『命と刃の重ね手』 エル・ディスターヴ

目次

「命が無ければ、何も始まらないからね」

データはこちらから

得意魔法:ブラックホール→オメガクライシス
 生き続ける事に執着する少女。杖魔導学科3年生、現実世界出身である。
 元々紛争地域の出身だからか、命の尊さを人並以上に意識している。その後父親の戦果が認められ、安全な場所に移って生きてきた。……それが、実は彼女の退屈の引き金を引いていたのであろう。そんな折に、魔導次元を訪れたのである。
 紛争地域にいた時代に片目を無くし、それを隠す様に覆っている包帯を付けている外見から現実世界では浮いていた。魔導次元に来たことで、少しずつなじんできており、笑顔が上手くなってきている。元々は強迫観念に押しつぶされる形で必死に生きていようとしていた。彼女にとって命は大事な物だった。次の瞬間には消えてしまうような物を、ずっと繋いでいたいと思っていたからだ。その一生懸命さが裏目にでたか、余り冗談を好まない。しかし今は生きる目的を見いだしたからか(それとも肩の荷が下りたからだろうか)、いくらかとっつきづらい雰囲気はなくなっている。多少冗談も通じるようにはなっている。
 図書館で熱心に本を読むところが目撃されているからか、それなりに魔導書魔導学科とも縁があるようだ。理由としては簡単で、生き延びるための知識を手にいれるため。その副産物として様々な戦闘術理論を持つ。
自然に大いに興味があるようで、しょっちゅう黒き森に出かけては自然観察にいそしんでいる。普段は受動的にしか戦闘はしないが、必要ならば知り合いの先輩と一緒にクリーチャーハントに行く様子がよく目撃されており、このタッグの戦果はかなり大きい。

余談だが、ふわふわしたものが好きで、特に焼きマシュマロが大好物らしい。本人はガラに合わないと隠し気味だが、彼女をよく知る人からはたまにごちそうになっている。その時の彼女の笑顔は、普段の堅物な雰囲気とは打って変わって、一人の少女のそれである。

「私達と敵対した事が運の尽きだ!倒れろ……っ!!」

その戦闘スタイルは例えるなら狂戦士のそれであり、自らの身を滅するほどに相手と接敵する。
「大地に謳え、命の風を」。彼女にとって自然は敬愛すべき存在であると同時に、最も恐ろしい敵でもある。
一つ間違えれば奪われる、逆に成功すれば奪う。命のやりとりに彼女は手慣れているが、それでも怖いことに変わりは無い。
それでも日和って死ぬことがないように、彼女は戦い続け、命を奪い続けるのだ。
発動体は二本の槍である「ラッシュランス」。発動体同士の近接戦に対応した珍しい品物だ。しかしそれ単体に発動体の保護効果は無いため、それ相応の戦術が必要になる。それ故に彼女が用意した戦い方は、魔導書魔導学科にて学んだ「寓意」の名を冠する特技である。
それによって意味を変え、ある種暴走し飛躍した言葉は、やがて飛躍した理論を生み、自らの身を守ることになる。彼女自身も、どうしてこの戦法が有効かは分からない、が―「この戦法が有効である」という事実だけは、比喩でも何でも無く、そこにあるのである。

この記事を書いた人

目次