彼岸花の咲く頃に ~Live & Learn~

魔法学園RPG ハーベスト
シナリオ「彼岸花の咲く頃に ~Live & Learn~」

推奨人数 3人
推定時間 5~6時間
推奨リベラルアーツ
ステルス、ララバイ、シンク、アンロック、サーチ、チェンジアザー、各種属性魔法
イメージソング nevereverland[nano]
星の消えた夜に[aimer]

◆今回予告
ずっと前から、遠い記憶の中で、呼んでいた声があった。
「あなたは、ハッピーエンドの世界を信じますか?」

だけど瞼の裏の残像は繰り返し、
悲劇のステージで狂おしく踊っている

歪んでいるのが自分じゃなく世界なら、
世界を破壊するのは誰の役目だ?

魔法学園RPGハーベスト
「彼岸花の咲く頃に ~ Live & Learn ~」

魔法の時間は、まだ終わらない。

◆シナリオハンドアウト
PC1 コネクション:保科織姫(ほしな おりひめ) 推奨関係:幼馴染/庇護
君は、現実世界で何不自由ない生活を送っていたふつうの学生だ。
しかし、君の友達であり、幼い頃から仲良しの保科織姫が突然失踪して三日が経った。
君は「真夜中の理科室のクローゼットを開けると悪魔に連れ去られる」という噂を耳にして疑心暗鬼ではあるが、クローゼットを開いた。
するとその扉を超えた先には、知らない世界が広がっており、そこで君は、怪物に襲われてしまう。

PC2 コネクション:天ノ河萌瑠(あまのがわ もえる) 推奨関係:恩人/仲良し
君は、アマリリスのメンバーであり、階級はフィンガーだ。
君はある日、とある任務の最中、激しい戦闘に遭い、生死の境を彷徨っていた。
そんな君を助けたのは、心療魔導養成班の天ノ河萌瑠という少女だ。
萌瑠は、新しく定期投薬係の一人として任命されたばかりだった。
君は萌瑠とすぐに仲良くなり、絆を深めていった。

PC3 コネクション:スバル 推奨関係:尊敬/隔意
君は、アマリリスのメンバーであり、階級はナーブだ。
君には、アマリリスで共に育ったスバルという名の友人がいた。
彼はとても優秀で、数多くの任務をこなしてきたエリートであり、君もそんな彼を尊敬していた。
彼はハーベストにスパイとして潜り込んで以降、音沙汰無かったが、ある日、突然君の前に現れ、君が大切にしていたクリーチャーを惨殺するという行動に出る。

◆オープニングフェイズ
シーン1 織姫星(PC1)
PC1が通う高校。
チャイムが鳴り、放課後になると、PC1のところに、保科織姫がやってくる。
保科織姫は、君の幼馴染で、クラスでの人気も高い。
立ち振る舞いはお淑やかだが、こなすことはきっちりこなし、人とのコミュニケーションの取り方も上手い。その名前と高貴な振舞いから、「お姫様」などと揶揄されることもある。
「ねぇ、PC1くん。」
「ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど、いいかな?」
彼女は、君の近くの席を借りて、座って話しかけてくる
「今日ね、夜、天文部の天体観測会があるらしいの。」
「それで、天文部の友達がいるんだけど、その子に私も星見たいっていったら、いいよっていってくれて。」
「夜学校の屋上で、夜空を見上げて星を見つけるなんて、なんだかロマンチックじゃない?」
「それでその・・・あのね。」
彼女は、少し恥ずかしそうにしながら、君の眼を見つめる。
「もしよかったら、PC1くんにも来て欲しいなって」
「その、ちょっと理由もあって・・・」
「あ、ううん、やっぱなんでもないの。来てくれたら嬉しいなって。」
「本当?じゃあ、今日の夜、一緒に待ち合わせして学校いこっか?」
彼女は笑顔になってそう答えた。

シーン2 夜の学校(PC1)
PC1と保科織姫は、夜の学校の廊下を歩く。
天体観測会の会場は普段は入ることのできない屋上が特別に開放されるため、そこで行われる。織姫が着替えのためか少し遅刻したため、天文学部員たちとは少しずれる形で二人で校内に入ることになった。
天文学部では、天体観測会は何度も行われている行事のため、顧問もほぼほぼ学生に任せっぱなしであり、何かあったときに職員室にいけば対応してもらえるくらいの関わりとなっていた。そのため、もちろん引率は居ない。
昇降口の空いた扉を進むと、普段慣れ親しんだ廊下とは別の雰囲気が醸し出されていた。
非常口のわずかな光が薄明るく廊下を照らし、恐怖を煽るような長い廊下が目の前に現れている。
君と織姫はスマホの光を懐中電灯代わりにして、歩みをすすめていった。
「ねぇ、やっぱりその夜の学校って・・・怖い・・・ね。」
「PC1くんは、怖くない?」
「私はその・・・一人じゃなくてよかったかなー・・・なんて」
そのとき、突然誰かが階段を下りてくる音が聞こえてきた。
織姫はとっさのことに驚き、君の服の裾をぎゅっと掴む。
「せ、先生だよね・・・」
階段を下りてきて、現れたのは、この学校の校長だった。
「なんだ・・・校長先生かぁ。こんばんはー。」
「お、生徒がこんな時間にいるなんて、珍しいねぇ。今日は何かあったかなぁ?」
「ああ、天文部の・・・そうか。きちんと顧問の先生に、許可はとってあるんだよね。君たちみたいな若い子が、星空を見て何かを感じるっていうのは、とっても良いことだ。楽しんできなさい。」
「ありがとうございます。校長先生。」
「確か、今日の夜空は、快晴で、きっと星も一段と綺麗だろう。私も、会議が終わったら、覗きにいこうかな。」
「あ、そうだ。夜の学校は、悪魔が出るって噂らしいから、君たちも悪魔に連れ去られないように、帰るときは気を付けて早く帰宅しなさい。」
校長先生は、そう茶化すように言って笑って去っていった。
「悪魔だって・・・PC1くんは、信じる?」

シーン3 天体観測会(PC1)
織姫とPC1は、無事、天文部と合流し、天体観測を行うことができた。
綺麗な夜空を見上げながら、織姫は、覚えたての知識で、PC1にいろいろと星のことを教えてくれる。
「あれがね。ベガだよ。私の名前の由来の、織姫星。だからあれが天の川でー」
しばらく、天体望遠鏡を覗いたり、屋上に大の字になって寝転んだりして、君たちは天体観測を存分に楽しむことができた。
終わりかけに近づいた頃、そこに校長先生が現れる。
「やぁ、また会ったね。」
「今空に見える星の光は、何千年も前の光が、今私たちを照らし出しているんだって知ってるかな。」
「だから、もしかしたら、今見えている星の光は、既に燃え尽きて、なくなっている星が、最後に輝くために放った光かもしれない。」
「裏を返せば、既になくなってしまった星でも、過去から、未来の私たちに、これだけの綺麗な光を届けてくれているんだ。こんなに素敵なことはないだろう。」
「君たちも、そう思わないかな。」
「私、先生のお話し、すっごく素敵だなって思いました!むしろ、なくなってしまった星々が彩っているこそ、夜空って、ただ綺麗なだけじゃなくて、心を動かされる何かがあるんだなって思います。」
「君、なかなか面白いことを言うね。えっと、君は確か、保科織姫くんだったかな。」
「君も、きっと、これから綺麗な輝きになれるよ。もちろんPC1くんも、君たちは、まだ生まれたばかりの星なのだから。」
「じゃあ、そろそろ私は行くよ。くれぐれも、気を付けて帰ってね」
そうして、天体観測会は終わり、君と保科織姫も、帰ることとなった。
帰り際、織姫が何かを探して焦り始める。
「あれ・・・?私、スマホどこしまったっけ・・・」
「ない・・・ポケットにも、鞄の中にも無いみたい・・・」
「もしかして、落としてきちゃったかも、ちょっと待ってて!」
星を見て興奮が冷めきらぬのか、行きのときのような恐怖もないようで、彼女はさっと走って校舎へと向かってしまう。
PC1はそれを追いかけてると、理科室の部屋の前で、スマホを見つけている保科織姫を見つけた。
君が声をかける前に、織姫は、理科室の方を見て、驚いた顔をした。
「えっ?」
その次の瞬間、彼女の身体は、理科室の中に引っ張られるようにして、一瞬で消えてしまった。
君が、廊下を見ても、理科室を見ても、そこには、誰もいなかった。
そして、保科織姫は、失踪した。

