シナリオ「伝家の宝刀(ミスティック・アーツ)」

「魔法学園RPG ハーベスト」
シナリオ「伝家の宝刀」
推奨人数 4人
推定時間 4~5時間
推奨リベラルアーツ フォース、テレポート、エクスプロージョン、フロート
※魔剣大魔法使用想定あり

今回予告

何のために剣を振るう?
一人は正義のために
何のために剣を振るう?
一人は野望のために
何のために剣を振るう?
君は?

魔法学園RPG ハーベスト「伝家の宝刀」
今、剣が交わる

◆シナリオハンドアウト

PC1 コネクション:ドロシー・フロム・オズ
君は魔法学園ハーベストに通う学生でありドロシーの友人だ。
ある日、君がドロシーと話しながら歩いていると突然生徒が何者かに斬りつけられる事件が起こる。
この事件に心を痛めたドロシーを見た君はジョニーに誘われ事件を調査することにした。

PC2 コネクション:香門 鳴
君は魔剣魔道学科の生徒だ
最近君の同級生である香門 鳴の姿が見えなくなている。
全く学園に来ていないどころか学園寮にすらいないらしい。
不審に思った君はジョニーに誘われ彼女を調査することにした

PC3 コネクション:ジョニー・ロックウェル
君はハーベストの生徒だ。
ある日君の友人であるジョニーは学校の事件を解決する自警団を作りたいと提案した。
そこでジョニーは友人たちを集めとある事件を解決しようと動き出す。
もちろん君も自警団の一員だ。

PC4 コネクション:イマヌエル・カント
君は魔法学園ハーベストのカース特別対策委員会に所属している。
近頃、ハーベストの生徒が学園内で剣で斬られ傷を負わされる事件が多発しているという話をイマヌエル・カント先生から聞いた。
この事件を不審に思った君は友人であるジョニーに誘われて共に事件を調査することにした。

香門 鳴 女性
PC2の同級生
魔剣魔道学科の生徒で毎年成績上位にいる
常に他人に対して厳しい人間であり上昇志向も高い。
魔法決闘では群を抜く強さを見せているがいつもPC2に勝てない

ジョニー・ロックウェル 男
PC1、2、3、4の友人
魔剣魔道学科の生徒だが成績は中の下程
正義感が強く、事件が起きると他の人より率先して事件を解決しようとする。

オープニングフェイズ

シーン1:(PC1)
ある日PC1が廊下を歩いているとドロシーに出会う
「あっ!PC1!」
「ひさしぶりー!元気してた?」
そのまま君とドロシーは他愛もない会話を続けていく
少し歩いているとどこからともなく悲鳴が聞こえてきた
PC1とドロシーが悲鳴の方向へ行ってみると、そこには何かに斬られたような傷を受けて倒れている生徒がいた
「こ、これは…はやく手当てしなきゃ!」
そう言うとドロシーはケガをした生徒をフロートで保健室に運びに行ってしまった。

シーン2:(PC2)
PC2は魔剣魔道学科の授業で同級生の香門鳴と魔法決闘を行っている
鳴は善戦するがすんでのところでPC2に負けてしまう
「クソッ…また負けた…」
「どうして…どうしてお前に勝てないんだ!」
「やれることは全部やってるのに…どうして…!」
「…次こそは…次こそは必ず勝つ!」
そういうと鳴はPC2を睨みつけどこかに行ってしまう
数日後、PC2が授業を受けていると生徒の噂話が聞こえてきた
「なぁ、香門の奴最近見かけなくない?」
「え?あぁ、言われてみれば…最近見ないな」
「だよな…俺も最近になって気づいたけど…誰も気づいてなかったよな」
「まぁアイツ友達いなかったし…」
「オイそこ!授業中だぞ!」
PC2はそのことを不審に思いながら一日を過ごした

