「勝手にしろ。俺は俺の好きにやる」
得意魔法:ラグナロク
機械魔導学科5年生。3年の時に幼なじみをカース感染させてしまい、己の無力を呪った。カース特別対策委員会に元々所属していたが、その事件の折に委員会を止め、一人でこの事件を追っている。
かつては優しい口調だったが、今はかなり荒れている口調で話すため、久々にあった人間から「変わったな」と言われることが多い。また、昔は心優しい好青年という感じで、人助けもよく行っていた。今もその欠片は残ってこそいるが、そのぶっきらぼうな姿勢から近寄りがたい雰囲気が出ているのもまた違いない。そのため敬遠されがちであるが、彼と長い間接している人間からすれば、彼が幼なじみを危機に晒したという後悔を引きずり回し、己を責めているが故にこうなっているということは容易に想像が付くだろう。今も昔も本質は変わらず、過剰ともいえるほどに責任感の強い人間なのである。
その証、というべきだろうか。かつて彼は長髪だった。カース事件からずっと髪を伸ばしており、「こいつを切るのはアイツへの未練が断ち切れたときだ」と2年間ずっと伸ばしていた。それを短髪にした意味は、言わずとも分かるだろう。彼は―


「因果応報だ、悪くねぇだろうが」
その幼なじみを、救ったのだ。後悔を断ち切り、未来へと進むことが出来たのである。
よって荒れる原因は取り除けたものの、それはそれとして今更口調を変える事は出来なさそうだ。今までの印象を変えることはやはり難しいし、彼にとっては今の自分も、案外気に入っているその証左なのだろう。

「お互い命かけてんだ、死んでも文句言うんじゃねぇぞ……!!」
発動体は右腕にはめた大きな機械仕掛けの手袋「クロックグローブ」。彼の自作であり、その性能のピーキーさ、及び出力の調整の難しさから簡単には扱えるものではない。
「水の内から希望を翳し、未来への風を呼び起こす」。これを可能にする力が、その発動体にはある。
本来ならば相手の妨害に使われる力を出力に変換し、妨害しつつ火力をたたき込む。
そしてその力を更に返還し、自分への力とする―。無限の可能性が、恐らくこれにはあるのだろう。