シーン4 結成(PC2,PC3)
アマリリスでは、定期的に任務の振り分けが行われる。
任務の内容は、偵察やクリーチャーや捕虜の奪還などから、破壊工作、暗殺まで、様々な物があり、それらは基本的にそれぞれに適切なチームが組まれることとなっている。
任務は、アマリリスメンバーが暮らす住宅街の各部屋に、ブレインであるトトからの指令として出される。指令を出されたメンバーは、まず、トトの元に向かい詳細を聞くことになる。
フィンガーのPC2は、先日任務を終えたばかりで、現在は任務のないフリーの状態にあった。そんなPC2の元に、招集指令が届く。
PC2の日常を演出後、トトの部屋に。
アマリリスの中心部にある塔の最上部にあるトトの部屋に向かうと、扉の前には、既に先客のPC3が居た。
PC3も、トトから招集指令を出され、この塔に来ていた。
扉を開けると、そこには、事務的なデスクの前に座っているトト・フロム・オズと、君たちの方をじっと見つめる3人の子どもがいた。
子どもは皆10歳ほどの年齢で、一人は帽子を被った男の子、一人は眼鏡をかけた男の子、もう一人はツインテールの女の子である。三人とも、普通に見れば年相応の子どもにしか見えないが、冷たい目をしていたり、身体に痣があったりするのが見受けられる。
「これで、全員揃ったね。話を始めようか」
「まず紹介からだね。この3人は、今回が初任務になる。サイフ、タビト、メイサだ。」
「俺がサイフで、この眼鏡がタビト、こいつがメイサだ」
キャップを被った男の子は、他の二人を指さす。
「この子たちは、初任務ではあるけれど、もう魔法の鍛錬は十分に積んである。だから足でまといになることは無いと思う」
「だけど、どうしても精神面は未熟なところがある、だから、二人で見守ってあげてほしい」
「精神面は未熟・・・ですか。それはサイフだけじゃなくて僕にもあてはまるんですかね?」
と、眼鏡をかけた男の子はため息をつきながら言う。
「タビト!お前いちいち余計なんだよ!」
「サイフ君が落ち着きがないからああやって言われてるんでしょう!」
「け、喧嘩しないで・・・」
おどおどしながら、ツインテールの女の子が二人を仲裁する。
「・・・って、まぁ、こんな感じなんだ。だから、よろしく頼むよ。特にPC3は、ナーブとして彼らの面倒をしっかり見てあげて欲しい。」
「そういえば、君もナーブになったばかりってことは、部下を持つのは初めてだね。」
「PC2も、フィンガーとしては、先輩にあたるわけだから、この子たちのこと、しっかり導いてあげて。」
トトは、PCたちの前に、地図を広げる。
「それじゃあ、任務の話に移るよ」
「今回の任務は、破壊工作だ。いきなり戦闘実践になる可能性が高いから、覚悟するように。」
「場所は、アマリリスから南西方向にある工場。この工場から、魔法の発動体が作られている。」
「ただ・・・偵察部隊からの情報によると、この工場には、定期的にクリーチャーが何体か運び込まれているようなんだ、つまり」
「この工場は、クリーチャーの一部を発動体に加工している。」
トトがそう言うと、サイフが拳をぐっと固く握りしめる
「サイフ、あのこと、皆に話してもいいかな」
「実は、この工場に、サイフの父親が勤務している。」
「・・・俺には、すげぇいいやつだったクリーチャーの友達がいたんだ。でも、あいつは・・・」
「・・・PC3さん。PC2さん。俺、どうしてもこの任務を成功させたいんだ。」
サイフの後にタビトが続ける。
「確かに、まだ僕たちは小さな子どもかもしれません。危ないって思うかもしれませんけど、想いは、PC3さんやPC2さんたち、アマリリスの皆さんと同じです。」
タビトの後にメイサが続ける。
「むしろ、想いは、誰にも負けてないの。」
「「「だから・・・よろしくお願いします!」」」
3人が口を合わせてそう言い、君たちの顔をじっと見つめる。

シーン5 屋上と雨空(PC1)
保科織姫が失踪して3日目。行方不明届けが出され、君の元にも警察が来て事情を聴かれるなどあった。
君は、あの時彼女に何が起こったのか、君はそのことばかりを考え続けていた。
学校内は保科の噂話で持ち切りで、それに少しうんざりしていた君が、落ち着ける場所を探していた時、偶然、この前の天体観測会で使用した屋上への階段の前を通りかかった。
すると、階段の上に、奇妙な黒いローブを着た少女が見えた。
その少女は、鍵がかかっているはずの屋上への扉を開け、屋上へと向かっていった。
君はそれを追いかけると、屋上には、黒いローブに、とんがりぼうしに、大きな箒を持った紫髪の少女を見つけた。
空は、雲が太陽を覆い隠し、今にも雨が降りそうな天気の日だった。
「・・・こんにちは。いい天気だね。」
「ちょうどよかった。ボクも、君のことを探していたんだ。」
「ボクは・・・そうだな・・・君たちが言う、悪魔に近いものかもしれない。」
「でも、君が今探している、保科織姫を連れ去ったのは、ボクじゃない。」
「悪いけれど、保科織姫の居場所については、心当たりはないんだ」
「ボクは、敵を探しているんだ」
「その敵が、保科織姫を連れ出したかもしれない。」
「・・・ねぇ。キミは、確か保科織姫がいなくなったとき、そこにいたんだよね」
「そのときのことを、詳しく教えてくれないかな」
「そのとき、そこに誰が居た?」
「・・・そうか。見えなかったなら仕方ない。やっぱり、こっちの世界に手がかりはなしか。一度戻ろう。」
「・・・それじゃ、もしまたあったらよろしくね。PC1くん。」
そういったかと思うと、紫髪の少女は、箒で空を飛び、雨雲の中へと消えていった。
彼女が見えなくなった時、屋上に雨が降り出した。
君が、屋上を出て、廊下に戻ったとき、偶然女子たちが話しているのが聞こえた。
「ねぇねぇ、怖い話とかって大丈夫?」
「理科室のクローゼットの噂なんだけど・・・」
「何それ何それ、教えて?」
「あのね、真夜中の理科室のクローゼットを開けると、悪魔に連れ去られるんだって。」
「何年か前も、行方不明になった先輩がいるらしくて・・・だから、もしかしたら今回の保科さんも、それが原因なんじゃないかって」
「マジ?理科室の前でいなくなったとか言ってたよね・・・超怖いんだけど・・・」
君は、そんな会話を横目に、教室に戻った。

シーン6 援軍(PC2)
発動体工場の爆破に成功した後、PC3班は、追手を振り切りながら、アマリリスへと帰還しようとしていた。
途中、追手に追いつかれた際、子どもたちとPC3を先に行かせ、PC2は一人戦闘を行っていた。
激しい戦闘となったが、君は発動体を破壊されるぎりぎりのところで勝利し、消耗しきった身体を引きずりながらアマリリスへと帰還しようとしていた。
工場での戦闘も含め、思ったよりマナコントロールでの疲労が大きく、君は、意識を失いかけていた。
新たな追手が駆け付けてくる音を聞きながら、君の意識は途切れてしまった。
気が付くと、君は、一人の少女の膝の上に頭を乗せていた。
「あ・・・気がついたんですね。よかったあ~」
「安心してください。私は、アマリリスの心療魔導養成班に所属しています。天ノ河萌瑠といいます。」
「ナーブのPC3さんから緊急要請が入ったため、トト様からの指令を受けて、援軍に参りました!」
「あ、今は疲労を取る魔法をかけてる最中なので、このまま、動かないでください。いいですね?」
「それから・・・この薬をどうぞ。これも、疲労回復とマナ回路の不順に効くんです。はい、お水も。」
「私、薬学も勉強してて、これくらいの薬なら自分で調合できちゃうんです」
「PC2さんの消耗が激しかったので、アマリリス近郊まで運ばさせていただいて、今は安全エリアにいますよ」
彼女は、君の頭を撫でながら、にこーっとした表情で微笑みかけてくる。
「PC2さん。私が来て、よかったですね~。死んじゃってたかもしれませんよ~?」
「あの・・・あんまり、無茶しちゃダメですよ?ほら、いつか子どもたちも真似しちゃいますから。」
「それじゃあ、PC2さんの疲労が回復したら、戻りましょうか?」

シーン7 スバルの記憶(PC3)
PC2の無事を確認し、安堵したPC3は、報告を終えた後、自分の部屋に戻った。
帰ってくると、君は、部屋にあった写真を見る。
そこには、13歳くらいの少年が、6年前の君と一緒に写っていた。
彼の名前はスバル。かつて、君と共に戦っていた男だ。
彼は13歳という若さでナーブとなり、フィンガーであった君を部下としていた。
君は、ふと、彼のことを思い出した。
かつての君に、大切なクリーチャーができたとき、彼も一緒にそのクリーチャーを
とても可愛がってくれたときのことだ。

6年前、君は、大切なクリーチャーを彼に紹介しようと、彼を呼び出していた。
「おっす、PC3、急に呼び出してきてどうしたんだ?」
「お、可愛いクリーチャーだな。どこで見つけてきたんだ?」
「そっか。名前は付けたのか?」
「こいつに似合ったいい名前じゃんか。俺も気に入ったよその名前。」
彼は、クリーチャーを撫でながら、笑顔でそう言った。
「クリーチャーは、繊細な奴が多いからな。ちょっとしたことで、牙を剥かれることもあるかもしれない。でも、こっちもきちんと向き合えばちゃんと分かり合えるんだ。」
「だから、できるだけこいつのそばにいてやれよ。大切にすればするほど、クリーチャーってのはその分答えてくれるんだぜ」
「俺もさ、最近可愛い黒猫のクリーチャーを見つけてさ。」
「まぁあいつは、俺の顔見たら逃げてっちゃったんだけどな・・・でも、またどこかで会えるといいなぁって思ってる。」
その後、スバルは、ハーベストへスパイに行く任務を受け、今日にいたるまで6年間、何の音沙汰もなくなっていた。
そして、今はもう、君も彼と同じナーブになっていた。