シーン3:(PC4)
PC3は用があったためカース特別対策委員会の本部に向かっていた
本部の扉の前に立つと中から声が聞こえてきた
「またか…今月でもう3人目だぞ…」
「今回も目撃者無し…か…」
「だが学園内にカース感染者と思われる人物はいないし…」
ドアを開けて入るとイマヌエル・カント先生がなにかの資料を難しい顔で見つめていた
「あぁ、PC4か」
「すまない、気が付かなかった」
「…そうだ、PC4、少し知恵を貸してくれないか?」
「実はここ最近不可解な事件が起こっていてね…」
「学園内外関わらずハーベストの生徒がいきなり何かに斬られたような傷を負う事件が起こっているんだ」
「全てにおいて目撃者は無し…アマリリスの犯行とも取れるが、生徒を襲うよりもカース事件をおこす方が学園にダメージを与えられるだろうし…」
「被害に合った生徒間の繋がりも共通点もほぼ無し…」
「全く容疑者を絞り込むことができないんだ…」
「君はこの事件どう思う?」
「…なるほど、ありがとう」
そういうとイマヌエル・カント先生は本部から出て行ってしまった

シーン4:(PC3)
PC3が学校が終わり寮に帰っていると、PC3の友人であるジョニー・ラックウェルが話しかけてくる
「やぁ!やぁやぁPC3!ちょっといい?よくなくても話すんだけど」
「PC3、最近変わった事件とかなんかない?」
「いやね、実はここだけの話、僕最近思ったんだよ」
「カース事件ってさ、いっつも起こってからなんとかしようとするよね?」
「それ以外にもさ、事件の情報とか集めるのも起こってからじゃ遅いし大変だよね?」
「だからさ、僕この学園で自警団を作ろうと思うんだ!」
「学園の平和を守る自警団!ねっ、かっこいいよね?」
「よし、そうと決まれば早速行動!友達とかにも声かけるから、もう部屋借りてるんだ!明日ここで集合ね!」
そういって地図を渡して走り去っていく
地図には学園の空き教室の一つに大きく赤丸と『遅れないで!』という文字が描かれている

シーン5:(PC1)
PC1が事件に遭遇してから数日後、廊下を歩いているとドロシーに出会う
ドロシーの顔は暗く落ち込んでいる
「ん?あぁ…PC1…」
「あ、そうだ、前にケガしてたみんな、ケガたいしたことないってさ」
「…じゃあ私もう行かなきゃ…」
顔を俯かせてどこかへ行ってしまった
しばらく歩いていると角から友人であるジョニーが飛び出してくる
「ん?あっ、PC1!探したよ!ねぇ、自警団に入らない?」
「あー待って、言いたいことはわかってる、まぁなんでかっていうと…」
ジョニーは自警団を作ろうと思ったきっかけを話すが要約すると『正義のため』らしい
「で、どう?入ってくれるよね?」
「あ、そうだ最近事件が起こってるのは知ってるよね?」
「いきなり人が剣で斬られてるんだって…怖いよねぇ…」
「ドロシー校長もなかなか事件が解決しなくて落ち込んでるんだってさ…」
「そこで僕ら自警団最初に解決する事件はその事件にするつもりなんだ!」
「この事件を解決出来たらきっとドロシー校長も元気を取り戻すよ!」
「だから…さ!ぜひ来てね!今日の放課後ね!」
地図を渡してそのまま去っていく

シーン6:(PC4)
PC4が休み時間教室を出ようと扉に手をかけるとドアが凄まじい勢いで開け放たれる
「PC4いますかー?あっ、PC4!いいところに!」
ジョニーはPC4の手を引っ張って教室の外に出す
「なぁPC4!自警団やらない?」
「まぁ聞いて、まずなんで自警団を作ろうと思ったのかって言うと…」
また要約すると『正義のため』になる説明をする
「ね?やりたい理由わかったよね?じゃあ参加してくれる?」
「そういえば…PC4ってカース対策委員会に入ってるんだよね?」
「だからさ、もし僕と協力して事件を解決できれば委員会でも結構評価されるんじゃない?」
「きっと将来のためにもなるよ!」
「というわけで!ここ来てね!」
そういうと地図を渡して帰っていった

