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魔法学研究機関「トランセンド」について

トランセンドは、「現代魔法学の超越」をモットーとする研究機関です。
その研究内容の危険性の高さや発展性の低さから公に活動することを避けています。
魔導次元のどこかに拠点を構えていますが、拠点は不可視の魔法がかけられている上、定期的に転移しているため、現在の所在地を正確に把握しているのは所属メンバーを除くと極々一部の人間だけです。

トランセンドのメンバー

トランセンドには約200人が所属しています。所属経路はいくつかありますが、メンバーからのスカウトがその多くを占めます。現代の魔法学に否定的な思考を持っている人間を独自の情報網で見つけて、声を掛けているようです。トランセンドに入る者は皆、秘密保持誓約書を記入します。誓約書に法的拘束力はありませんが、魔法的拘束力を有しています。
所属が決まると各研究部門へと割り振られ、そこで魔法学の講習と魔法発動の訓練、それぞれの研究を行うことになります。
トランセンドのメンバーは「リサーチャー」と「フローター」の2つに分けられます。リサーチャーは魔法学研究に従事し、フローターは後述する便利屋として活動しています。メンバーの中には両者を兼任している人もいます。また、フローターは個人情報の秘匿のため、活動時にコードネームを用いることがほとんどです。

便利屋「トランセンド」について

トランセンドは研究に関心のある企業や人物から資金援助を受けているものの、その額は必要十分なものに到達していません。そこでリーダーであるフォルカスが立ち上げたのが便利屋サービスです。医療行為から妨害工作、暗殺といった犯罪行為まであらゆる依頼を引き受けます。このため、主に同業他社を蹴落としたい企業などから依頼が入るようです。
また、トランセンド所属時に提出した誓約書の内容に違反した者の処分もフローターが行います。

トランセンドの歴史

元々トランセンドはレスリア・エリアルズが設立した医療団体でした。彼女は「治療が全ての人に行き渡り、傷つけあうことが無意味となる世界」を実現するために、同じ志を持つ医師たちを集めました。彼らは魔導次元各地を巡りながら、行く先々で無償の医療援助を行いました。また、意欲のある者には魔法の座学や演習も行い、現地住民が自衛できるようになるまで手厚い援助をしました。
18世紀初め、レスリアが何者かに襲われる事件が発生しました。この事件の犯人や目的などは不明です。レスリアは辛うじて一命を取り留めましたが、現在も昏睡状態から回復していません。これによりトランセンドは長い間活動休止に追い込まれました。その後、19世紀頃にフォルカスが後任となり、トランセンドの活動を再開させました。

トランセンドの医療行為

トランセンドの医療行為には倫理的問題があったのではないかと医学学会の議題に取り上げられたことがあります。代表的な事例として、患者の体にマジックアイテムを埋め込む手術が紹介されました。
このマジックアイテムは七つの大罪の欠片に匹敵するほどの魔力量を保持していたこと、そして該当する手術は全てレスリア・エリアルズが執刀したことなどがわかっています。この点から「レスリアは欠片と何らかの関わりがあったのではないか」と言われていますが、事情聴取を行おうとした矢先に彼女が襲撃されたので、その真相は謎のままです。しかし、今でも真相解明のために動いている者もいるようです。
なお、これらの患者はいずれも死に限りなく近い状態でしたが、これにより全快しています。

この記事を書いた人

魔導書魔導学科が好きです。アンビヴァレンスとシューティングスターも好きです。
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