シーン8 魔導次元入り(PC1)
君は、噂を聞いて、半信半疑になりながらも、真夜中の理科室の前に来ていた。
彼女を、保科織姫を探すために、唯一残った手がかりを手放すことはできなかった。
理科室のクローゼットが目に入る。とても大きく、壁の半分ほどを占拠している。
きっと、この中には、薬品や用具が入っている、そう思いながら、いや、それを当たり前のように思いながら、君はその扉を開ける。
すると、クローゼットの中から、あるはずのない光に飲み込まれ、君は、一瞬目を閉じた。
次の瞬間、自分は、暗い森の中に居た。周りには何もなく、ただ木に囲まれていた。
夜の森であるが、差し込む満月の光が、辺りを照らし、なんとか視界は確保できる。
ここがどこだかわからないまま、周りを探そうとすると、足元に、何かあるのを見つける。
それは、織姫が気に入っていて、いつもつけていたリボンだった。
それを拾い上げたその時、耳が壊れるほど大きな音が鳴った。それは、何かの鳴き声だった。
気がつくと、大きな鷲のような鳥が、君の前に降り立っていた。
身体は赤く、翼は炎を纏って燃えており、火花が散っている。
その目は、君を冷たく睨みつけていた。
鳥は、また奇怪な鳴き声を上げると、君に突撃するように襲い掛かろうとしてきた。
「・・・また会ったね。」
気がつくと、君は箒に跨った少女から手を掴まれ、空を飛んでいた。
「どうして君がここに?偶然ゲートから入ってきたのかい?」
「ここは魔導次元、君の住む現実世界とは別の世界。魔法が存在する世界だよ。」
彼女は、鳥の怪物が吐き出す炎の玉を避けながら、焦る様子もなく淡々と話し続ける。
「現実世界と魔導次元は、ときどきゲートっていう扉を通じて繋がるんだ。きっと、君がいた学校にもそういうものがあったんだね。」
「この世界には、クリーチャーという生き物がいる。あれはガルダというクリーチャーだ。」
「君には、あのクリーチャーがどう見える?」
「彼らは、当然のように人を襲う。そんな生き物がいたら、君ならどうする?」
「彼らは確かに人を襲う。だけど、彼らは生まれつきその方法でしかボクたちに関われないだけなんだ。彼らは、確かに人と分かりあえる心をちゃんと持っている。ボクは、そんな心を持った生き物を、自分たちの都合だけで殺すことはできない。」
そういって、彼女は、箒を上に向け、上空へと飛びあがると、君の手を離した。
君は落下する。彼女は、落ちる君より早く地面に着地し、君をお姫様抱っこする。
そして、向かい合う鳥の怪物にすたすたと近づき、その身体を撫でる。
「・・・身体に傷がある。きっと、ハーベストのハンターにやられたんだね」
「痛かったね。ボクは、君を傷つけたりしないよ。」
彼女がそう呟くと、鳥の怪物の威嚇が少し収まった。
そして、彼女が指を鳴らすと、鳥の怪物の傷が、少しずつ癒えていく。
鳥の怪物は、トトへの警戒を解いたのか、トトに顔を摺り寄せた後、しばらくして空へと飛び去っていった。
「・・・ね。ボクたちは、彼らと分かり合えるんだ。殺し合いなんて必要ない。」
「・・・そういえば、名乗っていなかったね。」
「ボクの名前は、トト・フロム・オズ。この魔導次元で、アマリリスという組織のリーダーをしてる。」
「君は、保科織姫を探して、ここに来たのかな」
「それなら、そのリボンが全ての答えかな。きっと彼女は、この世界にきている。」
「これから君がどうするかは、君の自由だ。ボクなら、君を元の世界に返してあげることもできるけど。」
「せっかく来たんだ。まずは、この世界を見てみる気はないかな?」
トトと一緒に行くことにした君は、トトに薬を手渡される。
「・・・怪しいものじゃないよ。クリーチャーは、君たちのいる世界でいうウイルスのようなものを持っているんだ。だから、近づくと感染する可能性がある。君も感染しているかもしれないから、とにかくこの薬を飲んで。」
そういって、トトも君の目の前で同じ薬を飲む。
「・・・じゃあ、行こうか」
君は、トトの誘う手を握り、箒に跨り、トトと共に夜空を翔けた。

シーン9 アマリリス(PC全員)
PC1は、トトに連れられて、大きな塔の最上階、トトが暮らす一部屋で一晩を過ごした。
次の日の朝、君は、塔の上から、アマリリスの全貌を見る。
廃墟をそのまま街にしたような概観であるが、市場や教会などを見ると、人の活気が溢れている。驚くべきは、昨日見た怪物のような生き物が、人と共に、歩いたり、触れ合ったりしている場面が見えることだ。
「・・・ふぁ・・・よく寝た・・・。PC1も寝れたかな?」
紫色のナイトキャップを被った可愛らしいパジャマ姿のトトが現れる。
しばらくぼーっとしたかと思うと、不意に指を鳴らし、姿を元のとんがりぼうしに黒いローブを着た姿に戻した。
「・・・こほん。さて、今日はまず、行くところがあるんだ。」
そういった彼女に連れられて、君はアマリリスの街を歩く。
トトは、やはり人望があるようで、街行く人から、トト様と呼ばれたり、トトと呼び捨てにされていたり、色んな呼び方はあれど、必ずと言っていいほど声をかけられていた。
そして、トトはそれに会釈をして返す。
そんなトトを見ながら、ついたのは一つの施設だった。
「ここは、薬局。アマリリスのメンバーは、自分の担当薬師がいる薬局に、定期的に通うことになってるんだ。」
「昨日見たクリーチャーっていう生き物がいるんだけど、彼らが生み出す「カース」っていう物は、人間に感染して、人間の欲望を増幅させてしまうんだ」
「だから、ボクたちは、定期的に薬を飲んで、その発症を抑えるようにしてる。」
そう話しながら、トトは薬局へと入っていく。
「あ、おはようございます。トト様。」
そこには、赤髪の少女が、粉末を扱っていた。どうやら薬の調合をしているようだ。
「おはよう、萌瑠。今日は、頼みがあって来たんだ」
「頼みですか?」
「うん、確かキミは、この前定期投薬係になったばかりだったよね」
「もう一人、君の担当を追加したいんだ。この子。PC1、挨拶して。」
「PC1さんですね。私、天ノ河萌瑠っていいます。よろしくです!」
「PC1さんは、現実世界から来たばかりなんですか?」
「私も、現実世界生まれなので、お仲間ですね~。アマリリス、とっても良い場所なので、ぜひこっちの世界に居てください。」
「アマリリスは、人それぞれに役割がしっかり分担されてるから、人と人との繋がりでできてるネットワークなんです。」
「定期投薬係は、アマリリスの中でも、すごく重要な役目のお仕事なんですよ~」
「どうして重要かというと~」
と、萌瑠が話そうとしたとき、PC2とPC3と3人の子どもたち(サイフ、タビト、メイサ)が入ってくる。PC2とPC3は違うが、3人の子どもたちは、担当薬師が、天ノ河萌瑠となっており、PC2とPC3はその引率で彼らを連れてきたところである。
「あ、PC2さん。おはようございます!」
「PC2、PC3、紹介するよ。現実世界から来た、PC1。」
「・・・あんた、新人?俺はサイフ、よろしくな。」
サイフが声をかけてくる。
「タビトです。」
「私は、メイサ」
「全員魔導次元生まれっていって、この世界で生まれたんだ。PC1は違うんだろ?」
「僕、外の世界って見たことも行ったこともないんですが、どんな世界なんですか?」
タビトが興味津々に聞いてくる。
この辺りで、PCたちの会話を助長させる。
萌瑠は、真剣に薬を調合している。
「萌瑠の姉ちゃん、早く薬くれよー。」
「僕とメイサの分も、もちろんお願いしますよ」
「わかってるわかってる~。ちょっと待っててね。」
「萌瑠お姉さん、かっこいい・・・」
子どもたちは、萌瑠に既に懐いているようで、壁のない関係性で会話ができている。
「薬ができるまで、ちょっと待っててくださいね。」
薬を待つ間、PC同士の会話を助長する。
「そうだ。PC1。君には一つやらなくちゃいけないことがあるよ。」
「・・・魔法を、使えるようになってもらうよ。」

シーン10 魔法の特訓(PC全員)
PCたちは、広い場所に連れてこられ、PC1はトトから簡単に魔法とは何か、魔法の唱え方について教わることとなる。
「まず、この世界では、魔法を覚えないと生きていけない。君も、保科織姫を探すためにこの世界に来たんだから、このアマリリスの外に彼女を探しにいくとなると、色々なところで戦う場面が出てくるかもしれない。」
「昨日の夜だってそうだった。もし襲われたときに、対抗できる力だけは持っておいたほうがいい。」
「それと一つ。ボクたちアマリリスは、この魔法の力を使って、破壊活動をしている。」
「君の住む世界で言うと・・・そうだな、一番近いのはテロリズムになるのかもしれない。」
「この世界には、ボクたちの仲間、クリーチャーを排除しようとする悪がいるんだ。例えば、魔法学園ハーベスト。」
「そこには、学んだ魔法の力で、ボクたちの仲間を傷つける、そういうことを行う学生がいっぱいいる。」
「ボクたちは、それを止めたい。同じ魔法の力を使って、間違った行いを止めたいんだ。ボクたちが見出す希望のために。ボクたちが目指す理想の世界のために。」
「それが、ボクたち、アマリリス。」
「だから、これから魔法を覚えてもらう君には、このことをしっかり覚えておいて欲しい」
「アマリリスとしてこの力を使うなら、この力は、クリーチャーを傷つけるための物じゃない。」
「間違った行いを止める、裁きの力なんだ。」
「世界には、平気で酷いことができてしまう、腐った人間がいる。ボクたちは、それに武力で介入して、悪を止める。」
「・・・わかってくれるかな。」
「PC2、PC3、じゃあ、後はPC1に、魔法の使い方について詳しく教えてあげてくれないかな。ボクは一度、部屋に戻るよ。やらなきゃいけないこともあるし。」