シーン7:(PC2)
PC2が放課後、廊下を歩いているとジョニーが後ろから話しかけてくる
「あ!PC2!探したよー!」
「ねぇ、自警団やらない?」
「いや!待って!説明する!」
またまた要するに『正義のため』という説明を長々とする
「でさ、これから誘ったみんなで集まるんだけどPC2も来るよね!ねっ!」
「実はこれから調査しようとしてる事件はね、君の…友達?かどうかはわからないけど、とにかく近しい人が関わってる可能性があるんだ」
「ほらあの…コモンだったか…キモンだったか…」
「あぁ、香門だ、そう、あの人もかかわってるかもしれないんだ」
「まぁ君があの人をどう思ってたかわからないけど…少し気になるでしょ?」
「というわけで決定!時間も無いからこのまま行こう!」
そのままPC2の足を引っ張って教室に連れて行ってしまった

シーン8:(全員)
ここでPLに教室に行くかを聞いてもいい
拒否した場合ジョニーがどこからともなく現れて腕や足を引っ張り教室へ連れ去ってしまう

集合場所の教室に行くと、PC達のほかにも何人かの人がいる
ジョニーが話を始める
「やぁみんな!今日は集まってくれてありがとう!」
「ここに集まってくれたみんなに感謝の言葉しか出ない!」
「さて、みんなの中には僕がお遊びでこの自警団を設立したと思っている人もいるかもしれない」
「しかしそれは断じて違う!僕はここに誓う!僕は、学園の正義のために戦うとこの剣と命をもって誓う!」
そう言うとジョニーは剣を取り出して頭上に掲げた
掲げた剣は白く輝き集まった生徒を照らした
照らされた生徒は剣に見とれている
「さて…そうなると自警団の名前を決めないといけないね。実はもう考えてるんだ!」
そういうとジョニーは剣を鞘に納める
「学園に波を起こすってことでウェイブスって名前にしよう!」
「今日から僕らがこの学校の正義を守るんだ!」

シーン9:情報収集(全員)
自警団ウェイブスが結成されて数日後
早速学園で起こっている事件を調べることになった
「さぁ!ウェイブスの初めての活動だ!やるぞー!」
自警団のメンバーが集まっているが大多数はやる気がなさそうにしている
「よぉし!まずは情報収集だ!行くぞ!」

情報収集フェイズ

情報1「被害者の証言」
被害者の証言では何者かに剣で斬りかかられたようだ
犯人は黒ずくめで変わった形の剣を使っていたらしい
この情報を調べることで情報2「変わった形の剣」を調べることができるようになる

情報2「変わった形の剣」
被害者の話から剣は「七支刀」という珍しい剣だとわかった
PC2は「七支刀」が香門 鳴の発動体だということがわかるだろう
この情報を調べることで情報3「香門 鳴の行方」を調べることができるようになる

情報3「香門 鳴の行方」
香門 鳴が最後に見られた場所は黒き森の近くだったらしい

シーン10:(全員)
PC達が情報を集め終わるとどこからか悲鳴が聞こえてくる
悲鳴の方向へ行ってみると血に濡れた七支刀を持ち、黒い甲冑を着た人物がいた
黒い甲冑の足元には血だまりが作られ、その中で生徒が倒れ伏している
PC達は黒甲冑はカースの影響を受けていないということがわかる
「…」
しばらくすると黒甲冑はPC達に気付き戦闘をしかけてくる

黒甲冑との戦闘

「…」
黒甲冑は分が悪いとみるやいなや一目散に逃げて行った
その後、ジョニーが遅れてやってくる
「みんな!大丈夫!?」
その後、また自警団が集まり情報交換をする
「なるほど…そうなるとやっぱり香門 鳴が犯人…しかもカースに感染してないってことは…」
「アマリリスのスパイか…もしくは愉快犯?」
「どちらにしても自分の意思でやってるってことだ…許せない…」
「みんな!この事件を必ず解決して香門に制裁を与えよう!」
自警団の生徒が歓声をあげる
事件を解決するうちに団の中で絆や団結力が生まれたらしく全員の顔が高揚している

