェクトなので、何を言われても反応しません。状態としては、若干俯いており、目に光はありません。顔色も悪いです)

「貴様、二人に何をした!」
ヴェルスや君たちの呼びかけには応じない。黒ずくめの男が合図をすれば、二人は強力な魔法(ルマイドはカオビバ、ライフィアはカディコ)を放ってくる。ヴェルスが君たちをかばってその攻撃を受ける。うまく防御できたようで、傷はあまりついていない。

「くそ…!僕はあの二人の相手をする、だから君たちはあいつを…!」
ヴェルスが君たちをかばってその攻撃を受ける。うまく防御できたようで、傷はあまりついていない。
「…頼んだよ、絶対に、倒してくれ」

そういうと、ヴェルスは二人と戦闘を始める。男はそちらを一瞥すると、鼻で笑う。そして君たちに向かって言う。

「…貴様ら3人が集まったとて、私を倒せまい」

「力の差を、思い知るといい」

最終戦闘 黒ずくめの男

シーン18

「馬鹿な…そんな、はずは…」

苦しそうに、男がもがきながら言う。

「私は…私はただ…力を…求めただけ…」

「違う、才能が、欲しかった、それだけなのに…!」

「クリーチャーも、人間も…!意のままに、操れたはずだったのに…!」

「こんな、こんなはずは…!」

「その、その力を、寄越せ…!」

男はそう言い終わる前に、PC1(他に邪眼魔導のPCがいればそのPCにも)に向かって、黒い何かを放つ。ヴェルスが間に入り、ヴィクトリーホープを発動させそれを無効化する。

「なぜだ、なぜなんだ…!ぐっ、ああああぁぁ…!!」

黒ずくめの男の男がそういうと、黒いもやが彼を包む。そして、更なる姿へと昇華しようとする。
(ここでPCに大魔法をルマイドとライフィアに対して使うように促してください)
PCの詳しいRPがない場合は「澄んだ紫の光がルマイドとライフィアを包む。そして、二人はPCに操られてハーベストムーンを男に向かって放つ。輝かしい月の光が降り注ぐ。その光は、黒いもやを突き抜けて男に刺さる。」としてください。
発動体がないまま魔法を食らってしまった男は、そのまま黒いもやに包まれて消えていった。それと同時に、PCが操っていたはずのルマイドとライフィアも黒い靄となって消え去る。

「倒せたのか…!良かった。ありがとう、三人とも」

「…二人は消えてしまった。偶像だったんだね。」

「きっとこの屋敷のどこかに閉じ込められているだろうから…探しに行こう」

そうして君たちが洋館を探索すると、地下室に閉じ込められているたくさん生徒を見つける。その中には、もちろんライフィアとルマイドの姿もあった。二人の姿を見た瞬間に、ヴェルスは二人のほうに駆け寄る。

「ライフィアくん!ルマイド先輩…!」
「ヴェルス先輩!PC3…!助けに来てくれたんだね、ありがとう…!」
ライフィアは君たちの姿を見ると、不安そうだった表情を、輝いた表情に変える。ルマイドも、PC1を見ると表情を和らげ、安心したようにPC1に話しかける。

「…PC1、来てくれてありがとう。」

それから、ヴェルスのほうに向き直り、ひどく優しい表情と声で、言葉を紡ぐ。

「…ヴェルスも。ありがとう、僕のかわいい弟」

「ルマイド…兄さん…。兄弟なのは、本当だったんだね」

「ふふ、ここまで似ていて兄弟じゃないほうが不思議だろ?」

「…それもそうだね」

二人は、ふふ、と笑い合う。そして各々の友のところへとかけていく。

こうして、この事件は解決したのであった。

エンディング シーン19 全員
PCのうちの誰かが学園に連絡したのだろう。カース特別対策委員会の生徒が数人やってきて、地下室に閉じ込められていた生徒たちの体調を診ている。健診を終えたルマイドとライフィアが、PCたちのところへやって来る。
「体調に異常はないってさ。健康体だって」
「閉じ込められていた日数が少なかったおかげですね」
ルマイドとライフィアは、何事もなかったかのような朗らかな表情をしている。
二人に「なにかひどいことをされなかったか」と問い詰めても、二人とも「特に何もされてないよ」と言うだけだ。
すると、ライフィアがおもむろにこてん、と首を傾げる。
「でも不思議だったね。どうして僕たちを攫ったんだろう…」
「さぁ…どうしてだろうね。よくわからないな…」
ルマイドも一緒になって考える。けれど、君たちは正解らしき答えを導けないでいるだろう。
それから、他愛もない話をしていると、全員分の診察が終わったと声がかかる。そろそろ帰るか、と全員が話を切り上げたとき、ヴェルスはルマイドに近づいて、問いかける。
「そういえば、アスタロト先生が僕と兄さんが兄弟ってことを知ってたんだけど…どうしてか知ってる?」
「あぁ、それか」
ルマイドは思い出したようにいうと、いたずらっぽく笑う。