シーン11 スバルとの再会(PC3)
PC1に魔法を教えた帰り、PC3は、人気のない裏路地を歩いていた。
周りに人の気配はまったくなく、道も暗く、雰囲気は沈んでいる。
そんなとき、突然、鼻をつく嫌な臭いがした。
かと思うと、裏路地から、見覚えのある姿の少年が歩いてくる。
「・・・よう。久しぶりだな、PC3」
その姿は、スバルに面影のある、しかし、確かに君の知るスバルより少し大人びた男だった。
「・・・俺だよ、スバルだ。まさか、忘れてないよな?」
「元気にしてたか?もしかして俺がいなくて、寂しがってたとか。」
「お前も、ナーブになったんだってな。立派になって俺も嬉しいよ。」
「・・・さて、昔話は終わりにしないとな」
そういうと、彼の眼は、赤く染まった。
「悪いな。PC3」
彼は、次の瞬間、発動体のハンドスピナーを取り出し、回転させた。
君が過去に何度も見てきた、彼独自の魔法発動のスタイル。
埋め込んだ紋章を高速で回転させ、その軌跡が魔法陣を描き出す。
あっと言う間に、幾重にも重なった魔法陣を生み出し、スバルはそれを手で握るように掴む。
彼は、ニヤリと笑いながら、指鉄砲を作り、君の方向に向ける。
かと思うと、君の近くにいた、クリーチャーに向かって魔法を放ち、そのクリーチャーは風の弾丸によって射抜かれ、一発で地に落ちる。
君が何かを口にしても、スバルはそれを無視し、もう一度倒れた君のクリーチャーに向かって弾丸を放つ。
炎のマナが混じった弾丸によって、クリーチャーは、燃え上がった。
「俺はもうアマリリスには居られないんだ」
「理由?そんなの、クリーチャーが居たから、それだけだ。」
「俺はさ、本当は心底嫌いだったんだよ。クリーチャーって生き物がさ」
「わかるか?お前のクリーチャーだけじゃない、俺は、これからもクリーチャーを殺し続ける。」
「・・・そうだ。お前の大切なクリーチャーを殺したのは俺だ。スバルだ。だから、お前は俺のことを憎め。憎んで、憎んで、俺を殺しに来いよ。」
「俺は、アマリリスを裏切って、ミーティアってところにいる。待ってるぜ、PC3。」
そういって彼は、アスタリスクを発動して、その場から去っていった。

シーン12 赤い眼(マスターシーン)
天ノ河萌瑠は、一人、アマリリス近くの森にいた。
「確かこのあたりに・・・あ、やっぱりあった。この薬草で間違いなし、とりあえず、あるだけ取っておけばいいかな・・・」
そういって、周りの薬草を刈り取っている彼女の背後に、一人の男が近づいてくる。
「・・・お前は、アマリリスのメンバー、天ノ河萌瑠だな。」
「あなたは・・・誰ですか?」
少し警戒しながら、萌瑠が話しかける。
「俺は、スバル。元アマリリスで、今はミーティアってとこにいる。」
「単刀直入に言わせてもらうぜ。俺たちはお前が欲しい。」
そういうと、スバルの眼は赤く染まり、魔法で瞬間移動をして、萌瑠の懐に潜り込んだかと思うと、彼女が発動体を手にする前に、彼女の首に発動体を押し付けた。
「な・・・なんなんですか・・・あなたは・・・」
「俺たちの計画には、お前が必要なんだ。天ノ河萌瑠。」
すると、スバルの発動体からカースが漏れ出ていく。そしてそれは、萌瑠の身体を纏い、それが晴れたとき、萌瑠の眼は、赤く染まっていた。
「・・・さて、これで第一段階がクリアってとこか。」
「・・・そうですね。スバルさん。」
萌瑠は、ニヤリと笑って、そう答えた。

シーン13 事件の始まり(PC全員登場)
トトの部屋に、PCたちとサイフ、タビト、メイサの三人組が呼び出されていた。
呼び出された原因は、PC3の報告による、スバルの件である。
しかし、タビトだけ、何か体調が悪そうな様子だった。
皆それに気づいたようで、話はじめる前に、サイフがタビトに尋ねる。
「・・・タビト?どうしたんだよ。どこか具合が悪いのか?」
「いえ・・・大丈夫・・・だと思います・・・すみません」
「タビトくん・・・無理、しないでね・・・」
「そうだよ。体調が悪いなら、無理せず休んでくれて大丈夫だから。」
「・・・はい。」
タビトは、椅子に座り、少し離れたところから様子を見つめることとなった。
「それじゃあ、皆揃ったことだし、PC3から、もう一度詳細を報告してもらってもいいかな」
「・・・ってことらしい。ただ、ここで、一つ大事なことがあるんだ。」
「スバルは確かに、6年前にナーブの特殊任務として、単独でのハーベストへの潜入捜査を命じてた。それから、今に至るまでずっと連絡が途絶えたことはなかった。」
「・・・でも、今回の件を元に、改めて調べてみたら、一つ、大変なことがわかった」
「PC3には覚悟して聞いてもらうことになるけれど、いいかな」
「・・・スバルは、もう死んでいる」
「3年前に、ハーベストで危険な任務に出され、確かに死亡したことが確認されていた。」
「・・・悲しいが、これは事実だ。」
「でも、それなら、スバルが死んだ三年前から、何者かがスバルを騙ってボクたちアマリリスと情報交換を行っていたことになる」
「恐らくその人物は、スバルの死に関わっていて、かつ、ボクたちから情報を抜き取ろうとしてきた・・・つまり敵だ。」
「スバルの死のことと、このスバルを騙った敵のこと。そして、今現れているスバルのこと。これらの謎の調査について、君たちに任務を頼みたい。」
「ただ、PC3。君はスバルと親しい関係にあったね。君が望まないなら、ボクは君の代わりに他の人間をこのチームに配属させることができる。・・・君は、どうしたい?」
「それから・・・」
とトトが話を続けようとしたとき、突然タビトが胸を押さえて苦しみ始めた。
「・・・胸が・・・焼けるように痛い・・・です。それから・・・まるで、自分の中から、何かが溢れてくるようで・・・何か・・・これは・・・感情・・・?」
「・・・皆、タビトから離れて」
トトが静かにそう言った。
「・・・タビト、最近何か変わったことは無かった?」
「おかしなこと・・・ではありませんが、萌瑠さんが、新しい薬があるからって、それを僕に・・・」
すると突然、話しているタビトの眼が赤く染まる。
「うわあああああああああああああああああ」
「タビト!?」
タビトが叫び声を上げる。サイフとメイサがそれを見て。驚く。
「うああ・・・ああ・・・なんだこの・・・僕に溢れてくる力・・・」
「皆、落ち着いて聞いて。タビトは、完全にカース感染して、発症してる可能性が高い。」
「しかもただのカースじゃなくて、加工された・・・人工的なものに近い。」
「そんな・・・タビトが発症するなんて、おかしいだろ!ちゃんと薬も飲んでたのに・・・」
「タビトくん・・・トト様、どうすればいいの!?」
「まずは・・・タビトを抑えよう。発動体を破壊するんだ。」
トトは冷静にそう話したあと、PCたちの方を見て言う。
「ここはボクが見る。PC1とPC2、PC3は、急いで天ノ河萌瑠のところに向かってくれ。」
「彼女が何かのキーパーソンになっている可能性が高い。だから、急いで。」

シーン14 曲の終わり(PC全員登場)
萌瑠は、アマリリス近郊の森の中に居た。
「ちゃんと、俺の言う通りにできたか?」
「・・・はい。スバルさん。」
PCたちがその現場を目撃したとき、彼女の目の前には、PC3の知っている男、スバルがいた。
スバルも、萌瑠も、その眼は赤く染まっている。
「ちっ、PC3か。・・・面倒な奴が来た。俺は先に戻る。ここは任せたぞ」
そういって、スバルは、魔法陣を出現させる。
「・・・PC3。俺は、ミーティアでお前を待つ。必ず俺を探しに来いよ。じゃないと、この女の子みたいな人間を、俺はもっと増やさなくちゃいけなくなる。」
「それじゃあな。PC3。」
彼はあっという間に消えてしまい、目の前には赤い眼の萌瑠だけが残った。
「あれー・・・PC2さん。どうしてここにいるんですか?」
「タビトくん?あ、それ、私ですよ。私が、カースに感染しやすくなる薬を配合したんです。」
「えー・・・?だって、そうした方が、たくさん力を手に入れられて、クリーチャーたちもいっぱい殺せるじゃないですか?」
「ほら、PC2さんも、どうですか?この薬。」
萌瑠は、PC2に向かって、粉薬を差し出す。
「えー・・・そんな、酷いですよぅ・・・もう、みーんな飲んでくれたのに・・・」
「そうですか、でも、私の邪魔をするなら容赦はしないし、邪魔をしなくても、その生き物が目障りなので、消えてもらいますね」
そういうと、彼女は、君たちが連れているクリーチャーのいる方を睨みつける。(いなかった場合はカットする)
そういうと、彼女は、懐から発動体の懐中時計型オルゴールを取り出した。
そのオルゴールから、綺麗な音色が流れてくる。
「このオルゴール、綺麗な音するでしょ?でも、皆さんが、この曲を聞き終えることは絶対ないですけどねっ」