シーン11:(PC1)
PC達が事件を調査した数週間後
自警団ウェイブスは裏切り者を追う正義の執行者として学園で絶大な支持を受けていた
自警団の中では規則が生まれていき、統率がとれるようになっていった
今では入団を希望する生徒が後を絶たないほどである
ジョニー「あっ!PC1!」
「ねぇ、このロゴどう思う?ウェイブスのロゴにしようとしてるんだけど…」
「あとね、団員限定のバッジとか作ろうと思ってて…」
「あぁそうだ!実はね、先生に頼んで全校集会で演説することになったんだ!」
「これで僕らの活動がよりみんなに分かってもらえるよ!」
ジョニーと話をしていると後ろからドロシーが話しかけてくる
「あ…ちょっといい?PC1…」
「ちょっと話したいんだけど…いまから校長室来れる?」
「あ、ドロシー校長!じゃあPC1、僕は行くから!集会でまた会おう!」
そう言ってジョニーは去っていく

校長室にて
「あー、そこ座って」
「うん…それで話っていうのはね…」
「最近自警団が事件の犯人が分かったって言ってたよね…香門 鳴ちゃんって子」
「それなんだけどね、私…その子が犯人じゃないって思うの」
「証拠は…ないんだけど…でもあの子がそんなことするなんて思えないの」
「それに…最近自警団の様子も変なの」
「なんていうか、執着心がすごいっていうか、団結力が凄すぎるっていうか」
「前に団員の人に色々質問してみたの、「なんで自警団に入ったの?」って」
「そしたらね、みんな同じこと言ったの…『正義のため、香門に粛清を与えるため』って」
「変だよね?普通組織の中にも個人個人考えがあるはずなのに…」
「PC1…もう一度事件を調べなおしてくれない?」
「一緒に調べてくれる仲間も当てがあるから…」
「私も協力する、だから…この事件の真相を突き止めて」

シーン12:(PC2)
PC2が廊下を歩いていると生徒たちの声が聞こえてくる
その中で一際大きい声が聞こえてきた
「みなさん!この学園は今悪魔にむしばまれています!」
「その悪魔の名は香門 鳴!この悪逆非道の女は学園の生徒を無差別に傷つけるという事件を起こしました!」
「我々はその蛮行を許すわけにはいきません!許されるべきではないのです!」
「みなさんも我々ウェイブスに入団し正義のため!学園のために香門 鳴に制裁を与え地獄に落としましょう!」
周りから歓声が上がり、同時に怒号も上がっていた
「アイツを許すな!」
「俺も参加する!」
「正義のために!」
その光景を見たPC2は軽い恐怖を覚えた
それと同時に香門との思い出がよみがえってきた

とある日、PC2はすこし調子が悪く風邪気味だったが、この程度で授業を休むほどではないと思い授業に出ていた
「せいっ!やぁ!」
鳴が剣を突き出す、それと同時にPC2はガードをするがよろけてしまい転んでしまう
「もらった!」
鳴は魔法を発動し、PC2を吹き飛ばす
「…ふぅ…なんだPC2、その体たらくは」
「手を抜いたのか?…いや、貴様にかぎってそれはないか…」
「…ん?お前…」
鳴がPC2のおでこに手をやる
「やっぱり…熱があるぞ」
「こんな状態で授業に出るとは…愚か者め、体調管理も修行のうちだということを知らないのか?」
そういうと鳴はPC2を担ぎあげる
「保健室に行くぞ」
「勘違いしないように言っておくがこれは私のためであり学園のためだ、病原菌を振りまかれたら面倒だからな」
「それと…私が戦いたいのは万全の貴様だからな、他の奴らでは話にならん」
「はやく治せ、ほら、着いたぞ」
鳴はPC2を保健室の前に置き去って行ってしまった

そのことを思い出したPC2は段々鳴がそんなことをするだろうか、と疑問に思えてきた
すると後ろから声がかかる
「PC2君(ちゃん)だよね?」
振り返るとそこにはドロシーがいた
「お願い、手伝ってほしいの」