「僕が言った」
「勝手に言ったの!?」
「アスタロト先生に『何故札魔導の授業を見に行っているのだ…』なんて言われたらいうしかないだろ…」
「…あぁ、なるほどね」

個別エンディング
シーン20 PC3
ライフィアと話すシーンを想定

シーン21 PC2
ヴェルスと話すシーンを想定

シーン22 PC1
ルマイドと話すシーンを想定


【シーン23について】

死後の世界について、自己解釈が混ざっています。苦手な方もいるかもしれませんが、黒ずくめの男が何故そういった行動をするに至ったのかを伝えるために必要なシーンとなっております。
GMはシーン23に入る前に注意喚起を行ってください。

ラスト シーン23 マスターシーン

男は目覚めた。そこは真っ暗な世界だった。立っているとも、浮いているとも言えない「空間」に立っていた。そして、おもむろに手を伸ばし、何かをつかもうとした。その手は、何かをつかめたようにも、つかめなかったようにも感じられる。
孤独、という単語がぴったりそのまま当てはまるような空間だった。なにもない、自分以外誰もいない。安心するが、ほんの少しの恐怖を覚える。

「やあ」

突如、声が聞こえた。高く、幼い声。声がしたほうを見ると、少年がいた。
暗闇に溶けそうな漆黒の髪。黒と白のオッドアイ。小さな体に不似合いな、大きなローブ。そして、背中には殺気をまとった大鎌。
男は悲鳴を上げようとして、声が出せないことに気づいた。喉仏のあたりを触って、必死に声を出そうとしている男に向かって、少年が言葉を放つ。
「残念だけど、君はしゃべれない。だから、僕が一方的に話すだけになる。」

「…君、一体自分が何をしたか分かってる?」
少年は、男に歩み寄りながら子供に言い聞かすようにゆっくり話す。少年が近づくのを恐れてか、男は後ずさった。少年は構わずに続ける。

「別に、才能を欲しがるのはいいけどさぁ…誘拐と監禁はダメだろ。僕がいえる話じゃないかもだけど」

「いたいけな学生たちを攫って、地下牢に入れて。錬金術師の鍋がなかったらどうなってたことか。可哀想に」

少年はそういうと立ち止まり、大鎌をカバーからはずし、両手で持つ。男はそのしぐさにビクリと体を震わせる。少年は、続ける。
「攫った子たちには共通点があったね。たしか…成績が中の上以上で、邪眼が開花している、だっけ。」
「その子たちをかたどった…えーと、オブジェクト?を作って、そいつとクリーチャーを戦わせて、それであたかも自分がその力を手に入れたかのように振る舞って」

「いやさ、僕が言うのもあれだけど…趣味、悪いよな」
そして、男に当たらないように、ブン、と大きく大鎌を振った。男は驚いて腰を抜かす。少年は同情もせず、男の首元に、大鎌を近づける。

「未練があるのは重々承知してる。でもな」
「犯罪者は地獄行きだ」

そういうと、男の首を掻き切った。少年は懐からトランシーバーのような物を取り出すと、口元に近づけて発言した。

「もしもーし。こちら死神です。こちらの世界には不適切な死者がいたので地獄に送らせてもらいました。あとはそっちで煮るなり焼くなり好きにしてください。では」

少年はそう告げると勝手に通信を切る。そして、それを元あった場所にしまった。少年のそばに男はいない。きっと、地獄に送られてしまったのだろう。
少年は一つため息をつくと、どこかへと消えていった。

【シナリオの目的】

PC1 ルマイドの代わりに事件を解決し、行方不明になった生徒を救うこと。
PC2 ヴェルスと共にルマイドを救うこと。

PC3 ライフィアと共にルマイドを救うこと。

クリーチャー
黒ずくめの男
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1uBunZ4UbbVklEkbYKnwW6UIuILWlndGHC9fjmiguA_c/edit?usp=sharing

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com