【天ノ河萌瑠との中間戦闘】

萌瑠は戦闘に負けると倒れ、話しかけても反応がなく、昏睡状態になっている。
萌瑠との戦闘を終えた君たちは、倒れた萌瑠を連れて、トトのところに戻ることにした。

シーン15 もう戻らない(PC全員登場)
君たちが、萌瑠との戦闘を終え、トトのところに戻ると、
そこには、暴れるタビトを取り押さえるサイフとメイサ。そしてそれを見つめるトトがいた。
サイフとメイサが放つ魔法が、鎖のようにタビトを取り押さえている。
「放せ・・・!放せよ!!もっとボクの力を見せつけてやる!!」
そういって、鎖を振り切ろうとするタビト。
「なぁトト!本当にどうにかできないのかよ!」
「お願い・・・お願いだから落ち着いてタビト!」
「PC1くん、PC2くん、PC3くん。・・・その様子だと、萌瑠を止めてくれたのかな」
「・・・みんな、アマリリスの掟は知っているね」
カース感染し、発症まで至った者は、トトにより記憶を消される。
日々、クリーチャーに触れるということは、カースにも触れているということになるため、彼らは、いつも、精神の変化に恐怖を抱きながら、戦っている。
幸いなことに、アマリリスでは精神医療技術が発達しており、特に製薬に関しては、ハーベストを超える最先端の技術で、定期投薬をすればカース感染をほぼ100%抑えることが可能となっていた。
しかし、それでも、カースに汚染され、精神が理性から逸脱し、もう元に戻せなくなった場合の最終手段として取られるのが、トトによる記憶操作である。
感染元となったクリーチャーの合意があれば、別の手段もとり得るのだが、タビトは、投薬により感染しやすくなっただけであるため、どのクリーチャーによるカースか判別がつかない。
また、そのまま放っておけば、カースによる精神汚染は悪化し、どこかで必ず自傷や自殺へと繋がってしまう。
「・・・残念だけど、タビトはもう、戻れないところまで来てる。」
「感染の拡大を防ぎ、人とクリーチャーとアマリリスを守るためにも、そして、タビト自身を守るためにも・・・タビトの記憶は、ボクが消す。」
「サイフとメイサも、それでいいね。」
サイフは、静かにトトから目をそらし、その場から走り去っていった。
メイサは、タビトの方を一瞬見た後、それを追いかけた。
「・・・タビト・・・」
トトは、普段見せない、悲しそうな、悔しそうな顔をして、タビトの頭に触れた。
タビトはゆっくりと意識を失っていった。
トトは、また冷静な顔に戻ると、君たちの方を見て言う。
「・・・萌瑠がこの事件の発生元なら、まだ、感染が拡大している可能性がある。ボクは、まずそれを止めるために動くよ。この事件に関して、これからの指示は必ず追って出す。」
「君たちも、情報を集めておいてくれ。」
そういって、トトは、アマリリスの街に繰り出した。

シーン16 情報収集(PC全員登場)
項目1「天ノ河萌瑠について」
天ノ河萌瑠は、カース感染の一次感染者である。
スバルと接触後、カース感染速度を早める薬を作成し、アマリリスのメンバーに投与していた。タビトを含む10数名が彼女の調合した薬を飲んだと考えられる。まだ発症者は5名ほどしか出てきていないが、薬の性質上、これから増える可能性もあり得る。

項目2「スバルについて」
ハーベストにスパイとして潜入していた際、ベレトと呼ばれる黒猫のクリーチャーの研究に携わり、その研究そのものの情報をトトに流していた。トトは、その情報を受け、ベレトの救出に成功した。しかし、スバルはその後、危険なクリーチャーハントの依頼を受け、野生化していたベレトに殺され死亡した。この依頼に関しては、ドロシー・フロム・オズからの強い反対があったが、ハーベスト理事会の一人の言葉によって、ドロシー・フロム・オズの介入はなされなかった。
現在彼は、死んでいるはずであるが、ミーティアという組織に属していると話した。

項目3「メイサとサイフ」
メイサとサイフの姿が、アマリリス内で見られなくなっている。
詳しく調べると、クリーチャーから、目撃情報があり、メイサはスバルに誘拐され、サイフは他の者の静止を無視して、それを追ってミーティアへと単独で向かってしまったそうだ。
⇒シーン17へと進めるようになる。

項目4「ミーティアについて」
ハーベスト学生も多く所属している独立研究機関。組織長は、「天王寺帝」。組織名と同じ名前の「ミーティア」と呼ばれる施設を保持しており、その施設にて、クリーチャーおよびカースの研究を行っている。ただ、ミーティアでは、近頃、死霊魔導と呼ばれる新たな魔法系統の開発を行っているとの噂がある。このことは、ミーティアから正式に発表されていない。また、ミーティアの施設付近にて、保科織姫らしき人間の存在が感知されている。
ちなみに、近頃、ミーティアより、「ペルセウスの涙」と呼ばれる宝石が盗まれたことが判明した。(詳しくは劇場版第三弾参照)
⇒項目5、項目6を開示する。

項目5「死霊魔導について」
死体にカースを注入し、自分の意思のままに操る魔法系統のことである。未だ魔導次元では定着されていない技術で、倫理的問題も批判されている。動かされた死体については、生前の記憶や人格を有しているものの、オーナーによる命令に忠実に従う戦闘マシーンとなる。

項目6「天王寺帝」
カース研究学会最高の権威とも称され、ハーベスト理事会にも所属している。
ベレトの事件において、ドロシー・フロム・オズの介入に反対した人物である。
死霊魔導に並々ならぬ興味を持ち、死体を、痛みや恐怖を感じない兵士にするという発想から、死霊魔導のビジネス転用を考えている。ビジネス転用のモデルとして、彼は今、死霊魔導によるカースネットワークと呼ばれるシステムの構築に研究資金を継ぎ足している。
⇒項目7を開示する。

項目7「カースネットワーク」
死霊魔導によって動かされる死体はルーターと呼ばれ、クリーチャーのように心臓からカースを生成し、人間へのカース感染を行うことができる。そして、それによってカース感染した者も、オーナーである天王寺帝の意思に従って動く端末となる。これらの情報統合システムを、カースネットワークを呼ぶ。これらのネットワークを断ち切るには、オーナーである天王寺帝の殺害か、ルーターであるスバルを死体ごと消滅させる必要がある。
⇒シーン18へと進めるようになる。

シーン17 誘拐(マスターシーン)
アマリリスの街。裏路地の人気のないところをとぼとぼと歩く女の子。メイサの姿があった。
「・・・どうして・・・タビトが・・・どうして・・・」
その目の前に、男が一人現れる。
「・・・あなたは・・・っ」
「よう」
闇から歩いて現れるスバルの姿を見て、メイサは腰を抜かす。
「・・・さて、第二段階だ。お前も、俺たちの実験台になってもらうぜ」
スバルがそう言った後、どこかから、声が聞こえる。
「早くここから逃げろ」
それは、確かにスバルの中から声がした。
しかし、それを出した当の本人のスバル自身が、そのことにきょとんとしているようだった。
「なんだ・・・今のは・・・?」
メイサは、先ほどの声に従うのと、スバルの動揺のスキを見て、駆け出そうとする。
しかし、スバルは、発動体を構えると、闇の鎖で彼女の身体を縛った。
「・・・待てよ。逃げられるわけがないだろ。」
スバルはニヤリと笑い、目を赤く染まらせてそう言った。

シーン18 緊急任務(PC全員登場)
君たちは、トトによる招集指令を受け、トトの部屋に集められる。
「まずボクの方から報告するね。アマリリスでの感染被害者は現在6名。その全員の記憶も・・・消去した。ただ・・・」
「萌瑠が投与した薬、かなり厄介で、薬自体にも潜伏期間がある。何人に投与したかが完全にわかっていないけど、とにかく時間差で発現させるつもりだったらしい。どういう目的があるのかわからないけれど・・・」
「・・・今度は、君たちの成果を聞かせてもらってもいいかな。」
君たちは、トトに情報収集の結果を話した。
「・・・そうか。天王寺帝・・・」
「PC1くんと初めて会ったとき、ボクは、奴を探して現実世界に行ったんだ。」
「奴は、ボクたちの仲間を傷つけるのが相当好きらしくてね。特に、研究実験の材料にされた仲間の数は数えきれない。」
「ボクはそれを許せなかったから、奴のことを探っていて、現実世界に隠居しているところまでは突き止めたんだけど。」
「ベレトの件でもそうだ。奴があの研究を命じさせていた。だけど、もしかしたらその研究を止めたボクに、恨みでもあるのかもしれない。」
「だから、ボクたちアマリリスに危害を加えようとしてるってことだ。」
「・・・ごめん皆。ボクはミーティアへは行けない。記憶の消去ができるのはボクだけだし、このあとアマリリスにどんな危機が起こるかわからない以上、ボクはこの場を離れるわけにはいかない」
「だけど、ボクの想いに代わって、君たちに任務を託する。」
「皆、メイサとサイフのこと・・・よろしく頼む。」
「PC3。君は本当のスバルを知っているはずだ。彼がどんな人間かわかっているはずだ。だからこそ、彼を止めてくれ。彼の死後も、彼に泥を塗るような行為はさせないでくれ。彼の想いを、無駄にしないためにも。」
「PC2。萌瑠は、きっと、これからも苦しむことになる。彼女は操られていたとはいえ、彼女だけが明確にカースから切り離し、元に戻すことができる。それはもちろん良いことだけど、それを良くは思わない人も少なからずいるかもしれない。だけど、そんなことは彼女を助けない理由にはならない。彼女は、仲間想いの、優しい人間だ。だから、君に、そんな彼女を支えてやって欲しい。」
「PC1。君は唯一、本当はこの場にいるはずのない人間だった。だけど、やっと全てのピースが繋がったんだ。君が戦う理由は、今ここにある。保科織姫を、救い出すんだ。」
「準備はいいかな。皆。ただ今より、ブレイン。トト・フロム・オズの名において任務を命ずる。」
「・・・ミーティアを・・・破壊せよ!」