シーン13:(PC3)
ある日、PC3が歩いていると自警団が使っている教室に一人でいるジョニーを見つけた
「うん、指揮は上々…もうすぐできるな…」
「今はまだアイツが必要だけど…もうすぐでいらなくなる…その時こそアイツを…」
「ふふ…フフフフ…アハハハ…」
ジョニーは笑いながら剣を取り出す
その剣はPC3達が戦った黒甲冑の使っていた七支刀だった
ジョニーはそれをしまい教室を出て行った
その間PC3には気づいていない
PC3は自警団とジョニーに決定的な猜疑心を抱くことになる
その数日後、PC3はドロシーに校長室に呼ばれていた
校長室にて
「PC3君(ちゃん)…君、自警団の事さけてるよね…」
「別に攻めるわけじゃないの…むしろ逆…」
「協力して、PC3」

シーン14:(PC4)
PC4は久しぶりにカース対策委員会の事務所に来ていた
事務所の扉を開けるとイマヌエル・カントとドロシーが話し合っている
「そんな事が…」
「えぇ、自警団によって自警団を信じない生徒や教師を批判する風潮が高まってきてまして…この前などいじめ紛いの事も起こりまして…」
「このままでは暴動が起きるかもしれません…」
「今動ける委員会の生徒は?」
「今はほとんど出張っていまして…ん?」
二人がPC4に気付く
「あっ!PC4君!いいところに!」
「手伝ってほしいんだ!」

シーン15:情報収集(全員)
ドロシーがPC全員を校長室に集めた
「みんな、集まってくれてありがとう」
「今この学園は何かが起こってる」
「でもみんな気付いてない、正気じゃない」
「ここで終わらせないと絶対に取り返しのつかないことになる…そんな気がするの」
「だからこの事件、絶対に解決しよう」

情報収集
情報5 「黒甲冑の矛盾」
香門 鳴の主体属性は水、光
黒甲冑の魔法の中には水と光のマナを使用しない呪文がいくつかあったため黒甲冑=香門に矛盾が生じる
この情報を調べる事で情報6「香門 鳴の失踪」情報7「黒甲冑の行方」を調べることができるようになる

情報6「香門 鳴の失踪」
香門 鳴は失踪する何日か前から「誰かに見られている」「ストーカーされている」と教師に言っていたらしい
調査を進めると香門 鳴をストーキングする動機のある人物が一人上がった
この情報を調べる事で情報8「ストーキング」を調べることができるようになる

情報7:「黒甲冑の行方」
黒甲冑はPCが戦った後は目撃されていない
その後、調査していくと黒甲冑とよく似た物が学園の廃棄場で発見された
この甲冑は明日廃棄される予定だった
甲冑の他にも七支刀も捨てられており、指紋からジョニーの所有物だということが分かった

情報8:「ストーキング」
調査によって失踪の一週間ほど前、香門 鳴への恨みや嫉妬を叫び「殺してやる」と言っていた生徒がいるらしい
その生徒が犯人の可能性が高い
この情報を調べる事で情報9「動機と本性」を調べることができるようになる

情報9:「動機と本性」
恨みを叫んでいた生徒は香門 鳴に告白をし、振られてしまったらしい
その生徒はジョニー・ラックウェルだった
ジョニーの友人の証言からジョニーは外面はいいがプライドが高かったらしく、見下される事を何よりも嫌っていたらしい
しかし、何日か前から急に性格が変わり、明るくなったようだ
本人曰く、「やっと見返せる」と言っていたらしい
また、いつのまにか発動体が変わっていたらしい
この情報を調べる事で情報10「失踪直前」、情報11「新たな発動体」を調べることができるようになる

情報10:「失踪直前」
失踪直前に香門はPC2から手紙を受け取ったと数少ない友人であるドロシーに言っていたということが分かった
黒い森の近くに来てくれという趣旨だったらしい
待ち合わせの場所には小屋があり、扉に少量の血がついている

