世界観設定(ES)

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世界観設定(ES)

通常、魔法使い一人につき主体属性は二つだ。これは人が魔法を使う時に特定の魔法に適性があることを意味する。それが先天性のものであれ、自分で決めるものであれ、そうした魔法をある程度絞って極めるのが普通である。裏を返せば、本人の力の範囲が及ばない部分は、余程無理しなければ使えない魔法もあるということになる。
 中にはドロシー・フロム・オズなどの例外もいる。ドロシー達があらゆる魔法に適正があるのは、その膨大な魔力で制御できる故ともいえる。
 そこで、六曜 一騎(ろくよう かずき)という魔法使いは考えた。多くの人が、より手広い魔法を手軽に使えるようになれば素敵だと。魔力を増幅させる以外の方法で魔法の幅を広げるために、魔法発動の根源を研究し、その一環として魔導書を作り始めた。
 六曜家はその後代々同じ課題を研究しながら、確立した手法を秘密裏に伝え続けていた。その手法が「六曜奏法」である。
「六曜奏法」は魔法の適性について、「世界が個人を認知し、その適性を決める」という仮定の下作られた方法である。個人への認知を変えることができれば、その適性すら欺き、結果として多様な魔法を使うことができるのである。
 個人への認知を変える手段としては現在自我を希薄にする手法しかなく、それによる副作用として自我の崩壊や精神の脆弱化が報告されている。これを克服する方法は現在見付かっておらず、10代目当主の什造は試行数を増やし、その中の成功例を研究する手法を採ろうとしている。
 なお、「六曜奏法」は八代目当主の六曜 和八(かずや)が秘密裏に広げたため、六曜奏法に関する魔導書はハーベストの持ち出し禁止書籍や、図書館の魔導書の中に紛れているかもしれない。

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