シーン19 クルドサック
1「ミーティア入口の警備システム」
リベラルアーツ「ステルス、ララバイ、シンク」
ペナルティ「バッドステータス:火傷レベル2」

2「パスワードの解除」
リベラルアーツ「アンロック、サーチ」
ペナルティ「バッドステータス:衰弱レベル1」

3「顔認識システムの突破」
リベラルアーツ「チェンジアザー」
ペナルティ「5点のダメージ」

シーン20 心臓の部屋(PC全員登場)
施設の玄関と1階ホールは、洋館のようになっており、雰囲気は明るく煌びやかになっている。
中を進んでいくと、徐々に研究施設らしき雰囲気が現れてきて、ガラス張りの部屋や、魔導書がずらりと並んだ部屋、見たこともない魔導機械が置いてある部屋など様々な光景が見られた。
警備員や研究員など人間は少なく、君たちはそういった障害も突破しながら、先に進んでいった。
すると、広い部屋に出た。その部屋は薄暗く、何か柱のような物がいくつも置かれていた。
その柱に近づいてみると、それは、実験に使う円柱型の水槽のようなもので、中には緑色に近い液体とグロテスクな臓器。しかし、それはおそらく人のものではない大きさで、君たちはアマリリスにおける勉学で何度か見たことのあるもの・・・クリーチャーの心臓だった。
その心臓の部屋を進んでいくと、人の声が聞こえてきた。
「・・・どうして・・・どうしてだ・・・」
「どうして・・・俺たち仲間だったじゃないか・・・メイサ・・・」
その声の元に行ってみると、血塗れのサイフが横たわっており、その横に、無残に破壊された発動体があった。サイフはもう息はなく、瞳孔が開いている。
そして、その近くに立つ目が赤く染まった一人の少女。メイサは、手に魔法による氷でできた鋭い刀を持っており、その刀は血で赤く染まっていた。
「・・・サ・・・イフ・・・」
メイサは、目の前のサイフが亡くなったのを見て、手に持った氷の刀を落とし、自分の手の返り血を見た。
「いやあああああああああああああああ!!!」
彼女はそれを見て、部屋中に響き渡るほどの絶叫を上げる。
そして、すぐに地面の刀を取り、自分の胸へと突き刺した。
発動体は破壊され、そして、彼女の胸に刀が突き刺さる。
彼女の眼に、PCたちが映ることは、なかった。
PCたちが反応し終えた時、突然何かが君たちの眼の前に出現する。
それは、初老の男性だった。PC1は見覚えがある。通っていた高校の、校長先生の姿だ。
「・・・やぁ、キミたちがアマリリスかい?」
「キミたちようなわかりやすい犯罪集団がいるおかげで、君たちを対象に色々な実験ができた。感謝してもしきれないよ。」
「これも・・・簡単な実験さ。貴重なデータが得られたよ」
「やっぱり、生きている人間を操ることはできても、人格が残る以上、何かの拍子で発狂して、自害するってことだ。」
「その点、死体はいい。自害することすらできないからなぁ」
「そういえば、PC1くん、久しぶりだね。」
「君が魔導次元に来るとは思わなかったけど・・・君なら、僕に共感してくれるだろう?」
「君だって、あの時共感してくれたじゃないか。消えてしまった星の光こそ価値があるってね。」
「彼らという星も、消えたからこそ、これから輝くことができるんだ。死体として・・・ね。」
そういって、地面に転がっている二人の死体を見てニヤリとする。
「この子たちも、きっと、スバルくんのように素敵な輝きを見せてくれる。あの、出来損ないのお嬢様とは違ってね。」
「PC1くんに、見せたいものがあるんだ。奥の部屋においで。」
そういって、彼は君たちに背中を向けて歩き始めた。
君たちが彼に危害を加えようとすると、それを守るようにスバルが現れる。
「帝様をお守りするのが俺の役目だ。お前たちの魔法なんて、全て俺が消し去ってやる。」
「行くぞ、スバル」
「はい、帝様。」
スバルは、赤く染まった眼で、PC3の方を見つめた後、振り返り、帝の後を追う。

シーン21 雨の中(クライマックスフェイズ)
大きく重たい扉が開いた時、そこに見えたのは、外の景色だった。
外は少し、雨が降っており、冷たい空気が部屋の中に充満する。
外に見えるのは、クリーチャーの残骸や、かつて臓器であったようなもの、そして、山積みになったゴミ。
ここは、ゴミ捨て場であるようだ。
「匂いがきつくてすまないね。ああ、あれだよあれ」
帝が指さした先にあったのは、ゴミの山の上に積まれた一人の人間の姿。
身体は血で黒ずみ、虫が飛び交っている。
かろうじて、姿を保っているため、PCたちはその人間を認識することができた。
そしてそれは、PC1の知っている人間、保科織姫の姿だった。
「・・・君、あれを探して来たんだろう」
「残念だけど、彼女、輝きが全然なくてねぇ」
「私が気に入ったから、せっかく死体にしてやったっていうのに、私が魔法をかけてもまったく動こうとしない。出来損ないってとこだ。」
「彼女はきっと、輝くこともできない程度の星、所詮はスペースデブリだったってことさ」
「私はそんなものに興味はないけれど、君の探し物はあれだろう」
「よければ持っていくといい。スバルとは違って、使いものにはならないだろうけどね」
「どうして私が、彼女を選んだのか。」
「ああ・・・別に、誰でもよかったよ。だけど、彼女があのときゲートのそばに居たから。それだけさ」
「タイミングがずれていたら、あそこに居たのは、君だったかもしれない。PC1。」
「この死霊魔導の技術は、必ず世界が必要とする。」
「そして、私はこの力で世界を変え、歴史に名を刻み、現実世界も魔導次元も包括した、全世界の支配者になる!」
「目ざわりなドロシー・フロム・オズも、邪魔者のトト・フロム・オズも、私は超越する」
「私の望む理想の世界には、死者だけが存在し、皆が老いることも衰えることもなく、永遠に輝き続ける。そして、そのとき、全ての死者を意のままにでき、唯一の生者となる私が、新しい世界の神となる。」
「賛同する者は、私の元に来なさい。私の力があれば、死に怯えることなく、生に縛られることもない。死してなお、君たちの輝きを、留め続けてあげよう。」
PCたちが否定すると、彼は先端に髑髏のついた大きな杖を取り出す。
「・・・まぁいい。君たちのような掃きだめの犯罪者集団など、私の世界には必要ない。」
「行くぞスバル。君たちは、新世界へ進むための生贄だ!」
赤かったスバルの眼が、一瞬、元の眼に戻る。
「・・・行くぞ。PC3。本気で来い!!」
「俺は全力で、お前の魔法を受け止める!」
「それを破れるなら、破ってみろよ!!」

【最終戦闘(天王寺帝&スバル)】

シーン22 世界を変える答え(合同エンディング)
死霊魔導を打ち破り、天王寺帝の発動体が破壊される。
「何故だ・・・何故、私の・・・私の理想の力が・・・こんな奴らに・・・!」
「スバル・・・奴らを殺せ!スバル!!」
スバルは、生気を失いつつも、ぼんやりと立ち、俯いている。
「くそ・・・役立たずどもめ・・・」
そういって、帝は移動用の魔法陣を出現させ、逃げようと試みるが、
その背後に、瞬間移動してきたトトが現れる。
「・・・逃がすわけが無いだろう」
トトが、あまり見せないような感情的な声で彼の身体を止めた。
「・・・皆。遅くなってすまない。」
「・・・く・・・来るな!化け物め・・・!」
「・・・ねぇ、PC1。キミに問いたい」
「こういう人間が、この世界にはいるんだ。」
「だけど、地位や権力、金、汚い手段で、こいつらはいくらでも逃げることができる。」
「むしろ世界はもっと歪んでいて、こんな奴ですら、助けようとする。」
「これは、腐った世界の断片だ。この世界を本気で変えるためには、一度全てを破壊しなければならない。ボクはそう思ってる。」
「キミなら、どうする?」

シーン23 二度目の死(PC3)
ぼんやりと立ったまま、俯いていたスバルから、声が漏れ出る。
「・・・PC3」
かすれたような声で、君を呼ぶ彼の声がした。
「・・・PC3か・・・迷惑・・・かけたな・・・」
「だけど・・・最後に、もう一つだけ・・・お願いがあるんだ・・・」
「俺の中には・・・まだ、カースが残ってる・・・」
「このままだと、心も身体も死んだまま、クリーチャーを殺すだけの機械みたいになっちまう・・・」
「だから・・・わかるな・・・?」
「お前の手で、お前の魔法で、俺を・・・もう一度・・・殺してくれ。」
「お前に殺されるなら・・・俺にとっては、それは最高に幸せな死だよ。」
彼は少し笑って、顔を少しずつ上げ、君の方を見て笑った。
「・・・本気で、俺の魔法を破ってくれて・・・ありがとうな。」
「最後に、信じられるお前が目の前にいて、本当に良かった。」
「さよならだ。PC3。」
そして、スバルの死体は、もう動くことはなかった。