情報11:「新たな発動体」
ジョニーは白く光る魔剣を商人から買い取り壊れてしまった発動体に代わって発動体にしたらしい
白い剣は『ラジャスティス』という魔剣人工合成技術が確立する以前の時代の魔剣のようだ
所有者に力を授け、またラジャスティスには刀身が光るのを見た人物の正義感を強くするという効果があるという
しかし、洗脳というほど強力ではなくどうやらジョニーの巧みな弁術と集団心理により力を増しているようだ
発動体『ラジャスティス』攻3 防3 HP100 TP40 SS6 移動1 
効果:自身に憎悪∞を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。

情報を調べ終わった後、PC達とドロシーは共に黒い森の近くの小屋に来た
小屋には少し血の跡があり、中に入ってみると人影が動いていた
「あ…だれ…」
扉から光が伸び人影を照らすとそこにいたのは柱に縛られた鳴だった
「あ…PC2…ドロ…シー…?」
「嘘…鳴ちゃん…こんな…ひどい…」
柱に縛られた鳴は泥だらけで服もボロボロだった
「あ…逃げ…」
「あぁ…ついに見つけたぞ」
後ろからジョニーの声がする
「やぁみんな、ついに犯人を見つけたんだね!これでやっと…」
「いや、待てよ…その顔バレた?」
「あー…んだよ畜生…もうちょいだったんだけどなぁ~…クソが!」
「そーですそーですそのとーり!!俺が犯人だよ!」
「もうちょっとで学園をもっと面白い事にできたのに…惜しいなぁ…」
「ジョニー君…どうしてこんなこと…」
「調べはついてんだろ?そいつ俺の告白断りやがった上に『お前のような下種を好きになると思うか?』だってよ!」
「だから復讐だよ!これは!学園の馬鹿共を操って最後にはそいつを…ふっふっふ…」
「いやぁ滑稽だったぜ!馬鹿が騒ぐのを見るのはよぉ!」
「アナタ…」
「おっと、あんた等は別だな!周りに流されず自分を貫いて真相に気付いた!まったく忌々しい!」
「さぁて!そんなアンタらにご褒美だ!」
ジョニーが手を挙げると光と共に自警団の生徒が何十人も現れる
「すげぇだろ?この魔剣の力で発動体なんか使わなくてもこれだけの魔法が使えるんだ」
「さぁみんな!悪魔がいたよ!粛清しろ!」
ジョニーがそういうと自警団の団員が一斉に迫ってくる
「鳴ちゃんは私が守る!みんなはジョニーを!」
そういうとドロシーは団員たちを相手に傷つけないように戦っていく
「そこは狭いだろ!さぁこっちにこいよ!有象無象共!」
ジョニーは魔法でPC達を攻撃する

シーン16:クルドサック
炎の攻撃 フォース 3ダメージ
岩の攻撃 エクスプロージョン、フロート バッドステータス怯みレベル1
水の攻撃 テレポート バッドステータス衰弱レベル1

シーン17:最終戦闘
「あぁっ!うざったい!」
「いいよ!やってやるよ!」
「魔剣の力!とくと見せてやる!」
そう言うとジョニーは大魔法を発動する
「ここにいる全員吹き飛ばしてやる!」
PC2も大魔法を使用して迎え撃つ
「なっ…クズの癖に張り合おうってのかぁ!?」
「クソがっ…クソがァァァァ!!!」
因果を斬る大魔法がぶつかり合い空間が歪み、衝撃波が放たれる
「ぐあっ…!」
衝撃波により双方が吹き飛ばされ距離が空く
「アァァァァァ!糞虫共がぁぁぁ!!調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」
「大魔法なんて必要ねぇ!!実力でお前らをぶちのめしてやらぁ!!」

最終戦闘 ジョニーとの戦闘

「あぐぁぁぁぁ!?!?」
魔法を受け魔剣は吹き飛んでしまう
「なっ…剣が!!」
「ちくしょ…」
剣を取りに行こうとするがその道を誰かがふさぐ
「やぁ、正義の味方殿」
「え?」
道をふさいだのは鳴だった
「よくも何日も監禁してくれたな…?」
「おま…」
「さて…お前ら…いまコイツは魔剣の影響で体も強化されてる」
「多分魔法の一つや二つ撃ったところで死なないだろうな」
「ドロシーからも許可を貰った…盛大にぶっ放してやれ」
「ちょ…ちょっと待った!待って!」

