シナリオ「呪血の囁き(クヴァシル・ブラッド)」

魔法学園RPGハーベスト
シナリオ「呪血の囁き」

トレーラー

妖精は、夢を見る。
誰かと共に生きる『普通』。

手を伸ばしても
蝕む呪いが邪魔をする。

誰も巻き込みたくないと
誰も殺したくないと願っても

呪われた血は君に囁く
――『全てを殺せ』と
魔法学園ハーベスト【呪血の囁き】
呪いの時間は、終わらない。

シナリオハンドアウト

HO1 謎の少年/少女(名称不明) コネクション:互いを大切だと思える関係。

君は魔導次元生まれのある村で生まれ育った。そんな、君はカースを体内に蓄積しやすい【妖精の蜜酒】別名フェアリーミードという体質であり、両親も周囲に広めないように教えられていた。 しかし、村の中では君がフェアリーミードという噂が出回っており、君と遊ぼうとする子供は極端に少なかった。 そんな君が今日も一人で村はずれのブルームというクリーチャーが住んでいる花畑にいるとそこに1人の少女/少年が君に声を掛けてきた。
※大魔法使用想定あり。

――事前情報――
貴方達の住む村には妖精の蜜酒は貴方にしか存在しません、
また、貴方の住む町では妖精の蜜酒はクヴァシルとなることが知られている為、貴方自身は避けられている状態にあります。
その力を制御するためにも、魔法学園ハーベストに入学するため魔法の練習を両親と共に行っています。
その為、最低限の力は使え、みんなの迷惑にならないように生活魔法に関してだけは特化しています。

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キャラ作成における注意点
・作成方法は問いませんが、シナリオ開始時、アクション、リアクション値を-1し、一般アイテム欄に【基礎魔法論Aの教科書】を記入してください。
・学科に関してはハーベストのものを使用してください。

・魔法習得時、ハーベストムーンを取得しないでください。

【シナリオ概要】
この物語は妖精の蜜酒がメインのシナリオです。
本シナリオ中、ブルームというクリーチャーが現れます。
彼の能力はカースを吸い取る力。妖精の蜜酒と大きく異なる点はクヴァシル化しないという一点である。そんな中、君はブルーム達と過ごしているところ謎の少年(NPC)で会うことになる。彼は普通の人間で、君は素性を隠しながら関わることになる。
【テーマ曲】Glow[keeno]
作成に当たって幾つかモチーフにしたところがあります。
なのて一応テーマ曲として据えさせてもらいました。

オープニングフェイズ

シーン1

黒き森ではない、別の森の中の花畑。君が足を踏み入れると周囲には妖精のような見た目のブルームというクリーチャーが貴方のもとに集まってきた。
彼らは思い思いに君の上で座ったり、君の周りをただくるくる回ったりしている。

君がそのように、彼らと遊んでいると突然、遠くのほうから何か、草木を掻き分けるような音が聞こえる。

そちらのほうを見ると、1人の少女/少年が木から半身だけ出して君を見ていた。

シーン2 
※RP開始※
NPCの設定
基本的に好奇心旺盛。クリーチャーに対しても分け隔てなく接することができる少年。
ここに来るのは初めてで、PCに様々の事を聞いてくることになるだろう。
尚、ここでは顔合わせでPCに対しては興味を持って接してくる。
NPC自体の詳細設定、性格などはPLの好きな物でも、GMの好きな物でも問わない。
但し、【化け物を目の前にしても友達だとわかるなら見捨てない】情に厚い、優しい人物であること。

自分たちの村に行くという約束を出来れば取り付けること
それが出来なければ、別の場所に行くなどでもOK!

NPCがここにいる理由は自由だけど、冒険してたらたどり着いたとかのほうかわかりやすいかもしれない。

一番重要な点
【NPCの笑顔の描写を行うこと!】
(後の演出が綺麗になる)

ある程度話したら今日は帰らせること。

※RP例(女)※
「・・・えっと、初めまして?」
「私?私は●●。っていうの。あ、別に怪しい存在じゃないよ!」
「えっ、てかこの子達なに!?可愛い!!」
「ねぇ、触ってもいいかな!かな!」
「ふへへ、この子達懐いてくれるといいなぁ。」
「君どこから来たの?名前は?」
「ふーん、そうなんだ。」
「ね!もしよかったら一緒に遊ばない?」
「ここであったのも何かの縁?って奴だろうし!」
「ん!約束ね!」
「へっへー、面白い場所見つけて新しい友達もできちゃった!今日は幸運だなぁ!」
「あ、でも、私そろそろ帰らなきゃ。ごめんね?」
「仕事から抜け出してきたばっかりだからさ。」
「またね!PC君!」