シーン24 星の消えた夜に(PC1)
君は、工場を破壊して、帰還する前に、保科織姫の亡骸を迎えに行った。
雨雲は過ぎ去り、晴れの太陽の光が、ゴミ捨て場に差し込んでいた。
「・・・保科織姫のことは・・・残念だった」
「彼女を救えなかったのは、ボクにも責任がある。」
「せめて、彼女のことを、弔わせてもらうよ」
そういって、トトと共に、ゴミの山に登る。
保科織姫は、傷だらけで、黒ずんた血の色に染まっているが、安らかな顔をしていた。
しかし、それを見て、トトは、少し、驚いた様子だった。
「・・・PC1」
「星は・・・まだ、輝いてるみたいだ」
「天王寺帝の死霊魔導で、彼女が反応しなかったのは、ちゃんとここに理由があったんだ。」
「驚くことに・・・保科織姫は、まだ生きている。」
「・・・でも、どうして。3日間は放置されていたはずなのに」
そう話していると、空から、何かが飛翔して降りてきた。
それは、炎に燃える赤い翼を持った鷲のようなクリーチャーだった。
「・・・ガルダ」
ガルダは、織姫の近くに止まると、織姫の身体に、翼から、光の玉を発射した。
その光の玉は、素早く織姫の身体に着弾し、彼女の傷を少しだけ治す。
「・・・この子が、彼女を助けてくれてたんだ。」
「ねぇ、PC1。ボクたちが、ガルダを助けたから、ガルダも、人間を助けてくれたんだよ。」
「だからこの子たち・・・クリーチャーは悪じゃない。ボクたち人間が戦わなきゃいけないのは、もっと単純な、分かり合えない悪なんだ。」
「・・・PC1。君は、これからどうする?」
「織姫の傷が治ったら、彼女を連れて、現実世界に帰る?それとも・・・」
「ボクたちと、一緒に来る気は、ないかな?」
そういって、トトは君に手を差し伸べた。

シーン25 個別エンディング(PC3)
各自で希望の演出をしてください。

シーン26 個別エンディング(PC2)
各自で希望の演出をしてください。

シーン27 個別エンディング(PC1)
各自で希望の演出をしてください。

◆エネミーデータ
「天ノ河萌瑠」
主体属性:火・闇
クラス:心療魔導養成班
大魔法:なし
能力値「アクション:5」「リアクション:5」「リベラル:4」

特技「ラーズグリーズ」 消費TP2 種別A
味方1人にグッドステータス:加護レベル3を与える。
「アルヴィト」消費TP3 種別A
味方1人に、グッドステータス:時空転移レベル1を与える。1シナリオに1回まで使用可能。
「ヘルフィヨトル」 消費TP2 種別R
このリアクションフェイズで自分がグッドステータスを得る場合、そのグッドステータスのレベルを+1する。
特殊特技「イグニッションポイント」消費TP7
自分は、この発動タイミングで「スーパーノヴァ」をコストなしで発動する。1シナリオ1回まで。

アイテム「オルゴール」 攻2 防2 HP50 TP16 SS5 移動1 自分がグッドステータスを得た時、それと同じグッドステータスを、レベルの符号を逆にして敵一人に与える
加護拡張×2
「青空の髪飾り」計算済み

魔法「オリジン」「カース」「アマリリスレインA」
A「グラビティゾーン」地1闇1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:重力場レベル1に変更する。
+水 グラビティケイジ
対象にバッドステータス:怨嗟レベル1を与える
A「ジャイロストライク」火1風1
攻撃力+2、さらにこの攻撃の後、1マス追加で移動する。
A「フレイムボルト」火1光1
攻撃力+2、さらに対象にダメージが入った場合、自分のTPを1点回復する。
+地 ソーラーイクリプス
敵全体に2点のダメージを与え、味方全員のTPを2点回復する。
C「アンビシャス」呪2
攻撃力+3、さらに対象は次のアクションフェイズで、移動タイミングを行えない。
C「ラビリンス」呪1地1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲のマスを地形:黄泉レベル1に変更する。
A「ブレイブフェニックス」火1風1光1
攻撃力+4、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル2とグッドステータス:会心レベル1を与える。
A「ティルヴィング」風2闇1
攻撃力+3、さらに3マスまで追加で移動できる。
A「アシッドレイン」水2闇1
攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:毒レベル3を与える。また、この魔法の対象が既にバッドステータス:毒を受けている場合、代わりにそのバッドステータスのレベルに+2する。
A「ダークネスグレイズ」風1地1闇1
攻撃力+3、さらに対象を別のオブジェクトに衝突するまで前方向に移動させる。また、この発動タイミングの終了時、戦闘空間の一番前の横列のマスにいるオブジェクトに6点のダメージを与える。
A「クリティカルフルード」火3水1
攻撃力+8、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル5を与える。また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されない。
A「サーヴァントカーニバル」地3闇1
攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:グレイブを召喚する。また、この戦闘間、敵全員がオブジェクト:グレイブによって受けるダメージを+3する。
A「ブラックホール」風3闇1
攻撃力+7、さらに戦闘空間の好きな1マスを選び、全てのオブジェクトをそのマスに移動させる。また、この魔法の発動中、味方は衝突のダメージを受けない。
A「ヴァーミリオンコスモス」火5
攻撃力+15、さらに攻撃範囲を戦闘空間上の全てのマスに変更し、対象にバッドステータス:火傷レベル3を与える。
また、この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで回復されず、レベルの増減も起こらない。
R「ファイアウォール」火1闇1
防御力+1、さらに自分の前方1マスにいるオブジェクトに2点のダメージを与える。
+水 クロスアクア
自分の前方向に存在する敵全員に3点のダメージを与える。
R「グレイシアリンク」水1闇1
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:浄化レベル1を与える。
R「アクセルムーブメント」火1風1
防御力+1、さらにこのリアクションフェイズの終了後、前後左右の好きな方向に1マス移動することができる。
R「ムーンライトイグニス」火2光1
防御力+4、さらに味方1人のHPを4点回復し、この魔法の効果による回復量と同じだけのダメージを魔法攻撃の発動者に与える。

「スバル・レヴナント」 ダークネスフォルム
主体属性:闇
クラス:紋章魔導学科・模造品(ホムンクルス)
大魔法:ルインズ・ウイング
クリティカルパス:死霊魔導によって命を吹き込まれた死体
能力値「アクション:6」「リアクション:6」「リベラル:2」
特技「ネイピア」消費TP3 種別A
敵1人を戦闘空間上の好きなマスに移動させる。
「インデックス」消費TP4 種別A
味方全員の次のアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。
「V=Vo(1+(t/273)) 」(アブソリュートセルシウス) 消費TP3 種別R
魔法攻撃の範囲に、自分の味方が1人以上居る場合、魔法攻撃の対象を自分1人に変更する。
自分の現在の主体属性に水が含まれる場合、自分にバッドステータス:氷結レベル-3を与えてもよい。
自分の現在の主体属性に光が含まれる場合、自分にグッドスタータス:加護レベル1を与えてもよい。

特殊特技「スピンレイフィールド」消費TP10
このリアクションフェイズで、闇属性魔法レベル5「パーフェクトキャンセル」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

アイテム「魔法の玩具」 攻2 防3 HP40 TP30 SS6 移動2 風属性の魔法攻撃力に+2、耐魔法防御力に+2する
「お月様のピアス」(計算済み)

魔法「オリジン」「アイリス」「カース」「ハーベストムーンR」
R「ブラックバリア」闇2
防御力+3、また、敵の攻撃に闇属性の魔法が含まれていれば防御力をさらに+1
R「デモンズナックル」風1闇1
防御力+1、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
R「ビートディフェンス」光1闇1
防御力+2、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
R「アンチスペル」闇3
防御力+5、さらに魔法攻撃を構築している魔法のうち、レベル4の魔法1つの発動を無効にする。
+闇 インターセプトクライシス
レベル2の魔法の発動を全て無効化する。
+光 シャーデンフロイデ
トラップを1つ置き、そのトラップの効果に「自分のHPを3点回復する」を追加する
+地 メタモルフォーゼ
戦闘空間に存在するオブジェクト:モノリスを1つ選び、破壊する。
その後、同じマスに好きなオブジェクトを置く。
R「ミラージュグレイド」水2闇1
防御力+3、さらに自分にバッドステータス:衰弱レベル-1を与える。この魔法の効果によって受けたバッドステータスは、戦闘終了時まで消去されず、レベルの増減も起こらない。
R「ディスペル」闇2光1
防御力+4、さらに魔法攻撃の攻撃力より自分の防御力の方が上回っていれば、魔法攻撃を無効化する。
R「トライアングルワルツ」火1光1闇1
防御力+4、さらに魔法攻撃を構築する魔法のうち、火属性、光属性、闇属性のいずれかを含むレベル3の魔法を1つ無効化する。
R「ブレイクスルー」闇4
防御力+9、さらに魔法攻撃を構築している魔法のうち、レベル5以下の魔法1つの発動を無効にする。
R「ガトリングバレッジ」火3闇1
防御力+7、さらに敵全員に5点のダメージを与え、敵全員の次の発動タイミングでの発動ダイス数にー1する。
R「サイクルワール」風3闇1
防御力+7、さらに自分にグッドステータス:鼓舞レベル3を与える。
R「ユグドラシル」闇3地1
防御力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:ユグドラシルを召喚する。
R「ミゼラブルサクリファイス」闇5
防御力+12、さらに魔法攻撃の対象に好きな敵1人を追加する。

「スバル・レヴナント」 テンペストフォルム
主体属性:風
能力値「アクション:6」「リアクション:6」「リベラル:2」
特技「ネイピア」消費TP3 種別A
敵1人を戦闘空間上の好きなマスに移動させる。
「インデックス」消費TP4 種別A
味方全員の次のアクションフェイズでの発動ダイス数に+1する。
「T=2π√(L/g)」(ペンデュラムストライド)消費TP? 種別A/R
自分以外の味方1人が習得している特技を使用する。この特技のTP消費量は、発動した特技のTP消費量と同じになる。1シーンに1回まで使用可能。
自分の現在の主体属性に風が含まれる場合、この戦闘間、使用した特技を習得する。
自分の現在の主体属性に闇が含まれる場合、選択した特技をTPを消費せず発動する。