PC達に好きな魔法をジョニーに撃たせる
大魔法を撃たせてもいい

「ぎゃああああああああ!!!!!」
ジョニーは吹っ飛び地面に激突するが生きてはいる
「ふぅ…」
「これにて一件落着だな!」

エンディングPC1
その後、ジョニーは教員に拘束されどこかに連れられていった
自警団は解散され鳴の名誉も回復した
PC1はドロシーと共に校長室にいる
「ホント疲れた…今年最高に疲れたかも…」
「でも解決してよかった…PC1もお疲れ」
「いやぁ…それにしてもあの子…ジョニー…本当にヤな奴だったなぁ…」
「まぁ今頃アソコに行ってアレしてるところだから…お仕置きにはちょうどいいよね」
「?…もしかしてPC1アレ知らないの?」
「いやぁアレはね…すごいよ…アソコのアノ人にアレされたらもう…アレしちゃうよ…」
「知らない方がいい事もあるんだよ、世界には…」
「それよりもPC1!ケーキ食べよう!」

エンディングPC2
事件から数日後、無事回復した鳴が学校に復帰してきた
「あぁ、PC2…おはよう」
「もうすっかり回復した、またお前と戦えるな」
「それにしてもあの下種…できれば私も一発お見舞いしたかったのだが…」
「思い出したら腹が立ってきた…」
「…その…助けてくれて…ありがとう…」
(PC2が男性の場合)「…少しかっこよかったぞ…」
「さぁ、授業に集中しろPC2!次はテストの点で勝負だ!」

エンディングPC3
事件から数日後のある日
PC3が教室にいると周りから話し声が聞こえてくる
「そういえばさ…アイツってどうなったか知ってる?」
「アイツって?」
「ほらあの…前に事件起こした…」
「…アイツか…さぁ…先生に捕まえられてどこかに送られたらしいけど…」
「普通に退学ってわけじゃないのかな…」
「いや、それは無いな…下手に退学させたら魔法で暴れる可能性もあるし…」
「そういえば都市伝説なんだけどな…ハーベストには問題児を矯正する施設があるとかないとか…」
「いや、俺が聞いた噂だとそういう生徒はなんらかの魔法で記憶を消されるらしい…」
そこへ先生が教室に入ってきた
「あっ、先生!」
「せんせーい、気になったんですけど…ジョニーってどうなったんですか?」
「…?だれだ?それ?」
「え?ほら、事件起こしたあの…」
「事件?事件なんてあったか?それよりもほら、授業はじめるぞー!」
「…もう触れないでおこう…」
「…だな」

エンディングPC4
PC4はイマヌエル・カント先生と共に事件の後始末をしていた
「ふぅ…いろんなところに自警団のカードやバッジが落ちてる…」
「まぁ裏切られた気持ちはわからないでもないけど…こんなに散らかすのはなぁ…」
「すまないねPC4君…手伝わせてしまって…」
「はぁ…これから事件の報告書作って色々な方面に説明して…」
「校長はまったく手伝わないし…うぅ…胃が…」
「…休みたい…寝たい…」
ため息をつき哀愁を帯びたその背中は物悲しい何かを感じさせるものだったという

エネミーデータ

「黒甲冑」
主体属性:闇・火 クラス:魔剣魔道学科
能力値「アクション:5」「リアクション:4」「リベラル:3」

特技
「ラップショット」消費TP2 A 
この魔法攻撃の攻撃力に+2する。さらに、この戦闘間の攻撃力に+1する。   
「デス・スパイラル」消費TP4 A 
この魔法攻撃での攻撃力を2倍にする。1シナリオに1回使用可能。  
「フル・ヴォルテ」消費TP3 A/R
この発動タイミングでの発動ダイス数に+5する。ただし、自分はこの発動タイミングの間、1レベル魔法が使えない。
また、この効果は重複しない。