シーン3 
君が花畑から戻ってきたとき、村の人たちの声が風に乗って聞こえてくる。。
「なんであの子と遊んじゃダメなの?」
「あの子はカースっていうものをため込んでるからよ。」
「今はあんなふうだけど、いつか化け物みたいになって襲い掛かってくるのよ!」
「そうなんだ。怖いね、分かった。関わらないようにするよ!」
そんな無邪気な声、君に向けられたであろうその言葉は日常茶飯事のことである。
君はその言葉を振り払うように駆け足で家まで戻る。

シーン4 

家に帰らせて寝る。
両親の描写は任意でどうぞ。

夢の描写。マスターシーン。とにかく村を破壊させ、村から出たところでシーン終了
以下描写例。

君が気が付くと、何か焦げ臭いにおいがしたいような気がした。
そのまま周囲様子を確認すれば、そこには”君が殺した両親の死体”が転がっていた。
外を見てみれば、赤い空に炎上した君の村。
君が行った破壊と殺戮の結果。
君はその光景を見て”快感を覚えた”。
破壊することはなんと楽しいのか。
殺すことはなんと楽しいのか。
君の体を冷たく重いマナが覆うのを感じる。
その力を使い、逃げまどっている村人に対して発射する。
君を覆っていたマナは君の意思通り村人に飛んでいき、彼の体を跡形もなく消滅させた。
罪悪感を覚えることはなった。
ただ、快楽が君の体を支配していた。
別の村人に君は照準を合わせる。
君はマナを貯め、彼に発射する――。

そこで君は目覚めた。夢の内容は鮮明に覚えている。
あの気持ち悪い快感を嫌でも思い出してしまうだろう。

シーン5 いつも通りの平穏の日々。

君がいつものように花畑にたどり着くとそこには既にNPCがいた。
NPCは君が来るのを見ると嬉しそうに君に近寄ってくる。

RP開始
基本的に村に行くように誘導する。
行かない場合別の場所に行こうぜって感じで。

PCを餌付けすると尚よし。

※RP例(女)※
「おっ今日も来てたんだ。」
「やっほー、PC君!」
「今日?今日はね、お弁当作ってきたんだ!」
「へへー、これでもお料理はお母さんから教えてもらってるんだよ!」

固定イベント

森を移動しているとき、君は木の根に足をひっかけ転んでまう。君を支えるようにNPCは君に近づいてくる。

NPCとPCが近づいたら発生。
彼/彼女が君に近づく。
彼/彼女を近くで見ると、君は昨夜の夢を鮮明に思い出す。

誰かを殺すことが
何かを壊すことが快感だったあの夢を。

その言葉が聞こえると同時に視界が狭まる。
自分自分でなくなる。
どこかへ離れていく感覚。
狭くなっていく視界の中でとらえるのはNPC。
君の意思とは関係なく発動体に魔力を通す。
後数秒あれば、魔法が発動するといったところで。

「・・・おーい、どうしたの?」
その声で、君は我に返る。
君の目の前には君のことを心配そうに覗く彼/彼女の顔があった。

村には行かせないでください。
行きたい場合は行っても構いませんが描写自体はGMに任せます。

「熱でもあるの?大丈夫?」
「ないならいいんだけど。大丈夫?」
「体調悪そうだし、また今度にしようか。」
「あ、そうだ。明日渡したいのあるからまた来てね?絶対だよ?」

シーン6 

家に帰らせて寝る。
両親の描写は任意でどうぞ。

夢の描写。マスターシーン。花畑でNPCに手を欠けるところ
以下描写例。

君が目を開けると、いつも遊んでいる花畑があった。
そこにはNPCがいつものように君を待っていた。
しかし、彼は君を見ると目を見開き、後ずさりする。
そんなNPCを君は冷たく重いマナを使い、殺そうとする。
そんな君にNPCはいつも通りの笑顔で何かを呟いた。
その言葉は全て、謎のノイズによってかき消される。
全てを壊すことが幸福だ。
全てを殺すことが幸福だ。
そう聞こえると共に君の手から魔法が放たれた。

そこで目が覚めた。君の脳裏には君の魔法によって倒れ伏せるNPCの姿が張り付いて離れない。

シーン7 

空は厚い雲が覆っており、いずれ雨が降りそうだった。
君は傘を持って花畑へと向かう。

君は途中で違和感を覚えた。
言葉では言い表せないただの勘のようなものだったが、
どうしようもなく嫌な予感がする。
君は急いで花畑へと向かう。
道中には森の中ということもあり、急いで行くには不都合なものが多かった。
君は魔法を駆使して進むことになる。
クルドサック
足元を照らす/ルクス、サーチ等道がわかりやすそうなもの/成功時、リベラルアーツ値を+1する。デメリットなし。