特殊特技「スピンレイフィールド」消費TP10
このリアクションフェイズで、闇属性魔法レベル5「パーフェクトキャンセル」をコストなしで発動することができる。1シナリオに1回使用可能。

アイテム「魔法の玩具」 攻1 防2 HP40 TP30 SS6 移動2 風属性の魔法攻撃力に+2、耐魔法防御力に+2する
「青空の髪飾り」(計算済み)

魔法「オリジン」「アイリス」「カース」「ハーベストムーンA」
A「タービュランス」風2
地・水・火・風・光・闇の中から好きな属性のマナを1つ発生させる。
A「エアロスプラッシュ」風1水1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更する。
A「ダストストーム」風1地1
攻撃力+1、さらにダメージ計算後、対象を1マス好きな方向へ移動させる。移動させたマスにオブジェクトが既にあった場合、衝突が発生する。
A「フェアリーズイン」風1光1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲を自分の味方のいる1マスに変更し、攻撃範囲内の味方1人のHPを攻撃力分回復させる。
A「エアロブラスト」風3
攻撃力+5、さらに攻撃範囲に自分の周囲全方位1マスを追加し、対象を別のオブジェクトに衝突するまで前方向に移動させる。また、この戦闘間、対象が衝突によって受けるダメージを+2する。
A「ブレイブフェニックス」火1風1光1
攻撃力+4、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル2とグッドステータス:会心レベル1を与える。
A「スペリオルドラゴンフレア」火1風1闇1
攻撃力+4、さらに味方全員にグッドステータス:興奮レベル1とグッドステータス:鼓舞レベル1を与える。
A「フォトンストリーム」風1水1光1
攻撃力+3、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに変更し、対象を1マス好きな方向へ移動させる。移動させたマスにオブジェクトが既にあった場合、衝突が発生する。また、この衝突によるダメージを+2する。
A「ゴルドインパクト」風1地1光1
攻撃力+3、さらに対象1人の1マス前方に既にオブジェクトが存在していなければ、オブジェクト:グレイブを召喚し、その対象をオブジェクトに衝突するまで前方向に移動させる。
C「バイオレンス」呪2闇1
攻撃力+7、さらに自分にグッドステータス:暴走レベル1を与える。
A「エアレイド」風4
攻撃力+10、さらに戦闘空間の好きなマスに移動後、自分の周囲全方位1マスを攻撃範囲に変更し、対象を1マス好きな方向へ移動させる。
+風 エアレイドバースト
攻撃力をさらに+5する。ダメージ計算終了後、自分の周囲全方位1マスにいる敵との衝突が2回発生する。自分にこの効果による衝突のダメージは発生しない。
+地 エアレイドクラッカー
攻撃範囲のマスを地形:剣山レベル3に変更する。さらに、自分にグッドステータス:飛行レベル1を与える。
+火 エアレイドレイジ
自分にグッドステータス:会心レベル3を与える。
A「ブレイジングキャノン」火3風1
攻撃力+8、さらに対象の防御力を無視してダメージ計算を行う。
A「ジャックポット」風3火1
攻撃力+7、さらに攻撃範囲に好きな1マスを追加する。また、戦闘空間の好きなマスを1つ選ぶ。この戦闘間、そのマスにいるオブジェクトに対して自分が魔法攻撃で与えるダメージに+7する。
A「ブラックホール」風3闇1
攻撃力+7、さらに戦闘空間の好きな1マスを選び、全てのオブジェクトをそのマスに移動させる。また、この魔法の発動中、味方は衝突のダメージを受けない。
A「エアリアルスラスト」風5
攻撃力+12、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きなマスに移動後、自分の周囲全方位1マスを攻撃範囲に変更する。
また、3つまで、好きな属性のマナを発生させる。

「天王寺帝」
主体属性:地・闇 クラス:死霊使い(ネクロマンサー) 大魔法:テスタメント、エンドオブノクターン

能力値「アクション:7」「リアクション:5」「リベラル:7」
特技
「犠牲命令」消費TP3 種別R この魔法攻撃によって受ける効果とダメージを、戦闘空間上の敵以外の好きなオブジェクトに代わりに受けさせることができる。
「死者の呼び声」消費TP3 種別A 敵全員に、バッドステータス:怨念レベル2と怨嗟レベル2を与える。
「死者の目覚め」消費TP4 種別A
戦闘空間上のオブジェクトのない好きな1マスにオブジェクト:グレイブを置く。1シナリオに1回まで使用可能。

攻4 防0 HP40 TP40 SS4 移動2
魔法「オリジン」「アイリス」「カース」「ハーベストムーンA」
C「アンビシャス」呪2
攻撃力+3、さらに対象は次のアクションフェイズで、移動タイミングを行えない。
C「アムネシア」呪1風1
呪属性のマナを3つ発生させる。また、この発動タイミングではもうアムネシアは発動できない。
C「インベイジョン」呪1水1
攻撃力+3、さらに対象にバッドステータス:怨念レベル2を与える。
A「ファイアボール」火1闇1
攻撃力+2、さらに自分にグッドステータス:興奮レベル1を与える。
A「グラビティゾーン」地1闇1
攻撃力+1、さらに攻撃範囲のマスを地形:重力場レベル1に変更する。
+水 グラビティケイジ
対象にバッドステータス:怨嗟レベル1を与える
C「アンビリーバブル」呪3
攻撃力+6、さらに対象は次のアクションフェイズで、準備タイミングを行えない。
C「カルネージ」呪1風1地1
攻撃力+4、さらに対象1人を戦闘空間の好きなマスに移動させる。
A「ヘルブラスト」闇2火1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を前方1マスに固定する。
+地 レストインピース
攻撃範囲を地形:重力場レベル1に変更する。さらに、バッドステータス:怨嗟レベル1を与える。
A「カイザージャッジメント」火1光1闇1
攻撃力+5、さらに敵全員のTPを3点減らし、味方全員のTPを3点回復する。
A「アイシクルコフィン」水1地1闇1
攻撃力+3、さらに対象のいるマスを地形:凍土レベル2に変更し、対象にバッドステータス:重圧レベル1とバッドステータス:衰弱レベル1を与える。
A「インフェルノドライブ」火1水1闇1
攻撃力+4、さらに対象にバッドステータス:火傷レベル2を与え、自分にグッドステータス:興奮レベル2を与える。
A「フォールモノリス」地3
攻撃力+5、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな3マスにオブジェクト:モノリスを召喚する。
A「リインカーネーション」火1地1闇1
攻撃力+4、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスに固定し、攻撃範囲内にいる味方にグッドステータス:転生レベル3を与える。
A「アステロイドベルト」地3光1
攻撃力+7、次の自分の発動タイミングで地属性のマナを3つ発生させる。
A「エレメンタルクロス」火1地1水1風1
攻撃力+7、さらに地属性、水属性、火属性、風属性のマナをそれぞれ1つずつ発生させる。
また、この発動タイミングではもうエレメンタルクロスは発動できない。
※オリジンと同時に使用することはできない。
A「ブラックホール」風3闇1
攻撃力+7、さらに戦闘空間の好きな1マスを選び、全てのオブジェクトをそのマスに移動させる。また、この魔法の発動中、味方は衝突のダメージを受けない。
A「サーヴァントカーニバル」地3闇1
攻撃力+7、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:グレイブを召喚する。また、この戦闘間、敵全員がオブジェクト:グレイブによって受けるダメージを+3する。
A「カオスオブアンビバレンス」闇3地1
攻撃力+9、さらに攻撃範囲を自分の周囲全方位1マスと、前方5マスに固定し、この発動タイミングで、魔法のコストとして使用したマナの数だけ攻撃力を上げる。
C「ヴェノム」呪3地1
攻撃力+11、さらに戦闘空間のオブジェクトの存在していない好きな1マスにオブジェクト:グレイブを召喚し、その周囲全方位1マスの好きなマスに敵1人を移動させる。
A「ディレクトオブオーバーロード」闇5
攻撃力+12、さらに味方全員にグッドステータス:興奮レベル3を与え、味方全員が受けているグッドステータスのレベルを全て3上げる。
R「ポルターガイスト」風1地1
防御力+1、さらに魔法攻撃の範囲にいない敵以外のオブジェクトを前後左右の好きな方向に1マス移動させる。
+火 イグニスファトゥス
「ポルターガイスト」の効果発動前に、戦闘空間の好きな1マスにオブジェクト:ジャックオーランタンを置く。
R「マグネットキーピング」地1闇1
防御力+1、さらに魔法攻撃の発動者がいるマスを地形:重力場レベル1に変更する。
+光 マグネットインダクション
魔法攻撃の発動者がいるマスの前後左右1マスを地形:斥力場レベル1に変更する。
R「ロックガード」地3
防御力+5、さらに魔法攻撃の攻撃力を3点減らす。また、この戦闘間、「ロックガード」によって減らされる攻撃力の数字に+2する。
+地 エンタードキャッスル
戦闘空間の最後列の中から1マス選び、オブジェクト「ポーンモノリス」を置く。
+光 メタリックルーク
戦闘空間の好きな1マスにオブジェクト「シールドモノリス」を置く。
+闇 アイアンビショップ
戦闘空間の好きな1マスに、オブジェクト「フォースモノリス」を置く。

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