発動体「七支刀」 攻3 防3 HP60 TP15 SS2 移動1
効果:自分のアクションフェイズで、4レベル以上の魔法を発動するとき、追加で好きな属性のマナを支払うことで、魔法攻撃の攻撃力を「支払った分×3」点上昇させる    

魔法
A「オリジン」全属性1
発動タイミングの好きなダイス1つの出目を+1及び-1できる。
A「ハーベストムーン」地1水1火1風1光1闇1
攻撃力+20、さらにこの魔法の発動確定後、この発動タイミングにおける全ての発動ダイスをもう一度振る。また、この発動タイミングではもうハーベストムーンは発動できない。
※オリジンと同時に使用することはできない。
A「イグニッション」火2 
攻撃力+4
A「ファイアーボール」火1闇1 
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
R「デモンズナックル」風1闇1 
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「インフェルノドライブ」火1水1闇1
攻撃力+4、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
A「ライトニングボルト」光1闇2
 攻撃力+3、さらに攻撃範囲を好きな縦列2つに変更する。
A「スターダストレイ」火1地1光1
攻撃力+4、さらに攻撃範囲を戦闘空間の好きな3マスに変更し、攻撃範囲に味方が居た場合、そのHPを3点回復する。
A「コールプロミネンス」地2火1
攻撃力+3、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:プロミネンスを召喚する。
A「カオスアンビバレンス」闇3地1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。 
A「ブレイジングキャノン」火3風1 
攻撃力+8、さらに対象の防御力を無視してダメージ計算を行う。
A「カーディナルコスモス」火5
攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2倍にしてダメージ計算を行う。

「ジョニー・ロックウェル」
主体属性:火・闇 クラス:クリーチャー 大魔法:ミスティック・アーツ(伝家の宝刀)、アカシック・レコード(地球の記憶)、デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)
能力値「アクション:5」「リアクション:3」「リベラル:4」
特技「聖剣の力」 消費TP3 A/R 好きなマナを2つ発生させる
「審判の時」消費TP5 A この魔法攻撃での攻撃力とダイスを2倍にする。シナリオに1回制限
「正義の鉄槌」 消費TP5 A このターンの自身のアクションダイスに+(リアクションダイス+リベラルダイス)する。また、このターン自身の防御とリアクションダイスが0になる。
発動体『ラジャスティス』攻5 防5 HP100 TP40 SS6 移動1 
効果:自身に憎悪∞を与える。また、この魔法の効果によって受けたグッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。

魔法「オリジン」
「アイリス」
A「イグニッション」火2 
攻撃力+4
A「アンビヴァレンス」闇1光1 
攻撃力+1、さらに光または闇属性のマナを1つ発生させる。
A「ファイアボール」火1闇1 
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「ボルケイノ」地1火1 
攻撃力+2、さらに攻撃範囲のマスを地形:溶岩レベル1に変更する。
A「スチームカーテン」火1水1 
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の左前、前、右前に変更し、対象にバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
R「デモンズナックル」風1闇1 
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「アドバンスドフレア」火3 
攻撃力+7、さらに次の自分のアクションフェイズの発動ダイス数に+1する。
A「アイシクルコフィン」水1地1闇1 
攻撃力+3、さらに対象のいるマスを地形:凍土レベル2に変更し、対象にバッドステータス:重圧レベル1とバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
A「インフェルノドライブ」火1水1闇1 
攻撃力+4、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
A「アシッドレイン」水2闇1 
攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:毒レベル3を与える。
A「グラウンドゼロ」 闇3
攻撃力+6、さらに自分にグッドステータス:覚醒レベル2を与える。
R「パラサイトデビル」闇2水1 
防御力+3、さらに魔法攻撃の発動者が受けているバッドステータスのレベルを全て1上げる。
A「サーヴァントカーニバル」地3闇1 
攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:グレイブを召喚する。
A「ミスティックキリング」闇3光1 
攻撃力+9、さらに敵全員の受けているグッドステータスを全て消去する。
A「スカーレットコスモス」火4 
攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更する。
A「カーディナルコスモス」火5 
攻撃力+10、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、この魔法攻撃での合計攻撃力を2倍にしてダメージ計算を行う。

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com