木の根/フロート、テレポートその他木の根を回避できそうなもの。/BS:衰弱Lv1

雨の降る道/フォース、ブリンガー、テレポートその他雨又はぬかるんだ地面を回避できそうなもの/次のアクションフェイズ中移動値-1。

君が急いで向かう。
既に本降りになった雨の中、傘を刺すこともなく
花畑に足を踏み入れると、いつもとは違う空気を感じる。

君が花畑のほうを見れば、傘をさしたNPCがいた。
NPCは君に気が付くと、君を見ていつものNPCとは明らかに違う笑顔を君に向ける。

※クヴァシルのRP例※
笑顔の描写を変える。
口調を多少変える(呼び方とか)
少し軽薄な感じな喋り方がいいです。

「PC。今日は遅かったね。」
確かに彼の声であるが、明らかに彼ではない。
君は先ほど感じた違和感が確かなものだと感じる。
君の目の前にいるのはNPCではない。
(誰)
「誰って?NPCだよ?肉体はね」

「そんな怖い顔しないでよ。ちゃんと名乗るよ。僕の名前はテュケー。」
「君の馴れの果てさ。」

「君と一緒。フェアリーミード」
「それじゃ、僕はこの肉体を使って幸福になるから。じゃあね?」
止めない場合はこの時点でバッドエンドとしてシナリオ終了になります

「君はどうするつもり?僕をここから追い出すのかい?」
「いいよ。できることならやってみなよ」
「あっそうだ、君に宿主からの贈り物だって。こんな安っぽいネックレスが何になるんだろうね?」

そういって彼は君にネックレスを雑に投げてくる。
宝石を模して作られたチャームのネックレス。

※このタイミングでPCに発動体を構える演出をしてもらう※

君がNPCを救おうと君が発動体を構える。
君にとっての幸せを邪魔するのは目の前にいるNPCの中にいる存在だ。
あいつを壊さなくては君は幸せには慣れない。
そう強く思うと、想いに呼応するように君の体から
歪な重いマナ、カースが溢れ出てくる。
君は、自らの呪われた血を再認識する。

特殊状態:侵蝕レベル2で開始すること。
侵蝕レベル5の際には、アクション、リアクションダイス+1とする。
一般アイテムに
【追憶の残滓】を追加する。
効果:戦闘間、移動タイミングを消費し、侵蝕率を±1する。効果反映タイミングは自由。シナリオ一回使用可能。

追憶の残滓使用時の演出
君は、そのブレスレットを砕く。

データ
火と地の哲学者を使用。
但し、特技が以下のように変わる。
幸福の歯車/2/A/対象一体の侵蝕レベル分、この魔法攻撃の攻撃力を上昇させる。
利己主義/3/A/自分にグッドステータス;興奮Lv2を与える。
幸福の血/4/A/対象一体の侵蝕レベルを1上昇させる。
戦闘中
「僕は幸せになりたいだけなんだ!」
【戦闘開始】

【戦闘終了】
君はNPCの発動体を壊す。
そうすると彼の中にあったテュケーの香りがなくなっていた。
君はNPCに近づく。NPCの体は君が見てもボロボロで、大量のカースに侵されていたところからも内部もかなり被害が出ているだろう。

呆然としている君の元に自体が納まったことを知った一体のブルームが飛んでくる。
ブルームはNPCに近づき、彼を癒そうとブルームが持つ力を使う。
ブルームの放つ極小の光は君のカースの発生を少しだけ抑えたような気もした。
しかし、数が足りない。
少しずつ、ブルーム達は近寄ってきているが、警戒して近寄ってこないブルームも多い。

もし、君の呪われた力を使えば彼らを集めることができるかもしれない。
※演出※
NPCを救いたいと願うと、周囲に君のカースを少しずつ放出していく。
そのカースは夢で見たような真っ黒なものではない。
ただ純粋に【誰かを守りたい】というカース。
そんな歪に温かいカースが森中を包みこむ。
すると、雲間から溢れ出た光に照らされながら妖精たち、ブルーム達が君の元へと飛んでいく。
ブルームの放つ極小の光が一点に集まり、光が大きくなっていき
やがて、NPCをブルームの治癒の光が包んでいく
その光はより強固なものになり、NPCの肉体を完全に癒した。
雲間から溢れた光がNPCの顔を照らすとNPCは目を開けた。

以下エンディング処理このまま続けても問題ない。
エンディング
PC達がしたいようにしてあげてください。

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