「エオストレモナトアカデミー」について
「エオストレモナトアカデミー」は面積約35万平方メートルの土地を有する5年制の私立魔法学園です。
生徒数はおよそ2000人前後であり、全寮制となっています。
主に学生たちの中心活動地となる本校舎が魔導次元中央部に位置しており、実習などに使用する分校舎が魔導次元北西にあります。
エオストレモナトアカデミーの校風について
エオストレモナトアカデミーは寄宿学校の体制を執っているため、他の学園より貴族名家の生徒が多く所属しています。学園での授業は、魔法行使に関する授業から、魔導次元の歴史の授業、魔法省など上流機関で働くための知識・能力・コミュニケーションの向上など、規律や教養を中心に学ぶ環境が整っています。
また、この学園に所属する生徒の大半は2〜4人1組で寮生活もしています。一部の優秀な成績を収めている上級生は1人生活をしていますが、原則として、複数名での生活による自他共に心身の成長促進を促す形を執っています。
運営状況について
アカデミー全体の運営は主に、学長と学科主任講師4名、経営主任3名、生徒会長及び副会長、各学年の運営管理生5名が参加して評議会を行います。この体制は、大人だけで運営するよりも、生徒たち自身がより良い生活を作り上げるために運営へ参画し、民主力を高めるために提案された評議会です。
なお、講師や経営主任の選任は学長と魔法省関係者が、生徒会の選任は学生間での推薦・投票式ですが、学長の選任は原則フラー家の次期候補者がなる予定となっています。
敷地は本校舎と分校舎があります。まず本校舎ですが、敷地東側の殆どは寄宿舎、北東側に4学科の学び舎、北西側に通常授業に使う学び舎、それらを繋ぐ形で図書館、運動場、体育館、学生会館、購買所、講堂、食堂、プール、温室などの設備が配置されています。
一方、分校舎の敷地は小さめで、いくつかの教室や下宿場、食堂、購買所などの生活に関わるエリア、大規模な戦闘を行える訓練場があります。
本校舎は、西側敷地外の大半が「黒き森」に隣接しており、一番近い魔法学園ハーベスト方面へ経由するためにはここを通る必要があります。また、東側には魔導次元中央付近にある「輝きの塩湖」とそこに隣接する市街地があります。輝きの塩湖は内海となっており、独自の生態系を形成しています。また、古代文明の遺跡もいくつか点在しているため、魔物も多く生息している現状です。
分校舎は、敷地外の殆どが外海に面しており、特に「空の大瀑布」と言われるエリアは有名です。空の大瀑布は、魔導次元の端に海が零れ落ちる断崖絶壁と噂されており、更には過去に存在したとされる文明が、近くに点在する島に築いた古代都市と非常に大きな大灯台を有しています。
なお、空の大瀑布はマナ濃度が魔導次元内でもやや乱れているため、その環境に適応した強い魔物が存在している一方、安全圏内ではエオストレモナトの生徒が訓練の一環として使用されるエリアにもなっています。
各学科の特色もあり、エオストレモナトでは様々な場所へ赴く校外学習や戦闘実践も盛んです。学外での戦闘や探索を行う授業・試験などが該当しています。学外で行う活動は生徒たちの間で「修練」と言われており、一部の生徒には人気です。ただし、これらの学習には魔物などとの戦闘や予期せぬトラブルによる危険性もあるため、カース特別対策委員会とは別に、「修練管理局」という委員会があることも特徴です。
「空の大瀑布」に関する補足
「空の大瀑布」に点在する古代都市は数十年前に発見されたエリアです。
いつ、だれが、どのような経緯でこの都市を建造したかほとんど解明されていません。また、ひときわ大きな大灯台に関しても、内部の大半は探検されて居ませんが、考古学者による推測では「何層にも分かれた、非常に大規模な建造物」と考えられています。
現在、この古代都市と大灯台の一部はエオストレモナトの生徒による校外学習エリアにされており、「クリティアス遺跡群」「クリティアス大灯台」と呼称されています。また、周辺エリアや大灯台内部は引き続き、エオストレモナトの生徒や魔法省、考古学者などを交えた探索や研究活動が行われています。
第0のマナ「ブランク」について
地・水・火・風・光・闇・呪・聖、人工魔素である人属性のマナ。これらは現在魔導次元などで確認されているマナの構成とされています。
しかし、ヘーゼル氏による最新の魔導研究によって、すべての属性の可能性を持ち、すべての属性ではないマナが発見されました。このマナは0番目のマナ「ブランク」と命名されました。
「ブランク」マナは、主に無機物を中心に発生するとされています。また、生物にもごく少量発生していますが、現状死体など死したものでしか確認がされていません。
「ブランク」マナの特徴として、長年使い込まれた物や多くのマナの影響を受けたもの・場所に蓄積されていきます。また、「ブランク」マナは9属性すべてのマナが風化したものであり、それぞれの属性として自力で発揮することが出来なくなったものとなっています。
また、このマナは全属性マナの情報を持っていると言われているため、意志を持たないものでも、その場所やものが受けた影響を「情報」として読み取ることが可能とされています。
「虚(こ)属性マナ活性化理論」について
まず「ブランク」マナの特徴を研究していく中、このマナは全ての属性マナによって活性化することが可能であるという発見がされました。ただし、活性化するには強力なマナの影響を与える必要があります。また、最も影響を受けた属性の力に変換されるため、例えば不用意に呪属性マナの影響を受けると呪属性マナとしてカースを発生する可能性を孕んでいるため、取り扱いには注意が必要となっています。
「ブランク」マナの特徴として、ものや生物などが受けた影響を「情報」としてある程度読み取ることも可能であると考えたヘーゼル氏とアーカヴ氏は、まず不活性状態の虚属性マナを任意で取り出す技術を開発しました。そして、このマナが持つ「情報」を読み取り、全属性マナから最も影響を受けやすい属性マナを選別、影響を与えることで虚属性マナをそれ以外のマナに変換することも可能としました。
また、ものなどに蓄積された虚属性マナをいくつか集めることで、そのものや場所で起こった想いなどの「情報」を少量ずつ復元出来るようになりました。これら一連の研究を「虚属性マナ活性化理論」として、学会に発表されました。

